ローカルとクリエイター。 18人の「気づきのコトバ」

移住、起業……、ローカルに多様に関わる18の方法

クリエイティブな仕事は、東京よりもむしろローカルにあるのではないか。
ローカルで事業を起こしたり、自分で移住したり。
ローカルシフトしたクリエイターたちは、そこでどんなことを感じたのだろうか。

「普通のジェット機は高度10000メートル以上で雲の上を飛ぶけれど、
1000メートル以下を有視界飛行するプロペラ機から見ると、
日本列島はとてもきれいなのだとわかります。
これは日本のものすごい資源。
まさに津々浦々、海も森も地域ごとに個性があり、
自然の力にあふれているんです。
なおかつ千数百年にわたりひとつの国であり続けた文化的蓄積があります」
原研哉

2019年に発表した、原さんが日本各地を訪れ、自身で撮影し、
原稿を書く自主的なプロジェクト〈低空飛行〉について。

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「グローバル/ローカル」の時代。価値はローカルに眠っています。']

「毎日この景色を目にするたびに、豊かだなと思います。
緑の木々、川の流れ、燃えるような夕焼け。
家にいるだけで、写真を撮りたくなる瞬間がたくさんやってくるんです」
川内倫子

2017年、豊かな自然が残る環境と、
東京まで車で1時間という利便性を兼ね備えた千葉県に移住し、
新築した家での暮らしについて。

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移住先の千葉で見つけたものとは?']

長野県白馬村に 地産地消のイタリア食堂 〈Trattoria Liberta〉オープン

白馬豚や信州サーモンなど地元素材を使って

日本アルプスの山間部に位置し、自然豊かな長野県白馬村。
冬はスキーやスノーボード、夏はハイキングが楽しめる避暑地として知られ、
2023年には国連世界観光機関(UNWTO)による「ベスト・ツーリズム・ビレッジ※」の
ひとつに選ばれた、いま注目のエリアです。

2023年10月、ウインタースポーツのベストシーズンを迎えた白馬村に、
カジュアルイタリアン〈Trattoria Liberta(トラットリア リベルタ) 〉が
新しくオープンしました。

〈Trattoria Liberta〉

〈Trattoria Liberta〉は、
今後オープン予定の古民家ホテル〈Kominka Hotel YUWAI 結〉の離れに位置し、
蕎麦屋をリノベーションしてつくられました。

木のぬくもりを感じられる内装

店内は、フィンランドのインテリアブランド〈Artek〉の家具などを使用し、
木のぬくもりを感じられる内装を目指しました。
大きな窓からはやわらかな光が差し込み、心地よい空間を演出しています。
テーブル席やカウンター席のほか、個室、テラスなども用意されており、
ひとりでも家族連れでも自由に過ごせます。

イチオシは、本場レシピの「マスターこだわりカルボナーラ」。

メニューは地産地消にこだわり、
白馬豚や信州サーモン、地元の野菜などを使用したカジュアルイタリアンです。
イチオシは、本場レシピの「マスターこだわりカルボナーラ」。
まったりとした濃厚な味わいが贅沢な、食べ応えのあるひと皿です。

ランチはカルボナーラのほか、「季節野菜のアーリオオーリオペペロンチーノ」、
「イタリア産トマトのシンプルスパゲッティー」の3種類から選べる、
ドリンク・サラダつきのランチセットがおすすめ!

ディナータイムには、「信州サーモンのカルパッチョ ハニーマスタードソース」や
「はくばの豚のスカロッピーネ 白ワインソース」など
前菜料理やメイン料理などが豊富に用意されています。
お酒とともに、長野県産の食材をたっぷり楽しめますよ。

※国土交通省官公庁の「日本の4地域が「ベストツーリズムビレッジ」に選ばれました! ~国連世界観光機関(UNWTO)が世界29カ国54地域を認定」を参照

別府に新ゆるキャラ誕生⁉︎ シーツをアップサイクルした 〈湯ザメぬいぐるみキーホルダー〉

〈湯ザメぬいぐるみキーホルダー〉(1980円)

売り上げの一部は観光促進に還元

国内きっての温泉地・別府。
今ここで、ユニークなキーホルダーが販売されているのをご存知でしょうか?
その名も〈湯ザメぬいぐるみキーホルダー〉。

〈湯ザメぬいぐるみキーホルダー〉

このゆる〜い表情。なんとも愛らしく、身につけていたら、
ふとした瞬間、癒しをもたらしてくれそうですよね。

実はこのキーホルダー、別府の宿泊施設で
役目を終えたシーツでつくられているんです。

古くから多くの宿泊施設がある別府ですが、
そのぶん不要なシーツや枕カバーなどが莫大な数にのぼるといいます。
プロジェクトに賛同した別府市を管轄するリネンサプライ2社への調査によると、
1か⽉に約800kg〜1tのシーツや枕カバーが処分されているんだとか。

それを一般社団法人 別府市産業連携協働プラットフォーム〈B-biz LINK〉は、
アップサイクル商品を開発して、
その売り上げを観光促進に還元する仕組みを考案。
〈湯ザメぬいぐるみキーホルダー〉として販売されることになりました。

このキャラクターをデザインしたのは、
福岡を拠点に活動する人気イラストレーターの oshow(おしょう)さん。
なぜ「サメ」をモチーフにしたかというと、
怖いイメージのサメをかわいらしいぬいぐるみに
落とし込んだときのギャップに惹かれたのと、
「湯冷め(ゆざめ)」と温泉になぞらえた言葉との
ダジャレ的な観点から採用されたそう。

キーホルダーにした理由は、
修学旅行などで現地のお土産さんに入ったときに、
ご当地のヘンテコなキーホルダーが興味深かった記憶から。

道産子のような強さを持った アカエゾマツを携えて 「WOODコレクション2024」 に参加します!

病原体や虫などへの防御物質を持つアカエゾマツ

北海道の東側、
弟子屈町にも本格的な冬がやってきた。
毎朝の気温は、マイナス10度以下。
そんな厳しい寒さのなかでも、
アカエゾマツは空に向かって真っ直ぐ、凛と立っている。

12月になって、川湯ビジターセンターの裏に広がる「アカエゾマツの森」にはやっと雪が積もり始めた。

12月になって、川湯ビジターセンターの裏に広がる「アカエゾマツの森」にはやっと雪が積もり始めた。

弟子屈町に蒸留所を構え、
「森林、樹木、草花の機能成分を有効活用し、
動物や人の健康福祉に貢献する」ことを
目的に掲げてアカエゾマツを研究している団体
一般社団法人Pine Grace(パイングレース)〉。
代表理事である酪農学園大学名誉教授の横田博先生は、
アカエゾマツの魅力を次のように語る。

「北海道の厳しい寒さや過酷な環境でも育つアカエゾマツには、
独自の強みがあるんです。
成長が遅いので、ほかの木にも適した好環境では負けてしまう。
ところが、谷地など水分を多く含む環境では
カビや害虫などが多く繁殖し、
普通の樹木は枯れるリスクが高いのですが、
アカエゾマツはそれらに対抗できる防御物質を持っているので
成長していくことができるんです」

横田先生をはじめとするPine Graceのメンバーは
こんな頑張り屋さんのアカエゾマツに恋焦がれて、
アカエゾマツが持つ防御物質の有効な活用方法を
日々探り続けている。

Pine Graceが活用するのは、アカエゾマツの枝葉。このなかに独自の防御物質が閉じ込められている。

Pine Graceが活用するのは、アカエゾマツの枝葉。このなかに独自の防御物質が閉じ込められている。

川湯ビジターセンターでは毎週末、
館内でアカエゾマツの蒸留をしている。

「うわぁ、森の香りですね」
「山から帰ってきたじいちゃんの匂いだ」などなど、
来館者のさまざまな感想はあるけれど、
それでもほとんどの人が好感を持ってくれる、
アカエゾマツの香り。

上品でやさしい(人によっては「甘い」という感想もある)香りを
「北海道の森」を象徴するものとして、
より多くの人に感じてもらいたいと、
ショップをオープンしてから1年間、
蒸留の実演を続けてきた。

館内の実演で使用しているのは、アロマ水蒸気蒸留器。1回につき、約120グラムの枝葉に350ミリリットルの水を合わせ、30〜60分ほどかけて抽出する。

館内の実演で使用しているのは、アロマ水蒸気蒸留器。1回につき、約120グラムの枝葉に350ミリリットルの水を合わせ、30〜60分ほどかけて抽出する。

「何に使うのですか?」「どんな効果があるの?」
香りの感想のあとに、来館者からはそんな質問が続く。

〈久原本家〉創業の地・久山町で 農業を通じて未来を耕す、 〈里山サポリ〉の循環の輪

個性的な企業、個性的な個人が共存する久山町

福岡県の中央に位置する久山町。
福岡市の近郊にも関わらず、手つかずの自然が残る土地として知られている。
そんな久山町の名前が全国へと広がるきっかけになったのが、
1893年に創業した〈久原本家〉の存在だ。

久原本家が手がける和食の店〈御料理 茅乃舎〉の鍋の味わいを家庭でも再現できる
「だし」を販売したところ大ヒットする。
そのヒットを受けて、茅乃舎のだしは全国的な知名度を獲得。
久山町という名前も全国へと知れ渡っていった。

久原本家グループの本社。周囲には田畑が広がる。

久原本家グループの本社。周囲には田畑が広がる。

〈御料理 茅乃舎〉から生まれた〈茅乃舎〉ブランドでは、
現在、だしだけでなく、醤油や味噌、麹といった幅広い調味料を展開。
さらに、こうした商品を企画・販売するだけでなく、関わりの深い食材にスポットをあて、
産地とつくり手を自社のウェブサイトを通して紹介している。

そのひとりが久山町でイタリア野菜を育てている城戸勇也さんだ。
海外での経験を含め、長らく飲食業に従事していたが、
前職のイタリアンでの勤務のなかで農業への転身を決意。
その後、ひとりで、しかも独学で、
ゼロから〈里山サポリ〉という屋号を打ち出し、農業を始めた。
しかも城戸さんは当初からイタリア野菜に特化。
その野菜づくりをベースに、さまざまなアクションを起こしているのだ。
そんな城戸さんの活動もまた、福岡県下はもちろん、今では全国へと認知を広げつつある。
久山という地に個性的な企業、そして個性的な人物が共存するのは、
果たして偶然なのだろうか。
普段よりも早起きして、久山町へと車を走らせた。

〈キッキリッキー〉のそばを流れる猪野川。水の透明度に見惚れてしまう。

〈キッキリッキー〉のそばを流れる猪野川。水の透明度に見惚れてしまう。

訪れたのは予約制をとる朝食専門店〈キッキリッキー〉だ。
入口のドアを開けると「いらっしゃいませ!」と元気な挨拶に迎え入れられた。
声の主はキッキリッキーを手がける里山サポリ代表・城戸勇也さんその人。
野菜づくりを軸としながらも、
こうして朝からキッキリッキーで料理人として自ら腕を振るい、
午後からは畑に出るという日々だ。

厨房に立つ城戸さん(写真中央)。

厨房に立つ城戸さん(写真中央)。

“食べられない果物”が、 おいしく大変身! カリンのまち、 まんのう町の新たな挑戦

カリンのまちに、ご当地カリン商品が誕生

カリンを使った粉末ドリンクにアイスクリーム、チョコレート。
これらの商品は、カリンのおもな産地のひとつである香川県まんのう町で、
地元の企業によって開発されたもの。

でもカリンそのものの味を想像できる人は少ないのでは。
それもそのはず、実はカリンは生では食べられず、加工も難しいことから、
シロップやリキュールなどに漬け込むような食べ方くらいしか知られておらず、
商品化にもつながりにくかったのだ。

そのカリンをなんとかおいしく食べてもらおうと、試行錯誤のうえ完成した商品は、
今回〈カリンのトリコ〉ブランドとして、
まんのう町で開催された「かりんまつり」で来場者に提供された。

2023年10月29日に国営讃岐まんのう公園で開催された「かりんまつり」には多くの人が訪れた。(写真提供:ロッテ)

2023年10月29日に国営讃岐まんのう公園で開催された「かりんまつり」には多くの人が訪れた。(写真提供:ロッテ)

甘すぎない爽やかな味わいに
「カリンは子どものときからある、身近な存在」
「懐かしい味にも感じた」と、カリンのまちならではの声が。一方で、
「シロップやのど飴くらいしかカリンのことを知らなかった」
「カリンって食べられるんだ!」という声も。
どうやらカリンのイメージは千差万別のようだ。

写真提供:ロッテ

写真提供:ロッテ

実はこの3商品、まんのう町と株式会社ロッテによる
取り組みのひとつとして開発されたもの。

1985年から〈のど飴〉を販売してきたロッテにとって、
カリンは大切な原料のひとつであり、シンボルマーク。
しかし、生では果実を食べられないこともあり、市場にはあまり出回っておらず、
実際にカリンの実を目にしたことがある人は少ないのが現状だ。

だが、カリンは1000年以上前から日本に根づいてきた果物。
家庭によっては寒くなり乾燥した季節になると、
カリンを漬け込んだシロップを飲むなど、古くから日常的に親しまれてきた。

そんなあまり知られていないカリンが持つ魅力を伝えるため、
ロッテは2022年9月に、商品に使用するカリン原料をすべて国産にリニューアル。
同時に、かねてよりカリンでまちを売り出そうとしていたまんのう町と
「まんのう町民のかりん認知拡大推進に関する連携協定」を締結し、
一緒にカリンを盛り上げていく仲間として、さまざまな取り組みを行っているのだ。

かりんまつりに先立ち実施された「かりん認知拡大推進に関する報告会」では、
ご当地カリン商品の開発に協力した、地元で活躍する3企業による商品の紹介と、
まんのう町のふたつの小学校で行われたカリンの魅力を伝える地域授業について報告。
ご当地カリン商品について、栗田隆義町長も
「カリンそのものを食べるのは難しいのですが、研究開発していただき、
おいしい商品ができたことを非常に喜んでいます」と太鼓判。

カリン商品に期待を寄せるまんのう町の栗田隆義町長(一番左)と、カリン生産者の田中阿佐実さん(左から2番目)。株式会社ロッテの豊田直弥さんと地元企業の担当者も〈カリンのトリコ〉ユニフォームで報告会に参加。

カリン商品に期待を寄せるまんのう町の栗田隆義町長(一番左)と、カリン生産者の田中阿佐実さん(左から2番目)。株式会社ロッテの豊田直弥さんと地元企業の担当者も〈カリンのトリコ〉ユニフォームで報告会に参加。

また、毎年7月頃になると約75万本が満開になるという、
まんのう町の夏の風物詩ひまわりと合わせて、
「春夏にはひまわり、秋冬にはカリンで、
まち、町民、カリン栽培者、企業みんなでカリンを盛り上げ、
ひまわりとカリンで元気あふれるまんのう町を推進していきたい」と、
まちぐるみでカリンを盛り上げていく意欲を語った。

和菓子屋のクッキーや アップサイクルで完成した逸品まで。 今年も気になる「ふるさと納税返礼品」


今月のテーマ 「ふるさと納税返礼品 2023」

活用している人も年々増加しているという
全国の自治体に寄付ができる「ふるさと納税」制度。

2021年もさまざまな地域に住むみなさんから
自慢の返礼品を紹介してもらいましたが、
今回は歴史ある名店や伝統工芸から生まれたアイテムをピックアップ!

本年度分の申し込みは12月末までと残りわずか。
趣向を凝らした逸品ばかりなので、
気になる人は急いでチェックしてみて。

【東京都武蔵野市】
安政2年創業の和菓子店がつくる、絵本のような〈井の頭の森クッキー缶〉

吉祥寺駅から徒歩8分、井の頭通り沿いにある〈御菓子処 俵屋〉は、
安政2年(1855年)に京都の福知山で御菓子造処司として創業し、
代々伝統を受け継ぎながら、
30年ほど前に吉祥寺に移転してきた老舗の和菓子店です。

和菓子職人の友田瑞穂さん(右)、パティシエの川島智紗さん(左)。クッキーなどの洋菓子をやりたい気持ちがあった友田さんは、専門学校の同級生である川島さんを誘って商品を製造しています。

和菓子職人の友田瑞穂さん(右)、パティシエの川島智紗さん(左)。クッキーなどの洋菓子をやりたい気持ちがあった友田さんは、専門学校の同級生である川島さんを誘って商品を製造しています。

同店の伝統的な商品の甘納豆や御召列車饅頭、
俵最中などの和菓子を和菓子職人の友田さんが、
クッキーやフロランタン、パウンドケーキなどを
パティシエの川島さんがひとつひとつ、ていねいにつくっています。

いちご大福や栗子餅など季節の和菓子も評判。

いちご大福や栗子餅など季節の和菓子も評判。

そんな老舗和菓子店に、
「絵本のような可愛らしいクッキー缶」をコンセプトにした
〈井の頭の森クッキー缶〉(寄付金額:14000円※)が登場。
武蔵野市のふるさと納税の返礼品としても購入できることになりました。
※11月現在の金額。今後変更予定。

食感や彩りのアクセントにキャラメルナッツや天然着色の金平糖も散りばめられています。

食感や彩りのアクセントにキャラメルナッツや天然着色の金平糖も散りばめられています。

10種のクッキーは、アーモンド、くるみ、
マカダミアナッツやヘーゼルナッツパウダーを使用。
発酵バターの風味豊かなリスのクッキーや、
米粉を使用した口溶けのやさしい米粉クッキー、宇治抹茶を練り込んだ
どんぐりのクッキーなど和のエッセンスも取り入れています。

絵本のようなリーフレットを読みながら味わえば、ほっこりした気持ちになれること間違いなし。

絵本のようなリーフレットを読みながら味わえば、ほっこりした気持ちになれること間違いなし。

お菓子はすべて化学製食品添加物不使用。
小さな子どもも安心して食べられます。
今年のふるさと納税は老舗和菓子店がつくるクッキーを選んでみては?

information

photo & text

Momo*Kinari きなり・もも

ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。 国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 Twitter:@Momo_kinari

一関市の老舗〈京屋染物店〉が “地域の価値の創造”に挑む 複合ショップ〈縁日〉

染め物屋の枠を超えて

岩手県一関市の里山に、
築およそ200年の古民家を改装した複合ショップ〈縁日〉がオープンした。

店内には衣・食・住の暮らしの道具を販売するショップスペースとカフェがあり、
敷地内にはワークショップができるスペースやギャラリーも有している。

縁日の母屋の外観。

縁日の母屋の外観。

縁日のショップスペース。

縁日のショップスペース。

企画や運営を担うのは大正7(1918)年に創業した〈京屋染物店〉。
城下町だった一関で着物の友禅染めから商を始め、
現在は半纏や手ぬぐいなど、おもに郷土芸能や祭の衣装を手がけている。
代表は4代目の蜂谷悠介さん。100年以上続く老舗だが、若い担い手が多く、
柔軟な発想で新しい取り組みに次々と挑戦している。

手の力で染料を布に押し込む手捺染(てなっせん)で半纏の生地を染める様子。

手の力で染料を布に押し込む手捺染(てなっせん)で半纏の生地を染める様子。

染め終えた布は張り上げて乾燥させる。デザインから染め、縫製までを一貫して行っているのも同社の強みだ。

染め終えた布は張り上げて乾燥させる。デザインから染め、縫製までを一貫して行っているのも同社の強みだ。

2018年には自社ブランド〈en・nichi〉を立ち上げ、
東北地方の伝統的な野良着「猿袴(さっぱかま)」から着想した〈SAPPAKAMA〉、
山仕事に用いられていた「山シャツ」から着想した〈YAMA SHIRT〉など、
東北ならではのエッセンスを盛り込んだ商品を開発してきた。
ほとんどの製品が永久修繕に対応。
東北に根づく刺し子の手法を生かしたお直しも受けつけている。

SAPPAKAMAは2019年度「グッドデザイン賞」を受賞。

SAPPAKAMAは2019年度「グッドデザイン賞」を受賞。

縁日では、こうした自社製品に加え、同社がセレクトした品も数多く並ぶ。
北日本のつくり手を中心に、心地良い循環が生まれている商品など、
製品づくりにおける思想に共感したことがセレクトの基準だ。

ものを買う場所としてだけではなく、食や祭り、ワークショップなどを通じて、
体験する機会も提供している同店。
こうした場をつくったのは、染め物屋という枠に留まらず、
土地ならではの伝統や手仕事の技術を後世に伝えていきたいという想いがあるからだ。

店頭にはさまざまな製品が並ぶ。写真は五穀豊穣を祈願してつくられてきた民芸品 ”馬っこ” をリデザインした〈ノ馬 - nouma -〉(1430円〜)と、奥州市の休耕田で育てたお米から蒸留したエタノールを使用した〈遠野が香るアロマスプレー〉(2400円〜)。

店頭にはさまざまな製品が並ぶ。写真は五穀豊穣を祈願してつくられてきた民芸品 ”馬っこ” をリデザインした〈ノ馬 - nouma -〉(1430円〜)と、奥州市の休耕田で育てたお米から蒸留したエタノールを使用した〈遠野が香るアロマスプレー〉(2400円〜)。

最先端の温泉地は電気をつくって売る!? 松之山温泉のホットな取り組み

地下に眠る豊富な資源で電気をつくる!

全国第3位の温泉地数を誇る、新潟県。
これからの季節はますます温泉が恋しくなってくるでしょう。
十日町市にある山あいの温泉地・松之山温泉は、
観光地というだけではない、
もっといえば、入浴だけではない温泉の利活用方法を見出し、
さらにはビジネスに結びつけている、今後が楽しみな温泉地です。

松之山温泉のまち並み。

松之山温泉のまち並み。

松之山温泉は、地域おこしの観点でも最先端の温泉地。
全国に幾多ある「温泉旅館組合」という組織ではなく、
旅館、みやげ店、建築業者、一般市民からの出資による会社
〈松之山温泉合同会社まんま〉を中心とした組織です。
会社を起こし、地域でビジネスをしていくことで
松之山温泉の方向性や目的意識、課題意識をはっきりと見ることができます。
〈まんま〉では、地元ならではのオプショナルツアーや
日本三大薬湯の温泉を活用したコスメ商品を発売し、
松之山温泉に活気をもたらしました。

〈松之山温泉合同会社まんま〉のみなさん。

〈松之山温泉合同会社まんま〉のみなさん。

2019年には〈松之山温泉合同会社 地EARTH(ジアス)〉を設立。
十日町市所有の源泉から湧出する約120℃の蒸気や
熱水を利用しバイナリー発電を行っています。
バイナリー発電とは、温泉の熱水や蒸気を使って、発電を行うこと。
つくった電気は、照明などの電気設備に使用されています。

家具の“循環”を体感する場所 〈トトン〉が見据える、 これからの暮らし

捨てられていく家具を目の当たりにして

富山県富山市に昨年9月オープンした、“家具の循環を体感できる”複合施設〈トトン〉。
非常にユニークなコンセプトのこの施設はどのようにして生まれたのか。
トトンの事業責任者を務める、富山市の家具・インテリア販売の老舗〈米三〉の
常務取締役・増山武さんに尋ねると、トトンの構想が生まれる以前から抱えていた、
あるもどかしい思いがきっかけだったという。

「我々は新しい家具をお客様に売るときに、
お客さまがそれまで使っていた家具を引き取っています。
その家具を一旦倉庫に持ち帰り、まとめて廃棄をしていたのですが、
それでいいのだろうかという思いがありました。
昔の家具は丁寧なつくりをしていてまだまだ使えるし、
とてもいい素材を使っているものも多いです。
しかも、廃棄するコストも高騰していました。
そうした状況にずっと“もったいない”という気持ちを抱いていたんです」

米三の倉庫に置かれた、購入者から引き取ってきた古い家具。

米三の倉庫に置かれた、購入者から引き取ってきた古い家具。

大量に生産し、大量に消費し、大量に廃棄する。
そうしたこれまでの一方通行型の経済活動から、
循環型の経済活動への転換が世界全体の課題となっている現在。

引き取って、もう処分されるだけの運命しかない家具で、
「循環」をつくり出すことはできないか。
そう考えた増山さんは、イベントで知り合った、
タンスや木彫りの熊のアップサイクル事業を手がけている〈家’s〉代表で、
のちにプロジェクトメンバーのひとりとして
〈トトン〉の立ち上げに関わっていくことになる伊藤昌徳さんに相談を持ちかけた。

「僕は家’sという会社で、引き取ったタンスをアクリルと掛け合わせ、
新たな価値をもたらすアップサイクルを行っています。
ただし、メインのスタッフが僕ひとりしかいないので、
どうしてもスピード感を出せないことから、
多くの家具を扱うことができません。
そこで、大量の中古家具を引き取っている米三だからこそできることとして、
中古家具の2次流通をやってみてはどうかと、増山さんに提案してみました」(伊藤さん)

株式会社家’sの伊藤昌徳さん。

株式会社家’sの伊藤昌徳さん。

家’sが手がける〈Re-Bear Project〉でアップサイクルされた木彫りの熊。

家’sが手がける〈Re-Bear Project〉でアップサイクルされた木彫りの熊。

当初はそのように、引き取った中古家具の2次流通のみを目指した施設を構想していたが、
伊藤さんのほか、グラフィックデザイナーやコピーライター、設計事務所など
チームが拡大しさまざまな議論を重ね、
他の施設や企業の事例も知るなかで、次第にその思いは変わっていった。

「上辺だけ取り繕ってもダメだなと。はじめは家具の2次流通を
どううまく回すかというビジネス軸の考え方をしていたのですが、
そうではなくDIYやリメイク、アップサイクルの価値を高めていけるような、
ひいては富山のカルチャーをつくっていくような場所にしていこう、
そういう思いにシフトしていきました」

トトンを案内してくれた増山武さん。

トトンを案内してくれた増山武さん。

そして、家具の循環を中心に新たなライフスタイルを提案する
複合施設〈トトン〉がオープンした。

富山駅から車で10分ほどの「問屋町」にあるトトン。
巨大なコンクリート造の倉庫が並ぶエリアの一角にある、
米三が保有する倉庫の1階と2階の広大なスペースを
リノベーションしてつくられた施設だ。

1Fには、サステナブルな雑貨やリペアした家具を販売するストアと
家具のリペア、DIYを行うスペース、
2Fにはカフェ、コワーキングスペースなど、
開放感ある施設内にはさまざまなエリアが設けられている。
さらに特筆すべきは、カフェやコワーキングスペースで使われている机や椅子、
食器や配膳のお盆まで、ほとんどすべての家具や道具が再利用、
あるいはアップサイクルされたものだということ。
まさに“家具の循環を体感できる”というコンセプトを体現した場所だ。

熊野古道に 探究型×バイリンガル小・中一貫校が 2025年4月開校予定

探究型グローカルスクールの〈うつほの杜学園〉

海や山をはじめとした大自然と温暖な気候に恵まれ、世界遺産である熊野古道を持つ
和歌山県田辺市中辺路町。
1000年以上の歴史があるこの地に、世界の子どもたちと日本の子どもたちが集う
国際的な学びのフィールドとして2025年4月、小・中一貫校の
〈うつほの杜学園〉が開校予定です。

和歌山県田辺市中辺路町

〈うつほの杜学園〉は、「熊野古道を世界とつながる学びの聖地へ」を目標に掲げた
探究型グローカルスクールを実現する小・中一貫校です。
「グローカル」とは、「グローバル=地球規模の視座」と
「ローカル=身近な地域社会の視座」の両方を持つこと。
そのため、バイリンガル教育にも力を入れ、英語の授業に加え、
一部教科も英語で行う計画です。

同学園が目指す探究型グローカル教育では、地域社会と世界、自然界とつながる中で
出された教科横断的なプロジェクトを中心にした「自分軸での学び」を大切に
「関係力」「探究力」「創造力」を育んでいきます。

加えて、日本の小・中学校の義務教育の内容もカバーしたカリキュラムとなり、
卒業時には私立校の卒業証明書が発行されます。

代表を務める仙石恭子氏は教育業界の出身ではないものの、
地方で育つ子どもたちに新たな教育の機会を提供するために、地元への移住を選択しました。

和歌山県の魅力を発信する 〈わかやま、ええわいしょ プロジェクト〉が発足! 第1弾のテーマは「梅酒」

和歌山県の魅力を知り尽くす放送局発のプロジェクト

和歌山県の魅力あふれる「いいもの」を発信する
〈わかやま、ええわいしょプロジェクト〉がこの夏に発足しました。

ええわいしょとは、「いいですね」といった意味で使われる地元の方言。

和歌山県が誇る食や文化などを日本国内はもちろん、
世界へ紹介しようと始まった取り組みです。

8月29日に東京・羽田で開催されたイベントに出席した関係者の皆さん。

8月29日に東京・羽田で開催されたイベントに出席した関係者の皆さん。

立ち上げの中心となったのは、1959年から県内でラジオ放送事業を行う〈和歌山放送〉。

コロナ禍でさまざまな課題に直面する事業者を目の当たりにしたことをきっかけに、
放送局としてできることを模索していたなかで生まれたのが、このプロジェクトでした。

60年以上にわたって地域密着で事業を行い、誰よりも県内の情報や名産品のよさを
知り尽くしている〈和歌山放送〉だからこそ、和歌山の魅力を全国に伝えることが
できるのではないかと考えたといいます。

同社がこれまで築き上げてきたつながりを生かして始動したプロジェクトの
第1弾となるテーマに掲げたのは「梅酒」。

第1弾となるテーマに掲げたのは「梅酒」

日本一の梅の産地としても有名な和歌山県には、多くの梅農家のほか、
梅酒をつくる酒造会社が点在しています。

近年、20代・30代の女性を中心に梅酒の人気が高まっていることを背景に、
ホワイトリカー以外のお酒をベースにした梅酒が登場するなどバリエーションも
多様化しています。

そこで、県内で梅酒を製造している23の事業者を取り上げ、
それぞれの個性あふれる梅酒を紹介。

東京と大阪で行う販売会などで商品の魅力を伝えるほか、
梅種の魅力をわかりやすく届けるPRブックを制作し、
協力事業者の店舗をはじめ、さまざまな場所で無料配布を行っています。

旅&ローカルフードをテーマとした 広島初の複合アンテナカフェ 〈FRASCO〉

広島市中区に旅とローカルフードを体験できる
複合アンテナカフェ〈FRASCO〉がオープンしました。

運営を行う〈FRASCO〉は、地方自治体を中心とした地域の活性化に伴うプロジェクト
(中山間地域振興や観光振興、シティプロモーション、移住定住など)を中心とした事業を
展開してきた企業です。
これまで培ってきた地域との繋がりをいかしつつ、新たな事業展開として、
地方と都市をつなぐリアルな場として複合アンテナカフェを開設しました。

複合アンテナカフェ〈FRASCO〉

敷地内には素朴ながらも、安心で豊かなローカルフードが味わえる
〈Tabi Labo CAFE〉、里山・里海のとっておきの食や雑貨が並ぶ〈さとやま商店〉
が併設され、スタッフから県内外の旅の情報を聞くことができます。

店舗デザインは「⽇本空間デザイン賞 2022 shortlist (⼊賞)」や、
令和元年度「美しい街づくり賞 リノベーション部⾨賞」など数々の受賞歴がある
呉市のクリエイティブデザイナー兼ディレクターの中本尋之⽒が⼿がけています。
段々になっているエントランスは、ホップ、ステップ、ジャンプと複合アンテナカフェの
3つの機能へ訪れて欲しいという想いが込められた遊び心あふれるスペースに。
ここで、コーヒーやプリンを楽しむことも可能です。

壁面には、広島・山口の旅マップもあり、各地の地方創生を手がける
FRASCOのオフィスも併設されているので、
ローカル好きな人と出会えるかもしれません。

旅するローカルフードの〈Tabi Labo CAFE〉

「ひろしま さとやまプリン」

県内のとっておき素材でつくられたローカルフードで
地域の魅力を発見できる〈Tabi Labo CAFE〉。
看板メニューは、広島を代表する安心と健康に配慮した
広島市湯来町の〈サゴタニ牧農〉の牛乳と生クリームを贅沢に使用した
「ひろしま さとやまプリン」(480円)です。

サゴタニ牧農の牛は、土づくりからこだわった
自社牧草地の栄養たっぷりの牧草を食べて育ちます。
日本の95%の牛乳は超高温殺菌されていますが、砂谷牛乳は残りの5%に当たる
パスチャライズド牛乳です。
一般的な牛乳作りより、手間も時間もかけられています。
パスチャライズド牛乳中のタンパク質は、ほとんど熱変性しないため、
カルシウムと共に体内でゆっくり消化吸収され、お腹がゴロゴロしにくい
とも言われています。

また、プリンには県内産の新鮮たまごや甜菜糖を使用し、
なめらかで、トロッとしたミルキー食感に仕上がっています。

サゴタニ牧農の牛

店内限定のプリンは、広島の陶芸作家であり、金継ぎ職人の
藤原華苗さんの器でいただくことができ、グリーンやブルー、ピンクにイエローなど、
やさしい淡い色は瀬戸内の風景を思わせます。

「ひろしま さとうみゼリー」

そしてもう一つの名物が、瀬戸内のさまざまな地域の農家が育てた
季節ごとのフルーツやお花を使用した、「ひろしま さとうみゼリー」(480円)です。
瀬戸内の寒天を使用することで、おばあちゃんがつくってくれたような、昔ながらの
固め食感を再現したカラフルでPOPなゼリーになっています。
フレーバーは季節に応じて異なりますが
イチゴや柑橘、ブルーベリー、ピオーネ、無農薬バタフライピーなど。
開発には、大崎上島町の岩﨑農園・岩﨑亜紀さんも関わっています。
テイクアウトが可能で、ネットショップ〈さとやま商店〉でのお取り寄せもできます。

ちなみに店舗やプリン、ゼリーのロゴデザインは、デザイナーの寺下のぞみさんによるもの。
たまごとプリンで広島県の形をイメージしています。
ゼリーは、かもめのお腹に、風・海・山をデザインし、里山里海の風土で育った
果実を使用していることを表現しています。

〈カネス製茶〉が立ち上げた
ボトリングティーブランド
〈IBUKI bottled tea〉で、
見据える日本茶の未来

地元を離れ、家業、そして日本茶の価値に気づいていく

〈カネス製茶〉は、創業から60年以上の歴史を誇る静岡県の老舗の茶商。
昨年11月に会社として初となる
ボトリングティーブランド〈IBUKI bottled tea〉がローンチした。

ボトリングティーとは、特別な製法で茶葉のポテンシャルを最大限に引き出し
ボトルに詰めたリキッドタイプの高級茶のこと。
1本1万円から何十万円もするものまで、価格帯の幅は広いが、
いずれにしても通常のお茶の常識とはかけ離れた味と価格が特徴だ。

川根地区にあるカネス製茶の契約農家の茶園。このあたり一帯は鎌倉時代から続く茶園だという。

川根地区にあるカネス製茶の契約農家の茶園。このあたり一帯は鎌倉時代から続く茶園だという。

カネス製茶は静岡県の中部に位置する島田市の金谷と呼ばれるエリアに会社を構える。
大井川流域のこのエリアは銘茶の産地としても名高く、
下流域には全国の茶園面積の約12%を占める日本一の茶産地「牧之原茶園」がある。
お茶どころ静岡のなかでも特に古い歴史を持ち、
お茶づくりにおいて質・量ともに日本をリードしてきた地域なのだ。

カネス製茶の外観。直売所も備えている。

カネス製茶の外観。直売所も備えている。

〈IBUKI bottled tea〉は、
「IBUKI」「KOUSHUN」「NIROKU」といった3つのコレクションで構成されている。
自社の研究茶園で20年以上かけて研究開発した
希少な茶葉「金谷いぶき」を原料に使用した「IBUKI」は、
口に含んだ瞬間に強烈に広がる豊かな甘みと濃厚な旨みが特徴。

地元の島田市・伊久美地区の契約農家で栽培された
茶葉「香駿」が原料の「KOUSHUN」は、
さっぱりとした飲み心地と華やかな香りが堪能できる
バランスのいい飲み口のボトリングティーだ。

「NIROKU」はなんと和紅茶。
和紅茶栽培のパイオニア的存在である村松二六さんがつくった
品種「いずみ」を原料にしており、そのリスペクトをこめた名前に。
甘い蜜のような香りと自然な心地よい甘みが特徴だ。

「大前提として、これらは単体で楽しんでもらいたいものですが、
僕は新しい楽しみ方としてカクテルを提案したいです。
例えば、IBUKIやKOUSHUNなどの旨みを感じるタイプの煎茶は
ジンと合わせて飲むことをオススメします。
意外な組み合わせだと思われるでしょうけど、
マティーニのようなおいしいカクテルになります。
NIROKUは個人的にはスコッチ系統のジャパニーズウイスキーを2、3滴足して飲むと、
ウイスキーの芳醇な香りと紅茶の甘い香りが絶妙にマッチして最高です。
ペアリングするなら、チーズやアンチョビなどがいいと思いますね」

〈IBUKI bottled tea〉のラインナップ。左から「IBUKI」「KOUSHUN」「NIROKU」。

〈IBUKI bottled tea〉のラインナップ。左から「IBUKI」「KOUSHUN」「NIROKU」。

福井県越前市に町屋を活用した コワーキングスペース〈Idea Sync〉が誕生

県外企業も注目の新たな交流拠点

2023年8月25日(金)、福井県越前市に
コワーキングスペース〈Idea Sync(アイデア シンク)〉がオープンしました。

コワーキングスペース〈Idea Sync(アイデア シンク)〉

Idea Syncはコワーキングスペースのほか、
シェアオフィスや会議室として使えるレンタルブース、
撮影・イベントブースなども兼ね備えていて、
打ち合わせやドロップインなどさまざまな用途で使うことができます。
越前市役所から徒歩約5分の好立地も魅力です。

2階にあるシェアオフィスの一室

2階にあるシェアオフィスの一室。

シェアオフィスは全部で5室あり、県内企業だけでなく
東京を拠点とするVtuber関連企業の入居もすでに決まっており、
仕事を通じた新たな交流に期待が高まりつつあります。

1階のコワーキングスペース

1階のコワーキングスペース。

今後は研修や、教育サービスの提供など、さまざまなイベントが開催される予定とのこと。
運営元は越前市に事務所を構えるデザイン会社〈株式会社Idea Craft〉で、
同社のノウハウを活かした「デザイン・マーケティング相談窓口」の開設も
進めているそうです。

山から跨線橋まで。
知床・羅臼、奥州、秋田、東京の
「まちの絶景」といえば?


今月のテーマ 「まちの絶景」

旅先やふと訪れた場所の風景に心を奪われた人も少なくないはず。
今回は本企画ライター陣に
「これだ!」と思う自分の住む「まちの絶景」について教えてもらいました。

四季折々の表情をみせる自然の雄大な美しさはもちろん
もうすぐなくなってしまう文豪が愛した絶景スポットも見逃せません。
週末や連休を使って足を運んでみてはいかがでしょうか。
思い立ったが吉日ですよ。

【岩手県奥州市】
山・水・空を一度に見渡せる〈奥州湖眺望台〉

私のおすすめの絶景スポットは〈奥州湖眺望台〉。
市内西側の玄関口に位置する〈胆沢(いさわ)ダム〉にある展望台です。
周辺は自然に囲まれていて、向かう道中も気持ちのいいドライブが楽しめます。

〈奥州湖眺望台〉から見える焼石連峰。

〈奥州湖眺望台〉から見える焼石連峰。

左手には栗駒国定公園の一部である「焼石連峰」が一望でき、
右手には日本三大扇状地のひとつである「胆沢扇状地」が広がっています。

胆沢扇状地。

胆沢扇状地。

季節や時間帯によって、異なる色の空・水・緑・風を360度感じられ、
ほかに人がいなければ、美しい景色を贅沢に独り占めできちゃうかも!

また、展望台の反対側にある〈胆沢ダム管理支所〉に行くと
国内最大級のロックフィルダムであるダム堤体の上を歩くことができ、
そこから眺める景色も圧巻なので、ぜひあわせて訪れてみてもらいたいです。

紅葉シーズンもおすすめですが、
11月頃から眺望台までの道が閉鎖されるので事前に道路情報の確認をお忘れなく。

information

map

奥州湖眺望台(胆沢ダム)

住所:岩手県奥州市胆沢若柳

Web:胆沢ダム

photo & text

小川ちひろ おがわ・ちひろ

遊軍スタイルフリーコーディネーター。東京出身。オーストラリアや台湾での海外生活も経験する放浪人間。異なる文化や感覚を持つ「人」に興味を抱く。 転職を機に〈地域おこし協力隊〉の制度を活用して岩手へ移住。現在は遊軍スタイルのフリーコーディネーターとして、旅するように東北の暮らしを堪能中。フットワークの軽さとコミュニティの広さをいかして、人をつなげてケミカルな反応が起こる「場」や「間」を創り出すことを楽しんでいる。

Jリーグ
クリエイティブダイレクター・
清永浩文
都会とローカル、両方の視点で
60クラブのバランスをとる

アパレル業界からJリーグへ

2022年の6月、清永浩文さん自らが立ち上げたアパレルブランド〈SOPH.〉を
退任するというニュースは、ファッション界に驚きを与えた。
そしてその翌月、清永さんが〈Jリーグ〉のクリエイティブダイレクターに
就任するというニュースもまた意外性のあるものだった。

ほかのアパレルブランドならばいざ知らず、Jリーグではどんな仕事をしていくのか? 
Tシャツやプロダクトをつくり、ファッション性を高くしていくのかと思えば、
どうやらそうではないらしい。

Jリーグの野々村芳和チェアマンからは
「清永さん、Jリーグをかっこよくしてください」というひと言だけだったという。
その“ラフ”なスルーパスを清永さんはどのように受け取ったのか。

結論からいえば「自分が適任者だと思った」と言う。

大分が地元である清永さんは、1998年にSOPH.を立ち上げる。
99年には〈FCレアルブリストル〉というサッカーアパレルラインを立ち上げ、
大分トリニータへのスポンサーも開始。

「サッカー好きというサポーター目線。そしてスポンサー目線。
一時期、取締役や株主もやっていたのでチームの運営目線。
このように多方面の目線を持っている人はほかにいないのではないかと思います。
そんな僕のような人物が関われば、
今後のJリーグにとって有益なのではないかと思いました」

たしかにJリーグを、
もっといえばサッカー界をさまざまな角度から見ることができる人物だろう。

会議室、その名も「OLD TRAFFORD」にて。

会議室、その名も「OLD TRAFFORD」にて。

急激な変化は求めない

就任して約1年、Jリーグでは開幕30周年記念という大きなイベントがあり、
まずはそれらに携わることになった。
Jリーグ30周年コンセプトワード「よっしゃ いこ!」は、
かつてのSOPH.で展開されていたコピーを知る者にとっては清永さんらしいと思える。
「まいったな2020」や「最後の戦術。」などのコピーを
SOPH.として世に出してきたからだ。

Jリーグ30周年のコンセプトメッセージ。

Jリーグ30周年のコンセプトメッセージ。

Jリーグ30周年のロゴ。

Jリーグ30周年のロゴ。

またJリーグはオフィスを移転したばかりであり、その監修も担当をした。

「僕が出したアイデアは『オフィスに入るときの高揚感を大事にしてほしい』というもの。
選手がピッチに入っていくシーンをイメージして、
出社する社員やゲストが高揚したらいいなと」

ガラス扉のエントランスの向こうには、大画面が広がっている。
パスをかざして自動ドアが開くと、
スタジアムでサポーターが熱狂する姿が映し出された。
たしかに気分は高揚する。

さらにオフィスが移転するタイミングで、
名刺や封筒などのデザインも清永さんのディレクションで変更することになった。

メインカットでは「アルビレックス新潟」の背景だったが、チームは毎回変わり、これは「川崎フロンターレ」バージョン。

メインカットでは「アルビレックス新潟」の背景だったが、チームは毎回変わり、これは「川崎フロンターレ」バージョン。

ただし、ひとりでディレクションし決定したわけではなく、
チームで行ったことだと清永さんは強調する。
なんだかサッカーっぽい。

「30周年も、新オフィスも、”僕がやった”わけではありません。
僕が来てすべてをガラリと変えるわけではなく、長く見て、
なんとなくJリーグのイメージがいい方向に高まればいいと思っています」

ファッションの世界でいうと、
スターデザイナーがメゾンブランドなどに就任すると、
ガラッと方向性が変わることが確かにある。
しかし今回はそんなことを目指してはいない。

「確かに僕が今までSOPH.でやってきたことは、ゼロからイチを生み出すこと。
自分のトップダウンで始めたことです。
でもそれとはまったく違って、僕ひとりで完結することではありません」

Jリーグ30周年記念アンセムとして
RADWIMPS「大団円 feat.ZORN」が発表された。
これも清永さんが積極的に絡んでいるのではないか、と勘繰ってしまう。

「そのように、僕が関わり始めたことで
『最近、Jリーグおもしろいですね』と言ってもらえたり、
すこしでも興味を持ってもらえればいい。
それだけでも僕がここに来た価値はあるかなと」

Jリーグが開幕して30年経った。当初の若者も30年、歳を重ねている。
となると、次なる世代にまた30年、100年と
長くJリーグを応援してもらわなくてはならない。
だから清永さんが「気がつかない程度に、ゆっくり良くなっていきたい」という戦略に
納得できる。

棚田米が
「クラフトサケ」→「ビール」→「ジン」に!?
里山文化を未来につなぐ
〈BATON TOUCH〉プロジェクト

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

〈いとしまシェアハウス〉の長年の夢だった、
自分たちで育てたお米でのお酒づくり。
2022年11月、酒蔵の元蔵人である夫の浩一さんを中心に
その夢が現実となりました!

ことの始まりは、地域の耕作放棄地が増えたことによって、
2022年から私たちが管理する田んぼの広さが
今までの2倍以上(!)になったこと。

これまで棚田のオーナー制度など、
まちから人を集めて一緒にお米づくりを行ってきましたが、
それ以上に増えた田んぼのお米は自分たちだけでは食べきれません。

そこで、余剰米をなにか良いかたちで活用できないか、
と思うようになりました。

上空からみた集落の棚田

住人が高齢になり、手放す人が増えてしまった集落の棚田。

そこで考えたのが、
志を持ってものづくりをする人たちとのプロダクトづくり。

自分たちだけでなく、
さまざまな分野で活動する「つくり手」たちと手をとり合い、
共にこの棚田文化をつくっていけないだろうか、と考えました。

さらにこのプロダクトづくりをきっかけに
糸島の棚田を多くの人に知ってもらい、この場所に通う人を増やしたい。
それが持続可能な棚田保全につながるはず、と思ったのです。

人口700人の山梨県小菅村が、 エシカルウエディングで関係人口創出へ

東京から約2時間、地方創生の成功モデルとして注目を集める村

東京から約2時間、多摩川源流部に位置する、美しい自然に囲まれた山梨県小菅村。
人々は自然とともに共生してきた文化から、森を守る活動が100年以上も前から
続いており、小菅村の森林には天然記念物のニホンカモシカや野鳥、
そして数多くの山野草が自生する美しい自然と日本の原風景がまだ多く残ります。

小菅村では美しい自然と文化を残していくため、
村の情報発信基地〈道の駅こすげ〉の開業、
村づくり会社・株式会社源の設立、県外の企業誘致、10万回近い再生数を
達成し話題となった“ゲーム実況風” PR動画「小菅村オブザデッド」の製作など、
地方創生に向けた数々の取り組みを村ぐるみで実施。
地方創生の成功モデルとして全国から注目されています。

〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉とTHINKSTHINKSがエシカルウエディングをスタート

小菅村で古民家再生によって誕生した分散型ホテル〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉

小菅村で古民家再生によって誕生した分散型ホテル〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉を
運営する株式会社EDGEと、エシカルをテーマとしたクリエイティブエージェンシーの
株式会社THINKSTHINKSと共同で、山梨県小菅村の全面バックアップのもと、
小菅村を舞台とした婚礼事業が2023年7月にスタートしました。

今回のプロジェクトでは、エシカルウエディングを
「良い関係性を構築するウエディング」と定義しています。
具体的には以下3点を掲げています。

村民との交流や小菅村での滞在を通じ、ふたりの絆を育むウエディング

1.挙式をおこなったおふたりが、さらに家族の絆を深め、良い関係性が続くウエディング

2.今後小菅村がおふたりにとってふるさとのような場所となり、村と良い関係性が続くウエディング

3.今後も小菅村の美しい自然や文化が守られ、
かつ村が持続的に運営できるべく関係人口創出を強化できるウエディング

村民との交流や小菅村での滞在を通じ、ふたりの絆を育むウエディング

「大家」に提灯を掲げ、「ご祝儀」の印にしています。

小菅村の郷土小誌によると、小菅村では結婚式のことを「ご祝儀」と言い、
結婚式の当日、婿方は提灯とゴザを持って嫁を迎えに出て、そして道中で嫁と合流し、
一緒に宴へ戻るという風習があったといいます。
その風習はすでに数十年行われず久しいそうですが、今回その「ご祝儀」の日には、
「大家」に提灯を掲げ、「ご祝儀」の印にしています。

結婚式を挙げるふたりは前日から小菅村に滞在

結婚式を挙げるふたりは前日から小菅村に滞在し、村人と婚礼の準備や家族だけの
団欒の時間をゆっくりと堪能することで、「実家」のようにくつろいだ時間を
過ごせます。

挙式前日には、希望にあわせてこの地ならではの体験を

挙式前日には、蕎麦打ちやお箸づくり、季節により漬け物づくりや野菜の収穫など、
希望にあわせてこの地ならではの体験を提案。
ふたりで準備したものは挙式当日に参列者様へふるまうことができ、
おもてなしの気持ちとともに、村人との交流も深めることができます。

「結婚証明書」も小菅村の間伐材を使用した村人の手作り

また、「結婚証明書」も小菅村の間伐材を使用した村人の手づくり。
「結婚証明書」には村人代表がサインをする欄を設けられており、
少なくとも村人ひとりが必ず立ち合い、ふたりを祝福する約束となっています。
そして挙式当日、村の人々にも祝福される古来からの開かれた
「ご祝儀」で未来に向かって結婚するふたりの縁を結びます。

ここで挙式を行ったふたりは特別村民として、村の役場に登録されます。

さらにここで挙式を行ったふたりは特別村民として、村の役場に登録されます。
その「特別村民登録証」に役場で押印するまでが、挙式の流れです。

クラフトビールフェスからママが主役のマルシェ、トライアスロンが開催! 「まちのイベント」をレポート


今月のテーマ 「まちのイベント」

今年の夏は遠出を計画している人も少なくないのでは?
お祭りや花火大会、スポーツイベントなどの
イベントも全国で開催されています。

今回は、本連載のライター陣にお住まいの地域で開催されている
イベントについてレポートしてもらいました。

クラフトビールのイベントやママたちが主役のもの、
まちの地形を活かしたスポーツ大会まで。
いずれも次回開催が待ち遠しいものばかり。
次の開催までに予習しておきましょう。

【東京都武蔵野市】
マイクロブルワリーや地域飲食店、駅と住民を結ぶ〈中央線ビールフェスティバル〉

多摩地域の中央線沿線は若手ビール愛好家による
新興のマイクロブルワリー※が次々立ち上がるなど、
クラフトビール熱が盛り上がってきています。

※小規模でビールを生産するブルワリーのこと。

私の住む武蔵野市でも〈中央線ビールフェスティバル〉が行われ、
多摩地域で生産されているクラフトビールがJR武蔵境駅に集結しました。

イベントポスターはおおのたろうさん作のイラストが。

イベントポスターはおおのたろうさん作のイラストが。

今年で5回目となる同イベントは、2020年は中止になりましたが、
コロナ禍を経て開催された昨年、初回開催時の4倍に上る約4万人が来場。
大人気イベントに成長した本イベント、
今年は参加ブルワリーが過去最多となりました。

多摩地域の個性的なクラフトビールが味わえます。

多摩地域の個性的なクラフトビールが味わえます。

中央線沿線や多摩地域のブルワリーからは、IPA、ペールエール、ラガーなど
多種多様なクラフトビール50種類以上の飲み比べができ、
今年は〈方南ローカルグッドブリュワーズ〉、
〈マウンテンリバーブリュワリー〉、〈Far Yeast Brewing〉が初登場。

武蔵境の駅員さんたちが育てたホップでつくられるビールも登場。

武蔵境の駅員さんたちが育てたホップでつくられるビールも登場。

さらに、“武蔵境のみんなでつくったエールビール”をコンセプトに
2021年に初商品化した〈ぽっぽやエール〉は、
JR武蔵境駅の駅員さんが栽培したホップを使用してビールを醸造。
こちらもイベントにて販売されました。

駅員さんたちの想いのこもったつくりたての生ビールが味わえるなんて、おもしろい取り組みだと思いませんか?

駅員さんたちの想いのこもったつくりたての生ビールが味わえるなんて、おもしろい取り組みだと思いませんか?

背景の植物は武蔵境で育てられたホップです。

背景の植物は武蔵境で育てられたホップです。

今後も中央線沿線駅周辺で、
多摩地域のクラフトビールのイベントが行われる予定です。
ビール好きのみなさん、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。

今年のイベントも大盛況でした! 次回も楽しみです。

今年のイベントも大盛況でした! 次回も楽しみです。

information

中央線ビールフェスティバル

photo & text

Momo*Kinari きなり・もも

ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。 国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 Twitter:@Momo_kinari

島根県大森町に 本・人・地域と出合う図書館が誕生!

学生と町民と観光客をつなぐ新しい学びの場

島根県立大学が2023年4月29日に、
島根県大田市大森町にサテライトキャンパス
〈石見銀山まちを楽しくするライブラリー〉をオープンしました。
地元企業〈中村ブレイス株式会社〉の古民家再生プロジェクトの一環として、
学生と町民と観光客をつなぐ新しい学びの場を創出していくといいます。

この施設誕生のきっかけは、中村ブレイスの中村俊郎会長が
空き家となっていた町内の旧松原邸を
「島根県立大学の学生の学びの場となる施設として活用できないか」
と島根県立大学に提案したことから。
それからプロジェクトの構想がスタートし、プロジェクトの起点となった
島根県立大学 地域政策学部 地域づくりコースの故井上厚史教授の遺志を受け継ぎ、
同コースの平井俊旭講師がプロジェクトの統括と施設のデザインを設計。

〈石見銀山まちを楽しくするライブラリー〉

島根県立大学地域政策学部は、地域と共生し、
地域と共に生きる人材を育成することを目指しており、
この施設はそのビジョンを具現化する理想のモデルケースと位置付けています。

行燈本棚

行燈本棚。

エントランスには、畳の床から天井まである、
発光する巨大な行燈をモチーフとした3つの「行燈本棚」が。
学生が著名人や地域で活躍する方々に
「人生に影響を与えた本」というテーマで選書を依頼し
集めた200冊を超える本が開架されています。

沖縄の移動をエンタメに変える 次世代型インフラのヘリコプターバス

沖縄の景色を一望しながらの快適な移動が叶う、ヘリコプターバス

リゾート地・観光地として国内外から人気の沖縄本島。
公共交通機関があまり発達していない沖縄では車移動が当たり前ですが
レンタカー屋の数にも限りがあり、繁忙期は混雑を極めています。
特にアフターコロナで沖縄には多くの観光客が戻ってきており
オーバーツーリズムによるレンタカー不足、人手不足、交通渋滞など
観光におけるさまざまな課題が浮き彫りになってきました。

ヘリコプターでありながらバスのように気軽に利用できる交通インフラを目指した次世代型モビリティ

そこで新たな交通インフラとしてこの夏に登場したのが、ヘリコプターバスです。
その名の通り、ヘリコプターでありながらバスのように気軽に利用できる
交通インフラを目指した次世代型モビリティです。

飛行高度約200メートルの空中から沖縄の美しい海岸線やエメラルドグリーンの海、豊かな自然景観を眺めながら快適な移動が叶う

ヘリコプターバス〈Blue Mobility〉の魅力は、飛行高度約200メートルの空中から
沖縄の美しい海岸線やエメラルドグリーンの海、豊かな自然景観を眺めながら
快適な移動が叶うこと。
ヘリコプターの高い機動性とパノラマビューを組み合わせることで
通常では見ることのできなかった絶景を堪能することができます。

那覇空港から本島北部・名護への移動が90分→30分に短縮

車よりもスピーディーに南北に長い沖縄本島の移動ができる

ヘリコプターバス〈Blue Mobility〉のもうひとつの魅力は
車よりもスピーディーに南北に長い沖縄本島の移動ができること。
例えば那覇空港から沖縄本島・名護への移動は、車であればピックアップも含め
約1時間半かかるところ、ヘリコプターバスでは約30分程度で到着可能です。
今回の就航地は那覇空港、恩納村、名護の3拠点。
那覇空港から恩納村も約25分でアクセスできるようになります。

また、事前のネット予約と決済ができるので、搭乗までもスムーズです。
那覇空港に到着後、そのまま空港でヘリコプターに乗り換えて移動ができます。

薪ストーブライフの革命⁉︎ 脱・化石燃料の〈軽井沢ブリケット薪〉

持続可能な薪ストーブライフを支える新名品

軽井沢のリフォーム会社〈土屋設備〉より、軽井沢町の間伐材を再利用した
バイオマス燃料〈軽井沢ブリケット薪〉が2023年5月に発売されました。

軽井沢は真冬で-10度以下になる寒冷地で、薪ストーブ愛好家が多い地域。
その地の広大な森林は一見薪の調達に事欠かないように見えますが、
日本の林業は戦後急速に衰退しており、
木はあれど木材として活用できないという深刻な問題が発生しています。
近年は薪の価格が高騰し、調達が難しくなっている事情も。

これからの時代の木質バイオマス燃料として期待されている

今回の開発のベースとなったブリケット薪は、
おがくずを高温高圧縮して製造した薪で、今注目を集める木質バイオマス燃料。
木質バイオマスといえばペレットが有名ですが、
ペレットは専用のストーブやボイラーに用途が限られています。
このブリケット薪は通常の薪と同じように、薪ストーブ、薪ボイラー、
アウトドアやキャンプでのたき火、災害用の備蓄燃料などさまざまに使えるのが特長。
これからの時代の木質バイオマス燃料として期待されているのです。

横浜のまちとつながる 新しいサービスアパートメント 〈シタディーンハーバーフロント横浜〉

“Heritage Port”なサービスアパートメントが登場

2023年6月14日(水)、横浜の日本大通りに「横浜の街とつながる」を掲げる
サービスアパートメント〈シタディーンハーバーフロント横浜〉がオープンしました。

「シタディーン」は、フランス語で“そのまちに住む人々”という意味です。
「アスコット」「lyf(ライフ)」「オークウッド」「サマセット」などを展開する
アスコットがグローバルに展開するサービスアパートメントブランドで、
現在「シタディーン」は世界中で180施設以上を展開。
レジャー、ビジネス両方のゲストをターゲットに、自由で機能的、
そして利便性の高い快適な滞在を提供しています。
日本では、東京・新宿に2施設、京都・五条、大阪・なんばで展開。
〈シタディーンハーバーフロント横浜〉を合わせると計5施設となります。

〈シタディーンハーバーフロント横浜〉

シタディーンハーバーフロント横浜は地上17階建て、延床面積約13800平米、
客室数242室を有し、敷地内には地下鉄みなとみらい線「日本大通り」駅の
出入口が新設され、天候に左右されずアクセスできます。
徒歩圏内には横浜スタジアムや山下公園、横浜中華街などの名所や、
神奈川県庁などの官公庁があり、観光やビジネスの拠点として利便性に富んでいます。

一部客室からは横浜ベイブリッジ、大さん橋などのハーバービューや、晴れた日には富士山の眺望を楽しむこともできます。

ルームタイプは全11種・24~93平米のゆったりとした間取りで、
一部客室からは横浜ベイブリッジ、大さん橋などのハーバービューや、
晴れた日には富士山の眺望を楽しむこともできます。

ペットフレンドリーの客室も完備。

また、ペットフレンドリーの客室も完備。
家族の一員である愛犬とともに、その街での滞在がより快適で楽しい
ひとときとなるよう、ドッグベッドを始めとしたペット専用アイテムを揃えています。

船をモチーフにした壁面やアートなど、港町・横浜らしさを感じられるデザイン

船をモチーフにした壁面やアートなど、港町・横浜らしさを感じられるデザイン

ホテルのある日本大通は、日本初の西洋式街路として海外の文化が
いち早く取り入れられた場所でもあります。
そんな歴史の上に、いまでは高層ビル群が建ち並ぶ現代の横浜が共存する
“Heritage Port”がシタディーンハーバーフロント横浜のデザインコンセプトです。

館内には20作品以上のアートが散りばめられている

客室には港町ならではの船のモチーフを取り入れ、共用部の壁面には
横浜らしさを感じる街灯に模したライトやレンガ積みのデザインが施されています。
館内には20作品以上のアートが散りばめられており、中でも版画家・西脇光重氏
によるオリジナル銅版画の8作品は、現代そして旧横浜の歴史や文化をテーマとし
〈シタディーンハーバーフロント横浜〉のために作られた作品となっています。

レセプションやロビーなどホテル共用部は天井高が6メートル。

レセプションやロビーなどホテル共用部は天井高が6メートル。
暖炉やテレビ、ソファを設け、待ち合わせ、歓談などに適した
寛ぎの空間がゲストを迎えます。

約半数の客室には、サービスアパートメントならではのキッチンや洗濯乾燥機を完備。

約半数の客室には、サービスアパートメントならではのキッチンや洗濯乾燥機を完備。
1泊からのレジャーやビジネスでの利用はもちろん、1か月以上の長期滞在の
ゲストにも、まるで自宅にいるような寛ぎの時間と快適なサービスを提供しています。

海風を感じられる7階の屋外テラスにつながるラウンジ

海風を感じられる7階の屋外テラスにつながるラウンジには、コーヒーマシンのほか
共有のキッチンがあり、人が集い、交流を生みだすイベントスペースとして
利用することができます。
同じくテラスに面した開放的なフィットネスジムや、ビジネスにも対応する
ふたつの会議室、ペットと宿泊時に利用できるペットベッドを始めとしたアイテムの用意
があるなど、さまざまなシーンに応じたアクティブな滞在が可能です。