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移住したらいつかは
「家族の食べる米を自分たちでつくりたい」と考えていました。
そんな思いが実り、今年から米づくりを始めることになったのです。
5月末、〈南伊豆米店〉(米づくりをサポートしてくれている農家さん)と
友人たちの力を借り、田植えを終えました。
田植えを終えた達成感を味わいながら、
すくすくと育つ稲の成長に胸を踊らせていたのもつかの間。
というのも、わが田んぼに植えた覚えのない多くの草が生えてきたのです。
初めての米づくりは、無農薬でやってみたい。
そう思っていたので、農薬の代わりに
せっせと人力で雑草を除去するしかない。
まずは中耕除草機(通称:田車)という器具で除草しました。
除草というと辛そうな作業にも聞こえますが、
水を張った田んぼに足を入れる作業は心地よさすら
感じるほどです(といっても炎天下での作業なので体力的にはきつい)。
けれどもこの除草作業、やってもやっても終わらない。
さて終わった! と思って後ろを振り返ると
最初にやったところからまた生え始めてる。
若干落ち込み気味のところへ、
近隣の方たちがいろいろと声をかけてくれます。
「この田んぼはしばらく除草していなかったから雑草生えやすいよ。
無農薬か~、なおさら大変だ。がんばれ~」
しっかり除草をしていなかった田んぼは雑草が種を落とすので、
さらに雑草の生えやすい田んぼになってしまうらしい。
代々引き継がれてきた田んの担い手がいなくなり、
雑草がうっそうと茂る耕作放棄地になっているのをよく見ますが、
あの状態になってしまうと、元の田んぼに戻すのは相当大変だといいます。
縁がつながりお借りできたわが田んぼ、しっかり受け継いでいきたいです。