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posted:2024.4.22 from:島根県松江市 genre:食・グルメ
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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
島根県松江市にある和菓子店〈風流堂〉。
1890(明治23)年の創業から、実に130年以上続く老舗です。
この店を代表する銘菓〈山川〉に、特小サイズとなる
〈山川古今(やまかわここん)〉が新登場しました。
〈山川〉は同店の2代目が大正時代に復刻させた、
日本三大銘菓のひとつにも数えられる干菓子。
発祥は、江戸時代後期に大名茶人・松平不昧(ふまい)が
京都の紅葉の名所である高尾の美しさを詠んだ歌と伝えられています。
赤を紅葉、白を川(水)に見立てて、移ろう季節を楽しんでいたという
この干菓子は、今なお茶席を中心に愛され続けています。
一方で、時代とともに茶席で供されるお菓子の大きさが
変化しているという課題にも直面していました。
これまで販売していた大きさは、はがきサイズほどだったことから
「ひと口サイズにカットしてほしい」などの声を受けていたと言います。
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伝統を守りながら、今の時代に合った商品を生み出すため、
試行錯誤しながら、10年の歳月をかけて完成したのが〈山川古今〉です。
商品名には、「古(いにしえ)から今(いま)へ。今までも、
これからも長く続いてほしいという」想いが込められています。
5代目店主の内藤葉子さんは、お披露目にあたって、このように話しています。
「山川の本舗である風流堂は、あらためて松江にて100年続く伝統銘菓にフォーカスし、
不昧公より続く松江の和菓子文化をつないで参ります。今回、10年越しに考えていた
山川のリニューアル版発売にあたり、気持ちを新たにし、身が引き締まる思いです」
7センチメートル四方のお菓子には、割りやすいよう切り目もしっかり入っていて、
手で割るところりとした可愛らしい形が楽しめるとか。
伝統を継承しながらも、現代のニーズに合わせてアップデートさせた銘菓。
本店に併設された実演工房〈五風庵(ごふうあん)〉では、今後〈山川〉の
製造過程を見学できる機会を月に1度設けるというので、こちらも注目です。
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風流堂
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