いつものパンがご馳走に!
初夏だけの味覚
「野いちごバター」レシピ

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

散歩中に「野いちご」を探すのが楽しい季節になりました。
生い茂る草むらの中でひときわ輝く赤い実は、まるで美しい宝石のよう。
集めて手のひらに並べては、うっとりしてしまいます。

かごいっぱいに収穫した野いちご

夢中になってたくさん収穫してしまう、かごたっぷりの野いちご。まるでルビーのよう。

野いちごは雨が降ると味が水っぽくなり、
冷蔵庫に入れて冷やすと甘味がぼやけておいしくなくなってしまいます。

つまり、野いちごの一番おいしい食べ方は

・お天気の日が続いた昼間のちょっと暑い時間に

・太陽の光で少しあたたまった野いちごを5・6個を手のひらに乗せて

・ガバッと一度に口に入れて食べる! 

口の中でプチプチと実が弾け、爽やかな甘酸っぱさが広がります。
このおいしさといったら……! 

野いちごを収穫する様子

トゲがあるので素手でとると手が傷だらけになります(笑)。

一味違う保存食「野いちごバター」

生食でたっぷり堪能し、残った野いちごは保存食に。

「野いちごジャム」をスプーンですくっている写真

定番の「野いちごジャム」。

野いちごは摘んでから時間が経つと水分が抜けて味が落ちてしまうので、
たくさん収穫したらすぐに加工します。

これまでに「野いちごジャム」「野いちごシロップ」「野いちご酒」と
あれこれ試してきましたが、
摘みたての野いちごのおいしさに勝るものには出合えませんでした。

野いちごは普通のいちごに比べて果肉部分が少なく種が多いので、
加工すると甘味が少なく、種がザラッとした食感になってしまいます。

今年こそは、今までと一味違う保存食をつくってみたい! と思っていた頃、
スーパーのジャム売り場で見つけたのが「いちごバター」でした。
これなら野いちごでおいしくつくれるのでは……と思い、
さっそく試してみることにしました。

パンに乗せた野いちごバター

パンにつけるだけでご馳走に。

野いちごバターのつくり方

<材料>

・野いちご 200グラム 

・砂糖 120グラム(普通のいちごでつくる場合は、少し砂糖を減らしてください)

・常温に戻したバター 150〜200グラム

・レモン果汁 少々

<つくり方>

(1)野いちごを鍋に入れて砂糖を振り入れる。

(2)野いちごから水分が出てきたら弱火にかけ、果汁がしっかり出たら中火でさっと煮て、アクをとる。

(3)最後にレモン汁を入れて火を止め、熱を冷ます。

(4)ボウルにバターを入れ、泡立て器で空気を入れるように少し混ぜる。バターがフワッとしたら(3)を少しずつ加えて混ぜる。

(5)消毒した容器に(4)を入れて、冷蔵庫で冷やす。

野いちごを鍋で煮詰めている写真

野いちごのいい香りが部屋中に広がります。香りだけで、もうおいしい。

レシピでは細かく書きましたが、簡単にいうと
「ちょっとお砂糖多めのジャムをバターと混ぜるだけ」です。

バターは泡立て器で混ぜたほうがふわっとした食感になりますが、
時間がない人は省いてもOK。
しっかり混ざれば問題ありません。

冷蔵庫に保管し、2〜3週間ほどで食べ切ってください。
冷凍庫なら1〜2か月は保管可能です。

つぶつぶの種がたっぷりの野いちごバターの写真

つぶつぶ感が楽しい野いちごバター。

できあがった野いちごバターは、野いちごの素朴な味に
バターのコクが加わることで、とても華やかな味に仕上がりました。

野いちご単体では、少しパサッとした口当たりや種が気になるのですが、
バターの油分と合わさることで一体感が増し、
種のザラッとした食感も気にならなくなります。
むしろ種のプチプチ感が楽しい! 
口に残るわずかなバターの塩味が、野いちごの風味を引き立てます。

「いちごバター」と「野いちごバター」を食べ比べ!

普通のいちごがたまたま手元にあったので、
こちらでも同じようにつくって比較してみました。

野いちごバターといちごバターの写真

左は野いちごバター、右がいちごバター。

普通のいちごバターは甘さが強く、ジューシー。
高カロリーのバターと甘いいちご、刺激の強いふたつの食材が混ざり合い、
どこか背徳感を感じる濃厚な味になりました。

野いちごと比べてみると、品種改良を重ね、
甘く、可食部分を増やしたいちごの完成度に、改めて驚かされるばかりです。

一方の野いちごバターは、果実の水分が少ない分
風味がギュッと濃縮され、ドライフルーツのような香りに。

クラッカーに乗せて、ナッツやスパイスと合わせれば、
お酒にも合いそうな大人な味です。

男性がお酒を飲みながら笑っている写真

お酒とも合いそうだね、と夫。

料理人の夫にも味を見てもらいましたが、
今までの野いちご保存食のなかでもトップクラスにおいしい! 
と褒めてもらえました。
(ちなみに夫は野いちごの蜂蜜漬けが大好き)

これを塗れば、いつものパンが一味違うご馳走に。
おやつにもぴったりで、3歳の娘ももりもり食べていました。

女の子が野いちごを頬張る様子

野いちご、とったそばから全部食べてしまう娘。

野いちごの新しい魅力に気がついた、野いちごバターづくり。
来年もつくる加工品リストに加えることにしました。

冷蔵庫にあるストックをどうやって食べようか、今から楽しみです。

information

いとしまシェアハウス

writer profile

畠山千春 CHIHARU HATAKEYAMA
はたけやま・ちはる●新米猟師兼ライター。3.11をきっかけに「自分の暮らしを自分でつくる」活動をスタート。2011年より鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得、狩猟・皮なめしを行う。現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちでつくる〈いとしまシェアハウス〉を運営。2014年『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎)。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。
ブログ:ちはるの森

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