“食べられない果物”が、 おいしく大変身! カリンのまち、 まんのう町の新たな挑戦
配合のさじ加減がポイント〈味源〉のパウダー
お湯に溶かしてドリンクにする〈かりんの黒糖生姜パウダー〉を開発したのは、
食品の製造・卸業を中心に、地域の特産物を生かした
土産物づくりにも定評のある〈味源〉。
商品開発を担当したのは、商品企画室の西山夏海さんと吉田菜那さん。
ちなみにカリンを使った商品をつくるのは今回が初めてだっただけでなく、
ふたりともカリンがまんのう町の特産品であることも知らなかったそう。
またカリン独特の香りについても
「漢方のイメージが強いので、薬のような香りを想像していたのですが、
爽やかないい香りだったので驚きました」と吉田さん。

左が粉状のカリンの香料、右が粉末に加工したカリン。香料からは爽やかな香りが漂う。
サバを原材料に使用したチップス菓子〈SABACHi〉など、
意外性のあるヒット商品でも知られる味源。
「最初は食べる商品、それこそカリンポテトなどを考えていたのですが、
思ったほどポテトとカリンの味が合わなくて。
それから塩トマトのようにドライフルーツにすることや、
スープにすることを試したりと、とにかく最初の試作が苦労しました」と吉田さん。

カリンパウダーと生姜パウダー、黒糖の配合を何度も試作。
紆余曲折を経て、黒糖生姜ドリンクとカリンを合わせることに決まったものの、
またもや苦労したのが材料の配合だったそう。
西山さんいわく「生姜の風味の強さがカリン独特の苦味を消してくれるのですが、
本当に少しのさじ加減で味わいが変わってしまう」のだそう。
「カリンの粉末と香料を使用しているのですが、入れすぎると苦くなってしまうし、
黒糖を少なくすると生姜の風味が強すぎてしまう。
最終的には黒糖と粗糖を一番多くする配合に落ち着きました」

〈味源〉商品企画室の西山夏海さん(左)と、吉田菜那さん(右)。
そして完成した〈かりんの黒糖生姜パウダー〉は、お湯に溶かすとほどよい甘さと、
カリンの爽やかな風味の後味を楽しめる、すっきりとした飲み心地のドリンクに。
これからの寒い季節、飲み物で温まりたいときに重宝しそうな一品だ。

手軽においしいカリンドリンクが味わえる。
カリンを使って今後どのような商品をつくってみたいかと尋ねると
「今回は黒糖生姜がベースなので、お子さんは少し飲みづらいかもしれませんが、
香りのよさを生かせば子どもの成長を手助けするようなドリンクもつくれると思います」
と西山さん。
また、「あまりなさそうな商品にも挑戦してみたいですね。
弊社はあるようでない商品をつくるのが得意なので。
カリンは本当にいい香りなので、プロテインのような、
そのままだと飲みにくいものに混ぜて飲みやすくしてあげるのもいいかも」と
新たなアイデアが生まれたようだった。