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ミツバチ愛にあふれる養蜂家。
伊豆下田〈高橋養蜂〉で
おいしいはちみつができるまで|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.043

Page 4

日々の管理から採蜜作業まで

いま、この夏の花の採蜜が終わり、また巣に蜜がたまっている状態です。
でも、この蜜はこれからの子育てや
巣の外に出なくなる冬に消費する蜜なので採蜜はしません。
そして、夏の終わりにはミツバチの天敵、
スズメバチの対策や冬を越すための準備が始まります。

こうした季節ごとの作業に加えて、日々、巣箱の点検、管理をします。
これが養蜂の一番難しいところとも言えます。

女王蜂や卵・幼虫や働き蜂の様子を見て異常がないかを確認、
問題があれば対策を講じる。
猛暑だろうが養蜂着を着てこの日々の点検、管理を適切にしなければ、
しっかり健康にミツバチが育ってくれず、蜜を集めてくれません。

巣箱の巣枠を点検中

この格好で巣箱の巣枠をすべて点検します。微妙な判断が必要とされるのでまだまだ僕には手伝えない作業です。夏、点検作業を終えて帰ってくると、想像を絶する量の汗をかいています……。「ミツバチ愛」がなければできない仕事です。

こうして高橋養蜂では1年に3回、春・初夏・夏の終わりに採蜜をして
はちみつをつくり、商品としています。

「採蜜」といっても、ピンとこないかと思うので、
採蜜作業について写真でご紹介します。

養蜂場から巣枠を持ってきた状態

養蜂場から巣枠を持ってきた状態。しっかりと蜜蓋がされています。

蜜蓋をナイフで切り落とす

蜜蓋をナイフで切り落とす。この切り取った蜜蓋がまたうまい!

蜜蓋の取れた巣枠を遠心分離機にかける

蜜蓋の取れた巣枠を「遠心分離機」という機械にかけて回します。回すことで遠心力が働いて外側に蜜が飛ばされます。

遠心分離機から別容器に移す

遠心分離機から別容器に移す。その際には蜜蓋や巣の破片が混入してしまわないようにしっかりろ過します。

細かい網でろ過

さらに目の細かい網でろ過します。輸入品や大量生産の業者はろ過しやすくするために加熱処理をするそうですが、加熱によってはちみつの栄養分が損なわれてしまいます。ここでは粘度の高いそのままのはちみつを加熱せずに時間をかけてろ過します。

一斗缶にいれて保管

こうして採蜜したはちみつは一斗缶にいれて保管し、注文が入ると瓶詰めして商品になります。

瓶詰め作業

瓶詰め作業中。なんときれいな色なのでしょうか!

ラベル貼り

ラベル貼りも自分たちで。家族経営の高橋養蜂では鉄兵さんのご家族の方々がこうした作業をこなしています。