連載
posted:2015.7.20 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
小豆島で暮らしていると、色の美しさにはっとさせられるときがよくあります。
空の色、山の色、海の色、そしてお野菜の色も。
暮らしのなかに、美しい色があふれている感じです。
今年は梅雨らしい梅雨で、雨か曇りの日が続いた6月、7月。
毎日どんよりとした空に覆われていました。
ようやく夏の暑さが来たなぁと感じたのが、7月も10日ほど過ぎたあたり。
あっという間に空気が変わり、
照りつける太陽、青すぎるほどの空、そんな太陽と空の下、
汗が止まらない農作業、来ました、夏!
この夏の陽射しとからっと乾いた空気がつくり出す風景の色はほんとに美しい。
落ち着いた和の色も好きですが、コントラストが高く鮮やかな夏の色はワクワクする。
私が大好きな夏の色は青と緑。
透き通るような午前中の空の青色。
まだ穂をつけていない若い稲の黄緑色。
風景の後ろのほうにいつもある山の深い緑色。
畑で育つ野菜たちの元気な緑色。
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そしてそんな青と緑の中に差し色のようにあるのが夏野菜や果物、花の色。
トマトやスモモの黄色や赤色。
サルスベリの花のビビッドなピンク色。
ナスの紫色。
どれも一色では描けない幅広い色。
濃い色、淡い色、明るい色、暗い色。
美しいと感じるその色は、どれも自然の色。
自然がつくり出す微妙なグラーデーションだったり、
微妙に違う色のミックスだったり、
自分の頭ではつくり出せないであろう色の組み合わせ。
こんなにも美しい色、自然に囲まれて暮らしていることに、
あらためてその豊かさを感じます。
さて、今年もようやく夏色の小豆島。
この季節の色を存分に味わおうかと!
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