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大人も楽しい「自由研究」
約30分で完成!? 
塩と氷でつくるアイスクリーム

糸島での自給自足の日々を綴った
―田舎暮らし参考書―
vol.035

posted:2021.8.6  from:福岡県糸島市  genre:食・グルメ

〈 この連載・企画は… 〉  田舎へ移住を考えている人、すでに移住した人。
そんな方の、暮らしの参考やアイデアになるはずです。農業、狩猟、人とのつながり、四季のこと。
福岡県糸島で自給自足生活を営む〈いとしまシェアハウス〉の暮らしをお届けします。

writer profile

CHIHARU HATAKEYAMA

畠山千春

はたけやま・ちはる●新米猟師兼ライター。3.11をきっかけに「自分の暮らしを自分でつくる」活動をスタート。2011年より鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得、狩猟・皮なめしを行う。現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉を運営。2014年『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎)。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。
ブログ:ちはるの森

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

夏といえばアイスクリーム! 
今回は冷凍庫を使わず、塩と氷の化学反応でつくるアイスクリームに挑戦してみたいと思います。

普通であれば、アイスクリームメーカーや冷凍庫で何時間も冷やさないとつくれませんが、
これならたった30分で、しかも電気のない場所でもアイスクリームづくりが可能。
(オフグリッドなアイスクリーム!)

キャンプやバーベキューなどのアウトドアでもつくれるし、
特別な道具や刃物を使わないので、小さなお子さんでも楽しめます。
「夏の自由研究」としてつくってみてもいいかもしれません。

この夏は、親子でアイスクリームづくりを楽しんでみませんか? 

つくりたてアイスクリームをほお張る男性

濃厚アイスクリームが約30分でつくれます! 

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レシピ&つくり方をご紹介!

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つくり方は2パターン。手づくりアイスクリームレシピ

では、さっそく材料とつくり方の紹介をしていきます。
つくり方は「ボウルでつくる方法」と「食品保存用袋でつくる方法」と2パターン。

材料写真。塩、氷、きび砂糖、卵、生クリーム、甘麹

材料は塩、氷、きび砂糖、卵、生クリーム、牛乳(我が家は牛乳の代わりに甘麹を使いました)。

<材料(3~4人分)>

卵黄:1個

きび砂糖:30グラム

牛乳:100ミリリットル

生クリーム:100ミリリットル

塩:300グラムほど

氷:1キログラムほど

■ボウルでつくる方法

ボウルでアイスクリームの材料を混ぜている写真

キンキンに冷えたボウルでアイスクリームをつくります。

(1)きび砂糖の半量(15グラム)と卵黄をボウルに入れ、泡立て器でクリーム色っぽくなるまですり混ぜる

(2)(1)に牛乳を少しずつ加えて混ぜる

(3)別のボウルに、生クリームと残りのきび砂糖を入れて、ゆるくツノが立つまで泡立てる

(4)大きい別のボウルに、氷と塩を3:1の割合で入れる

(5)(4)の上に(2)のボウルを重ねて、すべての材料を合わせて泡立て器で混ぜる

(6)アイスが固まってきたら、ゴムベラでゆっくり混ぜる

(7)好みのかたさになったら完成! 食品保存用袋に入れて保存

■食品保存用袋でつくる方法

保存用袋でアイスクリームを冷やしている写真

保存用袋に入れて、全方向から急速に冷やす方法。

(1)ジップつきの食品保存用袋に、卵黄、きび砂糖を入れてもむ

(2)(1)に牛乳、生クリームを入れてもむ

(3)大きめの保存用袋に、氷と塩を3:1の割合で入れる

(4)(3)に(2)を入れてバスタオルで包み、10〜20分振る

(5)好みのかたさになったら完成! 

アウトドアにおすすめなのが、保存用袋を用いた方法。
道具が少なくて済むので準備も簡単。
ただし、食中毒防止のため、卵や生クリームなどの材料は
移動中しっかり保冷してください。
 
ボウルでつくったアイスはしっかりと泡立てるので、しっとりふわふわ食感に。
保存用袋でつくったアイスは泡立てないので、シャリシャリ食感になります。

というわけで、私もさっそく実践してみます! 

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まるで理科実験のよう!?

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アイスクリームづくりの経過観察

産みたて卵を採取した写真

鶏小屋から、産みたて卵をいただいてきます。

まずは、ボウルで冷やす方法からスタート。
アイスの材料を混ぜたものを、ボウルで急速に冷やしていきます。
実際に冷えたボウルがどれだけ冷たくなっているかを確かめるため、
温度計も入れてみました。
室温30度。氷に塩を入れた瞬間からみるみる温度が下がり、あっという間にマイナスに。

ボウルの外側が凍っている写真

ボウルの外側が凍ってきました。この時点でマイナス11度前後。

が……
肝心のアイスクリームがなかなか固まらず! 
ボウルの下の部分は十分冷たいのですが、
ボウルに当たっていない部分がなかなか固まりません。
部屋が暑すぎるのかも。

というわけで、途中から全方向から冷やせる保存用袋でのつくり方にシフト! 

保存用袋にアイスクリームのもとを入れた写真

混ぜたアイスのもとを小さめの保存用袋に入れ、
ひとまわり大きな保存用袋に塩と氷を入れます。
そして、氷と塩の入った保存用袋の中に、アイスのもとが入った小さな保存用袋を入れて
バスタオルで包んでひたすら振る! 

氷と塩を入れた大きな保存用袋に、アイスクリームのもとを入れた保存用袋を入れている写真

中身が漏れないようにしっかり封をしましょう。

バスタオルで包んだ保存用袋の写真

バスタオルでぐるりと包んで振ります。タオル越しでも中がどんどん冷えていくのがわかります。

10分くらい経ったところで触ってみると、
おお! ふんわり固まってる〜〜〜〜!!!!!

もう少しかたくしたいので、
追加で5分ほど振ると、しっかりアイスになっていました。

アイスクリームが徐々に固まった写真

1回目の確認中。もう少し固めたいので追加で振りました。

スプーンですくってすぐに撮影したのですが、端から溶けてきちゃいました。
溶けやすいので、つくったらすぐに食べるのがよさそうです。

完成したアイスクリームの写真

濃厚でピュアなおいしさたっぷり、贅沢アイスクリームの完成です! 

保存料や添加物などが一切入っていないので、
冷凍庫で保存する場合は早めに食べ切ってくださいね。
また、冷凍庫の臭いがつきやすいので、
空気に触れないようラップや保存用袋に入れてください。

次のページ
アウトドア時にも応用できる! 飲み物をキンキンにする化学反応とは?

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塩と氷でアイスクリームがつくれる理由

氷のイメージ写真

今回のアイスクリームづくりでは、
氷と塩が反応して起こる化学反応「凝固点降下」「吸熱反応」を利用しています。

(1)塩は、氷を溶かすスピードを上げる性質がある

(2)氷は、溶けるときに周りの温度を下げる「吸熱反応」という現象を起こす

(3)氷に塩をかけると、0度でも凍らない「凝固点降下」という現象が起こる

この3つが作用して、0度よりももっと冷たい塩水ができ、
冷凍庫なしでもアイスクリームが固まるほど冷たくなるのです。

道路の雪を溶かす融雪剤として塩が使われるのも、
塩が氷を溶かし、凍りにくくする性質があるためです。

この原理は、アウトドアで飲み物を冷たくしたいときなどにも大活躍! 
氷に塩をプラスするだけで、いつもの数倍早く飲み物がキンキンになりますよ。

マイナス14.9度を示す温度計の写真

ちなみに、今回アイスクリームが固まった温度を測ってみたところ、
マイナス14.9度でした。
長時間素手で触ると危険な温度なので、取り扱いには十分ご注意を。

冷凍庫でアイスクリームをつくったことはあるのですが、
ふんわり仕上げるために何度も冷凍庫から取り出して混ぜないといけなかったので、
こんなに短時間で、簡単につくれることにまず驚きました! 

ちゃんと固まるかな? と、シェアメイトとワイワイきゃあきゃあいいながら
つくったアイスの味は格別。

アイスクリームをほお張るシェアメイトの写真

仕事中のシェアメイトも「濃厚な味がする! おいしい!」と喜んでくれました。

つくったアイスにラム酒とレーズンを入れてラムレーズンアイスにしてみたり、
お気に入りの高濃度カカオチョコレートを混ぜてチョコチップアイスにしてみたり、
まだまだ楽しいアレンジができそうです。

大人の休日の遊びとしても、ぜひ試してみてくださいね。

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