「シオクリビト」
ヒトから入ってモノも好きになる
一期一会を楽しむ
ネットショッピングの新しいカタチ

モノに愛着を持つ近道は、ヒトを知ること

福島県中通りに位置する塙町。
周囲に田んぼが広がるのどかな景色の中に、目的地〈こんにゃく屋生田目屋〉はあった。
取材対象者はこんにゃくのほか、さまざまな食品を製造・販売している
〈ケーフーズ生田目〉の取締役、セレスタ・サントスさんだ。
といっても今回は、
コロカル編集部がサントスさんにお話をうかがうわけではなく、
〈こんにゃく屋生田目屋〉を“取材する人たちを取材する”少々特殊なパターン。

サントスさんを取材しているのは、
「シオクリビト」という福島県商工会連合会のECサイト
(商品を販売するためのウェブサイト)を制作するスタッフだ。

多くの人にとって、今や日常生活を送るうえで欠かせないものとなっている、
インターネットショッピング。
コロナ禍で不要不急の外出を控える日々を経て、
その必要性はますます高まっているのではないだろうか。
ECモールやECサイトも、誰もが利用したことのあるような大手から、
個人で運営しているものまで無数に存在する。
ネットショッピングは、商品を直接手に取って吟味できないぶん、
安さやスピードを重視しがち。
しかしシオクリビトはそんな潮流に逆行するような、
ゆえにECサイトのあり方を根本から考えさせられるウェブサイトといえる。

シオクリビトページイメージ

シオクリビトのページ。

シオクリビトのページ。

一例をあげると、ECサイトなのに商品ではなく生産者の紹介がメインだったり、
トップページがなかったり、商品名を検索できない代わりに
取材中の名場面・名台詞を検索できたり、
購入すると頼んだもの以外のオマケや生産者からの手紙がついてきたり……。

一般的なECサイトの枠に収まらないことは、取材の様子からも伝わってくる。
まずインタビュアーが尋ねたのは、
ネパール出身のサントスさんの生い立ちについて。
たしかに、なぜ福島でこんにゃくを製造販売しているのか、
気になるところである。
サントスさんは、7人きょうだいの長男でかなりやんちゃだったことや、
父親に厳しくしつけられたエピソードをおもしろおかしく話し始める。

セレスタ・サントスさん。

セレスタ・サントスさん。

ネパールではどんな家に住んでいたのか。なぜ日本に来ようと思ったのか。
来日して間もない頃はどんな生活を送っていたのか。
言葉の面で苦労をしたこと。日本の好きなドラマなどなど。
こんにゃくの話はなかなか出てこないが、
サービス精神旺盛なサントスさんの話にどんどん引き込まれる。

インタビュアーの永井史威さんと、カメラマンの佐々木航大さん。

インタビュアーの永井史威さんと、カメラマンの佐々木航大さん。

さらに奥様とのなれ初め(奥様の父親がケーフーズ生田目の社長であることが、
ここでようやく判明)、
日本で初めて食べたこんにゃくの味、
娘と自転車で散歩する幸せなひとときなどに話が広がっていった。

こんにゃく工場を見学

工場でこんにゃく製造の話を聞く。

工場でこんにゃく製造の話を聞く。

自転車を持ち出して、いつもの散歩ルートを一緒に歩く。

自転車を持ち出して、いつもの散歩ルートを一緒に歩く。

取材時間は約3時間、サントスさんの人柄にすっかり魅せられていた。
そしてこのやり取りこそ、シオクリビトが大切にしていることだった。

小豆島に本屋さんがオープン!
〈TUG BOOKS〉で出会う
セレクトされた素敵な本たち

“お店を持たない本屋さん”が、ついにお店をオープン!

小豆島にまたひとつおもしろい場所が増えました。
TUG BOOKS(タグブックス)〉という名の本屋さんです。

TUG BOOKSのこと、本屋の主である田山直樹くんのことは、
以前この小豆島日記で紹介しました。
ちょうど1年前です。
当時はお店を持たない本屋さんとして活動していて、
私たちが運営している〈HOMEMAKERSカフェ〉の庭でも本のイベントを開催してくれました。

HOMEMAKERSカフェで2021年秋に開催されたTUG BOOKSのブックイベント。

HOMEMAKERSカフェで2021年秋に開催されたTUG BOOKSのブックイベント。

本と出会える貴重な機会。島で暮らしている知人や友人がたくさん来てくれました。

本と出会える貴重な機会。島で暮らしている知人や友人がたくさん来てくれました。

さて、田山くんはこのイベントのあとも島のあちこちで本にまつわる企画を実施しながら、
お店オープンにむけてじわじわと準備を進めてきました。
彼が「本屋」という場として選んだのは、古い木造の民家です。
立派な木材でつくられた歴史ある古民家という感じではなくて、古い家です(笑)。
おー、そこで本屋さんをやるんだー、すごいなぁというのが話を聞いたときの最初の印象。
改修工事は2022年3月から始まりました。

海に向かって続く細い道を歩いていくと、ぽつんと建っている古い家があります。ここを本屋として改修。

海に向かって続く細い道を歩いていくと、ぽつんと建っている古い家があります。ここを本屋として改修。

本屋の名前は〈TUG BOOKS〉。書物の海の水先案内。

本屋の名前は〈TUG BOOKS〉。書物の海の水先案内。

岩手の芸能を生で体感 〈ヘンバイバライ2022〉開催

先人たちが芸能を通して伝えてきた、命への感謝と供養を体験する

鹿踊り(ししおどり)や神楽の演舞などの芸能、鹿の解体などを通して
郷土芸能の本質を未来へと継承する催し〈ヘンバイバライ2022〉が
10月16日(日)に、岩手県一関市厳美町の〈祭畤(まつるべ)スノーランド〉で開かれます。

ヘンバイとは「反閇」と書き、
鎮魂や邪気を払い除くために大地を踏みしめる、芸能特有の足さばきのこと。

岩手に伝わる郷土芸能の多くの踊りの中に、
腰を低く大地を踏みしめる反閇の動きがあることから、無病息災や五穀豊穣を願い、
日々の暮らしへの感謝を願い舞います。

岩手の先人たちが芸能を通して伝えてきた、命への感謝と供養という本質を見つめ、
いつの時代も変わることのない大切な価値観を未来へと伝えていく祭り、
それがヘンバイバライです。

岩手の芸能を生で体感する郷土芸能演舞

見どころのひとつは、岩手県内に広く多数伝わる郷土芸能です。

今回のイベントでは、
1700年代に三陸沿岸の水戸辺(みとべ)村(現宮城県南三陸町)から伝授され
現代に伝わる〈行山流舞川鹿子躍〉の、一関市舞川中学校の生徒による演舞や、
遠野市小友町山谷地区に伝わる幕踊り系の獅子踊りである〈山谷獅子踊り〉、
花巻市の無形⺠俗文化財である〈上根子神楽(かみねこかぐら)〉など、
県内6団体の伝統芸能、演舞を見ることができます。

土地に伝わる祈り、伝統、歴史を体感できるまたとない機会です。

〈行山流舞川鹿子躍〉。

〈行山流舞川鹿子躍〉。

北上市の念仏剣舞〈相去鬼剣舞(あいさりおにけんばい)〉。

北上市の念仏剣舞〈相去鬼剣舞(あいさりおにけんばい)〉。

また、一関市で染め物や祭り衣装などのプロダクトを手がける〈京屋染物店〉による、
鹿踊りのお面をもとにデザイン・制作した手ぬぐいが発売中です。
この〈ヘンバイバライ手拭〉の売上金は運営資金に当てるそう。
イベント開催を応援したい方はぜひ、ヘンバイバライ手拭のご購入を。
受付にてヘンバイバライ手拭を提示の方には、
イベントオリジナルステッカーをもらえるという特典もあるそうです。

〈ヘンバイバライ手拭〉2200円(税込)

〈ヘンバイバライ手拭〉2200円(税込)。

コピーライター・日下慶太の旅コラム
「新聞配達員として、
道を切り開くおばあちゃん」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第29回は、コピーライターとして、
そして「ケイタタ」名義で写真家としても活動する日下慶太さん。
島根県の新聞社〈山陰中央新報社〉の140周年の広告制作として
江津市の山間部で働く
ある新聞配達員のおばあちゃんに会った話。
配達員は、新聞以外にも配るものがあるということに気がついたようです。

新聞配達員の大切さを広告を通じて伝える

大阪に住んでいるが月の半分ぐらいは家にいない。
フリーのコピーライターとしてだいたいローカルで仕事をしている。
写真家としても活動していて、あちこちで展示をしている。
今年、仕事や写真展で主に行ったところは、
北海道、青森、高松、島根、福井、京都、高知など。
仕事をして、写真展をして、写真を撮り、釣りをして、UFOを呼ぶ。
だいたいいつもこんな感じだ。
釣りとUFOのことはまたの機会があれば語りたい。

今取り組んでいる仕事は、島根県の新聞社〈山陰中央新報社〉の140周年の広告である。
新聞配達員にスポットライトを当てた広告をつくってほしいという依頼があった。
配達員が高齢化してリタイアし、なり手がおらず人材不足となっている。
これは山陰だけではなく全国の地方紙が抱える問題となっている。
配達員の大切さを広告を通じて伝えることが私のミッションだった。

山奥のぽつんと一軒家まで新聞を届ける配達員。

山奥のぽつんと一軒家まで新聞を届ける配達員。

配達をしながら新聞が溜まっていないか、不審者はいないか、
電気のつけっぱなしはないかと、配達員は日々の異変をチェックしている。
例えば、ポストに新聞が数日たまっていたならば、
新聞を取りにこれないほど体調に異変があった可能性がある。
独居老人も多い。新聞配達しか他者との継続的な接点がないような山奥の民家も多く見た。
配達員の不在によって、
新聞だけでなく目が行き届かなくなることも地域にとって損失である。

山村の民家にあった手作りのポスト。

山村の民家にあった手づくりのポスト。

広告の仕事でもありながら、社会課題でもある。
私はこういう仕事が好物だ。
島根県内をぐるぐると回っては、新聞配達、印刷所、新聞記者など、十数名に取材をした。
朝何時に起きるか、どうして新聞配達を始めたのか、配達で心がけていることは、
などと聞き出して1枚の原稿を仕上げていく。

絶景ヒルクライムや藁細工、
からし漬けの食べ比べにも挑戦!
わたし、移住してコレ始めました


今月のテーマ 「移住して始めたこと」

新しい土地へと移住した人、IターンやUターンをした人など
さまざまな想いを胸に、住まいを移していまの暮らしを楽しんでいる人たちは
新天地でどんなことをしているのでしょうか?

そこで各地で暮らす本連載ライター陣に、
「移住して始めたこと」について教えてもらったところ、
新しい挑戦が人との交流、趣味、仕事へと繋がっていっているようです。

移住を考えている人もそうでない人も
まちの魅力を再発見できるアクション、始めてみませんか?
ちょっとしたことが、自分のフィールドを広げてくれます。

【秋田県にかほ市】
まちの地形を体感できる週末部活動!

2236メートルの標高を持つ鳥海山と、日本海に囲まれた秋田県にかほ市。
この特異な地形によって絶好のサイクリングコースになっているんです。

山と海の直線距離がわずか16キロという地形のおかげで、
海岸沿いは平坦ですが、山へ向かえばすぐに激坂に。
ロードバイクの醍醐味のひとつであるヒルクライムを堪能でき、
きつい坂道を登りきると、眼前にはダイナミックなパノラマが広がります。

サイクリングコース

その風景を目にすると
自分の力でこんなに高いところまで登ってきたんだという
達成感でいっぱいになります。
また、その坂道を海に向かって下れば、
視界いっぱいに広がるのは真っ青な海。
まっすぐに延びる水平線や、同じ景色は二度とない夕陽は、
どれだけきつい坂道でもまた登りたくなってしまうほど魅力的。

自転車のレースも行われ、
県外からもサイクリング目的の観光客が耐えないこの地には、
地元のロードバイカーもたくさんいます。
私も地元の方に誘われて、週末自転車部に入部しました。

自転車

ママチャリにしか乗ったことのなかった私も、
人生で2番目に高い買い物をしてロードバイクを手に入れました。
これまで車で行っていた場所に自転車で訪れると、
見たことのある景色であっても感動はひとしお。
また、自転車で時間をかけて走ることで、
地形やまちの様子をじっくりと感じることができるのも魅力です。
みなさんもぜひ、絶景ヒルクライムを始めてみませんか。

ヒルクライム

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國重咲季 くにしげ・さき

京都府出身。秋田県の大学に進学したことを機に、東北各地の1次産業の現場を訪ねるようになる。卒業後は企業に勤めて東京で暮らした後、にかほ市で閉校になった小学校の利活用事業「にかほのほかに」に携わるべく秋田にAターン。地域で受け継がれてきた暮らしを学び、自給力を高めることが日々の目標。夢は食べものとエネルギーの自給自足。

博多駅周辺地区が更にアツい!? 〈FUGLEN FUKUOKA〉併設の 新型オフィス〈Mol.t〉が開業

博多にハイブリット型スモールオフィスと⼈気カフェ&バーが登場

福岡のビジネスの中⼼地、博多。

2022年8⽉に誕⽣した次世代オフィスビル
〈博多イーストテラス〉内に開業した〈Mol.t(モル・ト)〉は、
柔軟なワークスタイルや働く⼈のウェルビーイングを重視した
ハイブリット型スモールオフィスです。

Mol.tは 「Meaning of life」+「Molt」(脱⽪・⽻化)の造語。「⼈⽣の意義と成⻑・進化を得られる場」を意味しているそう。

Mol.tは 「Meaning of life」+「Molt」(脱⽪・⽻化)の造語。「⼈⽣の意義と成⻑・進化を得られる場」を意味しているそう。

Mol.tの提案するハイブリット型オフィスは、
快適に働けるオフィス環境を完備しているのはもちろんのこと、
アクティビティの提案やコミュニティづくりを支援します。

従来の「ワークのためのスモールオフィス」の枠を越えた、
働く人のやりがいや生きがいが見つかるようなサービスを提供。
多面的にハイブリッドな要素を取り入れています。

また博多イーストテラスは、博多駅から徒歩2分という好⽴地。

リモートワークが定着した近年、
快適なワークスペースの確保と都⼼のアクセスの良さという点で、
Mol.tは最適な場になることでしょう。

家具付き個室18室、会員専⽤オープンスペース(コラボレーションスペース)、スタジオ、会議室、Web会議ブース、床下収納を備える。

家具付き個室18室、会員専⽤オープンスペース(コラボレーションスペース)、スタジオ、会議室、Web会議ブース、床下収納を備える。

Mol.tは、個別の空調管理が可能な専用個室や
海外でも評価の高いオフィス家具を導入していて、
快適に執務に専念できる環境が整っています。
さらに、博多イーストテラスの広場や屋上、
カフェを使ったアクティビティベースドワーキングが可能とのこと。

質の⾼い動画配信が可能な機器を揃えた
スタジオにもなる時間貸しの会議室や、
全体で約110平⽶の収納スペースを設けるなど、
さまざまな職種のワークに対応したオフィス空間となっています。

さらには⽉1回、福岡市⻄区の〈SALT〉
古賀市の〈快⽣館〉でのワーケーション利⽤もできるそうで、
⾃然に近い環境でリラックスしながら働けるのです。

利⽤者が柔軟にワークスペースを選べるのはうれしいですね。

現在、〈博多コネクティッド〉と呼ばれるプロジェクトにより、
まちの活性化が進んでいる博多駅周辺地区。

九州の陸の⽞関⼝としてさらなる発展が期待されているまちで、
Mol.tを拠点に⾃分らしい働き⽅を実践してみてはいかがでしょうか?

テーマは「秘境と絶景」。 三大秘境・宮崎県椎葉村で サウナのデザインを大募集!

求めるのは地域材の活用を広げるデザイン

日本三大秘境のひとつである宮崎県椎葉村。
1000メートル級の九州山脈に囲まれ、村の96%が森林、
杉の埋蔵量は日本一ともいわれています。
その分地域材も豊富ですが、ほとんどが村内で活用されていないのだそうです。

CNC加工機「ShopBot」

CNC加工機〈ShopBot〉。

活用を促そうと、2020年には村の交流拠点〈Katerie〉に
CNC(Computer Numerical Control/コンピューター数値制御)加工機
〈ShopBot〉が導入されました。

そして今秋、地域材の可能性を広げる
サウナのデザインアイデアのコンテストが行われます。
テーマは「秘境と絶景〜ととのう空間〜」。

応募に必要なのは、
以下の条件をクリアしたアイデアをA3用紙にまとめたものだけ。

・地域の木材を使用した木造サウナ
・木部の製作加工で使うShopBotを活かした提案とすること
・制作物は、幅×奥行き×高さの合計が16立方メートル以内に収まり、自立する構造体であること
・2〜4人が入ることが可能なサウナであること
・組み立ては人力で行うことができるものであること
・移動可能なサウナであること

最上位の優秀賞に選ばれるのは2点。
賞金15万円とデザインしたアイデアがサウナとしてかたちになります。

今年も大ボリュームで開催。 国内最大級の移住マッチングイベント 〈ふるさと回帰フェア2022〉

今年は参加自治体も増えました!

全国の自治体と連携して移住を支援する〈認定NPO法人ふるさと回帰支援センター〉が、
2022年9月25日(日)東京・有楽町の〈国際フォーラム〉にて、
国内最大級の移住マッチングイベント〈第18回ふるさと回帰フェア2022〉を開催します。
北海道から沖縄まで、全国の350の自治体・団体が一堂に会する移住相談コーナーを設置。
住まい、仕事、子育てなど移住に関わるさまざまな相談に対応します。
イベントは参加無料、事前申込み不要です。

前日の24日(土)には、「地方移住の20年、さらなる飛躍のために」と題した
前夜祭シンポジウムを開催。
パネリストとして、群馬県知事 山本一太氏ら4名をお招きし、
移住推進と地域創生についてたっぷりと話し合います。
こちらの前夜祭シンポジウムは、イベント公式特設サイトからの申し込みが必要です。

また、毎年おなじみになりつつある〈日本全国ふるさとマルシェ〉では、
「わがまちの農産物・特産品を都会の方に届けたい」と、
全国から自治体・団体が、新鮮な生鮮食品や地域で自慢の加工食品などを販売します。

ブースの様子

漠然と移住を考え始めたという方でももちろんOK。
むしろそういう方にとって、たくさんのブースで自治体を比較できるこの機会は、
まさに好機。
ぜひ足を運んでみてくださいね。

information

map

ふるさと回帰フェア2022

日時:2022年9月25日(土)10:00〜16:30

会場:東京国際フォーラム ホールE(地下2階)

住所:東京都千代田区丸の内3-5-1 (JR・東京メトロ有楽町駅より徒歩1分)

主催:認定NPO法人ふるさと回帰支援センター

Web:公式サイト

〈松本十帖〉長野県松本市浅間温泉の 復興プロジェクト。 ただ再生するのではなく 「地域の核として蘇らせる」

松本十帖の外観。

老舗旅館をフルリノベーション

「松本の奥座敷」と呼ばれ、日本書紀にも登場する
開湯1300年以上の歴史ある長野県の浅間温泉。
古くは一般市民をはじめ、殿様から文化人まで
さまざまな人々の心身を癒してきました。

小柳の敷地から見える5世紀の古墳では、
王冠や勾玉が出土し、信濃の大小名が集まる国府的なものがあったりと、
神秘的な地力を宿す温泉地でもあります。

そんな浅間温泉を代表する老舗旅館〈小柳〉は、
人々の寄り合いの場として機能した過去があり、まちの核となる旅館。
しかし近年は後継者不在、2棟のホテルも過大債務で廃業が危ぶまれていました。

それを新潟県南魚沼市で〈里山十帖〉を営む〈自遊人〉が継承。
ただ再生するのではなく、「地域の核として蘇らせる」ことを目的に、
地域全体の経済を盛り上げる「エリアリノベーション」を実践。
観光と経済、双方から注目を集める施設を目指し、
2022年7月23日に〈松本十帖〉として新たなスタートを切りました。

小柳之湯

小柳之湯

新たな価値と命を吹き込み、
地域の未来を担うプロジェクトにするため、
中央棟を解体撤去し、ふたつの客室棟と浴室棟を
スケルトン状態に戻して一からフルリノベーション。
過去の配置にならい、ホテルは中央棟を解体し跡地に「小柳之湯」を復活させ、
東西に棟があるかたちでリノベーションされました。

岩見沢のみなさんに贈り物を。
MAYA MAXXが高さ10メートルの
食品冷凍庫に描いたクマ

「あの壁に描きたい!」そのひと言から始まった

地域の閉校した中学校で、2020年にこの地に移住した
画家・MAYA MAXXさんの展覧会『みんなとMAYA MAXX展』を
7月中旬から月末まで2週間開催した。
展覧会の撤収をした翌日、休む間もなくMAYAさんは、
次のプロジェクトをスタートさせた。

プロジェクトの舞台は、美流渡(みると)地区から車で10分ほどまちのほうへと向かった
志文(しぶん)地区にある食品メーカー〈モリタン〉の巨大な冷凍庫。
全長100メートル、高さ10メートルにもなるこの建物の壁面に絵を描くことになった。

きっかけとなったのは昨年のこと。
私が代表を務める地域団体が、旧美流渡中学校のさまざまな活用の窓口となったことだ。
閉校して3年。
この地域は豪雪地帯であることから、1階の窓すべてに雪除けの板が貼られており、
それらが人気のなくなった場所であることをありありと感じさせていた。
地域の人たちからも、閉鎖されて寂しいという声があがっていた。
そんななかで、MAYAさんがあるとき「ここに絵を描いてみよう」と提案してくれた。

中学校と同時に閉校した、隣接する小学校の校舎も合わせて、窓板は45枚以上。
地域の人々の手を借りながら、MAYAさんは約3か月間絵を描き続けた。
窓板の絵が仕上がったあとには、校舎の向かいに建つ
〈安国寺(あんこくじ)〉にも絵を設置。お寺ということで、
涅槃図(ねはんず、釈迦が入滅する様子を描いた絵)を思わせるクマが描かれた。

2021年、旧美流渡中学校の窓板にMAYAさんは絵を描いた。

2021年、旧美流渡中学校の窓板にMAYAさんは絵を描いた。

安国寺に設置されたクマの涅槃図。

安国寺に設置されたクマの涅槃図。

こうした制作の様子を日々見つめていた人がいた。
それがモリタンの平井章裕(ひらい あきひろ)社長だった。
モリタンは、岩見沢の美流渡地区と志文地区に加工センターを持っていて、
社長はその2か所を行き来する車中から、校舎の制作を見守っていた。
当初は校舎の敷地のみのプロジェクトかと思っていたところ、
お寺に絵が設置されたのを見て「モリタンにも絵を描いてもらいたい」と考え、
私たちに連絡をしてくれた。

モリタンの平井社長(右)。

モリタンの平井社長(右)。

社長は当初、敷地内に看板のようなものを設置し、そこに絵を描いてもらおうと考えていた。
しかし、打ち合わせの席でMAYAさんは思いがけない提案をした。

「敷地が広いので看板を立ててもそんなに目立たないと思います。
冷凍庫の壁に大きなクマの絵を描きたい」

高さが10メートルにもなる壁に描くとなると、これは大きなプロジェクトだ。
その場で、すぐには了承が得られないのではないかと思ったが、
この提案に対して社長は具体的な方策を考えてくれた。

「倉庫の土台は、土が盛られているので足場を組むのは難しそうだな」

打ち合わせから1か月ほど経った昨年末、社長から
「足場を組むとなるとかなり大がかりになることから、
高所作業車をレンタルして進めたい」という提案があった。
そして、自ら高所作業車の技能講習を受けてくれることになった。

高所作業車。「ブーム」と呼ばれる部分が伸びて、高い位置での作業が可能になる。

高所作業車。「ブーム」と呼ばれる部分が伸びて、高い位置での作業が可能になる。

いま「気になるもの」のは、コレ!
まちがザワつくいろいろ


今月のテーマ 「気になるもの」

日常のなかにあるちょっとしたモノやコトで
気になっているものってありませんか?

今回は全国にお住まいのみなさんに
いま「気になっているもの」を教えてもらったところ、
「人」や「食べ物」はもちろん、
行動制限が緩和された現在ならではの「お祭り」という声も。

あなたがいまいちばん気になってるものはなんですか?

【秋田県にかほ市】
森が育てる「岩牡蠣」のおいしさ

秋田県にかほ市に暮らし始めたわたしを
もっとも驚かせたのは「岩牡蠣」です。
夏になると漁港のあたりがいつもより賑やかになったり、
魚屋さんや飲食店が色めき立つような雰囲気を感じます。
その理由は、市内の海で獲れる岩牡蠣。

殻つきのまま売られていて、その場で剥いてもらい生で食べるのが定番。
大きい実をひと口でほおばると、
口の中には海の香りと濃厚な牡蠣のミルクが広がります。
ひと口でこんなに幸せな気持ちになれるのかと、
わたしもすっかり魅力にとりつかれてしまいました。

なぜこんなにおいしい岩牡蠣が獲れるのか。
その秘密、実は“森”にあるんです。

まちのシンボルである鳥海山に降り注いだ雨や雪は、
森の養分をたくさん吸収して地下へと浸透します。
それがまちのあちこちで地表に湧き出し、
海へと流れて、おいしい牡蠣を育てているという訳です。

このまちの自然との営みを象徴するような岩牡蠣。
にかほを訪れた際には、その味をぜひ一度お試しあれ!

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國重咲季 くにしげ・さき

京都府出身。秋田県の大学に進学したことを機に、東北各地の1次産業の現場を訪ねるようになる。卒業後は企業に勤めて東京で暮らした後、にかほ市で閉校になった小学校の利活用事業「にかほのほかに」に携わるべく秋田にAターン。地域で受け継がれてきた暮らしを学び、自給力を高めることが日々の目標。夢は食べものとエネルギーの自給自足。

函館市〈大三坂ビルヂング〉後編
まちの暮らしを見つける宿
〈SMALL TOWN HOSTEL〉

富樫雅行建築設計事務所 vol.5

函館市で設計事務所を営みながら、建築施工や不動産賃貸、
ポップアップスペースの運営など、幅広い手法で地域に関わる
〈富樫雅行建築設計事務所〉の富樫雅行さんによる連載です。

今回は前編と後編にわたって、地域のパン屋、デザイナー、不動産屋とともに
〈箱バル不動産〉を立ち上げ、小さな複合施設づくりに挑んでいくお話をお届けします。
「函館移住計画」や古民家の再生、〈大三坂ビルヂング〉との出合いをご紹介した前編に続き、
後編では〈大三坂ビルヂング〉の工事からオープンまでの様子をお送りします。

函館の暮らしを見つける宿〈SMALL TOWN HOSTEL〉

2016年秋、〈大三坂ビルヂング〉土蔵の外壁が歩道に崩れ落ちたため、
外壁をネットで覆って応急処置を施し、何とかその年の冬を持ち堪えました。

冬の間、これまで取り組んできた「函館移住計画」と、
これから先、取り組んでいくべきことを話し合いました。
この小さなまちで、旅人と地域住民が交流し、暮らすようにして
まち全体を楽しんでもらえるような、それぞれの「暮らしを見つける宿」になりたい。
その拠点となるゲストハウスとして、〈SMALL TOWN HOSTEL〉と名づけました。

宿の立ち上げには新メンバーも加わり、僕たちの暮らしを表現するムービーを作成。
ゲストハウスに併設する店舗のテナント募集と同時に公開しました。

宿の立ち上げには、代表をつとめる蒲生寛之の妻・奈緒子と、函館にUターンしてきた泉加奈、函館移住計画2017から参加した工藤知子も参加。ムービーは箱バル不動産の蒲生と芋坂淳、〈BOTAN〉の加藤公章や〈Brant&sons〉谷藤崇司が参加する〈スモールタウンバンド〉の音源と、奈緒子が巡る西部地区のまち並み、そして〈Beyond the Lenz〉馬場雄介によるもの。土蔵の土壁が崩れた直後から応急処置前の様子を映像におさめた。

宿の立ち上げには、代表をつとめる蒲生寛之の妻・奈緒子と、函館にUターンしてきた泉加奈、函館移住計画2017から参加した工藤知子も参加。ムービーは箱バル不動産の蒲生と芋坂淳、〈BOTAN〉の加藤公章や〈Brant&sons〉谷藤崇司が参加する〈スモールタウンバンド〉の音源と、奈緒子が巡る西部地区のまち並み、そして〈Beyond the Lenz〉馬場雄介によるもの。土蔵の土壁が崩れた直後から応急処置前の様子を映像におさめた。

また、市販のガイドブックに載っていない、僕らの日常のオススメのお店を紹介する
マップの制作も手がけていきました。

市販のガイドブックには載っていないオススメのスポットを〈箱バル不動産〉の芋坂淳のイラストで紹介する『箱マップ』。

市販のガイドブックには載っていないオススメのスポットを〈箱バル不動産〉の芋坂淳のイラストで紹介する『箱マップ』。

路面電車から石畳を登った大三坂沿いにある〈大三坂ビルヂング〉。さらに上に行くと、〈箱バル不動産〉メンバーの芋坂が経営するパン屋〈トンボロ〉があり、そのすぐ上には重要文化財で日本最初のコンクリート寺院の〈東本願寺〉、その向かいには〈カトリック元町教会〉〈函館ハリストス正教会〉〈函館聖ヨハネ教会〉〈妙福寺〉など、異なる宗教施設が立ち並ぶ世界平和の象徴のような坂。「日本の道百選」にも認定されている。

路面電車から石畳を登った大三坂沿いにある〈大三坂ビルヂング〉。さらに上に行くと、〈箱バル不動産〉メンバーの芋坂が経営するパン屋〈トンボロ〉があり、そのすぐ上には重要文化財で日本最初のコンクリート寺院の〈東本願寺〉、その向かいには〈カトリック元町教会〉〈函館ハリストス正教会〉〈函館聖ヨハネ教会〉〈妙福寺〉など、異なる宗教施設が立ち並ぶ世界平和の象徴のような坂。「日本の道百選」にも認定されている。

これはあとからわかったことですが、ペリー来航以降、
西部地区の主要な坂のひとつ〈基坂〉には奉行所が置かれ、
大三坂の坂下には地方から公用で訪れる人々の宿があり、
その屋号が〈大三〉でした。大三坂はその宿名をもとに名づけられたとのこと。
それから160年余り、いま僕らがここで宿を始める巡り合わせが、
これから始まる多くの出会いを予感させました。

〈graf〉服部滋樹が手がける
ローカルのブランディング。
「リサーチ力」が物を言う

つくり方からデザインする

ローカルのものづくりを都心部のデザイナーがお手伝いする。
そんな図式はここ数年で定番化してきた。
そうした活動をもう10年以上前から行ってきたのは、大阪の〈graf〉だ。
プロダクトや家具、グラフィックを中心とするデザイン集団だったgrafのなかで
ローカル活動が増えていくきっかけは、プロダクトのデザイン依頼だった。

「ある東大阪のものづくりの産地から、
“この土地らしいものをつくりたい”という商品のデザイン依頼がありました。
それで現地に行ってみて倉庫を開けてみたら、
90年代に先輩方がデザインしたものが在庫として積み上がっていたんです。
ぜんぜん売れていなかったんですよね」と話す、graf代表の服部滋樹さん。

graf代表の服部滋樹さん。

graf代表の服部滋樹さん。

そうした現状を目の当たりにして、
「ものをつくるだけではなく、つくられる以前からしっかり整えていかないといけない。
そうしないとまた同じようなものばかりできてしまう」と、
“つくり方自体をデザインする”というところから入り込むように心がけた。

2003〜5年あたりは、デザイナーとして産地に行っても、
必ずしも歓迎ムードではなかったという。
しかも上記のようなgraf流のやり方でいると、
半年経っても肝心のデザインそのものが上がってこない、なんてことも。
それで怒られたり、批判されたりもした。
しかし、服部さんは粘り強く、クライアントを説いた。

「例えば、“工場で機械を入れたときに解雇した職人さんはいますか?”と聞くと、
数人いると。
定年した職人さんも含めて、そういう人たちにインタビューしたいと提案するんです。
すると機械生産の前に行われていたこと、先代や先々代の社長が考えていたこと、
その社長たちが実は当時の技術を機械化したかったことなど、
会社の哲学がわかってきます」

服部さんがそこまで遡るのは、
デザインと歴史や風土は、密接に絡み合っていると考えるからだ。

「その土地にあった資源や素材があったから、技術が生まれ、産業になり、
コミュニティができ上がる。
そこまで遡って土地らしさを見出さないと、デザインはできません」

学生経営のセレクトショップ 〈アナザー・ジャパン〉が 東京駅前に開業!

学生経営×地方創生がキーワード

“学生が本気で商売を学び実践する”、
47都道府県地域産品を集めるセレクトショップ
〈アナザー・ジャパン〉が、8月に東京駅前の
〈TOKYO TORCH〉内に開業し注目を浴びています。

〈三菱地所株式会社〉と〈株式会社中川政七商店〉が進める
アナザー・ジャパンは、三菱地所がプラットフォームを提供、
中川政七商店が教育し学生の経営に伴走するという
新しいかたちのプロジェクト。

若い世代がそれぞれの地域を深く学び、
経営を実践することで地方創生を目指す、
「日本を元気にする循環の始まりの場所」として始動しました。

東京駅八重洲口日本橋出口より徒歩5分! 赤いロゴが目印。撮影:西岡潔

東京駅八重洲口日本橋出口より徒歩5分! 赤いロゴが目印。撮影:西岡潔

アナザー・ジャパン最大の特徴は、
店舗スタッフ18名が各地域出身の学生であるということ。

学生を“セトラー(開拓者)”と名づけ、
経営・企画展運営・店舗運営・プロモーション・接客販売という
ショップ経営の一連を担います。

北海道・東北、中部、関東、近畿、
中国・四国、九州・沖縄の6エリアに分けられ、
2か月ごとに特集地域が入れ替わる企画展です。

そのトップバッターは「キュウシュウ」!

2022年8月2日から10月2日まで
〈アナザー・キュウシュウ〉として、
学生自らがセレクトした九州各地の商品約350点を販売します。

店内の様子。撮影:西岡潔

店内の様子。撮影:西岡潔

現在開催中の企画展アナザー・キュウシュウは、
“キュウシュウという宴が、あなたを待ってる。”
をコンセプトに地域産品が揃えられました。

宴といえば、かかせないお酒。
九州の地酒やクラフトビール、
おつまみなどの食品に、乾杯のための酒器も並びます。

また、お香や風鈴など、宴の時間や空間を
五感で楽しむ「宴の彩り」、
下駄や花火、郷土玩具など夏の宴を盛り上げる
「宴のお祭り」といったセレクトで、
キュウシュウの宴を演出します。

限定色の〈有限会社ながさわ結納店〉水引の箸置きや、西日本唯一の国産線香花火製造所〈筒井時正玩具花火製造所〉の花火、6つの窯元の特色ある器、装い華やかなアクセサリーなど豊富なラインナップに。

限定色の〈有限会社ながさわ結納店〉水引の箸置きや、西日本唯一の国産線香花火製造所〈筒井時正玩具花火製造所〉の花火、6つの窯元の特色ある器、装い華やかなアクセサリーなど豊富なラインナップに。

尾崎人形の絵付けの様子。小さなお子さんも一緒に楽しめそう。

尾崎人形の絵付けの様子。小さなお子さんも一緒に楽しめそう。

物販だけでなく、週末には、
佐賀県の〈尾崎人形〉の絵付け体験や、
竹鈴(竹細工)づくりなどの
ワークショップも複数企画されているとのこと。

ワークショップなどのイベント詳細は、
こちらの公式LINEで最新情報を配信中!
早めの予約がおすすめです。

「淹れる」をテーマに、喫茶文化をリスペクトしたカフェを併設。撮影:西岡潔

「淹れる」をテーマに、喫茶文化をリスペクトしたカフェを併設。撮影:西岡潔

地域産品をぐるりと見て回ったら、
〈KITASANDO Kissa〉で一息つきましょう。

カジュアルなカウンタースタイルで、
九州・沖縄産の食材を使ったデザートやドリンク、
夜はアルコールドリンクの提供もあるとのことで
仕事帰りにも気軽に使えそうですね。

この機会に新たなキュウシュウを味わってみてはいかがでしょう?

〈WORKATION IN TOYOOKA @KIAC〉 〈城崎国際アートセンター〉が テレワークの拠点に

ワーケーションの需要に対応

舞台芸術を中心とした芸術活動のための滞在制作
(=アーティスト・イン・レジデンス)を行う施設として、
開館以来、多くの国内外のアーティストを受け入れてきた、
兵庫県の〈城崎国際アートセンター〉。

2022年4月1日、そんな同施設に、テレワーク拠点となるスペース
〈WORKATION IN TOYOOKA @KIAC〉が誕生しました。

観光の核を「モノ」や「食」の消費から、
「豊岡のローカル」への憧れや共感へと切り替え、
来訪者が市内の人々と交流することで、まちに共感し、
あこがれや愛着を抱き、何度も訪れ、長期滞在してもらう
「コミュニティツーリズム」の実現を目指す豊岡市。

新たにできたここは、城崎温泉の「まち全体がひとつの旅館」という考えのもと、
まちぐるみで人々を迎え入れてきた経緯から、泊まる・食べる・買うに、
今回新しく「働く」を加え、新たなテレワーク拠点としてつくられました。

設計は、スキーマ建築計画が担当。
近年の急速な働き方の変化でワーケーションの需要拡大が予想される中、
城崎温泉の強みを活かし、豊岡独自のローカルを感じ、
メリハリをつけて仕事ができる環境をコンセプトに設計。

ワーキングデスク

ワーキングデスク

ワーキングデスク

ワーキングデスク

個人客が多い城崎温泉の特徴から、独立したワーキングデスク(11台)と、
オンライン会議にも対応する空間としてワーキングルーム(個室/2室)を整備。

まちを盛り上げる
「クリエイター」の活動にフォーカス!


今月のテーマ 「まちのクリエイター」

SNSを日常的に使う現代において
何かをつくり、発信したり、表現したりする人も少なくありません。

辞書を引いてみると、クリエイターとは「何かを創造する人」という
一説が記されています。

今回紹介するのは、
まちの特産品や特色を生かして“創造”している人たち。

あなたのまちにはどんなクリエイターがいますか?
その活動から地元を盛り上げるヒントを見つけてみてください。

【岡山県浅口市】
牡蠣の貝殻がアクセサリーに! アクセサリーでまちおこし

岡山県浅口市の港町・寄島町で生まれ育った三宅由希子さんは
「このまちを知ってほしい」という思いから、
貝殻アクセサリーをつくっています。

ハンドメイドでアクセサリーづくりをしている三宅由希子さん。

ハンドメイドでアクセサリーづくりをしている三宅由希子さん。

コンセプトは「アクセサリーでまちおこし」。
近くの海岸で見つけた貝殻を砕き、レジンで固め、
色とりどりのアクセサリーに仕上げていきます。
なかには、寄島の特産品の牡蠣の貝殻からつくられるものも。

こちらは牡蠣貝殻の紫色の部分を手作業で選別し、色つきのレジン液と混ぜて制作しているもの。

こちらは牡蠣貝殻の紫色の部分を手作業で選別し、色つきのレジン液と混ぜて制作しているもの。

天文関連施設が多くあることから
「天文のまち あさくち」と呼ばれている浅口市。
アクセサリーの名前はまちの特色を反映し、
〈星のかけら〉になりました。

「うちの店でも販売したい」「こんなアクセサリーはつくれる?」と、
星のようにきらめく貝殻アクセサリーの輪が広がってきています。

photo & text

こばん

大阪府出身。〈カブ〉で旅するフォトライター。全国各地を愛車と旅する様子をインスタグラムに投稿するのが趣味。フォトジェニックな「星と海のまちあさくち」に一目惚れし、2017年5月、岡山県浅口市地域おこし協力隊に着任。浅口の魅力を取材し、紙面やWEB、SNSで発信中。

地元の方から郷土食を学ぶ。
食を通じて愛媛県南予エリアを
体験するツアー

海も森も。南予の魅力はひと括りにできない

愛媛県の南予と呼ばれるエリアで、2022年4月24日から12月25日まで
「えひめ南予きずな博(以下、きずな博)」が開催されている。
2018年7月の豪雨災害からの復興と、
新型コロナウイルス拡大以降の働き方の変化の受け皿を目指すことを趣旨とした
プロジェクトだ。

南予とは、県の西南部に位置する、宇和島市、八幡浜市、大洲市、西予市、
内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町の、合わせて9つの市町の総称。

愛媛県内の一部地域とひと括りにできないほど、
山や森、海の雰囲気も、特産品として販売されている食べ物も、
それぞれ異なるのが見どころのひとつ。

地域おこし協力隊のメンバーなどが体験プログラムに関わっていることもあり、
通常の旅行では味わえないほど深くまちを知ることができるのが特徴だ。

たわわに実る愛南ゴールド。

たわわに実る愛南ゴールド。

船の上でサバが溢れかえり、まちなかには柑橘の香りが漂う愛南町

「きずな博」の目玉のひとつが、「南予暮らし体感ツアー」だ。
南予で活躍する地域おこし協力隊の暮らしや仕事に密着し、
その地域に暮らす人びとのコミュニティに入り、
お互いに関わりながら楽しく暮らす様子を体験できるツアーを実施する。
まずは第1弾で八幡浜市、西予市、伊方町へ。
第2弾では、鬼北町、松野町エリアへ。
そして、第3弾では、宇和島市、愛南町エリアの体験ツアーが予定される。

このうち、第3弾の愛南町のツアーアテンドを担当している
地域おこし協力隊の関根麻里さんは、東京生まれ東京育ち。

東日本大震災のボランティアを経験してから「田舎暮らし」を志すようになり、
移住先を探すなかで、愛南町に出合った。

縁もゆかりもないまちにもかかわらず、
見ず知らずのおじいちゃんおばあちゃんがよくしてくれたことから、
人のあたたかさを感じ、この地に移住することに決めたという。

「愛媛のなかでも海の近くに住みたい、と言うと、愛南町がいいと勧められました。
移住するまでに3回訪れたのですが、毎回新しい発見があって。
もともと、飲食関係の仕事に就きたいと思っていたのですが、
地域おこし協力隊の業務のなかで、特産品のPRや開発もできて食に関われる、
とわかったのが決め手のひとつです」

地元の人たちからは、季節が違うと見える景色も作物も違うから、
焦らず、回数を重ねて実際に暮らす環境を見てからの移住でもいいのではないか、
と言われたそうだ。

「最初に来たときはゴールデンウィークが終わった頃。
漁協の水揚げに連れて行ってもらったのですが、とにかくサバが大量に獲れる時期で。

1トン2トンなんてレベルじゃないんです。
船の上でサバが溢れかえっている光景に衝撃を受けました。

まちなかには柑橘の花が咲いていて、歩いているだけでもいい香りが漂ってきて、
愛媛らしさを感じられたことを覚えています」

かつおの水揚げの様子。

サバ以外にもカツオもとれます。愛南町はカツオの水揚げが四国NO.1!

2度目の訪問は冬。
1度目が海だったこともあり、山の暮らしを見ることに。
そこではジビエの解体なども見る機会があり、
「海だけでない」という感覚があったとのこと。

3度目には観光はほとんどせず、地元の飲み屋で出会った町内の人と飲みに行くなど、
早速地域に溶け込んでいったようだ。

廃校を再生し〈SAKIA〉へ。
淡路島に
「住みたくなるまち」をつくる

地方創再生プロジェクト「Frogs FARM ATMOSPHERE」とは?

淡路島の西海岸に、人の流れが生まれている。
〈GARB COSTA ORANGE〉というレストランがオープンし、
「ガーブコスタオレンジ前」というバス停もできた。
周辺には〈KAMOME SLOW HOTEL〉〈LONG〉〈中華そば いのうえ〉
〈しまのねこ〉〈酒場ニューライト〉など、飲食店やホテルが続々とオープン。
関西や徳島などからも客が訪れるエリアになっている。

これらを仕かけているのが、全国に飲食店などを展開する〈バルニバービ〉だ。

そしてバルニバービのあらたな事業として、
廃校をリノベーションした複合スペース〈SAKIA〉が生まれた。
飲食店のほか、こども図書館、コワーキングスペースを備え、
施設内の至るところに現代アートが飾られている。

SAKIAの入り口からは、元小学校だったことがわかる。

SAKIAの入り口からは、元小学校だったことがわかる。

これらはすべて徒歩圏内にあり、さながら新しいまちができあがったようだ。

バルニバービが、「Frogs FARM ATMOSPHERE」という
地方創再生プロジェクトをはじめ、
淡路島の西浦エリアで活動している理由を、佐藤裕久会長に聞いた。

バルニバービの佐藤裕久会長。教室の面影が残る会議室から。

バルニバービの佐藤裕久会長。教室の面影が残る会議室から。

秋田で学ぶ、料理と暮らし 〈うましき台所帖〉 来年3月まで毎月開催

「うましき」生き方を学ぶ

2022年7月から、〈秋田市文化創造館〉で
月1回の料理教室〈うましき台所帖〉が始まります。

教室で学ぶことができるのは、料理の手順やコツだけではなく、
秋田での暮らしの魅力。
講師が土地の風土や気候に向き合いながら身につけてきた
知恵や技術を、料理をつくりながら感じとっていきます。

月ごとに講師が変わり、テーマもさまざま。
第1回は、秋田に伝わる「寒天」の文化を学びます。

〈秋田市文化創造館〉で月1回開催される料理教室〈うましき台所帖〉。第1回のテーマは秋田に伝わる「寒天」の文化。

秋田県の一部の地域には、
一般的にイメージできるフルーツや牛乳のみならず、
サラダやシイタケ、卵など、
「なんでも寒天で固めてしまう」といわれるほどの寒天文化が根付いています。
講師は、寒天づくりを始めて60年以上という美郷町在住の照井律さん。
寒天料理のレパートリーは400種類にのぼるのだとか。
照井さんと寒天をつくりながら、秋田での暮らしや生きるヒントを学んでいきます。

第1回の講師の照井律さん。今まで寒天料理を教えた生徒は2万人を超えるそう。

第1回の講師の照井律さん。今まで寒天料理を教えた生徒は2万人を超えるそう。

明治維新を
薩摩から前向きに手放そう!
150年後を考える「薩摩会議」

これまでの150年を手放して、ここからの150年を考えよう

僕が監事として末席に名を連ねさせてもらっている
〈薩摩リーダーシップフォーラムSELF〉という団体が鹿児島にあります。
鹿児島でいろいろな活動をしている若い経営者や団体のリーダーの集まりです。
この団体が始まるきっかけの“ひとつ”は
僕があるとき、無責任に言い放ったちょっとした言葉でした。

「明治維新を、それを成した人物を輩出したこの薩摩から前向きに手放しましょう!」

そんな思いを、維新150年を盛り上げようと集まった、
地元の偉い人の前でわーっと口走った(口走ってしまった)。

〈薩摩リーダーシップフォーラムSELF〉のウェブサイトより。

〈薩摩リーダーシップフォーラムSELF〉のウェブサイトより。

もちろん思いつきで言ったのではなく、いきさつはこうです。

2018年は、明治維新150周年という節目の年でした
(※どの時点で明治維新元年とするかは諸説ある)。
鹿児島は大河ドラマ『西郷どん』も決まり、
ここぞとばかりに維新バンザ〜イ! みたいな感じ。

西郷さんの銅像。

西郷さんの銅像。

でも東京と鹿児島を行き来していた僕は、
鹿児島のその雰囲気に違和感を感じていました。
東京やほかの県で明治維新を祝うって感覚はほとんどない。
勝てば官軍で、明治維新150年なんて言ってるのは、日本でも一部。
福島では戊辰(戦争)150年と呼んでいます。

そりゃそうです。
明治維新を牽引したのは「薩長土肥」(薩摩、長州、土佐、肥前)。
明治維新以降、
内閣総理大臣はやっと大正時代になって19代目の原敬が出てくるまで
ほぼ山口と鹿児島(薩長)が牛耳っていて、
それは今でも通奏低音のように続いています。

維新を世界史的にもまれな“無血革命”だという説もありますが、
実際には同じ日本人同士が血で血を洗う戦いを行った。
21世紀のいまになっても、
長州(山口)や薩摩(鹿児島)に良くない思いを持っている人がゼロではない。
そのことを“旧薩長土肥”の人たちはほとんど知らないか、
見ないことにしているんじゃないだろうか。

瀬戸内の島の小さな食料品店
〈クマ グローサリー〉

小豆島に新しいお店がオープン

「春に小豆島で食料品店をオープンする予定なんです」

と、素敵な女性がうちのカフェにやってきてくれたのは冬のこと。
あれから数か月、彼女の言葉通り、2022年6月18日に小豆島に新しいお店ができました。
〈クマ グローサリー〉という名前の小さな食料品店です。

2022年6月18日にオープンした食料品店〈クマ グローサリー〉。

2022年6月18日にオープンした食料品店〈クマ グローサリー〉。

〈HOMEMAKERS(ホームメイカーズ)〉のシロップ・ドレッシングも並んでいます。

〈HOMEMAKERS(ホームメイカーズ)〉のシロップ・ドレッシングも並んでいます。

お店をオープンされたのは、奈良から引っ越してこられた
三浦隆洋さん・奈苗さんご夫妻。
笑顔が素敵すぎる、爽やかなおふたりです。
隆洋さんのお父さんのご実家は小豆島。

お店を開くにあたって、ほかの土地もいろいろ見に行かれたそうですが、
どこもしっくりこず。
そういえば小豆島はどうだろうと訪れてみると、ここがいい! と感じたそう。
適度に大きくて、人もいる。田舎すぎないけど、海も山もある島。
小豆島でお店を開こう。

〈クマ グローサリー〉は、土庄(とのしょう)町の中心エリアにある
オリーブ通りにオープンしました。
島のなかで1番都会なエリアです。夜も明るい(笑)。
買い出しなどで島の人たちがよく通る道なので、お店がオープンする前から
「あそこ工事してたよ。お店ができるみたいだよ」と噂になっていました。

さて、まず気になるのはお店の名前。
クマ? 動物のクマ?
ではなくて、素敵な意味が込められています。
お店のwebサイトにはこんなふうに書かれています。

“COOMYAH”とはある国の言葉で
「こっちへおいでよ」という意味です。
現地での正しい発音は資料に乏しく実はわからないのですが、
私たちは勝手に「クマ」と発音しています。
大好きなアメリカのミュージシャンが歌う曲のタイトルから名づけました。

Come here!
ウェルカムな感じがふたりにぴったりなお店の名前。

クマさんって覚えやすい。

クマさんって覚えやすい。

それと、「クマ」という名前にしたのは、
“こっちへおいでよ”という気持ちと、シンプルですぐ覚えてもらえる響きだからだそう。
たしかにクマさんって覚えやすくて親しみやすくて呼びやすい。いい名前。

函館市〈カフェ・プランタール〉。
旧函館ドックの外国人住宅を
オーガニック菜園つきカフェへ

富樫雅行建築設計事務所 vol.3

北海道函館市で設計事務所を営みながら、施工や不動産賃貸、店舗経営など、
幅広い手法で地域に関わる、〈富樫雅行建築設計事務所〉の富樫雅行さんによる連載です。
 
今回お届けするのは、〈函館ドック外人住宅〉として建てられ、
その後フランス料理の名店として使われていた建物を引き継いだ
映画監督が、菜園つきのカフェへとリノベーションしたお話です。

西欧文化の名残がある住宅街

前回お届けした〈港の庵〉の見学会にて、
函館に暮らす映画監督の大西功一(おおにし こういち)さんとの出会いがありました。
沖縄県宮古諸島の古代の歌を描いた『スケッチ・オブ・ミャーク』など、
失われゆく原風景を作品に残している映画監督です。
見学会での出会いを経てまもなく「外国人住宅を引き継いだ」と連絡をいただき、
2014年末に内見にうかがうことになりました。

外国人住宅があるのは、時任町(ときとうちょう)。
旧市街西部地区から車で15分ほどの場所で、
近代に西欧文化が取り入れられた住宅街です。
 
明治10年から函館支庁長になった時任為基(ときとう ためもと)が
このエリアで洋式の模範牧場となる〈時任牧場〉を営んだことを由来に
時任町と名づけられました。
 
アメリカ人宣教師が西部地区の元町に開校した〈遺愛学院(いあいがくいん)〉が
明治41年頃に移転してきたほか、
当時郊外だったこの地域は“文化村”と呼ばれ、
函館の発展に合わせて大正期に電気が引かれるなど、
函館市東部の住宅地開発において重要な役割を果たした地域です。
外国人住宅はちょうど遺愛学院の裏側に位置します。

家族のカタチでプランが変わる!?
愛媛県南予エリアで
オーダーメイドのワーケーションプラン
始まる

穏やかな気候と風土を楽しむ南予

温暖なイメージのある四国のなかでも、
年間平均気温が17度前後とさらに温暖な愛媛県南予地方。
県の西南部に位置する、宇和島市、八幡浜市、大洲市、西予市、
内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町の、合わせて9つの市町の総称だ。

愛媛県の3分の1の面積を占める広大な南予地方だが、
特徴はひとくくりにできるものではなく、
海も山も里も、それぞれの魅力が市町ごとに際立っている。

まずは、北部のまち内子町。
築100年以上の古民家などが軒を連ねる町並みも見どころのひとつだ。
白壁の豪商屋敷や、重要文化財に指定された芝居小屋〈内子座〉など、
当時の生活の気配が色濃く残っている。
山と川のめぐみを味わえる小田地区や、野菜収穫の体験ができる御祓(みそぎ)地区など、
多様な豊かさを味わえるのが特徴だ。

内子町の町並み。

内子町の町並み。

大洲市は城下町として、伊予の小京都と呼ばれる伝統あるエリア。
真珠や真鯛の養殖で日本一という宇和島市では、海の幸も楽しみたい。

伊方町は四国の最西端。
佐田岬半島でしか見ることのできない、海に囲まれた景色も堪能できる。

自然と共存するために石垣で積み上げられた小さな集落の風景が残るのは愛南町。
清流に囲まれた山出温泉も南予を楽しむスポットとして欠かせない。

内子町の景観。

内子町の景観。

愛媛県南予エリアで「きずな博」開催中

この南予で2022年4月24日から12月25日まで
「えひめ南予きずな博(以下、きずな博)」が開催されている。
2018年7月の豪雨災害からの復興と、
新型コロナウイルス拡大以降の
働き方の変化の受け皿を目指すことを趣旨としたプロジェクトで、
南予で感じられる豊かさ、そしてあたたかさを体験できるツアーやアクティビティを
展開している。

コワーキングスペース

〈COWORKING-HUB nanyo sign(南予サイン)〉はコワーキングスペースだけでなく移住相談窓口も設けている。

〈COWORKING-HUB nanyo sign(南予サイン)〉はコワーキングスペースだけでなく移住相談窓口も設けている。

設立60年 「ホームスパン」を継承してきた 〈みちのくあかね会〉が移転 クラウドファンディングに挑戦中

〈tohokuru〉で販売中のポーチ

手仕事の歴史を受け継ぐために

岩手県盛岡市名須川町。
「岩手」の名前の由来になった伝説の残る〈三ツ石神社〉のそばに、
戦後から女性だけでホームスパン製品をつくり続けてきた
〈みちのくあかね会〉の社屋があります。

社屋の外観。 写真:まちの編集室

社屋の外観。 写真:まちの編集室

木造平屋の建物は、築80年以上の病院施設だった建物。
第二次世界大戦で未亡人となった女性の自立支援のため、
当時の市会議員横田チエ(岩手県初の女性議員)などが中心となり発足した
「婦人共同作業所」を前身に、
同所が製造するホームスパン製品を販売する会社として
〈みちのくあかね会〉は設立されました。
以来60年にわたって、ホームスパン製品をつくり続けています。

「婦人共同作業所」を前身に、同所が製造するホームスパン製品を販売する会社として〈みちのくあかね会〉は設立された。

「家で紡ぐ」を意味するホームスパンは、羊毛を手で紡ぎ、
手織りして生み出す製品のこと。
明治期に軍服や公務員の制服などへの需要から国策として国が生産を奨励し、
岩手県では約100年に渡り、その技術が受け継がれてきました。

糸を手で紡ぎ、手織りする紡織室。

糸を手で紡ぎ、手織りする紡織室。

機(はた)にかけられた経糸(たていと)に緯糸(よこいと)を織り込んでいきます。

機(はた)にかけられた経糸(たていと)に緯糸(よこいと)を織り込んでいきます。

原毛を染め、毛の繊維を揃えてから手紡ぎをします。

原毛を染め、毛の繊維を揃えてから手紡ぎをします。

ホームスパンのマフラー。手紡ぎ糸を手織りするため、空気を含み、やわらかくふんわりとしています。

ホームスパンのマフラー。手紡ぎ糸を手織りするため、空気を含み、やわらかくふんわりとしています。