〈COYSTER〉 サロマ湖の漁師が恋した 小さな牡蠣を届けたい!

北海道湧別の漁師が恋した
小さな牡蠣〈コイスター〉

おいしいものの産地には、地元の人にしか知られてない、隠れた名品があります。
北海道湧別(ゆうべつ)にある牡蠣の名産地、サロマ湖には
“漁師が恋した小さな牡蠣”なるものがあるそう。
その名も〈COYSTER(コイスター)〉。

おいしい牡蠣といえば殻つきの大きなものを思い浮かべますが、こちらは小粒。
大きい牡蠣は一般的に2〜3年かけて育てたもので、
COYSTERは1年で水揚げした牡蠣だといいます。
地元の方たちは、この小さな牡蠣が大好きなのだそう!

左が1年で水揚げしたCOYSTER、右が2年で水揚げした牡蠣。

初めてCOYSTERを食べた方は「旨味が濃い」「全然臭みがない」
「爽やかな味わい」とびっくりするのだとか。

一般に人気があるのは大きな牡蠣。
でも、湧別の漁師さんが一番美味しいと思っているのは小さな牡蠣。
そこで湧別漁業協同組合では「小さな牡蠣を自分たちが最高だと思っている状態で
お客さまに食べていただきたい」とCOYSTERの販売を始めたのだそうです。

おすすめの食べ方は牡蠣のアヒージョや牡蠣しゃぶ、牡蠣酢などなど。
ぜひ一度食べてみたいですね。

天童〈宝(たから)〉
行きたくても行けない超人気酒場で
山形ローカルなつまみを
焼酎のロックで

地元の人にこよなく愛される酒場はまちの宝もの。
ローカル色豊かなおいしいおつまみや、ご主人とお客さんの雰囲気、店の佇まいなど、
思い出すと心がほんのり温かくなるような店を
“酒場LOVE”な案内人の方々に教えてもらいました。
旅先のソトノミガイドとしてもご活用ください。

旅の醍醐味はローカル酒場!
全国おすすめ酒場探訪記  山形・天童編
将棋のまちで噂の酒場が愛され続ける理由とは?

山形県天童市は美しい姿の舞鶴山の麓に広がる、
織田信長の末裔が治めた天童織田藩の小さな城下町です。
将棋の駒づくりも下級武士の内職として始まったとか。
約100万セットが出荷された最盛期には及ばないものの、
いまでも国内生産の9割以上を占めており、
藤井聡太四段の活躍や、羽生善治竜王の永世七冠達成でいま再び将棋ブームの追い風が!
明治10年創業の高級駒製造元〈中島清吉商店〉でも、
一時は在庫がすべて売り切れてしまったそうです。

駒を手彫りする様子

40枚ワンセットの駒を手彫りするには根気と集中力が必要。「木地師(きじし)」「書き師」「彫り師」「盛り上げ師」などの職人さんは70代が中心。「お客さまをお待たせするのは心苦しいのですが」と4代目店主の中島正晴さん。伝統的工芸品でもある手づくりの駒はすぐに量産できるものではないのです。

柘植(つげ)を使った将棋駒セット

こちらは御蔵島産の柘植(つげ)を使った最高級品でお値段は60万円。木目の美しさにも注目を。安土桃山時代から時の権力者に愛されてきた書体・水無瀬(みなせ)を漆で盛り上げた“盛り上げ駒”は、まさに小さな芸術品です。

今回の案内人、イラストレーターの青山タルトさんも、
“中島さんち”のすぐ近所で漆の香りに包まれて育ちました。

「私が幼い頃は、道端のあちこちで駒を乾かす光景が見られ、
いかにも将棋の里らしい風情がありましたね。
ウチは和菓子屋だったので、アイデアマンの父が考えた
〈将棋もろこし(将棋の駒の形をした落雁のようなお菓子)〉が
評判になったのも懐かしい思い出です」

それだけに、職人の高齢化が進む「将棋の里」に、
とりあえず活気が戻ったのは素直にうれしいと、青山さん。
できればこの機会に天童をもっと知ってもらえればと思うそうです。

そこで紹介してくれたのが、きょうのローカル酒場〈宝〉。
昼間だと通り過ぎてしまうほどさりげない店構えですが、
青山さんがずっと気になっていた地元で噂の人気店です。

ローカル酒場〈宝〉の看板

故郷の酒場で旧交を温める

青山タルトさんと今村勝廣さん

東京在住の青山さん(左)が〈宝〉に呼んだのは、お店の常連で弟の親友・今村勝廣さん(右)。今村さんは仲間で神輿の会を立ち上げ、3年越しの交渉で建勲神社(祭神は織田信長公)への奉納にこぎつけた「熱い男」。青山さんとは昔からの仲で、地元ネタにも詳しい頼れる助っ人ですが、ふたりで飲むのはきょうが初めて。まずは再会を祝してスパークリング清酒で乾杯。メニュー選びに迷う青山さんに「ここに来たら魚を頼まなきゃ」と今村さんがさっそくアドバイス。

小雪が舞う外の通りには人影が見当たらないのに、
〈宝〉に一歩入ると50人は入るという奥の宴会場まで満杯。
人は多くてもなごやかで、和気藹々という言葉がぴったりです。

「僕も飲み会の日程が決まると、まずは〈宝〉に電話をかける。
子どもの親同士やクラス会、神輿の会、どんな集まりでもね。
予約が取れればみんな大喜び、ラッキーという感じ。
ふらりと寄りたくても早い時間はほぼ満席。
一度座ると居心地が良いから席がなかなか空かないし。
地元の僕でも行きたいのになかなか行けない店なんです」(今村さん)

「噂には聞いていたけどこの賑わいは想像以上。
お客さんがみんな笑顔なのもいいわね。
私は地元で飲む機会がないので、わくわくします。
それにしても、こんなに人気があるのはなぜ?」(青山さん)
料理が来ればわかるからと、今村さんは余裕の表情です。

本マグロのネギトロとあん肝

最初に登場したのは本マグロのネギトロとあん肝でどちらも650円。あん肝には山形県民偏愛の食用菊、通称“もって菊”がさりげなく添えられています。「菊は見るものではなく食べるもの」とふたりが口を揃えるように、しゃっきり繊細な食感がたまりません。

刺身盛合せ

今村さんイチオシの刺身盛合せはこのボリュームで1人前650円。きょうは本マグロ、サーモン、黒ソイの昆布締め、タコ、シメサバ、ヒラメのエンガワというラインナップ。ちなみに突き出しは、村山地方(山形市、天童市など)を代表する漬物・青菜(せいさい)漬けを塩抜きして炒め煮した、くきな煮。ふたりにはおなじみの家庭料理です。

ネギトロを食す青山さん

青山さんのこの表情!

ロックを飲む今村さん

喜ぶ青山さんを見て満足気な今村さん。お目当ての刺身と一緒に焼酎ロックも進みます。

「天童は内陸でも温泉街があるので
いい魚や食材が市場に集まると聞いてはいたけれど、
ここはおいしいだけじゃなくて、とても良心的なのね」(青山さん)

「まだ先代のオヤジさんが元気だった頃、
飲み放題コースなのに500円返してくれたことがあったんだよ。
もともとの値段自体が十分安いのに、そんなにもらうほど飲んでないだろうと言って。
いまの大将もオヤジさんのやり方をそばで見てきたから、
できるだけいいものを安く出したいとがんばっている。
地元の客はそれをちゃんとわかっていると思いますよ」(今村さん)

魚をさばく細谷敏也さん

ご主人の細谷敏也さんは天童の西隣にある寒河江市出身。〈宝〉は約40年前にお父さんが始めた店で、店名は出身地区名から。約70席が予約で連日埋まると毎朝の仕入れや仕込みも大変そうですが「仕入れの前に〈ゆぴあ〉(市内の温泉施設)に寄ることもありますよ」。どうりで敏也さんの肌はツヤツヤ。天童は県内でも降雪量が少なく、人柄も“開けている”ので、住み心地も上々だそうです。

山形県民のソウルフードとも呼べる芋煮は、
里芋と天然キノコがおいしい“芋煮シーズン”の秋だけ。
その代わりに夏には隣町・河北町の名物冷たい肉そばや、
おいしいと評判の地元産枝豆を。
寒さが厳しい時期は、庄内地方のどんがら汁を熱々でいただきます。
ご主人から料理の説明を聞いていると、
お客さんがいま求めているものを提供したいという強い思いを感じます。

「それはやはりオヤジの影響でしょう。
一緒に板場に立っていたときはわからなかったけど、
厳しく仕込まれたことが、全部あとで役に立っている。
やはりオヤジはすごいなと亡くなってから気がつきました」

5年前に店の敷地を広げたときも、先代と常連さんへの感謝の意を込めて、
カウンター周りはあえて元の店の状態で残しています。

女将の細谷絵理子さん

山形名物のだしは冷奴にかける、刺身に添えるなど一年中大活躍。このだしづくりが女将の細谷絵理子さんの担当で、毎日タライ1杯分のナスやキュウリを刻み続けるんだとか。大変な重労働に思えても「主人が包丁を毎晩研いでくれるので大丈夫」。フードプロセッサーは使わないというのがこだわりです。

そしてご主人の料理のいちばんのファンは、女将の絵理子さんかもしれません。
同じ高校出身の人がやっているおいしい店が天童にある。
そう聞いて〈宝〉に行ったのがご主人との出会いのきっかけ。

「まさか自分が居酒屋の女将になるとは。
いま思えば、彼の料理がおいしかったのが結婚の決め手だったのかも。
それは冗談だとしても、やはりお客さまに運ぶ料理が、
間違いなく喜ばれるとわかっているのは安心できますね。
さあ、行ってらっしゃい、という感じです」

青森リンゴの摘果を捨てずに活用! 〈テキカカ シードル〉 青森県弘前市で誕生

見た目にも鮮やかなシードルが青森県弘前市で誕生!

りんごを育てる時に、実の収穫量を増やすために
余分なりんごを剪定する“摘果(てきか)”という作業があります。
これまでは捨てられていたこの未成熟なりんご「摘果果(テキカカ)」
を使ったシードル、〈TEKIKAKA(テキカカ)シードル〉が誕生! 
作り手は、青森県弘前市の〈もりやま園〉。
2018年2月1日(木)より販売開始されます。

もりやま園が目指すのは、りんごの栽培工程から生まれるロスを、
商品の付加価値につなげること。
自社で栽培するりんごを使って、自社工場でシードルを醸造します。

もりやま園のりんご(コウトク)

リンゴポリフェノールが驚きの含有量

無駄になるりんごを減らせるだけでなく、この過程から生まれたシードルは、
1本 330mlあたりに含まれるリンゴポリフェノールの量がリンゴ約6個分(※)。
摘果でシードルを作ろうと考え、行動を起こしてから今年で5年目。
今後は醸造免許を取得し、本格的に事業展開していくのだそう。

※1200mg 青森県産業技術センター弘前地域研究所調べ

“香りをたべる”アイスクリーム 〈FRAGLACE フレグラス〉誕生! こだわりの国産食用バラを使用

“香りを食べる”を提供する、
新たなアイスクリームブランド

農薬不使用の国産エディブルフラワー(食べられる花)をつかった
アイスクリームブランド〈FRAGLACE〉(フレグラス)が誕生!
“香りを食べる”という、うっとりするような体験を提供するブランドです。
フレイバーはローズバニラとローズチョコレートの二種類。
ただいま公式サイトにて先行予約を受け付けています。

〈FRAGLACE〉は、英語で香りを意味する「fragrance(フレグランス)」と
フランス語でアイスクリームを意味する「glace(グラス)」を
掛け合わせて作られた造語。

「ローズバニラ」のベースとなるアイスクリームは、バニラとココナッツ、
トンカ豆が原料。バラの香りを引き立てます。
「ローズチョコレート」は、バラとカカオのみの香り成分で作り上げた、
濃厚なチョコレートがリッチなアイスクリームです。

コンフィチュールは“後がけ“で

フレグラスは、ベースとなるアイスクリームと、
ソースとなるコンフィチュールをセットで販売。
コンフィチュールには2種の農薬不使用で生産した国産バラを使用して
いるのですが、とても希少で価値が高いもの。
いずれも1kgあたり約10万円で販売されているのだそう。

バラの花びらの形を残したままリュバーブとともにピューレ状に仕上げ、
フローラルと呼ばれる花の香りを表現しました
お値段は6カップ(1つ100ml)入りで5,400円(税込)となっています。

〈東京おしょうゆみやげ〉誕生! 秋田の和菓子屋が挑む 新しい東京みやげ

秋田の伝統和菓子が、お江戸醤油で新たな「東京名物」に!

もうすぐ帰省シーズン! というわけでオススメの手土産をご紹介。
このたび登場した〈東京おしょうゆみやげ〉、
東京生まれの “お江戸醤油” を素材に使った本格派東京みやげです。

〈東京しょうゆもちどらやき〉、〈東京しょうゆバターもち〉、
〈東京おしょうゆゆべし〉の3つの和菓子がラインナップ! 
2017年12月28日(木)から2018年1月4日(木)の
期間限定で、JR品川駅中央改札内で販売されます。

使われているお醤油は、東京で唯一の醤油醸造蔵元である〈近藤醸造〉
製造する国産原料と木樽で仕込んだ手作り無添加の「お江戸醤油」。
秋田県の和菓子屋さんとのコラボレーションで、
新しい東京名物を作ることが狙いです。

東京しょうゆもちどらやき

ひとつめの東京しょうゆもちどらやきは、1つ260円(税込)。
作り手は秋田の老舗菓子屋〈菓子舗榮太楼〉
丁寧に炊いた北海道産大納言小豆の餡と、お江戸醤油の甘さが染みこんだ
お餅を挟み込みました。生地にもお江戸醤油を使用し、
ひとつひとつ職人が手焼きした自慢のどらやきです。

東京しょうゆバターもち

ふたつめは、東京しょうゆバターもち。こちらは4個入り540円(税込)。
作り手は秋田市内にて、百年以上続く老舗和菓子屋〈川口屋〉
お江戸醤油の塩味で、バターもちのやさしい甘さとバターの香りを引き出しました。
もっちりとしたやわらかな食感としっかりとした味わいが特徴。

東京おしょうゆゆべし

みっつめは、東京おしょうゆゆべし。こちらは1つ200円(税込)。
作り手は秋田県横手市の〈蕗月堂〉
お江戸醤油の旨味が程よく染みこんだもっちりゆべしに、
ごろごろ入った胡桃がアクセント。胡桃のザクザクとした食感と、
ゆべしのお醤油の風味を堪能できます。

あったまる!
北国の知恵が生んだ
冬の定番料理、
西和賀流「納豆汁」

岩手県の山間部にある西和賀町。
積雪量は県内一、人口約6,000人の小さなまちです。
雪がもたらす西和賀町の魅力あるコンテンツを、
全国へ発信していくためのブランドコンセプト〈ユキノチカラ〉。
西和賀の風景をつくりだし、土地の個性をかたちづくってきた雪を、
しっかりタカラモノとしてアピールしていくプロジェクトです。
今回は、西和賀のローカルフード「納豆汁」を紹介。
また、「発酵」をテーマにしたツアーの案内もありますので、
雪国の暮らしに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

西和賀の冬、納豆汁が元気の源に

12月も半ばを過ぎると、西和賀町一帯はすっかり雪に覆い尽くされる。
長く厳しい冬を健康に過ごすための料理として、
この地域で昔から食べられてきたのが「納豆汁」だ。
納豆独特のねばりが味噌に溶けこんで、とろっとして冷めにくく
寒さで冷えた体を芯から温めてくれる。

納豆汁そのものは、西和賀町だけでなく秋田県や山形県など、
北国の冬料理としてなじみ深いのだが、
西和賀流の納豆汁は、納豆をすり鉢でしっかりすり潰してから入れるのが特徴。
果たして、どんな風につくるのか? まちの料理名人、山本郁子さんの家を訪ねた。

料理好きの山本さんは「ちまき料理」で岩手県から認定された食の匠。2017年には、厚生労働大臣賞食生活改善事業功労者の表彰も受けている。

出迎えてくれた山本さんが、さっそく納豆汁づくりに取り掛かる。
「昔から大きな鍋でたっぷりつくって、家族みんなで2〜3日かけて食べたりしたものです」
そう話しながら、手は休むことなく具材の下ごしらえを進めていく。
主役となる納豆は、すり鉢を使って丁寧につぶすのがポイントだ。
混ぜている間に、納豆の糸がきめ細かく泡立ってくるのだが、
よく混ぜることで納豆菌はより活性化し、
血液がサラサラになることで知られる「ナットウキナーゼ」が豊富になるという。
まちの自慢のワラビやキノコなどの具を、たっぷり入れた納豆汁は食べごたえも十分。
昔は、自家製の豆腐や納豆、味噌などを使うことも多く、
保存食を上手に生かした雪国料理のひとつとして、各家々に伝わってきたそうだ。
お隣の横手から嫁いできた山本さんがつくる納豆汁は、秋田県横手流。
定番料理だが、少しずつつくり方が違っているのも家庭料理らしい。

山本さんお手製の大根漬けとたまご寒天。寒天づくりが盛んな秋田県横手の食文化は、山を越えて西和賀にも健在!

【納豆汁のつくり方】※山本さん家の場合

■材料(約10人分)

納豆…2パック(1パック約100グラム)

煮干し…5〜6個

芋の子…大7〜8個

油揚げ…5枚

ワラビ水煮…1袋

豆腐…1丁

味噌…適量

サワモダシ、ナメコ…適量

ネギ…適量

1. 鍋に煮干しと人数分の水を入れ、適当な大きさに切った芋の子とともに火にかけて沸かす。

2. その間に、納豆をすり鉢で泡立つくらいにすり潰す。
少量のお湯を加えるとすり潰しやすくなる。

3. 油揚げを細切りにし、1のだし汁に加えて弱火で煮る。

4. 芋の子が煮えてきたら、1~2センチ程度に切った
ワラビ、サワモダシ(ナラタケ、ボリとも呼ばれる)やナメコを入れる。

5. ひと煮立ちしたら味噌を溶き入れ、サイコロ状に切った豆腐を入れる。

6. すりつぶした納豆をゆっくり回し入れ、沸騰する前に火を止めてできあがり。

7. お好みで刻んだネギなどを乗せていただく。

すりつぶした納豆が味噌と溶けあって、まろやかなコクを生み出している。

新潟〈FARM8〉から パンに塗る酒粕など ユニークな品が続々登場。 朝食に発酵食品を!

新潟県長岡市で地産品の企画・開発・製造・販売を手がける
〈FARM8〉から新潟の魅力がつまったギフトセットが発売されました。

ラインナップは、日本酒カクテルの素「ぽんしゅグリア」や、
醸造のまち、摂田屋の醤油や味噌、ビーフジャーキー「越後の肉塊」、
発酵スパイスのグルテンフリー酒粕カレー、甘酒ポタージュセットなどなど。
商品構成がとってもユニークです。

発酵食品が好きな方におすすめなのは「醸造の摂田屋S.T.B ギフトセット」。

「醸造の摂田屋S.T.B ギフトセット」2,800円(税込)

摂田屋は、江戸時代から続く醸造のまち。
このボックスには、摂田屋にある〈越のむらさき〉の二度仕込み醤油や鰹だし醤油、
〈星野本店〉の特製白だしと塩こうじ、
〈星六〉の「越後赤味噌」がセットに。
地元で長く愛されてきた濃厚な深みが味わえます。

同社では、ほかにも酒粕を使ったジェラートやスパイスなど、
ユニークなアイデアを生かした商品を色々つくっているんです。

こちらはなんと、パンに塗る酒粕クリーム。

〈パンde酒粕 タルタルガーリック〉648円(税込)

「健康にいいと話題の酒粕をどうやって摂取したらいいかわからない」という
声に応えて開発した商品なのだとか。
主原料の酒粕には、酒粕を乳酸菌で醗酵させたダブル醗酵食品「さかすけ」を使っています。
パンde酒粕にはココナツミルクを使用した〈パンde酒粕 スイートココナッツ〉もあります。

『「地域を食べる」をデザインする』をコンセプトに地域プロデュースや商品の企画・開発・製造・販売などを手がける〈FARM8〉。長岡市出身の樺沢敦(かばさわあつし)さんが2015年に設立した会社です。

国産はわずか1%。 幻の国産ライチを使った 〈宮崎県産完熟ライチアイス〉 が登場!3日間限定で販売

楊貴妃が愛したと言われるフルーツ、ライチ。
爽やかな甘みで人気のフルーツですが、
日本国内に流通しているものの99%が海外産の冷凍品で、
国産はわずか1%しか流通していないのをご存知ですか?

国産ライチは、実は生産量が3トン限りで、収穫期間も
毎年5月下旬から7月上旬までの約1ヶ月と非常に短い、幻のフルーツなんです。

そんな数少ない国産ライチの産地のひとつが、宮崎県新富町。
大玉は50g以上にもなるのが、新富町産のライチ。
50g以上の青果は1本の木から10個程度しかとれません。
あふれんばかりの果汁と白く透き通った大ぶりの果肉、爽やかな甘い香りが特徴で、
1玉1,000円で販売されるのだそう。

そんなライチを使ったアイスクリームが登場! 
このたび、宮崎県の地域商社〈一般財団法人こゆ地域づくり推進機構〉が、
新富町の特産品である国産ライチのブランド〈楊貴妃ライチ〉を
使ったアイスクリーム〈宮崎県産完熟ライチアイス〉を開発しました。

2017年12月22日から24日の3日間、宮崎市の〈イオンモール宮崎〉で販売することが決定。
販売は1日1,000個限定限り。お値段は1個398円(税込)です。

このアイスづくりは、新富町のライチ生産者・森哲也さんが試作していた
シャーベットにヒントを得てスタート。夏にかけて収穫したライチを保存し、
地元の有限会社白水舎乳業に依頼、商品化を進めました。
商品化にあたっては、地元の高校生も活躍しています。

地元の素材で高級食パンをつくる
〈brivory〉
Uターン者が日光で開いたパン工房

地元・日光でオープンした、こだわりのパン工房

午前8時、朝の光が差し込むパン工房で、4人の女性たちが作業台を囲み、
発酵した生地と対話をするように、言葉少なに手を動かしている。

発酵が進んだ生地の空気を抜きながら、つやが出るようにしっかりと丸め直す。スピーディながら生地を扱う手つきはやさしく、愛情が伝わってくる。

「生地の状態を見ながら、だいたいこのくらいの時間から
パンを丸める作業が始まります。
一般的なパン屋さんは朝の4時くらいからつくり始めて、
焼きたてのパンが店頭に並ぶ頃なのですが、
家庭を持つ女性でも無理なくできるパン屋さんにしたいと思っているんです。
朝の家事を済ませて、子どもを学校などに送り出してから、
ここへ来てパンづくりを始めるといった感じで」

24時間寝かせた生地。卵や油脂などの副材料を一切使っていないため、時間をかけてじっくりと発酵させて旨みを引き出す。

更家友美さんが日光市今市本町にパン工房〈brivory(ブライヴォリー)〉を
オープンさせたのは、2017年9月19日のこと。
趣味が高じて仕事になるパターンは珍しくないかもしれないが、
更家さんの話を聞いていると、その探究心とパンに対する情熱には驚くばかり。

「日光で生まれ育ったのですが、小さい頃からパン好きで、
東京の会社に就職してからも、パン屋さん巡りをして食べ比べていたんです。
就職先もパンやお酒の小売店で、だんだん食べるだけではなく
自分でもパンをつくってみたいと思うようになりました」

さまざまなパンを食べ歩いて特に魅了されたのが、
日本の高級パンブームの先駆けとなった東京・世田谷区の〈recette(ルセット)〉。
退職して日光に戻った更家さんは、一度は断られたものの
諦めきれずに再度かけ合って、recetteでアルバイトをさせてもらうことに。

「平日は日光で別のお仕事をしつつ、週末だけ東京に通って
recetteで働く日々を2年くらい続けました」

その後、recetteが規模を拡大するタイミングで、フルタイムで働くことになり、
再び拠点を東京に移す。店長として10年ほど働きながら、
パンコーディネーターの資格も取得した。

パンコーディネーターとは、更家さんいわく
「パンのある生活を広めるプロフェッショナルな資格」。
パンに関する仕事をしたい人が製パン理論や、
シーンやニーズに合わせたパンの食べ方など基礎知識を学ぶところから始まり、
企業やカフェ、ホテルなどに企画提案を行うための知識を身につける「エキスパート」、
パンの知識や技術を第三者に伝える教授法を学ぶ「アドバンス」まで、
3つの段階に分かれている。

更家さんは最高位のアドバンスまで取得し、recetteで働きながら
パン教室や専門学校の講師を務めたり、レシピ本を出版したりなど、
パンとより広く深いかたちで関わっていく。

更家さんが講師を務めるパン教室に通っていた人に声をかけられ、2008年に出版したレシピ本。パンを使った料理や、パンに合う料理を紹介している。

港区芝〈東京港醸造〉
東京の水道水で酒をつくる?
一世紀の時を超え都会に蘇った酒蔵

オフィス街・田町に酒蔵が誕生!

JR田町駅で、電車を降りてみる。
改札の先には、西側に三田口、東側に芝浦口と、大きなふたつの出口が待ち構え、
スーツのきまったサラリーマンや、フォーマルスタイルのOLが早足で往来している。
より人通りの多い三田口を降りれば、第一京浜とも呼ばれる国道15号線が走り、
高層ビルがずらり。

そう、田町周辺はオフィス街として知られるエリア。
有名企業の本社や、税務署などの官公庁施設が数多く存在し、
赤レンガが美しい慶應義塾大学をはじめ、教育施設も多数。
ついでに、芝浦口の先には、かつて一世を風靡した〈ジュリアナ東京〉もあった。

そんなオフィス街、田町に、麹づくりから瓶詰め、販売に至るまで、
酒づくりのすべてをまかなう酒蔵が誕生した。
その名も〈東京港醸造〉。

4階建てのコンパクトなビルが酒蔵!?

第一京浜から一歩路地を入ると、辺りに酒のやわらかな芳香が漂い、
香りに導かれるままフラフラと行けば、上がり藤の家紋を染め抜いた暖簾と、
杉玉のかかるビルが。ここが「東京芝の酒 醸造元」と銘打つ、東京港醸造だ。

しかし周辺には、通常の酒蔵にあるような大きな蔵も煙突もない。
コンパクトな4階建てのビルがあるだけ。

「4階が麹室と蒸米のフロア、3階が洗米する場所と事務所、
2階が発酵・搾り・貯蔵の階で、1階が瓶詰めと販売所です」

そう説明してくださったのは、杜氏であり、蔵内部の設備設計を監督した寺澤善実さん。
酒蔵を立ち上げる際、一番はじめに考慮したのは、
この4階のビルでいかに効率よく作業できるか、ということ。
原料などを自分たちで上げ下げしなければならないため、
4階から1階に向かって工程が流れるような設計にしたという。

コンパクトな空間を有効利用するため、寺澤さんの工夫やアイデアが随所に反映された醸造所内。

東京港醸造でつくられる清酒は、精米歩合60%以下の純米吟醸酒のみ。
蔵の代表銘柄である〈江戸開城〉のほか、六本木・麻布・芝・銀座をイメージした、
味わいや香りの違う〈東京シリーズ〉も。ほかにはどぶろく、甘酒、リキュール、
ミード(蜂蜜からつくられるお酒)などを製造販売している。

各エリアをイメージしてつくられた東京シリーズ。左から、六本木、芝、麻布、銀座。

ちょっと斬新かも?〈東京港醸造〉の酒づくり

この蔵の日本酒には、いくつかのおもしろい特徴がある。

まずは、荒川水系の“水道水”を酒造用水に使っていること。
日本酒成分の約80%は水。よって、水の品質は酒づくりにとって非常に重要なもの。
多くの酒蔵は、名水と呼ばれる地下水を仕込み水に使うが、
こちらでは堂々と「東京の水道水を使用」と謳っている。

しかしそれは、東京の水道水は高度な浄水処理がなされているうえに、
京都伏見や、広島西条の水と硬度が近い、中軟水だから。
簡単なろ過はするものの、酒づくりに使うにはまったく問題ないのだという。

また醸造所内には、発酵タンクはあるが、貯蔵タンクはほぼない。
つくったらすぐに搾って瓶詰めし、出荷するのだという。
つまり、常にできたてのお酒がいただけるというわけだ。
その日のうちに搾った酒を、その日のうちに酒販店に卸す「直汲み今朝搾り」も対応。
東京の都心という地の利を生かした商品となっている。

また、多くの日本酒にほどこされる割水や炭素ろ過は一切行わず、
「原酒」として販売しているのも特徴。
酒づくりの工程を半分に減らすことにつながり、効率よく醸造し、販売ができる。
小さな酒蔵ならではのアイデアだ。

京都センチュリーホテルで 〈スーパーストロベリーフェア 2018〉開催。 インスタ映え最高!な いちごスイーツビュッフェ

12月になり、冷え込みが厳しくなってきましたが、
もうすぐ甘〜いイチゴの季節!

京都市の〈京都センチュリーホテル〉の〈オールデイダイニング ラジョウ〉にて、
2018年1月14日(日)~5月6日(日)の日曜日限定で、いちごスイーツビュッフェ
スーパーストロベリーフェア2018 ~Ballerina of the Strawberry World~
が開催されます。

人気のいちご“あまおう”をたっぷりと使用したスイーツを中心に、
いちごを取り入れたフェア限定オードブルやアイスクリームを
好きなだけ堪能できるビュッフェです!

今年の〈スーパーストロベリーフェア2018〉のテーマは、
「いちごの国のバレリーナ」。
スイーツに使用するフレッシュいちごはすべてあまおう。
いちごスイーツなど約35種類のほか、
いちごを使用したオードブルやフルーツが約20種類、
アイスクリーム約20種類も含めて、合計約75のメニューが登場します。

フロマージュフレーズ

この“フロマージュフレーズ”は、バレエの代表的な演目「くるみ割り人形」に
登場する、お菓子の国の女王「金平糖の精」をイメージした、
パティシエからのおもてなしスイーツ。
華やかに輝く飴細工を割るとあふれ出る濃厚な2層のチーズムース、
甘酸っぱいいちごと木いちごのソースの絶妙なマリアージュをお届けします。

タルトフレーズ

ホワイトイチゴショート

ミルフィーユフレーズ

モンブランフレーズ

白いトウシューズ、チュチュをホワイトチョコレートで表現した「ショコラプリマドンナ」

毎回1名にホワイトチョコレートでできたトウシューズ
「ショコラプリマドンナ」をプレゼントするというサプライズも……。
まるでプリマドンナのような気分になれるのではないでしょうか。

〈白味噌ジェラート〉登場! 京都の冬の味覚、白味噌を 使ったヴィーガンアイスクリーム

京都の白味噌といえば、京料理やお雑煮に欠かせない食材。
この白味噌を使ったジェラート〈白味噌ジェラート〉が、
京都のナチュラル・ジェラート店「プレマルシェ・ジェラテリア」より登場! 
しかも、乳製品を使っていない、ヴィーガン(菜食)ジェラートです。
お値段は、1フレーバー500円(税込)。

大豆と麹から作られる味噌。白味噌と赤味噌の2つに分類されますが、
これは製法と原材料で性質が決まるもの。

赤味噌は、大豆の配合率が高く、長時間高温で熟成させるもの。
いっぽうの白味噌は、茹でることで糖分やたんぱく質を流出させた大豆に、
精白した米や着色していない麹を多く合わせて短期間熟成させたものです。
赤味噌と比べ、塩分が少なく、甘みは強くなり、滑らかさがあるのが特徴。

京都の白味噌雑煮

この〈白味噌ジェラート〉は、白味噌の特徴を生かしたジェラート。
白味噌を丁寧に裏ごしし、スムースさを引き出しました。
牛乳ではなく豆乳ベースとブレンドし、さらに、沖縄県与那国島だけに
存在する表層化石サンゴを加えて、不足しがちなミネラルや
カルシウムを強化しています。

「京都人なら、どうしても伝えたい味。それは私が幼い頃から冬になると
食卓に並んだ白味噌です。なんといっても味噌ですから、
決してミルクとは相性がよくありません。ならば、
とオーガニック豆乳をベースに、白味噌のコクとなめらかさに、
ゆずの爽やかな酸味を加えて試行錯誤を繰り返しました」

(「プレマルシェ・ジェラテリア」中川信男さんのコメント)

オーガニック専門家と話す中川さん

〈BIZENうつわバー〉
初のリアル店舗開店!
備前焼作家や老舗酒造を訪ねる旅へ

備前の才能がひと皿に集う一夜限りの宴

11月18日・19日の両日、備前エリアを巡る1泊2日のモニターツアーが実施された。
旅人は、大阪・兵庫在住の10名。今年9月に大阪・天王寺で開催された、
備前焼と暮らしを結ぶイベント〈うつわとくらすBIZEN〉の参加者たちだ。

ツアー初日の夜、本連載から飛び出すかたちで実現した初めての〈うつわバー〉。
会場には、備前焼にゆかりのある天津神社隣の〈カフェドマザー〉が選ばれた。

倉敷デニムの和服姿で現れた今宵のマスター、渡邊琢磨さん。

この店のルールは、明快だ。店主となる備前焼作家が器を用意し、
ゲストシェフが備前の幸で料理をふるまう。
また、その道のプロである店主から備前に関するエトセトラを学ぶというもの。

実店舗店主としてトップバッターを務めるのは、
前回、前々回の連載に登場いただいた備前焼作家の渡邊琢磨さんと、
頭島でイタリアンレストランを営むシェフの寺田真紀夫さん
渡邊さんが創作した器に寺田さんの料理を盛りつけていくという。

会の始まりは、酒器選びから。20種ほどの猪口から好みのひとつを選ぶという演出に、否が応でも期待が高まる。

さらにこの日は、同日ひと足先に訪れた見学先の〈利守酒造〉社長・利守忠義さんと、
〈トスティーノコーヒー〉代表の脇山賢一さんもファシリテーターとして列席。
開店の挨拶を皮切りに、利守酒造の〈赤磐雄町〉でいよいよ乾杯だ。

今回のお題のひとつ、「備前焼の酸化と還元」。同じ形ででも、使用する土が含む鉱物の種類や焼成方法が異なると、こんなにも違う色に変化するのだとか。

寺田シェフの料理を待つ間、渡邊さんによる備前焼の解説に聞き入った。
その内容は備前焼の歴史から現在の器の流行にまで及び、
知識欲がじわじわと満たされていく。

渡邊さんのレクチャーの傍ら、キッチンで黙々と作業を進める寺田シェフ。

今回テーブルを飾ったのは、備前日生(ひなせ)の新鮮な魚介類を中心に、
利守社長セレクトのアペリティフ、寺田シェフによる前菜とメイン、
脇山さんのコーヒー、デザートといったカジュアルなコース。
力強い存在感を放つ備前焼だが、イタリアンにも違和感なく溶け込んでいる。

秋草模様の描かれた型押しの角皿に置かれたのは、寺田シェフのスペシャリテより白貝のリゾット。見た目こそシンプルだが、アルデンテの米とコリコリとした貝の食感が絶妙なひと皿。

岡山の魅力を伝える活動などで会う機会も多いという店主ふたりのトークは、
息もぴったり。器の手入れには〈亀の子束子〉が一番だとか、
備前焼のポットはニンニクの保存に重宝するとか。
また、備前焼の酒器はしっかりと冷やした軽めのワインに
よく合うといった、目から鱗の情報が最後まで目白押しだった。

店主自ら酒を勧める場面もあり、参加者たちとの会話も弾む。展示棚に並ぶのは、渡邊さんの作品たち。

「渡邊さんが博識でとにかく話がおもしろかった」
「備前焼の器だと、食べものを慈しむ気持ちが一段と強くなる」
「これからは『器を含めた食卓』を意識していきたい」

なるほど。
うつわバーをそれぞれの視点で見て、触れて、味わった結果、
彼らは「食」と「学び」の両面から備前焼との距離を縮められたようだ。

岡山在住の私も然り。周囲に作家の友人はいるものの、
ここまで詳細な話を聞く機会はそうない。いわば、近くて遠い存在だった。
しかし今回、さまさまな分野のプロに話を聞くうち、にわかに身近な印象に。
まずは自分なりの楽しみ方を見つける。
そして普段の生活に少しずつ取り入れていければと。

さて、今後もさまざまなゲストが登場予定のうつわバー。
次回をお楽しみに。

下田〈まとい〉。
地元民が隠しておきたい名酒場。
本物の下田の魚を
芋焼酎の炭酸割りで

地元の人にこよなく愛される酒場はまちの宝もの。
ローカル色豊かなおいしいおつまみや、ご主人とお客さんの雰囲気、店の佇まいなど、
思い出すと心がほんのり温かくなるような店を
“酒場LOVE”な案内人の方々に教えてもらいました。
旅先のソトノミガイドとしてもご活用ください。
第1回 大阪〈天満酒蔵〉

旅の醍醐味はローカル酒場!
全国おすすめ酒場探訪記 静岡・下田編
移住した夫婦が見つけたローカル酒場とは?

熱海から伊東、伊豆高原を経て、伊豆大島を眺めながらさらに南へ。
美しい東伊豆の海岸線に沿っていくつものトンネルを潜り抜け、
標高約180メートルのかわいい“下田富士”が見えれば、終点・伊豆急下田駅に到着です。

きょうの案内人は、津留崎鎮生(しずお)さんと、
コロカルでも活躍するフォトグラファーの徹花(てつか)さん夫妻。
ふたりはこの4月に生まれ育った東京から下田に移住してきたばかり。
その暮らしぶりは夫妻交互に綴られる連載記事でわかってはいたものの
新しいホームタウン・下田で会うのはきょうが初めてです。

下田のひもの横町

ここは干物屋が軒を連ねる“ひもの横町”。下田のまちにはこんな懐かしい光景がそこかしこに残っています。写真が趣味の〈山田ひもの店〉のご主人と思わず話し込んでいるのが、きょうの案内人・津留崎夫妻。

下田といえば、南伊豆を代表する観光と漁業のまちですが、
津留崎夫妻の連載ではいわゆる定番の観光名所は出てきません。
そのかわり暮らしのなかのワンシーンに映り込んだ、
海や山のなにげない風景が驚くほど美しく、
下田というまちの豊かさが自然と伝わってくるのです。
ふたりがお気に入りのローカル酒場〈まとい〉も、
伊豆急下田駅のすぐ近くとはいっても国道沿いで、
観光客がそぞろ歩くエリアとは逆方向。
こんなところに酒場が? と思う地味なロケーションや、
そっけないようで、どこか粋な店構えは、
いかにも酒好き夫婦が行きつけにしそうな気配が漂っています。

まといの入り口には渋い暖簾が

お品書きを見るお二人

芋焼酎の炭酸割りを頼んでからお品書きを検討中。下田でのソトノミはいつも一緒という仲の良いふたりです。

もともとリゾートホテルより、民宿に泊まって、
地元の人と交流するのが好きだという津留崎夫妻。
移住先を探す旅や移住後の生活でも頼りになったのは、
行く先々で縁あって出会った人から得た情報でした。
「この店を訪れたのも、こども園のパパ友からの情報がきっかけで、
奇をてらわない料理をおいしく食べさせる、
酒好きの人じゃないと知らない店だよと教えてくれて」(鎮生さん)
「どんな店だろうとふたりで来てみたら、
“お父さん”がいきなり、このカツオの刺身、食うかって。
それがとてつもなくおいしくて驚いたんだよね」(徹花さん)

きょうも何を頼もうかと迷ってはみたものの
やはりご主人おすすめのものがいいと、おまかせすることに。
「ウチはありきたりのものしかないけどいいの?」と言いつつも
ご主人は丸のままのカツオを鮮やかにさばき始めます。

ご主人イチオシのきょうの刺身

ご主人イチオシのきょうの刺身はどちらも下田産で、カツオもアジも見事な色艶。下田では刺身で食べるのにちょうどいい、あっさりめのカツオが1年中とれるのです。刺身はどれも1人前800~1000円が目安。

渡辺利男さん

「やっぱりおいしい!」と喜ぶふたりを眺めるご主人の渡辺利男さん。「若いっていいなと、このふたりを見ていると思うよ。夫婦仲がいいしね。美しいよ」。ちなみに、ここの常連さんは60代がメイン。“下田一、入りにくい居酒屋”と言われることもあるとか。

〈×MISO カケルミソ〉 長野の老舗味噌蔵・和泉屋商店が ごはんにもアイスにも合う パウダーの味噌を開発!

2017年11月、長野県佐久市の和泉屋商店から
パウダータイプの味噌〈×MISO カケルミソ〉が発売されました。

〈×MISO カケルミソ〉黒こしょう、プレーン、ゆず 各756円(税込)

山々に囲まれた佐久平は、澄んだ空気と
ミネラル分を豊富に含む水に恵まれた、味噌づくりに適した土地。
江戸時代から続く和泉屋商店では、先祖伝来の技法をそのままに、
蔵人さんの知識と経験を生かした味噌づくりを行っています。

原材料の大豆と米は、すべて国内産。
現在、国内の大豆を100%使用している味噌は、わずか5%といわれているのだとか。

そんな和泉屋商店がパウダータイプの味噌を手がけたのは、
もっと気軽に味噌を楽しんでほしいと思ったことがきっかけ。
「塩や醤油はすぐに使うのに、なんで味噌は使わないんだろう?」という疑問から、
お塩感覚で使えるパウダータイプを開発したのだそう。

〈TOKYO CRAFT MARKET with YOKAN Collection〉 日本の羊羹と世界のクラフトを 味わい尽くす2日間!

2017年11月25日(土)26日(日)、東京・青山の国際連合大学にて、
日本の工芸や世界のクラフトマンシップと出会える
〈TOKYO CRAFT MARKET〉が開催されます。

毎回大盛況となっているこのイベントも、もう6回目。
今回は〈Yokan Collection〉とコラボレーションするそう。
青山通りの国際連合大学に、世界のクラフトと日本の羊羹が大集合します。

YOKAN Collectionとは、2010年に国内で始まった
老舗羊羹屋さんが参加する羊羹の展示・販売会。
パリやシンガポールなどで羊羹の魅力を発信しています。
このイベントでは、とらや、米屋、常盤木羊羹店、
越乃雪本舗大和屋、鈴懸の羊羹が販売されるほか、
日本酒の「久保田」(朝日酒造)やスペシャルジュース(GIO)と羊羹のコラボや、
トークイベントなども。これは気になりますね!

当日、会場にはフランス人デザイナーのOlivier VEDRINEさんとOlivier GUILLEMINさんによる「YATAI DELUXE」が登場するそう。日本の屋台と映画『2001: A Space Odyssey』に出てくる飛行船にインスピレーションを受けた構造物なのだとか。

スペシャルイベント〈YOKAN Special Talk & café〉

とらやの菓子見本帳。一番上は『御菓子之畫圖』(1695/元禄8年)。菓子の意匠を描いた見本帳の中で、最も古いと考えられるもの。お得意様に見せ、注文を頂くカタログとして使われていたといいます。

11月25日(土)、26日(日)の両日13:30からは、
スペシャルイベント〈YOKAN Special Talk & café〉が開催されます。
こちらで楽しめるのは、次の3つのコンテンツ。

コロカルでもおなじみ〈とらや〉による「羊羹の歴史 by とらや」では、
羊羹のルーツは実は羊肉のスープだった?という驚きのエピソードから
羊羹の変遷などが語られます。

おたのしみは「羊羹と日本酒のマリアージュ by 大和屋 × 久保田」。
羊羹と日本酒の楽しみ方を紹介するとともに、この場でしか食べられない
「日本酒をかけて完成する新しい羊羹」が楽しめます。

九州、博多にある創業九十余年の老舗〈鈴懸〉は「bar 36 by 鈴懸」を提供。
“36”とは、餡をベースに香り、味、余韻の組合せを数字で表し、
その場所のイメージに合わせた菓子をライブで届ける試みだそう。
〈YOKAN Special Talk & café〉の参加料は、事前申し込みをすると2,200円、当日は2,500円。
お申し込みはこちらから!

ハンドドリップだしでホッコリ! 新宿マルイ本館に 〈ON THE UMAMI〉オープン

2017年11月17日(金)、新宿マルイ本館に
ライフスタイルショップ〈ON THE UMAMI〉1号店がオープンします。
新潟県三条市のだしメーカー、〈フタバ〉が運営するショップです。

〈ON THE UMAMI〉は、だしパックやご飯のお供など
化学調味料・保存料無添加の食品加工品を製造販売するブランド。
このショップでは、コーヒーやスープ感覚で
スタイリッシュに飲める、“ハンドドリップだし”を提供します。

ハンドドリップだし 野菜のUMAMI

このだしは、野菜のうまみ「グルタミン酸」と
メジマグロ節のうまみ「イノシン酸」の相乗効果を活かした、
香り高く優しい味わいのだし。
飲むと懐かしさやほっとする瞬間を感じることができるよう、
長年だしの製造で培った知見を活かし、ブレンドしました。

野菜のコク・うまみがでるように5種類の野菜を
じっくりと時間をかけて乾燥することで、野菜本来のうまみを抽出。
また、メジマグロの血合い部分を取り除いた花削りと一緒にドリップすることで、
やさしい風味とまろやかな味になっています。お値段は1杯200円(税別)。

260年前のレシピを復刻! 佐賀県鶴屋から 〈丸房露のためのマーマレード〉 新登場

佐賀県ではおなじみのお菓子、丸房露(まるぼうろ)。
元祖〈鶴屋〉から先日、〈丸房露のためのアイスクリーム〉
発売されましたが、このたび、新商品〈丸房露のためのマーマレード〉が登場!
丸房露にひと味足して楽しめるマーマレードです。

鶴屋文書

378年の歴史を持つ鶴屋。この〈丸房露のためのマーマレード〉は、
約262年前に編纂された菓子製法書『鶴屋文書』に記された
ジャムの製法「三柑漬様」を現代に蘇らせたもの。
佐賀県で生産されたスペイン原産の柑橘類“クレメンティン”を使用し、
丸房露にひと味足して楽しめる現代のマーマレードとして復刻させました。

マーマレードの量は、丸房露にたっぷりのせると、
一瓶でおよそ4枚分。少し余った場合は、パンやヨーグルトと
合わせて食べるのもおすすめです。お値段は、ひとつ540円(税込)。

両国テラスに 〈こたつガーデン〉が登場! 冬のテラスで こたつとお鍋を楽しもう

冬のテラス席に「こたつ」と「お鍋」が登場!

墨田区にある食と健康の複合施設〈両国テラスカフェ〉にて、季節限定の「こたつガーデン」が始まりました。
両国テラスカフェは、旧安田庭園の緑を借景に食事を楽しめるカフェ&食堂。

お鍋やBBQのほか、本格的な窯で焼いたピッツァ、スポーツ栄養学に基づくバランス健康食「鹿屋アスリート食堂」などのメニューも。まさに食と健康の複合施設です。

思い思いのおいしい時間を過ごせる両国テラスカフェでは、
4月下旬までテラス席にこたつを設置。
寒い季節、ホッとゆったりお鍋を囲みながら過ごすことができる、
この冬の一押しスポットです。

こたつガーデンはテラス席でありながら雨や風は防いでくれる設計なので、緑に囲まれながらお鍋が楽しめます。

和と洋の融合が自慢のお鍋メニュー

「こたつガーデン」の人気のメニューは、こだわりのお鍋。

「国産牛肉の赤ワインすき焼き」。12時間煮こんだ牛すじを出汁に、旨味たっぷりの割下で作られています。

「国産牛肉の赤ワインすき焼き」は、口どけなめらかな牛肉が絶品。
しめには生パスタのタリアテッレを煮込み、
イタリア産グラナパダーノチーズをたっぷりとかけて。

〈海の五つ星 ホヤ〉登場! 石巻のホヤが スタイリッシュなパッケージで 美味しく手軽に楽しめる

海のパイナップルと呼ばれる“ホヤ”。
実は、実は人間が舌で感じる「五つの味」=
「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」が揃った稀な食材なんです! 

このホヤを親しみやすい味付けで、スタイリッシュに瓶詰めした新商品
〈海の五つ星 ホヤ〉がこのたび新登場!
クラウドファンディングプラットフォーム〈Makuake マクアケ〉にて
先行販売を開始しました。

〈海の五つ星 ホヤ〉

足がはやく流通しづらいため、産地の宮城県や岩手県などでは
親しまれてきましたが、他県ではあまりなじみのない食材、ホヤ。
とれたての新鮮なホヤはとてつもなく美味しく、一度食べたらやみつきに
なると言われています。ホヤに魅せられて漁師になった人もいるほど!

これまで、石巻市で獲れるホヤの約8割は韓国へ輸出されていたのですが、
2011年の東日本大震災の影響でホヤ漁が壊滅的被害を受け、
さらに復興後は輸出ができなくなった関係で、大量のホヤは行き場を失ってしまいました。
そこで今回、〈海の五つ星 ホヤ〉は、ターゲットを女性と定め、
スタイリッシュなイメージで商品化を行ったんです。

漁師集団と企画女子が出会い、生まれたコンセプトは……

・クールなパッケージで、パーティーでも使えるもの

・日本酒だけでなくワインやクラフトビールなど女性が好きなお酒に合うもの

・忙しい女性でも簡単に調理できるもの

というもの。
新しい味付けで、より食材としての魅力が増し増しになりました。

画像左から、
鮮度の良いホヤにバジルの風味を加え
オリーブオイルで和えた〈HOYA & BASIL(ホヤとバジル)〉。
ガーリックで味付けし、オリーブオイルで和えた〈HOYA & GARLIC(ホヤとガーリック)〉。
ホヤとトマトをオリーブオイルで和えた〈HOYA & TOMATO(ホヤとトマト)〉。
様々な食材とも相性良しです。

〈磁器 –ひとつだけのかお –〉 これはかわいい!文祥窯が とらやのためにつくった 400年前の技法のお皿

リム角皿 猪目繋ぎ

同じようにつくっても、偶然あらわれる黒点や、意図しないゆがみ。
和菓子の〈とらや〉が、そんな磁器ひとつひとつにあらわれる「顔」に注目し、
企画展〈磁器 –ひとつだけのかお –〉を開きます。

会場に並ぶのは、有田焼の窯元・文祥窯の白磁・染付のうつわなど、10数点ほど。
その場でうつわを購入することもできます。(一部を除く)

注目は、文祥窯がとらやの小倉羊羹「夜の梅」のためにつくった「リム角皿 猪目繋ぎ」。
「夜の梅」が引き立つようにと、魔除の文様とされる「猪目文様」(猪の目を模した文様)が
ささやかに配され、シンプルであたたかみのあるお皿ができました。

とらやの代表商品、竹皮包羊羹「夜の梅」

会場では、このうつわの製造工程も紹介しています。
もちろん、限定販売もされるとのこと。(本体価格 2,500円)
これはうれしいですね!

文祥窯は、佐賀県の伊万里港を望む高台にある窯元。
割烹料理窯のうつわを得意とし、多くの料理人に長年愛されてきました。

現当主の3代目・馬場光二郎さんは、博物館で出会った400年前の「型打ち」のうつわに感動し、
昔ながらの技法にこだわってつくり続けているといいます。

型打ちとは、型に生乾きの素地を押しつけ、上から何度も叩いて成形する手法。
最近では、コストがかからずに量産できる「圧力鋳込み成形」という手法で
つくっているところが多いため、型打ちを行っている窯元は貴重な存在に。
馬場さんは、土をこねるところからろくろ、型打ち、絵つけ、焼成までの工程を
一人でこなしているそうです。

〈離島キッチン 札幌店〉 オープン。利尻島や礼文島など 北海道の6つの離島グルメを 味わおう!

現在、神楽坂店と福岡店の2店舗が展開されている〈離島キッチン〉。
このたび、北海道札幌市に、3店舗目となる
〈離島キッチン 札幌店〉がオープンしました!

扱っているのは北海道の離島、利尻・礼文・天売・焼尻・奥尻・厚岸小島からの品々。
貴重な旬の食材や、地元で愛される郷土料理を提供するアンテナショップです。

大正15年建設の醤油の醸造所をリノベーション

〈離島キッチン 札幌店〉は、札幌駅から徒歩圏内。
大正15年建設の醤油の醸造所をリノベーションした建物の中に、
物販スペースと飲食スペースを併設しています。

利尻島のほっけのちゃんちゃん焼き

飲食スペースでは、北海道の離島の郷土料理を中心に提供。
利尻島のうにぎりや、利尻島のほっけのちゃんちゃん焼き、
奥尻島のふっくりんこ、焼尻島のガラメ昆布のお味噌汁、
北のおつまみなどなどなど、お酒もいくらでも進みそう……!

また天売島のタコボッチ、岩城島のレモンポーク、
福江島のじゃこ天、宮古島のカツオのハラガー、
〈島巡り串〉や久米島の紅芋スティック、岩城島のレモンケーキ、
徳之島のみそ豆、屋久島のほうじ茶など、全国の離島の食材を使ったメニューも。

八丈島のくさやチーズ

旬の食材を積極的に取り入れるため、メニューは毎日変わり、
日替わりで新鮮なものだけを提供します!

世界で一番濃い抹茶 チョコレート?! 〈ななや〉から発売!

抹茶スイーツファクトリー〈ななや〉から
「濃さが選べる7種の抹茶チョコレート」お目見え!

コロカルニュースでもご紹介した、
“限界突破! ありえないほど濃い抹茶ジェラート屋さん”こと
静岡県藤枝市の抹茶スイーツファクトリー〈ななや〉さん。
昨年、スイーツ激戦区の表参道・青山エリアにも
直営店〈TEA&SPOON ななや 青山店〉をオープンし、
ありえないほど濃厚な抹茶ジェラートを提供しています。

ななや藤枝本店

そんな〈ななや〉から、新作スイーツの抹茶チョコレートがお目見え! 
「濃さが選べる7種の抹茶チョコレート」というネーミングで、
2017年11月9日より公式サイトにてネット販売を開始します。

チョコレートも、ジェラートと同じくハンパのないこだわりぶりで、
本格的なチョコレート作りを目指し、カカオ豆をお茶焙煎機で
焙煎するところから始めたのだそう。
目指したのは、お茶の風味を最大限に感じることができる、
“ほんもの”のお茶の香りが楽しめるお茶チョコレートでした。

一般的な抹茶チョコレートは、業務用のホワイトチョコレートを溶かして
抹茶を混ぜて固めているので、バニラなどの香料の香りが強く
お茶の香りが感じづらくなっています。
そこでななやでは、静岡県産100%のミルクを使い、
ホワイトチョコレートそのものの製造から始めることで
お茶の風味を最大に活かすチョコレートを実現したのだそう。

そうして開発された「濃さが選べる7種の抹茶チョコレート」は、
オリジナルデザインのカップ入りで、7段階の濃さを選べる抹茶チョコ。
No.1からNo.7までだんだん濃くなる本格抹茶の味わいをぜひ体験してみてください。

また、抹茶とほうじ茶に加えて、新作として玉露、玄米茶、
和紅茶、ミルクが発売。
お値段は、「抹茶チョコレートNo.1~No.6」(玉露、ほうじ茶、玄米茶、
和紅茶、ミルクそれぞれ10粒入り)が360円(税込)。

思わず「濃っ!」っとうなる味わいの、
世界で一番濃い?!「抹茶チョコレートNo.7」は、10粒入りで390円(税込)。
いずれも香料、添加物は一切使用していません。

札幌〈COQ〉梶原加奈子さん 
テキスタイルデザイナーが開いた
森の中の複合スペース

魂を込めて伝えたい。心を和らげるテキスタイルの魅力

札幌の中心地から南へ車で約40分、北海道のアートスポットとしてよく知られた
〈札幌芸術の森〉のほど近くに、この夏〈COQ(こきゅう)〉がオープンした。
ここは北海道出身のテキスタイルデザイナー、
梶原加奈子さんが立ち上げたユニークなスペースで、
「テキスタイルのある暮らしを体感してほしい」という彼女の願いが込められている。

〈COQ〉と書いて「こきゅう」と読む。玄関のたたずまいはさりげないものだが、中に入ると開放感あふれる空間が広がる。

暮らしのさまざまなシーンに“布”は使われている。
しかし、それらがどのようにつくられたのか、
その制作者の想いに意識が向かうことは滅多にない。
しかし、このCOQでは、ショップやダイニング、ゲストハウスという空間を通じて、
テキスタイルの魅力を存分に味わうことができるのだ。

1階には、梶原さんがデザインした数々のテキスタイルと、
布によってつくられた雑貨が並ぶ。
艶やかな色彩のストールや、ほおずりしたくなるような風合いのタオルなど、
テキスタイルとはこれほどまでにさまざまな表情があるのかと驚かされる。

ショップスペースには特徴のあるテキスタイルが使われたストールやバッグが並ぶ。

ダイニングスペース。森の景色が窓いっぱいに広がる。

その奥にはフレンチレストラン〈AKI NAGAO〉のシェフ、長尾彰浩さんと
梶原さん率いるデザインチーム〈KAJIHARA DESIGN STUDIO〉で
共同ディレクションをしたダイニングスペースがある。
大きく開かれた窓には森の景色が広がり、
間仕切り代わりに天井からつり下げられている
半透明のテキスタイルとのコントラストがとても美しい空間だ。

ランチプレートやおまかせコースなど、ダイニングでは、札幌の一つ星レストランのシェフ、長尾さんがディレクションした料理を楽しめる。

「素朴だけれど、全身を歓喜させる力強い味わい」を感じるひと皿を提供したいという長尾さん。北海道の良質な素材と向き合い、隠し味にはフランス料理のエッセンスを加えている。

さらに、2階には100平米という広さの
ワンルームタイプのゲストハウスが設けられている。

ここでは梶原さんがディレクションしている客室リネンのブランド
〈Nokton〉のさまざまなアイテムを通して、日本の伝統技術が生かされた
こだわりの布を身近に体験することできる。
『TODAY'S LINEN』という冊子が置かれ、寝具やタオルなどに使われた
布の産地や製法について詳しく知ることもできるのだ。

ゲストハウスの窓から森の木々が見える。