清酒の旧酒蔵が21年ぶりに復活。 歴史的複合施設〈伊東合資〉が 愛知県半田市にオープン

愛知県西部の小さな港町・亀崎に誕生した新スポット

愛知県の西部に位置する知多半島。
海に囲まれた、温暖な気候で知られています。
いくつもの市や離島からなるこの地域で、漁業や醸造業、海運業で栄えたのが
半田市の「亀崎(かめざき)」エリアです。

2024年1月20日、この亀崎で200年以上続く老舗の日本酒醸造元・伊東株式会社の
旧酒蔵が歴史的複合施設としてオープンしました。

かつては、40ほどの酒蔵や百貨店、劇場があるような繁華街だった亀崎。
1788年からつくられ、全国の人々に愛される銘酒もありました。
それが、〈敷嶋〉です。

〈敷嶋〉は仕込みにミネラル豊富な井戸水を使っており、独特のキレが特徴。
かつては江戸へ大量に出荷された、亀崎と中部地方を代表するお酒でした。
敷嶋を製造していた伊東合資会社は亀崎のどこよりも広大な酒蔵を持ち、
敷地内に銀行を併設していたことも。
地域のシンボルであり、地元の人々が集まる寄り合いどころでもあったのです。

しかし近年の清酒需要低下を受け、伊東合資会社は2000年に酒造免許を返納。
酒蔵も売却され、〈敷嶋〉の歴史も幕を閉じました。
時は流れ2014年。祖父の死をきっかけに酒蔵の復興を決意したのが9代目・伊東優さん。
11年間勤めた会社を辞め、〈敷嶋〉の復活を目指して、酒造りの道へ飛び込みました。

2021年には酒造免許を再取得し、酒蔵も買い戻しました。
新たに製造工場も建てて、再び酒造りをスタートさせます。
そして今回、「建物の一部だけでも活用し、再びたくさんの人が集まる場所にしたい」
との願いで、複合施設のプロジェクトをスタート。
旧酒蔵を改修して、3つの店舗が入る複合施設へと生まれ変わらせたのです。

「おいしいものないかな」が力になる。 離れた場所から能登を応援 石川県アンテナショップがリニューアル

銀座や日本橋、八重洲の周辺には、全国各地のアンテナショップが密集している。
東京にいながら、ちょっとした旅行気分を味わえるのが魅力だが、
商品を買うことが、被災地の復興につながることもあるようだ。

今年3月9日には、〈いしかわ百万石物語・江戸本店〉が
銀座から場所を移して〈八重洲いしかわテラス〉として再出発。
また5月(予定)には〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉がオープンを控えるなど、
今、注目度が高まる北陸地方のアンテナショップを紹介する。

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石川県と人をつなぐ総合発信拠点 
アンテナショップが「復興の象徴」に

〈八重洲いしかわテラス〉の外観

2014年10月、東京・銀座にオープンした
石川県のアンテナショップ〈いしかわ百万石物語・江戸本店〉。
出店から10年を迎える節目の年に、
東京駅からほど近い八重洲エリアへの移転した。

石川県 商工労働部 産業政策課の寺西洋毅さんに、
新たにオープンした〈八重洲いしかわテラス〉について、
また、年明けに発生した能登半島地震への率直な思いを聞いた。

継続的に石川の情報を発信し続ける

― はじめに、〈八重洲いしかわテラス〉の特徴を教えてください。

単に石川県の物産を販売するだけではなく、
観光コンシェルジュのコーナーなども設けています。
石川県内の事業者による首都圏での販路拡大や観光案内など、
情報発信の拠点となるアンテナショップを目指しています。

〈八重洲いしかわテラス〉店内の商品ディスプレイ

工芸品が並ぶエリア

銀座にあった頃は地下1階、地上2階の3フロアでしたが、
今回はワンフロアにすべてが集まっているため、
お客様にとっても買い物しやすく、広く、明るい店舗になっています。
東京駅から徒歩で約4分と立地がよく、アクセスしやすいのもアピールポイントです。

― 飲食スペースもあるのですね。

新たに飲食スペースも設け、「加賀棒茶」をお召し上がりいただけるほか、
日本酒の飲み比べやSNS映えする金箔ソフトなどもご用意しています。

情報の発信拠点ということで、イベントスペースでは文化的な体験も。
九谷焼の絵付けや金箔貼りなどの企画を通して、にぎわいを創出していきたいですね。

〈八重洲いしかわテラス〉の飲食スペースのカウンター。日本酒が並ぶ

― 移転の準備段階で「能登半島地震」が発生しましたが……。

以前の店舗を10月に閉めて、約半年空きました。
2024年の年明けくらいからPRのための物産展を企画していたのですが、
そのタイミングで地震が発生しました。
物産展は予定通り開催しましたが、「石川県を応援したい」とのことで、
足を止めていただいたり、カゴいっぱいの商品を買ってくださったり、
みなさまの「何かできないか」という気持ちがとてもありがたかったです。

― お店に並ぶ商品はすべて「地元のもの」ですよね。地震の影響は何かありましたか?

被害状況は県内でも地域によって差がありますが、やはり能登のほうは被害が深刻で、
主に日本酒など、入荷を予定していた商品がまだそろっていません。
ただ、それは能登の復興がどれだけ進んだのかを可視化するバロメーターでもあるんです。
前はなかった商品が次に来店したときに並んでいたら、その事業者が再開した証になりますから。
そうした観点からも、一度と言わず、何度も足を運んでほしいです。

― いよいよオープンとなりましたが、これからの展望を教えてください。

過去の震災で被害に遭った福島や熊本のアンテナショップでも、
1年くらいはたくさんのお客さんが来てくれたそうです。
一方で、時間が経てば経つほど、客足が遠のいていくとも聞きました。
そうした状況を避け、いかに持続していくかが課題だと感じています。

現在、復興応援ブースや新幹線県内全線開業ブースなどを計画していますが、
開始時だけではなく、継続して随時情報を発信していく。
首都圏にお住まいの方々に、少しでも石川県の現状や魅力を知ってもらいたいです。
きっかけは、「何かおいしいものないかな」でもいいので、
ぜひ一度足を運んでいただきたいです。

information

〈八重洲いしかわテラス〉ロゴmap

八重洲いしかわテラス

住所:東京都中央区八重洲2-1-8 八重洲Kビル1F

営業時間:10:30~20:00

Web:八重洲いしかわテラス

食べる・見る・聞く 
東京にいながら北陸を疑似体験

ここからは、富山、福井、新潟の3県のアンテナショップを見ていこう。
銀座や日本橋など首都圏にいながらも、さまざまな体験を通し、
まるで北陸へ旅行したような気分になれるのが特徴だ。

富山の魅力を知ってもらう
「体験テーマパーク」

〈日本橋とやま館〉の外観

東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅(B5出口)より、
出てすぐの場所にある〈日本橋とやま館〉。
食品や工芸品が約1200点も並ぶショップフロアのほか、
和食レストラン「富山はま作」やバーラウンジ「トヤマバー」、
観光交流サロンなどがワンフロアに集う。
入口すぐのイベントスペースでは、企画展示やワークショップが開催されている。

〈日本橋とやま館〉が目指すのは、ただ買い物できるアンテナショップではなく、
いろいろな角度から五感をフルに使って富山の魅力を感じてもらう
首都圏と富山をつなぐ情報発信拠点。
おいしいものを食べ、文化に触れ、いずれは実際に富山に行ってもらう。
子どもから大人まで幅広い世代に体験の機会を提供し、
富山の上質を見て、味わい、『人とモノ』『人と人』を、
体験を通してつなげる役割も担っている。

総括館長の田崎 博勝さんは、
「地震は大きな被害をもたらしましたが、長い目で見たときに追い風にできるよう
富山の魅力を知ってもらう機会にしたい」と前を向く。
また「富山のものを買ってもらうことは大きな力になる」と加えた。

information

〈日本橋とやま館〉ロゴmap

日本橋とやま館

住所:東京都中央区日本橋室町1-2-6 日本橋大栄ビル1F

TEL:

ショップフロア(物販) 03-3516-3020

和食レストラン「富山はま作」 03-3516-3011

バーラウンジ(トヤマバー)03-6262-2723

その他(イベント等) 03-6262-2723

営業時間:

ショップフロア 10:30~19:30

和食レストラン 11:30~14:30 17:00~22:30(日・祝~21:00)

バーラウンジ 11:00~21:00

観光交流サロン 10:30~19:30

Web:日本橋とやま館

「福井を買って、味わい、旅する」
MADE IN FUKUIが詰まった複合施設

〈ふくい食の國291〉の外観

〈ふくい食の國291〉は、
「福井を買って、味わい、旅する」がコンセプトの複合施設。
ショップエリアには県内各地から厳選した海の幸やご当地グルメのほか、
職人の技が光る工芸品などが並ぶ。

施設内の〈越前若狭 食と酒 福とほまれ〉では、
現地直送の新鮮な食材を使った料理を堪能できる。
観光移住情報コーナーでは福井への旅の計画のサポートや、
移住を検討している人にも現地のリアルな暮らしの情報を提供している。

東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅の5番出口から徒歩1分、
JR山手線・京浜東北線「有楽町」駅京橋口改札から徒歩5分とアクセスも良好。
福井の歴史や風土に光を当て、都心から“MADE IN FUKUI”の魅力を発信している。

information

〈ふくい食の國291〉ロゴmap

ふくい食の國291

住所:東京都中央区銀座1-5-8

Ginza Willow Avenue BLDG 1F・B1F

TEL:03-5159-4291

営業時間:

ショップ10:30-19:00

イートイン 福とほまれ

平日 11:00〜15:00 (L.O.14:30)、17:00〜21:00 (L.O.20:00)

土日祝 11:00〜20:00 (L.O.19:00)

定休日:不定休(年末年始を除く)

Web:ふくい食の國291

飲食から文化体験まで、
新潟の新拠点が銀座にオープン

〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉の外観イメージ

1997年のオープン以来、多くの人々に愛されてきた〈表参道・新潟館ネスパス〉。
ビルの老朽化に伴い、2023年12月25日に閉館した。
その後継として2024年5月(予定)にオープンするのが、
銀座に建設中のビルの5つのフロアを使った〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉だ。
「新潟の魅力を伝える場所があることをストレートに伝えたい」
という思いを込め、この名が付いた。

1・2階は物産販売エリアで、軽飲食販売や日本酒の試飲も可能。
また、地下1階は移住相談窓口となっている。
3階のイベントスペースでは文化体験の機会も設けられ、
8階には飲食店が入る予定で、“食”を通して新潟県の魅力を堪能できる。

information

map

銀座・新潟情報館 THE NIIGATA

住所:東京都中央区銀座 5-6-7

離れていてもできるもうひとつの復興支援 
クラウドファンディングで能登を応援

震災前の石川県輪島の白米千枚田

本特集「復興のバトンをつなごう。」のトップにも採用した震災前の石川県輪島の白米千枚田。©輪島市

手軽にできる復興支援として「買い物」を紹介したが、
寄付や義援金のほかにも、クラウドファンディングという選択肢もある。

「津波の被害に遭った旅館を再建したい」
「江戸時代から続く輪島塗の工房を再建したい」
「水族館の生き物を守りたい」
被災地からは、さまざまな理由から支援を募る声が届いている。

たとえば能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島市の「白米千枚田」は、
棚田に亀裂が入り、地下水は地上にあふれ出し、壊滅的な状態に。
放置しておくと修復不可能になるとのことで、対応が急がれるなか、
立ち上がったのが「白米千枚田愛耕会」のみなさん。

「400年間守りつないできた能登の財産をここで絶やすわけにはいかない」
そんな思いで、クラウドファンディングに挑戦したという。

愛耕会のメンバーのなかには、自宅が全壊した人もいる。
避難生活を強いられながらも「白米千枚田」を守ろうとする姿に、
心を動かされた人は多いようだ。
自宅からでも、何かできることを。
クラウドファンディングで応援するというのも、復興支援のひとつの形だ。

information

能登半島地震|白米千枚田を修復し、再び米作りを。

【コロカルSNS連動企画】みんなの思う「これぞ、ご当地パン」大集合! 

2月の特集『会いに行きたいパンがある。』はご覧いただけましたか?
今回のパン特集にちなみ、 instagramX(旧Twitter)
コロカル公式アカウントを通して、
みなさまから「これぞ! ご当地パン」というイチオシパンを募集しました。

どれも個性的で、編集部も知らなかったパンも多数ありました。
あらためて、投稿いただいたみなさまありがとうございます。
そんななかでも、編集部が「会いに行きたい!」と思ったパンを厳選。
北から順にご紹介します!

青森県・工藤パン〈イギリストースト〉

ご当地パンとして有名な〈イギリストースト〉は、
しっとりふわふわのパンにマーガリンと砂糖というベーシックな味のみならず、
限定商品をふくめてたくさんのパリエーションがあるのが楽しいですね。
工藤パン公式サイトでは230種類を超える歴代のラインナップを見ることができます。

岩手県・福田パン〈コッペパン〉

1948年(昭和23年)創業、盛岡のソウルフードというべきご当地パン。(写真提供:cdtrkdさん/@cdtrkd )

1948年(昭和23年)創業、盛岡のソウルフードというべきご当地パン。(写真提供:cdtrkdさん/@cdtrkd

「どこか懐かしさを感じる」と地元の方からのコメントがありましたが、
地元でない人でも、確かに、ノスタルジーを感じます。
〈福田パン〉については特集『会いに行きたいパンがある。』でも
取り上げていますので、まだという方はぜひご一読を。

注文すると、目の前で具材を塗ってくれる。詳しくは、特集『会いに行きたいパンがある。』へ。

注文すると、目の前で具材を塗ってくれる。詳しくは、特集『会いに行きたいパンがある。』へ。

秋田県・たけや製パンの〈アベックトースト〉

1951年(昭和26年)創業の秋田の製パン業界をリードする老舗〈たけや製パン〉。定番なのがこの〈アベックトースト〉。(写真提供:にっぽん食べる旅/@umaimon888 )

1951年(昭和26年)創業の秋田の製パン業界をリードする老舗〈たけや製パン〉。定番なのがこの〈アベックトースト〉。(写真提供:にっぽん食べる旅/@umaimon888

2種類の味を合わせているから「アベック」なのだとか。時代を感じますね。
投稿者の方から「コスパ最高」とありますが、
日常的に食べるものだから、コスパも重要ですよね。
サンドされてる食パンにはマーガリンとジャムがそれぞれ半分ずつ塗られており、
どうやって食べ進めるかについて話が盛り上がることがあるそうです。

新潟県・中川製パン所〈カステラサンド〉

1952年(昭和27)創業の歴史を刻むご当地パン。(写真提供:YOSABEIさん/@yosabei_sado )

1952年(昭和27)創業の歴史を刻むご当地パン。(写真提供:YOSABEIさん/@yosabei_sado

投稿写真は、佐渡の「あめやの桟橋」でしょうか。
ご当地パンはその土地の景色と一緒に味わいたいですね。
カステラサンドのオリジナルTシャツ(?)まであるとは……。
気になるお味は、素朴な甘さとのこと。
佐渡に行ったらぜひ、食べてみたいと思います。

北海道上士幌町の地元食材が 十勝の人気シェフの手で 極上フレンチに! 「Farm to Table かみしほろ」

ユニークな挑戦を続けるまち・上士幌町は、自慢の食材の宝庫

上士幌町(かみしほろちょう)は、とかち帯広空港から車で約1時間20分、
北海道十勝エリアの北部に位置するまちです。
人口は約5000人ながら、面積は東京23区以上!
無人のスマートストアの設置、自動運転バスやドローンを活用した施策など
ユニークな試みを多く行っていることでも知られています。

羽田空港→とかち帯広空港は約1時間35分。意外と近い!?

羽田空港→とかち帯広空港は約1時間35分。意外と近い!?

全国で初めて大会が開かれた、“熱気球のまち”としての顔も。

全国で初めて大会が開かれた、“熱気球のまち”としての顔も。

広大な十勝平野と恵まれた気候をいかし、古くから農業や酪農が盛んですが、
近年は、大規模農業と並行して、個性ある野菜作りに取り組む生産者も見られるように。
また乳牛だけでなく肉牛の飼育も増えつつあります。
(ちなみに町内の牛の数は、人口のおよそ7.5倍!)

そんな上士幌町の食材を、
もっと多くの人に知ってもらい、味わってもらいたい!
というプロジェクトが計画されています。
そのキックオフイベントとして、生産者の方々を招いて、
「Farm to Table かみしほろ」が開催されました。

人気フレンチのシェフが参加し、極上の品々が完成

今回お招きした生産者さんは3組。
希少品種を含む、多彩な豆を生産する〈オリベの豆や〉の関口孝典さんと嘉子さん、
最新の農業理論と祖父の代から続く知恵を総動員して、
“最上級においしい野菜”をつくる〈須田農場〉の、須田侑希さん、和雅さん兄弟、
そして上士幌町ブランドの黒毛和牛「十勝ナイタイ和牛」を扱う、
〈片原商店〉の中山浩志さん。

今回の主役はこちら。和牛と豆、そしてじゃがいも&さつまいもです。

今回の主役はこちら。和牛と豆、そしてじゃがいも&さつまいもです。

左から、関口さん夫妻、中山さん、須田和雅さん、侑希さん。

左から、関口さん夫妻、中山さん、須田和雅さん、侑希さん。

料理を担当したのは、
同じ十勝エリア・帯広のフレンチレストラン〈マリヨンヌ〉の小久保康正シェフ。
十勝の恵みを最大限にいかし、十勝の食材で完結させることを目指したフレンチは
名だたるレストランガイドに選出されるなど、高い評価と人気を博しています。

そんな小久保シェフが、このイベントのために生み出したのは4皿。
丁寧な作業とフレンチの技が光る、目にも楽しい品が並びました。

〈オリベの豆や〉福白金時のムースと5種の豆のサラダ ホゲット添え

〈オリベの豆や〉福白金時のムースと5種の豆のサラダ ホゲット添え

〈須田農場〉紅はるか(さつまいも)とホタテのミルフィーユ仕立て

〈須田農場〉紅はるか(さつまいも)とホタテのミルフィーユ仕立て

〈須田農場〉ホッカイコガネ(じゃがいも)のガトー リードヴォーと共に

〈須田農場〉ホッカイコガネ(じゃがいも)のガトー リードヴォーと共に

〈片原商店〉十勝ナイタイ和牛サーロインスライスのすき焼き見立て

〈片原商店〉十勝ナイタイ和牛サーロインスライスのすき焼き見立て

“くだものの里”に根付くシードル文化。 醸造所〈VinVie〉がつなぐ ユニークなりんご農家のコミュニティ

地域や農家ごとの特徴が表れたシードル

全国屈指のりんごの産地として知られ、国内2位の生産量を誇る長野県。
高い育種技術でさまざまなオリジナル品種も数多く生み出しているほか、
近年は、りんご果汁の醸造酒・シードルが盛り上がりを見せている。
県内で新進気鋭の醸造所が続々と開業し、生産者数は80を超えるとも。
酒蔵やワイナリーが多い土地柄もあって、
地域や品種の個性を生かした多彩な味わいのシードルが生まれている。

銘柄数は日本一ともいわれる長野県のシードル。

銘柄数は日本一ともいわれる長野県のシードル。

なかでも注目を集めるのが、県南部にあたる南信州地域。
とりわけ「くだものの里」として知られる松川町は
シードルづくりに意欲的に取り組むりんご農家が多く、
それぞれが独自のブランドを立ち上げて製造・販売する
ユニークなシードル文化が根づいている。

その一翼を担うのが、2018年に創業した株式会社〈VinVie(ヴァンヴィ)〉。
自社畑で育てたりんごとブドウを使ったシードルやワインの製造・販売、
そしてりんご農家からの委託醸造も引き受けている。

3000メートル級の南アルプスを正面に臨む高台に位置する〈VinVie〉。

3000メートル級の南アルプスを正面に臨む高台に位置する〈VinVie〉。

社名でありブランド名でもある〈VinVie〉は、フランス語でワインを意味する「Vin」と、
生命や人生、生活などを意味する「Vie」を合わせた造語だ。
普段の生活や地域に根ざし、
飲む人すべてを幸せにするやさしいワインとシードルづくりを通じて、
地域の発展や活性化も目指したいとの思いが込められている。

〈VinVie〉の発起人であり代表の竹村暢子さん(左)と醸造責任者の竹村剛さん(右)。名字は同じ「竹村」でも親族関係ではない。

〈VinVie〉の発起人であり代表の竹村暢子さん(左)と醸造責任者の竹村剛さん(右)。名字は同じ「竹村」でも親族関係ではない。

開拓者精神が息づく意欲的な生産者の営み

そもそも松川町で本格的に果樹栽培がはじまったのは、約100年前の大正4(1915)年。
町の中央を流れる天竜川の河岸段丘と扇状地に開けた自然豊かな地で、
水はけのよい土壌と、
日照時間が長く昼夜の寒暖差が大きいという果樹栽培に適した環境を生かし、
りんごやナシの集団生産地として農業が発展した。

〈VinVie〉のある増野(ましの)地区を中心に農地の開墾も進み、
現在の数多くの果樹園の下地に。
今ではブドウやさくらんぼ、ブルーベリーなど、さまざまな種類の果樹が栽培されている。

至るところに果樹園がある町内。春のさくらんぼから冬のりんごまで季節ごとに多彩な風景が広がる。取材時は農閑期で、12月に収穫を終えた松川町の〈VInVie〉のりんごは落葉し、剪定の時期に突入していた。

至るところに果樹園がある町内。春のさくらんぼから冬のりんごまで季節ごとに多彩な風景が広がる。取材時は農閑期で、12月に収穫を終えた松川町の〈VInVie〉のりんごは落葉し、剪定の時期に突入していた。

くだもの狩りができる観光農園も多く、
直売所運営、自社製品の開発や独自の販売ルートの開拓など
意欲的な農家が多いのもこのまちの特徴だ。

「観光農園は自分たちで価格を決められますし、
固定客がつくなど収入が安定しやすいので、若い世代も事業承継しやすいんです。
特に、1975年に町内に高速道路のICが開かれたことで、
それぞれの農園ごとにオリジナリティを出す農家が多かったことが
背景にあると思います」と〈VinVie〉代表の竹村暢子さんは言う。

日本最大級の商店街〈大須商店街〉で、 人気名古屋メシを探せ! あなたのまちの焼酎ハイボール アテ探し旅

個性的な名古屋メシは、焼酎ハイボールに合うのか!?

焼酎ハイボールのアテ探し旅。
回を重ねて、相性が良さそうと予想できるもの、
冒険かなと思いながら思わぬ喜びが得られたものなど、
いろいろな体験を重ねることができた。
そのなかで、相性が良さそう、でも実際は冒険?
と思いを巡らせていたのが“名古屋メシ”だ。

伝統と新しさが感じられる赤味噌を使った酒場メニューや、
意外な食材の組み合わせによって生まれる、
ちょっと想像の斜め上を行くB級グルメの数々が、
焼酎ハイボールを待っている……ような気がしていた。
ということで、向かうのは〈大須商店街〉。
さて、どんな不思議な出合いが待っているのか。

名古屋駅から地下鉄で10分ほど。徳川家康によって岐阜から移設された大須観音を中心に東西南北に広がる商店街。商店がひしめくメイン通りだけでも8本を数え、のんびり歩いたら1日がかり。徳川時代から寺町として発展。大正元年から娯楽、歓楽街として繁栄し、時代の新風を巻き込みながら現在に至る。秋葉原、大阪・日本橋とならぶ日本三大電気街でもある。

名古屋駅から地下鉄で10分ほど。徳川家康によって岐阜から移設された大須観音を中心に東西南北に広がる商店街。商店がひしめくメイン通りだけでも8本を数え、のんびり歩いたら1日がかり。徳川時代から寺町として発展。大正元年から娯楽、歓楽街として繁栄し、時代の新風を巻き込みながら現在に至る。秋葉原、大阪・日本橋とならぶ日本三大電気街でもある。

大須商店街は総称というか愛称で、その実態は大須観音を中心とした、
8つの振興組合からなる実に大きな商店群だ。
東京だと浅草寺を中心とした、浅草エリアをイメージするとわかりやすいだろうか。
グルメ、服飾、日用品、雑貨、娯楽、サブカルなどなど、
名古屋の伝統的な食文化から流行までが混在し、
観音様ならではの明るい賑わいがあり、
でも、どこかカオスな空気感もある。
旅酒人とすればなんともワクワクさせられる場所だ。

伝統と新しさが融合した赤味噌の酒場メニュー

まずは、ということで向かったのは〈矢場とん〉。
名古屋独自の食“みそかつ”を全国区にした人気店だが、
ここ大須店は、〈昔の矢場とん〉という名の酒場感たっぷりな店で、
売りはみそ串かつとみそおでん。

大須観音から歩みを始めればすぐに目に入る〈昔の矢場とん〉。

大須観音から歩みを始めればすぐに目に入る〈昔の矢場とん〉。

名前通り昔ながらの雰囲気を見せつつ、内装には気鋭のアーティストのイラストも飾られ、いい具合の混沌。

名前通り昔ながらの雰囲気を見せつつ、内装には気鋭のアーティストのイラストも飾られ、いい具合の混沌。

矢場とん広報部で味噌ソムリエでもある片山武士さんに聞けば、
「戦後、矢場とんが創業した1947(昭和22)年頃、
名古屋の屋台では赤味噌を使った土手焼、土手煮が人気で、
そこに串かつを入れたところ好評で、それがのちに、味噌かつへと進化していきました。
そこで、温故知新といいますか、
あえて味噌かつのルーツを掘り下げていったのがこの店です」

入社のきっかけは矢場とんの社会人野球チームへの入部。それまでは「とんかつには塩でした」と笑う片山さんだが、入社以来、矢場とんの味噌かつにはまり、味噌ソムリエも取得。自社にとどまらず「名古屋の文化としての味噌かつ」を発信するべく奮闘中。

入社のきっかけは矢場とんの社会人野球チームへの入部。それまでは「とんかつには塩でした」と笑う片山さんだが、入社以来、矢場とんの味噌かつにはまり、味噌ソムリエも取得。自社にとどまらず「名古屋の文化としての味噌かつ」を発信するべく奮闘中。

酒場×味噌の基本中の基本であるメニューにフォーカスしつつ、
次の主力になりそうな角煮や玉子なども加え、
まさに古きを知りつつ新しさも楽しめる場所。
そういえばと思い出したのは、矢場とんのみそかつのみそタレ。
ほかの店の味噌とちょっと違うな、という感覚があって。

それを尋ねると片山さんは笑顔で、
「そうなんです。まず甘さは控えめです。甘みがあるかなぁぐらいの感じ。
そしてドロッとしたものが多いなか、さらっとしています」

これは、味噌かつにかけるものをつくったのではなく、
土手鍋、土手煮にかつをつけた感覚を大切にしているからだそう。
原点の追求、こだわりだったわけだ。
それでも味わいが深いというのも特徴。理由は出汁にあった。
「普通の味噌だれの出汁は、カツオや昆布といった魚介。
これを味噌に溶かし込んでいき、ドロっと仕上げます。
ですが、矢場とんは、まず出汁のベースが豚肉。
かたいスジを煮込んで、煮込んで、凝縮し、
そこにこだわりの豆味噌を溶かし込んでいきます」

なるほど、タレというよりスープ感覚。
さらりとしたなかに豚肉のコクと旨みも感じられる。
さすが味噌が食文化に溶け込む名古屋、愛知ならではのこだわりだなと
感心していたところで、片山さんからうれしいひと言。
「だから、焼酎ハイボールにも合いますよ」
ニヤリと自信の笑顔。にぎわう店内を見れば、
月曜の昼からいろいろなお酒とともに楽しむ人たちを見て、早く自分も味わいたいと、
テイクアウトで袋に入れてもらった、串かつとみそおでんを二度見してしまうのだった。

みそおでんの大根(320円)、たまご(160円)、豚角煮(320円)とロース串かつ(4本640円)。大根は味噌をかける、ではなく、しみしみで芯から味わい深く、たまごはしっかり煮込まれながらもとろり半熟。

みそおでんの大根(320円)、たまご(160円)、豚角煮(320円)とロース串かつ(4本640円)。大根は味噌をかける、ではなく、しみしみで芯から味わい深く、たまごはしっかり煮込まれながらもとろり半熟。

長野県飯田市のシンボル〈りんご並木〉 中学生が守り、 地域で育むまちづくりの循環

〈りんご並木〉誕生秘話

長野県の南端に位置する飯田市。
東西に南アルプスと中央アルプスがそびえ、その中央を天竜川が貫く自然豊かな地だ。

明治期以降は、天竜川によって形成された日本有数の河岸段丘と
豊富な日照量や内陸性気候を生かし、果樹栽培も盛んだ。
とくに長野県が生産量全国2位を誇るりんごは飯田市が日本の栽培地の南限に当たり、
陽光をたっぷりと浴びた南信州産のりんごファンも多い。

市のロゴマークにも使われるほど飯田市民にとって身近なりんご。地域の基幹産業でもある。

市のロゴマークにも使われるほど飯田市民にとって身近なりんご。地域の基幹産業でもある。

そんな飯田市のシンボルのひとつが、
碁盤の目のような市街地の大通りに連なる〈りんご並木〉だ。
南北約300メートルにわたって12種類26本のりんごの木が植えられており、
地域を象徴するシンボルロードとして地域の人たちに親しまれている。

2023年で誕生70周年を迎えたこの〈りんご並木〉、
実はかつて中学生たちの強い熱意によって誕生したものだ。
当時から現在に至るまで、代々、生徒たちの手によって管理され、
今では毎年1万個以上のりんごが実を結んでいる。

プレートの整備など、飯田東中学校を中心とした〈りんご並木〉への取り組みが行われている。

プレートの整備など、飯田東中学校を中心とした〈りんご並木〉への取り組みが行われている。

ルーツは、昭和22(1947)年までさかのぼる。
当時、戦後日本最大の市街地大火といわれた「飯田大火」で市中心部の3分の2が焼失。
要因のひとつが、狭い道路幅と木造建築物の密集だった。

翌年からはじまった本格的な復興事業では、広い道路を設けることで延焼を防ぎ、
防火機能の拡充を図るまちづくりが進められた。
一方で、焼け野原となったまちは少しずつ復興していくものの、
城下町のまち並みは一変し、無機質で殺風景な風景が広がっていった。

大火から5年を経た昭和27(1952)年、
被災時に避難所となった飯田東中学校の第2代校長・松島八郎先生が、
北海道で開かれた全国中学校学校長会に出席。

札幌の道路の広さや街路樹の美しさに感銘を受け、帰校後の全校朝会でその光景を語った。
さらに、ヨーロッパには美しいりんごの並木があること、
落ちたりんごの実はまちの人が備え付けのかごに入れ、
盗む人はいないという話も生徒たちに伝えた。
そのうえで、まだまだ焼け跡が残る飯田市のまちにも街路樹が必要なことを話した。

2024年現在の校長は、滝澤勇一先生が務めている。

2024年現在の校長は、滝澤勇一先生が務めている。

その講話に素直に心を打たれた生徒たちが発案したのが、
寂しくなった市街地の防火帯である大通りに、自分たちの手でりんごの木を植える計画だ。
この計画が行政に上申され、市で検討されることに。
予算不足や、病害虫の被害を受けやすいりんご栽培の難しさの問題、
盗難による犯罪者増加の懸念、さらには市民の冷ややかな目などもあったが、
「並木でまち並みを美しくするだけではなく、まちの人々の心も美しくしたい」
という生徒たちの熱意が行政と人々の心を動かした。

そして、翌年の昭和28(1953)年、約2カ月にわたる生徒たちの手作業により、
とうとう大通りにりんごの苗木が植樹され、〈りんご並木〉が誕生。
生徒たちが維持管理に励んだ結果、大火からの復興のシンボルとして愛されるようになり、
今では飯田市のシンボルとして広く知られる存在になっている。

大河ドラマで再注目の滋賀県・大津で 行くべきグルメスポット5選

紫式部ゆかりの〈石山寺〉の参道に位置する〈石山テラス〉

現在NHKで放送している大河ドラマ「光る君へ」。
主人公である紫式部ゆかりの地のひとつが、滋賀県の大津市にある〈石山寺〉です。
平安時代、石山寺にお参りした紫式部は、びわ湖に映る中秋の満月を見て
『源氏物語』を起筆したと言われています。

〈石山寺〉

石山寺の創建は奈良時代、聖武天皇の命によって瀬田川のほとり、
伽藍山の麓に建立されました。
平安時代には石山寺へお参りする「石山詣」が貴族たちの間で流行しました。

国の天然記念物にも指定されている硅灰石の上に、
数々のお堂が建てられています

石山寺はその名の通り、国の天然記念物にも指定されている硅灰石の上に、
数々のお堂が建てられています。

〈石山テラス〉

そんな大津の名所石山寺の参道に2022年4月にオープンしたのが、
スイーツ&ベーカリーが4店舗入る複合施設〈石山テラス〉です。

お芋スイーツ専門店〈芋屋十三〉、〈石山寺プリン本舗〉のスイーツ

お芋スイーツ専門店〈芋屋十三〉は、〈石山寺〉が日本最古の巡礼の路である
西国三十三所の「第十三番」だったことに由来します。
産地・品種から厳選したさつまいも使用し、独自の二段階焼成によって
甘みを引き出した「焼き芋」(400円)や、目の前で出来たてを提供する
「絞りたて お芋のモンブラン」(850円)などが名物です。

〈石山寺プリン本舗〉では、近江八幡市の高木牧場の牛乳を100%使用するなど
滋賀県産の素材にこだわり、ひとつひとつ手づくりしたプリン(1個400円〜)
を販売しています。
生クリームをたっぷり使ったなめらかな口溶けが特徴のプリンで、
甲賀市の朝宮茶や守山市のモリヤマメロン(期間限定)などを使った
多彩なフレーバーのプリンも味わうことができます。

information

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石山テラス

住所:滋賀県大津市石山寺3-1-7

営業時間::00〜18:00

店休日:不定休

TEL:077-548-8810

Web:〈石山テラス〉公式ウェブサイト

全国に近江牛の名を知らせた老舗〈松喜屋〉

〈松喜屋(まつきや)〉

滋賀県といえば近江牛の名産地。
明治初期に近江牛の生産体制を整え、東京や横浜への輸送・販売に注力し
「近江牛肉」の名を全国に広めたのが〈松喜屋(まつきや)〉の先祖である
西居庄蔵翁です。
庄蔵翁は、明治16年に創業した〈銀座の松喜屋〉に近江牛を一手に納入し、
明治・大正・昭和の三代にわたり宮内庁御用達として近江牛を納めてきました。

人気の近江牛専門店

そんな歴史ある〈松喜屋〉は、国内外の観光客だけでなく、
滋賀県民がお祝いの際に利用するなどいまなお人気の近江牛専門店です。
本店レストランには日本最大級の長さを誇る31席のステーキカウンターがあり、
ステーキだけでなく40種類以上にわたる牛肉の創作料理を味わうことができます。

期間限定の「紫式部近江牛御膳」

近江の魅力を存分に味わえるのが、2024年11月30日までの期間限定で登場している
「紫式部近江牛御膳」(5500円〜)です。
十二単になぞらえ近江牛のローストビーフなど12種類の食材で構成されたサラダや、
紫式部の好物だったと言われるイワシの南蛮漬け、近江牛の手毬寿司にステーキ、
「蘇」をイメージしたチーズケーキなど、紫式部のストーリーとともに味わえます。

information

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松喜屋

住所:滋賀県大津市唐橋町14-17

営業時間:11:30〜15:00(LO14:00、土日11:00〜)、17:00〜21:30(LO20:00)

店休日:不定休

Tel:077-534-2901

Web:〈松喜屋〉公式ウェブサイト

日本中から新鮮魚介が大集合! 〈SAKANA&JAPAN FESTIVAL2024 in 代々木公園〉が 2月22日~25日に開催

新鮮な魚介グルメを味わえる4日間

全国各地の魚介グルメが一堂に会する〈SAKANA&JAPAN FESTIVAL2024 in 代々木公園〉
(以下、魚ジャパンフェス)が、2月22日~25日の期間に開催されます。

2019年2月に第1回が開催された〈魚ジャパンフェス〉は、
コロナ禍を経て2023年2月に4年ぶりに復活。

姉妹イベントと合わせた累計来場者数が約167万人にのぼる
日本最大級の魚介グルメフェスティバルです。

今回の開催では、東日本大震災からの復興応援を目的に「常磐もの」と呼ばれる
福島県産の魚介を使った料理が味わえる〈発見!ふくしまお魚まつり〉が
同時開催となるほか、高校生が考案した福島県の特産品を使ったスイーツが楽しめる
〈ふくしまスイーツフェスティバル〉が初開催されます。

過去に開催された〈魚ジャパンフェス〉の様子。

過去に開催された〈魚ジャパンフェス〉の様子。

日本最大級の魚介グルメフェスティバル

マグロやサーモン、カニ、イクラなど、全国各地から集まった旬で新鮮な魚介を
海鮮丼や海鮮ラーメン、海鮮パエリアといった和洋中の料理で堪能できる
〈魚ジャパンフェス〉。

今回の開催では、能登半島地震で震度6強の揺れに見舞われた石川県七尾市からも、
名産〈能登かき〉の生産者〈三次水産 能登牡蠣養殖場〉(以下、三次水産)と
〈木村功商店〉の2ブースが出店します。

〈三次水産〉の能登かきガンガン焼き。

〈三次水産〉の能登かきガンガン焼き。

世界農業遺産「能登の里山・里海」に認定されている七尾湾は、
海域の栄養が豊かなことからカキの養殖が盛んで、旨みたっぷりに
育ったカキを目当てに、毎年多くの観光客が訪れます。

しかし、今回の地震で養殖施設が大きな被害を受けたうえ、
観光客が訪れることは難しい状況が続いています。

〈三次水産〉によると、旬の1~3月は年間売上の7割以上を占める書き入れどきで、
廃業に追い込まれる生産者も出かねない状況といいます。

被害を受けた作業場で出荷再開の準備を急ぐ〈三次水産〉。

被害を受けた作業場で出荷再開の準備を急ぐ〈三次水産〉。

そんななか、〈三次水産〉では作業場の復旧など出荷再開の準備を進めており、
「こんな時だからこそ、おいしいカキを届けたい」と、予定通り出店を決意。

同じく出店を決めた〈木村功商店〉の木村功さんも、「今年もおいしいカキが
育ったので無駄にはしたくない」と話します。

当日、各ブースではお取り寄せの申し込みも受け付け予定とのことなので、
会場や自宅で〈能登かき〉のクリーミーで濃厚なおいしさを味わってみては
いかがでしょうか。

淡路島の民宿〈南海荘〉で焼く 圧巻のバゲットとカンパーニュ。 14年の日進月歩

パンのおいしい民宿が、南あわじにある

2012年夏に淡路島の南端、南あわじ市の〈南海荘〉のご主人・竹中淳二さんを訪ね、
イタリアンがおいしい民宿の秘密を密着取材した。
この様子はコロカルのエリアマガジンで公開されている。

当時から竹中さんの地産イタリアンとワインのペアリングは抜群のセンスだったが、
この12年間で進化しているのが、
コース料理の序盤と終盤に料理のおともとしてサーブされるバゲットとカンパーニュだ。
より芳醇に、より余韻が長く。
単体で食べたとき、白身の魚と合わせたとき、ジビエと合わせたときで印象が変わるが、
特に皿に残った濃厚な旨みのソースを拭ったバゲットの旨さたるや!

2015年に食事処の和室から離れで食べるというスタイルに変え、
より非日常感を味わえるようになったが、
和の装いのシンプルな個室で、箸で食べるイタリアンがこれほどまでに印象的なのも、
バゲットとカンパーニュという名脇役がいるからだ。
そんなパンを生み出す竹中さんに、南海荘流のバゲットとカンパーニュの極意を聞いた。

「パンをたくさん食べてほしい」

「『パンがおいしい』って言ってもらえるのはうれしいですね。
料理やソースと一緒にパンを食べてもらうことで
味わいがいっそう膨らむように考えています。だからたくさん食べてほしいんです」
今日自家製のパンを提供するフレンチやイタリアンは珍しくないが、
竹中さんのパンにはコース料理にもみられる一貫した哲学や美学を感じられる。

竹中さんが自分でパンを焼き始めたのは2010年頃のこと。
それまでもパンを焼いた経験はあったものの、
農家の橘真さんが育てた小麦を炒ってバゲットを焼いてみたことで
開眼したのだという。
同時期に洲本市でパンや菓子を焼く〈アムリタン〉のチカコさんが、
レーズン酵母で焼いたパンを食べさせてくれたことも大きかった。
「そのパンが本当においしくて衝撃的で。
チカさんから本を借りて参考にしながら
レーズン酵母を起こしてパンを焼きました。
当然最初からうまくは焼けませんでしたが、とても楽しかったのを覚えています」

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そこから創作意欲がむくむくと湧き、パンづくりにのめり込んでいった。
地元産にこだわってつくり始めた玄米米粉のバゲットは、
もっちりとしすぎる傾向にあるので、
米の品種や小麦との配合を工夫しながら試作を続けてきた。
天気や気温で微妙に変わる水分量や酵母種の量も
「感覚だよりなところがあって、細かくは気にしていない」と笑いつつ、
料理人の勘と試作の手応えでレシピをつくりあげた。

淡路島の食のプロフェッショナルたち
(竹中さんにとっては「友人」でもある)から知見を得て、
それを竹中さん流にアレンジできてしまうのだ。
宿でパンを出すようになってから13年。今もレシピはほとんど変わらないのだという。

ほぼ完成型かと思われたパンづくりだったが、そこからブレイクスルーが起きた。
きっかけはコロカルのエリアマガジンで南海荘を撮影した写真家の在本彌生さんが
埼玉の天然酵母のパン屋〈タロー屋〉の本を竹中さんに献本したことだった。

「その本を読んでタロー屋さんが野菜や果物で酵母を起こしているのを知り
やってみたくなったんです」
2016年頃のことだった。「酵母で淡路らしさを出せるかも」とすぐさま取り入れた。

さまざまな果実を試すなかで、特にお気に入りの酵母は、梨と柿。
地元の産直やご近所から仕入れた柿で起こした酵母でパンを焼くと、
チーズのような乳酸発酵の香りがしたそうだ。
「柑橘も特徴が出ておいしいのですが、僕はこのふたつが好き。
梨と柿は同じような乳酸発酵の風味が出るのでおもしろいですよね」

この冬は柚子と金柑で酵母を起こした。
柚子酵母のカンパーニュは、
開栓したてのオリーブオイルのようなフレッシュな酸味とビターな後味が印象的だ。

金柑の酵母を起こすところ。「なるべく自然のもので起こしたい」というのが竹中さんのこだわり。夏場は3日ほどで酵母が起こるが、冬場は1週間以上かけてじっくりと様子を見ていく。

金柑の酵母を起こすところ。「なるべく自然のもので起こしたい」というのが竹中さんのこだわり。夏場は3日ほどで酵母が起こるが、冬場は1週間以上かけてじっくりと様子を見ていく。

元気に発酵中。果物を多く入れれば入れるほど発酵は早いそうだが、「量は計らず感覚」なのだという。

元気に発酵中。果物を多く入れれば入れるほど発酵は早いそうだが、「量は計らず感覚」なのだという。

竹中さんがイタリアンのコースで提供するのは、
主に玄米米粉のバゲットとカンパーニュの2種類(日によってはフォカッチャも)
バゲットは、その日近所の漁港であがった魚のカルパッチョと合わせて3皿目に出される。
南海荘のイタリアンコースは竹中さんのオリジナリティ溢れる構成で、
1皿目に1貫の握り寿司、2皿目にすまし汁と懐石料理的な前菜が続くのだが、
次が鮮魚のカルパッチョだと和からイタリアンへ一足飛びになってしまうものを、
玄米バゲットの存在があるから和のトーンを残したまま、
ゲラデーションのように本格的なイタリアンへ移行していくのだ。

一方カンパーニュはコースの中頃、
強い風味を持ったメイン級の素材とともに提供される。
あるときはカンパーニュのパン粉で揚げた鹿肉のカツ、
またあるときは〈3年とらふぐ〉の白子のソテーが乗せられ軽やかな日本ワインと一緒に。

そして終盤、魚料理と一緒にまた玄米バゲットが添えられてくる。
「ほんまパンを食べてもらうコースですね」と竹中さんは笑う。
2012年の取材当時も、美食家たちがこの竹中さんのイタリアン目がけて
全国からやってくると評判の宿だった。
行かないと味わえないというのが、淡路島にわざわざ足をはこぶ理由になっている。
すなわち、このパンに惹かれて来るのだ。

竹中さんは、ふとパンの奥深さを感じるときがあるという。
「おいしいパンを焼くための要素が無限にありすぎて、
その日その日でこんな感じかーと自然任せなんです。
だから、ゴールが“これ”というのがない。おいしかったらそれでいいんですよ。
気にしていることといえば口溶けですね。
口の中で団子にならないようにと気を使っています」

〈福田パン〉 創業76年のコッペパン専門店が 盛岡のソウルフードになるまで

地元で愛され続ける理由

直営店のカウンターに並ぶ具材は約50種。シングルでも注文できるが、
パンの片側ずつに異なった具材を塗る「ミックス」、
上下に異なった具材を塗る「半々」を合わせると、
味の組み合わせは2000種にもおよぶといわれる〈福田パン〉は、
盛岡市を中心に愛されている岩手県のご当地パンだ。

具材の種類は数あれど、それを挟んでいるパンは1種類。
きつね色の、大人の顔の長さほどに大きくふっくら膨らんだコッペパンが福田パンの顔だ。

岩手県内のスーパーやコンビニにも、袋詰めされた福田パンは毎日並び、
お盆やゴールデンウィークなど、多いときには1日2万個、
平日でも1日約1万個の売り上げを誇っている。

業務用も含めて3サイズあるが、125グラムの生地を膨らませたこのサイズが、おもに直営店と、コンビニ、スーパーなどに流通している。

業務用も含めて3サイズあるが、125グラムの生地を膨らませたこのサイズが、おもに直営店と、コンビニ、スーパーなどに流通している。

創業は、戦後間もない1948年。3代目の現社長 福田潔さんの祖父・留吉さんが、
国産イーストの開発に取り組んでいた大手製パン業者・マルキ号製パンの
〈マルキイースト菌研究所〉の勤務を経て、パン屋を始めた。

留吉さんは、花巻市生まれ。貫郡立稗貫農学校(現・花巻農業高等学校)に進学し、
当時教師だった宮沢賢治の教え子となる。
卒業後は、学費が払えなかったため学問を諦めようとしていたが、
賢治の紹介で盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)へ。
発酵や醸造を専門とする教授の助手となり、働きながら学んでいたという。

開業当初は、パン屋を名乗りながらも、ジャムや乳酸菌飲料をつくって販売するなど、
生計を立てるために食に関わる事業にはさまざま挑戦したそうだ。
パンに具材を塗るスタイルも、初期の頃からだと潔さんは話す。

3代目社長の福田潔さん。

3代目社長の福田潔さん。

「昔はこのスタイルのパン屋は全国にいっぱいあったそうですよ。
デニッシュとかクロワッサンとか、今はいろんな種類のパンをつくることができますが、
当時はそれができなかったんでしょうね。
だからパンは1〜2種類だけど、中身を変えてレパートリーを増やしていた。
世の中にだんだんそういうスタイルがなくなってきたけど、うちはこのかたちが人気で、
残ったんですね」

正確な時期は記録に残っていないが、開業してまもなく、留吉さんは、
母校・岩手大学でパンの販売を始める。それが現在のコッペパンの原型。
当時は砂糖や油脂など、パンを柔らかくする材料が入手できなかったこともあり、
生地はソフトフランスパンだったが、福田パンを象徴する大きなパンは、
「学生にお腹いっぱい食べてもらいたい」という想いから生まれた。

直営店の注文カウンターの奥に並ぶ具材のペーストは見るだけでワクワクする。

直営店の注文カウンターの奥に並ぶ具材のペーストは見るだけでワクワクする。

また、留吉さんは、岩手の小学校でパン給食が始まった際に創設された、
〈岩手県パン工業組合〉の初代メンバーでもあるそう。
給食用のパンのレシピは指定されており、福田パンの製法とは異なるものだったが、
県内の小学校へ届ける量産ラインを徐々に構築していった。

そうして1970年代に始まったのが、高校での出張販売。
潔さんの母校でもある盛岡商業高等学校を皮切りに、
市内のほぼすべての高校に福田パンが並ぶようになる。

「すごかったですよ。まだコンビニが普及していない時代でしたからね。
だいたいみんな、お弁当は2時間目の後に食べ終わってしまうので、
昼休みに福田パンが販売に来ると、人だかりができていました。
盛商(盛岡商業高等学校)だけで、1日500個くらい売れていたんです」

出荷用の箱はグレーと決まっている。この箱に見覚えがある盛岡市民も多いのだろう。「福田製パン」は初代、赤い「フクダパン」は先代、黒い「フクダパン」は潔さんの代のもの。「赤字は嫌だな、黒字がいいなと思って黒にしました」と潔さんは笑う。

出荷用の箱はグレーと決まっている。この箱に見覚えがある盛岡市民も多いのだろう。「福田製パン」は初代、赤い「フクダパン」は先代、黒い「フクダパン」は潔さんの代のもの。「赤字は嫌だな、黒字がいいなと思って黒にしました」と潔さんは笑う。

盛岡市で高校時代を過ごした人なら、
たぶん一度は食べたことがあると想像できるエピソード。
福田パンがソウルフードとして定着してきた大きな理由のひとつは、
この高校での出張販売だろう。

「若い頃、お腹を空かせていたときの味って思い出深いですからね」と潔さん。
自身も授業を抜け出し、真っ先に買いに行っていたそうだ。

また、同社の製造の98%はコッペパンだが、業務用で食パン、ドックパン、
ハンバーガーのバンズ、テーブルロールなどもつくり、
盛岡市内を中心とした喫茶店や惣菜店、病院、幼稚園・保育園の給食、
老人ホームなどに卸している。
形は変わっても、生地はほぼコッペパンというこれらのパンを、
知らず知らずに食べ慣れていることも、
福田パンをローカルフードにしているゆえんかもしれない。

甲斐みのりの 「いま食べたい、もう一度食べたい、 何度でも食べたい地元パン®️」

著書での紹介は200点超え。
全国のパンを食べてきたなかでも衝撃を受けた「地元パン®️」は?
また食べたい! 何度でも食べたい! と心躍る「地元パン®️」は?
エッセイストで『地元パン手帖』著者の甲斐みのりさんが
「地元パン®️」との出合いを綴ります。

それぞれのパンに、豊かな物語が潜んでいる

主には昭和20年~30年代に創業した店や、地域の学校給食を手がけ、
戦後の食糧難の時代から地元の食を支えてきた店がつくるパン。
それから、材料、かたち、ネーミング、パッケージに、
地域性や時代性があらわれていたり、独特の趣があるパン。
これらを「地元パン®️」と呼称し、研究や採集を始めてから20年近くが経ちました。
その間、『地元パン手帖』や『日本全国 地元パン』などの本を出版したり、
実在する地元パンのミニチュアカプセルトイや地元パン文具の監修、
講演会やワークショップの機会も増えてきたため、
「地元パン」で商標登録も行いました。

もともとは、和菓子でも洋菓子でも、日本各地に根づく郷土菓子が好きで、
味や素材だけでなく、成り立ちや意匠、パッケージのデザインにも魅力を感じ、
“お菓子の旅”と称して全国を巡りながら、独自に研究を重ねていました。
旅先では、チェーン店から個人店まで大小の菓子店、百貨店、スーパー、道の駅に立ち寄り、
新たなお菓子を探し出すことができると心が満たされます。
そうするうちに地域の老舗パン屋も、
和洋の菓子を販売していることが多いため訪れるようになったのですが、
そこで日本には、その土地土地に根づくパンがあり、
それぞれのパンには豊かな物語が潜んでいると気がついて、
ローカルパンに魅了されていきました。

甲斐みのりさんの著書『日本全国地元パン』(エクスナレッジ刊)、『地元パン手帖』(グラフィック社刊)。

甲斐みのりさんの著書『日本全国地元パン』(エクスナレッジ刊)、『地元パン手帖』(グラフィック社刊)。

日本のパン屋は世界に誇れる多様な技術を身につけています。
ただパンを焼くだけでなく、
サンドイッチに挟むポテトサラダやトンカツなどの惣菜も自家製。
パンとともに販売する、プリンやクッキー、まんじゅうや
羊羹までも手づくりのものを並べています。
関東の昔ながらのパン屋でときどき見かける、
もはやパンというよりお菓子といえる、
カステラで羊羹を挟んだ明治時代から親しまれる「シベリア」を見つけたときには、
日本のパンの“菓子パン”というジャンルは、
世界的に見て大変珍しいのでは? と思い至りました。
どうやら日本において、菓子とパンは親戚関係にあるようだ……
とますますパン研究にのめり込み、そのうち甘辛の垣根を越えて、
惣菜パンや袋パン……土地土地で長年愛されるパンの研究に没頭していったのです。

日本に初めてパンが伝わったのは、鉄砲伝来と同じ安土桃山時代。
しかし当時のパンは非常にかたくて日本人の口に合わず、
実際に食べていたのは外国人の商人や宣教師に限られていたそうです。
その後、日本人による日本人のためのパンを最初につくったのは、
日本のパンの祖といわれる軍学者・江川太郎左衛門。
携帯しやすく日持ちがする兵糧としてパンの生産を行いましたが、
それもまたかたくておいしさとはほど遠く、日常食として根づくことはありませんでした。

やがて開国した港町・横浜に、外国人がつくる外国人に向けたパン屋が誕生します。
それを見て「これからの日本はパンの時代がやってくる」と先を見越して、
明治2年に日本人初のパン専門店を開いたのが、〈木村屋總本店〉の創業者。
日本人でも食べやすい食感となるように、
酒まんじゅうに着想を得て酒種酵母菌で発酵させた生地にあんこを合わせ、
あんぱんを売り出しました。
そうしてあんぱんは、「文明開化の味がする」と大流行。
日本のパン食文化の幕開けはあんぱんにあるように、
日本でパンとお菓子は、切っても切れない縁があるというわけです。

とはいえ第二次世界大戦前は、まだまだパンは贅沢品。
私たちが今のように、朝や昼、ときに夜の食事として、
当たり前にパンを食べるようになったのは戦後から。
食糧難の時代に学校給食制度が導入され、
子どもたちの昼食にコッペパンが配膳されたのが大きな契機となりました。
学校給食用のパンを焼いたり、地域の人々の食生活を支えるため、
和菓子店・洋菓子店はじめ、さまざまな業種の人たちがパン屋に転業し、
各地にパン屋が急増。戦後まもまく創業したパン屋に、
和菓子や洋菓子を販売しているところが多いのも、こんな歴史につながっています。

地元パンのたのしみは、材料、かたち、ネーミング、パッケージを知るほかにも、
日常を豊かに彩るさまざまな広がりがあります。
ここからは私が日々心躍らせる、地元パンを楽しむ視点を紹介します。

パンのふんわりとした風合いまで再現された地元パンのカプセルトイ。

パンのふんわりとした風合いまで再現された地元パンのカプセルトイ。

全国各地の郷土料理を 自宅で味わえるミールキット〈咲耶〉

非日常体験が味わえる全国各地の極上和食御膳のミールキット

「日本を愉しむ」というビジョンのもと、日本各地をテーマに現地食材や郷土料理を
自宅で簡単に味わうことができる「ご当地体験ミールキット」の〈咲耶(さくや)〉。
一般的なミールキットは日常利用向けなのに対して、〈咲耶〉のキットは時短や
手軽さの利点は残しつつも、一汁三菜以上の和食献立がつくれるので、
自宅で非日常の特別な食事の時間を愉しめることが特徴です。

「ご当地体験ミールキット」の〈咲耶(さくや)〉

〈咲耶〉のミールキットは、普段はなかなか味わうことのできない
その土地で愛されている郷土料理を再現しています。
お米をはじめとして、使用する食材や調味料はその地域にゆかりのある
ものも取り入れており、食材からも地域の世界観やその土地らしさを感じられます。
また、同封されているリーフレットに、各メニューのこだわりや特徴が紹介されており、
食を通じて歴史や伝統などの新たな発見もあります。

メニューは5、6品で煮るだけ、焼くだけ、盛るだけなど調理も簡単

メニューは主食、汁物、主菜、副菜を組み合わせた5、6品からなる一汁三菜以上の和食献立

メニューは主食、汁物、主菜、副菜を組み合わせた5、6品からなる
一汁三菜以上の和食献立となっており、
まるで旅館で提供されるような御膳を楽しめます。
また、商品に同封されているおしながきを食卓に添えることで、
旅館の食事の雰囲気を一層感じられそうです。

それぞれのメニューは簡単な調理で作ることができる

それぞれのメニューは簡単な調理で作ることができるようになっており、
袋から取り出しお皿に盛り付けするだけの品もたくさん。
その他にもお米は無洗米、主菜のお魚も味付け済みで届くので
最後の仕上げに焼くだけなど、時間をかけずに手軽に調理できます。

実際、今回注文した瀬戸内のキットも仕上げに魚に焼き目をつける、
届いた無洗米と出汁、具材を炊飯器に入れて炊飯するだけ
まな板と包丁を使うのは大根と小口ネギを切るときだけ
味噌は溶けやすい合わせ味噌、大根おろしはおろしの状態で届くなど
かゆいところにも手が届く心配りが各所に見られました。

〈祇園辻利〉のペアリングティーも届く定期便がスタート

〈祇園辻利〉のペアリングティー

そんな〈咲耶〉では2か月に1度季節に合わせて
各地のキットが届く「ご当地ミールキット定期便」も提供中。
現在発売中の計6商品が、初回配送月を基準として隔月で届きます。
単品購入するよりもお得で、年6回の合計では30960円(2人前)、
1商品あたり5160円(2人前)となっています。

さらに、定期便では京都祇園の宇治茶専門店〈祇園辻利〉が、
キットごとに特別にペアリングしたお茶も届きます。

災害時にも役立つレシピ 「パックご飯」「耐熱ポリ袋」を使った 簡単ごはん4選

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

2024年は元旦から能登半島地震など
心を痛める出来事が続きました。
辛い思いをされた方々の心休まる日が
1日でも早くやって来ますように。
そんなことばかりを考えていた年始でした。

そして今回、
我が家もあらためて非常時の備蓄を見直すことにしました。

倉庫には1年分の備蓄米があり、
湧き水が流れ、薪のストックがあるため、
いざというときにもそこまで困らないだろうと考えてはいましたが、
こういった備えが使えない状況も十分起こり得ます。

また「簡単に食べられるかたちで備蓄しておいたほうがいいのでは?」
とも思い、企業に依頼して、
我が家の棚田米で“温めるだけで食べられる”「パックご飯」をつくりました。

こうしておけば、いざというときに誰かの役に立てるかもしれない、
そんな思いもありました。

透明なフィルムパックに入ったパックごはんの写真。赤米が混ざっているので全体的にピンク色のご飯になっている。

赤米とうるち米をミックスしたパックご飯をつくりました。もちもちな仕上がりでおいしい!

パックご飯のメリットは

・長期保存が可能(今回のパックご飯は1年半ほど)

・温めるだけで食べられる

というところ。

我が家に限っていうと、
いつも食べている自家栽培米が
災害時でも食べられるというのもポイントです。

今後、なにかしらの災害で私たち自身が被災する可能性もあります。
そんなとき、この棚田米のパックご飯や常備食材を使って
どのような「災害時のごはん」が展開できるかを考えてみました。

今回は、備蓄の見直しのなかで決めた常備食材やアイテム、
それらを使った簡単レシピを紹介したいと思います。

【2024年版】 バレンタイン&ホワイトデーに 買いたい、ローカル食材を使った チョコレート6選

海底熟成ワイン〈SUBRINA〉を使った〈LIFENRI〉のショコラ

もうすぐやってくるバレンタイン、ホワイトデーシーズン。
今回は、日本のローカル食材や食品を使った2024年の
最新チョコレートをピックアップしてみました。

まずご紹介するのは、南伊豆の海底で熟成されたワイン〈SUBRINA(サブリナ)〉と、
2023年10月に世田谷線の松原駅近くにパティスリーをオープンした
ショコラティエの清水佑紀シェフが率いる〈LIFENRI(リフェンリ)〉
とのコラボレーションによるボンボンショコラ
「BonBon de noir 海底熟成ワインのマリアージュショコラ」(2600円)です。

海底熟成ワイン〈SUBRINA〉を使った〈LIFENRI〉のショコラ

海底熟成ワイン〈SUBRINA〉をストレートに表現したボンボンショコラや、
希少価値の高いマダガスカル産のショコラを使用したマダガスカル64%、
まろやかな甘みと旨味のあるフランス・ブルターニュ地方のゲランド塩を利かせた
カカオの力強さを感じるビターガナッシュのオリビエ、
浅めにキャラメリゼした、皮付きヘーゼルナッツを食感が残る程度に粗めに挽き
自家製プラリネペーストにしたプラリネノワゼットの4粒がセットになっています。

〈SUBRINA〉ワインとのスペシャルセット

〈SUBRINA〉ワインとのスペシャルセットでは、ギフトボックス内に
ボンボンショコラが同梱されています。

さらに、〈LIFENRI〉の実店舗でも、2月1日より
「マリアージュショコラ」の単品購入が可能となっています。

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BonBon de noir 海底熟成ワインのマリアージュショコラ

〈獺祭〉の焼酎と梅酒を使った〈ショコラティエ パレドオール〉の生ショコラとトリュフ

「生ショコラ 獺祭焼酎」

続いてご紹介するのは、カカオ豆から本格的なチョコレートづくりを手掛ける
ショコラティエ・三枝俊介氏によるチョコレート専門ブランド
〈ショコラティエ パレドオール〉によるチョコレート。
山口県の銘酒〈獺祭〉の酒粕から生まれた「獺祭焼酎」を使用した
「生ショコラ 獺祭焼酎」(9個入り2700円)と、
「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」を使って仕込まれた
「獺祭 本格梅酒 磨き二割三分仕込み」を使った
「獺祭梅酒トリュフ」(5個2700円)が新たに登場しました。

「獺祭焼酎」は獺祭の香りを残しながら、アルコール度数39度による
インパクトと力強い味わいが特徴です。
そんな「獺祭焼酎」とカカオの融合をイメージし、マダガスカル産や
ベリーズ産カカオの自家製チョコレートを使い、口どけなめらかに仕上げたのが
「生ショコラ 獺祭焼酎」です。
口中でとろけるにつれ広がる「獺祭焼酎」の香りが、
フルーティーな香りからゆっくりと変化する余韻を楽しめます。

「獺祭梅酒トリュフ」

南高梅の最高級適熟梅を使い「純米大吟醸 磨き二割三分」で仕込んだ「獺祭梅酒」に、
さまざまなカカオ産地の自家製チョコレートをブレンドし、
奥行きのある味わいに仕上げているのが「獺祭梅酒トリュフ」。
「獺祭梅酒」の仕込みに使用した梅のペーストやラズベリーピューレを配合することで
やわらかな酸味がプラスされ、熟成されたまろやかな甘みが楽しめます。

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“農家さんと一緒につくるお菓子”がテーマの兵庫県〈ル フルーヴ〉の「完熟柑橘アソート4」

「ル フルーヴ」の「完熟柑橘アソート4」

続いては、兵庫県北部の養父市にある、自然豊かな山あいに工房を構える
〈ル フルーヴ〉のチョコレートをご紹介。
“農家さんと一緒につくるお菓子”をテーマにした〈ル フルーヴ〉は
シェフの味覚による妥協のない素材選びが特徴です。

「完熟柑橘アソート4」(1998円)は、顔の見える農家さんから仕入れた伊予柑、
金柑、ブラッドオレンジ、レモンを使った4種類のチョコレートアソートです。
柑橘畑でもぎたての果実をかじるよう瑞々しい素材感を表現しています。
柑橘は一個ずつ大切に皮を剥き、火入れをし、カットをするなど、全て手作業。
時間も手間もかかりますが、柑橘もカカオも国内・海外の農家さんに
大事に育てられた素材のおいしさを最大限に引き出したい、
そんなシェフの思いが詰まっています。

2月1日(木)〜14日(水)には、〈渋谷スクランブルスクエア〉の
ショップ&レストラン1F TOKYU Foodshow EDGE内、
ポップアップスペース「Event Stage1」にも出店(※数量限定、なくなり次第終了)
されるなど、東京でも購入が可能です。

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あなたが決めるTHEご当地パンは? ご当地パン総選挙を開催!

あなたが思い浮かべるご当地パンは?

全国各地に存在するその地域ならではのご当地パン。
今回コロカルでは、日本一のご当地パンを決めるSNS連動企画を実施!
「あなたが決めるTHEご当地パン総選挙」をSNSで募集します。
集まったご当地パンの投稿を元に、トップ10をランキング形式で発表予定。
あなたの地元のパンはもちろん、旅先やアンテナショップで出合ったご当地パン、
学生時代の思い出のパンでも構いません。
「これぞご当地パン!」と思うイチオシのパンを教えてください。
投稿はinstagram、X(旧Twitter)で募集します。
#ご当地パン のハッシュタグと、コロカルのアカウントをタグ付けし、
写真を添えて投稿してください。
みなさんからのたくさんの投稿、お待ちしております!

【応募方法】
・instagram、X(旧Twitter)で #ご当地パン のハッシュタグと、コロカルのアカウント(instagram:@colocal_jp、X:@colocal_jp)をタグ付けして投稿。
なお、instagramストーリーズは写真が24時間で消えてしまうため、NGとします。
・締切は2024年2月18日(日)です。

・①パンの写真、②名前、③地域
上記3点と、推薦コメントを添えてご投稿ください。

※こちらの企画で集まった写真は、コロカル2月の特集記事で掲載させていただく可能性があることをご了承ください。
※全体公開のアカウントをご使用ください。
※ご自身で撮影されたパンの写真をお使いください。

青森・宮城・福島・千葉の 水産加工業者が提案する、 魚食のお取り寄せ

被災地水産業の復興支援の一環でスタートした、水産加工品の商品開発

豊かな海に囲まれた日本では、生活とは切っても切り離せない魚食の歴史があります。
先人の知恵や工夫によって、日本の風土に合った保存技術を進化させながら、
日本人は魚と共に歩み、育ってきました。
それはまさに、日本が誇る食文化とも言えます。

昨今、魚食は現代の多様なライフスタイルと技術の発展により、
「おいしく手軽に食べたい」というニーズが高まりつつあります。

被災地水産業の本格的な復興を果たすことを目的に、
日本の水産業において重要な位置を占める被災地の水産加工品を、
オンラインショップや ECサイトなどを通じて販売する取り組みを
〈ジェイアール東日本企画〉が支援。
本事業で開発・リニューアルした青森県・宮城県・福島県・千葉県の海の幸を使用した商品が、
12月4日(月)より、〈&fish〉にて発売されています。
今回はこの中からコロカル編集部の視点でピックアップしたいくつかの商品をご紹介。

アンコウやマダラなど海の幸たっぷりな福島県・海幸の「福島常磐鍋」

福島県・海幸の「福島常磐鍋」

「福島常磐鍋」(メーカー希望小売価格5400円)は
「常磐もの」の「鮟鱇(アンコウ)」や
「真鱈(マダラ)」を中心にさつま揚げやあおさのりをセットにした鍋です。
オリジナルの塩ベースのタレがついており、
切った野菜を鍋に盛り付け、解凍した魚を軽く水洗いし盛り付け
鍋の素を加水し煮立たせるだけで、本格的な海鮮鍋が完成します。
魚介のうま味とさつま揚げのだしが溶け出たスープは、
自宅で食べるレベルを超えた本格的で滋味深い味わい。
あおさのりは半分、鍋の具として、
残りの半分をしめの雑炊に加えて楽しむのがおすすめです。

瀬戸内を五感で楽しむワインリゾート 〈瀬戸内醸造所レストランmio〉が 本格稼働

瀬戸内の四季を味わうオリジナルメニュー

広島県の南部に位置し、瀬戸内海と美しい山々に囲まれた三原市。
県内唯一の空港があり、空の玄関口として知られる地域です。

〈瀬戸内醸造所レストランmio〉外観

三原市の南部、瀬戸内海沿岸の造船所跡地に
〈瀬戸内醸造所〉という名のワイナリーがあります。
同施設はワインの醸造所だけでなく、地産地消レストランや、
同社のワインを購入できるショップが併設されているワインリゾートです。

そのなかのひとつ、〈瀬戸内醸造所レストランmio〉は
コロナの影響で休業を経て、団体利用や大型連休のみの限定オープンとなっていましたが、
2023年の10月から新たなメニューを追加し、本格的に再スタートを切りました。

〈瀬戸内醸造所レストランmio〉内観

〈瀬戸内醸造所〉のワインに合う料理を提供する地産地消レストラン
〈瀬戸内醸造所レストランmio〉では、
洋食や和食などジャンルにとらわれないオリジナルの「SETOUCHI料理」が楽しめます。

山も海も近くにある三原市は、
魚介や野菜だけでなく、お肉やフルーツなどの食材が豊富な地域です。
地元の旬の食材をたっぷり使用して、上質なコース料理からカジュアルなランチセット、
フルーツを使ったデザートやノンアルコールドリンクまで幅広く提供します。

薪焼きお肉のプレートセット ※世羅みのり牛 2800円。平日のみの提供。お魚のプレートセット(2500円)に変更も可能。

薪焼きお肉のプレートセット ※世羅みのり牛 2800円。平日のみの提供。お魚のプレートセット(2500円)に変更も可能。

10月からの本格始動にあたり、
新たにメニューに加わったのは「薪焼きお肉のランチセット」です。
薪焼き(まきやき)とは薪火(まきび)で食材を焼く、今注目の料理スタイルのこと。
〈瀬戸内醸造所レストランmio〉では自社畑で育てたぶどうの枝を用い、
華やかな薫香をつけています。
ジューシーに焼き上げたお肉は、ワインとの相性も抜群!
瀬戸内の地魚と旬の野菜を使った「レストランmioの瀬戸内アヒージョサラダ」も
ぜひご賞味あれ。

1名から頼めるランチコース

1名から頼めるランチコースもおすすめです。
旬の地産食材の拡充を図り、地域の食をふんだんに楽しめる料理を提供しています。

季節のパフェのティーセット 2500円〜。※季節によりフルーツの種類は変わります。

季節のパフェのティーセット 2500円〜。※季節によりフルーツの種類は変わります。

季節の果物をメインに使ったパフェも絶品!
セットの小菓子は、自社畑のハーブを使った手づくりクッキーなどを予定しています。
春や秋など気候が穏やかな日には、テラス席で瀬戸内海を眺めながら
お食事をするのもおすすめですよ。

浅草・合羽橋〈釜浅商店〉の WEB講座「育てる料理道具学」が 京都芸術大学で2月から開講

包丁研ぎをWEB上でレクチャー。合羽橋の料理道具店が教える「料理道具を育てること」

東京の上野と浅草の間くらいに位置し、
飲食業向けの食器や調理器具などが集まる問屋街・合羽橋。

そんな合羽橋に店を構える〈釜浅商店〉は、
1908(明治41)年創業の料理道具店。
4代目店主・熊澤大介氏が考える「料理道具を育てること」とは?

学校法人瓜生山学園 京都芸術大学の藝術学舎では、
副学長の小山薫堂氏が率いるオレンジ・アンド・パートナーズ社が
プロデュースする「熱狂!○○学」シリーズのひとつとして、
熊澤氏を講師に迎え、「料理道具を育てること」について考え
実践する講座を開講します。
WEB上の一般公開講座なので、誰でも気軽に遠隔での参加が可能です。
2024年2月10日(土)・17日(土)・3月9日(土)・16日(土)の
計4回の講座となります。

創業116年の老舗が考える「良い理の道具」とは

使いやすく、タフで永く使える料理道具を扱う〈釜浅商店〉は、
116年もの長きにわたり、料理人と料理道具に向き合ってきました。
そのなかで導き出された「良い道具には、良い理(ことわり)がある」
=「良理道具」という考え。
日々の料理に欠かせない、包丁、まな板、フライパンなどにも、
それぞれに“理(ことわり)”があり、
それらの特性や持ち味を生かすことで良い仕事をしてくれる。
しかし、どんなに“良い理”がある道具も、
手入れをしてあげなければ、その力を発揮できなくなってしまうことも。

講座の第1回はそんな「料理道具を育てること」について、
熊沢氏の講義を通して、一緒に考えていきます。

1908(明治41)年創業の料理道具店〈釜浅商店〉

包丁の産地を知る、つくりを知る、違いを知る

第2回は包丁について、より深く知り、学んでいく講座。
日本を代表する包丁の産地である、岐阜県関市、大阪府堺市、
福井県越前市をとり上げ、それぞれの違いに迫ります。
同じ包丁でも、鋼材・刃の構造・ハンドル・耐久性などがまったく異なるそう。
包丁の産地、種類による特徴や違いを理解することで、
これからの料理にも生かせるのでは。

包丁の産地を知る、つくりを知る、違いを知る

クラフトサケ醸造所〈稲とアガベ〉と 〈一風堂〉がコラボした 「男鹿塩ラーメン」を再現した 袋麺が完成

秋田県男鹿市で2021年の秋に創業したクラフトサケ醸造所〈稲とアガベ〉

秋田県男鹿市で2021年の秋に、旧駅舎を醸造所にリノベーションし
創業したクラフトサケ醸造所の〈稲とアガベ〉。
無肥料無農薬の自然栽培米を食用米程度にしか精米せず、田んぼから醸造まで無添加で
お酒を醸造し、清酒製造参入規制の緩和を目指しています。

クラフトサケとは、日本酒の製造技術をベースとしたお酒、または
そこに副原料を入れることで新しい味わいを目指した新ジャンルのお酒です。
現在の日本では、日本酒を造るための免許の新規発行が原則認められていません。
そのため新しい醸造所は日本酒を造ることができないのです。

しかし、2020年4月の法律改正により、海外輸出向けという条件付きで、
免許が発行されるようになりました。
〈稲とアガベ〉はこの新しい免許を活用し、輸出用の日本酒を造り、
世界の方々に日本酒の魅力を知っていただくことを目指しています。
〈稲とアガベ〉は「日本酒特区の新規創出」「男鹿酒シティ構想」
「地域の未来を担う人材の創出」、この3つを目指し
「男鹿の風土を醸す」ことを経営理念に活動しています。

年末年始の宴準備。 “ハマのアメ横” 〈横浜洪福寺松原商店街〉で マグロを狙う! あなたのまちの 焼酎ハイボール アテ探し旅

年末年始にふさわしい豪華で豪快なアテを探す

なにかとお呼ばれの機会も多い年末年始。
親しい友人と焼酎ハイボールを楽しむアテを探そう。
目をつけたのは〈横浜洪福寺松原商店街〉。
最寄りは横浜駅から相鉄線で3駅の天王町駅。
“ハマのアメ横”との呼び名を持つ商店街で、
年末年始に入り用になるあれこれを扱う食材専門店が集まる。
しかも総じて安い。

戦後の復興にあわせて、横浜各所には商店が立ち並び始める。〈横浜洪福寺松原商店街〉もそのひとつ。3、4軒から始まり次第に活況へ。チェーン店はほとんどなく、菓子、野菜、洋服・靴、総菜に加えて、タレ・調味料専門店といったユニークな専門店も。それほど大きな商店街ではないが、道幅が広く、開放的。

戦後の復興にあわせて、横浜各所には商店が立ち並び始める。〈横浜洪福寺松原商店街〉もそのひとつ。3、4軒から始まり次第に活況へ。チェーン店はほとんどなく、菓子、野菜、洋服・靴、総菜に加えて、タレ・調味料専門店といったユニークな専門店も。それほど大きな商店街ではないが、道幅が広く、開放的。

まず向かったのは〈かつ信〉。
お目当ては“松原名物”と謳われる「木炭焼焼豚」。
店頭で、炭火でじっくり焼き上げるという光景も、
商店街のすてきな風景になっている。

店頭でご主人の武井さん自ら焼豚を焼く。「今使っているのは茨城のブランド豚。部位はひとつじゃなく、肩ロース、モモ、ミスジなどいろいろあってそれぞれ味わいが違って、お客さんも好みが分かれますね」。確かに旨み、脂の甘みや強さ、食感などが違っておもしろい。価格は1パック1000円台から。

店頭でご主人の武井さん自ら焼豚を焼く。「今使っているのは茨城のブランド豚。部位はひとつじゃなく、肩ロース、モモ、ミスジなどいろいろあってそれぞれ味わいが違って、お客さんも好みが分かれますね」。確かに旨み、脂の甘みや強さ、食感などが違っておもしろい。価格は1パック1000円台から。

一般的に焼豚にはいろいろなタイプがあるが、
こちらは、周りが紅色。横浜中華街で見るようなタイプだ。
となるとタレは八角などを使ったオリエンタルな風味を想像するが、
そうした刺激的な香りではない。
ほのかな甘みと照りをまとい、噛めば、豚肉の脂自体の甘みがじわっと感じられ、
そもそもの肉の旨みもどんどん広がっていく。

店主の武井信助さんに聞けば、
「確かにこの色だと中華街って感じですかね。
ただうちは昔から見た目も味もつくり方も変わってないんです」とのこと。

もともとは横浜・野毛の精肉店。戦後、この地に移転した。
「当時このあたりの店は〈魚幸水産〉さんとうちと3、4軒ぐらい」
しかなかった頃から変わらぬレシピ。
「味つけは企業秘密ということにしておこうかな(笑)」というが、
なんと醤油は使っていないのだとこっそりヒントを教えてくれた。

店名が示す通り、もともとはとんかつ屋。
コロナ禍で休業していたところ、
年配の常連さんからの熱望があって焼豚を店頭販売。
土日だけ出していたところ、毎日やってというリクエストがあったという。
ありがたい言葉だけれど、とにかく仕込みに時間も手間もかかる。
結果、いろいろあってとんかつはお休みを続けて、
現在は焼豚や肉まんのテイクアウトを中心とした営業となっている。

そんな話を武井さんと話していたところ、
保育園か幼稚園かといった感じの5、6人の子どもたちが通る。
保育士さんが「ここの焼豚おいしいんだよ」と言えば、
子どもたちが「知ってる~」と返事。
変わらぬ味が、愛され続けていく。

お正月準備はこれでOK! 野草の手づくり「お屠蘇」と 「3種のおせち」レシピ

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

いよいよ2024年が近づいてきましたね。
年末の準備などはお済みですか?

我が家の大掃除は、毎年手づくりの灰洗剤が大活躍! 
灰の研磨剤を使えば、換気扇やコンロ周りのしつこい汚れもすっきりです。

そして、大掃除が終われば「おせち」の準備が始まります。
今回は、我が家で定番の
簡単「おせち」 & 野草でつくるオリジナル「お屠蘇(おとそ)」
のレシピをご紹介します。

オリジナルブレンドのお屠蘇の写真。薬草・野草もわきに添えてある。

お正月に無病長寿を願って飲まれる「お屠蘇」。薬草・野草をブレンドしてオリジナルのお屠蘇をつくりました。

初心者でも簡単! 小さなかわいい「3種のおせち」

今となっては「おせち=買ってくるもの」というイメージになりつつあるようですが、
昔はそれぞれの家庭で手づくりするのが主流でした。

お重に詰めれば豪華絢爛に見えるおせち料理も、
ひとつひとつの料理は意外とシンプル。
特別な技術は必要なく、普段のごはんをつくる感覚でつくれてしまいます。

今回は「これが揃えばお正月が迎えられる!」という
おせち料理の代表格「祝い肴三種」から「田づくり」「黒豆」の2品と、
主役級の存在感を放つ「なます」のレシピを紹介します。
この機会に、手づくりおせちに挑戦してみませんか?

(1)カリカリおいしい、ナッツといりこの「田づくり」

フライパンでいりことクルミを炒って、田づくりをつくっている写真

このポリポリ感と、甘じょっぱさがお酒と合う。手が止まりません。

「五穀豊穣」の象徴としておせちに欠かせない「田づくり」。
たくさん獲れたイワシを田んぼの肥料にしたところ
大豊作になったことが名前の由来なのだとか。
また、幼魚を多く使うことから「子孫繁栄」の意味も込められているといいます。

<材料>

・いりことくるみ:50グラム(割合はお好みで)

・醤油:大さじ2

・砂糖:大さじ3

・酒:大さじ2

・みりん:大さじ1

<つくり方>

1.フライパンでいりことくるみをカリカリになるまで炒って水分をとばす。(強火にすると焦げるので注意!)

2.フライパンからいりことくるみを取り出し、調味料すべてを入れて中火にかけて煮詰め、水分を飛ばす。

3.とろっとしたカラメル状になったら火を消し、いりことくるみを加えて手早くからめる。

4.くっつかないようにクッキングシートに広げて冷ます。

固まるとくっつきやすいので、手早く行うのがポイント! 
カリカリの風味を楽しんで。

(2)錆び釘を使ったツヤツヤ本格「黒豆」

しわのない、つやつやした煮豆をスプーンですくっている写真

黒豆煮。関西では「不老長寿」を願ってシワがつかないようにつくりますが、関東では「しわが寄るまで元気でいられますように」と、しわがつくように煮るのだそう。

黒豆には「マメに元気に働けるように」と
「無病息災」の意味が込められています。

また「黒は邪気を払う」とされ、
昔は豆の黒さを引き出すために錆びた釘を一緒に煮ていました。
くぎの鉄分が豆の色素と反応し美しい黒になるのです。

錆びた釘はなかなか手に入らないので、
南部鉄器でつくられた鉄玉を入れたり、鉄鍋で煮ると黒く美しい豆になります。
(なくても大丈夫!)

<材料>

・黒豆 70グラム

・錆びた釘や鉄玉など(あれば)

・醤油 小さじ2

・砂糖 50〜60グラム(お好みでOK)

・塩 ひとつまみ

<つくり方>

【1日目】

1.黒豆と錆び釘はさっと洗い、釘はお茶パックに入れる。(釘の錆は落とさないように)

2.豆と釘、醤油、砂糖、塩を420mlの熱湯に入れ、一晩浸水する。(10時間以上)

【2日目】

3.2を鍋に移して火にかけ、煮立ったらアクを丁寧に除く。

4.落としぶた(なければキッチンペーパーでもOK)をし、さらに鍋のふたをして3~4時間弱火で煮る。

5.豆がやわらかくなったら火を止める。錆び釘を取り出し、そのまま冷まして味を染み込ませる。

6.煮汁ごと保存容器に入れ、豆がひたるようにして冷蔵庫で保存。(空気に触れるとシワが出ます)

保存期間は5日ほど。
途中で火入れをすればもう少し長持ちします。
食べ切れない分は小分けして冷凍保存すれば、約1か月半ほど持ちます。

調味料と混ぜて煮るだけの、至ってシンプルなレシピです。
ただし、前日から浸水する必要があるので、事前準備をお忘れなく! 

(3)ほんのり甘い、干し柿の「なます」

豪華に盛り付けられたおせちの写真。なますは柚子の実をくりぬいて器しに詰めてある。

なますって地味……と侮るなかれ。ゆずや小さな柑橘を器にするだけで一気に主役級の一品になります。ちょっと手間だけど、この存在感は手をかける価値アリ。

紅白なますは色合いがお祝いの水引に似ているため、
「平安」と「平和」を願う縁起物とされています。

我が家では干し柿を加えて、
酸味と甘みのバランスがとれた、爽やかな組み合わせのレシピにしています。

<材料>

・大根 2分の1本

・にんじん 2分の1本

・干し柿 1~2個 

・塩 大さじ2分の1

・砂糖 大さじ4

・酢 半カップ

・塩(塩もみ用) ひとつまみ

<つくり方>

1.大根、にんじんは長さ3~4センチの細切りにする。

2.1に塩ひとつまみをふって手でもみ、しんなりしたら水で塩を洗い流す。ぎゅっと絞って水気を切る。 

3.干し柿はへたと種を除いて細切りにする。

4.調味料をすべて混ぜてから、干し柿、大根、にんじんを加えてあえる。

ゆずや柑橘の中身をくり抜いて入れ物にすると、おせちがパッと華やかに!

ジンの蒸留時に出る ボタニカルの粕をアップサイクル。 福島県の酒蔵から新たなお酒が登場

新進気鋭の酒のつくり手がコラボ

2021年に福島県南相馬市で開業した酒蔵
〈haccoba -Craft Sake Brewery-(ハッコウバ クラフトサケブルワリー)〉から、
ジンの蒸留時に出るボタニカルの粕(かす)を使ったお酒が登場しました。

〈Vert〉と名づけられたその商品は、
「さまざまなボタニカルで香りをつくっていくクラフトジンの蒸留粕を、
お米と一緒に発酵させたらどんなお酒が生まれるんだろう」
という好奇心から生まれたと言います。

クラフトメーカーが商品をつくるうえで、避けて通ることのできない「粕」の問題。

酒蔵ならお酒を搾った際に「酒粕」が、ジンの蒸留所なら蒸留時に
「ボタニカルの粕」が出てしまいます。

そんな未利用資源のアップサイクルにもつながる新たなお酒づくりを行うために、
彼らが声をかけたのが、2022年に長野県で開業した〈野沢温泉蒸留所〉でした。

食のコミュニティによる交流企画をきっかけに〈野沢温泉蒸留所〉とのコラボが実現。

食のコミュニティによる交流企画をきっかけに〈野沢温泉蒸留所〉とのコラボが実現。

〈オリオンビール〉がリブランド。 〈オリオンホテル 那覇〉がオープン

〈ホテルロイヤルオリオン〉を改修工事し〈オリオンホテル 那覇〉として開業

那覇空港から車で20分、モノレールで15分(牧志駅下車徒歩約3分)という
国際通りに面した好立地に構えた〈ホテルロイヤルオリオン〉。
ビジネス・観光・ショッピングなどに適し、宿泊のみならず、
和洋中のレストラン、宴会場を有するシティホテルとして
1975年の開業以来、長年愛されてきました。

〈オリオンホテル 那覇〉

そんなホテルロイヤルオリオンが、沖縄のローカルビールとして知名度を誇る
〈オリオンビール〉によってリブランドが行われ、
2023年11月20日に、〈オリオンホテル 那覇〉としてリニューアルオープン。
オリオンビールが手がけるホテルとして、
「知っているけど、新しい」オリオンビール体験と沖縄ステイを創造し、
ビールや沖縄の新しい魅力、楽しみ方を提案するホテルとして誕生しました。

限定オリジナルビール4種などが味わえるオールデイダイニング〈THE ORION BEER DINING〉

オールデイダイニング〈THE ORION BEER DINING〉

ホテル1階には「知っているけど、新しい」というホテルコンセプトを象徴する
オールデイダイニング〈THE ORION BEER DINING〉が新設されました。
オリオン名護工場でつくられた「オリオンビール」が
ビールメーカーだからこそのパーフェクトサーブで提供されます。
ホテル限定オリジナルビール4種、沖縄の新鮮なフルーツなどを用いた
新感覚のビールやビアカクテルもラインナップ。

ホテル限定オリジナルビール4種

食事は、県産牛やアグー、シーフード、野菜など、沖縄各地の旬のおいしさを活かした
沖縄スタイルのグリル料理をメインに、一日の活力をチャージする色鮮やかな
ビタミンブレックファースト、県産の肉や魚からエネルギーをもらう
パワーランチなどを味わえます。
一日を通してさまざまなシーンで、オリオンビールならではの
「知っているけど、新しい」体験を届けています。

またホテルロイヤルオリオン時代から
長年愛されてきた中華料理〈四川飯店〉も営業を再開。
オリオンホテル 那覇の開業を記念した特別プランも登場しているので
この機会に本格四川料理を楽しむのも良さそうです。