news
posted:2023.9.18 from:福井県越前市 genre:活性化と創生
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Ayumi Otaki
大瀧亜友美
おおたき・あゆみ●山形県出身。広告制作会社や出版会社での勤務経験を活かして、フリーライターへ転身。WEBや紙媒体で編集から取材、執筆まで幅広く行う。旅や料理、植物など心を豊かにしてくれるモノやコトが大好き。
2023年8月25日(金)、福井県越前市に
コワーキングスペース〈Idea Sync(アイデア シンク)〉がオープンしました。
Idea Syncはコワーキングスペースのほか、
シェアオフィスや会議室として使えるレンタルブース、
撮影・イベントブースなども兼ね備えていて、
打ち合わせやドロップインなどさまざまな用途で使うことができます。
越前市役所から徒歩約5分の好立地も魅力です。
シェアオフィスは全部で5室あり、県内企業だけでなく
東京を拠点とするVtuber関連企業の入居もすでに決まっており、
仕事を通じた新たな交流に期待が高まりつつあります。
今後は研修や、教育サービスの提供など、さまざまなイベントが開催される予定とのこと。
運営元は越前市に事務所を構えるデザイン会社〈株式会社Idea Craft〉で、
同社のノウハウを活かした「デザイン・マーケティング相談窓口」の開設も
進めているそうです。
Page 2
〈Idea Sync〉は2006年に「ふくいの伝統的民家(町屋)」として認定された
古民家をリノベーションし、誕生した施設です。
この古民家は江戸の後期から続く歴史的建造物で、
じつは、〈株式会社Idea Craft〉代表・前田聰一郎(まえだ・そういちろう)さんの
母親が生まれ育った家。
かつては前田さんの祖父が繊維の卸問屋として活用し、
その後は同社の社屋として利用していたそうです。
町屋に認定された当初はその価値に気づいていなかったという前田さんでしたが、
県内外の自治体の戦略デザインなどに従事するなかで、考えが変わっていったといいます。
「個人事業主やスタートアップの経営者など、成長を目指す人々が交流し、
活躍するための場を、町屋を活用としてつくれないか」と次第に思うようになり、
コワーキングスペース立ち上げのプロジェクトをスタート。
経済産業省の「事業再構築補助金」を活用し、
地元の職人と協力しながら、古民家の改築・改修を進めてきました。
伝統の趣を残すため、柱や梁(はり)はそのまま活用。
さらに内装の一部には地元の墨絵アーティスト・上田みゆきさんの
インスタレーション・アートが光ります。
新旧が織り交ざった魅力的な空間へと生まれ変わりました。
越前市には、2024年春に北陸新幹線の「越前たけふ駅」が誕生する予定。
今後は東京からもアクセスしやすくなります。
ワーケーション先のひとつとして、Idea Syncに注目してみてください。
Feature 特集記事&おすすめ記事
Tags この記事のタグ