ホタルが水利きした 日本酒〈語蛍〉。 森林保全への貢献も

〈語蛍〉720ml 4800円 原材料:米(国産)・米麹(国産米)アルコール度15度

酒造のテーマは「失われつつある日本の原風景を伝え残すこと」

メガソーラーの設置、過度な森林伐採など。
近年、古来から続く森林環境へ人の手が加わり、
水質悪化や生態系への影響が危惧されています。

里山の夏の風物詩であるホタルにも、その影響は顕著。
清流を好むホタル生息域は、この50年で10分の1になったそうです。

同じく「水」が製造の要である日本酒ですが、
後継者不足や経営破綻などによる廃業などから
1999~2019年の20年間で、全国の酒蔵の数は
2007社から1235社に激減しています(※)。
※:国税庁「清酒製造業の概況 令和2年調査分」より。

日本酒〈語蛍(かたる ほたる)〉

三重県で1805年創業の老舗・元坂酒造は、森林環境の保全への願いと、
そのようなホタルと日本酒には上質な水が欠かすことができないという共通点から、
「失われつつある日本の原風景を伝え残すこと」をテーマに、
ホタルが訪れた年にだけ製造する日本酒〈語蛍(かたる ほたる)〉を発表。
2024年6月21日に2500本もの語蛍が発売されました。

〈語蛍(かたる ほたる)〉のラベル

ラベルには、元坂酒造の取水地である宮川(大台町柳原)で、その年にはじめてホタルが観測された日付が刻まれています。今年発売されたものには、2023年6月7日の文字が。

元坂酒造の重要な原料である水は、
国交相の一級河川水質調査で過去何度も日本一と評価され、
「清流日本一」として名高い日本屈指の清流・宮川です。

自らの学問を「発光生物学」と称し、
ホタルや発光キノコなどを研究する大場裕一教授も、
宮川のことをこのように話しています。

教授 大場裕一

大場裕一教授 1970年札幌生まれ。山形育ち。北海道大学理学部化学科卒業。基礎生物学研究所、名古屋大学大学院生命農学研究科を経て、現在中部大学応用生物学部環境生物科学科教授。中部大学蝶類研究資料館副館長。中部大学民俗資料博物館副館長、中部大学創造的リベラルアーツセンター兼任。自らの学問を「発光生物学」と称し、ホタルから、発光キノコ、深海魚まで、あらゆる発光する生物を研究している。主な著書に『ホタルの光は、なぞだらけ』(青少年読書感想文全国コンクール課題図書、くもん出版)、『恐竜はホタルを見たか』(岩波科学ライブラリー)、『光る生き物の科学』(日本評論社)、『世界の発光生物』(名古屋大学出版会)など。

ゲンジボタル

「過去11回にわたり「水質1位」を獲得している宮川は、
極めて水質の高い河川です。
ゲンジボタルは河川の水質の問題に加え、
光の明るさや河川の護岸がコンクリート舗装されているかなど、
様々な要因で出現するか否かが決まると言われていますが、
特に水質においては、生活排水や工業廃水などによる汚染が
極めて少ないことがホタルの生息に影響する要因のひとつです」

〈第7回世界えだまめ早食い選手権〉 新潟県長岡市で 2024年7月21日に開催

東京予選を兼ねた〈新潟えだまめ盛フェス〉を渋谷で開催

全国随一の枝豆王国の新潟県。その中でも枝豆の生産が盛んな長岡市で
〈第7回世界えだまめ早食い選手権〉が2024年7月21日に開催されます。
本戦開催を1週間後に控えた7月14日、東京・渋谷で東京予選が開かれました。

振る舞われた「おつな姫」「味風香」「陽恵」「新潟系14号」

振る舞われた「おつな姫」「味風香」「陽恵」「新潟系14号」。

新潟県は枝豆の作付面積が全国1位。一方で出荷量は全国7位です。
なぜ作付面積と出荷量で差があるかというと
新潟の人たちが大の枝豆好きだから。
とある新潟県民は
「新潟県民は、他県の人が想像する以上に枝豆を食べる」と言います。
おつまみだけでなく、おやつにも枝豆を食べています。

新潟県内で栽培される枝豆は40種類以上あり、いくつもの品種がリレー形式で栽培。
6月から9月にかけて途切れることなく収穫されます。

「新潟えだまめ盛」

その採れたての枝豆をゆでて、ザルいっぱいに盛るのが新潟では夏の風物詩です。
その枝豆が盛られた様子を「新潟えだまめ盛」と命名して
2023年8月からPRも開始されました。

『世界えだまめ早食い選手権』は枝豆の名産地、長岡市で開催されます。
この選手権は、100秒間でいかにたくさんの枝豆を食べられるかを競うもので、
個人戦と3人1チームの団体戦が行われます。

選手権ではいくつかのルールがあります。
食べるときは必ず豆の鞘(さや)を口の近くまで運ばなくてはならず、
枝豆を鞘(さや)ごと全部食べることは禁止といったもの。
また枝豆の粒が落ちたら、ペナルティとして1粒あたり5グラムが差し引かれます。
生産者への敬意を込めて、きれいに食べることも求められます。

今回渋谷で開催された東京予選は個人戦で、昨年に続き2回目。
2部にわたって行われた予選には、100人以上が出場して
上位15名ほどの本戦出場枠を目指して熱い戦いを繰り広げました。
今回の参加者には昨年東京予選を勝ち抜き、
本選で準優勝を勝ち取った強者も含まれています。

出場者が早食いに挑む姿

出場者が早食いに挑む姿は真剣そのもの

参加者は6人ずつに分かれてステージ上で枝豆の早食いを競います。
「えだまめファイッ!」の掛け声のあと、
顔をテーブルの上の枝豆に近づけて、一心不乱に枝豆の早食いに挑む出場者たち。

枝豆の計量

食べ終わった枝豆の重さを計量して、配布した量と差し引き。

100秒後、残った枝豆の量が計量されます。
計測結果が発表されるごとに会場のオーディエンスから
どよめきが上がったり、拍手が鳴り響いたりと大盛り上がり!

今回の出場者の中で、トップで予選を通過したのは、
100秒で100グラムもの枝豆を食べた2名。
上位入賞者のうち15名が、長岡市で開かれる本選への参加枠を勝ち取りました。

なお、本戦が“世界大会”と称するのは大袈裟ではありません。
すでに締め切られた本戦の参加申し込みは、
アメリカなど海外、そして全国各地から
枝豆の早食いに闘志を燃やす参加者が出場予定です。

緑のパノラマから生まれる、 100年後のジャパニーズウイスキー。 〈久住蒸溜所〉ができるまで

日本国内にウイスキーの蒸溜所が誕生したのは、約100年前。
1923年、京都に建設された〈サントリー山崎蒸溜所〉からはじまり、
現在は全国に100か所を超える蒸溜所があります。
ジャパニーズウイスキーは海外での評価も非常に高く、
今では世界の5大ウイスキーに数えられるほど。

ウイスキーの産地といえば「寒冷地」というイメージですが、
温暖な気候の九州にも、実はいくつかの蒸溜所があります。
そのひとつが、大分県竹田市久住町に設立された〈久住蒸溜所〉です。

代表の宇戸田祥自さんは、ご実家である久住町の酒販店を継ぎ、
世界のウイスキーを販売しながら、「自分の生まれ育ったまちでウイスキーをつくりたい」
という夢を叶えた、めずらしい経歴の持ち主。
そんな宇戸田さんに、蒸溜所の誕生についてうかがいました。

困難の連続だった、はじまりの年

〈久住蒸溜所〉

久住蒸溜所が設立されたのは、世界がパンデミックの最中にあった2021年。
緊急事態宣言や外出の制限もあり、生活様式も大きく様変わりした時期です。
日々の暮らしさえままならないなかでの事業のスタートは、
いったいどんな状況だったのでしょうか。

「ひと言で『あれが大変だった』といえないほど、困難の連続でした。
すべてつながりがあり、どれかひとつでもピースが外れたら
全部ストップしてしまうので、気が抜けないことばかりでした」

例えば、久住蒸溜所の設備について。
スコットランドの〈フォーサイス〉社に設備を発注し、
いよいよ組み立てというとき、コロナ禍の渡航制限によって
フォーサイス社のエンジニアの来日が叶わなくなってしまったのです。

そこで、宇戸田さんは醸造設備を専門とする〈平野商店〉に設備の組み立てを依頼。
地元の大きな焼酎メーカーの設備も手掛ける、大分のエンジニアカンパニーです。

「工場内のフォーサイスが担当する箇所以外の部分は
すべて同社へご依頼するつもりで事前打ち合わせは続けていました。
それがすべてをお願いすることになったということです」

ポットスチル

フォーサイス社の担当者から受け取った図面を頼りに、
設備のプロフェッショナルたちが集結。
フォーサイス社からもオンラインで指示を仰ぎながら、
約半年の期間を経て、ついに蒸溜所の設備が完成しました。

「通常の環境でも困難を極めるプロジェクトですが、
パンデミック下でのセットアップとなると
おそらく世界でもレアケースだと思います。
もう一度やれと言われてもできるかどうかわからないほどです」

世界の動きが止まってしまったようなあの数年のうちに、
「蒸溜所の設立」という大きな夢を実現させることが
どんなに難しいことだったか、想像にかたくありません。
多くの人々の協力に支えられながら、
いよいよ久住町でのウイスキーづくりが始まりました。

畑から始まるウイスキーづくり

清酒蔵「小早川酒造」の跡地

久住蒸溜所のウイスキーづくりには、大分における
さまざまな「ご縁」が集まっています。
まず、蒸溜所がつくられたのは、宇戸田さんが先々代から
お世話になっていたという清酒蔵〈小早川酒造〉の跡地。
第1熟成庫は、酒蔵時代の貯蔵庫を利用しています。

酒蔵時代の貯蔵庫を利用した第1熟成庫

さらに、ウイスキーの原料となる麦芽の約1割に、
県内の契約農家に委託栽培したローカルバーレイを使用。
生産しているのは、大分県豊後大野市清川村中野地区の農家が集まり設立された
集落営農法人〈農事組合法人グリーン法人中野〉の皆さんです。

「品種選びや栽培方法をすべて提案いただいたり、
こちらからリクエストしたりしながら、
“畑から始まるウイスキーづくり”を一緒に取り組んでいただいています」

代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作

記念すべき最初の種まきには、久住蒸溜所の製造メンバーが参加。
そして、初めての収穫では代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作し、
原料となる麦の収穫を体験したそう。
ウイスキーづくりにかける情熱はもちろん、地域の未来に対する思いや、
地域への愛が繋いだご縁でもあるのではないでしょうか。

いっぺん食べてみやあ! ご当地の味から変わり種まで 名古屋の個性派かき氷7選

あちこちにカフェがある名古屋は、今や「かき氷の激戦区」ともいわれるエリア。
毎年、見た目にもこだわりつつ地元の食材を生かしたものや、
あっと驚く工夫が凝らされたものまで、さまざまなかき氷が登場しています。
見て楽しい、食べて満足! な名古屋のかき氷、いっぺん食べてみやあ!

名古屋の味を体感。〈ボアヴェールテール〉のご当地かき氷

「デラみそ」(950円)

「デラみそ」(950円)。

名古屋ならではのかき氷を楽しみたい方にぜひチェックしてほしいのが、
〈ボア ヴェール テール〉の「デラみそ」。
愛知県岡崎市でつくられている「八丁(はっちょう)味噌」をベースにしたシロップを
たっぷりかけた、甘塩っぱいかき氷です。

かき氷の中には、柚子味の生麩とクリームチーズがちらり。
カラフルなトッピングも、実は生麩です。
冷えてもふわふわな生麩は、名古屋市で1921年に創業した老舗の麩屋〈麸秋商店〉のもの。
見た目のかわいらしさはもちろん、
ご当地の味や地元の歴史までしっかりと感じられる一杯です。

「チェリーチェリー」(1250円)※7月前半ごろまでの提供予定

「チェリーチェリー」(1250円)※7月前半ごろまでの提供予定。

旬のフルーツを使った、季節限定のかき氷も要チェック。
例えば7月には、フレッシュなさくらんぼをトッピングした
「チェリーチェリー」が登場します。

「そのときどきに旬を迎えるフルーツを、
存分に味わえるかき氷をつくりたい」との願いで、
かわいらしくておいしいかき氷にすることを意識しているとか。

かけるシロップの種類によって氷の削り方も微調整しているため、
同じ月に登場するかき氷でも、まったく違った味わいが楽しめるのも魅力的です。

information

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ボアヴェールテール 

住所:愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-32

TEL:なし

営業時間:12:00~17:00(L.O.)

定休日:月・火曜、不定休あり

Instagram:@bvt.official

“ゴーラー”の絶大な支持を集める〈A.cocotto bis〉のかき氷

名古屋のかき氷店でひときわ注目を集めている、〈A.cocotto bis〉。
自身も大のかき氷好きであるオーナーが、
自家製みるくからつくるシンプルなかき氷の数々は絶大な人気を誇り、
夏の店内はいつも多くの人々で賑わっています。

「ビターレモンみるく」(1100円)

「ビターレモンみるく」(1100円)。

〈A.cocotto bis〉のかき氷はメニューが1~2週間ごとに変わるため、
いつ訪れても新鮮な出合いがあります。

なかでも最も登場回数が多いかき氷が、「ビターレモンみるく」です。
マイヤーレモンを皮ごと使った、ほんのり苦みのあるレモンソースが特徴。
自家製みるくとの相性も良く、長年のファンの多いかき氷です。

2024年2月に登場した「りんごのケーキ」(1500円)

2024年2月に登場した「りんごのケーキ」(1500円)。

毎月8日だけに登場する、ホールケーキ型のかき氷も要チェック。
ケーキ型に形づくったかき氷に、フルーツやクリームなどがたっぷり。
内容は月替わりで、過去にはイチゴやキウイなども登場しました。

ただ単にかき氷をホールケーキ型にしても味のバランスが整わないこともあるため、
ベースのシロップやクリームの量や甘みを変え、何度も試行錯誤してつくっているそう。
渾身のひと皿を、月に1回のお楽しみとして食べに行ってはいかがでしょうか。

最新のメニューや予約状況は、事前にInstagramをチェックしてからの来店がおすすめです。
なお、一部のかき氷は店頭でテイクアウト形式での販売もしています。

information

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A.cocotto bis 

住所:愛知県名古屋市東区筒井3-4-8

TEL:なし

営業時間:11:00~19:00(18:30L.O.)
※テイクアウト形式での販売は12:00~18:00

定休日:月曜

Instagram:@a.cocottobis

海なし県でも旨い魚がある理由とは? 情熱とエンタメ溢れる 〈大宮市場〉へ! あなたのまちの焼酎ハイボール アテ探し旅

抜群の旨みを持つマグロが埼玉にあった!

焼酎ハイボールのアテ探し旅。
今回はさいたま市北区の〈大宮総合食品地方卸売市場〉通称〈大宮市場〉へ。
こちらはプロだけではなく、一般の来場者も購入可能。
場内ならではの空気感のなかで、
目利きのガイドで市場の魚を買えるというのは贅沢だ。
そして、買い物を楽しんでいると発見が。
いわゆる海なし県といわれる埼玉の市場だけど、
情熱とエンタメ溢れる“だからこそ”の魅力があったのだ。

魚市場と青果市場からなる〈大宮市場〉(大宮総合食品地方卸売市場)

魚市場と青果市場からなる〈大宮市場〉は、埼玉県内の市場では最大の規模と取扱高を誇る。水産と青果の二本柱のほか、関連する精肉、包装、日用品から、飲食料品なども豊富で、一日いても飽きなさそう。

まずは市場の華ともいうべきマグロ。
この市場の歴史とともに歩んできた〈丸長〉へ。
見事な手さばきとともに、マグロの豆知識を流ちょうに、
落語の名人芸のような調子で話すのは2代目の長川順一さん。

市場の入口側にあり入りやすい雰囲気の〈丸長〉。

市場の入口側にあり入りやすい雰囲気の〈丸長〉だが、一歩足を踏み入れればピリッとしたプロの仕事場という緊張感も。ただ、この空気感に触れられるのも市場場内に踏み込む喜び。

マグロのプロにしてしゃべりのプロ? 仕事場をステージにしてしまうかのような代表の長川さん。

マグロのプロにしてしゃべりのプロ? 仕事場をステージにしてしまうかのような長川さん。第3土曜日の一般向けイベントでは解体ショーも行う。実は市場の副理事長。来場者に喜んでもらえる施策にも取り組んでいる(右は著者)。

「今切っているのはインドマグロ。南アフリカのケープタウンから来たやつね。
インドマグロの生息範囲は南アフリカからオーストラリアのインド洋。
本マグロは北半球、ニューヨークからアイルランドがいい漁場だ。
長崎、沖縄、和歌山、地中海のトルコやマルタあたりは養殖があって、
あまり知られてないけど11~2月あたりに出る、
チリのバチマグロは抜群の風味と脂の質よ。
これ食べた人が必ず言うのは、『こんなの食べたことない!』
気に入ったんで自分たちで直接買い付けたんだ」

宝の山ともいうべきマグロの冷凍貯蔵庫。

宝の山ともいうべきマグロの冷凍貯蔵庫。自家用車何台か分のストック。「中はマイナス40度。扉を閉めて10分、15分作業をします。だから、あなた方と違って肌がコーティングされちゃって寒さなんか感じないんだよ(笑)」(長川さん)

ノコギリでカット

マグロを捌く道具も目の前で見られる。

マグロを捌く道具も目の前で見られる。薪を割るナタの改良版をはじめ、魚というより木工所、林業を思わせるような錯覚に陥る。

さらに部位それぞれの味わいの違いや、冬と夏の性質の違いから適した食し方など、
マグロ愛、魚愛が止まらない。
マグロと焼酎ハイボールの相性は抜群!
と以前も書いたけれど、プロの情熱的な話を聞きながらだと、
どんなマグロのどんな部位を合わせようかと気分もアガる。

長川さんの笑顔

「酒と合わせるの? いやぁ、いいねえ。私も飲むの好きなんで(笑)」
と長川さんの笑顔もなんだかうれしい。

ということで、おすすめいただいたなかから
ケープタウン沖の脂多め、赤身多めの2種をセレクト。

マグロを手際よくカット

すると「うちだけじゃなくていろいろ回るんでしょ。ほかのところも案内するよ」
とうれしい提案。

市場内の業者は商売がたきとまではいわないけれど、
ライバル関係にあるのではと勝手に思っていたのだが、
「今はそういう時代じゃないからね」と長川さん。
1986年(昭和61年)の市場マップを奥から取り出してくれて、
「この頃に比べたら、今は仲卸業者も半分ぐらいに減ったかな。
だから、守っていくためには助け合って。
それにそのほうがお客さんもうれしいでしょ。
いい生屋(上質な鮮魚を扱う卸)を紹介するよ」

確かに、目利きたちが手を取り合って、市場内で、ワンストップで提供してくれる。
プロの特権かとおもいきや、一般来場者でも歓迎とのこと。
アテ探しの楽しさがますます膨らむ。

暑さでさえ、おいしさのスパイス。 2024年の福岡で味わう 「◯◯とかき氷」

ひんやりとした口当たりの「かき氷」は、日本の夏の風物詩。
ひと昔前は氷を削ってシロップをかけるだけの素朴なおやつでしたが、
今ではすっかり「おしゃれな夏スイーツ」に変貌。
各地の人気カフェやレストランで、季節限定のかき氷メニューが注目を集めています。

暑さが厳しい九州・福岡でも、かき氷は大人気。
博多祇園山笠の「追い山」から本格的にはじまる福岡の夏に、
ぜひ味わってほしい「◯◯とかき氷」を集めました!

【ローカル食材×かき氷】のコラボを楽しむ〈おいしい氷屋〉

〈おいしい氷屋〉

いろんなアレンジが生まれている「かき氷」ですが、ベースとなる食材は「氷」。
おいしい氷とローカル食材にこだわったかき氷がいただけて、
一年を通して営業しているかき氷専門店が〈おいしい氷屋〉です。

〈おいしい氷屋〉内観

場所は天神駅から歩いて5分、渡辺通り沿いとアクセス至便。
このお店、実は昭和21年創業の老舗製氷企業〈九州製氷〉が運営しています。
その名の通り、こだわりの氷をつくる〈おいしい氷屋〉さんなのです。

こだわりの氷をつくる〈おいしい氷屋〉

お店のロゴとしても使われている「99.9」という数字は、
不純物を限りなく取り除いた純度99.9%の純氷のこと。
ゆっくり丁寧に凍らせたブランド氷〈博多純氷〉を使ったかき氷は、
独自の製法により、ふわふわでとろけるような食感を実現しています。

〈あまおうのかき氷〉

注目メニューは、7月にリニューアルする「あまおうのかき氷」2種(各1700円)。
6月までのメニューよりも、あまおうのソースを増量しているのが特徴です。
果肉の食感を残した贅沢な苺ソースが、トップにも氷の中にもたっぷり!
別添えの練乳ソースを自分の好きなタイミングで追加できるのも、
かき氷後半戦のうれしいポイントです。

〈あまおうのかき氷〉

もうひとつの「あまおうのかき氷」(1700円)は、あまおう苺のミルクソースと
トップを飾るふわふわホイップが可愛い、ショートケーキのようなかき氷です。
こだわりのホイップは、オーム乳業(福岡県大牟田市)のピュアクリームを使用。
こちらの別添えソースは、あまおう100%の苺ソース。
苺好きとしては、どちらにするか悩んでしまうラインナップです。

〈マンゴーのかき氷〉

「マンゴーのかき氷」(1800円)は、7月中旬から始まる夏季限定メニュー。
ビビッドなイエローがまぶしい特製マンゴーソースと
自家製ミルクソースの組み合わせは、夏らしさ満点!
濃厚な杏仁豆腐が、さらにおいしさを引き立てます。

〈抹茶ミルク〉

さっぱり系なら、福岡県八女市の星野製茶園の上質な抹茶と
阿蘇の牛乳でつくる和のかき氷「抹茶ミルク」(1600円)もオススメ。
九州ローカルのおいしさを堪能できますよ。

information

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おいしい氷屋

住所:福岡市中央区渡辺通5-14-12 南天神ビル1階

TEL:092-732-7002

営業時間:【6月】12:00〜18:00【7月1日〜19日】12:00〜19:00【7月20日以降】10:00〜20:00

※月によって変動あり

定休日:水曜 ※臨時休あり

Instagram:@oishiikoori

Web:おいしい氷屋

【庭園×かき氷】でしっとり味わう〈高宮庭園茶寮〉

〈高宮庭園茶寮〉

筑豊の炭鉱王として知られる貝島家が大正初期に直方市に建設し、
昭和2年に福岡市内の高宮に移築された〈旧高宮貝島家住宅〉。
かつて多くの人々をもてなした接客空間である主屋と茶室が現存し、
現在は〈高宮庭園茶寮〉として、新たに人と喜びの集う場所として利用されています。

〈高宮庭園茶寮〉室内から庭園を望む

主屋には、豪華で厳格な佇まいを醸し出す書院造と
素朴な材料を用いた粋な数寄屋造の部屋があり、
それぞれに工夫に満ちた意匠が見られます。
季節の花々が楽しめる庭園では、「朝さんぽ」や「夕さんぽ」など、
のんびりと散策が楽しめるイベントも催されています。

〈高宮庭園茶寮〉内観

100年の歴史をもつ庭園を眺めながらのんびりといただくのは、
みずみずしさをたたえた和のスイーツ。
ひんやりと涼を感じる、国産桃と八女抹茶のかき氷です。

〈桃とミルクのかき氷〉

「桃とミルクのかき氷」(1800円)は、旬の国産桃をたっぷり使った贅沢な一品。
上品な甘さの白餡と桃のソースをたっぷりかけたかき氷の中には、
桃が香るミルクシロップ。食べ進めることで、味わいも変化していきます。
ジューシーな桃の果肉とふんわりした氷のバランスを楽しんで。

〈八女抹茶とミルク葛のかき氷〉

福岡県産の八女抹茶を使用した「八女抹茶とミルク葛のかき氷」(1600円)。
透明感のある抹茶とミルクの葛が、白餡を使ったまろやかな抹茶ソースとともに、
ひんやり、つるりと喉をうるおしてくれます。
別添えの小皿は、2色のポン菓子と自家製あんこ。
お好きな組み合わせで、味と食感の変化が楽しめますよ。

〈高宮庭園茶寮〉のかき氷が味わえるのは、2024年8月 31 日(土)まで。
提供時間は11:00〜16:30(最終入店15:30)。
ぜひ公式サイトで予約してからお出かけを。

information

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高宮庭園茶寮

住所:福岡県福岡市南区高宮5-16-1

TEL:092-710-3357

営業時間:【レストラン】ランチ11:00~15:30(最終入店 13:30、土日祝14:00)、ディナー火曜~木曜・日祝日17:30~21:30(最終入店 19:30)、ディナー金曜・土曜・祝前日17:30~22:00(最終入店 20:00)、【茶房】11:00~16:30(最終入店 15:30)

定休日:月曜(月曜が祝日の場合は火曜)

Instagram:@takamiyateiensaryo_restaurant

Web:高宮庭園茶寮

※かき氷メニューは、茶房、洋室または縁側でお楽しみいただくプランです。お席のリクエストは承っておりません。

Webでは約2時間で完売! 新発売〈白い恋人ロールケーキ〉の 開発秘話や購入可能先を担当者に直撃

長時間の持ち歩きにも対応した“北海道土産の新星”

北海道土産の定番として人気の高い〈白い恋人〉がロールケーキになった、
その名も〈白い恋人ロールケーキ〉が6月14日から一般販売を開始しています。

真っ白なスポンジケーキで〈白い恋人〉のホワイトチョコレートクリームを包んだ
この商品は、今年4月に〈松坂屋〉名古屋店と上野店で開催された北海道物産展で、
ひと足早くお披露目。

期間中、両店舗合わせて4000本以上を売り上げる大人気商品となりました。

〈白い恋人ロールケーキ〉

真っ白な雪原を思わせるロールケーキは、生地に卵黄を使用せず、
卵白をベースに製造。

クリームには、〈白い恋人〉と同じホワイトチョコレートを使い、
ふわふわの食感に仕上げています。

しっとりとした食感の生地とミルキーでコクのあるクリームは、
新たな〈白い恋人〉の世界観を感じさせるよう。

〈白い恋人ロールケーキ〉

白い恋人ロールケーキ2160円。商品コンセプトである「北海道の新雪が降り積もった雪原」をイメージした純白のパッケージに、きらめく雪を銀箔で表現。

「梅仕事」の裏技! 梅を傷めない保存術、 青梅を長持ちさせる方法、 数分で追熟させる方法とは?

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

6月といえば、梅が旬。
梅仕事、進んでいますか?  

今年は梅が不作といわれ、手に入りにくい場所もあるようです。
貴重な梅を、傷めることなく活用したいですよね。

以前に「5つのレシピ、教えます! 傷んだ梅も余さず使いきる、私の“簡単”梅仕事」という
記事も書きましたが、
梅仕事にもいろいろな手法や段階がありますよね。

意外と知られていませんが、
梅は収穫されてからも熟していくもの。
これを「追熟(ついじゅく)」といい、
緑色でかたい実は、日を追うごとに黄色くやわらかくなり
甘い桃のような香りがしてきます。

酸味が強くキリッとした風味が楽しめる「青梅」はシロップに、
「完熟梅」はそのやさしい甘さを生かして、コンポートや梅干しに。
梅の熟し具合によって仕込めるものが変わってきます。

ところが、その「追熟」のコントロールがなかなか難しい! 
「仕込みたいけれど、今は時間がない」
逆に「今、仕込みたいのに、梅が熟していない」
また「追熟を待っていたらカビてしまった」なんて声も。

今回は、数々の失敗を経験してきた梅仕事歴11年の筆者による、
「適切な梅の保存方法」、「梅を数分で追熟させる方法」、
「青梅の状態をキープする方法」をご紹介します。
梅の保存方法に悩んでいた方、必読です! 

物語のあるガストロノミー体験を! 古民家を改修した食の複合施設 〈narawashi nagaya〉が 奈良・今井町にオープン

奥まった路地にある長屋を再生
新しい奈良の食文化発信地へ

奈良県橿原市の中部にある、今井町。
国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定され、江戸時代の風情が今も
色濃く残ります。多くの古民家が立ち並び、散策にもぴったりのエリアです。
このまちを南に歩き進めた奥にある、築約150年の長屋を改修・再生。
4つの店舗からなる食の複合施設〈narawashi nagaya(ならわしながや)〉が
2024年6月1日にオープンしました。

〈narawashi nagaya(ならわしながや)〉

伝統的な長屋の趣を大切にしながら、約半年かけて改修。

手がけたのは、文化財や古民家を守って生かすまちづくりを行う
〈株式会社narrative〉。地域に眠る古民家と食を融合させて
新たな食の物語を紡ぐ「narrative gastronomyプロジェクト」のひとつです。
長年空き家となっていたため屋内に木が生えているほど傷みが激しかった
という長屋を全面改修し、生まれ変わらせました。
代表の大久保泰佑さんは「生産者と消費者が食を通して直接つながる場に。新しい奈良の食文化を伝えていきたい」といいます。

堀田大樹シェフ(左)と、代表の大久保泰佑さん(右)

堀田大樹シェフ(左)と、代表の大久保泰佑さん(右)

奈良食材を生かしたデザートを
コース仕立てで堪能する特別な時間

店舗のひとつ〈dulce communico(ドゥルケ コムニコ)〉は、
ミシュラン1つ星を獲得したシェフ・堀田大樹さん監修のデザート専門店。
奈良県内の生産者を巡って集めた食材をふんだんに使った
デザートをコース仕立てで味わえます。

使用するのは「古都華」や「大和橘」といった
奈良のフルーツや大和野菜、県内の牧場から届いた牛乳やチーズ、
奈良県産のはちみつ、スパイスやハーブ類など。
それらを独創的に組み合わせ、目にも美しいひと皿に仕上げていきます。
堀田シェフがメニューのイメージを膨らませ、
パティシエの張替保乃伽さんが具現化。
営業中は主に張替さんがキッチンに立ち、デザートの提供を行います。

デザートコースは2時間制で要予約。季節のジュース、本日のお楽しみ3種、
パフェの3品コース3500円(税込)と、
さらに季節のひと皿、温かいひと皿を加えた5品コース5,000円(税込)があり、
それぞれ1ドリンクオーダー制。料理とワインを楽しむような感覚で、
デザートと紅茶をマッチさせたティーペアリングもあります。

「通りすがりにふらっと立ち寄るカフェに比べると
少し敷居が高いかもしれないけれど、デザートのコースという新しい体験を楽しみに、
ここ今井町を目指して来ていただきたい。
短いコースの中でも、奈良の食材と季節の恵みを味わってもらえたら」と
堀田シェフは話します。

〈dulce communico(ドゥルケ コムニコ)〉コース一例。

コース一例。季節ごとに不定期でメニューが変わる予定。

堀田シェフによる盛り付け実演

内覧会では、堀田シェフによる盛り付け実演と解説が行われました。

五家宝や軍配せんべいなど 熊谷銘菓3種を使ったパフェが 〈おふろcafe ハレニワの湯〉で販売中

熊谷の魅力を再発見できるパフェ

埼玉県熊谷市にある温浴施設〈おふろcafe ハレニワの湯〉に
併設する〈ハレニワ食堂〉で、6月12日まで「新茶香る
3種の熊谷銘菓盛り合わせパフェ」を提供しています。

〈おふろcafe ハレニワの湯〉

7種類のお風呂とサウナが楽しめる温浴施設のほか、食堂やキッズパークなどを併設する〈おふろcafe ハレニワの湯〉。

使用する熊谷銘菓は、埼玉三大銘菓のひとつにも数えられる
「五家宝(ごかぼう)」、軍配の形が勝運を呼ぶ縁起のよいお菓子として
明治時代から愛され続けている「軍配せんべい」、そしてこれまで
数多くのメディアに取り上げられている「ちーず大福」。

地元のお茶屋さん〈茶の西田園〉の新茶パウダーを使ったパーツをベースに、
〈熊谷きなこ屋〉のひと口サイズの五家宝、〈軍配本舗 中家堂〉の軍配せんべい、
〈沢田本店〉のちーず大福がトップを贅沢に彩ります。

「新茶香る3種の熊谷銘菓盛り合わせパフェ」

「新茶香る3種の熊谷銘菓盛り合わせパフェ」1180円。

「奥・山梨料理」を堪能しながら 新たな食体験を追求する 西湖の新スポット 〈Restaurant SAI 燊〉がオープン。

富士北麓で育った多彩な食材をそのままいただく

富士五湖のひとつである西湖。
そのほとりに新たな食体験ができる複合型レストラン〈Restaurant SAI 燊〉が
2024年6月1日にオープンしました。

Restaurant SAI 燊

Restaurant SAI 燊は、「奥・山梨料理」をコンセプトに
富士北麓の自然に育まれた
ジビエや淡水魚、きのこ、山菜などを使用した多彩なメニューを展開。

「奥・山梨料理」をコンセプトにしたメニュー

「その日採れたものを、そのまま提供することを大切にしています」
と、話すシェフの豊島雅也さんは狩猟資格も持ち、
実際に自ら山に入り狩猟もするのだとか。
自分で採取した食材をふんだんに使い、山梨の魅力を料理で伝えています。

料理長を務める豊島さん

料理長を務める豊島さんは、レストランガイドブック『ゴ・エ・ミヨ』で3度の受賞歴を持つシェフ。レストランのかたわら、狩猟、養蜂、農業、キノコや山菜採取、ハーブ生産にも積極的に取り組んでいます。

料理は旬の食材を使用した
「シェフの本日のお任せコース)」(20,000円(税込)/ドリンクは別途オーダー制)のみ。
季節の素材を最大限生かすため、メニューの内容はその時々で異なるのも
Restaurant SAI 燊の特徴のひとつです。
「生きとし生けるものをすべていただく」ことをモットーに、
スープのブイヨンやスパイスにも、富士山で採集される葉や芽を活用しています。

玉葱の水分のみで茹で上げたスープ

新玉葱のもつ水分を利用し、玉葱の水分のみで茹で上げたスープ。新玉葱の葉も添えてあり、玉葱一個をまるまる食べるようなひと皿に仕上げています。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

メインディッシュのひとつでもある「鹿肉のロースト」

メインディッシュのひとつでもある「鹿肉のロースト」。地元で採れた筍を乳酸発酵させたメンマと共に山椒と甲州味噌のソースが添えられています。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

地元産の甲州地鶏を使った肉料理

地元産の甲州地鶏を使った肉料理。料理に添えられた香木は飾りとしてだけではなく、口直しとして齧って使用するのだそう。他のレストランとはひと味違う体験ができるのも楽しい。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

料理に合わせて提供されるドリンクは、
山梨のワインや日本酒などがラインナップ。
ソムリエが生産者を訪れ、直接得た情報などの話を聞きながら味わえば
普段よりも深い食体験ができるはずです。

また、車で訪れるゲストも楽しめるように、
ノンアルコールのペアリングも充実。
ハーブや果実、樹液などを組み合わせたオリジナルドリンクは
さりげなく料理を引き立て、食とドリンクの新しいマリアージュが発見できます。
普段お酒を飲む人も、あえてノンアルコールを選択することもおすすめです。

コースに合わせたペアリングドリンク

ドリンクはアルコール、ノンアルコール共に、コースに合わせたペアリングのみを提供しています。

梅仕事、まだ間に合う? シロップ、コンポート、ジャム…… 今年からはじめる簡単梅レシピ

もう6月ですね。あっという間に今年も半分が経とうとしています。
この時期になると、コロカルでも人気となるのが「梅仕事」の記事。

興味はあるけど、まだチャレンジしたことがないという方のために、
いまからでも間に合う、梅仕事の人気記事をご紹介します。

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まずは、梅仕事の基本。旬や種類について

「梅仕事」とは、旬を迎える梅をつかった、自家製の保存食づくりのこと。
実が硬くフレッシュな青梅は、早くて5月下旬から6月上旬までが旬で、
爽やかな味わいの梅酒や梅シロップなどに使われます。
完熟梅は6月下旬ごろまで市場に出まわり、梅酒や梅シロップはもちろん、
豊かな香りが楽しめる梅ジャムや梅干しにするのもオススメです。

コロカル編集部には各地へ移住した連載陣たちから、梅仕事の様子が届きます。
小豆島〈HOMEMAKERS〉の三村ひかりさんの連載『小豆島日記』もそのひとつ。

収穫された青梅がザルに入っている様子

ザルいっぱいの青梅たち。この後、傷の有無やサイズ別に選別します。

「実を採るっていうのはほんとに幸せで没頭する作業」と綴っている三村さん。
ご家族や友だち同士でワイワイと収穫。その後、選別作業をして、
丁寧に洗って、拭いて、乾かして、ヘタをとってと、梅の仕込みへ。
梅シロップや、梅のコンポート、梅ジャムなどになるそうです。

その様子は、連載『小豆島日記』vol.178の記事をご参照ください。

「〈HOMEMAKERS〉の梅仕事、梅コンポートと梅干しづくり」

小豆島〈HOMEMAKERS〉カフェの梅のコンポートのつくり方

梅仕事は、梅酒や梅干しだけじゃありません。
三村さんが教えてくれた「梅のコンポート」のレシピをご紹介します。

梅のコンポート

【梅のコンポートのつくり方】

① 収穫後、新聞紙に包んで追熟させておく

② ヘタを取り、きれいに洗う

③ 梅と砂糖、白ワインを鍋にいれる

④ 80度程度を保ちながら弱火でことこと煮詰める

⑤ 冷ましてから、ガラス瓶などに詰めて冷蔵庫で保管。

以上! と、とっても簡単です。
煮汁は梅シロップとしても使えて、炭酸で割れば梅ソーダにも。
これなら、初心者でもすぐにはじめられそうですね。

種でつながる、東京とローカルの輪。 東京発〈江戸東京野菜〉は 日本中を旅しながら江戸にやってきた

〈練馬大根〉や〈谷中生姜〉〈内藤トウガラシ〉など、
東京には、東京の地で栽培されてきた在来種や
在来栽培法に由来する野菜、52品目が〈江戸東京野菜〉として登録されている。

その名の通り、東京各地の地名に由来し
「古くから東京で継承されてきた品種」ともとれるが、
そのルーツをひもとくと、多くの〈江戸東京野菜〉が江戸・東京とローカルを結び、
長い年月をかけて日本中を旅して紡いだ、“種の物語”が見えてくる。

手間のかかる〈江戸東京野菜〉と
海外から購入されているF1品種

〈江戸東京野菜〉という呼称が生まれたのは意外にも最近で、
2011(平成23)年にJA東京中央会や農業従事者などから構成された
江戸東京野菜推進委員会によって制定された。

「それまでの長い間、江戸・東京で栽培されてきた在来種、固定種は衰退し、
その存続は危機に瀕していました。
きっかけとなったのは、1950年代から始まる高度成長期です」

そう教えてくれたのは、JA東京中央会で江戸東京野菜推進担当の川並三也さんだ。

当時、東京の住宅不足を解消するため、
東京にあった大量の農地を“宅地並み”に課税対象とする
「宅地並み課税」が課せられ、農地は激減。
東京の在来種、固定種は行き場をなくし、
都市への人口集中にともなう野菜の安定供給のために
量と質の規格化された野菜、いわゆる「F1品種」の野菜が
ますますと流通を占めていったのだ。

スーパーでも簡単に手に入るF1品種。ほとんどが海外でつくられたもの。

スーパーでも簡単に手に入るF1品種。ほとんどが海外でつくられたもの。

「一代交雑種」とも呼ばれるF1品種だが、その歴史は古く、1926(大正15)年には、
埼玉県立農事試験場(現・農業技術研究センター/埼玉県熊谷市)で
ナスのF1品種が世界で初めて誕生している。

F1品種の野菜は、形・大きさのそろいがよく、成長も早いうえに、
同時期に一斉に収穫できるなど、経済合理性の高い野菜。
だが、意外と知られていないのは、
F1品種からは種を採取することはできず、種苗業者から購入しなければならないということ。
F1品種の種子からは同じ品質の野菜を収穫することはできないのだ。

「一方で、〈江戸東京野菜〉は、形や大きさが不ぞろいだったり、
病気や気候変化などに弱いなど、
安定的に生産するには多くのデメリットを抱えていますが、
自家採取により親から子へと命を繋いでいくことができます。

そして、その歴史を辿ると、地域に根づいた食文化があり、
本当の意味での『ローカルな食材』といえるのではないでしょうか」

明治から昭和中期にかけて試験研究の資料として描かれた「三寸胡蘿蔔(さんすんにんじん)」。(イラスト提供:東京都農林総合研究センター)

明治から昭和中期にかけて試験研究の資料として描かれた「三寸胡蘿蔔(さんすんにんじん)」。(イラスト提供:東京都農林総合研究センター)

〈いとしまシェアハウス〉の クラフトサケ・プロジェクト! 糸島の棚田でお米を育て、 お酒ができるまで

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

以前紹介した、お米の栽培から参加できる
お酒づくりのプロジェクト〈棚田のクラフトサケ計画〉
その集大成となるオリジナルのクラフトサケがついに完成しました! 

酒蔵、日本酒バー、そして〈いとしまシェアハウス〉が主体となり
それぞれの声掛けで集まった一般参加者さんと、
1年間みんなで育てた棚田のお米が、お酒に! 

今回はプロジェクトのスタートから、クラフトサケの完成まで、
楽しかった1年の道のりを
振り返りながら綴っていこうと思います。

みんなで栽培し、収穫した、クラフトサケの「原材料」のこと

手作業で田植えをしている人々の様子。

田植えが初めてという方も「楽しい!」と笑顔に。

プロジェクトがスタートしたのは2023年6月。
参加者みんなで田植えを行い、そして決起会へ。
初めましての方が多いなか、「お酒が好き」という共通点もあり、
田植えを通じて一気に距離が縮まりました。

青々と成長した棚田の稲と、澄み渡る青空の写真。

石垣の草とりをみんなで。農薬を使わない田んぼには、トンボがたくさん飛んでいます。

夏は草とり。
棚田の石垣の雑草をきれいに刈ったら、
水路に流れる冷たい山水で足を冷やし、そのまま海へ! 

参加者さんからアイスの差し入れもあったりと、
大人も子どもも大はしゃぎの夏でした。

波打ち際で、大人と子供が手をつないで遊んでいる様子の写真。

田んぼ作業で気持ちよく汗をかいたあとの海は最高! 海の近い田んぼだからこそできるアクティビティです。

秋は稲刈り。
お米は昔ながらの天日干しで乾燥させていきます。

田植えのときは細くて頼りなかった苗が大きく育ち、
黄金色の稲穂がたっぷりと実りました。
参加者さんも、稲の見事な成長ぶりに
「大きくなったなあ!」と満足げ。

収穫時のメンバーの集合写真。背後には、刈り取った稲穂がハザにかけられている。

つい無心になってしまう稲刈り。今回は参加者さんたちの驚くべき集中力とスピードで、予定の半分ほどの時間で稲刈りが終わり、私たちもびっくり! 大きな稲をかついで一生懸命お手伝いする子どもたちの姿に胸キュン。この体験を覚えていてくれるとうれしいな。

刈りとられた稲がきっちりと束ねられ、天日干しされていくと
「やっとここまで来た……」という気持ちで
胸がいっぱいになりました。

クラフトサケの材料が揃うまで、あと少し! 

かごにたっぷり入った橙の写真。

橙の爽やかな香りに包まれながらの収穫。

年が明けると、
お酒のフレーバーとなる“副原料”の収穫が待ち構えています。

収穫作業に訪れたみんなとお酒を酌み交わしながら
「ハーブがいいかな」「いや柑橘がいいかな?」
と盛り上がった結果、酸味が強く、旨みもある
“橙(だいだい)”を使うことになりました。

棚田のすぐそばにある柑橘畑で橙を収穫。
新鮮なうちに加工すべく、
その日のうちに福岡県福岡市にある〈LIBROM〉の醸造所へ運びました。
橙が積まれた車を見送りながら
「いよいよお酒が仕込まれるんだ……!」
という実感が高まってドキドキしたのを覚えています。

これで、すべての材料が揃いました。
約100キロの棚田米と、約60キロの橙を使ったクラフトサケ、
どんな味になるのでしょうか。

高枝切りバサミを使って、橙を収穫する男性の写真。

高枝切りバサミを使って、高いところの大きな橙を狙います。

ライブ参戦のついでに楽しみたい! 地元で愛される、 地産地消の“うみなかグルメ”

志賀島に続く「海の中道」は両サイドを海に挟まれた一本道
(写真提供:福岡市)

昔から“音楽がさかんな街”として有名な福岡。
1981年に開園した国立公園「海の中道海浜公園」でも、
昔からたくさんの音楽イベントが開催されています。

昭和には浜田省吾や矢沢永吉など、ビッグネームの野外コンサートが、
平成にはエイベックス所属アーティストによる〈a-nation〉、
博多弁の「何ばしよっと?」が由来の〈NUMBER SHOT〉など、
さまざまな音楽イベントが催され、全国各地から音楽ファンが集まりました。

令和5年の今年も、5月に〈CIRCLE ‘24〉が予定されています。
新旧の豪華アーティストが勢揃いする音楽イベントということもあり、
福岡まで“遠征”を予定している人もいるのではないでしょうか。

せっかく海の中道まで来たのなら、直行直帰ではもったいない!
周辺エリアには、地産地消のグルメが楽しめる
小さくて素敵なお店がたくさんあるんです。
イベント参戦ついでに、ローカルの美味しさを堪能しませんか?

スパイスを効かせた飽きない美味しさ〈MEGANE CURRY〉

「MEGANE CURRY(メガネカリー)」

海の中道をわたって志賀島に入ってすぐ右手、鳥居の近くにある
「MEGANE CURRY(メガネカリー)」。
メガネをかけたお二人によるスパイスカレー屋さんです。

メニューは「チキンカリープレート」(1100円)や
「エッグキーマカリープレート」(1200円)の定番メニューのほか、
旬の食材を使った「今日のスペシャルメニュー」(1,200円〜)、
そして3種類のカリーと副菜がセットになった
「MEGANEターリー」(1350円〜)から選べます。

「MEGANEターリー」

「ターリー」はヒンディー語で「大皿」の意味。いくつかの料理を組み合わせて大皿で提供される料理の形式のこと

使用している食材は、志賀島産の海の幸・山の幸がメイン。
サワラやイカなどの魚介類は島の漁師さんから、
ちょっとめずらしいお野菜も島の農家さんから仕入れています。
さらに、お米も志賀島産!去年は「自分たちでつくったお米」を
使っていた時期もあったのだとか。

「MEGANE CURRY(メガネカリー)」店内

もともと農業にも興味があり、食材の産地に近いところで
お店をつくりたいと考えていた、というお二人。
そんな地域密着型のお店である一方、インドやミャンマーまで足を運び、
現地の食文化をインプットするなど、カレー研究にも余念がありません。

じわじわと暑くなっていくこれから季節にぴったりのスパイスカレー。
季節の果物を使ったラッシーや、食後のスイーツもオススメです!

information

map

MEGANE CURRY 

住所:福岡県福岡市東区志賀島589-2

営業時間:月〜水曜11:30〜16:00、土・日曜11:30〜19:30

定休日:木・金曜 ※営業日カレンダーはInstagramに掲載

Instagram:@megane_curry

店主の好きなアーティスト:FOLK9

カラダにも環境にも優しい〈ケンジーズドーナツ西戸崎No.13 CAFE〉

「ドーナツECOカー」

ドーナツの配達に使われているのは、使用済み揚げ油を燃料にして走る「ドーナツECOカー」

西戸崎駅から徒歩10分、住宅街にたたずむ「ケンジーズドーナツ」。
店内には本やレコード、くつろげるソファがあって、
まるで友人の家に遊びに来たような気分になれるお店です。

お店のカウンターに並ぶドーナツ

季節の揚げドーナツ「あまおうミルク」(270円)は、志賀島産のイチゴを使用

お店のカウンターに並ぶドーナツは、常時20種類ほど。
お昼ごろに揚げたてが届く「揚げドーナツ」のほか、
揚げずに焼いたヴィーガン仕様の「焼きドーナツ」、
グルテンフリーの「エナジー焼きドーナツ」が用意されています。

すべてのドーナツは毎日手作りされたもので、
素材はローカル食材にこだわり、小麦粉も福岡県産。
美味しさだけでなく、食べる人の安心・安全を目指すドーナツなのです。

ちなみに、エナジー焼きドーナツの名前は
「熱源一号」(350円)と「熱源二号」(370円)。
食べるだけで元気がチャージされそうなネーミングですよね。

「ケンジーズドーナツ」店内

店内では、古本や中古レコードの販売も行っています

西戸崎はかつて米軍基地「キャンプハカタ」があったエリア。
近くには、米軍ハウスを活用したゲストハウスも点在しています。
ドーナツをいただいた後に、ふらりと散策してみては。

information

map

ケンジーズドーナツ西戸崎No.13 CAFE

住所:福岡県福岡市東区西戸崎3丁目3−13

営業時間:11:30〜18:00

定休日:月曜・火曜

Instagram:@canezees_saitozaki_no.13cafe

店主の好きなアーティスト:トム・ウェイツ、クレイジーケンバンド

小中高生が斬新な発想で 雑煮のレシピを開発! オリジナル雑煮コンテスト 「第2回Z-1グランプリ」開催

応募総数1107作品。郷土食の代表、お雑煮を若い世代に親しんでほしいと開催したコンテスト

お雑煮は土地ごとに特徴を持つ郷土色豊かな食べ物。
そのお雑煮を小中高生が自由な発想でレシピを考案した
オリジナル雑煮コンテスト「第2回Z-1グランプリ」が開催されています。
2024年4月27日(土)に5つのレシピを調理、実食した三次審査が行われ、
6月1日(土)に行われるグランプリ大会(最終審査)に進む
ふたつの雑煮が選ばれました。

「Z-1グランプリ」ロゴマーク

「Z-1グランプリ」は雑煮と主催者の全国調理師養成施設協会の頭文字から名付けられています。

「第2回Z-1グランプリ」を主催しているのは、全国調理師養成施設協会。
食文化継承の役割を担う調理師を養成する調理師学校の教育振興を目的とした団体です。
若い世代にも、日本の食文化を代表する郷土食、
雑煮に親しんでもらうきっかけ作りにしたいと始まったイベントです。

参加対象は全国の小・中学生、高校生。
第2回となった今回は、全国から昨年開催された第1回を上回る1,107作品もの応募がありました。

テーマは「いつでも食べたい、地元食材で私のオリジナル雑煮!」。
雑煮を、餅を入れた汁物と定義した上で、応募には3つの条件が加えられました。

1. 餅米から加工された餅を入れること(餅の形や調理法は問わない)

2. 地元食材を1種類以上入れること

3. 1杯分の材料費が500円以内であること

4. SDGs(地産地消、食品ロス)を意識すること

全国から応募があったレシピは、地域にある調理師学校での1次審査、Z-1事務局での2次審査を経て5作品にまで絞られました。
実食審査となる3次審査が行われたのは4月27日(土)。
会場は東京都小金井市にある辻調理師専門学校 東京です。

地元の食材を取り入れた自由な発想のある5つの雑煮

今回3次審査に進んだ5作品はいずれも高校生が考案しました。

広島県の高校2年生による「広島満載担々雑煮」

広島県の高校2年生による「広島満載担々雑煮」

ひとつ目の「広島満載担々雑煮」は広島県在住高校2年生が考案。
広島では汁なし坦々麺など辛い麺類が人気。
この雑煮にも担々麺をイメージしたゴマと豆乳入りのスープに、
地元食材の牡蠣、レモンが加えられています。途中でラー油を入れて味変も可能です。

鹿児島県の高校2年生による「かごんま特製雑煮」

鹿児島県の高校2年生による「かごんま特製雑煮」

ふたつ目の作品は鹿児島県在住の高校2年生が考えた「かごんま特製雑煮」。
「かごんま」とは、鹿児島県の方言で「かごしま」の意味。
鹿児島県の雑煮は海老が入っているのが特徴です。
その地元らしい味わいの雑煮に地鶏の黒さつま鶏など、鹿児島県の食材を加えています。

岐阜県の高校2年生による「信長雑煮」

岐阜県の高校2年生による「信長雑煮」

3つ目は岐阜県に住む高校2年生の作品「信長雑煮」。
「岐阜県にあるお城の城主を務めた織田信長が好物だったとされる
干し柿、酒をメインとした雑煮です」
というコメントの通り、お雑煮に干し柿が入っているという斬新さ。
餅は黒豆入り、汁には酒粕を使用。
金箔をトッピングして、城主・織田信長のイメージをお椀の中で膨らませています。

兵庫県の高校2年生による「多幸と明石特産品が詰まった雑煮」

兵庫県の高校2年生による「多幸と明石特産品が詰まった雑煮」

4つ目の「多幸と明石特産品が詰まった雑煮」はタコが有名な
兵庫県に住む高校2年生の作品です。
レシピを考案した高校生はネーミングも工夫。
「タコとたくさんの幸がつまっているという意味をかけて“多幸”にしました」とのこと。
自宅で明石焼きを作ると余ることがあるので雑煮に入れたというSDGsを意識した作品です。
澄まし汁にゆずの皮が添えられて上品な味わいです。

福岡県の高校1年生による「洋風明太子ZONI」

福岡県の高校1年生による「洋風明太子ZONI」

5つ目の作品は「洋風明太子ZONI」。明太子が名物の福岡県に住む高校1年生の作品です。
「栄養面と食品ロスを考え、野菜の芯や皮も使ったお雑煮にしてみました」と
こちらもSDGsを意識。
明太子のトッピングが福岡らしく、焼いた赤い丸餅、
大根やにんじんなど野菜もたくさん。
豆乳も使用したヘルシーなお雑煮です。

徳島県産の「たかきび」使用の 代用肉による餃子とハンバーグ

世界農業遺産認定の「にし阿波の傾斜地農耕システム」でつくられた「たかきび」

健康志向の高まりや、畜肉生産による温室効果ガス削減を推進するために、
近年増えつつあるプラントベースの代用肉。
一般的に外国産の大豆を原料とした代用肉が多いなか、
国産のスーパーフードに注目した企業があります。
それが徳島県で55年続く外食企業の〈ふじや〉。
同社は徳島で古くからつくられてきた「たかきび」という雑穀で、
次世代のプラントベースフードを開発しました。

徳島で古くから作られてきた「たかきび」

主原料となるたかきびは、世界五代穀物の一つ(諸説あり)とも言われており、
ダイエット食や健康食としても知られています。
「ミートミレット」という別名も持ち、ひき肉に似た弾力ある食感が特徴です。

「にし阿波の傾斜地農耕システム」でつくられたたかきび

〈ふじや〉では人口約7700人、急斜面が多い山間地域である徳島県美馬郡つるぎ町にて、
「にし阿波の傾斜地農耕システム」でつくられた(一部海外産も使用)たかきびを使用しています。

「にし阿波の傾斜地農耕システム」

にし阿波の傾斜地農耕システムとは、斜面で一般的な段々畑をつくるのではなく、
独特の農具と知恵を使い、傾斜地のまま農耕を行う手法で、
400年以上にわたり継承されてきた文化です。
このシステムは持続可能であり、食と農の危機的状況や生態系の破壊など、
世界が直面する問題解決にもつながると評価され、
国連食糧農業機関(FAO)が認定する制度「世界農業遺産」
に中国・四国地方で初めて認定されました。

能登半島地震で被災した 能登町の〈松波酒造〉 たくさんの人と手を取り合って 酒づくりを進め復興へ

蔵から救い出した日本酒や酒米が被災した酒蔵の進む力に

2024年1月1日16時10分に発生した能登半島地震。
被害が大きかった奥能登の輪島市、珠洲市、能登町には11の酒蔵があります。
そのひとつ、能登町の〈松波酒造〉は地震発生直後に家屋や蔵が倒壊。
地元での酒づくり再開の目処が立たないなか、
無事だったお酒や取り出せた酒米で仕込んだ日本酒を少しずつ販売しています。

冬は日本酒づくりが忙しい季節。
松波酒造の若女将、金七(きんしち)聖子さんは
今年も元日だけがゆっくりできる予定でした。
大きな揺れに襲われたのは、初詣を午前中に済ませ、
3階の自室でのんびり過ごしていた午後のこと。

能登は2020年12月以降群発地震が発生していて、
最初は「またか」と思ったといいます。
しかし十数秒後、これはいつもとは違うと察して
日頃から何かのときの命綱だと感じていたスマートフォンと
パソコン、電源ケーブルだけを抱えて階下へ。

100年以上経っている建物に増改築を繰り返してきた店舗兼住まいは、
そのときすでにあちこちに被害が出ていました。

松波酒造の被害の様子。

松波酒造の被害の様子。

ケガをして動けなくなっていた妹さんや
98歳の祖母を含めて自宅にいた家族7人は外へ。
金七さんと社長である父・政彦さんは、それでも蔵の様子を見に行きました。
黒い瓦ぶきの蔵は「巨人が倒れていたようだった」と
金七さんはその様子を振り返ります。

蔵には代表銘柄〈大江山 おおえやま〉のもろみや搾った新酒と瓶詰めされた半製品、
およそ3トンの酒米、そして長期熟成酒〈双心〉が保存されていました。
なかでも金七さんが気掛かりだったのは〈双心〉です。
2005年、2006年、2015年に仕込んで熟成された日本酒〈双心〉を
ラグジュアリーな酒として販売するプロジェクトが進行中で
春先には瓶詰めをする予定だったからです。

ラグジュアリーな日本酒〈双心〉。

ラグジュアリーな日本酒〈双心〉。

「絶対生きている酒はあるはず。酒は出す」という強い気持ちとともに
家族と一緒に避難所指定の松波中学校に辿り着きました。

数日後、金七さんは財布も身分証明書となる運転免許もない状況で
金沢のホテルへ二次避難。
明治元年から続いてきた酒蔵はどうなるのか
事業に欠かせない実印や重要書類などを取り出せないものかと
方々に相談するうちに
災害レスキューと呼ばれるNGOのひとつ、
〈災害NGO結〉が協力してくれることになりました。

〈益子舘里山リゾートホテル〉が ロビーをリニューアル。 森をイメージしたカフェがオープン

益子の自然をイメージした癒やしの空間に

「陶芸のまち」として知られる栃木県益子町。

この里山に佇む一軒宿〈益子舘里山リゾートホテル〉(以下、益子舘)が
ロビーをリニューアルオープンしました。

新たに設けられたのは、〈森のカフェ 〜ましろ〜〉と
名付けられたカフェスペース。

ゲストに、“森の中でくつろいでいるような非日常を
味わってもらいたい”という想いから生まれたこのカフェは、
樹々を模したオブジェを多用し、まるで森の中にいるような
空間になっています。

〈森のカフェ 〜ましろ〜〉

日中は太陽の光に包まれ、夜は和紙ランプの光の演出に包まれます。

夜は和紙ランプの光の演出に包まれます。

日本三大銘菓〈山川〉が 10年越しのリニューアル! 島根県松江の老舗和菓子店 〈風流堂〉の挑戦

伝統を守りながら進化した新サイズが登場

島根県松江市にある和菓子店〈風流堂〉。
1890(明治23)年の創業から、実に130年以上続く老舗です。

この店を代表する銘菓〈山川〉に、特小サイズとなる
〈山川古今(やまかわここん)〉が新登場しました。

紅白の縁起の良さが際立つパッケージ。

紅白の縁起の良さが際立つ山川のパッケージ。

〈山川〉は同店の2代目が大正時代に復刻させた、
日本三大銘菓のひとつにも数えられる干菓子。

発祥は、江戸時代後期に大名茶人・松平不昧(ふまい)が
京都の紅葉の名所である高尾の美しさを詠んだ歌と伝えられています。

赤を紅葉、白を川(水)に見立てて、移ろう季節を楽しんでいたという
この干菓子は、今なお茶席を中心に愛され続けています。

しっとりとした口当たりと後を引かない甘さが魅力。

山川はしっとりとした口当たりと後を引かない甘さが魅力。

一方で、時代とともに茶席で供されるお菓子の大きさが
変化しているという課題にも直面していました。

これまで販売していた大きさは、はがきサイズほどだったことから
「ひと口サイズにカットしてほしい」などの声を受けていたと言います。

従来商品のサイズ。

山川従来商品のサイズ。

土地に根ざした持続可能な農業を。 島原半島で種を守り継ぐ 〈竹田かたつむり農園〉

ミネラル豊富で、肥沃な土地に根ざす伝統野菜

その土地になじんで育ってきた野菜の種を採りながら、
長い歳月をかけて、守り継がれてきた伝統野菜。

種を蒔き、収穫し、種を採って……と繰り返しながら、
人々が種をつないでいくことで、
風土や気候を記憶し、ひとつひとつ個性ある色や形、
異なる味わいや風味を持った、エネルギーに満ちている。

長崎県雲仙市・国見町で〈竹田かたつむり農園〉を営む、
種採り農家の竹田竜太さんは、雲仙普賢岳のふもと、
島原半島の温暖な気候と、火山灰でできた黒ボク土という
肥沃な土地で育った伝統野菜、そして種を守り継いでいる。

〈竹田かたつむり農園〉竹田竜太さん・真理さん夫婦。畑のある有明町は、豊かな土壌を裏づけるように、農業生産額は県内トップクラスを誇る。

〈竹田かたつむり農園〉竹田竜太さん・真理さん夫婦。畑のある有明町は、豊かな土壌を裏づけるように、農業生産額は県内トップクラスを誇る。

竹田かたつむり農園の畑を訪れた3月下旬は、「端境期(はざかいき)」と呼ばれる、新しい芽吹きや野菜の成長を待つ時季。畑には竹田さんが育てる「雲仙こぶ高菜」が花を咲かせていた。

竹田かたつむり農園の畑を訪れた3月下旬は、「端境期(はざかいき)」と呼ばれる、新しい芽吹きや野菜の成長を待つ時季。畑には竹田さんが育てる「雲仙こぶ高菜」が花を咲かせていた。

農家になる前は、特別支援学校の教員として、10年間働いていた竹田さん。
学校では露地野菜を育てる活動に携わり、そのうちの2年は、
青年海外協力隊の野菜隊員、サモアの高校の農業教師として、
現地で野菜栽培の指導を行うなかで、
「持続可能な農業こそが主流となるべきだ」と考えるようになった。

実家のある雲仙市国見町では、父親がイチゴやメロンなどの
ハウス栽培をしており、竹田さんもその跡を継ぐかたちで一度は就農。

転機となったのは、新婚旅行中に雲仙の種採り農家・岩﨑政利さんの
「黒田五寸人参の種を採り続けて30年」という記事を、
たまたま見つけたことだった。

「こんなにすばらしい取り組みをしている方が地元にいたなんて」と、
感銘を受け、帰省してすぐに岩﨑さんの勉強会に参加。
それから2年が経過し、2016年に種採り農家として再スタートした。

竹田かたつむり農園では「在来種・固定種」の野菜を中心に年間約60品目以上を栽培している

竹田かたつむり農園では、農薬や化学肥料を利用せず、
種が採れる「在来種・固定種」の野菜を中心に、西洋野菜、
黒米や種じゃがいもなど、年間約60品目以上を栽培している。
そのうちの9割で種採りを行っており、
雲仙こぶ高菜、黒田五寸人参、九条ネギ、
イギリスの在来種・アーリースプリング パープルブロッコリーなど、
初めて見聞きするような伝統野菜も多く扱っている。

採れた種は乾燥剤とともに瓶やプラスチック容器に保存し、冷蔵庫の中で5℃以下に保つ。そうすることで発芽率を保てるそうだ。

採れた種は乾燥剤とともに瓶やプラスチック容器に保存し、冷蔵庫の中で5℃以下に保つ。そうすることで発芽率を保てるそうだ。

竹田かたつむり農園で栽培されている、長崎県大村市が発祥の「黒田五寸人参」。

竹田かたつむり農園で栽培されている、長崎県大村市が発祥の「黒田五寸人参」。

「種を採るには人参の場合、100本ほどの母本を選定します。
色や形を見るために、その人参を土から一度引き抜き、植え替えて、
花が完熟するまで待ち、そこから種を採ります」

黒田五寸人参の種には細かな毛がびっしりと生えているが、
これは種を守るとともに、発芽時に水分を吸い寄せる役割も担っている。

竹田さんがひとつひとつ手作業で毛を取り除いた「黒田五寸人参」の種。毛があると播種機を使って、均一に蒔くうまく蒔くことができないため、1粒ずつ取り除く作業を行う。

竹田さんがひとつひとつ手作業で毛を取り除いた「黒田五寸人参」の種。毛があると播種機を使って、均一に蒔くうまく蒔くことができないため、1粒ずつ取り除く作業を行う。

竹田かたつむり農園で育てた野菜は、
オンラインショップでの販売を行っている。

「こうして自家採種をして栽培する伝統野菜は、
同じ品種でも育ち方や成長スピードが異なります。

だからどうしても安定した収穫、流通を行うのは難しいのですが、
農園の名前にある『かたつむり』のように、
ゆっくりでも続けることが野菜を、この種を、
未来につなぐことにつながると信じている。
かたつむりの渦の形に、持続可能な農業を重ねています」

竹田かたつむり農園

そのまっすぐな思いは確実に広がりをみせており、
国見町のイタリアンレストラン〈villa del nido (ヴィッラ デル ニード)〉
をはじめ、地元の飲食店などでの取り扱いも少しずつ増えている。
また、地元第一を掲げると同時に、
「保育園や学校など、子どもたちにも伝統野菜を伝えていきたい」と、
次世代を見据えた取り組みを続けてきた。

〈鎌倉紅谷〉の「クルミッ子」が主役の アフタヌーンティーが期間限定登場

創業70周年を迎えた〈鎌倉紅谷〉の「クルミッ子」

1954年、和菓子職人の初代と洋菓子職人の2代目が鎌倉の鶴岡八幡宮前に創業し、
2024年に創業70周年を迎えた〈鎌倉紅谷〉。
約40年前に誕生した代表商品の「クルミッ子」は、
自家製キャラメルとクルミをバター生地ではさんだ鎌倉や神奈川を代表する焼菓子として、
世代を超えて親しまれています。

〈鎌倉紅谷〉の「クルミッ子」

〈鎌倉紅谷〉は、業種を超えたさまざまな企業との
コラボレーションにも取り組んでいます。
伊勢丹新宿店 新宿出店90周年を記念し、〈ピエール・エルメ・パリ〉の
代表的スイーツ「イスパハン」とコラボレーションを行ったり
CLAMP原作の『カードキャプターさくら』では作品キャラクターの
ケロちゃんと「クルミッ子」のシンボルキャラクターであるリスくんが共演した
オリジナルストーリーが公開されるなど、そのコラボレーションは多岐にわたっています。

雲仙に根ざした在来種野菜が揃う、 農家と食べ手がつながる。 オーガニック直売所〈タネト〉

多様な在来種が根づく、雲仙に惹かれたワケ

長崎県南部の島原半島に位置する雲仙市。
雲仙在住の種採り農家、岩﨑政利さんをはじめ、
地元の生産者によって守り継がれる、在来種野菜に魅了されて、
市内で取り扱う飲食店が増えたり、
都心部から話題のレストランが移転してきたり、
近年、雲仙の食文化はさらなる盛り上がりを見せている。

穏やかな橘湾に臨む小浜温泉。古くから温泉観光地として親しまれてきた。

穏やかな橘湾に臨む小浜温泉。古くから温泉観光地として親しまれてきた。

そんな小浜エリアの隣町である、
雄大な自然に囲まれた千々石町(ちぢわちょう)には、
まちに根ざしながら、地元の人だけでなく、
県内外の多くの人々を惹きつける場所がある。

オーガニック直売所 〈タネト〉

店主の奥津爾さんが、2019年に始めたオーガニック直売所 〈タネト〉。
地域の気候風土に適応し、毎年種を採りながら何代にも渡って、
守り継がれる「在来種野菜」を軸に、半径20キロ圏内で生産された
農薬・化学肥料不使用の野菜を取り扱っている。

タネトの店主、奥津爾さん。

タネトの店主、奥津爾さん。

奥津さんは、もともと夫婦で東京・吉祥寺で料理教室や、カフェを運営する
〈オーガニックベース〉を主宰しながら、2013年からへ雲仙へ移住、
吉祥寺と雲仙を行き来しながら2拠点生活をしていた。

6年という時間をかけ徐々に雲仙に重心を移し、
2019年に地域のいいものに出合える、この直売所をオープンした。
この移住という大きな決断をした背景にあったのは、
雲仙で在来種野菜の種を守り継いでいた岩﨑政利さんの存在だった。

雲仙の種採り農家、岩崎政利さん。(photo:繁延あづさ)

雲仙で種を守り継ぐ農家、岩﨑政利さん。2020年から種と農、風土をテーマに多様な在来種が根づく雲仙を起点に、オーガニックベースが企画運営する『種を蒔くデザイン展』。(写真提供:オーガニックベース photo:繁延あづさ)

「岩﨑さんは40年以上も前から、50種以上の在来種の野菜を、
自家採種しながら育て、守り続けている。
おそらく世界中、歴史上で誰もやったことがないことを、
成し遂げている唯一無二の存在です。

2013年に東京で岩﨑さんの講演を聞いたときに衝撃を受けて、
岩﨑さんの畑を訪れたら、それは言葉にできない美しさでした。
黒田五寸人参の花が一面に咲き誇り、その甘い香りに誘われてミツバチが飛んでいて……。

その景色に心を打たれて『ここで暮らそう』と。
具体的に何をするかは決めずに、その3ヶ月後には雲仙に引っ越していました」

しかし移住後、地元で岩﨑さんの野菜が買えないことに気づいた奥津さん。

「岩﨑さんの野菜に惹かれて雲仙に来たのに、
どこにも販売されていないし、取り扱っているお店もない。
それどころか、地元でつくったオーガニック野菜のほとんどが、
都市部に出荷されていて、地元の人が買えないという状況でした」

タネトの店内

「この土地で暮らす人たちに在来種野菜を届ける場が必要だ」
と考えた奥津さんは、地元農家と消費者をつなぐ拠点をつくることに。

1200種を超える、日本の風土が生んだ 多彩な「古来種野菜」の世界。 〈warmerwarmer〉高橋一也

種をつないできた、果てしない時間軸と多様性

種を蒔き、芽が出て花が咲き、種を採り、そしてまたその種を再び蒔く。
長い歳月をかけて、何世代も受け継ぎ、
地域の豊かな風土や自然のなかで生まれた「古来種野菜」を届ける八百屋
〈warmerwarmer〉を営む、高橋一也さん。

その始まりは、2011年3月の東日本大震災から数日がたった頃。
福島県浪江町で先祖代々農家を営んでいる、
種採り農家からの1本の電話だった。

「受け継いだ種を子どもたちに引き継ごうとしていたのに、
福島第一原発の事故で、畑も種もなくなってしまった」と。

その土地に、家族に寄り添うように、受け継がれてきた種。

そこで種を補償してもらえないかと相談をしたら、
電力会社に「たかが種でしょ」と言われてしまったと聞いて、
世の中にとって種の重要性はまったく理解されていない。
このままではマズイと身震いしたという。

その土地に、家族に寄り添うように、受け継がれてきた種。
また震災や災害によって、種が途絶えてしまったら……。

高橋さんはこの現状と向き合い、その年に会社を辞め、
日本に昔からあるこの野菜の多様性を、そして種の大切さを、
語り継ぐ八百屋として、次代へつなげていくと決めた。

〈warmerwarmer〉高橋一也さん(写真右)、船久保琴恵さん。

〈warmerwarmer〉高橋一也さん(写真右)、船久保琴恵さん。

現在スーパーマーケットなどに流通している野菜の99%はF1種。
一代限りだが、大きさや味が均一、日持ちもするなど、
大量生産に適しているため、現在の市場で大半を占める。

それに対して、品種改良されず、
代々受け継がれてきた種から育つ「古来種野菜」。
成長した野菜の種を採り、その種を蒔いて育て、また種を採る。
こうして何十年、何百年もくり返されながら、
その土地の風土に合った野菜へと定着していく。

品種改良されず、代々受け継がれてきた種から育つ「古来種野菜」。

その数は1200種を超えるといわれるほど、多種多様だ。
しかし、極めて収穫量が少なく、
流通するには効率的でないという理由で、
現在は市場に1%しか存在しておらず、認識されていない。

「それでも、こうして代々種が受け継がれてきたのは、
自然の摂理に寄り添った農法でつくられ、風土に馴染む
種の生命力と、先人たちの思いがあったからこそ。

一般的には固定種、在来種、伝統野菜などと呼ばれ、
生産者などのつくる側、国や自治体などの守る側によっても、
その定義はさまざまです」

一般的には固定種、在来種、伝統野菜などと呼ばれ、その定義はさまざま

warmerwarmerでは、それらすべての種、
そしてその思いを総称したものを「古来種野菜」と呼んでいる。

「現在は流通が発達し、種の交換会も開催されていることから、
この定義を一言では言い表せないのも現状です。
そこで、私たちは“古来からずっと続いている”ということに
定義をしぼり、『古来種』という造語で呼びはじめました」