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posted:2022.5.24 from:岩手県盛岡市 genre:活性化と創生 / アート・デザイン・建築
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writer profile
Haruna Sato
佐藤春菜
さとう・はるな●北海道出身。国内外の旅行ガイドブックを編集する都内出版社での勤務を経て、2017年より夫の仕事で拠点を東北に移し、フリーランスに。編集・執筆・アテンドなどを行なう。暮らしを豊かにしてくれる、旅やものづくりについて勉強の日々です。
クリエイティブ事務所〈homesickdesign(ホームシックデザイン)〉による
『ほどく! homesickdesign展』が、岩手県・盛岡市の〈Cyg art gallery〉で開催中です。
2006年、代表の清水真介さんがhomesickdesignの屋号で活動をスタートし、
2017年に合同会社化。盛岡市を拠点にショップカードやパッケージデザイン、
施設のブランディングなど、数々の仕事を手がけてきました。
「ほどく!」と題された今回の展覧会では、成果物のみならず、
お目見えするまでの「つくられていく過程」が公開されているのが見どころ。
数あるクライアントワークのなかから10の事例を取り上げ、
発表・発売に至るまでのスケジュール、プレゼン資料やラフ案などが紹介されています。
展覧会は、デザインの仕事に携わる人や、デザインを学んでいる人はもちろん、
デザインのことはよくわからないという人にも楽しんでもらいたいと考えられた構成。
今、homesickdesignが考える、「デザイン」「アートディレクション」
「クリエイティブディレクション」「ブランディング」など、
現場で使われている言葉の意味を説明するコーナーも設けられています。
課題やデザインのポイントを公開することで、なぜこの成果物が生まれたのか、
ふだん何気なく目にしているものに理由や意図があることに気がつかされる展示。
「ビジネスを考えるときのヒントにもなると思うんです」
と話すのは代表の清水さん。
「視覚的に伝えたり、整理するというデザインの視点は、
どんなことにも必要なことだと思っています。
つくられていく過程をみんなと共有して、社会をよくしていきたい。
そんな思いもあって、今回の企画に踏み切りました。
公開することで、私たちももっと成長していきたいと思っています」
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会期中は、デザイナーと一緒に自分だけのロゴマークをつくるワークショップや、
展示している事例のクライアント(〈M.A.U.-盛岡アロニア同盟-〉、
〈IGRいわて銀河鉄道株式会社〉、〈株式会社ベアレン醸造所〉、
〈三田農林株式会社〉、〈盛岡しょうが市実行委員会〉、〈岩手町石神の丘〉)をゲストに、
ギャラリートーク『クライアントとほどく』も開催。
展示では紹介しきれなかった制作過程や、裏話を聞くことができるかもしれません。
絡まった課題をほどき、デザインの力で解決してきた事例に触れることができる
『ほどく! homesickdesign展』。会期は6月1日(水)までです。
information
『ほどく! homesickdesign展』
会期:2022年5月18日(水)~6月1日(水)10:00~18:30(5月27日(金)~29日(日)は~19:00)
場所:Cyg art gallery(岩手県盛岡市菜園1-8-15 パルクアベニュー・カワトク cube-Ⅱ B1F)
入場料:無料
information
homesickdesign
web:homesickdesign
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