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writer profile
Saori Nozaki
野崎 さおり
のざき・さおり●富山県生まれ、転勤族育ち。非正規雇用の会社員などを経てライターになり、人見知りを克服。とにかくよく食べる。趣味の現代アート鑑賞のため各地を旅するうちに、郷土料理好きに。
東京から2時間の場所にある勝浦市。
太平洋に面する千葉県南東部に位置し、
房総半島の海と山を感じられるその地は、
1年を通して、温暖な気候に恵まれています。
日本三大朝市のひとつ「勝浦朝市」が有名で
世界大会も行われるサーフスポットとしても知られます。
しかし近年、観光客は減少。地元での後継者不足も課題となってきました。
その勝浦市に、人口流入の増加を目指して誕生したのが、
レストラン&サーマルスプリングスパ(天然温泉)の複合施設〈edén(エデン)〉です。
正式名称は〈かつうら海中公園滞在型観光施設〉といいます。
勝浦市と広尾の複合施設〈EAT PLAY WORKS〉や
東京・麹町にあるオフィスビル〈麹町大通りビル〉などを手掛ける
〈Salt Group(ソルト・グループ)〉による官民共同プロジェクトです。
オールオーシャンビューの複合施設〈edén〉は
「どこにもないはずの楽園」というコンセプトを掲げています。
リアス式海岸の海が目の前に広がる施設は
天候に左右されず、年間を通して楽しめます。
総面積730.1平方メートルの中には、
サウナを伴うサーマルスプリングスパと
レストラン、ショップが併設されています。
施設の1階にはレストランとショップがあり、
レストランは勝浦の大自然に溶け込む、ナチュラルな色合いで統一。
提供されるのは地元で採れた食材を可能な限り使用した地中海料理。
アヒージョやオープンキッチンで豪快に炊き上げるパエリア、
伊勢海老のボイルなどのシーフードのほか、
千葉県内で生産される野菜や果物も取り入れた料理が
コースでもアラカルトでも楽しめます。
もちろんカクテルやワインも充実。
天気がよければテラスで料理をいただくこともできます。
足湯を楽しみながら食事やコーヒーが楽しめるスペースも用意されていて
レストランの利用だけでも、複合施設としての〈edén〉の特徴を
楽しむことができます。
ショップには近隣で栽培された新鮮な野菜や海の幸の加工品のほか、
レストランでも楽しめる自家製フォカッチャなども販売されているので、
ちょっとしたお土産を買って帰りたくなりそう。
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2階のスパエリアはリアス式海岸の美しい海をイメージしたインテリア。
勝浦の海を一望でき、そのまま海に入りたくなるインフィニティ温泉や、
海側に大きな窓のついたサウナも完備。
水着を着用して利用する男女兼用のスパなので、
カップルや家族づれも一緒に楽しめる点も魅力です。
サウナの後は、外気浴ができるビーチベッドも準備されていて、
サウナ好きにとっては、いつも以上に開放的な気分で整うことも。
温泉は君津市にある〈濃溝温泉 千寿の湯〉からの運び湯。
肌の表面をやわらかくする作用がある重炭酸ソーダ泉で、美肌効果も期待できます。
日が落ちてからは湯に浸かりながら、波の音をBGMに
満天の星を眺められるととっておきの時間も過ごせます。
さらにスパ内にはレストランのシャンパンやカクテルを片手に
寛げる屋外ラウンジスペースも。
温泉を使ったスパと海、自然とが近い〈edén〉の距離感は、
どこかにありそうで、あまり巡り会えなかったものかもしれません。
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2022年7月30日のオープンに伴って、
美術家・音楽家の立石従寛が〈edén〉そばの海中公園内で
新作インスタレーション『Beach on Beach』を展示しています。
勝浦の土地やユートピアをテーマに、
浜辺に浜辺を積み上げ、
人による浜辺=太古の記憶への影響を浮き彫りにする作品です。
高さ1.5メートル、約70平方メートルの人工的な砂浜に
パラソルやビーチチェアが設置され、
鑑賞者は作品に上がってビーチさながらに過ごすことができます。
『Beach on Beach』の展示は8月31日までです。
また、〈edén〉から徒歩30秒の場所に沖縄で人気のぜんざい専門店〈富士家〉が関東初上陸。
こちらも開放感あふれるオーシャンビューの店舗です。
名物のかき氷がのった〈富士家ぜんざい〉のほか、
4種類のぜんざいメニュー、黒糖シークワーサーかき氷やマンゴーかき氷、
沖縄の味、タコライスやタコスなども味わえます。
東京から2時間ほど足を伸ばした場所にある、
楽園のようなスポット〈edén〉。
勝浦の海や自然を感じながら、束の間、五感を解放するリゾートと言えそうです。
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*価格はすべて税込です。
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