なかでも町民の期待を集めているのが、現代美術家の宮島達男さんの「時の海 – 東北」プロジェクト。宮島さんが3000人の人たちと対話しながら創り上げる《Sea of Time – TOHOKU》という作品を展示する美術館が富岡町にできるというものだ。日向さんは地元住民が立ち上げた「《時の海 – 東北》美術館を応援する会」の運営事務局として、定期的に住民のみんなと集まり、美術館建設予定地で草刈りや芋煮をしたり、美術館ができたらやりたいことのアイデア出しなどを行いながら、完成までの時間を住民みんなで温めている。
日本のローカルの魅力を発信する「コロカル」は、ウェビナー講義「コロカルアカデミー」の第4回を8月6日に開催しました。ゲストは、キノコの種菌会社・富士種菌の企画担当であり、〈KINOKO SOCIAL CLUB〉の立ち上げメンバー猪瀬真佑(いのせ・まゆ)さん。
〈KINOKO SOCIAL CLUB〉は、ロースタリーが集まる東京・清澄白河を拠点にして、地域で出たコーヒーかすを活用してキノコを栽培・収穫し、料理として提供する循環の仕組みを実践するプロジェクト。猪瀬さんには、都市とローカルをつなぐ“キノコ”の可能性をテーマに、第一次産業への明るい眼差しとその広げ方、さらには地方から都市へとステージをつなぎ、キノコという食材を中心に置いた食のコミュニケーションの新たな循環の仕組みについて、たっぷり語って頂きました。
猪瀬真佑(いのせ・まゆ)
富士種菌 企画・KINOKO SOCIAL CLUB 立ち上げメンバー/キノコ担当
デザイン、アウトドア、音楽、造園など多彩な業界を経験後、2021年に東京から山梨県へ。食用キノコの種菌メーカー〈株式会社富士種菌〉に入社し、原木栽培と里山文化の魅力に出会う。国内外に向けて原木キノコの可能性を発信するべく、ドキュメンタリー映画の制作や〈KINOKO SOCIAL CLUB〉など多角的な取り組みを進行中。
〈KINOKO SOCIAL CLUB〉は、地域で出たコーヒーかすを活用し、キノコを栽培・収穫し、料理として提供する、東京・清澄白河に誕生した“都市の里山”のような存在で、オープンからわずか2ヶ月で多数のメディアに取り上げられ話題となっています。
〈KINOKO SOCIAL CLUB〉のテーマは循環。そのシンプルでクールなシンボルもシイタケのキャッチーな見た目と、循環をまさに想起させます。
この場所における取り組みはとにかく多彩の一言。ショーウィンドウにはキノコが生えている原木シイタケのホタ木が展示され、店内の栽培棚では、コーヒーかすを培地にしたキノコが育てられています。
今回のテーマは、KINOKO SOCIAL CLUBが切り拓く、都市とローカルをつなぐ“キノコ”の可能性。
オープンからわずか2ヶ月で多数のメディアに取り上げられ話題となっている〈KINOKO SOCIAL CLUB〉は、東京・清澄白河に誕生した“都市の里山”のような存在。地域で出たコーヒーかすを活用し、キノコを栽培・収穫し、料理として提供する。そんなローカル・フード・サプライチェーンを実験的に循環させる場所として、都市にいながらにして生産から消費や食の手ざわりを感じられる拠点となっています。
この活動の中心にいるのが、富士種菌の企画担当であり、KINOKO SOCIAL CLUBの立ち上げメンバーの猪瀬真佑(いのせ・まゆ)さん。アウトドアや音楽、造園といった異業種を経て東京から山梨へ、キノコの種菌会社〈富士種菌〉に入社。伝統的な原木シイタケの栽培と、それにまつわる日本の自然環境と人々の暮らしの営みとの関係性に魅了され、キノコを通じて現代社会と多角的な接点を生み出してきました。
第3回(vol.3)では、会員制スーパーマーケット〈Table to Farm〉のディレクター・相馬夕輝さんを迎え、「生活者が“つくる”に関わりはじめる時代へ」をテーマに開催しました。自然栽培の在来種の野菜や米、伝統的な製法の調味料、日本最古の和牛など、“とびっきりのおいしさ”を未来に残すために誕生した〈Table to Farm〉の取り組みを通して、地域に眠る資源をいかに食卓へと届けていくか、その実践とビジョンを語っていただきました。
猪瀬真佑(いのせ・まゆ)
富士種菌 企画・KINOKO SOCIAL CLUB 立ち上げメンバー/きのこ担当
デザイン、アウトドア、音楽、造園など多彩な業界を経験後、2021年に東京から山梨県へ。食用キノコの種菌メーカー〈株式会社富士種菌〉に入社し、原木栽培と里山文化の魅力に出会う。国内外に向けて原木キノコの可能性を発信するべく、ドキュメンタリー映画の制作や「KINOKO SOCIAL CLUB」など多角的な取り組みを進行中。
杉江宣洋(すぎえ・のぶひろ)
コロカル編集長/MAGAZINEHOUSE CREATIVE STUDIO ブランディングプロデューサー
1997年マガジンハウスに入社。『anan』編集部を経て、2008年『BRUTUS』配属、10年同誌副編集長に。『BRUTUS』では「居住空間学」(インテリア特集)「音楽と酒」シリーズなどをヒット企画に育てた実績を持つ。また、「桑田佳祐」「山下達郎」「松本隆」「スタジオジブリ」などの特集も担当。2022年Hanako編集長就任。2025年より現職。