連載
〈 この連載・企画は… 〉
パリの大学院で学ぶルイスさんが日本へ帰ってきました。
ゲストを迎えて出かけるのは、1泊2日の小さな旅。
地元の人との出会い、友人との語らいを通して、各地に息づく暮らしや風景に触れていきます。
writer profile
Sho Kasahara
夏休みに日本へやってきたパリの大学院生ルイスさん。今回は、Netflix「オフラインラブ」にも出演されていたカナカさんを旅の相棒に、1泊2日で青森・八戸へ!
Day2 行程表
7:00|みなと食堂(八戸市)
10:30|匠工房 南部裂織の里(十和田市)
11:00|十和田神社(十和田市)
13:00|池田ファーム(田子町)
15:00|おんであんせ ユートリーおみやげショップ(八戸市)
昨夜のディナーの帰り際、「八戸に来たなら絶対に行ってほしいお店がある」と八戸酒造の秀介さん。
ならば行くしかない!と早起きして向かったのは、「陸奥湊駅」からほど近い、ヒラメ漬丼の名店〈みなと食堂〉。ツヤツヤで美しいヒラメを贅沢にのせたどんぶりは、口に入れた瞬間甘みと旨みがふわっと広がり、朝から幸せな気持ちに。
information
みなと食堂
住所:青森県八戸市湊町字久保45-1
TEL:0178-35-2295
営業時間:6時~14時
休:日、月
案内してくれた秀介さんに別れを告げ、次に向かったのは八戸から車で約1時間の十和田市。お目当ては、青森県の伝統工芸「南部裂織(なんぶさきおり)」体験です。
裂織とは、使い古した着物や布を細く裂き、縦糸に木綿糸を組み合わせて織り込んだ織物のこと。いらなくなった布が、また衣服や生活道具として生まれ変わるから、とてもサステナブル。江戸時代から続く伝統的工芸品です。
「こういう細かい作業大好き!」と黙々と進めるカナカさん。一方、ルイスさんは、先生に教わりながら地機を動かすものの、リズムを掴むのはなかなか難しく苦戦中。それでも先生の優しい指導のおかげで、ついに一枚の作品が完成しました!
information
匠工房 南部裂織の里
住所:青森県十和田市 大字 伝法寺 字 平窪37-21 「道の駅 とわだ」内
TEL:0176-20-8700
営:10時~16時
休:月
体験料金:2,500円(3人以上は1週間前に要予約)
ルイスさんが、東北に行ったら一度は訪れてみたいと挙げていた場所のひとつが、東北屈指のパワースポット・十和田神社。創建は大同2年(807年)。十和田湖に突き出す中山半島に鎮座する古社で、坂上田村麻呂によって建立されたと言われています。
杉木立に囲まれた参道を進むと荘厳な本殿と拝殿が姿を現します。静謐な空気に包まれ、神秘的なエネルギーを肌で感じることができました。
information
十和田神社
住所:青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486
TEL:0176-75-2508
車を走らせていると、沿道の看板に「にんにく」の文字がたびたび目に飛び込んできました。たどり着いたのは、青森県の田子町(たっこまち)。
田子町に来た理由は一つ。A5ランク黒毛和牛「田子牛」のランチがたべられると聞いたから。ここ〈池田ファーム〉では、年間出荷頭数わずか60頭という希少な田子牛の中からA5・A4ランクのみを厳選。霜降りの美しさは折り紙付きの名店です。
さらに田子町は「にんにくの町」としても名高く、ソースには名産の田子にんにくをたっぷり使用。大自然の中で育った牛と、地元の誇るにんにくが楽しめる贅沢なランチです。
赤みとは思えない、美しい霜降り。
「こんなに霜が降っているのに見た目よりもあっさりで不思議!」とカナカさん。
information
池田ファーム
住所:青森県三戸郡田子町大字田子池振外平11
TEL:0179-32-3327
営:11時~17時
休:不定休
旅も終盤。最後に立ち寄ったのは、おみやげショップ「ユートリー」。青森県内の特産品を約2,000点も取り揃えたおみやげショップが併設されており、八戸圏域の品揃えは市内最大級を誇ります。
information
おんであんせ ユートリーおみやげショップ
住所:青森県八戸市一番町1-9-22 ユートリー1F
TEL:0178-70-1111
営:9時〜18時
「海の幸も山の幸も味わえて、本当に贅沢な場所でした。食も文化も自然もそろっていて、八戸は何度でも訪れたくなる場所ですね。次はもっとゆっくり滞在したい!」とカナカさん。
ルイスさんの夏休みはまだまだ続きます。次はどこに行くのでしょう?次回の旅もどうぞお楽しみに!
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