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浅草・合羽橋〈釜浅商店〉の
WEB講座「育てる料理道具学」が
京都芸術大学で2月から開講

コロカルニュース

posted:2024.1.11   from:京都府京都市  genre:暮らしと移住 / 食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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Yoko Miya

宮ようこ

みや・ようこ●埼玉県生まれ、山形県育ち。現在は関西を拠点にライター業に勤しむ。「晴耕雨読ときどき旅」を理想に掲げ、畑と街を行ったり来たり。旅先ではローカルなスーパーに必ず立ち寄る。おいしいもの、建物、工芸好き。

包丁研ぎをWEB上でレクチャー。合羽橋の料理道具店が教える「料理道具を育てること」

東京の上野と浅草の間くらいに位置し、
飲食業向けの食器や調理器具などが集まる問屋街・合羽橋。

そんな合羽橋に店を構える〈釜浅商店〉は、
1908(明治41)年創業の料理道具店。
4代目店主・熊澤大介氏が考える「料理道具を育てること」とは?

学校法人瓜生山学園 京都芸術大学の藝術学舎では、
副学長の小山薫堂氏が率いるオレンジ・アンド・パートナーズ社が
プロデュースする「熱狂!○○学」シリーズのひとつとして、
熊澤氏を講師に迎え、「料理道具を育てること」について考え
実践する講座を開講します。
WEB上の一般公開講座なので、誰でも気軽に遠隔での参加が可能です。
2024年2月10日(土)・17日(土)・3月9日(土)・16日(土)の
計4回の講座となります。

創業116年の老舗が考える「良い理の道具」とは

使いやすく、タフで永く使える料理道具を扱う〈釜浅商店〉は、
116年もの長きにわたり、料理人と料理道具に向き合ってきました。
そのなかで導き出された「良い道具には、良い理(ことわり)がある」
=「良理道具」という考え。
日々の料理に欠かせない、包丁、まな板、フライパンなどにも、
それぞれに“理(ことわり)”があり、
それらの特性や持ち味を生かすことで良い仕事をしてくれる。
しかし、どんなに“良い理”がある道具も、
手入れをしてあげなければ、その力を発揮できなくなってしまうことも。

講座の第1回はそんな「料理道具を育てること」について、
熊沢氏の講義を通して、一緒に考えていきます。

1908(明治41)年創業の料理道具店〈釜浅商店〉

包丁の産地を知る、つくりを知る、違いを知る

第2回は包丁について、より深く知り、学んでいく講座。
日本を代表する包丁の産地である、岐阜県関市、大阪府堺市、
福井県越前市をとり上げ、それぞれの違いに迫ります。
同じ包丁でも、鋼材・刃の構造・ハンドル・耐久性などがまったく異なるそう。
包丁の産地、種類による特徴や違いを理解することで、
これからの料理にも生かせるのでは。

包丁の産地を知る、つくりを知る、違いを知る

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包丁と砥石を用意して。画面越しに学ぶ包丁の正しい研ぎ方

第3回は、WEB上で開催される包丁研ぎのワークショップです。
自分の包丁と砥石を用意し、中継でレクチャー。
実際に手を動かしながら、正しい包丁の研ぎ方を覚えることができます。
合羽橋の店舗でも毎回人気のあるワークショップで、
外国人の方にも喜ばれているそう。
それを自宅で受けられる、またとないチャンスです。

また、生産者の想いに触れる動画も配信。
料理道具づくりに関わる方へのインタビューを行い、
製造現場を覗いたり、職人の方の想いなどを学んだりします。
ゲスト職人も今後、公開予定。

画面越しに学ぶ包丁の正しい研ぎ方

ワークショップでは手持ちの包丁・砥石を使うのはもちろん、
受講の教材として〈釜浅商店〉の包丁・砥石を購入することもできます。

【包丁】amane 三徳 20790円(税込)、【砥石】ホワイトセラミック#1000(中砥石) 3157円(税込)

【包丁】amane 三徳 20790円(税込)、【砥石】ホワイトセラミック#1000(中砥石) 3157円(税込)

実店舗で研修! 自分だけの料理道具選びを

任意参加にはなりますが、最終講座はなんと、浅草・合羽橋の実店舗での研修。
〈釜浅商店〉で自分に合った料理道具の選び方を学びます。
包丁以外にも、フライパン ・鍋・ざる・まな板など、
幅広い種類の道具を直接手にとれます。
熊澤氏やスタッフと相談しながら、自分だけの料理道具を選んでみては?

実店舗で研修! 自分だけの料理道具選びを

講師を担当する釜浅商店4代目店主・熊澤大介氏

講師を担当する釜浅商店4代目店主・熊澤大介氏は
「日頃何気なく使っている料理道具も、
その特徴や手入れ方法を深く知ることでより愛着が湧き、
自分にあった、かけがえのない道具に育ってくれます。
そんなことを感じるきっかけになったらうれしいです」と話します。

新しい年のはじまり、いま一度、料理や道具と向き合ってみる
いい機会になりそうです。
「良理道具」を自分のものにして、永く大切に育てる楽しみを見つけてみませんか。
気になった方は、ぜひ受講の申し込みを。

information

熱狂! 育てる料理道具学~永く良い信頼関係を築くために~

開講地:遠隔(WEB)

開講日:2024年2月10日(土)、2月17日(土)、3月9日(土)、3月16日(土)

受講料:18000円(税込)

定員:50名

申込締切日:2024年1月31日(水)13:00

詳細・お申込み:京都芸術大学 藝術学舎

*価格はすべて税込です。

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