〈graf〉服部滋樹が手がける
ローカルのブランディング。
「リサーチ力」が物を言う
天理市で行うエネルギー事業
『めぐみ めぐる てんり』は、grafがブランディングを手がけているプロジェクト。
「くらし、歴史、芸術、文化」を中心に情報発信を行なっている。
これは2018年から開始しており、今年で5年目。
grafとしても、じっくり腰を据えて関わることができている地域だ。

『めぐみ めぐる てんり』公式サイト。(写真提供:graf)
「人、観光、歴史・文化・芸術、産業などをカテゴライズし、
1年ごとにテーマ素材を変えながら展開しています」
そのつながりのなかから、新しいプロジェクトが動き出している。
「エネルギー会社やるんですよ」
天理にある廃校をプラントにして、
地域資源を活用したバイオチャーエネルギー事業を行う。
その先に発電やバイオガス、プラの炭化へと繋がっていくという。
すでにデモンストレーションが行われ、2022年11月から稼働予定だ。
「まずは廃校をオフグリッドにしたいと思っています。
天理は早生の柿が有名で、その剪定木がいいカロリーの炭になるんです。
ほかにも市から剪定などで出てくる未利用バイオマス資源だけでも、
使い切れないくらいあるらしいので、
それを処理できるようにプラントも追加していきたいです」
これを〈クラフトエナジー〉というネーミングで展開するという。
未利用資源を処理できて、エネルギーも生み出せるというすばらしい取り組みだ。

バイオ炭製炭のデモンストレーションの様子。製炭時の排熱を利用した発電につなげていく。(写真提供:graf)

プラントのデザインイメージ。(画像提供:graf)
地域にリサーチから入り込むことで、
「デザイン」という範囲を超えた活動になってきているgraf。
そこで最後に、ローカルにも「デザイナー視点」というものが必要なのかと
服部さんに問うと、「特にそんなつもりはないし、意識もしない」と言う。
そしてひとこと。
「まあ、違いのわかる男かもしれないけどね(笑)」

information
writer profile
photographer profile
http://www.saekishinryo.com/
