menu
記事のカテゴリー

伊豆下田に移住して
1日のスケジュールはどう変わった?
働き方、暮らし方、時間の使い方|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.051

Page 4

働く時間をずらすと暮らしが変わる

こうして、娘が学校から帰ってきてからの時間に仕事をしない
と決めてからのほうがオンオフの切り替えがしっかりして、
それぞれの時間の過ごし方が濃密になりました。

日によっては養蜂場の仕事が1日がかりになることもあるし、
建築の仕事が1日がかりになることもあります。
それはそのときそのとき、調整しています。

娘と「だるまさんがころんだ」中

平日の夕方、習い事のお迎えのついでに近くの公園で「だるまさんがころんだ」。仕事を中断して迎えに行っていたときは早く帰らなきゃと焦っていたのですが、早朝に続きをやることにしてからは、夕方は「娘との時間」と割り切って遊ぶことに。

平日の午後といえば、世の中のほとんどのお父さんは働いている時間。
そんな時間に娘の習い事の送り迎えに行ったり、
スーパーに買い物に行ったりしているのです。

僕は世間で言うところの働き盛りといわれる世代です。
「何をやっているのだろうか……」と感じることもあります。
でも、いまのわが家にとってはこの態勢が最善な気がしています。

そもそも、この「平日の午後はお父さんは働くもの」とか
「働き盛り」という考え方だって長い歴史の中で見たら最近の概念です。
そんな概念よりも、いまの自分たちにとって大切なことは何か? 
そこをよく考えて暮らしをつくっていきたいのです。

大根を干します

毎年つくっているたくあん。基本的には妻主導でやっているのですが、今年は大根を干し終わらないタイミングで撮影が入ってしまい東京へ。続きは僕と娘で「今日は雨が降りそうだから廊下に避難するぞ~」とかやってました。

この暮らしを始めてみて、働く時間をずらすだけで
随分と暮らしが変わるものだと驚いています。
最近はこんな早寝早起きをしていますが、
この暮らしも娘の成長や妻と僕の仕事の状況によって
どんどん変わるのでしょう。

例えば、学年が上がっていけば親といる時間より
友だちといる時間が増えるでしょう。
いずれは、例えば、留学したい!……ということもあるかもしれません。
そうなったら、お金もかかるし、もっと稼がなきゃです。
そもそも、いまはいくつかの仕事を時間を分散させて取り組んでいますが、
その仕事の状況も変わるかもしれないのです。

とにかく、既成概念にとらわれずに、
そのときの状況に応じて自分たちの働き方、暮らし方を
カスタマイズしていけばよいのかな? と考えています。

たくあんを仕込み中

そして、干し終わった大根を米ぬかに漬けてしばらくするとたくあんになります。米ぬかはわが家の米から出たぬか! 来年は大根もつくりたい!

この4月には下田に移住して丸2年。
まだまだ暮らしが安定しているとはとても言えず、
絶えず変わり続けています。
1年後はどんな暮らしをしているのか? 
全然想像できませんが、それでいいのではないかとも思っています。
流れに身を任せながらも、そのときそのときでよく考えて臨機応変に。
わが家の「暮らしを考える旅」はまだまだ続く。

〈水仙まつり〉が開催される須崎爪木崎

やはり平日の午後、下田、冬の風物詩〈水仙まつり〉が開催される須崎爪木崎へ。開催期間(12月20日~1月31日)はかなり混むそうですが、実は開催前の平日はこの通り。自宅から車で10分、「咲き始めたらしいからちょっと見に行こうか」という感じです。下田に暮らしていると「絶景をひとり占め」という贅沢が日常になってきます。ぜひ、冬の下田へも起こしください~!