都会でも「塩」や「納豆」がつくれる!?
糸島の“つくる文化”を体験する
暮らしのDIYキット

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

朝ごはんをつくっていたら、首都圏の緊急事態宣言延長のニュースを目にしました。
東京都で「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が発令されなかったのは、
2021年でたった28日。
これを見ると、みなさん本当〜〜〜〜〜〜〜〜〜にがんばってる! と、
胸がいっぱいになってしまいました。

ステイホームの時間が長いからこそ、おうちで少しでもリフレッシュしたいですよね。
いとしまシェアハウスでも、このコロナ禍でまちと里山をつなぐ活動を
どうにか継続できないかとあれこれと悩み、
新たに〈暮らしのDIYキットBe〉をスタートさせました。

手づくり味噌キットのイメージ写真

大定番の「手づくり味噌」キット。同じ材料なのに、つくる人によって味が違ってくるのが不思議です。

コロナ禍で誕生した、楽しく自給率をUPさせるDIYキット

「人を呼べないなら、こちらから届けたらいいんじゃない?」
というアイデアから生まれた、暮らしのDIYキットBe。
「味噌づくり」「ミツロウクリームづくり」「塩づくり」「豆乳づくり」など、
以前シェアハウスでイベント開催していた内容を
まちにいながら体験できるDIYキットとしてつくってみることに。

さまざまなDIYにチャレンジできる定期便を用意したり、
初心者でも安心して楽しめるように
リアルタイムで質問ができるオンラインワークショップも開催することにしました。

今までつくってきたDIYキットは

・ハチの巣からつくる「ミツロウクリーム」

・手にも環境にもやさしい「手づくり洗剤キット&無農薬へちまたわし」

・ワラからつくる野生の「納豆づくり」

・海水からつくるmy「塩づくり」

・野草でつくる「虫さされ薬&化粧水&薬用酒」

・混ぜるだけでできる「手づくり味噌」

………などなど。

スタートして1年以上が経ち、
こんなにもいろんなものを“つくれる人”が増えたんだ! ということを、
とてもとてもうれしく感じています。

「クラフトコーラづくり」キットのイメージ写真。

野草とスパイスの「クラフトコーラづくり」キットには、自分でつくる麦わらストローも一緒に入れました。

ただ、シェアハウスでのイベントを自宅で、とはいえ、
広い場所があって、かまどで火を焚けて、道具もたくさんある我が家の暮らしと、
都会での暮らしでは環境がまったく違います。
なので、キットではどんな場所でも気軽につくれるように、
使う道具を少なくしたり、素材の下処理をしたり、材料を事前に計っておくなど、
すぐに取りかかれるような小さな工夫がしてあります。

海水から塩をつくるキットでできた、大きな塩の結晶の写真

海水から塩をつくるキット。ゆっくり加熱すると大きな塩の結晶ができます。

例えば、海水から塩をつくるキット。
海水に含まれる塩分はたったの3〜4%なので、
海水をそのまま送ると、残り96%以上の水を蒸発させるために
長時間海水を煮なければならず、
大きな鍋が必要なうえに、ガス代も時間もかかります。

かまどで海水を煮詰めている写真

約80%の水分を減らす作業。予想以上に燃料が必要で、時間もかかって驚きました。つくってみると塩がいかに貴重品かわかります。

そこで、プランクトンが減り、透明度が増す冬の海水を汲みに行き、
庭のかまどでぐつぐつと煮て、
水分を約80%飛ばした「塩分濃度の高い海水」をキットに入れることにしました。
こうすることで、おうちではちょっとの時間煮込むだけで
塩の結晶を取り出すことができます。

オンラインワークショップに参加してくれた方が投稿した
SNSのハッシュタグ投稿を追いかけると
「実験みたいでおもしろい!」
「家の塩と味比べをして楽しかった!」
など、うれしい声をたくさんいただき、ついニヤニヤしてしまいました。

そうなんです、楽しいんです、塩づくり。
我が家のような田舎のかまどで塩が炊かれるのではなく、
全国あちこちの“まち”のキッチンで塩がつくられていると思うと、
私までワクワクしてしまいます。
なんと、これをきっかけに自分で塩づくりを始められた方もいるんです。
うれしすぎる。

自家製の野草をミックスしたキットの写真

キットに含まれる材料は、いつも我が家で使う自家製の野草などをミックスして入れています。

大人になると激減する「初めてできた!」が体験できる

手仕事のすばらしいところは、成功しても、失敗しても、発見があること。

成功すれば「これって自分でもつくれるんだ!」という小さな自信につながるし、
失敗しても「これってつくるのがこんなに難しいものだったんだ……」と、
つくってくれる方への尊敬の念が自然と生まれてきます。

自分の手を動かし、物事のプロセスを体験することは、
さまざまな視点や新しい学びを与えてくれる、かけがえのない経験だと思っています。

「ミツロウラップ」をつくるキットのイメージ写真

繰り返し使える「ミツロウラップ」をつくるキット。長く使えるように、修理方法もお伝えしています。

大人になるとぐっとチャンスが減りますが、
「初めてできた!」ってすごく楽しい体験ですよね。

実は田舎暮らしって、これの連続のようなもの。
毎日、畑で、田んぼで、キッチンで、リビングで、
新しいことを実践して、失敗して、また挑戦して。
「自分の知らないもの」「やったことがないもの」がごろごろ転がっているのが
田舎の魅力です。

いつでも「初めて」が体験できる環境だからこそ、
集落のおじいちゃんおばあちゃんたちは、いつもワクワクしていてクリエイティブ。
そして謙虚な人がとっても多いです
(たまにパワフルすぎてついていけないこともありますが笑)。

彼らを見ていて思うのが、「自分でつくれる人は強い」ということ。
ちょっとやそっとのことでは揺るがない、地に足をつけたたくましさがあります。

こんな時代だからこそ、この地域で育まれてきた“つくる文化”を
たくさんの人に体験してもらえたら、と思っています。

藁につつまれた納豆の写真

大人気! だけど、難易度高めの「納豆づくり」キット。藁に棲む野生の菌で発酵させた納豆は絶品です。

おうち時間で「つくる楽しさ」を!

田舎暮らしの手仕事の楽しさ、なんとなく伝わったでしょうか。
我が家のDIYキットに興味を持った方は、以下からどうぞ。

▶︎暮らしのDIYキットBe

毎月配信しているオンラインワークショップは無料で参加できます。
アーカイブも揃っているので
「移動は難しいけど、田舎暮らしを体験してみたい」
「新しいことができるようになりたい」
という方は、いとしまシェアハウスのインスタグラムも気軽に覗いてみてくださいね。

おひとりでも、親子でも、お友だちとも楽しめる、田舎の手仕事が体験できるDIYキット。
おでかけできず、ヤキモキしている皆さんのおうち時間が
少しでもすてきな時間になったらうれしいです。

information

いとしまシェアハウス

writer profile

畠山千春 CHIHARU HATAKEYAMA
はたけやま・ちはる●新米猟師兼ライター。3.11をきっかけに「自分の暮らしを自分でつくる」活動をスタート。2011年より鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得、狩猟・皮なめしを行う。現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉を運営。2014年『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎)。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。
ブログ:ちはるの森

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