〈磁器 –ひとつだけのかお –〉 これはかわいい!文祥窯が とらやのためにつくった 400年前の技法のお皿
リム角皿 猪目繋ぎ
同じようにつくっても、偶然あらわれる黒点や、意図しないゆがみ。
和菓子の〈とらや〉が、そんな磁器ひとつひとつにあらわれる「顔」に注目し、
企画展〈磁器 –ひとつだけのかお –〉を開きます。
会場に並ぶのは、有田焼の窯元・文祥窯の白磁・染付のうつわなど、10数点ほど。
その場でうつわを購入することもできます。(一部を除く)
注目は、文祥窯がとらやの小倉羊羹「夜の梅」のためにつくった「リム角皿 猪目繋ぎ」。
「夜の梅」が引き立つようにと、魔除の文様とされる「猪目文様」(猪の目を模した文様)が
ささやかに配され、シンプルであたたかみのあるお皿ができました。

とらやの代表商品、竹皮包羊羹「夜の梅」
会場では、このうつわの製造工程も紹介しています。
もちろん、限定販売もされるとのこと。(本体価格 2,500円)
これはうれしいですね!
文祥窯は、佐賀県の伊万里港を望む高台にある窯元。
割烹料理窯のうつわを得意とし、多くの料理人に長年愛されてきました。

現当主の3代目・馬場光二郎さんは、博物館で出会った400年前の「型打ち」のうつわに感動し、
昔ながらの技法にこだわってつくり続けているといいます。
型打ちとは、型に生乾きの素地を押しつけ、上から何度も叩いて成形する手法。
最近では、コストがかからずに量産できる「圧力鋳込み成形」という手法で
つくっているところが多いため、型打ちを行っている窯元は貴重な存在に。
馬場さんは、土をこねるところからろくろ、型打ち、絵つけ、焼成までの工程を
一人でこなしているそうです。