エコビレッジづくりの可能性を探るために、この春、わたしは山を買った。
ここに家を建てたりビレッジ化したりするプランはまだまだ先の話になるが、
木が伐採された笹原のようなこの地をどのように活用していくのか、
いま計画を練る段階に入っている。
山での活動、略して「山活!」と勝手に命名し、
まず、わが山の隣の土地を所有し、山に詳しい日端義美さんに弟子入り(?)しつつ、
山の手入れや楽しみ方を教わることを始めている。
ゴールデンウィークは絶好の「山活!デー」だ。
日端さんは、わが山のとなりとともに、岩見沢の上幌地区にも山を持っている。
5月2日、この上幌の山で、日端さんが理事を務める〈みどりのおやゆび チュプ〉の
メンバーによる、春のこの時期に欠かせない山の整備が行われた。
〈みどりのおやゆび チュプ〉とは、以前この連載(第7回)で紹介した
岩見沢を中心に活動をしている〈自然エネルギーを考える会〉が、
NPO法人の申請をするにあたって新たにつけた名称で、
日端さんの山で自然の恵みを暮らしに還元する
さまざまな活動を行っている(ちなみにわたしもメンバー)。

まず行われたのが、山ブドウとコクワの棚上げ。枝を棚に広げるようにすると秋に実が収穫しやすくなる。

棚上げしていない状態のコクワ。蔓が絡みついたような状態になっている。コクワは、サルナシという木の愛称。実は素朴な甘みがあってキウイフルーツに似た味わいがする。

クルミなどの幹から出た新しい枝を剪定する。この枝より上部にある枝の生育を妨げないようにするための作業。
この日のメインの作業となったのはニセアカシアの駆除だ。
幼木のうちに根元から切り倒し、切り株に農薬を塗布するというもの。
ニセアカシアは北米原産のマメ科の木で、荒れ地でもよく育つことから、
緑化のために、明治以降に導入された。
ハチミツの蜜源になるなど役立つ面もあるようだが、
繁殖力が旺盛なため、生態系バランスが崩れてしまう恐れも指摘されており、
近年では駆除が必要だと考えられるようになっている。
たしかに日端さんの山を歩いてみると、草原のあちこちに
ニセアカシアの幼木が1〜2メートルくらい伸びているのを見つけることができた。
しかも根元から切り倒しても、脇から再び芽が出てくるようで、
簡単には駆除できないものだという。
外来種が多くなっている現状を考えると、木々を伐採した土地を放置しておくだけでは、
多様性を持つ本来の森の姿に戻るわけではないのだということを実感した。

草原となっているところにもニセアカシアの幼木が多数見つかった。数か月で1メートル以上も伸びるという。

息子も伐採のお手伝い。ニセアカシアには大きなトゲがあるので、刺さらないように注意しながら。
みんなで汗を流したあとは、この時期の山のお楽しみ!
フキ、ヨモギ、イラクサ、ニリンソウなど山菜採りに精を出した。
「今日の晩のおかずが一品これでできるねー」なんて、
おしゃべりしながら葉をつんでいく。
日端さんをはじめ会のメンバーのみなさんは、山菜にもとても詳しく、
これは胡麻和えにするといいよなど、食べ方もいろいろと教えてくれた。

ヨモギ。すりつぶして団子に入れるだけでなく、若芽は天ぷらにしてもおいしいそうだ。

可憐な白い花をつけるニリンソウ。こちらもおひたしなどで食べられる。

つんだ山菜を家に帰ってさっそく調理。写真はイラクサ。葉にトゲがあるが、ゆでて胡麻和えにしてみると、葉の味が濃くておいしい。