こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。
「田舎暮らしをしたら、いつかニワトリを飼ってみたい」
これが、地方移住する前の私の小さな憧れでした。
産みたての卵を収穫しながら、かわいいニワトリに囲まれて暮らす……。
本や映画で見てはいたものの、実際の暮らしはどんな感じなんだろう。
産みたて卵はどんな味がするんだろう。
ワクワクした気持ちと一緒にこの集落へ引っ越して、6年。
今は念願叶って6羽のニワトリたちと一緒に住んでいます。

今回は、ユニークでかわいいニワトリたちのとの暮らしのなかで感じた
学びや発見、実際に飼ってみて大変だったことについて
お話ししたいと思います。
まずは、ニワトリを飼ってみてよかったところから。

産みたて卵と手づくり納豆のぶっかけうどん。
これはもう、ニワトリを飼って何よりもよかった! と感じたところ。
産みたての卵は臭みがまったくなく、贅沢な卵かけご飯が心ゆくまで味わえます。
さらに手づくりの餌をあげているので、安心・安全。
庭で放し飼いをしているので、ニワトリたちもストレスフリーです。
今でこそ卵の自給率100%ですが、ニワトリを飼う前は、卵は貴重品でした。
「自分たちでつくれないからこそ、身の丈にあった分だけ大事にいただこう」
というスタンスで使っていたため、
ひとり1個卵を使う“ゆでたまご”なんて、贅沢中の贅沢!
ひとつの卵で8人のお腹をどうやって満たすか。
ときたま汁にしてみたり、豆乳を足して量増ししてみたり、
限られたものから知恵を絞っておいしいものを生み出す作業は
意外と楽しいものでした。

こういう暮らしが長かったからこそ、ニワトリがやってきてからは驚きの連続。
若い彼らが予想以上にぽんぽこ卵を産むものだから、
初めての収穫のときは、手の中にいっぱいの卵を見つめて
「こんなに贅沢に……卵を使ってもいいの!?」と感動で胸がいっぱいになったなあ。
これまでの暮らしでの卵の概念が覆るくらい、衝撃的な出来事でした。

お尻に卵をくっつけたまま歩く、ちょっと間抜けなニワトリちゃん。
よくよく観察してみると、ニワトリの卵って彼らの頭と同じくらいの大きさがあるのです。
毎日、自分の頭ほどの大きさの卵を肛門から出していると考えたらどうでしょう……。
私だったら、痛みで失神しているかも。
こうやってひとつひとつ、体を張って産んでくれているんだと思うと、
卵に対する想いも一層強くなります。
ニワトリたち、いつも本当にありがとう。
ニワトリが卵を産む姿が大好きすぎて、
「あ、産みそう」と思うとつい覗いてしまいます。
ニワトリとしてはあんまり見られたくないだろうなあ……ごめんね。

慎ましい卵生活を送ってきた私たちにとって、
卵が毎日増えていくのはうれしくもありつつ、
自分たちだけじゃ食べきれないなあ、と思う日もあります。
そんなときは、ご近所さんへおすそ分けです。
この集落ではニワトリを飼っている方がいないので、
皆さん大喜びしてくれて、お返しにたくさんのお野菜をいただきました。
田舎では「周りの人がつくっていないものをつくる」ことが大切。
我が家にとって、卵は食料でもあり、
ご近所さんとのコミュニケーションツールでもあるのです。
野菜の自給率が低い我が家は、
この「おすそ分け」や「物々交換」があるからこそ、
豊かな食生活を送れているのだと思います。
卵、ありがとう~!

庭でピザ窯づくりのお手伝い(?)をしてくれるニワトリ。
庭で放し飼いにすると、ニワトリが草を食べてくれるので、
ぼうぼうだった庭の雑草もだいぶスッキリしました。
(庭で家庭菜園をしていると、その野菜も食べられちゃうので注意が必要ですが……)
さらにはニワトリたちの糞によって、土も豊かになります。

虫を食べるニワトリ。
彼らを飼い始めて、小さく感動したことなのですが、
ニワトリって、その辺にいる虫、悪くなった野菜、料理で出た生ゴミ、雑草や野草など、
人間が食べられないものを「卵」というおいしい食べ物に変換してくれるのです。
おかげでちょっとした生ゴミも貴重なニワトリの餌になり、無駄になりません。
これだけでも、ニワトリってすばらしい! と思いませんか?

シンプルに、ニワトリはかわいい。
プリップリのお尻や、餌をあげるときの食いつき具合、
驚いたり怒ったり喜んだり、感情豊かな彼らに毎日癒されています。
我が家に遊びに来たゲストとも仲良くしてくれるので、
まちの人たちが生き物と触れ合う、いい機会になっているのかなとも思います。