岡山と東京の 5年間の二拠点生活を振り返る /あかしゆか

フリーランスの編集者・ライターとして活躍し、
仲間と手がけた文庫本なども話題を呼ぶ、あかしゆかさん。

2021年4月、岡山県倉敷市の児島にて
不定期営業の本屋〈aru〉をスタートさせ、
現在は東京と岡山の二拠点暮らしを営んでいます。

それぞれを行き来するなかで、どんなことを思い、なにを大切にし、
どのような答えを出し、二拠点生活を続けているのか。
あかしさんご本人に綴ってもらいました。

  

これまでの「二拠点生活」をあらためて見つめ直す

「もうコロナ禍から5年も経ったんですね」

知人友人と話していると、そんな話題がちらほらと出るようになった。
まちには人気が全然なくて、ほとんどの人がマスクで顔を隠し、
飲食店にはアクリル板が設置され、銭湯では話すことも許されない──。
いま思い返してみれば異様だったあの日々の光景は、
遠い昔のことのように思えるときもあれば、
まだまだつい最近のことのように思えるときもある。
どちらにせよ、未来が見えず不安を抱えていた日常から5年が経って、
大切な人と笑顔をためらうことなく見せ合える日常が戻ってきて
本当によかったと思う。

そして私は思うのだ。
「コロナ禍から5年が経つということは、
私が二拠点生活を始めてからも5年近くが経つということなんだな」と。

2020年7月。
コロナ禍になって初めての夏に、
私は岡山県倉敷市の児島というまちに2週間滞在し、
その滞在をきっかけに東京と岡山との二拠点生活を始めることになった。
そしてそれからの5年間、
ほとんど欠かさず毎月10日間ほど児島にやってきては、
aru〉という小さな本屋を営んでいる。

この5年間という期間をひとつの節目として、
これまでの私の二拠点生活を振り返ってみることにした。

二拠点生活が続いている理由は何なのか、
そのために努力してきたことは何なのか、
変わったこと、変わらないこと、
楽しかったこと、大変だったこと、
そしてこれからのこと。
この5年間をいま一度、あらためて見つめ直したいと思う。

遠くに島々が連なる、児島の海の風景写真。

3つの材料でできる 自家製「味噌づくり」! 10年以上の仕込みで得た おすすめ配分・レシピ・コツを伝授

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

今回は、日本の伝統調味料である「味噌づくり」がテーマ! 

じつは2月は、味噌を仕込むのにぴったりの季節なのです。
この季節に仕込む味噌は「寒仕込み(かんじこみ)」と呼ばれ、
気温が低く、発酵のスピードがゆっくりになるため、
しっかりと熟成し、旨みの強い味噌になるといわれています。

使う材料は大豆、米麹、天然塩の3種類と、とってもシンプル。
添加物一切なしの手づくり味噌がつくれます。

「私にもできるかな?」と思った方。
今年はおうちで味噌づくりをしてみませんか?

味噌づくりワークショップの様子。大きなテーブルに塩、米麹、大豆を広げて女性たちがまぜている写真。

昨年の、〈いとしまシェアハウス〉での味噌づくりワークショップの様子。大きなテーブルに材料を全部広げて、ワイワイ味噌づくりを楽しみました。

今と昔で、味噌のつくり方が違う?

スーパーなどで見かけるお手頃価格の味噌の多くは
「速醸法(そくじょうほう)」という方法でつくられています。

これは人工的に加温して、発酵・熟成を早める製法。
熟成に半年〜3年ほどかかる昔ながらの「天然醸造」に比べ、
速醸法は1〜3か月ほどで完成します。
生産期間が大幅に短縮されることで大量生産できるようになり、
たちまち全国へと広がりました。

天然醸造は、自然のままにゆっくりと発酵させるので、
速醸法の何倍もの手間と時間がかかり、生産量もわずか。
そのため値段も高めですが、
長期熟成によって旨み成分がたっぷりと含まれ、
深い味わいが生まれます。
また、発酵や熟成を促す酵母やさまざまな菌が生きているため、
発酵食品の本来のパワーを発揮することができます。

7つの味噌が盛られた皿と、それらを味見する人の写真。

味噌の食べ比べ。仕込んだ年によって味が違うのがおもしろい!

市販の味噌の原材料をチェックしてみよう

ご自宅にある味噌の原材料表示を見てみてください。
どんなものが入っていましたか?

私が推したいのは、添加物の入っていない
大豆、米、麦、塩などでつくられたシンプルな味噌。

今の味噌は、便利さや風味をプラスするために
うま味調味料などが添加されていることもあるので、
味噌本来の旨みを楽しみたい方には、無添加のものがオススメです。

スプーンに盛られた味噌の写真。

また、一部のお味噌には酒精というものが添加されている場合があります。
酒精とはアルコールのことで、味噌の発酵を止める役割があります。
発酵が進みすぎると味が変化したり、
保存容器の中で膨張してしまうためです。

酒精を添加する理由はあるものの、
シンプルな原料の味噌や、天然醸造の味噌を買いたい場合は、
二酸化炭素を排出する穴の空いているパッケージのものを
選ぶといいかもしれません。

女の子が味噌の材料を混ぜている写真。

味噌づくりワークショップにて。小さな子どもも一緒に参加できるのが味噌づくりのうれしいところ。

古民家「断熱リノベーション」で 室温が8度もUP! ワークショップレポート

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

築80年の古民家に住む私たちは、
ここ数年「断熱リノベーション」に熱心に取り組んでいます。

これは、壁や床に断熱材を入れたり、気密性を高めていくことで、
外気温の影響を減らし、暖かく快適な住環境をつくるリノベーションのこと。

田舎暮らしといえば、
昔ながらの古民家の生活に憧れる人は多いと思います。
ですが、断熱・気密性能が低い古民家は
冬場の室温が10度以下になることも珍しくなく、
通気性のいいつくりのため、暖房の効きが悪く、
光熱費がかさんでしまうデメリットもあります。

昨冬は自分たちで簡単にできるプチ断熱をご紹介しましたが、
今回は、専門の知識を持った講師をお呼びして、
我が家のリビングの床、壁、天井と一気に断熱リノベーションを進めた
ワークショップについてレポートしていきたいと思います。

作業中のリビングに集合したワークショップ参加者の集合写真。

断熱ワークショップ参加者のみなさん、講師の内山さん、そして大工さんたち!

結論からいうと、断熱した部屋はとても快適! 

・リラックスして子どもと遊べるようになった

・体調を崩しにくくなった

・暖気が逃げないので、光熱費の節約になった

・灯油などの化石燃料の使用を抑えることで、ささやかな地球温暖化対策につながっていく

と、メリットだらけ。
「もっと早くやっておけばよかった!」と思うほど。

天井にスタイロフォームという断熱材を入れている男性数名の写真。

天井にスタイロフォームという断熱材を入れているところ。

そして、あらためて
「リノベする前に断熱について知っておきたかった〜!」とも思いました。

我が家はこれまで、独自に古民家リノベーションを行ってきました。
そうして手に入れたすてきな空間も、
断熱材を入れるとなれば、また解体することに。
そうなると、時間も手間も2倍かかります。

これから古民家リノベーションに挑戦する方が、
私たちのような苦労をしなくて済むように。
この記事が誰かのお役に立てたらうれしいです!

庭で、道端で、畑で、山で。 “手摘み野草”でつくる、 簡単「七草粥」レシピ 七草の味わい比べも!

※野生植物は毒を持つものもあるため、必ず毒性がないか調べてからつくりましょう。
※採取する際は、土地の持ち主さんに許可をとってからにしましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

2024年も終わろうとしていますね。
そろそろ「おせち」の準備にとりかかる方もいると思いますが、
今回はちょっと気を早くして、年明けの1月7日に食べる
「七草粥」について書いてみたいと思います。

豪華なおせち料理が続いたお正月の胃の疲れを
やさしく癒してくれる、七草粥。
この日にお粥を食べると、一年息災で過ごせるといわれています。

器に盛られた春の七草粥をスプーンですくっている写真。

春の七草は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、
ホトケノザ、スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)。

旧暦の1月7日「人日(じんじつ)の節句」の風習として食べられてきましたが、
新暦に当てはめれば2月中旬頃にあたるので、
正月明けにすべての野草を探すのはなかなか難しいともいわれています。

とはいえ、せっかくなので
年明けに備えて、七草の生えている場所に目星をつけるべく、
家の周辺、畑や山を探索してみました。

庭で、道端で、畑で、山で。意外と見つかる「春の七草」

まずは、庭で見つけたのは野草の王道「セリ」。
以前、川の近くに生えていたものを移植して、普段使いしています。

庭に根づいたセリを手にしている写真。

我が家の庭に根づいたセリ。

独特の爽やかな香味が食欲をそそるので、
お味噌汁に入れたり卵とじにしてみたり、とても身近な野草。
おいしいだけでなく、鉄分が豊富で増血作用が期待できるのだとか。

続いて「ハコベラ」。
わさっと大量に生えていて、
ぽきっと折ると、爽やかないい香りが鼻に抜けていきます。
やわらかく、苦みも少ないので、サラダなどでもいけます。
我が家の鶏も大好きな野草。

小さな花を咲かせたハコベラの写真。

小さな花を咲かせたハコベラ。

ハコベラは消炎作用が強く、歯槽膿漏や歯肉炎などにも効果があるとされ、
乾燥させたものを塩と合わせて歯磨きに使う人も。
我が家でも昔、搾り汁と塩を混ぜて乾燥させた
「ハコベ塩」を手づくりしていました。

そして、畑に向かう道端で
ピンクの花を咲かせた「ホトケノザ」(シソ科オドリコソウ属)を見つけました。

シソ科オドリコソウ属の「ホトケノザ」の写真。紫色の花を咲かせている。

ホトケノザ……という名前の植物だけれど、七草に詠われている野草ではない⁉

「あった!」と喜んだものの、実は春の七草に使われるホトケノザは
この植物ではないんです。

食用とされるのは「コオニタビラコ」というキク科の植物で、
黄色い花を咲かせた、まったく別の植物なのです。

黄色い花を咲かせたコオニタビラコの写真。

春の七草に詠われるホトケノザは、このコオニタビラコなんです。

じつは、間違えて収穫し、食べちゃった年もありましたが、
とりあえず大量に食べなければ毒性はないようなのでホッとしました。(笑) 
みなさんは、どうかお間違えのないように! 

そのまま歩いて行くと、
野生の大根「ハマダイコン」を見つけました。
葉や茎の風味は大根そのもの! 
ビタミンCや食物繊維が豊富といわれています。
ただ、根っこは細く繊維質なので、
普通の大根と比べると、ちょっと味が落ちるかも。

ハマダイコンを上から撮った写真。

見つけたハマダイコン。春には紫色の花を咲かせます。

これが正確に「スズシロ(大根)」の代わりになるかは微妙ですが、
なるべく山に生えているもので春の七草を揃えてみたいので、
今回はこのハマダイコンを使っていきます。

小さな白い花をつけたナズナの写真。

ナズナを発見!

そしてその先には、ぺんぺん草ともいわれる「ナズナ」を発見。
普段からよく見かける身近な野草のはずなのに、
いざ探してみると意外と見つからないから不思議です。
まだ季節が寒かったかな? 

その後、残りの野草「スズナ(かぶ)」と「ゴギョウ」を探しに畑へ。

収穫したばかりの小さな赤カブを手にした写真。

スズナは畑から収穫しました。

新鮮な「スズナ」を収穫したら、
すぐ下に「ゴギョウ」が生えているのを発見! 

小さな産毛と黄色い花がかわいらしいなあと思っていましたが、
春の七草だったとは知らなかった。
食べるのは今回が初めて。どんな味がするのか楽しみ! 

黄色い花のつぼみをつけた、ゴギョウの写真。

こちらがゴギョウ。ハハコグサとも呼ばれています。

山の散歩を兼ねた春の七草探し、7種類無事に揃いました!

縁側で500個の「干し柿」づくり! カビを生やさないコツ・ポイントとは? 干し柿チーズ&バターのレシピも

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

「柿」の季節ですね! 
今年は、柿の当たり年。
大きな柿の枝がしなるほどに、たっぷりと実をつけました。

そんな年は、柿のお裾分けをいただくこともよくあります。
でも、食べきれずに柿が熟しすぎてしまうことも。
そこで以前、「“熟れすぎた柿”をおいしく食べるレシピ5選」という記事で
熟し柿の活用法や、おすすめレシピをご紹介しました。
こちらはもう読んでいただけましたか?

柿の木に登り、枝ごと選定して柿を収穫する人物の写真。

大きく育ちすぎた柿の木。バッサリと選定します。

今年は柿の木の選定も兼ねて枝ごと柿を収穫し、
長期保存が可能な「干し柿」にしました。
つくった干し柿の数は、なんと500個! 

食べておいしいのはもちろん、
干している間も美しいのが干し柿の魅力。
縁側に並ぶコロリとかわいい姿に、ほっこりと癒されます。

皮をむいて干すだけとはいえ、
カビを生やさず、トロリとやわらかく仕上げるには工夫も必要。
今回は、自家製干し柿づくりのコツをお伝えします。

干し柿を定期的に揉んで軟らかくしている写真。

失敗しない干し柿づくりのコツとは?

干し柿づくりで大事なポイントは、「気温」と「湿度」。
気温が高すぎたり、雨が降って湿度が高くなると
カビ発生のリスクが高まります。
最適な気温は10~15度程度といわれ、
肌寒くなって、空気がカラリとしてきた11〜12月辺りが
干し柿づくりの季節です。

2週間から1か月ほど乾燥させることで
柿がゆっくりと熟成・乾燥し、甘みが増すといわれています。

風通しのいい場所に吊るし、
しっかりと乾燥させるようにしましょう。

収穫したばかりの柿を手にしている写真。

干し柿の原料は「渋柿」じゃないとダメ?

一般的に干し柿は「渋柿」でつくられますが、
「甘柿」でもおいしい干し柿はつくれます。

じつは我が家の柿の木は、甘柿と渋柿を接ぎ木したもので、
食べてみるまで、どちらかわかりません。(笑)
これまでも、特に区別したりせず、すべて干し柿にしていますが、
問題なくおいしくいただけています。

ただ、私の感覚としては
甘柿のほうがカビが生えやすい気もしています。

くず餅の原料「葛」は、花も美味!  酵素シロップ、砂糖漬け、花茶…… 葛の花の活用レシピ5選

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

山道を歩いていて、ブドウのような甘い香りがふわりと漂ってきたら、
近くに「葛(くず)」の花が咲いている証拠かもしれません。
それほど、葛の花は目が覚めるほどにいい香り! 

葛は、秋の七草のひとつに数えられ、
和菓子や料理などに使われる“葛粉”の原料として
古くから日本で親しまれてきた植物です。

紫色の花を連ねて咲かせた葛の花の写真。

葛の花は、昔から漢方薬として重宝されていました。

一方で、驚異的な繁殖力を持つ外来種として、
アメリカを中心に世界から恐れられていることを知っていますか? 

アジアを原産地とするこのツル植物は、
1日に30センチ以上も成長することがあるといわれ、
ほかの植物を覆いつくすように繁殖するため
IUCN(国際自然保護連合)による
「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選定されています。

ほかの植物を覆うように繁殖した葛の写真。

田んぼに侵入する葛。ほかの植物の育成を阻害し、生態系を破壊するといわれています。

厄介な植物として駆除の対象となってしまった葛ですが、
日本では古来から薬として用いられたり、和歌にも詠われたりしてきました。

今回は、そんな葛の花でつくる
「シロップ」や「花の砂糖漬け」のレシピなどをご紹介します。

スミレ、レンゲ、たんぽぽ、梅……
今までいろんな野花のシロップをつくってきましたが、
今回は、過去最高においしいものができあがったと思います‼ 
どうぞご期待ください! 

葛の花を房からとる作業の写真。

「栗」の鬼皮・渋皮、捨てないで! 汚れた子ども服がかわいく復活 “草木染め”レシピ

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

甘くてホクホクな秋の味覚「栗」。
私は栗が大好物で、毎年栗拾いを楽しみにしています。
以前、「旬の「栗」レシピ4選」という記事で、
お気に入りの栗レシピや、田舎の知恵がつまった保存&調理法、
鬼皮がスルッと剥ける裏技をご紹介しました。

そして、栗拾いをしたら、我が家で必ずつくるのが「栗の渋皮煮」。
つくったことがある方はご存じかと思うのですが、
渋皮ごと煮込んだ栗の煮汁って、すごく美しい色なのです! 
ビンテージワインのような深い赤茶色。
あまりに美しいので、
いつもこれで何か染められないかと考えていました。

そこで、今回はちょっと汚れがついてしまった子ども服を
この煮汁で草木染めし、復活させたいと思います! 

鍋で煮られている渋皮付きの栗。赤茶色の美しい染液に浸っている。

栗の渋皮煮をつくると、赤茶色の美しい染液ができます。

大人の服を草木染めするには、それなりの量の煮汁が必要ですが、
小さな子ども服なら、少ない量でOKなのがうれしいところ。

そして、既に汚れがついてしまっている服なら
ちょっと失敗しても「まあいっか」とおおらかな気持ちになれます(笑)。

今回草木染を行う、白地に文字イラストが入った子ども用Tシャツと、ピンク地にイヌのようなイラストが描かれた子ども用Tシャツが並んだ写真。

白とピンクのTシャツで染まり具合を比べてみたいと思います。

染めるのは、テキスタイルデザイナーの友人からいただいた
かわいいTシャツたち。

食べこぼしのシミが気になって、
なんとなく手にとらなくなってしまったこの服たちを、
栗染めで生まれ変わらせたいと思います。

地域のおばあちゃん直伝! 未熟な「栗」をおいしく食べる 秘密の方法

※山の栗は自然に生えているように見えて、持ち主さんがいることがほとんどです。収穫する際は、土地の持ち主さんに確認しましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

甘くてホクホクな秋の味覚「栗」。
栗は私の大好物。毎年栗拾いを楽しみにしています。
以前、「旬の「栗」レシピ4選」という記事で、
お気に入りの栗レシピや、田舎の知恵がつまった保存&調理法、
鬼皮がスルッと剥ける裏技をご紹介しました。

ところで、秋の始まりに、黄緑色の未熟な栗のイガが落ちているのを
見かけたことはありませんか? 
栗のイガを割ってみると、中の実は白っぽく、
まだ熟していないことがわかります。

でも、食べられないと処分するのはちょっと待って! 
今回は、ちょっとしたひと工夫で
未熟な栗をおいしくする方法をご紹介します。

木の上になっている栗の写真。

巨大台風で栗が落下! そんな未熟な栗をおいしく食べるには?

大好きな栗拾い、今年も楽しみにしていたのですが、
9月頭の大きな台風が、栗の実の約8割を落としていってしまいました。

栗の木の根もとには、緑色のイガに包まれた若い栗たちがゴロゴロ転がっています。
年に一度のお楽しみなのに、こんなの悲しすぎる……! 

「この栗って、食べられるのだろうか?」

気にはなったものの、
このまま放置していたら猪に食べられてしまうので
ひとまずは収穫していくことに。

緑色のイガに包まれた栗の写真。

中の実を取り出して持ち帰ろうとしたのですが、
イガが未熟すぎて、なかなか開かない! 
さらに、なんとかこじ開けても、栗の実がイガにくっついて剥がれない! 

うーん、どうしたものか。
悪戦苦闘の末、イガつきのままいったん家に持ち帰ることにしました。

この栗をどうしようかと考えていると、
ご近所のおばあちゃんが
「天日干ししておくと、自然とイガが割れて開けやすくなるよー。
栗の実も、数日置いておくと茶色くなるよ」
と教えてくれたのです。

これは試してみるしかない! ということで、
さっそく未熟なイガをザルに乗せ、天日干ししてみました。

ついでに、イガから無理やり取り出したものの、
真っ白すぎておいしくなさそうな栗の実も一緒に干してみます。

秋の山で見かける“野生のイチジク” 「イヌビワ」って知ってる? おいしい食べ方3選も

※野生植物は毒を持つものもあるため、必ず毒性がないか調べてからつくりましょう。
※採取する際は、土地の持ち主さんに許可をとってからにしましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

「スーパーには並ばない、オツな味」と題した、
あまり知られてはいないけれど、
身近かつ、意外とおいしい植物たちをご紹介するシリーズも3回目!

ほうれん草のような味わいの野草「ハゼラン」
市販品のあの味が楽しめる「アロエ」に続き、
初秋の山の味覚「イヌビワ」と、そのアレンジレシピをご紹介します。

* * * * *

スーパーには並ばない、オツな味 #03 「イヌビワ」

棚田で草刈りをしていたら、
狩猟採集が大好きなシェアメイト・けいたくんが
道端の木になっている小さな黒い実をもぎ取り、
「これ、食べられるんですよ!」
と教えてくれました。

トラックの荷台に乗る女の子と、トラックに寄りかかる男性が談笑している写真。

けいたくんと娘。

彼は以前、山奥でガスなし水道なしのハードな暮らしを実践していた野生児。
先日は、庭で見かけたヘビを素手で捕まえていて、
そのワイルドっぷりには驚かされるばかりです。

野生動物だけでなく、植物の生態にも詳しい彼が
今回教えてくれたのが「イヌビワ」の実。
田んぼの近くなどでよく見かける雑木ですが、
この実が食べられるとは知らなかった! 

赤紫色に色づいてきた、木になるイヌビワの実。

イヌビワの実。もう少し黒っぽく熟すのを待ちます。

ただし、食べられる実(雌株)と、食べられない実(雄株)があるのだとか。

赤くておいしそうに見える「雄株」は、
黒く熟すことはなく、食べても甘みはなくて、パサパサしています。

さらに、実のなかには「イヌビワコバチ」という小さな蜂が棲んでいます。
とても小さいため、見た目にも、食べても、わからないほどだそうですが、
食べるのはちょっと抵抗がありますよね。

山でイヌビワの実を見つけたら、黒く熟した「雌株」を選びましょう。

抱っこしてもらい、イヌビワを収穫する女の子の写真。

「高い所のイヌビワをとりたい!」という娘。抱っこしてとらせてもらいました。

「イヌビワ」って、どんな味?

イヌビワはクワ科イチジク属で、見た目も味もイチジクに似ています。
実の大きさは1〜2センチで、夏から秋にかけて黒っぽく熟していきます。
熟れた実を手にとるとやわらかく、
半分に切ると小さな種がたくさん入っていて、イチジクにそっくり。
また、実を傷つけると、ペトペトした白い乳液が出てきます。

イヌビワの断面写真。トロトロの果肉の中に小さな種がたくさん入っている。

見た目は小さなイチジク。山の鳥たちも大好きなので、実の収穫は野生動物たちとの競争です。

名前の由来は
「果実の形がビワに似ているけれど、ビワほどおいしくない」
ことから来ているそう。(イヌは“劣る”という意味)

確かにビワほど華やかでジューシーさはありませんが、
素朴な甘さとプチプチした食感が楽しい。

これはいろんな料理に合いそうだぞ! 
とワクワクしてたくさん収穫しました。

イヌビワを収穫する女性の写真。

イヌビワをどんどん摘んでいくシェアメイトのまほちゃん。

夏の疲れた体に効果あり? 「アロエ」の食べ方&使い方

※アロエには緩下作用があり、多量に摂取するとお腹が緩くなる場合があります。
※生のアロエは子宮を収縮させる成分を含むとされ、生理中・妊娠中・授乳中の女性、子どもの摂取は控えてください。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

前回から「スーパーには並ばない、オツな味」と題して
あまり知られてはいないけれど、
身近かつ、意外とおいしい植物たちをご紹介しています。

ほうれん草のような味わいの野草「ハゼラン」に続き、
今回は住宅の庭などでときどき見かける
「アロエ」の食べ方&使い方をご紹介します!

* * * * *

スーパーには並ばない、オツな味 #02 「アロエ」

この間、シェアメイトのまほちゃんに
見慣れない形の細長い段ボールが届きました。

中から出てきたのは、なんと大きなアロエ! 
アロエ入りのヨーグルトは何度も食べたことがあるけれど、
アロエそのものを見たのは初めてでした。

保育士であるまほちゃんは、子どもたちと海や山で遊ぶのが仕事。
話を聞くと、日焼けをしやすい仕事がら、
お肌のケアのために去年からインターネットで購入しているということでした。

植木鉢に植栽したアロエを紹介するようなしぐさを見せる笑顔の女性と、アロエの大きさに驚いた表情を見せる女の子の写真。

まほちゃんと、彼女が買った宮古島の巨大なアロエ。サボテンのようです。

アロエを食べると、
体にこもった熱をクールダウンしてくれるといいます。
スキンケアにも有効とされ、日焼けしたお肌の回復をサポートし、
肌のコラーゲン量を増やして、美白効果も期待できるのだとか。
あのクレオパトラも、
美容や健康のためにアロエを愛用していたといわれています。

まほちゃんからアロエのヌルヌルしたエキスを分けてもらい
肌に塗ってみると、もっちもちのツヤツヤ、そしてしっとり‼ 
これはすごい! 

「アロエを食べておけば、日焼けをしてもまた白く戻るんですよ」
とまほちゃん。
彼女の肌が真っ白でピカピカなだけに、とても説得力があります……! 

「私もアロエ、買ってみようかな?」
と思ったとき、ご近所さんの家にもアロエが生えていることを思い出しました。
確認してみると、
「うちの家にあるから好きなだけ持っていきな!」
とコンテナいっぱいに、どっさりいただきました。

青いコンテナいっぱいに入ったキダチアロエの写真。

昔々、ご近所さんのお父さんが
どこかからもらってきたアロエを家の横に植えたそうで、
そこからどんどん増えてここまで立派に成長したのだとか。

アロエは昔から「医者いらず」といわれ、
内用では胃もたれ、外用では火傷・美容液と
さまざまな民間療法で活用されてきました。
近所のおばあちゃんもこのアロエで化粧水をつくっていたと聞きました。

植えられているキダチアロエの写真。

ご近所さんのアロエはまほちゃんが買ったアロエよりも細くて小さい。キダチアロエという種類だそうです。

というわけで、今回はこのアロエの活用レシピを紹介していきます!

味はまるで“ほうれん草”! 道端で見かける野草「ハゼラン」を おいしく食べるレシピ5選

※野生植物は毒を持つものもあるため、必ず毒性がないか調べてからつくりましょう。
※採取する際は、土地の持ち主さんに許可をとってからにしましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

福岡県の糸島で暮らし始めてからというもの、
案外身近なところに、おいしく食べられる野生植物が
いろいろとあることを知る日々です。

10年以上暮らしても、まだまだ新しい学びや発見がある、
これが田舎暮らしの醍醐味だと感じています。

さて、今回から3回にわたり
「スーパーには並ばない、オツな味」と題して
あまり知られてはいないけれど、
身近かつ、意外とおいしい植物たちをご紹介していこうと思います!

* * * * *

スーパーには並ばない、オツな味 #01 「ハゼラン」

みなさん、「ハゼラン」という野草をご存知ですか? 
道端や土手でピンク色の小さな花を咲かせる植物なのですが、
ほうれん草にそっくりの味で、調理も簡単、
おいしくて、すっかりハマってしまいました。

日本ではあまり食用として認識されていませんが、
ビタミンや鉄分、カルシウムなどが含まれており、
海外ではほうれん草の代用品として栽培する国もあるのだとか。

見てかわいい、食べておいしいこの野草と出合ったのは、
“若杉ばあちゃん”こと、野草料理研究家の若杉友子さんのワークショップ。

「見たことあると思ったら、うちの庭に生えてる!」
と手にとったのがきっかけで、
サラダ、卵炒め、おひたし、豆腐和え、バター炒め、お味噌汁など
さまざまな料理に使っています。

収穫したハゼランの葉っぱを手にしている写真。

若杉ばあちゃんはこの野草を「月の雫」と呼んでいましたが、正式名称は「ハゼラン」というそう。

クセがなくて食べやすく、ほうれん草やツルムラサキと似た
少し土っぽい風味がします。
茹でると少し滑りが出て、口当たりはモロヘイヤにも似ているかも? 

こんなにおいしいのに、知られていないなんてもったいなさすぎる! 
ということで、今回はハゼランの食べ方についてご紹介します。

米づくり、古民家リノベ、 山菜・野いちご・甘夏狩り! 糸島の「暮らし」と「人」を知る 〈いとしまシェアハウス〉お試し移住

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

コロナ禍をきっかけに普及した“テレワーク”のおかげで、
ハードルが高かった地方移住は、だいぶ身近な選択肢になりました。

日本最大級の移住相談窓口〈ふるさと回帰支援センター〉によると、
2023年の地方移住相談件数は5万9276万件。
3年続けて過去最多を記録するほど、関心が高まっています。

一方で、

「移住に興味はあるけれど、いきなり田舎に飛び込むのは抵抗がある」

そんなふうに感じている人は多いのではないでしょうか。

移住生活は、良いことも悪いことも
「暮らしてみないとわからない」ことばかり。
実際に地方移住をした人のなかには、
理想と現実とのギャップに直面し、都市部に戻ってしまう人も少なくありません。

そういった「ミスマッチ」を防ぐためにも、
移住前の事前リサーチや、お試し移住がとても大事だと思っています。

青々とした田んぼで草取りなどの作業をする人々の写真。

そのひとつとしておすすめしたいのが、各自治体が行う移住促進企画の活用です。

〈いとしまシェアハウス〉も去年から、
福岡県主催の移住体験プログラム〈福岡くらしごと体験〉に参加しています。

これは、福岡県への移住や、
我が家の暮らしに興味がある県外の方を対象としたもので、
地域に根づいた「暮らし」と「しごと」に触れることで
一般的な観光では体験できない
魅力やつながりをお試し体感できるプログラムです。

2泊3日〜3泊4日の体験費は無料。
宿泊費やレンタカーの補助も出るので遠方からでも参加しやすく、
田舎暮らしの“リアル”を体感することで
自分にマッチしているかどうか、じっくり考えることができます。
(食費などの実費は自己負担となります)

木をふんだんにつかったワークスペースでPC作業をする人の写真。

テレワークを体験しに来られる方も多いです。

さらに、〈いとしまシェアハウス〉が企画したイベントに参加する場合も
宿泊補助やレンタカー補助は適用されるため、

「いとしまシェアハウスの暮らしに興味はあったけど、
遠方でなかなか行くチャンスがなかった」

という方にもおすすめしたいです。

田舎暮らしに漠然と憧れるよりも、まずは一歩飛び込んでみる。
そんな勇気をくれるプログラムだと思います。

大豆と麹をまぜて、味噌づくりをする人々。

味噌づくりワークショップ。泊まり込みでの参加なら、麹づくりから体験できるかもしれません。

田んぼクイズ! 「自然栽培の田んぼ」 あなたは見分けられる?

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

今回は、ちょっとしたクイズからスタートしたいと思います。

ここに、「自然栽培の田んぼ」と「一般的な田んぼ」を
上空から撮影した2枚の写真があります。
どちらが「自然栽培の田んぼ」か、わかりますか?

「どちらがうちの田んぼでしょうか」というテキストと2つの田んぼの俯瞰写真が載った、畠山千春さんのSNS画面。

【1】は左の写真を拡大したもの。

【1】と数字が打たれた、曲線を描き、びっしりと稲が植えられた田んぼの俯瞰写真。

【2】は右の写真を拡大したものです。

【2】と数字が打たれた、稲が直線的に植えられている田んぼの俯瞰写真。

ヒントは、

・農薬や肥料を使っていないこと。

・手で苗を植える「手植え」という方法で田植えをしていること。

SNSでこの問いかけをしてみたところ、
反響が大きく、こんなコメントが集まりました。

・不揃いで生命力が強そうなので、【1】が自然栽培

・窒素が濃いと緑が濃くなるので、肥料を入れていないのは色の薄い【2】

・【2】は雑草が生えておらず、人工的に整列されすぎているので【1】

・見れば見るほどわからない……! 

たくさんの回答をいただき、
予想としてはほぼ半々でしたが、
【1】が若干多い結果となりました。

みなさんはどちらだと思いましたか? 

花期を迎えた「ドクダミ」で手づくり! 虫刺され薬・化粧水にもなる ドクダミ蒸留水&チンキの 使用感や効果の違いとは?

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

蚊やブヨに悩まされる季節がやってきました。
虫除け、虫刺されに効果のある「ドクダミ」は、今が収穫どき。

コロカルでも過去に野草の「虫除け&虫刺され薬」
「チンキ&軟膏」のつくり方をご紹介しましたが、
虫刺され薬のつくり方として一番ポピュラーなのが
野草をアルコール漬けにしてエキスを抽出する「チンキ」という方法。
加水したり、保湿効果のあるグリセリンなどを加えることで
美白化粧水としても使えるすぐれものです。

半日蔭に生えたドクダミの写真。

ドクダミは、生葉をすりつぶして虫刺されに擦りつけるだけでかゆみが和らぎます。

ただ、あるときこのレシピを見た友人から
「肌が敏感で、アルコールは刺激が強く肌が荒れてしまう」
と相談されました。

そこで考えついたのが「蒸留」です。
これなら肌への刺激が少なく、いろんな人が使えるのでは……? 
と考え、さっそく実験してみることにしました! 

(蒸留水でも、植物によっては濃度が高く出るものがあるので
注意してご使用ください)

ドクダミを蒸留する

ガラスの蒸留器にセットされたドクダミの花の写真。

蒸留とは、植物を煮出したり蒸したりすることで
植物のエキスや芳香成分が蒸気のなかに溶け込み、
その蒸気を急激に冷却することで液化するという仕組み。

取り出した液体にはさまざまな効能があり、
化粧水やヘアケアなどに活用することができます。

今回は、「梅の花のアロマウォーターづくり」の際にご紹介した
ガラス製の蒸留器と、
家庭用のホーロー鍋を使って蒸留していきます。

(1)ガラス製の蒸留器を使って蒸留してみる

化粧水として使いたかったので、美白効果が高いといわれている
ドクダミの白いお花だけを集めて贅沢に蒸留してみました。

ガラスの蒸留器にセットされたドクダミの花を上から見た写真。

庭に生えているドクダミの花をさっと水洗いして蒸留器へ。熱が加わると一気にかさが減るので、花は多めに入れるくらいでOK。

ビーカーの周りにドクダミの花を敷き詰めて水を入れ
蓋部分に氷をセッティングしたら、
氷を溶けにくくするためにさっと塩をふります。
準備が整ったらスイッチオン!

蒸留器を熱して、ドクダミの花を煮だしている写真。

お湯を沸騰させると、ドクダミのエキスを含んだ蒸気が部屋いっぱいに広がります。

ドクダミの香りというと青臭い印象で嫌われがちですが、
集めた蒸留水は、青臭さがなくなり、
フレッシュで爽やかな香りがしました。
(でも、ドクダミらしさはしっかりと残っているから不思議です!)

30分程でドクダミのエキスが集まった蒸留水ができあがりました。

(2)ホーロー鍋と耐熱容器で蒸留してみる

「蒸留してみたいけど、家に蒸留器がない……」
という方もご心配なく。
キッチンにある鍋や蒸しザルでも、簡単に蒸留できます。

こちらでは、ドクダミの葉っぱを原料に
蒸留水をつくってみたいと思います。

ホーロー鍋にドクダミの葉っぱを敷き詰めて水を注いている様子の写真。

煮ている間に耐熱容器がカタカタと揺れて、中心からずれてしまうことも。蒸留水をこぼさないように容器を固定したりと、ちょっとコツが必要です。

鍋の中心に耐熱容器を置き、周りにドクダミの葉を入れます。
耐熱容器の周りに葉っぱがひたひたになるくらいまで水を入れ、
鍋蓋を逆さにして被せ、
その上に氷を置いたら火にかけて、ドクダミを煮出します。
こうすることで、立ち上った蒸気が蒸留水となり
裏返した蓋の取手を伝って、耐熱容器に集まってきます。

ホーロー鍋の蓋を逆さにして、蓋の上に氷を置いている写真。

蒸気を急冷するために氷を使います。なければ保冷剤でもOK。

強火でボコボコ沸騰すると、
鍋のなかで耐熱容器が揺れて割れてしまうことがあるので、
弱火で試してみてください。

耐熱容器が割れるのが不安な方は、
蒸しザルの上に耐熱容器とドクダミの葉を置いて
容器が揺れないようにするなど工夫してみてください。

20分ほど煮出して、無事に蒸留水ができました。

蒸留水を溜めたビーカーの写真。

さて、蒸留して気になったのが香りの変化です。

ドクダミの独特な匂いのもととなる「デカノイルアセトアルデヒド」は
強力な殺菌作用があるといわれており、
お肌のトラブルを解決に導く重要な成分です。
けれど、ドクダミを乾燥させると
独特の匂いと共に殺菌効果が失われるため、
この成分を活用したい場合は生葉を使うことが勧められています。

今回、蒸留でドクダミ特有の青臭さがなくなったことで
「デカノイルアセトアルデヒド」に何か影響があったかも? 
と思い調べてみました。
加熱によって成分が変質する可能性はあるそうですが、定かではない様子。
確実に殺菌効果を高めたい場合は加熱せず、
アルコールに漬け込むチンキのほうが向いているかもしれません。

とはいえ、蒸留してもさまざまな効能は十分残っているはずなので
化粧水としての役割を果たしてくれると期待しています! 

「梅仕事」の裏技! 梅を傷めない保存術、 青梅を長持ちさせる方法、 数分で追熟させる方法とは?

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

6月といえば、梅が旬。
梅仕事、進んでいますか?  

今年は梅が不作といわれ、手に入りにくい場所もあるようです。
貴重な梅を、傷めることなく活用したいですよね。

以前に「5つのレシピ、教えます! 傷んだ梅も余さず使いきる、私の“簡単”梅仕事」という
記事も書きましたが、
梅仕事にもいろいろな手法や段階がありますよね。

意外と知られていませんが、
梅は収穫されてからも熟していくもの。
これを「追熟(ついじゅく)」といい、
緑色でかたい実は、日を追うごとに黄色くやわらかくなり
甘い桃のような香りがしてきます。

酸味が強くキリッとした風味が楽しめる「青梅」はシロップに、
「完熟梅」はそのやさしい甘さを生かして、コンポートや梅干しに。
梅の熟し具合によって仕込めるものが変わってきます。

ところが、その「追熟」のコントロールがなかなか難しい! 
「仕込みたいけれど、今は時間がない」
逆に「今、仕込みたいのに、梅が熟していない」
また「追熟を待っていたらカビてしまった」なんて声も。

今回は、数々の失敗を経験してきた梅仕事歴11年の筆者による、
「適切な梅の保存方法」、「梅を数分で追熟させる方法」、
「青梅の状態をキープする方法」をご紹介します。
梅の保存方法に悩んでいた方、必読です! 

〈いとしまシェアハウス〉の クラフトサケ・プロジェクト! 糸島の棚田でお米を育て、 お酒ができるまで

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

以前紹介した、お米の栽培から参加できる
お酒づくりのプロジェクト〈棚田のクラフトサケ計画〉
その集大成となるオリジナルのクラフトサケがついに完成しました! 

酒蔵、日本酒バー、そして〈いとしまシェアハウス〉が主体となり
それぞれの声掛けで集まった一般参加者さんと、
1年間みんなで育てた棚田のお米が、お酒に! 

今回はプロジェクトのスタートから、クラフトサケの完成まで、
楽しかった1年の道のりを
振り返りながら綴っていこうと思います。

みんなで栽培し、収穫した、クラフトサケの「原材料」のこと

手作業で田植えをしている人々の様子。

田植えが初めてという方も「楽しい!」と笑顔に。

プロジェクトがスタートしたのは2023年6月。
参加者みんなで田植えを行い、そして決起会へ。
初めましての方が多いなか、「お酒が好き」という共通点もあり、
田植えを通じて一気に距離が縮まりました。

青々と成長した棚田の稲と、澄み渡る青空の写真。

石垣の草とりをみんなで。農薬を使わない田んぼには、トンボがたくさん飛んでいます。

夏は草とり。
棚田の石垣の雑草をきれいに刈ったら、
水路に流れる冷たい山水で足を冷やし、そのまま海へ! 

参加者さんからアイスの差し入れもあったりと、
大人も子どもも大はしゃぎの夏でした。

波打ち際で、大人と子供が手をつないで遊んでいる様子の写真。

田んぼ作業で気持ちよく汗をかいたあとの海は最高! 海の近い田んぼだからこそできるアクティビティです。

秋は稲刈り。
お米は昔ながらの天日干しで乾燥させていきます。

田植えのときは細くて頼りなかった苗が大きく育ち、
黄金色の稲穂がたっぷりと実りました。
参加者さんも、稲の見事な成長ぶりに
「大きくなったなあ!」と満足げ。

収穫時のメンバーの集合写真。背後には、刈り取った稲穂がハザにかけられている。

つい無心になってしまう稲刈り。今回は参加者さんたちの驚くべき集中力とスピードで、予定の半分ほどの時間で稲刈りが終わり、私たちもびっくり! 大きな稲をかついで一生懸命お手伝いする子どもたちの姿に胸キュン。この体験を覚えていてくれるとうれしいな。

刈りとられた稲がきっちりと束ねられ、天日干しされていくと
「やっとここまで来た……」という気持ちで
胸がいっぱいになりました。

クラフトサケの材料が揃うまで、あと少し! 

かごにたっぷり入った橙の写真。

橙の爽やかな香りに包まれながらの収穫。

年が明けると、
お酒のフレーバーとなる“副原料”の収穫が待ち構えています。

収穫作業に訪れたみんなとお酒を酌み交わしながら
「ハーブがいいかな」「いや柑橘がいいかな?」
と盛り上がった結果、酸味が強く、旨みもある
“橙(だいだい)”を使うことになりました。

棚田のすぐそばにある柑橘畑で橙を収穫。
新鮮なうちに加工すべく、
その日のうちに福岡県福岡市にある〈LIBROM〉の醸造所へ運びました。
橙が積まれた車を見送りながら
「いよいよお酒が仕込まれるんだ……!」
という実感が高まってドキドキしたのを覚えています。

これで、すべての材料が揃いました。
約100キロの棚田米と、約60キロの橙を使ったクラフトサケ、
どんな味になるのでしょうか。

高枝切りバサミを使って、橙を収穫する男性の写真。

高枝切りバサミを使って、高いところの大きな橙を狙います。

千葉の森で 「ガスなし&雨水」で豊かに暮らす 〈パーマカルチャーと平和道場〉 ソーヤー海さん・訪問レポート

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

先日、友人であり〈東京アーバンパーマカルチャー〉創始者・ソーヤー海くん、
〈NPOグリーンズ〉代表・鈴木菜央さん、
元研修生の中島美紗子さんが運営する
千葉県いすみ市の〈パーマカルチャーと平和道場〉に行ってきました! 

ここは、築150年の母屋と2700坪の森や畑を舞台にした、
持続可能な暮らしと社会をつくる人を育てる学校です。

道場が目指すのは、「消費者」から「文化の創造者」を増やすこと。
コンポストで生ゴミを堆肥化し、野菜をつくったり、
廃材を使って小屋づくりをしたり。
循環する暮らしを体験しながら
これからの時代を生き抜く技術を学ぶ場所でもあります。

エココミュニティ運営者のギャザリングの様子。大人や子どもがソーヤーさんを囲み、話をしている写真。

古民家改修のためのクラウドファンディングでは485人が支援する大プロジェクトとなり、これまでに1000人以上が訪れました。

今回の私たちが訪れた目的は、
道場で開催されたエココミュニティ運営者のギャザリング。

長く続けるのが難しいエココミュニティを、
数十年、数百年と続く場に育てるには何が必要なのか? 
メンバー同士でノウハウを交換したり、抱える課題を解決するべく話し合ったりと、
とても濃厚な学びの時間でした。

会場となった道場で実践されていることは
〈いとしまシェアハウス〉の理念と共通することもたくさんあり、
刺激を受けた部分もたくさんあったので、
今日はその一部をみなさんとシェアできたらと思います! 

雨のなか、森の中を歩いている写真。

駅から徒歩約10分とは思えないほどのジャングル感!

桜、梅、スミレでつくる 「野の花のシロップ」ってどんな味? ピクニック・花見におすすめの カクテルレシピ3選も

※野生の花は毒を持つものもあるため、必ず毒性がないか調べてからつくりましょう。
※花を採取する際は、土地の持ち主さんに許可をとってからにしましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

長かった冬が終わり、
春が来たことを知らせてくれる野の花たち。
ピンク、青、紫とカラフルな花たちを見ていると、
「春の花のシロップ」をつくりたくて
うずうずしてしまいます。

パンケーキにかけたり、炭酸で割ったり、
いろいろな楽しみ方ができる花のシロップですが、
今年は、このシロップで「カクテル」をつくってみたくなりました。

春のピクニックに、お花見に。
気分が上がるお花のカクテルがあったら、
すごく楽しいと思いませんか?

桜の花のシロップをおたまですくい、瓶に入れている様子。

桜の花をシロップ漬けに。

花の味が生きるのは「煮出し型」それとも「漬け込み型」?

去年は、タンポポやレンゲを使った「煮出す」タイプのシロップをつくりました。

そのとき、ちょっと失敗してしまったのが桜の花のシロップ。
桜餅のような甘い香りを期待してつくりましたが、
香りが少なく、エグ味が出てしまい、
がっかりしたのを覚えています。

さまざまな花でシロップをつくるうちに、
「煮出し型」と「漬け込み型」があることを学びました。

満開の桜の風景写真。

美しい花を見ると、どんな味がするのかな? と思うようになりました(笑)。

「煮出し型」

花を煮出して香りを移してから花をとり出し、
残った液体をお砂糖で煮詰める方法。
タンポポやレンゲなど、香りの少ない野性味の強い花に向いています。
日持ちするのが特徴。

「漬け込み型」

砂糖を溶かしたお湯に、花やハーブを漬け込む方法。
煮込むと香りが飛んだり、エグ味が出てしまう、
桜、梅、スミレ、和ハッカなど、
香りが特徴の花やハーブが向いています。
あまり日持ちはしません。

去年は「煮出し型」のシロップをたくさんつくったので、
今年は香りや色を生かした
「漬け込み型」のシロップに挑戦してみたいと思います。

春の香りを閉じ込めたい……! 「梅の花」と「柚子の種」でつくる アロマウォーター&化粧水

春が近づいてきましたね。
庭に出ると、ふわりと梅の香りが漂う季節になりました。

よい香りに出合うと
「この香りをいつでも楽しめるように、閉じ込めておけないだろうか……」
とよくばってしまう私が、
ついにガラス製の蒸留器を手に入れました。

ガラスのビーカーやさまざまな器具が合わさった、ガラスの蒸留器の写真。

ちょっと高価なので、買うのに数年迷いました(笑)。使い勝手がよくて気軽にできるので買ってよかった!

今まで10リットル以上の大型蒸留器や
手づくり蒸留器を使ってきたのですが、
子どもが生まれてから圧倒的に時間が足りなくなったこと、
準備やあと片づけが大変なこともあり、
なかなか蒸留ができなくなっていました。

そこで、ついに手軽に蒸留できるガラス製蒸留器を購入! 
これから野山にあるいろんな素材を蒸留してご紹介していきたいと思うので
楽しみにしていてください。

災害時にも役立つレシピ 「パックご飯」「耐熱ポリ袋」を使った 簡単ごはん4選

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

2024年は元旦から能登半島地震など
心を痛める出来事が続きました。
辛い思いをされた方々の心休まる日が
1日でも早くやって来ますように。
そんなことばかりを考えていた年始でした。

そして今回、
我が家もあらためて非常時の備蓄を見直すことにしました。

倉庫には1年分の備蓄米があり、
湧き水が流れ、薪のストックがあるため、
いざというときにもそこまで困らないだろうと考えてはいましたが、
こういった備えが使えない状況も十分起こり得ます。

また「簡単に食べられるかたちで備蓄しておいたほうがいいのでは?」
とも思い、企業に依頼して、
我が家の棚田米で“温めるだけで食べられる”「パックご飯」をつくりました。

こうしておけば、いざというときに誰かの役に立てるかもしれない、
そんな思いもありました。

透明なフィルムパックに入ったパックごはんの写真。赤米が混ざっているので全体的にピンク色のご飯になっている。

赤米とうるち米をミックスしたパックご飯をつくりました。もちもちな仕上がりでおいしい!

パックご飯のメリットは

・長期保存が可能(今回のパックご飯は1年半ほど)

・温めるだけで食べられる

というところ。

我が家に限っていうと、
いつも食べている自家栽培米が
災害時でも食べられるというのもポイントです。

今後、なにかしらの災害で私たち自身が被災する可能性もあります。
そんなとき、この棚田米のパックご飯や常備食材を使って
どのような「災害時のごはん」が展開できるかを考えてみました。

今回は、備蓄の見直しのなかで決めた常備食材やアイテム、
それらを使った簡単レシピを紹介したいと思います。

お正月準備はこれでOK! 野草の手づくり「お屠蘇」と 「3種のおせち」レシピ

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

いよいよ2024年が近づいてきましたね。
年末の準備などはお済みですか?

我が家の大掃除は、毎年手づくりの灰洗剤が大活躍! 
灰の研磨剤を使えば、換気扇やコンロ周りのしつこい汚れもすっきりです。

そして、大掃除が終われば「おせち」の準備が始まります。
今回は、我が家で定番の
簡単「おせち」 & 野草でつくるオリジナル「お屠蘇(おとそ)」
のレシピをご紹介します。

オリジナルブレンドのお屠蘇の写真。薬草・野草もわきに添えてある。

お正月に無病長寿を願って飲まれる「お屠蘇」。薬草・野草をブレンドしてオリジナルのお屠蘇をつくりました。

初心者でも簡単! 小さなかわいい「3種のおせち」

今となっては「おせち=買ってくるもの」というイメージになりつつあるようですが、
昔はそれぞれの家庭で手づくりするのが主流でした。

お重に詰めれば豪華絢爛に見えるおせち料理も、
ひとつひとつの料理は意外とシンプル。
特別な技術は必要なく、普段のごはんをつくる感覚でつくれてしまいます。

今回は「これが揃えばお正月が迎えられる!」という
おせち料理の代表格「祝い肴三種」から「田づくり」「黒豆」の2品と、
主役級の存在感を放つ「なます」のレシピを紹介します。
この機会に、手づくりおせちに挑戦してみませんか?

(1)カリカリおいしい、ナッツといりこの「田づくり」

フライパンでいりことクルミを炒って、田づくりをつくっている写真

このポリポリ感と、甘じょっぱさがお酒と合う。手が止まりません。

「五穀豊穣」の象徴としておせちに欠かせない「田づくり」。
たくさん獲れたイワシを田んぼの肥料にしたところ
大豊作になったことが名前の由来なのだとか。
また、幼魚を多く使うことから「子孫繁栄」の意味も込められているといいます。

<材料>

・いりことくるみ:50グラム(割合はお好みで)

・醤油:大さじ2

・砂糖:大さじ3

・酒:大さじ2

・みりん:大さじ1

<つくり方>

1.フライパンでいりことくるみをカリカリになるまで炒って水分をとばす。(強火にすると焦げるので注意!)

2.フライパンからいりことくるみを取り出し、調味料すべてを入れて中火にかけて煮詰め、水分を飛ばす。

3.とろっとしたカラメル状になったら火を消し、いりことくるみを加えて手早くからめる。

4.くっつかないようにクッキングシートに広げて冷ます。

固まるとくっつきやすいので、手早く行うのがポイント! 
カリカリの風味を楽しんで。

(2)錆び釘を使ったツヤツヤ本格「黒豆」

しわのない、つやつやした煮豆をスプーンですくっている写真

黒豆煮。関西では「不老長寿」を願ってシワがつかないようにつくりますが、関東では「しわが寄るまで元気でいられますように」と、しわがつくように煮るのだそう。

黒豆には「マメに元気に働けるように」と
「無病息災」の意味が込められています。

また「黒は邪気を払う」とされ、
昔は豆の黒さを引き出すために錆びた釘を一緒に煮ていました。
くぎの鉄分が豆の色素と反応し美しい黒になるのです。

錆びた釘はなかなか手に入らないので、
南部鉄器でつくられた鉄玉を入れたり、鉄鍋で煮ると黒く美しい豆になります。
(なくても大丈夫!)

<材料>

・黒豆 70グラム

・錆びた釘や鉄玉など(あれば)

・醤油 小さじ2

・砂糖 50〜60グラム(お好みでOK)

・塩 ひとつまみ

<つくり方>

【1日目】

1.黒豆と錆び釘はさっと洗い、釘はお茶パックに入れる。(釘の錆は落とさないように)

2.豆と釘、醤油、砂糖、塩を420mlの熱湯に入れ、一晩浸水する。(10時間以上)

【2日目】

3.2を鍋に移して火にかけ、煮立ったらアクを丁寧に除く。

4.落としぶた(なければキッチンペーパーでもOK)をし、さらに鍋のふたをして3~4時間弱火で煮る。

5.豆がやわらかくなったら火を止める。錆び釘を取り出し、そのまま冷まして味を染み込ませる。

6.煮汁ごと保存容器に入れ、豆がひたるようにして冷蔵庫で保存。(空気に触れるとシワが出ます)

保存期間は5日ほど。
途中で火入れをすればもう少し長持ちします。
食べ切れない分は小分けして冷凍保存すれば、約1か月半ほど持ちます。

調味料と混ぜて煮るだけの、至ってシンプルなレシピです。
ただし、前日から浸水する必要があるので、事前準備をお忘れなく! 

(3)ほんのり甘い、干し柿の「なます」

豪華に盛り付けられたおせちの写真。なますは柚子の実をくりぬいて器しに詰めてある。

なますって地味……と侮るなかれ。ゆずや小さな柑橘を器にするだけで一気に主役級の一品になります。ちょっと手間だけど、この存在感は手をかける価値アリ。

紅白なますは色合いがお祝いの水引に似ているため、
「平安」と「平和」を願う縁起物とされています。

我が家では干し柿を加えて、
酸味と甘みのバランスがとれた、爽やかな組み合わせのレシピにしています。

<材料>

・大根 2分の1本

・にんじん 2分の1本

・干し柿 1~2個 

・塩 大さじ2分の1

・砂糖 大さじ4

・酢 半カップ

・塩(塩もみ用) ひとつまみ

<つくり方>

1.大根、にんじんは長さ3~4センチの細切りにする。

2.1に塩ひとつまみをふって手でもみ、しんなりしたら水で塩を洗い流す。ぎゅっと絞って水気を切る。 

3.干し柿はへたと種を除いて細切りにする。

4.調味料をすべて混ぜてから、干し柿、大根、にんじんを加えてあえる。

ゆずや柑橘の中身をくり抜いて入れ物にすると、おせちがパッと華やかに!

“プチ断熱”で家を暖かく。 古民家リノベに取り組むわが家の 5つの「断熱DIY」アイデア

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

福岡県糸島市の古民家に暮らし、11回目の冬が訪れようとしています。

夏のわが家は涼しく快適でとても過ごしやすいのですが、
冬になると大変です。

美しい縁側や、天井吹き抜けの土間は外気温とほぼ同じ。
室内には隙間風が通り抜け、床下からは冷気が上がってきます。
通気性のよさが仇となり、部屋を温めても熱は外へ逃げる一方。
冬の寒さは、古民家暮らしの人たちの大きな悩みといえると思います。

いとしまシェアハウスの、風通しのよい夏の縁側の写真

美しい縁側も、寒さの原因のひとつ。

近年、ますます注目されている「断熱」。
壁や床に断熱材などを入れ、外気温の影響を減らすことで
「夏は涼しく、冬は暖かい」住環境をつくる技術です。

私が断熱に関するノウハウを知ったのは8年以上前ですが、
正直なところ、古民家には向かないんじゃないかと感じていました。

そもそも古民家は通気性を重視して設計されており、
気密・断熱と正反対の特性を持っています。
土壁に漆喰といった“呼吸する素材”でつくられた家の特性を
壊すことをしたくありませんでしたし、
環境負荷の観点から、石油由来の断熱材を大量に使うことにも抵抗がありました。

昔の人たちは、この家で夏も冬も過ごしてきたのだし、
この家で紡がれてきたカルチャーを守りたい、
そんな信念もありました。

縁側と続くリビングでくつろぐ人

広くて開放的なリビング。冬は仕切りが必須です。

でも、その気持ちが揺らいだのが一昨年の冬。
暖房をつけても外からの冷気を防ぎきれず、寒くて何度も体調を崩しました。
最終的には寝込むことになってしまい、
古民家の寒さが体に大きな負担をかけていることを身をもって体感しました。

その経験から、ついに断熱DIYを決意。
「いきなり大きなリノベーションは難しいけれど、
自分たちのできる範囲から始めてみよう」と思い、
本やネットで得た情報をもとに“プチ断熱”を始めてみました。

みなさんのお家では冬の寒さに困ったりしていませんか? 
今回はホームセンターなどで買える素材で簡単にできる
5つの断熱アイデアをご紹介します!

古いお米がまるで新米? お米農家が教える 「古米」をおいしく食べきる方法10選

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

新米の季節がやってきましたね! 
私たちは今、耕作放棄地となるはずだった糸島の棚田を約20枚借りて、
棚田のオーナーさんたちと一緒に、
農薬や肥料を使わずにお米づくりをしています。
(棚田オーナー制度の取り組みについての過去記事はこちら

1年間がんばってお米を育ててきた自分たちにとって
甘くてツヤツヤの新米を口いっぱいに頬張るのは、なによりのご褒美。
おかずがなくても、お米の旨みだけでどんどん箸が進みます。

鉄鍋で炊いた新米ご飯を混ぜている写真

鉄鍋で炊いた、ピカピカの新米ご飯!

さて、新しいお米の収穫の時期になると考えなければいけないのが、
去年収穫した「古米(こまい)」をどう食べ切るか問題。

今しか味わえない新米も食べたいけれど、
残っている去年のお米もおいしく食べきりたい。

でも、正直にいうと……
風味たっぷりの新米を一度食べてしまうと、
古いお米になかなか箸が伸びないのも事実。
お米づくりを始めて10年で、ずいぶんと舌が肥えてしまったようです。

籾の写真

籾殻に包まれた新米たち。

皆さんのおうちにも、「いただいたけれど、食べきれなかったお米」や
「忘れていて残ってしまった古いお米」はありませんか? 

古いお米は乾燥が進んでいるため、舌触りが少しパサっとしていて
独特の香りがすることがあります。

そこで、古いお米ならではの「臭い」「乾燥」「食感」を改善しつつ、
古米の特性を生かしておいしく食べる
お米農家直伝の裏技をお伝えします!

1000本以上の「竹」で天日干し!
竹害を防ぎ、里山を守る
棚田のお米づくり

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

6月に植えた田んぼの稲が育ち、だんだんと実が熟してきました。
今、糸島の棚田は真っ赤な彼岸花と緑の稲のコントラストが美しい季節です。

集落のなかでも
9月末には稲刈りをしている田んぼを見かけるようになりました。
私たちも10月に入れば稲刈りの準備です。

棚田に咲くヒガンバナの写真

週末にはカメラを片手に散歩している人たちもちらほら。空は高く風は気持ちよく、棚田の風景を楽しむにはもってこいです。

竹を組んだ「はざ」でお米を干す

我が家のお米は「天日干し米」。
機械乾燥ではなく、太陽の光でじっくりお米を乾燥させる、
昔ながらの方法です。
急速に加熱しないため、お米の食味が低下せず、
干している間に茎の栄養がお米に移っておいしくなるともいわれています。

収穫したお米を乾燥させるには、稲を束にして縛ってから、
竹で組んだ「はざ」に引っ掛けていきます。

その「はざ」の材料となる竹を用意するために、
毎年山に入って竹刈りをしています。

竹をのこぎりで切る少年の写真

子どもたちと一緒に竹の準備。

昔はあちこちの田んぼで天日干しが行われていたため、
竹刈りも毎年行われていたのですが、
今では機械で収穫→乾燥→藁(わら)の粉砕までやってしまうので、
竹をとる人はずいぶんと少なくなりました。

また、竹は日本各地で“カゴ”や“ザル”などの日用品や建築資材、楽器の素材など
暮らしのさまざまな場面で活用されてきましたが、
プラスチックなどの代替製品ができたことや、
安価な竹細工の輸入品が増加したことなどから一気に需要が減り、
竹林は放置されるようになってしまいました。

竹林での竹間伐の風景

竹が伸び放題になっている竹やぶを切り開いて、光を入れます。

そのため、多くの里山の竹林で荒廃化が進んでいます。
竹は成長が早く、繁殖力が強いため、管理しないとすぐに密度が高まって
太陽光が届かず、ほかの植物が育ちにくい環境となってしまいます。
また、増えすぎた竹は山の保水力を低下させ、土砂崩れなどのリスクも高まります。

昔は生活に欠かせない素材だった竹ですが、
今や里山の生態系をおびやかす「竹害」を引き起こす植物となってしまいました。

一方で、昔ながらのお米づくりは、定期的な伐採によって竹林の荒廃を防ぎ、
里山の生態系保存にもつながっていくのです。
そして、人が山に入ることで動物と人との境界線をつくり、
動物が里に降りて来づらい環境をつくる役割も果たしています。