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脱穀から新米を食べるまで。
初めての米づくりで感じたこと、
これからも続けていきたい米づくり。|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.048

Page 2

だんだん“お米”になっていく!

月から始まったわが家の米づくりですが、
ようやく「コクり」ました。
コクるというのは、地元の方に教えていただいた言葉で
脱穀(だっこく)するの意味。

前回、夫が稲刈りの様子を書かせていただきました。
天日干しにした稲は、その後、脱穀と籾摺り(もみすり)を経て
いよいよお米となります。
そうしてわが家の食卓にのぼるまでを、今回お伝えします。

稲刈り当日には来られなかった夫のお母さんと翌日一緒に落ち穂拾いを

稲刈り当日には来られなかった夫のお母さん。翌日一緒に落ち穂拾いをしました。なんだかとっても楽しげです。

稲刈りのあと、2週間ほど稲架(はさ)にかけられ天日干しにした稲。
強風にあおられて何度か倒れたものの、その都度立て直しながら
無事に脱穀の日を迎えることができました。
田植えと稲刈りには来られなかった
夫のお母さん(今年下田に移住してきました)も、今回ようやく初参加。
そして、田植えからずっと一緒に作業をしている友人家族も来てくれました。

田植えからずっと一緒に作業をしている友人家族も来てくれました

田んぼへ到着すると、〈南伊豆米店〉の中村大軌さん
(私たちの米づくりをサポートしてくれています)が
すでに重機とともにスタンバイしていました。

初めて目にするコンバイン(脱穀機と稲刈り機が合わさった機械)、
何がどう動いてどうなるのか、皆目見当がつきません。
大軌さんにレクチャーを受け、いよいよ脱穀スタートです。

バケツリレーの要領でコンバインに稲を入れていく

バケツリレーの要領で進行していきます。稲架から稲を外して隣の人に渡し、渡された人はコンバインに入れていくという流れ。

コンバインでの脱穀の様子

脱穀というのは、刈り取った稲から籾(もみ)を外すことです。
籾というのは、籾殻に包まれている稲の実(いわゆるお米)のこと。
脱穀機に稲を入れると、穂先の籾は藁(わら)から削ぎ落とされ
機械の下部にたまり、藁は後部から排出されるという仕組みです。

田植えや稲刈りはすべて自分たちの手でやってきました。
けれど、この脱穀を手作業でやろうとすると、
時間と人手が想像以上にかかるということで、今回は機械の力を借りました。

脱穀中

遠くでみんなの作業を見守っていたお母さん

遠くでみんなの作業を見守っていたお母さん。

機械を使うことによって、田植えや稲刈りのときとは
まったく違うスピード感。
あれよあれよという間に干されていた稲が形を変えていきます。
いよいよお米が食べられるんだ! といううれしさもありつつ、
稲架かけのあの美しい風景がなくなってしまうのか……という
寂しさもこみ上げます。

稲架(はさ)にかけられ天日干しにした稲