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北海道上士幌町の地元食材が
十勝の人気シェフの手で
極上フレンチに!
「Farm to Table かみしほろ」

コロカルニュース

posted:2024.3.8   from:北海道河東郡上士幌町  genre:旅行 / 食・グルメ

PR 上士幌町

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

photographer profile

Fumiyuki Domon

土門史幸

どもん・ふみゆき●北海道苫小牧市出身。2021年上士幌町に移住。フリーランスのPhoto/Videographerとして道内各地で活動中。サッカー・写真・ゲームが趣味。
https://a-motion.studio.site

writer profile

Taemi Suemoto

末元妙実

すえもと・たえみ●鹿児島生まれ、東京在住のフリーライター/編集者。国内外問わず目的地へ向かう移動も含めて旅が大好き。各地でおいしい食べ物とお酒を楽しみ、温泉とプールを巡るのが趣味。

credit

イラスト:Kanna Takeda

ユニークな挑戦を続けるまち・上士幌町は、自慢の食材の宝庫

上士幌町(かみしほろちょう)は、とかち帯広空港から車で約1時間20分、
北海道十勝エリアの北部に位置するまちです。
人口は約5000人ながら、面積は東京23区以上!
無人のスマートストアの設置、自動運転バスやドローンを活用した施策など
ユニークな試みを多く行っていることでも知られています。

羽田空港→とかち帯広空港は約1時間35分。意外と近い!?

羽田空港→とかち帯広空港は約1時間35分。意外と近い!?

全国で初めて大会が開かれた、“熱気球のまち”としての顔も。

全国で初めて大会が開かれた、“熱気球のまち”としての顔も。

広大な十勝平野と恵まれた気候をいかし、古くから農業や酪農が盛んですが、
近年は、大規模農業と並行して、個性ある野菜作りに取り組む生産者も見られるように。
また乳牛だけでなく肉牛の飼育も増えつつあります。
(ちなみに町内の牛の数は、人口のおよそ7.5倍!)

そんな上士幌町の食材を、
もっと多くの人に知ってもらい、味わってもらいたい!
というプロジェクトが計画されています。
そのキックオフイベントとして、生産者の方々を招いて、
「Farm to Table かみしほろ」が開催されました。

人気フレンチのシェフが参加し、極上の品々が完成

今回お招きした生産者さんは3組。
希少品種を含む、多彩な豆を生産する〈オリベの豆や〉の関口孝典さんと嘉子さん、
最新の農業理論と祖父の代から続く知恵を総動員して、
“最上級においしい野菜”をつくる〈須田農場〉の、須田侑希さん、和雅さん兄弟、
そして上士幌町ブランドの黒毛和牛「十勝ナイタイ和牛」を扱う、
〈片原商店〉の中山浩志さん。

今回の主役はこちら。和牛と豆、そしてじゃがいも&さつまいもです。

今回の主役はこちら。和牛と豆、そしてじゃがいも&さつまいもです。

左から、関口さん夫妻、中山さん、須田和雅さん、侑希さん。

左から、関口さん夫妻、中山さん、須田和雅さん、侑希さん。

料理を担当したのは、
同じ十勝エリア・帯広のフレンチレストラン〈マリヨンヌ〉の小久保康正シェフ。
十勝の恵みを最大限にいかし、十勝の食材で完結させることを目指したフレンチは
名だたるレストランガイドに選出されるなど、高い評価と人気を博しています。

そんな小久保シェフが、このイベントのために生み出したのは4皿。
丁寧な作業とフレンチの技が光る、目にも楽しい品が並びました。

〈オリベの豆や〉福白金時のムースと5種の豆のサラダ ホゲット添え

〈オリベの豆や〉福白金時のムースと5種の豆のサラダ ホゲット添え

〈須田農場〉紅はるか(さつまいも)とホタテのミルフィーユ仕立て

〈須田農場〉紅はるか(さつまいも)とホタテのミルフィーユ仕立て

〈須田農場〉ホッカイコガネ(じゃがいも)のガトー リードヴォーと共に

〈須田農場〉ホッカイコガネ(じゃがいも)のガトー リードヴォーと共に

〈片原商店〉十勝ナイタイ和牛サーロインスライスのすき焼き見立て

〈片原商店〉十勝ナイタイ和牛サーロインスライスのすき焼き見立て

Page 2

「十勝は正真正銘のFarm to Tableが味わえる場所」

最初に出された「福白金時のムースと5種の豆のサラダ、ホゲット※添え」は、
福白金時で仕立てたムース状のソースが、
それぞれに最適な火入れをした5種の豆をやさしく包みます。
「口に運ぶたび、豆の味や食感が変わるから楽しいですね」と、
少しずつ味わいながら、顔をほころばせる関口嘉子さん。
※ホゲット…ラムとマトンの中間にあたる羊肉

ムース状のソースと、その下に隠れた豆をスプーンですくっていただきます。

ムース状のソースと、その下に隠れた豆をスプーンですくっていただきます。

「豆をムースでいただくのは初めてで新鮮です」と関口さん。

「豆をムースでいただくのは初めてで新鮮です」と関口さん。

そのあとに続くのはじゃがいも料理。

「ホッカイコガネは、とても香りがよかったので、
マッシュしてからごく少量の塩とバターで味を整えてこんがりと焼き、
ソテーした牛のリードヴォー(胸腺)とマッシュルーム、スプラウトをのせました」
(小久保シェフ)

ホッカイコガネは、リードヴォーやマッシュルームと相性抜群。

ホッカイコガネは、リードヴォーやマッシュルームと相性抜群。

「じゃがいもの香りをしっかり感じます」と、須田和雅さん(手前)。

「じゃがいもの香りをしっかり感じます」と、須田和雅さん(手前)。

「十勝ナイタイ和牛は、触れてわかるほど脂が軽くて上質。
和牛を最高においしくいただけるすき焼きをヒントに、
真空調理したお肉に、ほうれん草とリーキ(ポロネギ)、卵を合わせています」
と、小久保シェフによる、食材の魅力を引き出し、時に意外性も持たせた品が続きます。

「見た目はまるですき焼き、それでいて味はフレンチというのがおもしろいですね。
サシが多いのにあっさり食べられる、ナイタイ和牛のよさがいきます」(中山さん)

コンソメで真空調理した肉は、とてもやわらかでジューシー。

コンソメで真空調理した肉は、とてもやわらかでジューシー。

コースの最後には、小久保シェフからメッセージが。

「十勝でレストランを続ける理由は、生産者の方々との距離感。
それぞれの思いやこだわりを持った方がすぐ近くにいて、
季節ごと、日ごとに、いちばんおいしいものを届けてくださる。
真のFarm to Tableが可能だからこそ、自分の料理ができると思っています。
今日は上士幌町で、そんな料理を召し上がっていただけてうれしかったです」

「例え皮でも、だしを取るなど極力捨てずに使いたい」と小久保シェフ。

「例え皮でも、だしを取るなど極力捨てずに使いたい」と小久保シェフ。

今回の舞台となった〈にっぽうの家〉は、上士幌町の市街地にあり、
観光での利用はもちろん、ワーケーションや企業研修、
町と都市の交流を目的としたイベントなど、
コミュニケーションを活性化する宿泊施設として注目されています。

「次はぜひ、町内外の人が参加できるイベントができるといいですね。
暖かくなったら屋外でバーベキューもよさそう」(小久保シェフ)など、
次回のアイデアも飛び出す、なごやかな会となりました。

ふるさと納税で、上士幌町の食材を食卓に

一般の方が参加できる「Farm to Table かみしほろ」の第2弾は、現在準備中。
それまでは、上士幌町の食材をお取り寄せできる、
ふるさと納税を活用するのも手です。
なお〈にっぽうの家〉は、キッチン設備も充実しているので、
こちらに滞在して、みずから食材を仕入れて調理するのもおすすめです。

information

上士幌町ふるさと納税特設サイト

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にっぽうの家

住所:北海道河東郡上士幌町上士幌東3線229番73

TEL:070-8821-3909

宿泊料金:1泊1棟 24000円〜(税・サービス料込み)※4名まで利用可能

Web:〈にっぽうの家〉公式ウェブサイト

*価格はすべて税込です。

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