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植物に触れて学べる森の素材研究室
「TENOHA TATESHINA Lab.」が
八ヶ岳の麓・蓼科に誕生

コロカルニュース

posted:2025.10.16   from:長野県茅野市  genre:活性化と創生 / エンタメ・お楽しみ

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Rina Akamatsu

赤松里菜

八ヶ岳の麓である長野県茅野(たてしな)市を拠点に、地域の林業事業体と提携しながら森林資源の利活用に取り組む株式会社ヤソがプロデュースした「TENOHA TATESHINA Lab.(テノハ蓼科ラボ)」が2025年7月26日、八ヶ岳の麓・蓼科にオープンした。(運営:東急リゾートタウン蓼科)

ここは、東急リゾートタウン蓼科内の敷地を舞台に、植物に触れ、森の素材を五感で学ぶ体験施設。森林資源の循環と地域資源活用を目指す取り組みを背景に、間伐材の活用、精油蒸留、草木染め、標本制作などを通じて、森と共存する観光の新しいかたちを提案している。

森の素材を研究・体験する拠点

施設は、研究所・ギャラリー・アトリエという三機能を備えている。来場者は草木染め、蒸留、植物標本づくりなどの体験ワークショップに参加でき、森の素材を「見る」「香る」「知る」といった切り口で学ぶことができる。標高1,300mの立地ゆえに、季節や標高差がもたらす植物の表情の違いも体験の一端となる。

さらに、施設内には草木染めを用いた衣服制作を行うブランド「MARU TO」のアトリエも併設。素材の研究と実践を融合させ、森が育んだ「色」「香り」「形」の可能性を探求する場にもなっている。

新しい観光としての意義

〈TENOHA TATESHINA Lab.〉は、ただの自然体験施設ではない。地域資源の循環を前提に、展示・研究と体験をつなげ、観光を通じて「学び」と「気づき」を生む場を目指している。間伐材を建材や什器に使うなど、施設自体が森との関係性を体現する構成になっており、将来的には雨水利用やコンポスト導入など、オフグリッド運営にも取り組む予定だという。

森林と観光、地域資源と体験を結び、訪れる人と土地を再びつなぐ拠点として、蓼科に新たな光を灯す挑戦は、始まったばかりだ。

information

map

TENOHA TATESHINA Lab.(テノハ蓼科ラボ)

所在地:長野県茅野市北山 鹿山4026-2(東急リゾートタウン蓼科内)

営:10:00~16:00 ※体験プログラムは週末のみ開催。平日は観覧のみ

併設施設:草木染め衣服ブランド「MARU TO」アトリエ

公式サイト:https://www.tateshina-tokyu.com/tenoha/

Instagram:@tenoha.tateshina.official

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