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新型コロナ騒動で考える
地方暮らしの可能性とテレワーク|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.081

Page 2

移住して丸3年、この状況に思うこと

なさま、ご存じのとおり、
いま新型コロナウイルスが猛威をふるっています。
罹患された方にはお見舞い申し上げます。
そして、医療機関の方々に敬意と感謝を感じずにはいられません。

また、こんなときでも店に行けばモノが売られている、
ネットでモノを買えばちゃんと届く、
電気やガス、水道が使える、などなど。
すべて関わる方々の努力があってのこと、本当にありがとうございます。

わが家が移住した伊豆下田は感染予防の話でよく聞く
「3つの密」(密閉空間・密集場所・密接場面)の
シチュエーションがあまりなく、
感染のリスクは都市部に比べると低いとは思います。

でも、このまちは首都圏や海外からの観光が主幹産業です。
今後、どれほどの影響があるのか? 
それを考えるだけで暗澹たる気持ちになってしまいます。

下田の海

感染防止のために営業を停止している飲食店、宿泊施設も少なくありません。難しい判断を日々、迫られています。

この4月でわが家が下田に移住して丸3年となったのですが、
まさかこんな気持ちでこの日を迎えることになるとは
思いもしませんでした。
人生、何があるのかわからないものだということを
あらためて思い知らされております。

下田の浜辺を散歩中

3年前、移住先探しの旅で下田を訪れました。こんなきれいな海が伊豆にあると知らなかった僕はずいぶんワクワクしたものです。

思い返すと、これほど社会が騒然としたのは
日本に限っていうと9年前の東日本大震災以来かと思います。
大震災は新型コロナ騒動のように世界規模の話ではなかったですが、
東日本の受けた影響は計り知れないものがありました。

当時、東京に暮らしていた僕と妻は、
その震災をきっかけに価値観が変わり
「都会で暮らす」ことに違和感を感じ始め、
ふたりの実家のある東京での会社員という安定した暮らしを捨てて、
移住に踏み切ったのです。

そしていま、コロナ騒動を移住した下田で経験しています。
東京で暮らしていたらこの騒動をどんな気持ちで迎えたのだろう? 
大震災のときに抱いた感情を思い返しながら、
そんなことをよく考えています。

銀座の街並み

東京の友人から送られてきた外出自粛中、人がいない銀座の夜景。震災のあとも「自粛ムード」でまちに人が少なかった記憶はありますが、ここまでではなかったように思います。