連載
posted:2015.6.29 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
小豆島は約3万人が暮らす島で、島を一周ぐるっとまわると
100キロ以上ある大きな島です。
船でしか渡れない島(橋でつながってなくて空港もない)としては国内最大の島だそう。
港は6つあり、神戸、姫路、岡山、高松とつながっています。
地図で見たら小っちゃいですが、そこにたくさんの人が暮らし、
島にはいろんな地区があります。
私たちはここで暮らしてもうすぐ3年になりますが、
まだまだ行ったことのない場所だらけです。
近いからいつでも行けると思っていてもなかなか行けない。
先日、そのいつか行こうと思っていた場所のひとつ
「迷路のまち」というエリアを、初めてゆっくり歩きました。
迷路のまちは、土庄町の役場などがある中心地にあります。
普段からよく行く場所ではあるのですが、
じっくりと歩いてまわるというのは今回が初めて。
その昔、南北朝時代の戦いの際に、海からの敵に備えて
路地を複雑に入り組んだものにしたそうです。
それがこの土庄町周辺にいまも残る迷路のようなまち。
今回は小豆島カメラの友人たちと一緒に、
7月5日に開催される撮影ツアーの下見としてまわりました。
どのルートを歩こうか、ま、とりあえずエンジェルロードのほうまで
歩いて行こうということで、面白そうな道を選んでてくてくと。
車が通れないような細い路地。
特にお店があったりするわけではなく、本当に生活の場。
キレイに手入れされた鉢植えがところどころに並んでいて、
やっぱりこういう路地っていいなぁと思いながら。
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実は、この地区には「咳をしても一人」で有名な俳人の尾崎放哉の記念館があり、
そこで偶然お茶会をしていました。
せっかくだしとお茶を一杯。
まち歩きはこういう予期せぬことが楽しい。
そしてこの迷路のまちの中心にあるのが、西光寺。
大きな大きな銀杏の木とその下で美しく咲く紫陽花。
ゆっくり歩くとほんとにいろいろなものが見えてきます。
小豆島は、カフェやお店、お寺など素敵なスポットがたくさんあるのですが、
それぞれが離れているので、どうしても車やバスで点々と移動してしまいがち。
そんな中で「迷路のまち」は、島の中でも数少ない、ゆっくり歩ける場所。
途中でシュークリームを食べたり、ひょうたんの家に出会ったり、
そんなふうに楽しめたらいいのかなと。
information
PhotoRouge 小豆島フォト散歩
〜迷路のまちとエンジェルロード〜
日時:7月5日(日)10:00〜17:00
講師:田川梨絵
受講料金:
フォトパスプレミア会員(会員証をお持ちの方):7,000円(税込)
フォトパスプレミア会員以外の方:8,000円(税込)
※受講料金は事前支払いになります。
※昼食代、撮影時の傷害保険代を含みます。
定員: 15名 ※先着順
詳しくはこちら
information
HOMEMAKERS
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