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味噌に使用する大豆や糀(こうじ)は、事前に私が手配しておきました。
なるべくなら地元のものをと思っていたのですが、
大豆に関してはまとまった量が確保できず九州のものを取り寄せました。
糀はいつもお世話になっている〈糀屋〉さんにお願いしました。
開催前日、大豆を洗って翌朝までたっぷりの水に浸水。それを終えてから
糀を引き取りに松崎(下田から車で40分ほどの場所)へ。
当日は早朝から大豆を茹で始めます。
7キロ近い大豆を茹でるのは初めてのことで、
時間までに間に合うのかというプレッシャーを感じながら
なんとか間に合いました。
大豆と糀を車に積み込み、バーベキューガーデンへと急ぎます。
2月に屋外で味噌仕込みなんて、寒くて凍えるのでは?
とも思っていました。
けれど、ありきたりではない味噌仕込み会にしたい。
せっかくなら気持ちのよいこの屋外でやってみようよと、
麻理子さんと事前に話し合ったのです。
寒い中でも気分が盛り上がるように、たき火と焼き芋、
温かい味噌汁や甘酒も用意もしておきました。
そうして迎えた当日。
真っ青な海と空が広がり、コートがいらないほどの陽気となりました。
子どもたちはすでに芝生の上で走り回ったりトランポリンではしゃいだり。
その様子を見ただけでうれしくなってしまいます。
あ~、よかった。
今回参加してくれたのは合計8世帯。
東京から参加してくれた麻理子さんの友人家族や私の友人たち、
そしてバーベキューガーデンのスタッフの方々です。
麻理子さんが用意してくれたお昼ごはんをいただきながら、
まずは材料について少しだけ説明をしました。
みさを大豆のこと、そして松崎の糀屋さんのことなど。
つくり手さんやその背景を知ると味噌仕込みが一層楽しくなりますよね。