連載
posted:2015.7.13 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
カメラとのつき合いは、かれこれ20年くらいになります。
高校時代はもっぱら使い捨てカメラ。
風景や食べ物を撮るというよりも、友だちや自分をとにかく撮ってました。
大学生になって一眼レフを使うように。
もちろん当時はフィルム。
建築の勉強をしていたので、自分のつくった模型を撮影したり、建物を撮影したり。
カメラのプログラムモードでただただ撮ってました。
自分なりに少し写真のことを勉強したのは、いろは(娘)が生まれた頃。
好きなブログがあって、この人みたいな写真を撮りたいなぁという思いから、
カメラのこと、レンズのこと、絞りや明るさのこと、
そんな基本的なことを本を読んで勉強。
デジタル一眼を購入し、その頃から写真を撮ることがぐっと楽しくなり、
家族の姿や旅先の風景などを撮り続けてました。
そしていま、小豆島で暮らすようになってからはもっと写真が身近になり、
毎日のように自分たちの暮らしや島の風景を撮影。
いつか写真に関わることを仕事としてやりたいなぁと思っていましたが、
いまは写真は自分たちの仕事にとってなくてはならない武器だし、
小豆島カメラとして友人たちと島での暮らしを撮影&発信する活動もしています。
先日、その小豆島カメラの活動を支援してくださっている
オリンパスさん主催の1日撮影講座が小豆島で開催されました。
島での初の撮影講座、今回は土庄港近くの
〈迷路のまち〉というエリアを歩きながら撮影。
島の有名な観光地〈エンジェルロード〉、
それから双子浦という高台にある〈富岡八幡宮〉まで歩いてまわりました。
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カメラを持って撮影しながらマチを歩く。
この場所の魅力って何だろう、どう撮ったらその魅力を伝えられるんだろう。
そんなふうに考えながら、カメラを通してマチを見る。
ただ何気なく歩くよりも、ずっと見えるものがある気がする。
撮影講座には島内島外からあわせて15人ほどが参加したのですが、
みんなと一緒に歩くというのもとてもいいなと。
カメラのことはもちろん、島のことやお互いのことをあーだこーだと話しながら。
やっぱり写真が好きだなと思った1日。
そしてカメラを通してマチを見る楽しさをあらためて感じた1日。
毎日暮らしている小豆島という場所、
まだまだカメラを通していろんなことが見えそうです。
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