カリンのまちに、ご当地カリン商品が誕生
カリンを使った粉末ドリンクにアイスクリーム、チョコレート。
これらの商品は、カリンのおもな産地のひとつである香川県まんのう町で、
地元の企業によって開発されたもの。
でもカリンそのものの味を想像できる人は少ないのでは。
それもそのはず、実はカリンは生では食べられず、加工も難しいことから、
シロップやリキュールなどに漬け込むような食べ方くらいしか知られておらず、
商品化にもつながりにくかったのだ。
そのカリンをなんとかおいしく食べてもらおうと、試行錯誤のうえ完成した商品は、
今回〈カリンのトリコ〉ブランドとして、
まんのう町で開催された「かりんまつり」で来場者に提供された。

2023年10月29日に国営讃岐まんのう公園で開催された「かりんまつり」には多くの人が訪れた。(写真提供:ロッテ)
甘すぎない爽やかな味わいに
「カリンは子どものときからある、身近な存在」
「懐かしい味にも感じた」と、カリンのまちならではの声が。一方で、
「シロップやのど飴くらいしかカリンのことを知らなかった」
「カリンって食べられるんだ!」という声も。
どうやらカリンのイメージは千差万別のようだ。

写真提供:ロッテ
実はこの3商品、まんのう町と株式会社ロッテによる
取り組みのひとつとして開発されたもの。
1985年から〈のど飴〉を販売してきたロッテにとって、
カリンは大切な原料のひとつであり、シンボルマーク。
しかし、生では果実を食べられないこともあり、市場にはあまり出回っておらず、
実際にカリンの実を目にしたことがある人は少ないのが現状だ。
だが、カリンは1000年以上前から日本に根づいてきた果物。
家庭によっては寒くなり乾燥した季節になると、
カリンを漬け込んだシロップを飲むなど、古くから日常的に親しまれてきた。
そんなあまり知られていないカリンが持つ魅力を伝えるため、
ロッテは2022年9月に、商品に使用するカリン原料をすべて国産にリニューアル。
同時に、かねてよりカリンでまちを売り出そうとしていたまんのう町と
「まんのう町民のかりん認知拡大推進に関する連携協定」を締結し、
一緒にカリンを盛り上げていく仲間として、さまざまな取り組みを行っているのだ。
かりんまつりに先立ち実施された「かりん認知拡大推進に関する報告会」では、
ご当地カリン商品の開発に協力した、地元で活躍する3企業による商品の紹介と、
まんのう町のふたつの小学校で行われたカリンの魅力を伝える地域授業について報告。
ご当地カリン商品について、栗田隆義町長も
「カリンそのものを食べるのは難しいのですが、研究開発していただき、
おいしい商品ができたことを非常に喜んでいます」と太鼓判。

カリン商品に期待を寄せるまんのう町の栗田隆義町長(一番左)と、カリン生産者の田中阿佐実さん(左から2番目)。株式会社ロッテの豊田直弥さんと地元企業の担当者も〈カリンのトリコ〉ユニフォームで報告会に参加。
また、毎年7月頃になると約75万本が満開になるという、
まんのう町の夏の風物詩ひまわりと合わせて、
「春夏にはひまわり、秋冬にはカリンで、
まち、町民、カリン栽培者、企業みんなでカリンを盛り上げ、
ひまわりとカリンで元気あふれるまんのう町を推進していきたい」と、
まちぐるみでカリンを盛り上げていく意欲を語った。






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