〈HOMEMAKERS〉の梅仕事!
梅干しとスパイシー梅シロップのレシピ

コロナ禍できちんとできた、今年の梅仕事

6月もあっという間に後半。
梅雨真っ只中の小豆島ですが、あー、この湿度の季節がきたなと
ジメジメ具合にちょっとげんなりしたりしながら過ごしています。

さて6月といえば、梅の季節。
たったいま20キロの梅干し仕込みを完了! その勢いでいま書いてます(笑)。
外は雨。いい雨の日です。

今年は20キロ梅干しを仕込みました。約600個。おいしくできますように。

今年は20キロ梅干しを仕込みました。約600個。おいしくできますように。

ひと粒ひと粒、丁寧に塩とあわせて樽に詰め込みます。

ひと粒ひと粒、丁寧に塩とあわせて樽に詰め込みます。

私たちが小豆島に移住してきたばかりの頃は、
ジャムをつくったり、シロップをつくったり、それこそ梅干しを漬けたり、
そういう季節の手仕事をするのがとても楽しくて、いろいろつくっていました。

移住して8年、だんだんと〈HOMEMAKERS〉の事業の規模が大きくなり、
農作業にカフェの営業、商品の発送作業など、
やらなければいけないことが増えてきてしまい、
気づけば季節の手仕事を楽しむ時間が減ってしまっていました。

あー、なんかそれって嫌だなぁと思っていたのが昨年の冬。
あらためてそういう時間を大切にしたいと感じていました。

そんな折にやってきたのがコロナ禍。
いいのか悪いのか、いつもより自由な時間が増えたおかげで、
今年は梅仕事をちゃんとできました。

小豆島の隣にある豊島(てしま)の塩屋さん〈てしま天日塩ファーム〉の天日塩でつけました。

小豆島の隣にある豊島(てしま)の塩屋さん〈てしま天日塩ファーム〉の天日塩でつけました。

太陽と風の力でじっくりと時間をかけてつくられた天日塩。地元の梅と塩でつくる贅沢梅干しです。

太陽と風の力でじっくりと時間をかけてつくられた天日塩。地元の梅と塩でつくる贅沢梅干しです。

梅の収穫は5月末から始めるのですが、今年は本当に梅が少なかった。
大きな梅の木でも、数えられるくらいしか実がついていなかったり。
私たちだけじゃなくて、どうやら日本各地の梅の産地でも少なかったみたいで、
「暖冬で開花が早くなり花が不完全だったことに加え、
受粉を助けるミツバチなどの虫が飛ぶのが少なかったことなどが要因とされる」
と書かれていました(参照元)。

いままで当たり前のように収穫できていた梅も、
温暖化によってちゃんと実がつかないかもしれないとなると、
ひと粒でも無駄にできないなと思いながら、大切に梅干しにしました。

今年は梅がほんとに少なくて、収穫もひと苦労。

今年は梅がほんとに少なくて、収穫もひと苦労。

大きな梅の木に登って収穫しても、採れた量はわずか。貴重な梅たち。

大きな梅の木に登って収穫しても、採れた量はわずか。貴重な梅たち。

シェア団地〈読む団地〉で 本から始まるご近所づきあいを

本がつなぐ住民たちのご近所コミュニケーション

東京の東エリアの北綾瀬に本好きにはたまらない
シェアハウス〈読む団地〉が誕生しました。

共有スペースのブックリビングダイニングには
約1000冊の本が常設されていて、
住人の方は自由に読むことが可能です。

ジャンルごとにさまざまな本がずらり。

ジャンルごとにさまざまな本がずらり。

ソファ席もあり、住人同士でゆっくり語り合うのにぴったり。

ソファ席もあり、住人同士でゆっくり語り合うのにぴったり。

ひとりで本の世界に没頭したり、
好きな作家やストーリーについて語り合うなど
さまざまな楽しみ方ができます。

広々としたキッチンはグリル付き3口ガスコンロに余裕のあるスペースの作業台など、日々の料理がはかどる環境に。

広々としたキッチンはグリル付き3口ガスコンロに余裕のあるスペースの作業台など、日々の料理がはかどる環境に。

コロナ禍で気づいた
山の植物たちをいただく喜び

全身の細胞が沸き立つような感覚

この春、わたしは何かに取り憑かれたように山菜を食べまくった。
今冬は雪が少なく、3月末にふきのとうが顔を出した。

北海道に移住して、何よりうれしいのは
長く閉ざされた冬がようやく終わるという合図だ。
薄黄緑のふきのとうが雪の間からポツポツと顔を出すと、
世界は急にスイッチが入ったかのようにうごめき出す。

すべての動植物が活動を開始。
人間も同じで、農家のみなさんはもちろんのこと、会社員でさえも、
家のまわりの整備や除雪道具の片づけなどで、忙しく動き回る日々がやってくる。

ふきの蕾がふきのとう。あっという間に大きくなる。

ふきの蕾がふきのとう。あっという間に大きくなる。

ふきのとうは、山だけでなく、道路脇や庭にも顔を出す。
道民にとっては“雑草”のような存在と言えるかもしれない。
わたしとしては、ちょっと贅沢な日本料理店で食べたという経験しかなかったので、
春の珍味がそこかしこに生えていることに興奮したのだが、
同時にほとんどの人がそれを食べないことが不思議でならなかった
(フキはよく食べるが、その蕾であるふきのとうはそれほど食べない)。

仕事場の裏には山があり、田んぼも広がる。原稿に煮詰まったらとにかく散歩!

仕事場の裏には山があり、田んぼも広がる。原稿に煮詰まったらとにかく散歩!

ふきのとうは贅沢(?)という擦り込みがあるからなのか、
道端で見つけると「食べたい!」という欲求がフツフツとわいてくる。
やっぱり一番おいしいのは天ぷらなのだが、
揚げ物はわたしにとってはハードルが高い料理のため、二の足を踏んでいた。

そんななか、昨年から借りている仕事場のお隣さん、陶芸家のこむろしずかさんが、
お昼ごはんのお供にサッと天ぷらをつくってくれたことがあった。

庭の周りにもたくさん生えているふきのとう。10分くらいでお皿いっぱいとれる。

庭の周りにもたくさん生えているふきのとう。10分くらいでお皿いっぱいとれる。

ひと口食べて、全身の細胞が沸き立つような感覚があった。
東京にいたときはほとんど感じなかったのだが、
雪に閉ざされたなかでの暮らしは、体の代謝もゆっくりとなり、
いろいろ老廃物がたまっているような状態になっているのではないかと思う。
ふきのとうのほんのりとした苦みは、冬眠明けの動物と同じように、
体を冬から春へと目覚めさせる、そんな効果があるのだろう。

ふきのとうの天ぷらを食べたその日から、山菜採りが日課になってしまった。
家から仕事場まで徒歩10分。
畑や民家がポツポツある道路脇の植物たちに目を凝らし、
食べられるモノがないか探すようになった。
また、仕事場の裏は100メートルも行けば森の入口。
少し足を延ばして、笹薮の中の細い道に分け入ったりするようにもなった。

仕事場の近くに生えている明日葉!?

仕事場の近くに生えている明日葉!?

ふきのとうの次に見つけたのは“明日葉”。
今日摘んでも明日には新しい芽が出ることから、この名がついた山菜で、
裏山にたくさん生えていたのだった。
これを採ってきて、またまたこむろさんに胡麻和えをつくってもらった。
苦みと胡麻の香りがミックスされて、これもおいしい。
やはり体が求めている味だとうなずいた。

……ただ、このとき明日葉だと思い込んでいたこの植物は、
実は違う種類だったことが、その後、購入した山菜図鑑でわかった。

明日葉は温暖な地域に生える植物で、北海道で育てるのは難しいらしく、
実は、エゾニュウという植物だった。これにはヒヤッとした。
毎年山菜採りをしている人でさえ、間違えて毒草を食べてしまうことがある。
中には猛毒のものもあるので、よくよく注意しなければならないと思う出来事だった。

明日葉ではなくエゾニュウをおひたしに。右はエゾエンゴグサという青い花の酢醤油あえ。

明日葉ではなくエゾニュウをおひたしに。右はエゾエンゴグサという青い花の酢醤油あえ。

東京と八ヶ岳の2拠点生活。
〈groovisions〉伊藤弘さんが
コロナ禍で考える働き方とデザイン

自粛期間は八ヶ岳山麓にこもっていた

2020年を迎え、今年はオリンピックイヤーだと思ったのもつかの間、
中国・武漢での新型コロナウイルスの発生が報じられ、
3月には東京オリンピックの延期が正式に発表された。
外の景色を桃色に染めた桜はあっという間に散ってしまった。

コロナ禍において、テレワークが進み、会社に出社しなくても、
さらには都心部に住んでいなくても仕事が成り立つことがわかったという人も多い。
そうした人たちから、2拠点生活が注目されている。

東京のデザイン・スタジオ〈groovisions(グルーヴィジョンズ)〉の代表を務める
伊藤弘さんは6年ほど前から八ヶ岳に一軒家を構え、東京との2拠点生活を送っている。

グラフィックやモーショングラフィックを中心に、音楽や出版、
ファッションやインテリア、ウェブといった多様な領域で存在感を発揮し続ける
アートディレクターで、自転車やアウトドア好きとしても知られている。

コロナウイルスの影響を考え、お子さんの通う小学校の休校が決まった時点で
しばらくの間、八ヶ岳の家で過ごすことを決めたそうだ
(現在は東京の自宅で過ごしている)。

取材は東京の事務所で行い、掲載写真は伊藤さん本人に撮影してもらった。
始まりは、やはり
「コロナ禍、どう過ごされていますか?」である。

「買い物は、近くのスーパーで。
家の周りは住宅が密集しているわけではないけど、
のびのびとスポーツをするのもなんか違う気がして、
家でビールを飲みながらだらだらと過ごしていました」

東京から車で約2時間半、
中央道から少し入ったところに伊藤さんのもうひとつの家はある。

八ヶ岳にある伊藤さんのご自宅。外壁には、都内ではほとんど目にすることない無垢の杉板が一面に使用されている。その風味は、日や雨の当たり方によって年々変化する。

八ヶ岳にある伊藤さんのご自宅。外壁には、都内ではほとんど目にすることない無垢の杉板が一面に使用されている。その風味は、日や雨の当たり方によって年々変化する。

八ヶ岳で過ごした約1か月半は、東京のように大勢の人がいるなかで
自粛していたわけではなかったため、家にいるストレスはあまり感じていなかったという。
それでも、抱えていた仕事やプロジェクトは半分ほどが延期や中止となった。

「資金は必要なので、
ある程度シミュレーションしながらこの先の展開を考えていますが……。
正直、まだ悶々としていて、まだ積極的に動くタイミングではないようです。
うちの事務所は、もともと会議が少なく、ひとりひとりが作業に集中するタイプなので、
作業自体の変化はないほうかもしれません。
今は、手元にあるプロジェクトを各々の場所でゆっくり実行している感じです」

伊藤さん自身、手持ちのMacがあれば日常的な作業はほとんどできてしまうという。
ならば、東京と八ヶ岳に拠点を持ち、パソコンで仕事ができる伊藤さんの暮らしは
これからをどう生きるかのヒントになるかもしれない。

結論を急ぎたくなる気持ちを一旦落ち着かせ、
まずは、伊藤さんが八ヶ岳の家を建てることになった経緯をうかがった。

古民家宿を夢見てUターン。
十日町〈茅屋や〉高橋美佐子さん

地域おこし協力隊から古民家宿の女将に

新潟県南部に位置するJR十日町駅から約30分。
のどかな田園風景を進み、道幅が徐々に細くなっていくその先に
数軒の民家が並ぶ三ツ山集落がある。
冬になると3メートルほどの雪が積もる豪雪地帯だ。

十日町市出身の高橋美佐子さんが
茅葺き屋根の農家民宿〈茅屋や〉を開業したのは2016年。
茅屋やでは雪国の山暮らしが体験できるほか、
狩猟免許を持つ高橋さんのジビエと里山料理を求めて食通が足を運ぶ。

のどかな田園風景のなかに佇む〈茅屋や〉。

のどかな田園風景のなかに佇む〈茅屋や〉。

周りにある畑で米や野菜を栽培。時季によっては宿泊者が農業体験もできる。刈った稲を干す、はぜ掛けの様子。

周りにある畑で米や野菜を栽培。時季によっては宿泊者が農業体験もできる。刈った稲を干す、はぜ掛けの様子。

十日町で生まれ育ち、高校卒業後に上京した高橋さん。
いまこうして宿泊業を営んでいるのは、東京の〈山の上ホテル〉や
食品卸しの会社で長く働いてきた経験を生かせると思ったから。

客室は1階と2階にひと部屋ずつの計2部屋。

客室は1階と2階にひと部屋ずつの計2部屋。

茅屋やの客室

開業の地として十日町を選んだのは、
離れて暮らす親の存在が気になるようになってきたのと、
ひっそりとした山の中の古民家暮らしに憧れていたためで、
地元に戻ることはごく自然なことだったと振り返る。

「東京にいた頃からとにかく古民家の宿を経営したくて、
働きながらインターネットを使ったり、帰省時に空き家情報をチェックしていました。
このまま東京にいても古民家の宿を開くのは難しいかもと思って
Uターンしようと思ったんですけど、仕事がないし、どうしようって。
そしたら地域おこし協力隊があると聞いてちょうどいいなと思ったんです」

囲炉裏で火起こしをする高橋さん。このあと高橋さんは夕食の準備でキッチンへ。辺りが暗くなっていくなか、火を見つめながら過ごす時間が心地いい。

囲炉裏で火起こしをする高橋さん。このあと高橋さんは夕食の準備でキッチンへ。辺りが暗くなっていくなか、火を見つめながら過ごす時間が心地いい。

東京を離れ、2013年から地域おこし協力隊として、
現在の茅屋やがある一帯を含む飛渡地区を担当した。

「協力隊の仕事をしつつもどうしても宿をやりたくて。
空き家探しを続けていたら、この家に住んでいたおばあちゃんが
家を離れようとしていることを知ったんです。こんなチャンスはもうないと思って、
『壊さないでください』とお願いして譲ってもらいました。

この辺りは冬になると3~4メートル雪が積もるので、
誰かが住んでいないと家が壊れちゃうんですよ。
壊れずに残っている空き家は、ここよりもずっと大きくて立派な家ばかりなので
どうしても高くなるし、ひとりじゃ手がまわりません。
ひとりでまかなえる広さで茅葺き屋根。この家に巡りあえてラッキーですよね」

茅屋やの囲炉裏

島のつくり手とまちの人をつなぐ
「Love Shodoshima
おいしい小豆島セット」

小豆島で暮らす私たちが、おいしい! と思うものを

季節は初夏を迎えています。
日に日に蒸し暑さを感じるようになり、畑作業も汗をかく日が増えました。
畑では、ズッキーニに続き、トマト、トウモロコシと夏の野菜が続々と登場! 
新型コロナウイルスの影響で、イベントや行事がことごとく中止になり、
季節を楽しむことが難しいなかで、野菜はいつもと変わらず季節を感じさせてくれます。

もうすぐ収穫のトウモロコシ! 夏だ〜。

もうすぐ収穫のトウモロコシ! 夏だ〜。

今年も豊作のコリンキー(生で食べられるかぼちゃ)。この鮮やかな黄色が夏を感じさせてくれる。

今年も豊作のコリンキー(生で食べられるかぼちゃ)。この鮮やかな黄色が夏を感じさせてくれる。

緊急事態宣言が解除されてどうなっていくのかなぁと様子を見ていましたが、
やっぱりそんなすぐに状態は変わらない。
とくに離島である小豆島まで遊びに来る人は急に増えるわけもなく、
宿泊施設も6月いっぱい休業のところも多いようです
(小豆島の宿泊施設や飲食店などの営業情報は、
小豆島観光協会のWebサイトをご覧ください)。

島でカフェやレストランなど飲食店を営む友人たちも
「まだまだお客さん少ないよー」とよく言っています。

島の飲食店のお客さんには、地元の人(島の人)と島の外からの人がいます。
その割合はお店によってさまざまですが、島の外からのお客さんがほぼいない状態では、
いままでと同じやり方だけだと厳しいかもしれません。

みんなそれを感じながら、テイクアウトできるようにしたり、
メニュー内容を変更したり、新たな商品をつくったり、がんばっています。
島の中においしいごはんを食べられる居心地のいい場があるって
とても大切だと思うので、なんとかそういう場があり続けてほしいなと、
島民のひとりとして思うわけです。

そんななかで、私たち〈HOMEMAKERS〉が企画したのが
「Love Shodoshima おいしい小豆島セット」をつくって
オンラインストアで販売すること。

「Love Shodoshima おいしい小豆島セット」は、私たちが普段から食べていて、
おいしい! と思う小豆島の食材の詰め合わせです。
4月末にオンラインストアのリニューアルと同じタイミングで販売スタートし、
友人や知人、ご縁のある方、それからいつもHOMEAKERSを応援してくださる方々が
注文してくれました。本当にありがたいです。

春の小豆島の写真とともに、小豆島のおいしい食材をお届け。

春の小豆島の写真とともに、小豆島のおいしい食材をお届け。

小豆島&豊島(てしま)で島の人たちので手でつくられてる食材たち。

小豆島&豊島(てしま)で島の人たちので手でつくられてる食材たち。

アナグマをさばいて食べてみた。
伊豆下田で感じる自然の恩恵

GDPには表れない「豊かさ」とは?

伊豆下田に移住して、以前より食材に
お金がかからなくなったという津留崎さん。
魚介類をもらってさばくことが増えたそうですが
今度は肉もさばくことに。
そしてあらためて、自然の恵みを感じるようになったそうです。

オンライン授業で
どこまで気持ちが込められる?
77の質問に手書きで答えて

自己紹介を紙芝居風にまとめる取り組み

札幌にある北星学園大学で、1年に1度、ゲスト講師を務めている。
今年が2年目。文学部の心理・応用コミュニケーション学科の3、4年生が対象で、
将来をいままさに考え中のみなさんに、自分の活動やこれまでの体験について話す
「総合講義」という枠だ。

わたしが話題にしようと思っていたのは「過疎で営む、小さな出版活動の可能性」。
自分がつくった本について話しをしようと思っていたところ、
新型コロナウイルスの感染が拡大していき、大学ではオンラインの授業形態が導入され、
講義の多くがZoomで行われることとなった。

開講日は5月19日。
オンラインでの授業が決まった段階で、わたしは昨年と同じように、
ただ話すだけでは、大事なものが伝わらないのではないかと思った。

2012年に北海道に移住してから、東京の仕事先とオンラインでつなぐことが多かった。
このとき事務的な伝達であればまったく問題ないのだが、
アイデアを考えるときには高揚感が少なく、
相手と共感し合う気持ちが薄いように感じていた。

そこで、自分のいままでの経歴については書面にまとめて
あらかじめ配布しようと考えた。
わたしは編集者なので、人前でしゃべるよりも、
本のようなかたちにして伝えるほうが得意(!)。
全編手書きで紙芝居風プロフィールをつくってみた。

加えてこの講義では、事前にゲストの活動について調べ
質問を考えるのも課題のひとつとなっていた。
学生のみなさんは紙芝居風のプロフィールとともに
コロカルの連載なども読んだうえで、さまざまな質問を寄せてくれた。

履修している学生はおよそ100名(!)。
ひとり2~3問の質問を考えてくれていて、読むだけでもかなりの時間を費やした。
わたしの仕事に興味を持ってくれた人が多く、
読み流してしまうにはもったいないと感じ、A4コピー用紙を4分割し、
ひとコマにひとつ答えを書いてみることにした。

最初は軽い気持ちで始めたが、1日やってもゴールにたどり着けず、
持っている鉛筆がどんどん短くなっていったが、
ついに全部に答えることはできなかった。

およそ200問くらいあったなかから77問に答えた。

およそ200問くらいあったなかから77問に答えた。

質問の内容に身につまされる想いがした。
「不安」「ストレス」などネガティブな言い回しがたくさんあったからだ。

「移住して戸惑いやストレスを感じましたか?」
「会社から独立するときに不安はありませんでしたか?」
「仕事をしていて、一番辛かったことは?」

外出自粛要請が続くなかで、アルバイトもできず友人にも会えず、
就職活動も思うように進められない。
仮に就職ができたとしても、経済に大打撃が起こっているなかで、
未来の展望が見出せない、そんな苦しさが質問からにじみ出ているように思えた。

これに対して、わたしはできるだけシンプルに正直に答えるようにしてみた。
講義の前日ギリギリにみなさんに答えを届け、
いよいよオンライン講座に挑むことになった。

「質問ありがとうございました!!」の手紙とともに、答えを送った。

「質問ありがとうございました!!」の手紙とともに、答えを送った。

オンラインで授業が行われるなかで、在宅ワークに関する質問も多かった。

オンラインで授業が行われるなかで、在宅ワークに関する質問も多かった。

窓から見えるまちのストーリー
「わたしのまちの車窓からの風景」

今月のテーマ 「わたしのまちの車窓からの風景」

地域を走る電車から見える風景はまちによってさまざま。
海が見えたり、山沿いの木々の香りを感じたり、
トンネルを抜けた時に現れる田植えをした水田だったりと、
そのまちを感じられる景色が広がっています。

今回は日本各地の〈地域おこし協力隊〉のみなさんに
お住まいの地域を走る電車やバスの車窓から見える風景を切り撮ってもらいました。

ご自宅の周囲とはひと味違う
まち並みや自然を感じてみてください。

【長野県下伊那郡天龍村】
秘境の夏を楽しめるローカル駅の景色

JR飯田線のローカル駅が5つ存在している南信州の秘境・天龍村。
今回は「車窓からの風景」がテーマということで、
村内に点在する小さな駅の風景をご紹介します。
気軽に旅に出ることが難しくなってしまっている昨今ですが、
秘境駅にただよう初夏の風を感じていただけるとうれしいです。

平岡駅の駅舎。構内を入るとお土産ショップがあり、〈秘境駅ツアー〉もこの周辺で行われています。

平岡駅の駅舎。構内を入るとお土産ショップがあり、〈秘境駅ツアー〉もこの周辺で行われています。

駅直結の宿泊施設〈龍泉閣〉が併設されており、
村内5つの駅の中で唯一、特急列車が停まる「平岡駅」。
無人駅ではありますが、構内に入ればお土産などを買うことができます。
また、季節に合わせて駅周辺で開催される〈秘境駅ツアー〉は、
リピーターのお客さまも多く、毎回大人気のイベントとなっています。

無人駅のため、きっぷの回収も箱にいれるだけ。

無人駅のため、きっぷの回収も箱にいれるだけ。

幻の銘茶の産地でもある「中井侍駅」の周辺には、
美しく手入れされた茶畑が広がっており、新緑の季節の山々と茶葉の緑、
天竜川と空の青が織りなす景観は「すばらしい」のひと言。

こちらは銘茶の産地中井侍駅。駅を降りて歩くと茶畑が広がっています。

こちらは銘茶の産地中井侍駅。駅を降りて歩くと茶畑が広がっています。

そして、「伊那小沢駅」周辺のカンザクラは、
県内で最も早く咲く桜として、毎春の開花宣言が恒例となっています。
「信州に春を告げる村」というキャッチフレーズの、
原点のひとつとなった場所でもあります。

伊那小沢駅の様子。近くには信州でいちばん早く咲くカンザクラが植えられています。

伊那小沢駅の様子。近くには信州でいちばん早く咲くカンザクラが植えられています。

気兼ねなく旅ができる日々が戻ってきた暁には、
のんびりとローカル線に揺られて秘境駅巡りをしてみてはいかがでしょうか?
四季それぞれの雄大な自然と、あたたかい人々、
なによりもゆったりとした時の流れが、
最上級のおもてなしをしてくれることでしょう。

photo & text

本多紗智 ほんだ・さち

信州最南端、県内で一番早く桜の咲く村「天龍村」で地域おこし協力隊をしています。ないものづくしといわれる「ド」田舎ではありますが、ちょっと視点を変えてみれば、ここにはまだ「かろうじて残っているもの」がたくさんあります。秘境と呼ばれるこの村から、鮮やかな四季のうつろい、なにげない暮らしの風景をお届けできたらと思っています。

お寺でリモートワーク? 東京・田町で 5日間限定の〈寺ワーク〉開催!

お寺とテクノロジーでわくわくする空間を!を
ミッションに〈お寺ステイ〉を運営する〈株式会社シェアウィング〉。

そのシェアウィングが今回企画した〈寺ワーク〉は、
在宅勤務などリモートワークが広がる状況のなか働く環境に悩む多くの人たちへ、
提携するお寺の本堂をワークプレイスとして利用してもらおうという試み。

東京・田町のお寺の本堂を5日間限定で無料で開放します。

実施期間:2020年5月25日(月)〜5月29日(金)朝10時〜16時まで。
実施場所: Temple Hotel 正伝寺  東京都港区芝1-12-12
田町駅・浜松町駅より徒歩10分。

ご利用希望者は、こちらから事前の登録・予約が必要となります。

寺ワークイメージ

最近では在宅勤務の推奨により、
自宅での作業にストレスを抱える人の増加が懸念されています。
シェアウィングにも「安心・安全な場所で仕事をしたい」
「落ち着く場所で集中して仕事をしたい」という声が寄せられたのだそう。

そんなテレワーク難民の駆け込み寺として企画された〈寺ワーク〉。

もちろんWi-Fi、電源が使えるうえに
お子さま同伴も可ということで、働くお母さんにとっても安心です。

また期間中は、利用者のみオンライン写経体験や
マインドフルネス瞑想体験(5月28日のみ)などの体験プランもあり、
希望者は〈Temple Hotel 正伝寺〉に宿泊も可能です。(宿泊料金は別途必要)

マインドフルネス瞑想体験:5月28日(木)15時〜16時 
田町・正伝寺の本堂にて、脳科学に基づいたマインドフルネスの
スタジオを運営しているMELONさんによる
瞑想ワークショップを実施。定員10名で参加費2000円。

事前申し込みの際に瞑想体験や宿泊の予約をすることができます。
申し込み後にシェアウィングよりご利用の詳細メールが送信されますので、
当日は現地にて担当者の方へご掲示ください。

緊急事態宣言解除でどうする? 
これからの〈HOMEMAKERS〉
カフェのこと

2か月臨時休業のカフェ、再開はいつ?

私たち〈HOMEMAKERS〉は、毎週金曜日と土曜日の週2日、
自宅の一部をカフェとして開いています。
畑で収穫した野菜でつくるサラダ&カレーライス、季節の果物・野菜が主役のデザート。
私たちの大好きなコーヒーはもちろん、自家製シロップを使ったジンジャーエールや
柑橘ソーダなどのドリンクをご用意してます。

昨年のいまごろの〈HOMEMAKERS Farm & Cafe〉。自宅の一部をカフェとして開いています。

昨年のいまごろの〈HOMEMAKERS Farm & Cafe〉。自宅の一部をカフェとして開いています。

たくちゃん(夫)がつくるサラダたっぷりのHOMEMAKERSカレー。

たくちゃん(夫)がつくるサラダたっぷりのHOMEMAKERSカレー。

居心地のいい空間で、おいしいコーヒーが飲めて、
おいしいごはんが食べられて、いい時間を共に過ごせる。
そんな場所をつくりたいという思いで、2014年2月22日にオープン。
全16席の小さなカフェです。

毎年12月中旬から2月中旬までの2か月は冬季休業期間としてお休みしていますが、
それ以外は何か特別な理由がない限り、週2日営業し続けてきました。
気づけば6年以上、そうやって毎週金、土曜日はカフェを開いてきました。
それが私たちにとっての当たり前の日々でした。

縁側席からの景色。四季折々の風景を楽しめる。

縁側席からの景色。四季折々の風景を楽しめる。

その当たり前の日々が変わってしまったのが4月上旬。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月3日からカフェは臨時休業していて、
すでに約2か月経ちました。

カフェは休んでいますが、畑作業はいつもどおり忙しく、むしろいつもより忙しい。
というのもありがたいことに個人のお客様からの野菜や加工品のご注文が多く、
栽培する野菜の量を増やし、収穫・出荷作業も増えている状況です。

5月下旬に収穫できる野菜たち。旬野菜セットとしてダンボールに詰めて配送しています。

5月下旬に収穫できる野菜たち。旬野菜セットとしてダンボールに詰めて配送しています。

じゃがいもの花。6月に入ったら収穫予定。

じゃがいもの花。6月に入ったら収穫予定。

下田の魅力的な食を発信!
「伊豆下田、海と山と。」
SNSスタート

コロナ禍で仕事がストップ、
いま自分にできることとは

伊豆下田と東京の2拠点でフォトグラファーとして働く津留崎徹花さん。
新型コロナウイルスの影響で仕事がストップするなか
都市部の人たちの暮らしと、下田の食に携わる人たち、
両方の状況を見ていて、何か自分にできることはないかと考え
ある試みを始めました。
そして、あらためて下田の魅力を感じているそうです。

新型コロナで約2か月も休校。
家庭だけで、子どもを見ることに
限界を感じて

学校という存在の“ありがたさ”を痛感する日々

わたしが住む北海道岩見沢市では、5月12日から小中学校の分散登校が始まった。
週のうち数日、時間も短縮だが、それでも心からありがたいと思った。
わが家の子どもは3人。長男が小学4年生、長女が小学1年生、次女が2歳。

これまで息子が学校に通う様子を見て、
義務教育に関して疑問を投げかけるような発言もしてきたが、
いつも決まった時間に登校でき、子どもと真剣に接してくれる大人がいるおかげで、
わたしも夫も自分の仕事に集中する時間が得られ、
子どもたちも家庭とは違う世界を持てるということが、
家族によいバランスをもたらしてくれていたことを思い知らされた。

もちろん分散登校を手放しで喜べるわけではない。
新型コロナウイルスの感染拡大がいつ収束するのか見えないなかで、
子どもを学校へ通わせるのはリスクをともなう。

いまのところ市内の感染者はわずかであり、
子どもたちが通う学校は全校児童が40名にも満たないこと、
そして何より、そろそろ子どもを家だけで見続ける限界を感じ始めていたことから、
わたしは登校させることにした。

北海道も春本番。水はまだ冷たいが、子どもたちは水遊びが大好き。

北海道も春本番。水はまだ冷たいが、子どもたちは水遊びが大好き。

振り返ってみれば、北海道にはいち早く独自の緊急事態宣言が出され、
前触れもなく学校は休校。そこから春休みへと突入した。

最初、わが家は案外楽観的だった。
長男は、学校が休みになって宿題から解放されてうれしそうだった。

わが家の場合、夫の仕事は不定期。
休校中の子どもの世話は夫がメインでやるというのが、
ぼんやりとではあったが夫婦の了解事項となっていた。
わたしは、東京の出版社などから依頼された編集の仕事がたまっていたため、
昨年から借りている自宅から徒歩10分の仕事場に通って作業を続けた。

仕事場の裏にある山ではネコヤナギの花が開いていた。

仕事場の裏にある山ではネコヤナギの花が開いていた。

ただ、2週間ほどして、夫はお酒の量が増えていき、怒りっぽくなっていった。
また子どもたちも兄妹でずっといるとケンカが絶えず、仕事場から戻ってくると、
負のオーラのようなものが家に充満していることもあった。

もちろん、夫も子どもたちが楽しめるようにいろいろ工夫をした。
新しいおもちゃや子どもが楽しめそうな勉強ドリルを買ったり、
以前より回数は減らしているものの、ときには祖父母の家に連れて行って、
子どもたちに息抜きをさせたり。

しかし、育児は思い通りにならないことばかりだ。
よかれと思って遊びや勉強を提案しても、子どもがぜんぜんノってこないことも多く、
イライラがよけいに募る場合もある。
おまけに、この時期はコロナウイルスの情報が錯綜し、わからないことも多くて、
ニュースを聞くたびに気持ちが暗くなっていった。

仕事場に通っているとはいえ、夫が買い物をするときなどは、家で作業。パソコンを開きつつ、子どもを横目で見つつ。

仕事場に通っているとはいえ、夫が買い物をするときなどは、家で作業。パソコンを開きつつ、子どもを横目で見つつ。

負のオーラが家に吹き荒れるなか、4月初旬、学校が再開されることとなった。
長女は新1年生。入学式のために買ったワンピースに袖を通し、
大きなランドセルをカタカタ振るわせながら登校した。
マスク着用、お互いに距離を保つことなど、
子どもたちにとっては難しいことが多いなかではあるが、
それでも新しい世界が始まることに目を輝かせる姿は、本当に眩しかった。

北海道の桜は3日ほど花をつけたら、あっという間に散ってしまう。

北海道の桜は3日ほど花をつけたら、あっという間に散ってしまう。

学校がある日は、2歳の次女も保育所に行ってもらうことにした。
起伏がなく曜日の感覚も消えてしまうような日々に、適度な緊張感とリズムが生まれ、
当たり前の日常が戻ってきたことで、わが家は救われた。

一方で、都市部の感染者数が増えていき、
緊急事態宣言が出されるのではないかという話が持ち上がっていた頃だった。
東京に住んでいる友人たちは次第に深刻さが増していき、
「北海道は学校を再開して大丈夫なの?」と言われることも多くなった。

こんな言葉を投げかけられるたびに、心拍数が上がる想いがした。
確かに学校に通わせれば、子どもたちの感染リスクは高まる。
「心配であれば休ませてもよい」という教育委員会からの通達もあった。
自主休校という選択もあるわけで、
「自分がラクをしたいから子どもを学校に通わせているのではないか?」
という後ろめたい気持ちがつきまとった。

仕事をすべて夜にやれば、学校を休ませることもできるかもしれない。
フリーランスだから、仕事を断ることだってできるかもしれない。

そんなことを考えるたびに、悲しい気持ちに襲われた。

新型コロナのせいで
パンを焼くようになった?
家で料理を楽しむ!

家で楽しめることはたくさんある!

新型コロナウイルスの影響で自粛モードになってから2か月過ぎました。
田舎で暮らしていると、そもそも普段から人が少ないので、
海に行こうが山に行こうが人に会わなければ
別に問題ないんじゃないかと思うんですけど、
なんとなくのしかかる「自粛」という言葉。

島の友人のお店でテイクアウトしたランチを車の中で。

島の友人のお店でテイクアウトしたランチを車の中で。

港に車を停めて、海を眺めながら。

港に車を停めて、海を眺めながら。

心と体の健康のために、近くの海に散歩しに行くのは不要不急の外出? 
なんでもかんでもやめてしまうのはちょっと違う気がする。
国や行政から出ている要請の内容を確認したうえで、
自分たちがどうすべきかちゃんと考えていかないといけないなと思います。

中学生になって、まだ数日しか登校していない娘。

中学生になって、まだ数日しか登校していない娘。

さて、そんな自粛モードの中で「あー、遊びに行きたい! みんなで飲みたい!」
と思ったりするわけですが、いましばらく我慢。

じゃ、どうしようか、家で何しようかと考えるのですが、
最近、パンづくりが世界的に流行っているそうです。
パンをつくるのに必要なドライイーストや強力粉、
ベーキングパウダーなどは売り切れているところも多いそう。

ほんとにー? と思いつつ、いつも利用している
製菓材料のネット通販をみてみたら、たしかに! 
入荷待ちだったり購入できる数に制限がかかっていたり、
発送も注文が込み合っているため遅れるらしい。これはびっくり。

まぁ、でもわかる気がします。
うちでも休校中のいろは(娘)は、よく白玉団子や
「はったいあめ」(はったい粉に水あめを混ぜてつくるお菓子)をつくったりしてます。

iPadでレシピ見ながらおやつづくり。

iPadでレシピ見ながらおやつづくり。

家で焼いたパンに友人がつくったレモンカードをたっぷり塗って食べるのが最近の楽しみ。

家で焼いたパンに友人がつくったレモンカードをたっぷり塗って食べるのが最近の楽しみ。

直接会えない状況でも、
取材はできる? イラストレーター
坂本奈緒さんとの往復書簡

言葉と写真で独特のムードを出していたウェブ記事

全国に緊急事態宣言が出されてから、コロカルの執筆でも困ったことが起きている。
この連載では、自身の暮らしのことを書くほかに、
北海道でおもしろい活動をしている人々に取材をしてきたのだが、
直接、人に会うことが難しくなっていく状況のなかで、
どうやって記事をつくっていけばいいのだろうか? 

話を聞くだけならオンラインでもできるけれど、
相手の表情や会話のリズムなど微妙なニュアンスがなかなかつかみにくい。
ともに時間を過ごすなかで、ときおりハッと何かに気づく瞬間があって、
それが執筆の原動力となるのだが、オンラインにすると、
どうも気持ちの起伏が少なくなってしまうのだ。

しかも、ウェブの記事では写真も大切。
言葉の間に写真を組み込んでいくことで、記事に独特の“ムード”がつくり出されていく。

ということで、直接会わない取材というのは、かなり困難な状況と言えるのだが、
あるとき、わたしはこういうときだからこそ可能になる
おもしろい取材方法があるのではないかと考えるようになっていった。

例えば手紙のやりとりを重ねてみたらどうだろう?

同じ市内に住む友人である坂本奈緒さんと、
たわいもないメッセージをSNSでやりとりしていたときに、
ふとそう思ったところから、今回の記事づくりは始まった。
イラストレーターである奈緒さんとであれば、
写真に頼らない記事ができるかもしれない。
さっそくわたしは彼女にお手紙を書いたのだった。

お手紙取材。5つの質問を送ってみたら……

だいぶ長い前置きのあとに、奈緒さんにいまもっとも聞いてみたい質問を投げかけた。
奈緒さんには小学5年生になる息子さんがいて、
学校がお休みになっているなかで暮らしはどう変わったのか。
また、イベントなどが自粛となっているが、
イラストのお仕事も減っているのかなどについて質問した。

質問をしつつ、いまの自分の想いも書きつつ。
取材であれば、長々とした質問は絶対しないことにしているので
(自分は多くを語らない!)、いつもと勝手が違っているが、
少し絵も入れたりしつつ書き上げた。

そして……、奈緒さんに渡してみると(時間があまりなかったので、
今回はスキャンしてメール)、わずか1日でお返事が返ってきた。

下田で始まったクラウドファンディング
「新型コロナから伊豆下田を守りたい!
緊急支援プロジェクト」

愛するまちのための
クラウドファンディング

新型コロナウイルスにより影響を受けた飲食店の取り組みが
各地で始まっています。
津留崎さんが暮らす伊豆下田でも、コミュニティのつながりから
さまざまな支援が広がっているようです。
さらに、有志により地域を応援するクラウドファンディングが
スタートしました。

〈はとやまハウス〉 埼玉・鳩山ニュータウンに 学生とまちをつなぐシェアハウスが オープン

まちづくりに参加すると、賃料が無料に?

かつて、若い家族で賑わったニュータウン。
いま、全国のニュータウンで少子高齢化、空き家の増加が問題になっています。

埼玉県比企郡鳩山町にある鳩山ニュータウンも、
そうした問題を抱えるまちのひとつ。
高齢化率は50%以上にのぼるといいます。
今このまちで、空き家を新しい価値を持つ場所へ
改修する新しいプロジェクトが始まっています。

プロジェクトの核となるのは、学生向けのシェアハウス〈はとやまハウス。〉

写真:永井杏奈

写真:永井杏奈

写真:永井杏奈

写真:永井杏奈

現在こちらでは入居者を募っているのですが、その賃料が何ともユニーク。
今ならまちの公共施設〈鳩山町コミュニティマルシェ〉で
月32時間働けば、賃料が無料になるというのです。
こうしたシステムは若い人を呼び込み、
まちの問題に主体的に関わってもらうことにもつながります。

設計を手がけたのは、建築家の藤村龍至さんが主宰する建築設計事務所〈RFA〉。
同町から空き家活用の委託事業を請け負い、
設計後も管理者として近隣大学の学生や
地域住民の協力を得ながら運営に携わっています。

鳩山町コミュニティ・マルシェのイベントに参加する藤村龍至さん(左)。RFAはコミュニティマルシェを運営。空き家を登録、紹介する役目だけでなく、地元の人が利用できるカフェやマルシェとしても活動している。

鳩山町コミュニティ・マルシェのイベントに参加する藤村龍至さん(左)。RFAはコミュニティマルシェを運営。空き家を登録、紹介する役目だけでなく、地元の人が利用できるカフェやマルシェとしても活動している。

現在住んでいるのは、近隣の大学に通う留学生や、
建築を学ぶ学生さん、全部で3名。
うちひとりは、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、
あえなく留学を中断し、鳩山への“郊外留学”を決意したのだそう。

3人はこちらに住み始めてから、鳩山町コミュニティ・マルシェの
仕事を通じてまちづくりに携わるほか、
交流会や農作業の手伝いなど、地域の方とさまざまな形で交流しています。

鳩山町コミュニティ・マルシェ、エントランス部のデザインを考えるためのリサーチ。

鳩山町コミュニティ・マルシェ、エントランス部のデザインを考えるためのリサーチ。

近隣にある〈ちはるふぁーむ〉の畑で泥んこになって農作業。

近隣にある〈ちはるふぁーむ〉の畑で泥んこになって農作業。

鳩山町には、彼らのほかにもニュータウンでの暮らしに
価値を見いだし、移り住んできた人たちがいます。

空き家を活用し〈ニュー喫茶 幻〉という店を営んでいるのは、
アーティストの菅沼朋香さん。
現在、コミュニティ・マルシェのスタッフとしても活動しています。

ベレー帽をかぶっている女性がアーティストの菅沼朋香さん。

ベレー帽をかぶっている女性がアーティストの菅沼朋香さん。

こちらはモーニング営業中の様子ですが、地元の人で大賑わい。
はとやまハウスのメンバーもしばしば訪れ、
常連さんと話に花を咲かせているようです。

ニュー喫茶 幻

※〈ニュー喫茶 幻〉の写真は、2020年2月〜3月初旬にかけて撮影されたものです。現在は臨時休業中。オンライン配信等を行なっています。詳しくはこちらから。

地方の小さなお店が
通販で商売するということ

カフェや野菜の売り上げ激減で、残るは……?

新型コロナウイルスの影響で、観光業や飲食業など、
場を開き、人が訪れることで成り立っていた商売は大きな打撃を受けています。
その観光施設や飲食店に食材やお土産品などを卸していた問屋、
さらにその商品をつくっていた生産者まで影響はつながっていて、
どこも本当に大変な状況になっていると思います。

いままでどおりの仕事と収入がある人って
いったいどれくらいの割合なんだろうと考えてしまいます。

小豆島から眺める瀬戸内海。いつもどおりの美しい風景。

小豆島から眺める瀬戸内海。いつもどおりの美しい風景。

私たち〈HOMEMAKERS〉もまったく他人事ではありません。
4月の収入は昨年の同じ月と比べると半分以下になりそうです。
最近ニュースで報道されている「持続化給付金」のまさに対象……。

うちの収入は大きく分けると、

・野菜の売り上げ

・ジンジャーシロップなどの加工品の売り上げ

・カフェ(金・土のみ営業)の売り上げ

の3つで成り立っています。
比率としてはざっくりですが、野菜:加工品:カフェ=1:2:1。

このカフェの売り上げが4月はゼロ。
野菜と加工品は、個人のお客さんとお店(飲食店や小売店など)向けに
販売していますが、お店からの注文は4月は9割減くらいの感じです。

では何が残っているかというと、オンラインストアでの個人のお客さんからの注文です。
幸いなことにこのオンラインストアからの注文がいつもより増えていて、
それでなんとか売り上げゼロにならずに済んでいるという状況です。

〈HOMEMAKERS〉がつくっているシロップ。左から〈プレーンジンジャーシロップ〉、〈シトラスジンジャーシロップ〉、〈ハニーダイダイシロップ〉。

〈HOMEMAKERS〉がつくっているシロップ。左から〈プレーンジンジャーシロップ〉、〈シトラスジンジャーシロップ〉、〈ハニーダイダイシロップ〉。

4月中は送料無料でシロップなどをお届けしています。

4月中は送料無料でシロップなどをお届けしています。

いま、私の周りでは、小さな商売をしている知り合いの多くが、通販に注力しています。
新しくオンラインストアを立ち上げたり、普段販売していないものを売り始めたり。
いますぐに収入を得られる手段はネット販売しかないというのが事実で、
オンラインで収入を得ながら、1年先、2年先どうするかを
考えていかないといけないのですが。

最近は簡単に、しかも無料でオンラインストアをつくることができます。
商品写真もまずは伝えること重視であればスマホですぐに撮れます。
すでに売りたい商品さえあれば、ネット上にお店を開き、
商品の写真を並べることはそんなに難しくないかもしれません。

ただ難しいのは、立ち上げたオンラインストアの存在を広く知ってもらうこと。
普段からSNSで情報を発信していて、発信パワーが強く、
つながっている人たちがたくさんいればいいですが、
それこそごまんとあるネット通販ショップの中から
見つけてもらう、選んでもらうというのはとても難しいことです。

新型コロナで減った仕事、増えた仕事。
過疎地で続ける在宅ワークに
起こった変化とは?

ストップした美術展カタログ制作の仕事

新型コロナウイルスの感染拡大によって、わたしの仕事にも影響が出始めている。
いまメインとなっているのは、アート関連の本の制作で、
約8割が東京の出版社やイベント事業を行う会社からの依頼によるものだ。

わたしの仕事のスタイルは、月1回のペースで東京へ出向いて打ち合わせを行い、
北海道に持ち帰って編集作業を行うというもの。
こうした仕事のなかで、もっとも影響を受けているのは美術展のカタログ制作だ。

先月、今月と2冊手がけたものがあったが、美術展が延期となってしまったため、
刷り上がったカタログも1冊はウェブで図録のみ先行発売となり、
もう1冊は日の目を見ない状態が続いている。
今後の美術展開催も不透明になっており、収入の3分の1は減る可能性もある。

一方で、継続している仕事もある。
ひとつは連載関係。このコロカルの連載のほか、
毎月2本担当している原稿があって、それらは淡々と続いている。
また、刊行が1年以上先になる分厚いアート本も抱えているのだが、
こちらも止まらずに継続している(大変だけどありがたい!)。

4月から連載を始めたJR北海道の車内誌。特急列車などで配布されている。

4月から連載を始めたJR北海道の車内誌。特急列車などで配布されている。

さらに、現在の社会状況に思わず体が反応し、
仕事と言えるのかどうかはわからないが、新しい活動も広がりを見せている。
その活動とは、この連載でも書いた画家・MAYA MAXXさんとの
〈Luce〉プロジェクトだ。

このプロジェクトでは、わたしの住む美流渡(みると)地区にアトリエをつくり、
そこを拠点にさまざまな企画を展開していこうというもの。
来月にはアトリエの改修もほぼ見通しがたち、MAYAさんも来道予定だったのだが、
それもいまのところ難しそうな状況になってしまった。
直接会って、美流渡で何かをするという計画は立てにくいのだが、
それでもなおMAYAさんとさまざまな活動が生まれていっている。

現在、MAYAさんは東京の自宅で過ごし、ほとんど外出せずに絵を描き続けており、
毎日、制作の経過の写真をわたしに送ってくれている。
電話もちょくちょくしていて、新しい作品について話しているとき、
お互いにフッとアイデアが浮かんでくることがある。

写真家・田附勝の旅コラム
「八戸のウニ漁から感じた
“ご馳走”の意味」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第7回は、写真家の田附勝さんが、青森県八戸市を訪れた話。
魚をテーマに撮影することを命題に、
地域の漁師に会い、ともに食事をし、関係性を築きながら撮影していく。
そのなかでウニの豊饒さを知り、漁師という生き方に惚れたようです。

八戸に毎月通って撮影した漁師たちの生々しい姿

2006年から東北を巡りはじめ、今では40ほどの地域に足を運んだと思う。
2011年7月には写真集『東北』(リトルモア)が出版され、その3年後に、
写真集を見てくれたという八戸市から魚をテーマに撮影してほしいと依頼があった。
しかし、東北地方を収めた写真集ではあるものの、八戸で撮影したわけではなかった。

いつものことなのだが、ふたつ返事で「いいですよ!」とはならないのが僕で、
八戸を一度案内してもらうように頼んで、まずはリサーチに向かった。
自分が知らない(“感じない”といったほうがいいかもしれない)ことを
安請け合いするのは、どうにも抵抗感がある。

八戸には大きな漁港と近代的な造りの水産加工場がある。
主にとれるのはサバやイカ。
全国規模でみても水揚げ量が多く、地元の産業として生活を支えている。
そんなことを頭では理解したものの、
そもそもの八戸の、魚や海がある人々の暮らしはどんなものなのか。
腑に落ちるにはまだ時間がかかりそうだな、と思った。
“そもそも”なんて発想自体、外からやってきた者の視点に過ぎないのかもしれない。
地元の人にとっては、“そもそも”も何もなく、そこにある土地と切っても切れない、
離れることができない「姿」のようなもの。
それを肌で感じたかった。

船に乗っている漁師たち

栃木県佐野市に移住してラーメン屋に! 佐野らーめん移住プロジェクト(仮称)

佐野らーめんで輝く! 移住者大募集

“ラーメンのまち”として名を挙げている栃木県佐野市。

佐野市内には昔からラーメン店が多く、
昭和初期には人口が約5万人だった街に160軒近いラーメン店があったのだそう。
現在も日本のラーメン店密度ランキングでは1位に登り出るほど、
多くのラーメン店が存在します。

しょうゆベースにちぢれ麺というスタイルが基本ですが、最近ではしお、みそ、ごまなど各店の特色を生かし、さまざまなバリエーションの〈佐野らーめん〉を提供するお店があるのだそう。

しょうゆベースにちぢれ麺というスタイルが基本ですが、最近ではしお、みそ、ごまなど各店の特色を生かし、さまざまなバリエーションの〈佐野らーめん〉を提供するお店があるのだそう。

そんな佐野のラーメン文化をさらに盛り上げ、移住へと繋げようと
今夏〈佐野らーめん移住プロジェクト(仮称)〉なるものが始動します。

このプロジェクトは、佐野らーめんづくりを魅力ある仕事ととらえ、
移住者へ佐野らーめん店の創業や事業承継をサポート。
2020年7月にプロジェクト運営法人の発足が発足し、移住希望者の募集が始まります。

小豆島に移住して得たもの。
自分たちの手で
食べるものをつくれるという強さ

カフェも臨時休業に。いま私たちがすべきこと

1か月前のこの「小豆島日記」(vol.243)で、
「新型コロナウイルスの影響がこんなにも大きくなるとはまったく想像してなかった」
と書いたのですが、いま、その影響はもっともっと大きくなっていて、
想像をはるかに超えてる。
まさか世界中に広がるなんて思ってもいなかったし、
こんなにもたくさんの人たちが亡くなるなんて想像もしていなかった。

そしていままさに日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大していて、
緊急事態宣言が出されました。

いま(4月8日現在)の小豆島の状況としては、

・小豆島を含む香川県全体で報告されている感染者の数は3人。

・公立の小中高校は新学期からいったん授業再開したものの、

4月13日から2週間再び休校に。

・島へのフェリーは通常通り運航。

・島内のホテルや旅館の宿泊客は大幅に減少。

・ホテルや観光施設、カフェ、レストラン、お土産屋さんなど営業自粛するところも。

・スーパーや薬局でマスクはずっと売り切れ状態。

観光地としての小豆島はとても大きな影響を受けていて、
ホテルや旅館などが今後どうなるのか心配になります。
飲食店を経営する友人たちもどういうかたちで営業するのか、
収入が途絶えないようにするのか悩んでいます。
小豆島はまだ感染された方はいませんが、ほかの地域と同じように深刻な状況です。

いつもと変わらない風景。この時期に白いきれいな花を咲かせる木とわが家。

いつもと変わらない風景。この時期に白いきれいな花を咲かせる木とわが家。

定植したばかりのとうもろこし。夏が楽しみだ。

定植したばかりのとうもろこし。夏が楽しみだ。

私たち〈HOMEMAKERS〉もこの状況のなかでどうすべきなのか
いろいろと考えました。
通常時であれば、ほぼ毎日農作業をしていて、金・土曜日はカフェを営業しています。
週3~4日、農作業や野菜の出荷作業、
カフェ営業のためにスタッフ4~7名が出勤します。

育苗ハウスでは、これから植える夏野菜の苗たちが元気。

育苗ハウスでは、これから植える夏野菜の苗たちが元気。

葉の形が特徴的なカナリーノレタス! 畑では収穫を待ってる野菜がたくさんあります。

葉の形が特徴的なカナリーノレタス! 畑では収穫を待ってる野菜がたくさんあります。

4月に入ってからカフェは臨時休業することにしました。
自分たちが感染しない、広げないために。
この先4月いっぱいカフェはお休みする予定です。

〈HOMEMAKERS Farm & Cafe〉には、島の外から来てくださる方も
たくさんいますし、近所の方々もよく来てくださいます。
古家を改修した狭いカフェで、さらにコミュニケーションも比較的濃厚なので、
ここでいろいろな人が出会うことで感染を広げてしまわないようにという思いです。

〈HOMEMAKERS Farm & Cafe〉は4月中は臨時休業予定。

〈HOMEMAKERS Farm & Cafe〉は4月中は臨時休業予定。

新型コロナ騒動で考える
地方暮らしの可能性とテレワーク

地方で暮らすこと、そのこれからの可能性

伊豆下田に移住して丸3年が経った津留崎さん一家。
折しも新型ウイルスが猛威をふるっていますが
東日本大震災の頃の心情を思い返すこともあるそうです。
そして、あらためて現在の地方での暮らしを考えると
メリットと思えることがいくつもあるといいます。
移住してみてわかる、その可能性とは。

日々の迷いや不安を共有できる仲間。
美流渡に移住した陶芸家、
こむろしずかさんのこと

子どもと遊んでくれるのが、いま何よりありがたい!

新型コロナウイルス感染拡大を受け、
北海道では2月末から休校が続き、そのまま春休みへと突入した。

わが家は子どもが3人。みんなずっと家とその周辺で遊ぶ状態が続いている。
これまではリビングで仕事をしていたので、
もし子どもが家にいたら仕事は絶対にできなかったと思うが、
幸いなことに、最近、近所に仕事場を借りることができ、
日中は夫が子どもたちを見てくれているおかげでなんとか仕事が続けられている。

家の周りはほとんど空き地。夫が子どもたちと遊ぶためにつくった巨大なかまくらは、雪解けとともについに形がなくなった。

家の周りはほとんど空き地。夫が子どもたちと遊ぶためにつくった巨大なかまくらは、雪解けとともについに形がなくなった。

ときどき子どもたちは散歩ついでに私の仕事場にやってくる。
3人一度に乱入(!)してくると、机や棚に置いてあったものは
すべてグチャグチャになり、数秒ごとに話しかけられ仕事はストップ。
締め切りが迫っている日は、こちらもイライラしてしまうのだが、
そんな空気を察知すると、子どもたちはサッとある場所へと出かけていく。

そのある場所とは、私の借りた仕事場のお隣にある
陶芸家こむろしずかさんのアトリエだ。
こむろさんは、昨年夏に南幌町から私たちが暮らす美流渡(みると)地区に
移住したばかりだが、昔からの知り合いのように仲良くさせてもらっている。

こむろしずかさん

とくに、子どもたちは彼女のことを「しずちゃん」と呼んで慕っていて、
部屋に上がり込んで、お菓子を食べたり、テレビや動画を見たりしながら、
好き勝手に過ごしている。何時間経っても帰ってこないときは、
さすがに制作のジャマになるんじゃないかと心配して私が迎えに行くと……。

「私が子どもの面倒見てるから、仕事してていいよー」とサラリと言ってくれる。

これは、心底ありがたい!!!!
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、
ご近所のみなさんとのつき合い方にも変化が起こっているのでなおさらだ。

普段よく行き来をしていた、同じ年代の子がいる家庭を訪ねることは
ほとんどなくなった。
いまわが子に「○○ちゃんの家に遊びに行きたい~!」と言われても判断に迷う。
感染リスクのある行動をとって「もし、何かあったら……」と考えると、
こちらから進んで遊んでほしいとお願いするのは気が引けてしまう。

こむろさんに教わって子どもたちがつくった陶器。

こむろさんに教わって子どもたちがつくった陶器。

こむろさんの場合は、休校が決まった日に
「毎日、大変でしょ。子どもと遊ぼうか?」とすぐにメッセージをくれた。
自分からヘルプを言い出しにくい状況のなかで、
この言葉にどれほど救われたかわからない。
しかも、私の仕事のハードさをよくわかってくれて、
なるべく作業時間がとれるようにと気遣ってくれたこともうれしかった。

陶芸家こむろしずかさんの作品。カップ