連載開始から10年。 エコビレッジづくりの向かう先は?

地域活動を続けていく難しさに直面して

こうした地域に明るい風を吹かせるのと同時に、イベントの規模が大きくなり、
開催回数も増えていくなかで、プロジェクトに関わるメンバーに大きな負担がかかり、
そこから摩擦が起こり、地域活動を続けていく難しさに直面した。
また2023年夏にMAYAさんが肺がんであることがわかり、治療が始まった。

さらには、校舎を今後利用する場合は、建築基準法上の用途変更をする必要があると、
岩見沢地区消防事務組合消防本部から市側に指導が入り、
改修するまでは不特定多数の人々の立ち入りができない状態になってしまった
vol.204「旧美流渡中学校の活用に暗雲が! 新たな場所を探し、まちなかで展覧会開催」

旧美流渡中学校のグラウンドに鳥の塔を立てた。MAYAさんは入院のため点灯式には参加できなかった。

旧美流渡中学校のグラウンドに鳥の塔を立てた。MAYAさんは入院のため点灯式には参加できなかった。

まるで暗いトンネルの中にいるようだったが、ひとり、またひとりと、
手を差し伸べてくれる仲間が現れ、その手にすがって、
なんとか活動を継続することができた。
また、定期的にコロカルの連載があることで、物事を冷静に観察し、
書き留めていくことで、気持ちがキープできたように思う。
昨年は校舎以外の場所に出かけて行って、
岩見沢のイベントと連携するなどして活動を継続
vol.207「北海道の夏フェス〈JOIN ALIVE〉に赤いクマが登場! MAYA MAXXのオブジェが会場を彩って」)。

みんなで力を合わせて、MAYAさんがデザインした立体を制作。

みんなで力を合わせて、MAYAさんがデザインした立体を制作。

夏フェス〈JOIN ALIVE〉に参加。

夏フェス〈JOIN ALIVE〉に参加。

MAYAさんのがんもかなり小さくなって、
主治医から何をしてもいいと言われ、仲間たちと一緒にイベントに参加できた。
この間、市や教育委員会も、再び校舎を人々の交流拠点となるようにと
検討を重ねてくれており、つい先日、新年度予算案に旧美流渡中学校の改修費が
計上されることとなった(!)。

旧美流渡中学校の校舎。

旧美流渡中学校の校舎。

writer profile

來嶋路子 Michiko Kurushima
くるしま・みちこ●東京都出身。1994年に美術出版社で働き始め、『みづゑ』編集長、『美術手帖』副編集長など歴任。2011年に東日本大震災をきっかけに暮らしの拠点を北海道へ移しリモートワークを行う。2015年に独立。〈森の出版社ミチクル〉を立ち上げローカルな本づくりを模索中。岩見沢市の美流渡とその周辺地区の地域活動〈みる・とーぶプロジェクト〉の代表も務める。
https://www.instagram.com/michikokurushima/

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