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たかが草刈り、たかがDIYですが、自分の手を入れたことによって
家に対する見方も変わってきました。
いままで家の気に入らないところ(古い家なので何かと不便があります)に
フォーカスして嘆いていたけれど、じゃあその気に入らないところを
自分でなんとかできないのか考えるようになったのです。
「まさかそんな急に?」と思われるかもしれませんが、
それくらいの効果が私にはあったのです。
今後、トイレの改装もやってみたいと模索中です。
草刈りや丸ノコを使う私の姿を見て、
「なんかテツ、どんどんたくましくなっていくね」と、
夫もおもしろがっています。
ちなみに夫は私よりも思い込みがなく柔軟です。
女性の仕事と思われがちな家事も当たり前のようにやってくれます。
洗濯はほぼ折半。ごはんの支度も朝は夫が担当、夜ごはんは私。
月に何度かある娘の学校のお弁当も、交互につくっています。
なかなかお父ちゃん作のお弁当も珍しいと思いますが、
娘にとってはそれが当たり前になっています。
夫はもともと料理が好きで、朝から鼻歌まじりで台所に立っています。
家事というのは男の仕事、女の仕事と区切るのではなく、
好きなほうが楽しみながらやればいいのですね。
しばらくは、私も草刈りと丸ノコを楽しんでみます。
南伊豆で農業をやっている友人が、Facebookの投稿を見て
こんなメッセージをくれました。
「田舎でできることが増えると、身軽になる、自由になる。
そんな感じですよね」
東京にいるときには、まさか自分が草刈り機を振り回し、
丸ノコを使うようになるとは想像していませんでした。
けれど、いまはそれがとても楽しく心地よく感じています。
私もこれから少しずつ、楽しみながら身軽に、自由になっていきたいな。