PEOPLE GET READY TO NAGANO vol.6
本州のほぼ中央に位置する長野市は、東京から電車で約1.5時間。
車窓の風景は、木々の彩りへと移り変わる。
このまちの魅力は、そんな自然と隣り合わせの風土や食と美。
だけど、そればかりじゃない。
善光寺の門前町として、四方から訪れる旅人を迎え入れ、
疲れを癒してきた歴史がある。
いつの時代も、旅立つ人、旅の途中にいる人、
そして、彼らを受け入れる人たちが交差する長野市は、
次なる旅路をつなぐプラットホームだ。
そんな長野市で、自分の想いを込めた「場」を営み、
この土地ならではのカルチャーを培う人たちがいる。
彼らと交わす言葉から、これからの「ACT LOCAL」を考える。
ロンドンに感じた「伝統と革新の交差」

ローカルでも、都会でも、その土地の文化を牽引する存在として、
ヘアサロンが果たす役割は大きい。
ファッションや音楽などのカルチャーを語らう“サロン”としてだけでなく、
基本に立ち返れば「日々の身だしなみ」、つまりは「日々の生き方や考え方」に
影響を与える存在であると言っても過言ではないのだから。
とかくローカルにその身を置いたら、自分の身近なものごとや
ローカルにある事象にピントを合わせてばかり、なんてことも少なくない。
しかし本来は「ローカルも都会も関係なく、自身が追求すること」を
目の前の暮らしに投影し、深く広く、何度もピントをずらしながら、
発想を広げていくことが大切ではないだろうか。
そんな視点を持ち、自身のヘアサロンのあり方に自問自答を続けてきた人がいる。
2007年から長野市でヘアサロン〈PHAMILEE(ファミリィ)〉を営む、
ツチヤアキノリさんだ。

長野県出身のツチヤさんは、90年代に東京のヘアサロン〈SHIMA〉で
スタイリストの経験を積み、若手スタイリストの育成にも携わってきた。
その後、30歳を前にロンドンへと渡り、
美容師としての知見を培ってきた異色の経歴を持つ。
東京とロンドンを経て、長野で約10年。その過程を振り返ると、
ロンドンの空気に触れたことが、自身の根幹になっているという。
「一生を後悔しない選択を見つめ直したときに、ロンドンという選択をとりました。
ロンドンのよさは、洗練された都会で、一流の美容室をはじめ、
あらゆるジャンルの原点が多いこと。そのうえ、新しいものと古いものが
きちんと関係性をもって混在してきた文化があるからか、あらゆるものごとに、
ほどよい距離感があり、どこかフレンドリーな人柄と人間味もある。
ロンドンでの暮らしを通して、日本の見方も大きく変わり、
帰国したら、更新する文化と日本古来の文化が交差している京都に、
お店を出そうと考えるようになりました」

しかし、帰国後はゼロからのスタートゆえ、
「いずれ京都へ行くことも視野に入れながら、
東京とも行き来できる長野からスタートを切ってみては」という考えが巡った。
そして、長野市と松本市で物件を探した末に、いまの場所と出会う。
「新旧が交差しているという意味では、結果的に長野市はよかったですね」















































