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ここからは番外編として
海水浴場以外のオススメ海遊びスポットを2か所紹介します。
ちなみに、海水浴場か否かは市が条例で定めていて、
海水浴場でないビーチはライフセーバーがいなかったり、
遊泳区域が定まっていなかったり、遊泳に関しての情報も出ません。
遊泳の際は特にお気をつけください。
これまで紹介したビーチの「白い砂浜」はこちらにはなく、
磯遊び、シュノーケルを楽しむ海になります。
島といっても橋で渡れる、徒歩で1周10分ほどの小さな島です。
伊豆半島はユネスコが認定する「ユネスコ世界ジオパーク」で、
恵比須島はその代表的なスポット「ジオサイト」でもあります。
ジオパーク?ジオサイト?と思われるかもしれませんから、
少し説明を。
地球(ジオ)の成り立ちにとって重要かつ地質学的に価値があり、
保護や教育などの目的で管理されているエリアを
「ジオパーク」といい、
なかでもユネスコが認定するものが「ユネスコ世界ジオパーク」です。
その特徴がよく出ている場所を「ジオサイト」といいます。
では、伊豆半島のどこに地質学的な特徴があるのか?
伊豆半島ジオパークの公式サイトの図を見ると一目瞭然ですが、
伊豆半島は本州で唯一
「フィリピン海プレート」に乗っている地域なのです。
はるか昔、南洋にあった海底火山によってできた島が
プレートの移動によって日本列島につながったのが伊豆半島。
ということで、遠く南からやってきた伊豆半島は
日本列島のほかの地域とは違う独特の地形が目白押しなのです。
その代表的な「ジオサイト」でもある恵比須島では、
まさに地球の成り立ちを感じさせてくれるような
自然のつくり出す造形の数々が見どころなのですが、
恵比寿島の魅力はそれだけではないのです。
「遊べるジオサイト」といいましょうか。
磯には蟹やらヤドカリやらがたくさん。
そして、海の中には魚がたくさん。
そんな魚たちとともに泳ぐシュノーケリングが最高なのです。
こんな感じです。
また、恵比須島のある須崎地区は、
下田でもっとも漁業のさかんな地区です。
大きなホテルなどはない地域ですが、
「民宿発祥の地」といわれる須崎地区の民宿では
新鮮な魚介料理を楽しめます。
食とシュノーケリングの旅、おススメです。
この連載で以前紹介した「割烹民宿小はじ」は須崎漁港に面する立地。食にこだわる友人が下田に来るときには、必ずといっていいほど紹介する宿です。
こちらも恵比須島と同じく
「ユネスコ世界ジオパーク」の「ジオサイト」です。
九十浜や恵比須島と同じ須崎地区になるのですが、
こちらでは柱状節理という火山がつくる
独特の造形の地形が特徴となります。
どうしてこんな地形になるのか? 不思議な造形がたくさんです。
また、水仙の花の名所でもあり、
例年1月に開催される〈爪木崎水仙まつり〉も大変賑わう海岸です。
自宅から比較的近いこともありよく足を運ぶのですが、
行くたびに心打たれるほどの「絶景」。
でも、そんな爪木崎も恵比須島と同じく
見るだけではもったいない「遊べるジオサイト」でもあり、
シュノーケリングが楽しめます。
また、こちら恵比須島と違い一応、砂浜があります。
9つの海水浴場のように白い砂浜というわけではなく、
砂利まじりの砂浜なのでマリンシューズ必須ではありますが、
海水浴とジオ巡り、シュノーケリングや絶景が同時に楽しめるのは
ココだけかもしれません。
以上、9つの海水浴場と2つのオススメ海遊びスポットの紹介でした
(紹介できていない田牛ひいきの方、本当にすいません……)。
夏の下田旅行や下田移住の参考になったらうれしく思います。
ということで、
白い砂浜、透明度抜群の海で、猛暑を乗り切りましょう!
夏の下田で、みなさまをお待ちしてます〜。