2012年秋に家族で小豆島に移住し、〈HOMEMAKERS〉として
農業とカフェを営む三村ひかりさん。
2013年4月にスタートしたこの連載「小豆島日記」も、200回を迎えました!
そこで、100回目に続き、編集部が再び小豆島を訪れて取材。
その模様をお届けする200回記念特集です。
小豆島で移住支援や空き家活用に取り組むNPO法人〈Totie(トティエ)〉。
移住体験施設の運営や、町が管理する空き家バンクのサポートなどを行っています。
自らも移住者である理事兼事務局長の大塚一歩さんを、三村さんが訪ねました。
〈トティエ〉ってどんな団体?
ひかり: いま小豆島に移住してくる人ってどれくらいいるんですか?
大塚: 年々少しずつ伸びてますね。
2017年度は土庄町と小豆島町を合わせて、IターンとJターンの合計が350人弱。
Uターンも入れると500人を超えます。これは転勤などは除いた数字です。
ひかり: すごい!
大塚: 人口の1%の移住者がいれば、将来的に急激な人口減少は
食い止められるという説もあって。
小豆島の人口は約2.7万人だから、1%はいるということになります。
これを維持していけたらいいですね。

〈トティエ〉の大塚一歩さん。
ひかり: トティエの活動目的は、移住者を増やしていくということですか?
大塚: 主な活動としては移住定住促進活動になりますが、それは手段であって、
もう少し先のことを見据えて活動しています。
僕自身もこの島が好きで移住した移住者なので、
島の文化とか産業とか風景とか、この空気感を維持していきたいと思っています。
ひかり: トティエの立ち上げの経緯について、あらためて聞かせてください。
大塚: 設立は2016年です。
〈dot architects(ドットアーキテクツ〉という建築グループが
〈瀬戸内国際芸術祭〉のときに小豆島町でプロジェクトを展開していたんですけど、
そのドットアーキテクツにいた向井達也くんが、
そのまま小豆島町の地域おこし協力隊になって島に居着いたんです。
彼がトティエを立ち上げました。
ひかり: いまは町の職員として移住担当の仕事をしてるんですよね。
大塚: そうなんです。
どこもそうだと思いますが、地域課題として人口減少は避けられないし、
空き家も増えてる。そういった問題に対して行政でしかできないことは当然あるし、
一方で民間でしかできないこともあると思うんです。
ひかり: たしかにそう思います。連携できるのがいいですよね。
大塚: また、小豆島は小豆島町と土庄町のふたつの町があるので、
行政区を越えて島への移住をサポートする民間団体が必要だろうということを、
設立前に向井くんと話していたんです。
そのときに僕が「それならNPO立ち上げちゃえば?」とけしかけたようなこともあって、
最終的に向井くんがいろんな方の協力を取りつけて設立した、という流れですね。
彼が町の正職員になるということになり、
僕はその話を受けて2017年4月から事務局の運営をしています。

トティエは現在は大塚さんのほか、小坂逸雄さん、福村真司さんらが中心となって活動しています。
ひかり: 移住って何が一番ハードルになるんでしょう?
大塚: やっぱり家と仕事ですね。どちらかが決まれば移住してくるんです。
逆にどちらもタイミングが合わなかったりして決まらないと、なかなか移住できない。
ひかり: そのどちらかでも決まると移住してくるんですね。
大塚: どちらかというと家が決まるのが大きいですね。
家がないと現実的に住めないですし。僕がまだ家を探していた6年ほど前は、
いまより空き家バンクの物件は少なかったし、不動産業者はいることはいるけど、
そういうところで探そうとしてもなかったんですよね。
いまは僕らが運営している移住体験施設も増やして、
そこに住みながら家探しをすることもできます。
ひかり: ホテルに宿泊して家探しって大変ですもんね。
大塚: それに一軒家のほうが島の暮らしもわかると思います。
滞在施設を利用して実際に移住してくる人もけっこういますよ。

トティエが運営する移住体験施設〈黒田邸〉の部屋。空き家を改装して活用しています。短期滞在向けで、1日から利用可。1泊5800円(1棟あたり)。
ひかり: 家探しや仕事探しもサポートしてあげるんですか?
大塚: いろんなケースがあって、人によってフォローすることも違います。
移住に興味があるという入り口の人もいれば、小豆島に移住しようと決めてくる人も。
仕事は、直接紹介することはしていませんが、希望とか情報を聞き出せたら、
こんな会社もありますよ、ということは教えたりしています。
ひかり: どんな人たちが多いですか?
大塚: 相談の段階では、本当にさまざまですね。多いパターンとしては、
子どもが小さくて、都市部での子育てに疑問を感じて移住を考えている方とか。
40代だと手に職を持っていたりフリーランスの人も多いですね。
50年代はリタイアを見据えて早めに動こうという人が多いですし、
60代は定年後の終の棲家を探している方もいます。











![宮浦さんの〈Life on the table〉では、たったひとりのための食卓をつくったり、「おかゆのしあわせ」というワークショップを企画したりと、食にまつわるさまざまな提案を行っている。(写真提供:NPO法人こえとことばとこころの部屋[ココルーム])](https://libs.colocal.jp/wp-content/uploads/2018/05/tpc-lif-ecovillage-067-photo2.jpg)






















































