パピエラボ・江藤公昭の旅コラム
「必ず“収穫”がある。
3度目の〈板室温泉 大黒屋〉」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第28回は、パピエラボ代表の江藤公昭さんによる
那須の山奥にある旅館〈板室温泉 大黒屋〉を訪れた話。
当初の目的は現代美術家・菅木志雄の作品の鑑賞でしたが、
通ううちに、違う魅力や「収穫」もあったようです。

かつて旅とは仕事であった

国内で旅した履歴を思い返せる限り思い返してみると、
自ら国内旅行のプランを立てたことがほとんどない。
ひとりでの地方出張は可能なら日帰りにするし、
出かけたところで目的以外にまちをぶらぶらすることもほぼない。

写真を見返してみても、旅先の記録はほとんどなく、
かろうじて撮っているものといえば仕事の素材になりそうなものばかりで、
食べ物もまちの様子もきれいな景色も写っていない。

仕事を始めてから特に20代の頃は、
「出かける=店のための仕入れをする」というのが常だったこともあり、
何も収穫なく帰ることに対して罪悪感を感じていたのを引きずっているのか、
見たいものや欲しいものがそこにあって、それを見聞きしたり手に入れたり、
何かしらの収穫を得られるという確信がない限り、重い腰はなかなか上がらない。

とはいえ、気心知れた人と会ったり、車窓の景色の変化を眺めたり、
おいしいお酒や食を味わったり、
日常ではない環境で過ごしたりするのは楽しいという感覚はある。
それが遠方であれば「旅」なんだとしたら、
旅が嫌いなわけではなく、むしろ旅をしたいのだと思う。
収穫を得なければという強迫観念みたいなものが足かせになってきた。

ところが、期待しなかった収穫を得てばかりの旅先がある。
那須の山の中にある温泉旅館、〈板室温泉 大黒屋〉だ。
これまでに3度泊まった。
最初は数年前、現代美術家の菅 木志雄さんの作品が館内に飾られているというのを聞いて、
そんなに尖がった旅館が那須にあるのかという物珍しさで行ってみることにした。

館内の菅 木志雄作品。

館内の菅 木志雄作品。

富山の土徳を五感で堪能。 アートホテル〈楽土庵〉 開業に向け予約受付中!

楽土庵のラウンジ。

世界各地の土徳が生んだ家具や工芸も

田園地帯に家々が点在する、
富山県砺波(となみ)市の美しき農村景観「散居村」。
この地域で家の周りを囲む屋敷林は「カイニョ」と呼ばれ、
国の重点里地里山にも選定されています。

そんな自然豊かな地に、2022年10月5日(水)、
築120年の古民家を再生した宿と
レストラン〈楽土庵(らくどあん)〉が開業。
現在予約を受けつけています。

楽土庵は、三方を水田に囲まれた「アズマダチ」と呼ばれる
富山の伝統的な民家を活かした1日3組限定の宿。

コンセプトは、村の景観・空間・アート・料理・アクティビティなどを通じて
「富山の土徳(どとく)」を体感してもらうこと。

「土徳」とは、人と自然がつくりあげてきた、
その土地が醸し出す品格のようなものです。
富山の地を訪れた民藝運動の創始者・柳宗悦が、
厳しくも豊かな環境の中で、恵みに感謝しながら生きる人々に出会い、
「ここには土徳がある」と表現したとか。
楽土庵は、そんな富山の土徳に触れることで、
訪れる人が癒される宿を目指していくといいます。

館内は、土・木・和紙・絹など古来からの自然素材を用いた、
周囲の自然環境や歴史と切れ目なくつながる空間に、
民藝・工芸や現代アートが調和しながら設えられます。

例えば、ピエール・ジャンヌレの家具、
李朝のバンダチなどのインテリアに、
芹沢銈介・濱田庄司といった民藝作家から
富山の工芸作家、内藤礼といった現代美術家の作品まで。
世界各地の土徳から見出せる「他力美」が顕現した家具や
工芸・美術品を蒐集し、設えに使われています。
これらの作品やアメニティ、レストランで使用される
オリジナルの器の多くが購入可能。

民俗・芸能・食・音楽を通じ 遠野に広がる「異界」を巡る3日間 『遠野巡灯篭木’22』開催決定!

遠野の「異界」をめぐるツアー

2022年9月23日(祝・金)~25日(日)の3日間、
岩手県遠野市で、ツアー型イベント『遠野巡灯篭木(トオノメグリトロゲ) ’22』が
開催されます。

柳田国男が『遠野物語』を記し、
今なお、動物、妖怪、死者の魂まで、「異界のものたち」の気配が色濃く残る土地、遠野。
本ツアーでは、「遠野の祈り」をテーマに、
「天明の大飢饉」による餓死者を供養するために刻まれたという〈五百羅漢〉、
河童が住んでいると伝わる〈カッパ淵〉のある〈土淵山口集落〉などを
ガイドと一緒に巡ります。

『遠野巡灯篭木』は今回が2回目の開催。写真は昨年ガイドと遠野を巡ったスタディツアーの様子。

『遠野巡灯篭木』は今回が2回目の開催。写真は昨年ガイドと遠野を巡ったスタディツアーの様子。

ツアー1日目の夜は、〈遠野ふるさと村〉の「南部曲がり屋」を会場に、
土づくりから取り組み世界から注目されるオーベルジュ〈とおの屋 要〉のどぶろくと、
自家農場で牛を育て地産地消を貫くイタリアン〈おのひづめ〉の料理という、
遠野を味わうスペシャルディナー、
2日目の夜には、400年の歴史をもち、
『遠野物語』にも登場する伝統芸能「しし踊り」と
7名の現代音楽家によるライブセッションが披露される予定です。

ディナーの会場となる「南部曲がり屋」は、母屋と馬屋が一体となった家。遠野は古く馬の産地で、馬と暮らしてきたためにこうした住宅が残ります。

ディナーの会場となる「南部曲がり屋」は、母屋と馬屋が一体となった家。遠野は古く馬の産地で、馬と暮らしてきたためにこうした住宅が残ります。

狩猟で仕留めた鹿の供養が由来とされる「しし踊り」。ライブセッションの会場は、柳田国男が初めて「しし踊り」を見たとされる〈菅原神社〉。ライブはツアー参加者以外も観覧が可能です(要申込)。

狩猟で仕留めた鹿の供養が由来とされる「しし踊り」。ライブセッションの会場は、柳田国男が初めて「しし踊り」を見たとされる〈菅原神社〉。ライブはツアー参加者以外も観覧が可能です(要申込)。

お舟で見る中秋の名月。 柳川〈御花〉で風情ある一夜を

水面でゆらり、月見酒を1杯

空が澄み渡り、月が最も美しく見えるといわれる中秋。

福岡県柳川市の老舗料亭旅館〈御花(おはな)〉から、
お月見にぴったりの宿泊プランが販売開始となりました。

日本で唯一泊まれる国指定名勝である御花で、
秋の料理や舟でのお月見を楽しめるプランです。

今年の中秋の名月は9月10日。
プランは9〜11月の期間の満月前後、約1週間を予定しています。

月を愛でながら月見酒をどうぞ。

月を愛でながら月見酒をどうぞ。

川下り観光が有名な柳川。

柳川市には、掘割(ほりわり)と呼ばれる全長930キロメートル、
中心部は60キロメートルにも及ぶ水路が張り巡らされており、
すいすいと行き交う舟が風物詩となっています。

かつて柳川の町民は掘割の水で着物を洗い、
顔を洗い、喉を潤していたそう。

今でも農業用水として利用されるだけでなく、
掘割は水害からまちを守る大きな役割を担っています。

そんな歴史ある柳川の掘割で、ゆらりと月夜を楽しみましょう。

月見酒や月見団子付きのおつまみ。※写真は昨年の内容です。

月見酒や月見団子付きのおつまみ。※写真は昨年の内容です。

舟でいただく月見酒は、厳選した3種の筑後地域の
地酒を飲み比べできるお酒好きにはうれしいセット。
お酒が苦手な方にはノンアルコールの
ドリンクのご用意もあるのでご安心を。

お月見には欠かせない月見団子はもちろん、
季節のおつまみも味わえますよ。

柳川牛をメインに魚や季節野菜などを使った秋の料理。

柳川牛をメインに魚や季節野菜などを使った秋の料理。

当日は、舟に乗り込む前に旅館でお食事をいただきます。

御花の料亭が守り続けているやさしいまろやかな出汁を基調に、
豊かな有明海と肥沃な筑後平野が育てた旬の食材を使った
和食のコース料理は、彩りも美しい秋の味わいです。

その料理の内容は毎月、季節の移ろいに合わせて変わるのだそう。

季節の料理に舌鼓を打ちつつ、
夜の舟出では船頭の歌う舟唄に耳を傾けながら、
昼間の川下りとはまた違った夜の宴を体験できそうですね。

満月前後以外の日にちでも「夜の貸し切り舟プラン」で
夜の川下りやお食事を楽しめるとのことで、
詳しくは御花のHPをご覧ください。

早朝の朝日が差し込む100畳の大広間。宿泊者は気持ちのよい朝のはじまりを大広間で過ごせる。

早朝の朝日が差し込む100畳の大広間。宿泊者は気持ちのよい朝のはじまりを大広間で過ごせる。

五島列島にラグジュアリーホテル 〈五島リトリート ray〉が 8月30日オープン

“祈りの島”五島の歴史や魅力を宿泊しながら体感

長崎県五島市に〈五島リトリート ray〉が2022年8月30日にオープンします。

五島のシンボル、鬼岳(おんだけ)が300万年前に噴火した際に形成したと言われる
溶岩海岸を見下ろす高台に位置するこのホテルは、全室オーシャンビュー露天風呂付き。

五島のシンボル、溶岩海岸を見下ろす高台に位置するこのホテルは、全室オーシャンビュー露天風呂付き。

デザインを手がけたのは、〈ザ・ペニンシュラ東京〉などを代表作に持つ橋本夕紀夫氏。

デザインを手がけたのは、
〈ザ・ペニンシュラ東京〉などを代表作に持つ橋本夕紀夫氏。
“眼前に広がる海と空の景観を建物内に取り込むこと”
をコンセプトにデザインされた館内からは、海と空のシアターのような景色が広がります。
そんな心まで開放されるような空間には、
長崎ビードロを創作する〈瑠璃庵〉のガラスなど地域作家によるクラフトが彩ります。

“眼前に広がる海と空の景観を建物内に取り込むこと”をコンセプトにデザインされた館内からは、海と空のシアターのような景色が広がります。

心まで開放されるような空間には、長崎ビードロを創作する〈瑠璃庵〉のガラスなど地域作家によるクラフトが彩ります。

「みんなでつくる公園」 福井県おおい町の新たな交流拠点 〈SEE SEA PARK〉

透明なブロックが積み重なった建物が目印

リアス式海岸から美しい絶景が広がる自然豊かなまち、福井県おおい町。
ここに2022年7月16日(土)、人々の交流拠点となる複合商業施設
〈SEE SEA PARK(シーシーパーク)〉がオープンしました。

コンセプトは「みんなでつくる公園」。
誰もが自由に自分らしく楽しめる場所、
いつも新しいことに出会える場所を目指しているそうです。

SEE SEA PARKが建つのは、道の駅やホテル、
子ども向け施設などが集積するうみんぴあエリア。
横目にオーシャンビューが広がる、潮風が気持ちのよい開けた立地です。

人々の交流拠点となる複合商業施設
〈SEE SEA PARK(シーシーパーク)〉がオープンしました。

まるで南国の踊り!
今でも鹿児島に多く残る
奇抜な装束の奇祭とは?

外から流れてきた文化は、取り入れられ、定着する

今年から僕ら〈BAGN Inc.〉では鹿児島の文化やアートの情報を収集〜発信する施設、
かごしま市文化情報センター(Kagoshima Culture Information Center=KCIC)の
運営を引き受けることになり、新しい活動を始めています。

かごしま文化情報センターは市役所の中にあります。

かごしま文化情報センターは市役所の中にあります。

この施設では「アートマネジメント実践人材育成講座」や、
市民に開かれた文化を学ぶワークショップなども随時開いていきます。
実は県立美術館がひとつもない鹿児島県ですが、
この講座では実際に鹿児島のあちこちで
さまざまなインディペンデントな企画を実践しているプロデューサーを毎回招いて、
半年かけてみんなで新しい企画を立ち上げていこうというもの。

ワークショップでは地域の生活文化にもフォーカスして、
いわゆるアートだけではなく、地域の食文化を子どもたちと一緒に学んだり、
現代の文学の一形態として、
子どもたちが地元で活動しているラッパーからラップを学び、
自己表現するなかで現代の文化に親しむ機会をつくるというような企画も。

センター内ではさまざまな地域内外の文化芸術関連の情報の案内や書籍の閲覧もできます。

センター内ではさまざまな地域内外の文化芸術関連の情報の案内や書籍の閲覧もできます。

この連載では文化の地産地消ということをタイトルに掲げて書き連ねていますが、
そもそも「文化ってなんだろう?」と改めて思うことがあります。

文化とは、ひと言でいうと
「地域社会のなかで共有される固有の考え方や価値基準」のことです。
ですが、今僕らが地域固有のものだと思っているものも、
ルーツを辿ると外から来たものだったということは多々あります。
そういうことに意識的じゃないと、
外来種と知らずに地元固有だと思いこんで地産地消と叫んでいる
というようなことになりかねない。

ただ、同じように外から流れてきても、
地域に根づくものとそうでないものがあって、地域によって大きく違いが生まれる。
なので、地域固有の文化というのは、土地固有のものや風土に加えて、
外からもたらされたものを地域の人がどう受け止め、
自分たちのものとして取り込んだかという受容の仕方のことだとも言えそうです。

人が介在しなければ文化とは呼ばないので、結局のところ地域の文化というのは
「その地域の人々のあり方=人柄」と言えるかもしれません。

県内を巡回する「六月灯」という移動祝祭日も地域に根づいた生活文化のひとつ。

県内を巡回する「六月灯」という移動祝祭日も地域に根づいた生活文化のひとつ。

外から取り入れたのちにガラパゴス化して、
いつの間にか独自の文化になっているものも往々にしてあります。
そんな目でもう一度鹿児島という地域を眺めてみると
ここに残る文化のなかにいろんなものが見えてきます。

〈かたくりの宿〉 秘境「秋山郷」の小学校に泊まる!? 芸術祭とともに歩む宿

集落を見守ってきた小学校が宿に

新潟県津南町と長野県栄村にまたがる秘境、秋山郷。
昔ながらの農村風景や美しい自然が残るこのエリアの
結東(けっとう)という小さな集落に、その宿はあります。
ここは廃校になった校舎を改築した〈かたくりの宿〉。
地域の人たちの思いがつまった建物です。

どこか懐かしい雰囲気に包まれています。

どこか懐かしい雰囲気に包まれています。

中に入ってみると、学校だった頃の面影がそこかしこに感じられ、
ノスタルジックな気分に。
つくりもユニークで、教室はくつろげるシンプルな和室の客室に、
そしてなんと校長室はお風呂になっているんです。

元校長室に温泉が。結東温泉は「芒硝泉(ぼうしょうせん)」(硫酸塩泉の一種)という希少な泉質のお湯。日帰り入浴もできます(不定休のため電話にて要問い合わせ)。

元校長室に温泉が。結東温泉は「芒硝泉(ぼうしょうせん)」(硫酸塩泉の一種)という希少な泉質のお湯。日帰り入浴もできます(不定休のため電話にて要問い合わせ)。

この学校の歴史は古く、開校は明治17(1884)年。
僻地のため、義務教育免除地に指定されたこともありましたが、
昭和61(1986)年に休校になるまで、多くの子どもたちがここで学び、
巣立っていきました。

地域の人たちにとって大切な場所であり、
ずっと地域の子どもたちを見守ってきたこの学校を、
なんとか生かせないかと考えた集落の人たちは、町とも協議し、宿泊施設にすることに。
1992年に閉校となり、翌1993年にふるさと資源活用事業として、
かたくりの宿へと生まれ変わります。

部屋にはベランダも。

部屋にはベランダも。

ところが、秘境の山里の宿は経営が難しく、事業者は何度か交代。
4度目に経営に身を乗り出したのが、〈NPO法人越後妻有里山協働機構〉でした。
越後妻有里山協働機構は〈大地の芸術祭〉を運営するNPOで、
2009年の芸術祭開催を機にかたくりの宿を再スタートさせ、
現在も運営を担っています。

〈OYAKI FARM〉 おやきの発信拠点が長野に誕生

楕円形の美しい建物も印象的

信州を代表する郷土料理、おやき。
もともとは米の代わりとして、小麦粉と蕎麦粉を練った皮に
なす、きのこなどを入れてひもじい冬の食料とされていました。
今では長野名物として親しまれていますよね。

そんなおやきにまつわるビッグニュースが2022年7月に到来。
なんと〈OYAKI FARM〉なる施設が、長野インターチェンジ至近に誕生しました。

手がけたのは、大正14年から鬼無里村(現在の長野市鬼無里)で
おやきをつくり続けてきた老舗・〈いろは堂〉

長野インターチェンジ至近に誕生した〈OYAKI FARM〉。

おやきの製造・販売をはじめ、カフェやショップ、製造工程の見学、
おやき作り体験などさまざまにおやきを楽しめる施設となっています。

いろは堂のおやきは、まず油で揚げて、
そのあと高温の窯で焼き上げるというオリジナルの製法で作られます。
そうすることでこんがりかつふっくらとした生地の食感になるのだそう。
カフェではそんな生地に包まれた7種類の定番具材の入ったおやきのほか、
季節限定メニューもご用意。

五感が冴え渡る! 富山・城端別院善徳寺の コワーキングスペース

柳宗悦も所縁のある寺院でお仕事

越中の小京都と呼ばれ、今も風情あるまち並みが残る富山県南砺市城端(じょうはな)は、
城端別院善徳寺の寺内町として栄えてきたまちです。
創建から550年、「真宗王国」北陸の中心を担ってきた城端別院善徳寺には、
民藝運動の創始者・柳宗悦が62日間滞在し、民藝思想の集大成となる
『美の法門』を執筆したという、「民藝の聖地」でもあります。

そんな由緒ある城端別院善徳寺に、2022年夏、
なんとコワーキングスペースが新設されました。

2022年夏、柳宗悦も所縁のある寺院「城端別院善徳寺」に新設されたコワーキングスペース。

コワーキングスペースとして用意された部屋は、
善徳寺の日本庭園に面した、開放感のある畳の間。
長テーブルに16席の椅子が用意され、
静謐な空間でいつも以上に仕事が捗りそうな雰囲気です。

コワーキングスペースとして用意された部屋は、開放感のある畳の間のほかに、会議やテレカンに使用できる個室3室もある。

また、会議やテレカンに使用できる和室の個室3室もあり。

高野山の歴史・文化を 五感で伝える文化複合施設 〈高野山デジタルミュージアム〉 がオープン

高野山の魅力を発信する拠点に

高野山の中心部に、文化複合施設〈高野山デジタルミュージアム〉が
8月3日にオープンしました。

“心の解放の旅への入り口”をコンセプトに、
この地で1200年以上受け継がれてきた弘法大師空海の想いや
歴史的建造物を解説するVRシアター、
〈猿田彦珈琲〉がプロデュースするスペシャルティコーヒーなどを提供するカフェ、
ミュージアムショップで構成されています。

〈高野山デジタルミュージアム〉のVRシアターでは、弘法大師空海の想いや歴史的建造物を解説。

250インチの大スクリーンと高輝度プロジェクタ―、
7.1chサラウンドのシアター環境を誇るVRシアターで上演されるのは、
高野山二大聖地のひとつである壇上伽藍(だんじょうがらん)を舞台にした
『高野山 壇上伽藍―地上の曼荼羅―』。

専属ナビゲーターによるコントローラー操作に合わせて
空間を自由に移動できるほか、
デジタルならではの視点や演出により、
知られざる文化財の魅力を圧倒的な没入感と臨場感で体感できます。

また、シアター内の椅子や壁紙などには高野霊木を使用し、
天井造作には伝統の格子天井を用いるなど、
空間づくりにも高野山を体感できるような仕かけが。

〈高野山 café雫〉では〈猿田彦珈琲〉プロデュースによるオリジナルブレンドコーヒーや精進だし茶漬けなどが楽しめる。

カフェ〈高野山 café雫〉では、〈猿田彦珈琲〉プロデュースによる
オリジナルブレンドコーヒーの「高野山ブレンド」をはじめ、
精進カレーや精進だし茶漬けなど
地域生産者や事業者の食を取り入れたフード・スイーツメニューが楽しめます。

高野山 精進カレー

「高野山 精進カレー」。

自分で作るこうやくん最中

自分でつくる「こうやくん最中」。

富山〈ハナミズキノヘヤ〉
名機「エベレスト」で聴く、
デザイン好き店主のミュージックバー

〈JBL〉のエベレストで聴く雄大な音

音楽好きコロンボとカルロスがリスニングバーを探す巡礼の旅、
次なるディストネーションは富山県富山市。

コロンボ(以下、コロ): 前回の目的地、金沢から新幹線で2駅、
富山の〈ハナミズキノヘヤ〉に。新幹線ができてずいぶんと近くなったよね。

カルロス(以下、カル): 在来線だと金沢から1時間はかかったから、
かなり身近になった気がするよね。ここ富山は素朴でとっても風情があるんだ。

コロ: そう。なんだかのんびりする。好きだなー、富山。

カル: こと音楽となると、富山の人はオタク気質の人が多いみたいだよ。
古くからあるジャズバーはもちろんだけど、
ブラジルやアルゼンチンのレコードばかりを集めたレコ屋、
〈ボン・ディスコス〉があったりと。

コロ: 〈ハナミズキノヘヤ〉は一青窈と関係あるの?

カル: お店のビルが空を押し上げているけど、関係はまったくない。
店の前の道がハナミズキ通りというので、そこから命名したんだって。

コロ: 築50年というビルがほどよくやれてて、いい感じだよね。

カル: 壁面のグラフィティとアイビーのコントラストはあまく危険な香りがするよね。
お店は1階なんだけど、3階にはたばこの煙に燻されたイベントスペースがあったりと、
怪しいナイトライフの匂いが満々なんだ。

コロ: とはいえ、入ったときにかかっていたレコードは夏っぽくて、最高だったな。
ジョン・ルシアンの「クエンダ」。

カル: 波の音からスキャットへとつながる、イカしたラテンサウンド。
センスのいいセレクトだよね。店主の水原憲人さんのヘビーローテーションなんだって。

コロ: レコードで聴くのは初めてだな。
まさか〈JBL〉の「エベレスト」でこの曲が鳴っているとはね。

カル: JBLのフラッグシップモデルと言ってもいい、このスピーカーは、
幅1メートル、高さ1.4メートルと超大型。
JBLといえば、「パラゴン」もすごいけど、こいつはまさに威風堂々な存在感を発している感じ。

コロ: 巨大スピーカーならではの雄大さがあって、
音を鳴らすというより空気を鳴らす、エベレストの名に恥じない振る舞いなんだ。
一度は聴いてみる価値のある音だと思う。

圧倒的存在感で店内奥にどかりと君臨する〈JBL〉のフラッグシップ・スピーカー〈エベレスト〉。

圧倒的存在感で店内奥にどかりと君臨する〈JBL〉のフラッグシップ・スピーカー〈エベレスト〉。

カル: 2011年に〈ハナミズキノヘヤ〉を開いた店主のお父さんが、大病した際に、
生きているうちにもっといい音で聴きたいと買ったものなんだって。
幸い回復して、今はとっても元気でちょくちょくお店に顔を出しているそう。

コロ: お父さんの嗜好はジャズ?

カル: そうみたい。お父さんいわく、
〈エベレスト〉はジャズをかけると音のグルーブが違うそう。
お気に入りのレコードは『DUKE ELLINTON & JOHN COLTRANE』だってさ。

創業者である父、水原健造さんの永遠の1枚、『DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE』。

創業者である父、水原健造さんの永遠の1枚、『DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE』。

コロ: エベレストの前の「いつもの席」に座って聞いているんだってね。

カル: ボクが行ったときは、好きな曲がかかると、
お父さんががっつりボリュームを上げて、
それに気づいた息子の憲人さんがこっそり下げるという小競り合いを
10回以上は繰り返していたかな(笑)。
77歳だけど、キャラが強くて、いわゆる昭和の豪傑オヤジって感じ。

コロ: ローリングストーンズをリクエストした常連と、
本気でケンカしていたらしいじゃない。ストーンズが嫌いなの?

カル: いや、音楽を愛し過ぎるが故のバトルのようだったね。
そんなやりとりも、ある意味お店の名物らしい(笑)。

コロ: お父さんは昭和だけど、お店は渋いバーというより、
もっと洗練されたカフェバーって感じ。

カル: ナチュラルワインをはじめ、いろいろなお酒を楽しめるから、
カップルも多いみたい。なんたって空間演出が行き届いている。

床のテラゾー仕上げ、そして堅牢な柱とワーグナーの建築デザインをイメージしたインテリア。

床のテラゾー仕上げ、そして堅牢な柱とワーグナーの建築デザインをイメージしたインテリア。

〈WORKATION IN TOYOOKA @KIAC〉 〈城崎国際アートセンター〉が テレワークの拠点に

ワーケーションの需要に対応

舞台芸術を中心とした芸術活動のための滞在制作
(=アーティスト・イン・レジデンス)を行う施設として、
開館以来、多くの国内外のアーティストを受け入れてきた、
兵庫県の〈城崎国際アートセンター〉。

2022年4月1日、そんな同施設に、テレワーク拠点となるスペース
〈WORKATION IN TOYOOKA @KIAC〉が誕生しました。

観光の核を「モノ」や「食」の消費から、
「豊岡のローカル」への憧れや共感へと切り替え、
来訪者が市内の人々と交流することで、まちに共感し、
あこがれや愛着を抱き、何度も訪れ、長期滞在してもらう
「コミュニティツーリズム」の実現を目指す豊岡市。

新たにできたここは、城崎温泉の「まち全体がひとつの旅館」という考えのもと、
まちぐるみで人々を迎え入れてきた経緯から、泊まる・食べる・買うに、
今回新しく「働く」を加え、新たなテレワーク拠点としてつくられました。

設計は、スキーマ建築計画が担当。
近年の急速な働き方の変化でワーケーションの需要拡大が予想される中、
城崎温泉の強みを活かし、豊岡独自のローカルを感じ、
メリハリをつけて仕事ができる環境をコンセプトに設計。

ワーキングデスク

ワーキングデスク

ワーキングデスク

ワーキングデスク

個人客が多い城崎温泉の特徴から、独立したワーキングデスク(11台)と、
オンライン会議にも対応する空間としてワーキングルーム(個室/2室)を整備。

長野県・佐久穂町
一棟貸し切り宿〈山村テラス〉で過ごす
美しいひととき

セルフビルドの隠れ小屋

長野県南佐久郡佐久穂町。
軽井沢から近く、特にコロナ後は移住者や県外からの視線を集めているが、
このまちにはそれよりずっと以前から、国内外の旅行者が頻繁に訪れる、
1棟貸し切りの宿がある。
手がけたのは、〈山村テラス〉の岩下大悟さんだ。

〈月夜の蚕小屋〉。かつての養蚕の場所はシンプルで美しい寝室に改装。

〈月夜の蚕小屋〉。かつての養蚕の場所はシンプルで美しい寝室に改装。

森に続く丘の上にある12畳の小さな小屋、〈山村テラス〉。
築70年の蚕小屋を改装した〈月夜の蚕小屋〉。
北八ヶ岳山麓の別荘地を改装した〈ヨクサルの小屋〉。
訪れた人は、その美しさに目を見張るだろう。
しかもこれらは岩下さんたちのセルフビルド、さらに完全に独学だというから驚きだ。

いずれも空間は小さいが、外装も内装も家具も食器も、
あらゆるところに丁寧な目配りがされている。
丸みのある、どこかかわいらしくもある空間に、質感のあるあたたかで親密な雰囲気。
仕事場にするよりも、ここでただ時間を過ごすことを味わいたい、
叶うものなら、ここでずっと暮らしていたい……
山村テラスの空間には来訪者の心をつかんで離さない魅力がある。

〈木馬のワルツ〉。奥の部屋との壁を抜く際、筋交いを避けるため曲線状にした。

〈木馬のワルツ〉。奥の部屋との壁を抜く際、筋交いを避けるため曲線状にした。

岩下さんは2021年、4軒目の宿泊施設となる〈木馬のワルツ〉を、
佐久穂町が隣接する佐久市の望月という地域にオープンした。
もともとはすぐ近くにある馬事公苑の馬の調教師の宿舎だったが、
約10年使用されておらず、建物を所有する佐久市の観光政策のひとつとして、
市の振興公社から管理運営を委託されるかたちで、岩下さんたちが手がけることになった。
望月という地名が由来する満月、
この地が平安時代から朝廷へ献上する名馬の産地だったという郷土史に想を得て、
「月と馬」を空間のテーマにしたという。

木馬のワルツ。玄関をはじめ、室内には馬蹄のシルエットがアクセントに。

木馬のワルツ。玄関をはじめ、室内には馬蹄のシルエットがアクセントに。

「そういう歴史や文化はヒントにします。
『この場所だったから、この空間になった』というのがベストですね」と岩下さん。
ところが意外にも、「ものづくりはそんなに向いてないと思います」と言う。
東京に工房を構える兄弟の仕事と比べると、
「プロの職人になれなかった劣等感があるからこそ、手を動かして、試行錯誤して、
結果として山村テラスっぽい空間が仕上がっているんだと思います」

インフィニティ温泉もある 勝浦の新スポット。 レストラン&サーマルスプリングスパの複合施設〈edén〉

東京から2時間の場所にある勝浦市。
太平洋に面する千葉県南東部に位置し、
房総半島の海と山を感じられるその地は、
1年を通して、温暖な気候に恵まれています。

日本三大朝市のひとつ「勝浦朝市」が有名で
世界大会も行われるサーフスポットとしても知られます。
しかし近年、観光客は減少。地元での後継者不足も課題となってきました。

その勝浦市に、人口流入の増加を目指して誕生したのが、
レストラン&サーマルスプリングスパ(天然温泉)の複合施設〈edén(エデン)〉です。
正式名称は〈かつうら海中公園滞在型観光施設〉といいます。
勝浦市と広尾の複合施設〈EAT PLAY WORKS〉や
東京・麹町にあるオフィスビル〈麹町大通りビル〉などを手掛ける
〈Salt Group(ソルト・グループ)〉による官民共同プロジェクトです。

勝浦市に誕生したレストラン&サーマルスプリングスパ(天然温泉)の複合施設〈edén〉。

オールオーシャンビューの複合施設〈edén〉は
「どこにもないはずの楽園」というコンセプトを掲げています。

リアス式海岸の海が目の前に広がる施設は
天候に左右されず、年間を通して楽しめます。
総面積730.1平方メートルの中には、
サウナを伴うサーマルスプリングスパと
レストラン、ショップが併設されています。

勝浦のシーフードをメインにした地中海料理を海を眺めながら

〈edén〉のレストランでは、勝浦のシーフードをメインにした地中海料理が味わえる。

施設の1階にはレストランとショップがあり、
レストランは勝浦の大自然に溶け込む、ナチュラルな色合いで統一。

パエリア 2名分 3,200円から

パエリア 2名分 3,200円から

提供されるのは地元で採れた食材を可能な限り使用した地中海料理。
アヒージョやオープンキッチンで豪快に炊き上げるパエリア、
伊勢海老のボイルなどのシーフードのほか、
千葉県内で生産される野菜や果物も取り入れた料理が
コースでもアラカルトでも楽しめます。
もちろんカクテルやワインも充実。

〈edén〉の施設内には足湯を楽しみながら食事やコーヒーが楽しめるスペースも用意されている。

天気がよければテラスで料理をいただくこともできます。
足湯を楽しみながら食事やコーヒーが楽しめるスペースも用意されていて
レストランの利用だけでも、複合施設としての〈edén〉の特徴を
楽しむことができます。

〈edén〉内のショップでは、近隣で栽培された新鮮な野菜や海の幸の加工品、自家製フォカッチャなども販売されている。

ショップには近隣で栽培された新鮮な野菜や海の幸の加工品のほか、
レストランでも楽しめる自家製フォカッチャなども販売されているので、
ちょっとしたお土産を買って帰りたくなりそう。

〈休暇村南紀勝浦〉の ナイトカヤック付きプランで ウミホタルに会いに行こう

幻想的なウミホタルの光景は一見の価値あり

紀伊半島・和歌山県南東の熊野灘を一望する高台に建つ
リゾートホテル〈休暇村南紀勝浦〉は、
8月31日までナイトカヤック付きプランを提供しています。

紀伊半島・和歌山県南東の熊野灘を一望する高台に建つリゾートホテル〈休暇村南紀勝浦〉。

温暖な気候と、常緑樹の山並みを背に雄大な海岸を望むこのエリアは、
南国的な風光に恵まれたリゾート地。
そんな豊かな自然に囲まれたこのホテルは、本州最南端の〈休暇村〉でもあります。
熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社から成る
世界遺産「熊野三山」や熊野古道の散策拠点としても最適です。

ナイトカヤックの出発地点となる太地町。熊野灘に面した紀伊半島屈指の観光スポットでクジラのまちとしても知られる。

ナイトカヤックの出発地点となる隣町の太地町は、
古式捕鯨発祥の地として知られるクジラのまち。
歴史や文化が色濃く残り、まち全体が熊野灘に面した小さな半島は
紀伊半島屈指の観光スポットです。

〈ゴールドウイン〉が、国立公園の 魅力発信プログラムを始動!

自然や地域の魅力に触れるツアーも開催

〈THE NORTH FACE〉、〈HELLY HANSEN〉などのブランドを有し、
さまざまな環境問題にも取り組む
スポーツアパレルメーカー〈ゴールドウイン〉。

2020年10月には、国立公園の魅力発信や利用者拡大を図る
国の国立公園オフィシャルパートナーシッププログラムより、
環境省と国立公園オフィシャルパートナーシップを締結しました。

国立公園オフィシャルパートナーである〈ゴールドウイン〉が、〈National Parks of Japan〉プロジェクトを始動。

そして2022年夏、この取り組みを包括するような
プロジェクト〈National Parks of Japan〉を始動。
ゴールドウインが培ってきたフィールドでの知見を活用し、
国立公園や自然のさらなる普及につなげていくといいます。

まず、国立公園の持続可能な「保護と利用」の実現を目指し、
自然環境において保全意識向上・利用拡大、地域活性化の
情報をまとめたサイトをオープン。

国立公園を関東/中部エリア、北海道エリア、東北/上越エリア、
関西/中国エリア、九州エリア、沖縄エリアの6つに分け、
それぞれ期間を設けて丁寧に紹介していきます。

〈MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS〉が 〈中川政七商店〉とコラボ。 奈良の魅力を体感できる宿泊プラン登場

奈良の魅力を五感で感じる宿泊体験

奈良市にあるホテル〈MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS〉は、
同じく奈良の老舗〈中川政七商店〉とコラボした宿泊プランを発売中です。
同店のアイテムを取り入れた特別なお部屋で、
奈良の魅力をより体感できるようなプランになっています。

〈MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS〉と〈中川政七商店〉のコラボ第1弾は、宿泊プラン「雪音晒(ゆきねざらし)の寝具と吉野ヒノキの香り」。

第1弾は、「雪音晒(ゆきねざらし)の寝具と吉野ヒノキの香り」。
シーツやふとんカバーなどの寝具に〈中川政七商店〉が製造販売する雪音晒を使用しています。

シーツやふとんカバーなどの寝具には〈中川政七商店〉が製造販売する雪音晒を使用。

“究極の晒(さらし)”とも呼ばれ、綿本来の風合いを持つと同時に、
パウダースノーを踏みしめた時のようなキュッとした感触が特徴。
睡眠中の汗もしっかり吸って素早く乾くため、心地よい眠りを実現します。

「雪音晒(ゆきねざらし)の寝具と吉野ヒノキの香り」プランでは、奈良県産ヒノキの精油と吉野ヒノキのチップセットや奈良県産の番茶2種も用意。

また、気持ちをリラックスさせる成分を含む奈良県産ヒノキの精油と
吉野ヒノキのチップセットや、奈良県産の番茶2種も用意。
32平米のゆとりあるSuperiorルームで、
ゆったりと安らぎの時間を過ごすことができるでしょう。

奈良県産ヒノキの精油や吉野ヒノキのチップセット、奈良県産の番茶2種も用意。

吉野ヒノキの精油と⼤和番茶はお土産セットも用意されており、
自宅などでも楽しめるように。

〈星のや竹富島〉が10周年。 コンセプトムービーも登場

暮らすように滞在する〈星のや竹富島〉が、誕生から10年

各施設が独創的なテーマを持ち、「夢中になるという休息」を合言葉に、
土地にとっての日常であり、顧客にとっての非日常を提供する〈星のや〉。
沖縄の原風景が残る小さな島に、
国内3軒目の星のやとして、2012年に誕生した〈星のや竹富島〉があります。
「ウツグミの島に楽土」をコンセプトとして、
島の歴史や伝統を受け継ぎながら進化していく離島の集落に、
暮らすように滞在することができます。

竹富島は、石垣島から船で約10分に位置する、
珊瑚礁が隆起してできた周囲約9.2キロの小さな亜熱帯の島です。
開業に至るまでには、島の方々との長きに渡る話し合いの期間を含めて、
約7年の歳月をかけた道のりがありました。
その背景には、1972年沖縄返還の時代に島の方々が数々の苦難を乗り越え、
竹富島を守り生かし続けてきた歴史があります。

先人たちによって受け継がれた美しい自然環境と伝統文化を大切にする思いは、
島の独自の約束事であり「売らない、汚さない、乱さない、壊さない、生かす」という
5項目が基本理念に掲げられた「竹富島憲章」に表れています。

〈星野リゾート〉代表の星野佳路さんは、星のや竹富島の開業計画を進めるにあたり、
「島が大事にすることは、星のや竹富島も守る」と繰り返し伝え続けました。
竹富島の固有の伝統文化は未来に残すべきものだと考えていたからだといいます。

島の方々との対話を重ねたのち、
島の東に位置する林の中でたくましく育っていた在来種の樹木を残し、
土地を守る神様に祈願して着工。
こうして竹富島の集落と同じ、サンゴの白砂の道に、グックと呼ばれる石積みの塀、
琉球赤瓦屋根の木造平屋建築が建ち並んだ「沖縄の原風景」を踏襲する
星のや竹富島が開業しました。

〈星のや竹富島〉の全客室48棟は島の伝統建築基準に則って築かれ、島の集落同様にすべて南向きに造られている。

星のや竹富島の全客室48棟は島の伝統建築基準に則って築かれており、
島の集落同様にすべて南向きに造られています。
「幸せを運ぶ」とされる南風(ぱいかじ)を取り込める大きな窓を南側に配し、
外と中が緩やかにつながるように設計。
北側の窓を開ければ南風が通り抜け、
鳥の声や木々のそよぐ音など豊かな自然を感じられるつくりです。

〈星のや竹富島〉の客室は「幸せを運ぶ」とされる南風(ぱいかじ)を取り込める大きな窓を南側に配し、外と中が緩やかにつながるように設計。

伝統的な建築技法を踏襲しているところが見て取れる〈星のや竹富島〉の客室。

室内外さまざまなところで伝統的な建築技法を踏襲しているところが見て取れ、
まるで島の風景の一部であるかのような景観を生み出しています。

〈ぢぢカヌー〉祖父江健一さんと、
別世界のような
釧路川源流域の川下りへ

屈斜路湖畔で異彩を放つ〈ぢぢカヌー〉とは?

第1回の自然ガイド、片瀬志誠さんに続き、
今回はカヌーガイドの祖父江健一さんに、
日本最大のカルデラ湖、屈斜路湖から
釧路川の源流を案内してもらった。

湖畔の道を車で走っていると、目に飛び込んでくる看板がある。
〈ぢぢ〉。
手づくりの木工にペンキの塗装。かなりいい味を出している。

「祖父江」の最初の2文字からついたあだ名が「じじ」。が、なかには「じじぃ」と呼ぶ人もいて、屋号を決めるときに「ぢぢ」にした。

「祖父江」の最初の2文字からついたあだ名が「じじ」。が、なかには「じじぃ」と呼ぶ人もいて、屋号を決めるときに「ぢぢ」にした。

ここは、カヌーガイドと喫茶の店。
いまから1年前、私が弟子屈に移住したばかりの頃、
カヌーはまちを代表するアクティビティだと知って、
初めて「釧路川源流ツアー」を体験した。
そのとき案内してくれたのが、「ぢぢ」こと祖父江健一さん。

カヌーツアーの集合場所であり、おいしいピザとコーヒーが味わえる喫茶店(不定休)でもある。古民家を自分たちで改装した。

カヌーツアーの集合場所であり、おいしいピザとコーヒーが味わえる喫茶店(不定休)でもある。古民家を自分たちで改装した。

取材を兼ねてもう一度、ガイドをお願いすることにした。
訪ねたのは7月初旬。気温30度近い真夏日が、
突然弟子屈町にやってきたとき(7月の平均気温は16.4度)。
「どうぞ座ってください。ツアーの内容を説明しますね」
祖父江さんはそう言って、1冊の本を取り出す。

妻・直子さんがつくった、ぢぢカヌー虎の巻。店内には、木彫りカヌーのストラップなど、夫婦合作の手づくりアイテムも並ぶ。

妻・直子さんがつくった、ぢぢカヌー虎の巻。店内には、木彫りカヌーのストラップなど、夫婦合作の手づくりアイテムも並ぶ。

中を開くと、これから向かう屈斜路湖の絵が描かれていて、
その上に、小さな木彫りのカヌーを置き、
「井出さんがいて……」とリラックマを、
「私がいて……」と子ブタを、それぞれ乗せて巧みに動かし、
約2時間の行程と見るべきポイントを教えてくれる。

全24ページ。人形劇のように展開する絵本(絵と文・直子さん)を見ながら説明を聞いていると、童心になってワクワクする。

全24ページ。人形劇のように展開する絵本(絵と文・直子さん)を見ながら説明を聞いていると、童心になってワクワクする。

説明が終わると、長靴に履き替えて、
ライフジャケットを羽織って、いざ出発!
店の外に出ると、真っ青な夏の空が広がっていた。
「新緑もいいけれど、6月、7月……と葉っぱが出揃ってきて
うわ〜って緑が増える時期も、すごく好きです」
今日は絶好の“ぢぢカヌー日和”だ。

店から150メートルほど歩いたところが出発地点。ふたり乗りのカナディアンカヌーに、出前用の岡持ち(詳細はのちほど)を積んで。

店から150メートルほど歩いたところが出発地点。ふたり乗りのカナディアンカヌーに、出前用の岡持ち(詳細はのちほど)を積んで。

カヌーには、背もたれつきの椅子とパドルが2本積んである。
いずれも手づくりだ。祖父江さんの特技(ときに仕事)は木工で、
パドルは19年前からつくり始めた。

「ジャパニーズアッシュやヤチダモを使うから、やわらかくてしなるし、
長さやグリップを体に合わせてあるから、使いやすい。
漕いでみると全然違う。自作のパドルは、やさしいんです」

風速は約1メートル、湖の状態は凪(なぎ)。「水の上にちょっと出ただけで、向こうに藻琴山が見えて、空も広〜く感じられます」

風速は約1メートル、湖の状態は凪(なぎ)。「水の上にちょっと出ただけで、向こうに藻琴山が見えて、空も広〜く感じられます」

私が前に乗り、祖父江さんは後ろで漕ぐ。これが〈おまかせツアー〉。
湖に出ると、ひんやりとした風が吹いて、とても気持ちいい。

「あの木の下に、カワアイサの親子がいますよ」

そう言われて目を向けると、水鳥が列をつくって泳いでいる。
しかもヒナが何羽も!

お母さんの後ろを追いかけていく、10羽以上のカワアイサのヒナたち。早い!「今年はここら辺に、3家族もいるんです」

お母さんの後ろを追いかけていく、10羽以上のカワアイサのヒナたち。早い!「今年はここら辺に、3家族もいるんです」

チャプチャプと水がカヌーに当たる音を聞きながら、
のんびりと漂うように湖の上を進んでいく。

「あれがバイカモ(梅花藻)。切ってしまわないように、
できるだけ流されながら近寄りましょう」

そして目の前に、水草の花畑が広がった。

約80平方キロメートルの屈斜路湖に現れる、直径10メートル程度の群落。「毎年必ず、この場所だけに咲くんです。なんでだろう?」

約80平方キロメートルの屈斜路湖に現れる、直径10メートル程度の群落。「毎年必ず、この場所だけに咲くんです。なんでだろう?」

7月13日オープン! 〈アクアイグニス淡路島〉で 淡路島の食と温泉、そして自然を満喫

国営公園内に誕生した天然温泉リゾート

2022年7月13日、兵庫県淡路島に
複合型天然温泉リゾート〈アクアイグニス淡路島〉がオープンしました。
「淡路島の“癒し”と“食”」をコンセプトに、
天然温泉をはじめ、飲食店やウェルネスサロンなど
複数の店舗が配置されています。

兵庫県淡路島にオープンした、複合型天然温泉リゾート〈アクアイグニス淡路島〉。

同施設は花と緑が豊かな国営明石海峡公園内の中にあり、
「Park-PFI(公募設置管理制度)事業」によって生まれました。
この制度は整備や管理を行う民間事業者を公募するもので、
国営公園では国営明石海峡公園がはじめて認定されたといいます。

この国営明石海峡公園は淡路島の北端に位置し、
「明石海峡大橋クルーズ」や景勝地「絵島」、花の名所「あわじ花さじき」など
島の観光名所にもアクセスしやすいのが魅力です。
旅のはじめや終着点でも利用しやすい立地にあります。

〈アクアイグニス淡路島〉にはレンタサイクルショップ「シクリズムアワジ」があり、電動アシスト付きバイクやキッズバイクなど多種多様なスポーツサイクルを完備。

さらに〈アクアイグニス淡路島〉には
淡路島最大級のレンタサイクルショップ〈シクリズムアワジ〉があるので
観光スポットへのアクセスもラクラクです。

ロードバイクや電動アシスト付きのE-BIKEのほか、キッズバイクなど
多種多様なスポーツサイクルを完備。
大人から子ども、スポーツサイクル未経験者まで、
多くの人が淡路島のサイクリングを楽しむことができます。

プライベートジェットで行く、 新たな富山に触れるツアーが発売中

国泰寺での座禅体験や瑞龍寺のナイトツアーも

コロナ禍で国内旅行の魅力に気づいた方も多いのでは?
そんな方にぜひチェックして欲しいのが、
プライベートジェットで行く贅沢な富山旅。

2022年6月より、富山県西部観光社〈水と匠〉と〈株式会社SKYTREK〉が連携し、
プレイベートジェットで行く富山第1弾
のツアーが販売されています。

この旅は、移動がプライベートジェットな上、
雄大な自然をはじめ、奥深い文化や伝統的なものづくり、郷土料理など、
富山のあらゆる贅沢を堪能できる内容となっています。

プライベートジェットの機内には、富山の軟水で作ったクラフトビールや「ぶりジャーキー」等が用意されている。

プライベートジェットの機内には、富山の軟水で作ったクラフトビールや「ぶりジャーキー」等が用意されている。

プライベートジェットでは、空から眺める日本の絶景のひとつと言われる、
3000メートル級の北アルプス・立山連峰からわずか30キロ先は
富山湾の深海という、ドラマチックな景観を一望。
機内には上質な富山の軟水でつくった日本酒やクラフトビール、
ご当地おつまみ「ぶりジャーキー」などもご用意が。

宿泊先は、保存地区に指定された高岡の町並みに佇む古民家を再生した宿〈金ノ三寸(かねのさんずん)〉。

宿泊先は、高岡銅器の老舗メーカーが手がけた古民家を再生した宿〈金ノ三寸(かねのさんずん)〉。

宿泊先は、保存地区に指定された高岡の町並みに佇む
古民家を再生した宿〈金ノ三寸(かねのさんずん)〉。
高岡銅器の老舗メーカーが手がけており、
部屋には高岡銅器が飾られていたり、実際に使うことが可能。
富山の奥ゆかしいものづくりに触れながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

金沢・ジャズバー〈穆然〉
マスターはカレー、
お酒とレコードはママ担当

加賀藩前田家御典医屋敷跡に、老舗ジャズバーあり

音楽好きのコロンボとカルロスが
リスニングバーを探すツアーのスタート地に選んだのは、石川県金沢市。

コロンボ(以下、コロ): 音楽はどんな系列が好きなの?

カルロス(以下、カル): ひと通り聴いてきたけど、クラブシーンがベースかな。
でも「GOLDに間に合わなかった世代」の典型で、ちと忸怩たるものがあるんだ。

コロ: ボクもカウンタカルチャーが炸裂した
「レイト60’sムーブメントに間に合わなかった世代」。
洋楽を聴き始めたときはすでに『ラバーソウル』はリリースされていたし、
ウッドストックだって終わっていた。涙。
でも、音楽は最高の酒のつまみだから、レコードバーにはよく行く。
間に合わなかったことへの復讐かもね。

カル: いま金沢がベースなんだけど、東京や湘南に住んでいた時代から
ボクもミュージックバーみたいなところを探してたね。
たしかに「音楽は最高の酒のつまみ」だけど、
お酒が強くないボクには、コーヒーのお茶請けでもあるよ。
ソフトドリンクでも大丈夫なお店があるとうれしい。

大テーブル席とカウンターに分かれる店内、カウンターまわりはジャズを感じさせる。

大テーブル席とカウンターに分かれる店内、カウンターまわりはジャズを感じさせる。

コロ: 金沢って町はジャズが浸透しているみたいだけど、実際のところどうなの?

カル: 〈金沢ジャズストリート〉ってイベントがあって、
このときは金沢駅から片町まで、まちかどライブがあったり、
ホールライブがあったりでジャズ一色。今年も9月17~19日に予定しているんだ。
となりの野々市市にはニューヨークを意識した
〈BIG APPPLE in Nonoichi〉とかもあるし。

コロ: 1973年にマイルス・デイビスが金沢にやってきて、
その30年を記念したイベントとかもあったようですね。
〈穆然〉(ぼくねん)のマスターが言っていた。

カル: 〈穆然〉いいよね。1992年に開店したジャズバーの老舗。
前田家の御典医屋敷だったところにあって、アプローチがいいんだよね。

コロ: こんなとこにジャズバーって感じ。ネオンなんかも怪しいし、
タイムスリップ感がある。入口のところにある松は樹齢400年近いんだって。

カル: ちょっと入りづらいけど、入ってしまえばこっちのもの。
ジャズバーにありがちな排他的な緊張感がないのもいいよね。

伊豆下田、移住者が教える
9つの海水浴場と海遊びスポット。
ライフスタイルで変わる海の楽しみ方

下田にある9つのビーチとは?

伊豆下田には、9つのビーチがあります。
そのそれぞれに個性があり、
下田住民も時と場合によって使い分けているという津留崎さん。
夏本番を迎え、地元に住んでいる目線で
それぞれのビーチの特徴を教えてくれました。
お気に入りのビーチを見つけてみてください。