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親子で体験!
〈下田ブルーオーシャン マリン講座〉
で楽しむ夏休み|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.044

Page 4

自分たちで釣った魚を食べたい!

さて、お次は釣りです。
いつか自分たちの釣った魚で食卓を彩りたい。
そんな夢を抱きながらも、昨年下田で試しにやってみた釣りでは、
浮きは流され収穫ゼロという惨敗ぶり。
このままではいかん、と思ってはいましたが自分たちではどうしていいやら。

下田ブルーオーシャン マリン講座の中に、
初心者向けの釣り講座もいくつかあり、
そのうちの船釣り体験に参加してみました。

船上で船釣り体験中

当日向かったのは〈伊豆下田マリンセンター〉という、
船釣りのほか、わかめの収穫体験なども企画しているお店です。
わが家から自転車でも10分の場所から船釣りに出かけられるとは、
これぞ下田という環境。
船に乗り込みいざ出航、およそ2時間半の船釣り体験へ。

本日の釣果

スタッフの方のサポートを受けながら、なんとか釣ることができましたー!

エサのつけ方も、魚の外し方も
よくわかっていないわが家ですが、心配ご無用。
初心者でも安心して参加できるように、というのがこのお店の方針です。
ぐにゃぐにゃ動く青イソメだってつけてくれるし、
釣れた魚も外してくれます。

そして、波の穏やかな場所に連れていってもらえるので、
船酔い覚悟で乗船した私でも案外と大丈夫でした。

「最初から頑張らなくても、徐々に慣れてくれたらいいんですよ。
最初からハードにやるともう二度と船釣りしたくない! 
ってなっちゃうから」

釣れたか釣れなかったかというと、ちょっとだけ釣れた! 
ので、念願だった釣った魚を食べる! 
というわが家の夢がひとつ叶いました。

この日釣れた白ギスやヒメジ、トラギス

この日釣れたのは白ギスやヒメジ、トラギスなど。美しい。

自分で釣った魚でこしらえた料理

帰宅後、天ぷらにしていただきました。
ウロコと内臓を取り除いてただ丸揚げにするという、
なかなかワイルドで食べづらい素人な調理法。
けれど、味は淡白ながらも甘みがあっておいしいじゃないか! 
そして、何より自分たちが釣った魚という満足感があります。

「おいしい、もっと食べたい!」とうれしそうな娘を見て、
よし、また釣るぞー! と意気込む私と夫。
そう、今回の船釣りを経験したことで、
敷居が高いと感じていた釣りが身近なものに思えてきたのです。
これは、わが家にとって大きな一歩。
次回は自分でエサもつけて、自分で針も外せるような気がする。よしよし。

左が〈伊豆下田マリンセンター〉の船長、飯田清一さん。夫と娘と一緒に写真を一枚

〈伊豆下田マリンセンター〉の船長、飯田清一さん(左)。小さい頃から下田の海に慣れ親しんできた飯田さんは、下田の子どもたちの海離れが気がかりだといいます。もっと海を楽しんでほしい。そのためにも、初心者でも気軽に参加できるような船釣りを提供しているのだそう。波も穏やかです、ぜひ一度。

船釣り体験の日、私たちのほかに小学校高学年の男の子も同乗していました。
彼はすでに3回目の参加なのだそう。
今年初めて乗船して、以来船釣りに夢中だといいます。
スタッフの方ともすでに顔見知りで、いろんな話をしていました。

「貯金溜めて船買ったらどうだ~。
船1隻あればいろんな楽しみ方ができるぞ~」
なんて船長が男の子に声をかけたり。
ひょっとしたら、この男の子は本当に船乗りになるのかもしれない。
そう想像させるような雰囲気がそこにはありました。

し~もんの窓口の方がこうおっしゃっていました。
その道のプロフェッショナルの方が身近にたくさんいて、
そうした方に出会える経験というのは本当に贅沢ですよ、と。
私たち家族も実際に参加して感じたのは、
講座を通じていろんな魅力的な大人に出会えるということ。

もちろん体験そのものから感じとることもたくさんあります。
それ以外にも、楽しく働いている大人の職場見学という要素もあるのです。
「将来自分もこんな働き方ができるかもしれない」とか。
「こんなふうに、好きなことを仕事にしてみたい」とか。
いろんな大人と触れ合いながら、いろんな仕事や働き方を知ってほしい。

紅型づくりで完成した作品をもつ子どもたち

娘はこれから先、どのような人と出会い、どのような刺激を受け、
そして将来どのような選択をしていくのか。
親はただその種をまくだけ。あとはじっくり見守っていこう。

紅型づくりの着色に夢中になる娘

information

し~もん

Web:しーもん「伊豆下田のアウトドア・自然体験」案内所

下田市事業「世界一の海づくりプロジェクト」の一環で行われている、伊豆下田のアウトドア・自然体験の総合案内所

文 津留崎徹花