omusubi不動産 vol.9
こんにちは。おこめをつくるフドウサン屋、omusubi不動産の殿塚建吾と申します。
私たちは「自給自足できるまちをつくろう」を合言葉に、
毎年、手で植えて手で刈るアナログな田んぼを続けながら、
空き家を使ったまちづくりを生業としています。
私は一応、omusubi不動産の代表をつとめています。
父方の家業が都内で不動産屋、母方の家業は千葉県白井市で梨農家を営んでいて、
それぞれの文脈にバッチリと影響を受けながら、
出身地の松戸市でomusubi不動産を立ち上げました。
この連載では、omusubi不動産のメンバーが代わる代わる書き手となり、
思い入れの深い物件とその物語をご紹介させていただきました。
連載9回目は、田んぼのお話をお届けします。
「田んぼ」という私たちの原点
田んぼというと「リノベーションと関係ないじゃん」という声が
聞こえてきそうでドキドキします。
そもそも、これまで私たちが手がけた事例をいくつかご紹介してきましたが、
その建物の多くは建築士やデザイナーによる劇的なbefore・afterではなく、
使い手によるDIYなど、時間とともに育てられ、変化していくものが多いです。
しかも田んぼとなると、もはや土地です。それの何がリノベなのでしょうか。
その答えとして、私たちは「コミュニティ自体をリノベーションしている」
のではないかと考えています。
そして、その根底にあるのは、田んぼであると信じています。
今回はそのお話をさせてください。

「神々廻の森」にある田んぼ。
自給率0%の自分が情けなかった
私たちの田んぼは、松戸から車で40分くらいの
千葉県白井市の神々廻(ししば)という場所にあります。
周りは目の前にある市民プール以外は森に囲まれていて、
その地名の通り、いまでも神聖な空気を感じられる場所です。
そこに1反ちょっとの小さな田んぼを借りています。
田んぼを借りた理由。
それはシンプルで、自分の自給率を上げたかったからです。
仕事の意義はたくさんありますが、
私は最終的には食べるために働いていると考えています。
それなのに食べ物をつくっていない自分が情けない。
そして本業である不動産はゼロからイチをつくるより、
あるものを横に流すイメージを持たれていて、
事実そういう側面もあることは否定できない。
なので、ちょっとでも本質に近いことをやっている
免罪符がほしかった、というのが当時の心境でした。









































































































