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実は、尊司さんがお父さんに勝五郎を受け継ぐことを反対されたとき、
納得してもらう材料として、いままでの経験を生かした
副業を持つことを約束したそうです。
お父さんは観光業で繁忙期と閑散期の差が激しい民宿経営だけでは、
うまくやっても暮らしを安定させることは難しいと
身をもって感じていたのでしょう。
同じ苦労を息子夫婦にさせたくないという思いもあったから、
先に書いたように一部上場企業を辞めて
民宿を継ぐことを反対したのかもしれません
(子を育てる親として、その気持ちも痛いほどわかります)。
そして、その副業というのが尊司さんの「武器」ともいえる
「絵」なのです。
尊司さんは民宿業務と子育ての空いた時間には「絵」の仕事もしています。
そんな「絵」の仕事のメインは、店舗や施設のスケッチや
パースといった移住前の人脈からの仕事ですが、
最近では下田での依頼も増えてきているそうです。
あらためて感じること。「武器」を持っている人は強い。
そんな「武器」があるからこそ、焦らずに楽しみながら
勝五郎を営むことができているのでしょう。
そんな勝五郎には尊司さんのデザイナーとしての強いこだわりも感じます。
「勝五郎はじいちゃんとばあちゃんが始めた民宿です。
古い建物ですが、思い出や歴史がたくさん残っています。
いいところを残しながら、私たちらしくリニューアルしました。
生まれ変わった勝五郎でみなさんの楽しい旅の話を聞かせてください。
あの頃と変わらない、海の見える丘の上で、2018年6月から営業再開」
(ホームページより)
尊司さん、昌代さんによる勝五郎はまだまだ始まったばかり。
これからどう進化していくのか?
楽しみでなりません。
information
温泉民宿 勝五郎
住所:静岡県下田市白浜2189-1
TEL:0558-22-1937
お問い合わせ:info@katsugoro.com
宿泊料:素泊まり5000円〜/人(税別・入湯税別)
チェックイン:15:00〜20:00
チェックアウト:10:00