美しい農村の伝統行事、肥土山の虫送り
300年続く行事に、今年もみんなで参加
小豆島に移り住んで2年と8か月が過ぎました。
この島で過ごす3回目の夏。
そして私たちにとって3回目の肥土山の「虫送り」の日が今年もやってきました。
虫送りは、火手(ほて)とよばれるたいまつに火を灯し、
田んぼのあぜ道をみんなで歩いて虫よけと豊作を祈願する行事。
映画『八日目の蝉』にも出てくるのですが、
小豆島といえばこれでしょ、と言ってもいいくらい美しくて神秘的な光景です。

毎年7月2日に開催される肥土山の虫送り。

火手を持って田んぼのあぜみちを列になって歩きます。
肥土山地区の虫送りは、毎年7月2日に行われます。
夏至から数えて11日目のこの日は「半夏生(はんげしょう)」にあたり、
毎年何曜日であろうとこの日に行われます。
今年は木曜日。
子どもたちは小学校から帰ってきて、夕方6時半、
虫送りのスタート地点である肥土山離宮八幡神社に集合します。

地元子ども会のみんなで火手づくり。

虫送り当日、火手を持って集合場所の八幡さんに急ぎます。
ちなみに、小豆島で虫送りが行われているのは、肥土山地区と中山地区の2か所。
中山地区では毎年7月の第1土曜日に行われます。
私たちが初めて虫送りに参加したのは、いろは(娘)が幼稚園の年長さんだった頃。
移住して8か月経ち、少しずつここでの暮らしに慣れ始めたときで、
「あー、この虫送りという行事がある農村で私たちは暮らしてるんだなぁ」
としみじみと思ったことを覚えています。
そんないろはも小学2年生。
低学年の子たちは大人が横について一緒に歩きますが、
ほんとにたくましくなったもので、しっかりと火手を持ち
「最後まで火ついてるかなぁ」
とか言いながら、歩いて行きました。

今年もたくちゃん(夫)と一緒に歩きます。

最後までみんなで列になって歩いていきます。
19時から歩き始めて30分。
目的地近くまで来たとき、日が沈む直前、空が一気にピンク色に。
美しい夕焼けの中を、火手を持って歩く子どもたち。
今年もまたなんとも美しい虫送りの光景を見ることができました。

日没直前、空が一気にピンクに。

田んぼもピンクに染まります。

夕焼け空の下、火手を持って歩く子どもたち。

最後まで来たら、火手を河原で焼きます。
江戸時代から300年以上続く虫送りという行事。
その中のたった3年だけれども、ここで暮らし、一緒に歩きました。
来年、再来年と子どもたちが成長していくのを感じながら、
またその中にいたいなと思います。
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