米栽培から参加できる
“自分たちのお酒”づくり
〈棚田のクラフトサケ計画〉進行中!

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

以前の記事で、福岡県糸島市の棚田米を活用したものづくりプロジェクト
〈BATON TOUCH(バトンタッチ)〉を紹介しましたが、
その際に出会った福岡市の酒蔵〈LIBROM〉などと一緒に、
新たなプロジェクト〈棚田のクラフトサケ計画〉をスタートさせています! 

2022年から1年間、糸島の棚田に通い、
私たちと一緒に米づくりをしてきた〈LIBROM〉。
2023年は新たな挑戦として、お酒に関わる仕事をしている人や、
一般のお酒好きな人たちと一緒にお米を育て、
それらを原料としたオリジナルの「クラフトサケ」を醸造することになりました。
現在も参加者募集中で、どなたでも気軽に参加できるプロジェクトです。

メインメンバーは、
九州の原料にこだわってクラフトサケを仕込む新進気鋭の酒蔵〈LIBROM〉、
100種類以上の日本酒がテイスティングできる〈日本酒専門テイスティングバー百薬〉、
全国から選りすぐった珍しい日本酒を提供する〈coffee&sake NINETEEN〉の、
福岡市内にある3つの事業所。

そして、私たち〈いとしまシェアハウス〉。

福岡県糸島市にある棚田の風景

舞台は福岡県糸島市にある、海の見える棚田。

このプロジェクトでは、有志が集まり、
糸島の棚田で田植えや稲刈りなどを定期的に体験してもらいながら、
無農薬の米栽培を行います。
お米だけでなく、クラフトサケのフレーバーとなる“副原料”も皆で考えます。

冬には収穫したお米や副原料を用いて
〈LIBROM〉でクラフトサケを醸造。
“自分たちのお酒”が完成した際には、参加者限定のお披露目イベントも開催予定です!

酒づくりの現場で働くスタッフも参加するので、
お酒について学んだり、お酒好きの友人をつくる交流の場にも。

また、プロジェクトで出た売り上げの一部は、
耕作放棄地が増える糸島の棚田保全活動費に充てられます。
棚田の風景を守りながら、楽しく、おいしい体験ができるプロジェクトなのです。

田舎暮らしを楽しむ知恵をお届け!
〈いとしまシェアハウス〉
人気記事ランキング【TOP10】

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

今回の連載はなんと、記念すべき50回目! 

2018年4月に開始してから5年、
妊娠・出産でしばらくのお休みはありましたが
ここまで続けられたこと、とてもうれしく思います。
本当にありがとうございます!

今回は、これまでに公開した記事で
アクセスの多かったTOP10をご紹介! 

「梅仕事」などの季節のレシピから、「野草」を用いた薬づくり、
「脱シャンプー」のノウハウ記事、
これがきっかけでテレビ出演までしてしまった記事など、
田舎暮らしの知恵がたっぷり詰まったテーマがラインクインしています。
どうぞお楽しみに! 

棚田米が
「クラフトサケ」→「ビール」→「ジン」に!?
里山文化を未来につなぐ
〈BATON TOUCH〉プロジェクト

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

〈いとしまシェアハウス〉の長年の夢だった、
自分たちで育てたお米でのお酒づくり。
2022年11月、酒蔵の元蔵人である夫の浩一さんを中心に
その夢が現実となりました!

ことの始まりは、地域の耕作放棄地が増えたことによって、
2022年から私たちが管理する田んぼの広さが
今までの2倍以上(!)になったこと。

これまで棚田のオーナー制度など、
まちから人を集めて一緒にお米づくりを行ってきましたが、
それ以上に増えた田んぼのお米は自分たちだけでは食べきれません。

そこで、余剰米をなにか良いかたちで活用できないか、
と思うようになりました。

上空からみた集落の棚田

住人が高齢になり、手放す人が増えてしまった集落の棚田。

そこで考えたのが、
志を持ってものづくりをする人たちとのプロダクトづくり。

自分たちだけでなく、
さまざまな分野で活動する「つくり手」たちと手をとり合い、
共にこの棚田文化をつくっていけないだろうか、と考えました。

さらにこのプロダクトづくりをきっかけに
糸島の棚田を多くの人に知ってもらい、この場所に通う人を増やしたい。
それが持続可能な棚田保全につながるはず、と思ったのです。

いつものパンがご馳走に!
初夏だけの味覚
「野いちごバター」レシピ

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

散歩中に「野いちご」を探すのが楽しい季節になりました。
生い茂る草むらの中でひときわ輝く赤い実は、まるで美しい宝石のよう。
集めて手のひらに並べては、うっとりしてしまいます。

かごいっぱいに収穫した野いちご

夢中になってたくさん収穫してしまう、かごたっぷりの野いちご。まるでルビーのよう。

野いちごは雨が降ると味が水っぽくなり、
冷蔵庫に入れて冷やすと甘味がぼやけておいしくなくなってしまいます。

つまり、野いちごの一番おいしい食べ方は

・お天気の日が続いた昼間のちょっと暑い時間に

・太陽の光で少しあたたまった野いちごを5・6個を手のひらに乗せて

・ガバッと一度に口に入れて食べる! 

口の中でプチプチと実が弾け、爽やかな甘酸っぱさが広がります。
このおいしさといったら……! 

野いちごを収穫する様子

トゲがあるので素手でとると手が傷だらけになります(笑)。

旬の“タケノコ”、どう食べる?
10年の田舎暮らしで定番化した
絶品「保存食」レシピ

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

糸島では日差しが少しずつ強さを増し、
早くも夏の空気が流れるようになりました。
そして、近所のお裾分けでタケノコをいただくようになると、
いよいよ春が終わったな、と感じます。

さて、田舎暮らしをして10年。
タケノコほど急いで下処理にとりかからなくてはいけない食材はないと思っています。

タケノコは掘ったその日からどんどんえぐみが強くなるので、
すぐにアク抜きをしなければいけません。
また、下処理をして水に浸けたタケノコも数日で傷んでくるので、
食べきるにも急がなければならないのです。

収穫したタケノコを持つ男性

タケノコはとにかく「早く下処理・加工する」ことが大切。
今回は、毎年たくさんのタケノコを収穫&いただく私たちの、
調理・加工・保存のノウハウをシェアしたいと思います。

・簡単! タケノコのアク抜き

・常温で1年以上保存可能! タケノコの天日干し

・冷蔵で1か月楽しめる! タケノコのオイル漬け

タケノコを、おいしく、楽しく、食べきる我が家のアイデア、
ぜひ試してみてください。

タケノコのアク抜き

皮つきのタケノコの場合は、可食部に沿って皮に切り込みを入れます。
これによって、旨みを残しながらもアクが抜け、火が通りやすくなります。

タケノコが浸るくらいの水を入れた鍋に、
アク抜きのためのお米大さじ1(お米の研ぎ汁でもOK)と、
鷹の爪をひとつ入れ、加熱。
普通の鍋なら40〜60分くらい。
圧力鍋ならお鍋がシューシューと音を立ててから10分ほど煮て火を止めます。

掘ったばかりのタケノコは庭のかまどでグツグツ煮ます。

掘ったばかりのタケノコは庭のかまどでグツグツ煮ます。

我が家の場合、少量のタケノコなら圧力鍋を使いますが、
コンテナいっぱいにタケノコを収穫したときは、
庭のかまどで火を焚き、大きな鍋でグツグツ煮ます。
アク抜きができたら冷めるまで置き、流水で洗って、水を入れた密閉容器で保存します。

※タケノコにえぐみが残っているようなら、
少し手間ですがもう一度アク抜きしてみてください。

タンポポ、レンゲ、サクラ……
春の花で仕込む、
簡単「自家製シロップ」のつくり方

※野生の花は毒を持つものもあるため、必ず毒性がないか調べてからつくりましょう。

※花を採取する際は、土地の持ち主さんに許可をとってからにしましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

暖かくなり、あちこちで色とりどりの春の花が咲く季節になりました。
今回はこの道端に咲く可憐な花たちを使って、
シロップをつくってみようと思います。

春のエネルギーをたっぷりと詰め込んだお花のシロップは、
どんな味がするのでしょうか。
春の山へ飛び出して、きれいなお花をたくさん摘んできました。

山や田んぼで集めた、タンポポ、レンゲ、シロツメクサ 、オオジシバリ。

山や田んぼで集めた、タンポポ、レンゲ、シロツメクサ 、オオジシバリ。

摘んできたお花を種類別に分けます。

摘んできたお花を種類別に分けます。

春の花の王道! 「タンポポ」のシロップ

タンポポはあっという間に綿毛になってしまうので、見つけたらすぐに収穫。

タンポポはあっという間に綿毛になってしまうので、見つけたらすぐに収穫。

春の花のシロップで最も有名&手軽なのが「タンポポ」のシロップ。
草むらでもひと際強い存在感を放つタンポポは、
お散歩しながらでも簡単に見つけることができます。

タンポポはデトックス効果が高く、
冬の間に体内に蓄積された毒素や老廃物の排出を促す作用があるといわれています。

ヨーロッパではビタミンいっぱいの若芽を
そのままサラダにして食べるほど一般的な野草で、
根っこはハーブティーやコーヒーとして飲むのだそうです。
今回はこの身近な春の花を煮詰めて、簡単なシロップをつくります。

<材料>

・タンポポ 50グラム (お花50~60個くらい)

・水 200〜250ミリリットル

・お砂糖 80〜100グラム(お好みで。長期保存させたい人は多めに入れて)

・レモン(またはレモン果汁)

レモンと一緒に煮込みます。お砂糖なしの状態で味見をするととても苦い。

レモンと一緒に煮込みます。お砂糖なしの状態で味見をするととても苦い。

<つくり方>

(1)花をさっと洗う

(2)花(レモンがある場合は薄くスライスしたレモン)を鍋に入れ、軽く浸るくらいの水を入れたら弱火で15〜20分ほど煮る。煮汁に花の色が溶け出したらOK。

(3)花とレモンを取り出し、さらしで濾す。
※花などが残っていると傷みやすい。すぐに消費する人や、気にならない人はざるで濾しても。

(4)(3)でとり出した液体にお砂糖を加えて弱火で20分ほど煮る。

(5)最後にレモン果汁を入れて味を見る。少し煮て水分を飛ばし、とろみが出たら完成。煮詰めすぎるとレモンの酸味が飛びやすいので注意! 保存性を高めたい人は長めに煮る。

 
<保存方法>

しっかり水分が飛ばせていれば、常温で数か月もちます。
水分量や砂糖の量によってはカビが生えやすくなるので、
心配な人は冷蔵保存がベター。

ヨーグルトにかけて食べると絶品!

ヨーグルトにかけて食べると絶品!

スプーンですくいあげると少しトロトロとしていて、
味はまるで蜂蜜のよう。
口に含むと花の香りがいっぱいに広がる上品な味です。

初めて食べたときの衝撃が忘れられず、
あれから毎年タンポポを見かけるたびにこのシロップのことを考えてしまうのでした。

ヨーグルトに、パンケーキに、
そのままスプーンでぺろっと舐めて幸せに浸るのもおすすめです。
タンポポの花はマーマレードの隠し味として入れてもおいしそう。

ボウルいっぱいに花を摘んできても、できるのは小さな小瓶に一杯程度。
花のシロップはとっても貴重です。

「イノシシ」をぜんぶ食べつくす!
猟師の家でのジビエの食べ方

※この記事では、イノシシの解体や内臓などの写真が出てきます。
苦手な方はご注意ください。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

我が家では、米や野菜と同様に、
お肉に関してもできるだけ“自分たちで得る”ことを大切にしています。

2013年に狩猟免許をとり、夫婦で猟を始めてからは、
我が家の食卓にのぼるお肉は、イノシシ、シカ、アナグマなどの野生動物がメイン。
出産後、私自身の狩猟活動は一時的にお休みしていますが、
夫が近所の猟師さんのお手伝いをしてもらってきたイノシシをさばいていただいたりと、
今でもジビエは日常的に食べるお肉のひとつです。

私たちがこの糸島の小さな集落で狩猟を続ける理由はふたつあります。
ひとつは、自分たちが食べるお肉を自給するため。
もうひとつは、集落の畑や田んぼを守るため。
その思いについては過去の記事で紹介しているので、
ご興味のある方はぜひ読んでみてください。

さて、冬は野生のイノシシがおいしくなる、狩猟の季節。
今回は、実際にイノシシがとれた場合、
「猟をする人の家ではどのように食べるのか?」というテーマで、
我が家のリアルごはんをご紹介したいと思います。

庭でイノシシをさばきます。

庭でイノシシをさばきます。

とれたその日のうちに食べるものとは?

一頭のイノシシの肉を食べるまでには、
罠かけ→とどめ刺し→血抜き→内臓とり出し→皮剥ぎ→部位ごとに切り分け→保存・調理と、
たくさんの工程があります。
狩猟というと、仕留めるまでのプロセスが注目されがちですが、
そのあと何時間にもわたって
「食べられるお肉にするまで」の作業が待ち構えています。
何頭もとれると解体作業が夜中まで続くことも珍しくありません。

だからこそ、最後の最後まで無駄なく食べ切れたときは、うれしい気持ちと、
命をいただく感謝の気持ちでいっぱいになります。

さて、我が家ではイノシシがとれると
「内臓→頭→肉→骨」の順番で食べていきます。

まず、「内臓」は最も鮮度が落ちやすい部位です。
そのため狩猟したその日のうちに食べるか、
きれいに下処理をし、真空パックにしてから冷凍しています
(内臓には雑菌や寄生虫がいる可能性があるため、
丁寧に洗い、食べる際にはしっかりと火を通します)。

生後半年(推定)のイノシシの心臓。2歳を超えてくると握り拳くらいの大きさになります。

生後半年(推定)のイノシシの心臓。2歳を超えてくると握り拳くらいの大きさになります。

下処理が簡単で比較的すぐに食べられるのが、
心臓、肝臓、脾臓、腎臓など赤い色の臓器。
逆に下処理が大変なものは、小腸、大腸、胃など白い色の臓器です。
内臓はできるだけすべていただくようにしています。

ジビエが苦手、という人におすすめしたいのが「心臓」です。
筋肉質でプリプリとした歯応えで、臭みが少なく、
初めての人でも食べやすい部位です。
シンプルに焼いて塩・胡椒をかけるのが一番好きな味つけです。
食感や味わいは牛タンに近いかもしれません。

「肝臓(レバー)」は内臓のなかでも特に大きい部位。
血の臭いが残りやすいので、酒に漬けて臭みを抜いたり、
下味を濃いめにしたり、食べる際は少し工夫をしています。
ニンニク・醤油・酒でしっかり味つけした肝臓の唐揚げは娘の大好物。
また、生クリームと混ぜたレバーパテもおいしかった!
とにかく量が多いので、いろんなレシピを試しました。

ほかにも、さまざまな部位とオリーブオイルとニンニクとハーブで
アヒージョをつくってもおいしいです。
かたくなりすぎず、やわらかくジューシーで臭みもありません。

肝臓の唐揚げは下味をしっかりつけるのがポイント。冷めてもおいしいおつまみに。

肝臓の唐揚げは下味をしっかりつけるのがポイント。冷めてもおいしいおつまみに。

肝臓についている「胆嚢(たんのう)」。
かつて猟師たちの間では、乾燥させたものは二日酔いに効果があるとされ、
「昔はみんなお酒の場では胸ポケットに忍ばせていたんだよ」と
漢方のように飲用していたと聞きました。
とても苦いので、爪の先くらいをちょっと削って飲んでいたそうです。

一方で、2016年にはイノシシの乾燥胆嚢が感染源と予想されるE型肝炎の発生例があり、
猟師間のユニークな文化だとは思いつつも、我が家では飲用していません。

漢方では熊の胆嚢を原料にした「熊の胆(くまのい)」が有名ですが、これは「猪の胆(ししのい?)」でしょうか。

漢方では熊の胆嚢を原料にした「熊の胆(くまのい)」が有名ですが、これは「猪の胆(ししのい?)」でしょうか。

ソーセージをつくりたいときは、「腸」が切れないように気合いを入れて洗います。
しかし、これがなかなか骨の折れる作業……。

腸内の汚れをきれいにしたあとは、仕上げに塩でもみ、
ぬめりをとってから真空パックにして保存。
ソーセージをつくるときは、イノシシ肉のミンチを中に入れてつくります。

丁寧に洗った腸。

丁寧に洗った腸。

イノシシの腸を使ってソーセージづくり。腸を切らないように丁寧に洗うのは、この作業のためです。

イノシシの腸を使ってソーセージづくり。腸を切らないように丁寧に洗うのは、この作業のためです。

できあがったソーセージ。スパイスたっぷり。

できあがったソーセージ。スパイスたっぷり。

繰り返し使える「小豆カイロ」のつくり方と、
体を温めるツボ5選

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

体調不良のためしばらくお休みしておりましたが、
また無事に連載を再開できることになりました。
(あたたかく待っていてくださった皆さま、本当にありがとうございました!)

体調を崩して学んだのが、日頃のセルフケアの大切さ。
家で簡単にできる健康管理として、
今回は小豆を使った「カイロ」のつくり方を紹介したいと思います。

厳しい寒さが続き、体を冷やしやすいこの季節、
元気な体づくりのためにも手づくりカイロで体を温めてみませんか?

つくり方は簡単、小豆を布袋に入れて電子レンジでチンするだけ。
小豆に含まれる水分が蒸気になり、
穏やかな温もりで体を温める自然素材のカイロになります。
PCやスマホで疲れた目を癒すアイピローとしてもぴったり。
冷蔵庫で冷やせば、夏の冷感アイテムとしても使えます。

布袋に入れたり、手ぬぐいやハンカチに包むだけなので、
縫わずにつくれるのもポイントです。
繰り返し使えるからお財布にも地球にもやさしい◎

お正月のおせちやお料理で使いきれなかった小豆が、
キッチンに少しだけ余っていたりしませんか? 
簡単なつくり方のレシピから、お手入れ方法、
さらには体を効果的に温めるおすすめのツボまで、まるっとご紹介します。

あったかいアイピロー でリラックス。小豆には毒素を吸い取るデトックス効果もあるとされています。

あったかいアイピロー でリラックス。小豆には毒素を吸い取るデトックス効果もあるとされています。

捨てないで!
「熟れすぎた柿」をおいしく食べる
とっておきのレシピ5選

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

柿の旬がやってきましたね!
今年の秋は暖かったので、柿が熟すのもずいぶんと早かった気がします。

柿の木は、よく実る「表年(おもてどし)」と、
あまり実らない「裏年(うらどし)」があり、それが交互にやってきます。

今年、我が家の柿は裏年でしたが、表年の柿木の威力はそれはそれは強烈で、
立派な柿が枝にいくつもぶら下がり、実の重さで枝がしなるほど。

たわわに実った柿を収穫する男性の写真

収穫すると柿の追熟が早まるので、柿が大豊作の年は少しずつ時期をずらしながら収穫します。

次々と熟れて、落っこちた柿のあと始末も大変です。
熟れた柿は、ニホンミツバチの天敵・オオスズメバチを呼び寄せる餌になるので、
養蜂をやっている我が家ではシビアな問題! 

そんなわけで、この季節になるとたっぷりと柿がとれたおうちからも
お裾分けをたくさんいただきます。

そのままフレッシュで食べても、熟してドロドロにして食べてもおいしいのですが、
ちょっと目を離した隙に腐っちゃった、
カビが生えちゃった、なんていうこともよくあります。
なんなら「柿が発酵して酢になっちゃった」というときも。

柿が熟れすぎて困った、という方、意外と多いと思います。
そこで今回は、熟しすぎた柿を救出する「柿のレシピ」をご紹介します。

熟れた柿の写真

手で持つだけで崩れてしまいそうなほど、ぷよぷよトロトロ。

お米農家ならではの
“秘密のおやつ”
稲穂でつくる「ポップライス」

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

我が家では毎年、自分たちが食べる1年分のお米を自給しています。
6月に田植えをしてから、草刈り・棚田の石垣の修理・猪の侵入防止柵の補修と、
定期的にお手入れをしながら、先日やっと収穫までたどり着きました。

我が家が実践している昔ながらのお米づくりは、
収穫したお米を数週間かけて天日干しして乾燥させます。
詳しい内容は前回の記事で。

雨が降ると、追加で2〜3日は干さないと乾燥しないので、
稲刈りをしてからは毎日天気を気にする日々。

女の子が稲穂を眺めている様子

小さな現場監督による、お米チェック。

振り返れば、台風や雨が続いた年は、1か月以上干していたときもありました。
ほかの田んぼがお米を収穫してしまうと、天日干ししているのは我が家だけになり、
餌をずらりと並べたような田んぼは、猪やスズメたちの格好の的になります。

今年もちょこちょこと猪に侵入され、そのたびに猪対策の柵を修復したりと
ハラハラしっぱなしの期間ではありましたが、
やっとこさ天日干しを終え、無事収穫できました。

女の子と農作業の年配女性が収穫した稲穂の中で笑い合う様子

脱穀作業の合間に、ご近所さんとおやつタイム。

苦労して育てた新米の味は、もうたまらなくおいしい! 
とっておきの土鍋で炊けば、ツヤツヤ、もちもち、そしてフワフワ。
フレッシュなお米が口の中でプリプリはじけて、噛み締めるたびに風味が増していきます。
「お米づくり、がんばってよかった!」としみじみ感じる瞬間です。

天日干ししている稲と女性の写真

収穫を待つお米たちとシェアメイト。

お米を“天日干し”する理由とは?
稲刈りと、お米にまつわる小話

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

青々とした稲が黄色くなり、稲穂が垂れる頃。
ここ福岡県糸島は、稲刈りの季節になりました!

いとしまシェアハウスでは4年前から、
まちの人や企業さんたちと一緒にお米を育てる「棚田オーナー制度」を行っています。

黄金色に実った稲穂の前で、大勢の棚田オーナーと記念撮影の写真

オーナーさんたちと稲刈り。

オーナーさんは

・田舎に移住しなくても棚田に自分の田んぼが持てて

・お米が育つまでのプロセスを体験でき

・さらに自分が育てた棚田米を食べられる!

という里山体験プロジェクト。

日々の草刈りや水の管理などはシェアハウス住人や集落の人たちが行うので、
忙しい人でも気軽に参加できる仕組みです。

棚田オーナー制度の詳細は、コロカルの過去記事でどうぞ! 

高齢化が進む私たちの集落で、
棚田を耕作放棄地にしないよう生み出されたプロジェクトですが、
参加者からは「知らなかったお米の豆知識が体験しながら学べる」と好評です。

今回は、オーナーさんから質問の多かった“お米”にまつわる小話を紹介します。

稲穂の寄り写真

収穫を待つ稲。

お米を干す理由って?

「なんでお米を干すんですか?」
今年初めてオーナーになってくださった方から、素朴な質問をいただきました。
諸説ありますが、我が家で天日干しをする理由は大きく3つ。

(1)お米の水分が多いとカビや虫がつき、梅雨を越せない

主食のお米を1年間保存するとなると、水分をしっかりと抜く必要があります。
収穫したてのお米は水分量20%程度ですが、乾燥させて15%程度まで減らします。

熟練のご近所さんたちは「お米をかじって、カリッとしたらいいけん!」
と教えてくれたのですが
夫はその感覚を習得するまでに5年くらいかかったそうです。

女の子がはざに束ねた稲穂を掛ける様子

子どもたちも積極的に稲刈りをします。

(2)お米を干している間に、稲藁の栄養が実に移る

稲刈りをしたら、稲を束ねて縛り、竹で組んだ「はざ」にかけて
数週間日光や風に当てて乾燥させます。

じつは、刈られてもまだ稲にはエネルギーが残っています。
稲は最後の力を振り絞り、エネルギーを次の世代に託そうと
藁の栄養を実に移していくのだそうです。
こうして天日干しの間にお米が熟成され、おいしいお米になるのです。

これについての科学的な論文は見つけられませんでしたが、
地域ではずっと昔からいい伝えられてきた手法です。

(3)ゆっくりと乾燥させることで、お米の旨みや栄養素を壊さずに収穫できる

高温で一度に乾燥させる機械乾燥方式は効率がよく、
お米を均一に乾燥させるメリットがあります。
ですが、急速乾燥の影響でお米の風味が落ちてしまうともいわれています。

一方、天日干しはお米にストレスを与えずゆっくりと乾燥させるので、
旨みがギュッと詰まったお米になります。

長野県や福島県の研究者の論文によると、
おいしさを数値化できる味度メーターなどを使用して両者を比較したところ、
光沢・口当り・粘りなどにおいて、天日干しのほうがすぐれている
という結果も出ています。

機会があれば、機械乾燥と天日干しのお米を
食べ比べてみるとおもしろいかもしれません。

稲狩りが終わった田んぼで、天日干しされる稲の写真

天日干しされる稲。

古材・廃材で古民家リノベーション!
「床張り」を失敗しないDIYのコツと
ビフォー&アフターをご紹介

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

今回のテーマは、みんなが憧れる(?)古民家リノベーション。
リノベするのは、我が家の畳の和室です。

別の場所に保管していた畳が雨漏りで腐ってしまったので、
強度を上げる&部屋をいい感じにするため、
畳下地の上にさらに板を張り、フローリングにすることにしました。

畳の和室に木材を並べて、仕上がりをイメージする風景

切った木材を並べて、仕上がりをなんとなくイメージしていきます。

材料には、使われなくなった古材や、
解体をお手伝いしたときにもらった廃材などを使用します。

壁や天井のリノベーションに比べて、
“部屋の中で目に入る面積”が広いため、ガラリと印象が変わるのが床張り。
どんな部屋になるのか、ビフォー&アフターをどうぞお楽しみに。

床にねじを打ち付ける男性の写真

リノベ初体験のシェアメイト・こうじくん。

さて。私たちの住む家は築80年以上の古民家。
移住して9年目になりますが、壊れた場所は1か所や2か所ではありません。
台風が来ては窓が割れ、瓦が吹っ飛び、大雨が来ては雨漏りし、湿気で床板が弱り……
そのたびに、みんなで修理しながらここまで住み続けてきました。

今では、家の弱った部分を修復するため、月に2回「DIYの日」を決めて、
シェアメイトのみんなで家の手入れをしています。
この床張りも「DIYの日」を使って、合計2日で仕上げました。

旬の「栗」レシピ4選!
田舎の知恵がつまった保存&調理法や
鬼皮がスルッと剥ける裏技も

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

「栗」の季節がやってきました! 

甘くてホクホクした栗は、私の大好物。
毎年、猪や猿と競争しながら栗拾いをするのを楽しみにしています。
栗のお裾分けも活発になる秋の田舎暮らし。
今回は、ご近所さんたちから教わった
簡単・おいしい「栗の調理法」と「保存方法」を紹介します! 

たくさんの栗の写真

見てください、この宝の山。手に持つとずっしり重く、それだけで幸せな気持ちに。

まずは選別!

子どもが栗を選別している風景

小さな現場監督。選別に目を光らせます。

栗を拾ってきたら一番にしないといけないこと、それは「選別」。
万が一栗の中に虫がいたら、ほかの栗にも穴を開けてしまいます。
そんな悲しいことが起きてはいけない。
おいしく栗をいただくために、きれいな栗と穴あき栗はすぐに別々に。

小さな虫食い穴のある栗

こーんな小さな穴でも油断してはいけません。

糖度がアップする保存法とは?

選別をしたら、「保存用」と「すぐ調理する用」に分けていきます。

我が家の場合、栗はお正月のおせち料理に使いたいので、
皮つきの生の栗は保存用袋に入れてそのまま冷凍します。

栗は水分が少ないため、解凍してもそこまで風味が変わらず
普通にお料理できるので便利。
一度にたくさんの栗仕事をする時間がない! という方は、
一旦冷凍しちゃってもいいかと思います。
茹でてから冷凍しても、皮を剥いてから冷凍してもOK。

また、栗は0℃に近い温度で保存することで、でんぷんが糖化して甘みが増します。
栗を新聞紙で包み、保存用袋に入れてから、
冷蔵庫のチルド室で数日寝かせて調理するのがおすすめです。

栗拾いをしている笑顔の女性

ごろごろ転がる栗のイガから実を取り出すあのワクワク、最高です。虫食いのない栗を発見して笑顔のシェアメイト。

都会でも「塩」や「納豆」がつくれる!?
糸島の“つくる文化”を体験する
暮らしのDIYキット

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

朝ごはんをつくっていたら、首都圏の緊急事態宣言延長のニュースを目にしました。
東京都で「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が発令されなかったのは、
2021年でたった28日。
これを見ると、みなさん本当〜〜〜〜〜〜〜〜〜にがんばってる! と、
胸がいっぱいになってしまいました。

ステイホームの時間が長いからこそ、おうちで少しでもリフレッシュしたいですよね。
いとしまシェアハウスでも、このコロナ禍でまちと里山をつなぐ活動を
どうにか継続できないかとあれこれと悩み、
新たに〈暮らしのDIYキットBe〉をスタートさせました。

手づくり味噌キットのイメージ写真

大定番の「手づくり味噌」キット。同じ材料なのに、つくる人によって味が違ってくるのが不思議です。

コロナ禍で誕生した、楽しく自給率をUPさせるDIYキット

「人を呼べないなら、こちらから届けたらいいんじゃない?」
というアイデアから生まれた、暮らしのDIYキットBe。
「味噌づくり」「ミツロウクリームづくり」「塩づくり」「豆乳づくり」など、
以前シェアハウスでイベント開催していた内容を
まちにいながら体験できるDIYキットとしてつくってみることに。

さまざまなDIYにチャレンジできる定期便を用意したり、
初心者でも安心して楽しめるように
リアルタイムで質問ができるオンラインワークショップも開催することにしました。

今までつくってきたDIYキットは

・ハチの巣からつくる「ミツロウクリーム」

・手にも環境にもやさしい「手づくり洗剤キット&無農薬へちまたわし」

・ワラからつくる野生の「納豆づくり」

・海水からつくるmy「塩づくり」

・野草でつくる「虫さされ薬&化粧水&薬用酒」

・混ぜるだけでできる「手づくり味噌」

………などなど。

スタートして1年以上が経ち、
こんなにもいろんなものを“つくれる人”が増えたんだ! ということを、
とてもとてもうれしく感じています。

「クラフトコーラづくり」キットのイメージ写真。

野草とスパイスの「クラフトコーラづくり」キットには、自分でつくる麦わらストローも一緒に入れました。

ただ、シェアハウスでのイベントを自宅で、とはいえ、
広い場所があって、かまどで火を焚けて、道具もたくさんある我が家の暮らしと、
都会での暮らしでは環境がまったく違います。
なので、キットではどんな場所でも気軽につくれるように、
使う道具を少なくしたり、素材の下処理をしたり、材料を事前に計っておくなど、
すぐに取りかかれるような小さな工夫がしてあります。

海水から塩をつくるキットでできた、大きな塩の結晶の写真

海水から塩をつくるキット。ゆっくり加熱すると大きな塩の結晶ができます。

例えば、海水から塩をつくるキット。
海水に含まれる塩分はたったの3〜4%なので、
海水をそのまま送ると、残り96%以上の水を蒸発させるために
長時間海水を煮なければならず、
大きな鍋が必要なうえに、ガス代も時間もかかります。

かまどで海水を煮詰めている写真

約80%の水分を減らす作業。予想以上に燃料が必要で、時間もかかって驚きました。つくってみると塩がいかに貴重品かわかります。

そこで、プランクトンが減り、透明度が増す冬の海水を汲みに行き、
庭のかまどでぐつぐつと煮て、
水分を約80%飛ばした「塩分濃度の高い海水」をキットに入れることにしました。
こうすることで、おうちではちょっとの時間煮込むだけで
塩の結晶を取り出すことができます。

オンラインワークショップに参加してくれた方が投稿した
SNSのハッシュタグ投稿を追いかけると
「実験みたいでおもしろい!」
「家の塩と味比べをして楽しかった!」
など、うれしい声をたくさんいただき、ついニヤニヤしてしまいました。

そうなんです、楽しいんです、塩づくり。
我が家のような田舎のかまどで塩が炊かれるのではなく、
全国あちこちの“まち”のキッチンで塩がつくられていると思うと、
私までワクワクしてしまいます。
なんと、これをきっかけに自分で塩づくりを始められた方もいるんです。
うれしすぎる。

自家製の野草をミックスしたキットの写真

キットに含まれる材料は、いつも我が家で使う自家製の野草などをミックスして入れています。

「防災グッズ」を見直そう!
災害から命を守る
おすすめアイテム7選

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

この数年、我が家では自然災害による避難が増えています。
初めて避難したのは、以前コロカルの記事に書いた2018年。
それまで避難なんてしたことがなかったのに、
そこからは毎年、年によっては2回も避難しなければならないときもありました。

地球温暖化による気候変動、といってもピンとくる人は少ないかもしれませんが、
里山に住んでいると、暮らしのすぐそばに迫る異常気象の影響を肌で感じます。

山の上が雲で真っ白になった糸島の風景写真

山の上は雲で真っ白に。雷も鳴っています。

今、里山で起きていること

この3~4年、糸島でも異常な雨や台風が続いています。

過去最大級といわれた2020年の台風10号は、九州全体が暴風域になると予想され、
普通の家でも「屋根が吹き飛ぶほどの威力」と報道されていました。

我が家も、築80年以上の古民家に残るのは命が危ないと判断し、福岡市内のホテルまで避難。
翌朝ハラハラしながら帰宅し、
なんとか無事な姿で残ってくれている我が家にひと安心したのでした。

窓や玄関にベニヤ板を打ちつける作業風景写真

窓や玄関にベニヤ板を打ちつけて暴風対策。ストックしておいた廃材が役立ちました(ホームセンターでは売り切れ)。

そして今年8月のお盆は、まるで梅雨のように毎日、雨、雨、雨。
外が真っ白になるほどの大雨に、古民家の我が家はついに雨漏りが始まりました。

そして、やはり今年も避難指示が発令。
雨漏り対策として家のあちこちにタライやバケツを設置し、
カビ対策のために扇風機をマックスにしてから避難しました。

石垣から大量に流れる雨水の写真

石垣から雨水が滝のようにあふれ出して、周りも川のようになっていました。

無事に帰ってはこれたのですが、山の土砂が川に流れ出すので、田んぼが心配です。
田んぼに砂が入ると稲に栄養が送られなくなり、お米の育ちに影響するからです。

ちなみに、昨年の7月は月間降水量が平均比の222%と、
観測史上最高値になったといわれています。
この長雨の影響で、米の収穫量は普段の半分になってしまいました。
我が家だけではありません。集落のみんなが同じような状況です。

今年は、なんとか耐えてくれるだろうか……。

「自由研究」にもオススメ!
“灰”を使った、手づくりエコ洗剤

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

夏休みもあと半分。
自由研究どうしよう? と思っている方へ、
“灰でつくる世界最古の洗剤”をテーマにしてみてはいかがでしょう? 

普段から湧き水を利用し、下水道もない我が家では、
自分たちが使った洗剤はそのまま畑や田んぼに流れ、
野菜や米にダイレクトに影響します。
そのため、我が家では洗剤も自然から手づくり。

今日は、紀元前から汚れを落とすために使われていたという
“灰”のアルカリ洗剤をつくってみたいと思います! 

「灰が手に入らない」という方は、蚊とり線香の灰でもOK! 
暖炉や薪ストーブを使っている知人や、近隣に石窯ピザのお店などがあれば、
灰をわけてもらえないか相談してみるのもひとつの手。

アウトドアやキャンプでの食器洗いなどにも活用できるこの技術、
覚えておけば、いざというとき役に立ってくれるかもしれません。

庭に置かれた、灰入りのバケツの写真

庭のピザ窯の隣に置いてある、灰の保存用バケツ。この灰を使います。

汚れを石鹸に変える!? “灰”のアルカリ洗剤

石鹸は、古代の「祈りの儀式」から偶然誕生したといわれています。
羊を焼いて神にささげる文化のあった古代ローマで、
焼かれた羊から落ちた「脂」と、燃やした「木の灰」が混ざって土にしみ込み、
石鹸が誕生したといわれています。
ここから「汚れが落ちる土がある」と人から人へと伝わり、
暮らしに浸透していったのだそう。

この話にあるように、アルカリ性を示す灰と油脂が反応すると
「鹸化(けんか)」という化学反応が起こって、一種の石鹸をつくり出します。

洗濯の場合、服についた皮脂汚れがアルカリと反応すると、
皮脂汚れは「汚れ」ではなくなり、一種の石鹸になります。
石鹸となった皮脂は、今度は周りの汚れまで洗い流してくれるため、
ダブルの効果で皮脂汚れを落とすといわれています。

灰洗剤で洗い、ぴかぴかに輝くボウルの写真

灰洗剤で水垢がピッカピカになったボウル。ここまでくると掃除が楽しくなってきます。

江戸時代では、灰は農業用肥料・洗剤・染料・アク抜き・傷薬として
暮らしに欠かせないものでした。
各家庭のかまどに残った灰を買う「灰買い業者」や、灰を売買する「灰市」、
さらには「灰の問屋」もあったというのだから驚きです。

我が家でも、薪ストーブや床暖房オンドルで焚いたときの灰があるので、それを使います。
昔の人々の暮らしに想いを馳せながら、洗剤を自分で「手づくり」してみましょう。

大人も楽しい「自由研究」
約30分で完成!? 
塩と氷でつくるアイスクリーム

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

夏といえばアイスクリーム! 
今回は冷凍庫を使わず、塩と氷の化学反応でつくるアイスクリームに挑戦してみたいと思います。

普通であれば、アイスクリームメーカーや冷凍庫で何時間も冷やさないとつくれませんが、
これならたった30分で、しかも電気のない場所でもアイスクリームづくりが可能。
(オフグリッドなアイスクリーム!)

キャンプやバーベキューなどのアウトドアでもつくれるし、
特別な道具や刃物を使わないので、小さなお子さんでも楽しめます。
「夏の自由研究」としてつくってみてもいいかもしれません。

この夏は、親子でアイスクリームづくりを楽しんでみませんか? 

つくりたてアイスクリームをほお張る男性

濃厚アイスクリームが約30分でつくれます! 

身近な“夏の野草”でつくろう!
虫刺されなどに効く
手づくり「チンキ&軟膏」

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

はじめに

みなさま、お久しぶりです! 
妊娠、切迫早産、育児と、環境や体調の変化のため連載をお休みしておりましたが、
体調が回復してきたため、連載を再開することとなりました。
約2年ぶり。
ドキドキしつつも、こうして記事が書ける喜びをあらためて噛み締めています。
元気に仕事ができるって、本当に幸せなことだー! 

そして、出産がこんなにも命がけだということも、体験するまで知りませんでした。
全世界の母みんなを抱きしめたい。
出産については、いつか記事にできたら。

突然の休載にもかかわらず、待ってくださっていた読者のみなさま、
復帰回も丁寧にサポートしてくださったコロカル編集部のみなさま、
本当に本当にありがとうございます。
また今月から、よろしくお願いいたします! 

桜満開の中で笑顔をみせる、畠山千春さん、ご主人のコーイチさん、娘さんのショット

安心して使える、手づくり虫刺され薬のススメ

キャンプにバーベキュー、ハイキングなどのアウトドアが楽しい季節になってきました。
そこで気になるのが、外出時の虫刺され。
「安心して使える虫刺され薬を手づくりしたい」という方のために、
道端に生える“夏の野草”で簡単につくれる「虫刺され薬」を紹介します。

ドクダミ、ツユクサ、アサガオ、オオバコ、ヨモギ。
ここで紹介する野草は、生葉を揉んで患部に擦りつけるだけで効果があるので、
出先で急に虫に刺されちゃった、というときなどに
覚えておくだけでも役に立つかもしれません。

それでは、さっそく身近な夏の野草たちを紹介していきましょう。

地域ごとの民俗風習がおもしろい!
「わたしのまちの節分」

今月のテーマ 「わたしのまちの節分」

2020年2月3日の「節分」、みなさんはどのように過ごしましたか?
豆まきをしたり、吉方を向いて恵方巻を食べるなど、
全国的によく知られる伝統行事がありますが、
日本各地では、一風変わった風習や民俗、地域ならではの催しなど、
さまざまな節分行事が行われています。
その内容はじつにユニーク! 

今回は、日本各地の〈地域おこし協力隊〉のみなさんに、
地域ならではの節分について教えてもらいました。

【長野県天龍村】 本厄を迎える人々の、心の不安をとり除く「追儺祭」

東京生まれ、埼玉育ち。
帰る田舎もなく育った私が「節分」と聞いて連想するものは、
赤・青・黄の鬼の面と、豆まきくらいのものでしょうか。
そもそも節分の由来をきちんと調べたことすらなかったことに気づきました。

今回は長野県天龍村の〈原の森・満島神社〉にて、
令和2年2月3日の節分に執り行われた〈満島神社節分祭〉の様子をお届けします。

原の森・満島神社。秋には村指定民俗文化財の大名行列と、掛け太鼓の盛大なお祭りが行われます。

原の森・満島神社。秋には村指定民俗文化財の大名行列と、掛け太鼓の盛大なお祭りが行われます。

本厄を迎える老若男女が集まり、宮司様による厄除け儀式のあと、
神社の境内で2名ずつ順に豆まきを行います。

2名ひと組になって順番に豆をまきます。

2名ひと組になって順番に豆をまきます。

宮司様の式の結びの言葉によると、
節分というのは「追儺(ついな)祭」と呼ばれる厄払いの神事でもあるとのこと。
このような行事を通して、
心の不安をとり除いて生活していくことの大切さを説いていらっしゃいました。

ですが、昨今では節分の儀式を神社で行う地域も
だいぶ減ってきているようです。

また、村内の別の地区では、
節分にイワシの頭を竹串に刺したものと、ヒイラギの枝を玄関に飾り、
豆を炒るときには茅の茎を使うという、こまかな風習が未だに残っているそう。

氏子総代にいただいた玉串と、山道運転安全祈願のお守り。

氏子総代にいただいた玉串と、山道運転安全祈願のお守り。

多種多様な固有の地域文化が日本各地で少しずつ失われるなか、
この村に残る風景や伝統がこの先も緩やかに続いていくことを願わずにはいられない、
令和初の暖かな節分の日でした。

photo & text

本多紗智 ほんだ・さち

信州最南端、県内で一番早く桜の咲く村「天龍村」で地域おこし協力隊をしています。ないものづくしといわれる「ド」田舎ではありますが、ちょっと視点を変えてみれば、ここにはまだ「かろうじて残っているもの」がたくさんあります。秘境と呼ばれるこの村から、鮮やかな四季のうつろい、なにげない暮らしの風景をお届けできたらと思っています。

具材は? 味噌or醤油派?
地域性を楽しむ
「わたしのまちのお雑煮」

今月のテーマ 「わたしのまちのお雑煮」

お正月にかかせない料理「お雑煮」。
主に元旦から数日にわたって食す、餅が入った汁仕立ての料理、
という様式は全国的に共通しているものの、
具材や味つけは地域によってさまざまという、類稀な料理です。

住まう地域と、ほかの地域のお雑煮を比べてみて、
「こんな具材が入るなんて!」という驚きも楽しい!

今回は、日本各地にI・Uターンした皆さんに、
移住先で出合ったお雑煮や、故郷のお雑煮との比較など、
各地のお雑煮事情を教えてもらいました。

■北海道エリア

【北海道羅臼町】 旨みたっぷり! 羅臼昆布×鮭節の出汁でいただくお雑煮

羅臼町のお雑煮。

焼いた角餅と、彩りのナルト。具だくさんの羅臼町のお雑煮。

北海道には、もともとお雑煮は存在しませんでした。
それは、アイヌの食文化にお雑煮がなかったからです。

明治時代に入植した開拓者それぞれのお雑煮が混ざり合ってできたものが、
現在の北海道のお雑煮となっています。

地域の方にお雑煮をつくってもらいました。

羅臼町のお雑煮に、コレという形式はありませんが、
この地域だからこそ実現できるお雑煮を紹介します。

羅臼町には、“昆布の王様”とも呼ばれる「羅臼昆布」と、
産卵後の脂が抜け落ちた鮭を利活用した「鮭節」があります。

濃い出汁がとれる、和食には欠かせない羅臼昆布。

濃い出汁がとれる、和食には欠かせない羅臼昆布。

北海道の一部でしか製造されていない鮭節。鰹節とはまた違う旨みがあります。

北海道の一部でしか製造されていない鮭節。鰹節とはまた違う旨みがあります。

これらの合わせ出汁に、醤油で味つけし、
具材には、鶏肉、にんじん、ごぼう、しいたけ、焼き餅が入ります。
昆布×鮭節の黄金出汁による旨みたっぷり! 羅臼ならではの味です。

photo & text

大石陽介 おおいし・ようすけ

1988年静岡県焼津市生まれ。大学卒業後、静岡県の小学校教諭として富士山の麓で8年勤務。うち2年間は青年海外協力隊(JICA)としてモンゴルへ。現地の小中高一貫校で先生方へのアドバイス・子どもたちへの指導にあたる。現在は、羅臼町の地域おこし協力隊として、「ソトから見た羅臼」という視点でまちの魅力を発信中。町内のあちこちへ出向き、取材から撮影、編集までをひとりでこなす。

地域ならではの工夫がいっぱい!
「わたしのまちの保存食」

今月のテーマ 「わたしのまちの保存食」

南北に長く、地域によって異なる気候区分に属する日本。
だからこそ、その風土を生かした、地域ならではの保存食が根づいています。

山の恵みや、海の幸にひと手間加え、長い冬を乗りきるための工夫。
おいしいものを、さらにおいしく食べるアイデア。
その技術や伝統は、今でも私たちの食生活を支えています。
先人の知恵には、頭が下がるばかり!

今回は、全国の皆さんから集まった
ユニークな「保存食」をご紹介します。

■「海の恵み」を活用した、伝統の保存食

【北海道羅臼町】 旨みを最大限に引き出す伝統製法「開きダラ」

羅臼の海

世界自然遺産「知床」を有する最果てのまち、羅臼町。
海・川・森の生命のサイクルがもたらす恵の地であるため、
1年を通して豊富な海産物が水揚げされます。

アクセスがよいまちではないからこそ生まれる保存食がいくつもあり、
今回はその中のひとつ「開きダラ」をご紹介します。

浜で天日干しし、熟成を重ねる開きダラ。

浜で天日干しし、熟成を重ねる開きダラ。

タラは、体の8割以上を水分が占めるため、足がはやく、流通には不向きな魚。
ですが、羅臼のおいしいタラを全国へ届けたいという思いから、
加工方法を模索し、流通できるようにしたのが開きダラ。

開きダラ加工で大賑わいだった、昭和初期の風景写真。(提供:羅臼町郷土資料館)

開きダラ加工で大賑わいだった、昭和初期の風景写真。(提供:羅臼町郷土資料館)

絶妙な塩加減に調整した塩水に漬け、天日で平干し。
何日もかけて干し、表裏表と繰り返し、じっくり仕上げていきます。
形を整え、重石で押さえ、熟成を重ね、
最後に浜で仕上げ干しを何日も繰り返し、ようやく完成。
2週間以上かけてつくる昔ながらの製法を守り続ける文化が、羅臼には残っています。

開きダラは、噛めば噛むほど口の中に広がる旨みがあり、
料理で使うときには、水で戻して使うことで、
タラ本来の旨みを最大限に生かすことができます。

天日干し中の開きダラ

photo & text

大石陽介 おおいし・ようすけ

1988年静岡県焼津市生まれ。大学卒業後、静岡県の小学校教諭として富士山の麓で8年勤務。うち2年間は青年海外協力隊(JICA)としてモンゴルへ。現地の小中高一貫校で先生方へのアドバイス・子どもたちへの指導にあたる。現在は、羅臼町の地域おこし協力隊として、「ソトから見た羅臼」という視点でまちの魅力を発信中。町内のあちこちへ出向き、取材から撮影、編集までをひとりでこなす。

あの日を忘れない―
ユニークなアイデアで伝えていく
「わたしのまちの防災」

今月のテーマ 「わたしのまちの防災」

毎年データを上書きするかのように、さまざまな災害に見舞われる日本。
各地の河川で大氾濫を引き起こした「令和元年台風」も記憶に新しく、
命を守る行動について、考えを改める機会が多くなっています。

そんな経験や得た教訓を、さまざまな“かたち”で伝え、生かす地域があります。
悲しい記憶を、前向きに伝えようとするアイデアや工夫は、
いつの間にか、地域に愛される“文化”になっていくようです。

今回は、全国の皆さんから集まった
「共有したい防災アイデア」をご紹介します。

【石川県能美市】 大災害の記憶を、“お菓子”で語り継ぐ

日本三霊山のひとつである白山を源に、日本海へと注ぐ手取川は、
急流として知られ、かつては氾濫を繰り返していました。

治水技術の発達で氾濫が抑えられるようになり、
流域では洪水のことも忘れつつあった昭和9年のこと。
悪い条件が重なって、手取川は氾濫し、未曾有の大災害を起こしました。

普段は穏やかな手取川の流れ。

普段は穏やかな手取川の流れ。

その災害のことを風化させないため、
発生した「昭和九年」を名前にしたお菓子が売られています。

こちらをつくっているのが、手取川の流域、能美市にある〈御菓子處たなか〉。
昭和61年からかれこれ30年以上、この郷土銘菓をつくり続けています。

お菓子の名前にして災害を忘れさせないという発想に驚かされますが、
茶道や和菓子の文化が根づいている石川県だからこそ、ともいえそうです。

御菓子處たなかの店内。店舗は12月にすぐ近くに移転予定。

御菓子處たなかの店内。店舗は12月にすぐ近くに移転予定。

最中に大納言小豆の餡、カステラ、バタークリームがサンドされた和洋折衷のお菓子。
甘さ控えめで重たくなく、ずっと食べ続けていられるような、
誰にでも愛されるおいしさです。

〈手取川 昭和九年〉1個175円(税込)。日本茶だけでなく、紅茶やコーヒーにもよく合う。

〈手取川 昭和九年〉1個175円(税込)。日本茶だけでなく、紅茶やコーヒーにもよく合う。

手取川の氾濫は、災害だけでなく、
一方で能美市の名産〈加賀丸いも〉が育つ土壌という恵みも与えてくれました。

「水を大切にしなさいということだと思っています」

と御菓子處たなかの田中さんは言います。
その言葉を聞き、水や川への関心を高めることが、防災の第一歩なのではと思いました。

information

map

御菓子處たなか

住所:石川県能美市徳久町ナ50(※2019年12月に移転予定)

TEL:0761-51-2116

営業時間:8:00~19:00

定休日:水曜(祝日の場合は営業)

photo & text

若井 憲 わかい・けん

フリー編集者&ライター。神奈川県生まれ、石川県在住。旅行雑誌の編集者を経て、1999年に家族とともに、Iターンで石川県へ移住。地に足がついた情報発信ができるローカルメディアのおもしろさを知る。編集長を務めていた季刊誌の休刊を機に、2018年からフリーとなり、北陸の魅力を広く伝えることに力を注ぐ。製本家の妻がつくる豆本ではイラスト描きも。Web:豆本工房わかい

お腹を空かせる暇がない!
幸せすぎる「おすそ分け文化」

今月のテーマ 「おすそ分け文化」

まちで暮らせば「買う」が中心になりがちな食べ物も、
地方に目を向ければ、多くの人が「育てる」「採る」ことで食べ物を得ています。
さらには「もらう」といったパターンも、一部の地域では日常的。

自家栽培の採れたて野菜、フルーツ、大量の魚介、狩猟したお肉。
普段使いの野菜から高級食材まで「食べて!」と分け与えてくれる、太っ腹なご近所さん。
都会に住む人にとっては、うらやましすぎる食事情です。

今回は、日本各地に暮らす皆さんから、
地域の特色が垣間見える「おすそ分け文化」を教えてもらいました。

※今回の「おすそ分け」とは、従来の「いただき物を分け与える」の意味以外に、
自家栽培品などを分ける意味も含みます。

【島根県隠岐の島町】 いただいたやさしさは、“恩送り”でお返し

隠岐の島のおすそ分け文化は、ひと言「すごい」です。
魚、貝、海藻、野菜、果物、お米、お蕎麦……。
春夏秋冬それぞれの、海の幸と山の幸をいただく日々。
おすそ分けレベルではないでしょう……! ということが幾度となく訪れました。

最初は、ある種の修業でもありました(笑)。
大量のメカブをキッチンで細かく刻んで、ネバネバ地獄から抜け出せなくなったり、
サザエの身を力ずくでとっていたら、疲れて食べる元気をなくしたり、
魚をどうにか捌いたときには、シンクが大惨事になってしまったり。

そんな状態でしたが、地域の方たちからいろいろなことを教えてもらい、
おかげさまで、自分なりにはひと通りのことができるようになりました。
成長させてもらったなぁと、ただただ感謝しています。

高級食材のカメノテ。磯の岩肌に固着する甲殻類の一種。最高においしいです。島に移住したての頃、「隠岐の人は亀の手を食べるんよ〜」という冗談を本気にして、びっくりしました(笑)。

高級食材のカメノテ。磯の岩肌に固着する甲殻類の一種。最高においしいです。島に移住したての頃、「隠岐の人は亀の手を食べるんよ〜」という冗談を本気にして、びっくりしました(笑)。

お返しをしようとしても、引き換えにまたいただいてしまうので、
「これはもう、物ではお返しできないのだ」と悟り、
そして、「見返りなんて求めていないのだ」と気がつきました。

だから、「地域おこし協力隊」を誠心誠意全うすることと、
いただいたやさしさを、ほかの人に渡していく“恩送り” をすることで、
お返しをしていこうと決めました。

物よりも、「やさしさをもらって、やさしくなれる」
その循環こそが本当にうれしいものなのです。

いただいた鮮魚のお刺身。

photo & text

五十嵐杏美 いがらし・あみ

平成2年生まれ。元ギャルの島ガール。2017年3月末、東京から島根県隠岐の島町へ移住し、現在は地域おこし協力隊として活動中。移住のテーマは、【自然との共生】と【丁寧な暮らし】。四季の移ろいのなかで豊かに生きる術を学び中。また、自分らしく生きることを探求するためにヨガとアーユルヴェーダを学んでおり、同時に広める活動も行っている。

わたしのまちの「夏祭り」
能登の壮大な祭りから、
知られざる小さな祭りまで

今月のテーマ 「わたしのまちの夏祭り」

日本各地で開催される、さまざまな「夏祭り」。
〈青森ねぶた祭り〉〈京都祇園祭〉〈高知よさこい祭り〉など、
全国的によく知られる夏祭りを筆頭に、
地元住民だけが参加する、知られざる小さな祭りもたくさん開催されています。
そういう祭にこそ、地域の特色が色濃く反映されていたりするものです。

今回は、日本各地に暮らす皆さんから、
地域住民が楽しみにしている、大小さまざまな夏祭りを紹介してもらいました。

【岩手県一関市】 手描きあんどんに思いを込めて

私のまちの夏祭りは、穏やかに楽しむ“美術展”のようなお祭りです。
名前は〈摺沢水晶あんどん祭り〉。

手づくりあんどん

今から33年前、お盆の時期に弔いの思いを込めて、
六角形のあんどんをまちに飾ったのが始まりだといわれています。
あんどんの形が六角形なのは、この摺沢の地が水晶の産地だったことに由来します。

このお祭りの、もうひとつの特徴は、
六角形の和紙に住民が「絵」を描き、その絵をあんどんにして、まち中に飾るところにあります。
7月になると、子どもも大人も「今年はどんな絵を描こうか」と頭を捻り、
思い思いの絵を描きます。

あんどん絵を描く子どもたち

私も子どもの頃、下手ながらあんどん絵を描いた思い出があります。
というのも、あんどん絵を描くと、まちで使える商品券がもらえるのです。
その商品券を使って、まちの本屋さんで欲しい漫画を買う。
それもまた、あんどん祭りのワンシーンのような気がします。

そんな現金な子も、絵が得意な子も、当日は描いた絵があんどんとして灯されるので、
家族や友だちと見に行き、各地区で行われる縁日に寄って帰ります。
ゆっくりと穏やかな時間が流れる、小さな芸術祭が私のまちの夏の祭りです。

摺沢水晶あんどん祭りの開催の様子

information

map

摺沢水晶あんどん祭り

開催場所:岩手県一関市大東町摺沢 摺沢商店街

開催期間:毎年8月13日~15日

Facebook:https://www.facebook.com/surisawa.andonfes/

photo & text

櫻井 陽 さくらい・よう

岩手県一関市出身。2016年よりUターンで一関市の地域おこし協力隊に着任し、農業分野の地域団体の活動支援を行う。好きな食べ物はカレー。趣味の硬式テニスをやらないと病にかかる体質。2017年より一関で楽しく暮らしたい20代のための地域団体〈TAKU。(たくまる)〉を発足し、各々がまちを楽しむためのさまざまな企画を実施する。