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自宅の庭で草刈りをしていたとき、ふと頭に浮かんだ疑問。
男と女、家事の境目ってどこにあるのだろうか。
東京で暮らしていたときも下田に移住してからも、
庭仕事はほとんど夫に任せていました。
私はハーブをちょこっと育てるくらいで、雑草が伸びてきたら
夫が草刈りするというのが夫婦間の暗黙の了解でした。
けれど最近少し状況が変わってきたのです。
今年からわが家は米づくりを始めました。
すると、田んぼに時間がかかる分、
家のことになかなか手が回らなくなってきたのです。
前回この連載で夫が書いていますが、
先月は田んぼの雑草と格闘する日々を送っていました。
そうしているうちに、自宅の庭がどんどんジャングル化。
そろそろ娘の背丈を越すんじゃないか?
というくらいまで雑草が伸び、ヤブ蚊が大量発生。
玄関を入るときには手で蚊を払いながらサッと出入りする、
というのが日常化してきたのです。うーん、居心地が悪い……。
仕事と田んぼの作業と、さすがに疲れが見えている夫。
そんな夫に「ちょっとー! 庭の草刈りしてよ!」
と言い放つほど私も鬼じゃない。
かといってこの庭の状況に我慢できない……。
そうか、私がやればいいんじゃないか。
わが家の庭は広く(賃貸ですよ)手刈りするのはなかなか大変なので、
夫はいつも草刈り機を使っていました。
女性には難しいんだろうな~? と眺めるだけでしたが、今回は違う。
「私でも草刈り機使えるんじゃないかな?」と夫に詰め寄ると、
ガソリン式の草刈り機は難しいけれど、
電動のほうならできるかもしれないね、とのこと。
ならば電気式のほうを教えてください! ということで
さっそく夫からレクチャーを受け始動。
すると、できるできる!
すいすい、バッサバッサと草が刈れていくじゃないですか。
なんでいままでやらなかったんだろう、というくらいに簡単だし、
何より楽しい!
ということで、病みつき状態のまま一気に庭の雑草をやっつけました。
慣れない作業で腕がしびれたものの、
やればできる、やればできるじゃないか私にも。