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“よそ者”たちが移住先で叶える夢
一度訪れた旅人が移住者になる
温泉街・温泉津の不思議な引力

Local Action
vol.219

posted:2025.3.14   from:島根県大田市温泉津町  genre:暮らしと移住 / 活性化と創生

〈 この連載・企画は… 〉  ひとつのまちの、ささやかな動きかもしれないけれど、創造性や楽しさに富んだ、
注目したい試みがあります。コロカルが見つけた、新しいローカルアクションのかたち。

writer profile

Ohmi Masako

近江雅子

おうみ・まさこ●島根県出身。アメリカの公立高校を受験し、高校2年生までボストン郊外の高校で学ぶ。京都産業大学外国語学部にて中国語学科を専攻。20歳で結婚を決め、大学を中退し東京へ。35歳で温泉津町に家族でJターン。ゲストハウスや一棟貸切の古民家など7軒を運営。


世界遺産エリアの小さな温泉街・温泉津(ゆのつ)での暮らしを楽しみながら、
未来にこのまちを繋げていきたい一心で日々奮闘中の私、近江雅子ですが、
世の中の価値観が大きく変わったコロナ禍がきっかけになり、温泉津も変わり始めました。

長年、この温泉津の価値を大切に守り続けていた
地元の方々の努力があるからこそ、
〈WATOWA(わとわ)〉という、
ちょっとしたスパイスがその起爆剤になったように思います。

の温泉街の中心に位置する複合施設〈WATOWA〉。

温泉津の温泉街の中心に位置する複合施設〈WATOWA〉。

前編では、私が温泉津にやってきて12年、〈WATOWA〉をはじめ、移住してから7つのゲストハウスを開業するにいたった経緯をお届けしました。

後編では〈WATOWA〉が完成してから多くの移住者が集まり、
それぞれが夢を持って活動している
「まちも人も温泉のようにアツアツに湧く」温泉津のいまをお届けします。

旅人が料理を振る舞い
まちの人も旅行者ももてなす〈旅するキッチン〉

手前がランドリー、奥にはキッチンと客席。ドミトリーや客室も完備する〈WATOWA〉。

手前がランドリー、奥にはキッチンと客席。ドミトリーや客室も完備する〈WATOWA〉。

〈WATOWA〉は、私が温泉津にやってきて
2021年に立ち上げた4つ目のゲストハウスです。

このまちの価値を十分に感じていただけるように、
温泉津の人たちと関わり合って、温かい人間関係を味わってほしい。

ほかの観光地や温泉地に見られる、つくられたアクティビティではなくて、
私たちのありのままの生活文化を体験してほしい。

そうしたらきっと温泉津のことが大好きになってくれるはず!

そのためには、温泉津で暮らすように、
中長期滞在できる宿をどうやってつくり出すか、その仕組みづくりと向き合ってきました。

〈WATOWA〉の名前に込めたのは、
「中の輪(ローカル)」と「外の輪(観光客や移住者)」が
つながる場所になればということ。
中長期滞在者には必須のランドリーと、安価で滞在しやすいドミトリー、
みんなが輪になって囲む「旅するキッチン」の3つの機能をもった複合施設です。

ドミトリーは男性専用と女性専用をそれぞれ4ベッド完備。

ドミトリーは男性専用と女性専用をそれぞれ4ベッド完備。

2Fには4名の和室2部屋。家族で貸しきりもできる。

2Fには4名の和室2部屋。家族で貸しきりもできる。

どうして複合施設にしたかというと、
ひとつだけでは、この田舎町での運営していくのは難しいのかもしれないけど、
まちの課題(洗濯・食事・宿泊のバリエーション)を解決しながら、
相乗効果を出すことができればと、総合的な事業計画にしてみました。

観光客にも喜ばれ、地元の人にも喜ばれる機能。
今まで温泉津に来たことのないようなお客さんも
温泉津を目指してきてくれるような、目的になる場所として、
事業計画書を繰り返し書き直しながら何度も銀行に通い、
融資を受けるための相談をしました。

銀行も、よくもこんな主婦の想いに大きな融資をしてくれたなと本当に感謝しています。

高齢者の多いこのまちで、コインランドリーは旅人だけではなく、
地元の方も大型の洗濯物があるときは隣町のまで行く方が多かったので、
きっとコインランドリーがあれば、まちの人にも喜ばれるのではないかと思ったのです。

温泉津は、国の重要伝統建築物群保存地区に指定された日本で唯一の温泉街。

温泉津は、国の重要伝統建築物群保存地区に指定された日本で唯一の温泉街。

それでも、ランドリー業者の方には、こんな人口では
大赤字になるからやめたほうがいいと止められました(笑)。

では、どうやったらコインランドリーがやっていけるのか。

もっと安く泊まれるドミトリーのような宿泊施設があったら、
中長期滞在しやすく、コインランドリーの需要も生まれるのではないかと考えました。

そして「こんな小さな温泉街に飲食店をオープンしてくれる人なんていないだろう」
という懸念を逆手に取って生まれたのが〈旅するキッチン〉です。

私たちが施設改修をはじめ、お皿やカトラリーなど備品もすべてそろえて、
体ひとつで旅するように料理をつくりに来てくれる人だったらいるかもしれないと、
何の根拠もつがりもないのに、すごい思い込みでこの飲食店を始めたのでした。

シェフには滞在する家と、必要なら車も使っていただけるように準備をしました。

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温泉津にやってきたシェフがそのまま移住!

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旅するシェフたちが温泉津をリピートし
それを出迎えるのまちの人たち

最初に〈旅するキッチン〉に参加した越出水月さん。地元農家から仕入れた食材で得意の中東料理を提供。

最初に〈旅するキッチン〉に参加した越出水月さん。地元農家から仕入れた食材で得意の中東料理を提供。

第一号に〈旅するキッチン〉のシェフとして〈WATOWA〉に来てくれたのは、
関東在住で、中東料理を提供してくれた越出水月(こしで・みづき)さんでした。

彼女は、温泉津での暮らしを毎日楽しみながら、
地元の農家さんや漁師さんとも仲良くなり、
野菜を採りに行ったり、漁師さんと船に乗って自分でイカを釣ってきたり。
そして、ランチとディナーの間の休憩時間には温泉に浸かったり。

2番目のシェフとして入ってくれた
関東在住のエドワード・ヘイムスさんはスパイスカレーを提供してくれました。

カメラマン、ミュージシャン、そしてフードディレクターの顔をもつエドワード・ヘイムスさん(写真右)も温泉津で料理をふるまった。

カメラマン、ミュージシャン、そしてフードディレクターの顔をもつエドワード・ヘイムスさん(写真右)も温泉津で料理をふるまった。

その後もデンマーク料理、メキシカン料理、京料理と、
いろいろなシェフが〈WATOWA〉にやってきました。

地元の人は「中東料理なんて生まれて初めて食べたわ!」と楽しんでくださり、
県内外からは温泉津に来たこともないお客さんも
〈WATOWA〉を目指して温泉津を訪ねてくれるようになったのです。

日本海に面して海の幸も豊富な温泉津。料理人にとって新鮮な地元食材との出合いも魅力。

日本海に面して海の幸も豊富な温泉津。料理人にとって新鮮な地元食材との出合いも魅力。

また、地元の方々とシェフたちの関係性も生まれ、
地元の方の「また温泉津に帰ってきてね」という声に、
シェフたちが何度も〈WATOWA〉のキッチンでの営業をリピートしてくれて、
半年以上キッチンの営業予約が取れないほど、
都会ではできない田舎での生活を楽しみながら営業をしてくださいました。

1か月近く営業してくれるシェフは、もうまちの一員のように
「あ! 帰って来たの? 待ってたわよ~! おかえりなさい!」と、
まちの人たちが、通りのあちらこちらから手を振って出迎えています。

いつの間にか、シェフたちも一緒に「温泉津を盛り上げていくぞ」と、
一緒にまちのことを考えてくれる存在になっていったのです。

温泉津にやってきたシェフがそのまま移住!
「中の人」と「外の人」に築かれた信頼関係

世田谷でメキシカンとテキーラのお店を営んでいた高橋了さんは、
2021年から〈WATOWA〉での合計7回の営業を経て、
2023年に温泉津に移住してきました。

そして、チーズケーキとご飯のお店〈色~shiki~〉と
ハンバーガーショップと地ビール工場〈BOONIES DINER〉の2軒を
2023年にオープンしました。

〈旅するキッチン〉をきっかけに温泉津に移住した高橋了さん。

〈旅するキッチン〉をきっかけに温泉津に移住した高橋了さん。

高橋さんはコロナ真っ只中の2021年8月、
東京ではお店もなかなか開けられない時期に、
「面白そうだから行ってみるか!」と初めて温泉津にやってきて、
このまちに入った瞬間に特別な感情になったそうです。

コロナ真っ只中であっても、営業を重ねるたびに、
世田谷ナンバーの車に乗ってきている自分たちを避けることなく
むしろ「おかえり!」と、待っていてくれる地元の方々に心を動かされたそう。

移住してきた了さんは手つかずの自然のなかで、
子どもにかえったように楽しんでいます。

遠くまで透き通った美しい海で遊び、魚を獲ってきたり、
高校生に連れられて夜中にカブトムシを探しに行ったり、
温泉津温泉の激熱の温泉に浸かるのが病みつきになったり——。

〈旅するキッチン〉を利用するシェフたちは、自ら率先して地元の食材を利用し地元の方々との関係を深めていっている。

〈旅するキッチン〉を利用するシェフたちは、自ら率先して地元の食材を利用し地元の方々との関係を深めていっている。

〈WATOWA〉のキッチンは、料理しているのは「外の人」、
シェフを応援しに食べに来てくれる人は「中の人」と、
たまたま温泉津に観光でやってきた「外の人」。

そんな人たちがいつの間にか仲良くなり、
「外の人(シェフ)」が温泉津のいいところを観光客に紹介し、
「中の人(地元の人)」が「外の人(観光客)」をもてなすような
関係性が生まれていったのです。

そして、「夢があるんだ」「何かに挑戦してみたい」「温泉津に移住したい」。
そんな人を見つけたらとことん話を聞き、手伝えることがないか真剣に考えます。

空き家を紹介したり、まちのキーパーソンとつないだり、
「困ったことがあればすぐにでも駆けつけるから」と、
私が温泉津に来たときに地元の人たちから助けてもらったように、
私も自分事のように彼らのチャレンジを応援し続けています。

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銀座のバーテンダーからデザイナー、 伝統芸能に取り組む移住者も

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サウナにスナック、ギャラリー
温泉津に集まったバラエティあふれる観光コンテンツ

〈里山インストール〉の小林新也さんも温泉津を訪れて移住を決めたひとり。

〈里山インストール〉の小林新也さんも温泉津を訪れて移住を決めたひとり。

兵庫県小野市でデザイン会社を経営している小林新也さんたちは、
将来やりたかった自給率を上げる活動の拠点を探しに温泉津にやってきました。

コロナ過で海外の展示会に参加できなくなり、時間ができたことを機に、
約1か月、一棟貸切宿〈HÏSOM〉に滞在している間に、
「日本の伝統産業やモノづくりの原点は田舎にある」という自身のライフワークを
この地でチャレンジしたいということを考えはじめ、
彼らに空き家を何十軒と紹介して歩き、持ち主を探したり、
持ち主の方と掛け合ったりしながら、彼の想いを実現できる場所を探しました。

“よそ者”が先祖代々大切にしてきた土地や家を
すぐに譲っていただけることは多くありません。

それでも、主人が住職を務める西念寺の先代や、
檀家さんが築いてくださった信頼もあって、
空き家の持ち主と移住希望者の間をつなぐことができ、
「何か困ったことがあれば、西念寺に相談すればいいんだ」という安心感が、
双方に生まれているように感じます。

あれだけ「行くならひとりで行けばいい!」
「田舎のお寺なんて絶対大変だし、私にはそんなことはできない!」と
移住前に言っていた私にとって、お寺の存在は想像以上に大きかったのです。

地元の方々と一緒になって古民家改修に取り組む〈里山インストール〉のメンバーたち。

地元の方々と一緒になって古民家改修に取り組む〈里山インストール〉のメンバーたち。

彼は新たに〈里山インストール〉という会社を立ち上げ、
温泉津の山側の古民家と広大な山を買い、
使われなくなった棚田や畑、山の整備をして農業や林業、
そして、その生活に欠かせない鍛冶屋をつくりながら新しいチャレンジし始めています。

2022年には、〈WATOWA〉に拡張工事をして
スナック、サウナ、ギャラリーの複合施設〈時津風(ときつかぜ)〉を立ち上げ、
その運営を彼ら〈里山インストール〉にお任せしています。

メンバーのひとりである、東京生まれ東京育ちの25歳、飯塚優莉菜ちゃんは
田舎での生活を自分なりに満喫しているよう。

Iターンで温泉津にやってきた飯塚さん。移住者の目線でローカルの魅力を再発見。

Iターンで温泉津にやってきた飯塚さん。移住者の目線でローカルの魅力を再発見。

彼女が担当する〈時津風〉の朝食は、野山で採取したワサビやサンショウ、フキなど
温泉津の里山に自生する野草を提供しています。
彼女は自生する食材マップを作成し、観光客のお客様にも「そんなとこあるんだ!」
と観光ガイドブックでは知り得ない、温泉津の魅力を発見してくれています。

銀座のバーテンダーからデザイナー
伝統芸能に取り組む移住者も

石見(いわみ)地方の伝統芸能〈石見神楽(いわみかぐら)〉。

石見(いわみ)地方の伝統芸能〈石見神楽(いわみかぐら)〉。

銀座一丁目でバーを経営している藤原賢太さんも
〈HÏSOM〉に泊まりに来てくださったときに、宿をやってみたいという話を聞き、
彼が温泉津でチャレンジできる環境を作る手伝いをしました。

2022年にオープンしたゲストハウスと古民家バー〈赭 Soho〉は、
人口500人にも満たないまちに誕生した、24時までやっている宿泊できるバーです。
移住者や地元の人観光客がまた交わりを深める場所ができました。

宿泊施設も兼ねる〈赭 Soho〉。最大8名まで宿泊できる。

宿泊施設も兼ねる〈赭 Soho〉。最大8名まで宿泊できる。

神奈川県藤沢市から移住してきた高田夫婦は
温泉街の神社となりの古民家を素敵な空間へとリノベーションし、
〈本と喫茶のゲンショウシャ〉をオープン。
おいしいスパイスカレーと、石見の山野草を手摘み・自家焙煎した
「小生活(こなまいき)」という野草茶のブランドを立ち上げ提供しています。

ご主人の率さんはデザインの仕事もしているので、
ローカルビールのブランドロゴやポスター制作など
まちの人からの依頼もたくさん受け信頼を得ています。

喫茶店経営だけでなく、個人のスキルを活かして温泉津を盛り上げる高田夫婦。

喫茶店経営だけでなく、個人のスキルを活かして温泉津を盛り上げる高田夫婦。

夫・率さんが独学で学んだスパイスカレーは都内のカレーイベントなどにも出店。

夫・率さんが独学で学んだスパイスカレーは都内のカレーイベントなどにも出店。

奥様の優花さんは温泉津のある、
島根県西部の石見(いわみ)地方の伝統芸能〈石見神楽(いわみかぐら)〉に惚れ込み、
地元の神楽団〈石見神楽 温泉津舞子連中〉に入団し、
稽古や神楽公演に熱心に取り組んでいます。

石見神楽は石見地方に130〜150ほどの団体があり、
特に秋祭りのシーズンになると、現在でも奉納神楽として舞われています。
地元の大人も子どももみんなが楽しみにしているローカルに根づいた伝統芸能です。

〈温泉津舞子連中〉では小さい子は3歳から、一番長老は87歳。
そんな幅広い年齢の人々が一緒に石見神楽を舞っています。

地元の方々と移住者が一緒になって、地域の伝統芸能を支えている。

地元の方々と移住者が一緒になって、地域の伝統芸能を支えている。

温泉津では観光客にもこの伝統芸能を見ていただけるよう、
毎週土曜日の夜に、温泉津温泉旅館組合が主催となり、
温泉街のなかの神社で夜神楽の定期公演を開催しています。

そして、彼女は前職の経験を活かし、
まちのブランディングや地域の計画作成、運営企画なども取りまとめてくれるようになり、
彼女をきっかけにまちがさらに大きく動き出すこととなりました。

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温泉津で次なる「夢」を実現! 移住者たちのセカンドチャレンジが始まった

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子どもたちが暮らせるまちへの
第一歩を歩み始めた温泉津

このように、旅行をきっかけに温泉津に泊まりにきた人々や、
〈WATOWA〉がきっかけで温泉津に初めて来た人々がこの生活や文化に触れ、
移住や二拠点生活をする30代、40代がどんどん増えてきました。

そして、その人たちは一緒にまちの課題をどうやったら解決できるか、
何があればもっと楽しく暮らせるだろうと考え、
地元の人たちが大切にしてきたこの暮らしを一緒に楽しんでくれています。

温泉街に1軒しかった飲食店は、彼らのようなチャレンジする人が次々と開業をし、
今やその数は11軒に増え、個性あふれるお店や新しい取り組みがどんどん増えています。

現在では、そこに雇用が生まれ、
働く10代や20代が増えて若者の移住者も増えつつあります。

温泉津の新たに開業した〈温泉津こどもクリニック〉。

温泉津の新たに開業した〈温泉津こどもクリニック〉。

2024年11月には、小学生は2人、未就学児は4人しかいない、
この重伝建エリア(国の重要伝統建築物群保存地区)に、
元お医者さんの小柳津裕子さんが大阪から移住してきてくれました。

小柳津さんはクリニックの開業が目的ではなく、まちの雰囲気が気に入り移住を決意。
知らない人でも当たり前にあいさつをするこのまちの雰囲気と、
人々がチャレンジし続けている姿を見て、自分にできることは何だろうと考え、
小児科医のキャリアを活かし〈温泉津こどもクリニック〉を開業してくれたのです。

彼女のおかげで、近い将来、子育てしやすいまちとなり、
子育て世代も住み始めてくれるのではないかと妄想している。

温泉津でさらなる「夢」の実現を!
移住者たちのセカンドチャレンジが始まった

そして、また新しい拠点も今年温泉津に誕生します。

小柳津さんの〈温泉津こどもクリニック〉では、クリニックと併設して
子どもたちが安心して食べられる、お母さんの家庭料理みたい食堂がスタートします。

また、大田市立温泉津図書館の閉鎖の話が出ているこのまちに、
〈本と喫茶のゲンショウシャ〉の優花さんが
無料の貸本屋さん〈本と舍(あらか)〉をリノベーション中です。

温泉津にやってきた“よそ者”たちのセカンドチャレンジが始まったのです。

〈本と舍〉はクラウドファンディングも実施。移住者が率先して新しいプロジェクトを立ち上げている。

〈本と舍〉はクラウドファンディングも実施。移住者が率先して新しいプロジェクトを立ち上げている。

これからは、温泉津らしい暮らしが感じられる温泉街を、
外から来た人たちも、地元の人も一緒になってつくっていき、
1000年以上続いてきたこの地域文化から次々と新しいものが創り出されています。

観光を入口としたまちづくりは、一見小さなひとりのチャレンジかもしれませんが、
ひとりひとりの小さなチャレンジが積み重なり、
住民と移住者、二拠点生活者と観光客とが一緒になって
温泉津の新しい未来を大切に紡いでいっています。

そんなまちも、人も、温泉のようにアツアツに湧いているのが今の温泉津です。

さあ、あなたはどんなチャレンジがしてみたいですか。
この地に興味をもってくださる方を私たちは全力でサポートします。

温泉街で風呂桶を持って歩くおばちゃんたちや、
温泉に浸かり観光客に熱い湯の入り方を伝授してくれるおばちゃん、
私自身もいつかそんな温泉津のおばちゃんになっていき、
今の子どもたちや100年先、1000年先の未来にこの暮らしを
バトンタッチしていきたいなと思っています。

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WATOWA

住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ19

TEL:050-1807-9277

チェックイン:14:00〜19:00

チェックアウト:10:00

WEB:WATOWA

Instagram:@watowa.club

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色 Shiki

住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ13-2

営業:ランチ/11:30〜14:00、カフェ/14:00~16:00(土日曜・祝日)、ディナー/18:00〜22:00

Instagram:@shiki_yunotsu

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BOONIES DINER

住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ176-1

営業:ランチ/11:00〜14:00、ディナー/18:00〜22:00

定休:火・水曜(不定休あり)

Instagram:@boonies_and_moonlit

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時津風 喫茶&スナック津-Tsu

住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ23

TEL:090-1056-1049

営業:モーニング/7:00〜11:00(木〜水曜)、カフェ/14:00〜17:00(土・日曜、祝日)、スナック/20:00〜23:00(金・土曜)

WEB:時津風

Instagram:@tokitsukaze_yunotsu

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赭 Soho

住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ67

営業:19:00〜24:00(L.O.23:00)

WEB:時津風

Instagram:@soho.yunotsu

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本と喫茶のゲンショウシャ

住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ160

営業:平日/11:00〜14:00、18:00〜22:00、土・日曜、祝日/11:00〜22:00

定休:水・木曜

WEB:現象舎

Instagram:@genshosha.yunotsu

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