アート作品の中で寝転んでみる。 瀬戸内国際芸術祭・小豆島の 大きな竹のドーム『オリーブの夢』

今年も同じ場所にできた、地元の竹でつくるアート

春の気配があちこちでする小豆島。
庭のサクランボの木の花は散り、新しい葉っぱが出てきました。
柿の木の新芽も。これ天ぷらにするとおいしいらしい。
毎年春の訪れはワクワクしますね。

いつもこの時期になると春休みということもあり観光客の方が増えます。
今年は瀬戸内国際芸術祭(以下、瀬戸芸)開催中ということもありより賑やか。

今回で3回目の開催となる瀬戸芸ですが、
作品の中には1回目から継続して展開されているもの、今回初めてのものがあります。
1回目からある作品については、その地区の人たちもよく知っていて、
「またあれができるんだね〜」
「◯◯さん(作家さん)もう来てるの〜?」
なんて感じで、制作の様子を見ていたり、制作の手伝いをしたりしています。

そんな作品のひとつが、小豆島・中山地区にある大きな竹のドーム『オリーブの夢』。
台湾のワン・ウェンチー(王文志)さんの作品です。
今回から少し形と名前が変わりましたが、
いつもと同じ場所に地元の竹を使ってつくられています。

小豆島・中山地区にある作品『オリーブの夢』。

3年前、いろは(娘)が幼稚園に通っていた頃は、春の親子遠足で歩いて行きました。
そして今年は、地元子ども会のイベントで歩いて行きました。
地元の子どもたちにもなじみのある作品です。

私たちが暮らす肥土山地区から『オリーブの夢』がある中山地区までは
歩いて20分ほどです。
田んぼの中を抜けて、川沿いに山の中の道を歩いていきます。
この道はときどき猿に出くわすこともあり
ちょっとスリリングですが、私的にはオススメの散歩道です。

肥土山地区から中山地区まで田んぼや森の中を歩いていきます。

中山地区に到着。上のほうに〈こまめ食堂〉が見えます。

『オリーブの夢』は何千本もの竹を編んでつくられているのですが、
間近で見るとほんとに美しい。
場所によって編み方が違っていて、いろんな表情を見せてくれます。
あー、竹って美しい。何度もそう思ってしまいます。

入口にあるのはオリーブの種だそう。カイコのマユみたいに編まれています。

波のように編まれた竹。流れが美しい。

この内側はトンネルになっています。力強い真っ直ぐな竹。

きれいに切りそろえられて並べられた竹の道。

キャンピングカーでラクラク! 長崎・移住先探しの旅 最終回: 奥津家の3拠点生活

家族との移住を本気で考えて、日本全国あちこちを旅するフォトグラファーのテツカ。
そんなテツカがキャンピングカーで平戸市・波佐見町・雲仙市を4歳の娘と巡ってきました。
長崎って移住先としてどうだろう? という彼女なりの目線をお楽しみください。
長崎滞在最終日。雲仙市に到着したテツカ。
奥津さん一家に移住前後の生活の変化についてうかがいました。

【その1:キャンピングカーを借りてみる】はこちら

【その2:平戸市のレムコーさんに聞く人づき合いのヒント】はこちら

【その3:移住者は“タンポポ”!? 波佐見町・岡田浩典さんの移住体験話を聞く】はこちら

【その4:波佐見で感じた“もの力”と“ひと力” 陶芸家 長瀬 渉さん】はこちら

【その5:奥津家の3拠点生活】

「人生で、いまが一番幸せです」

東京から雲仙へ移住した奥津典子さんは、
すっとこちらを見ながら、そう話してくれた。
「東京の生活で失ってきたものを、取り戻すことができたんです」

人が移住するのには、さまざまなきっかけがある。
自然に魅了されたから、人との出会いに恵まれたから、
そして、“働き方や暮らし方を変えたい”という強い思い。

今回お話をうかがったのは、奥津 爾(ちかし)さん、典子さんご夫婦。
おふたりは、日本の在来種の野菜や種に関するイベントの企画、
マクロビオティックの教室やカフェなどを手がける
〈オーガニックベース〉を運営している。
その拠点を、東京から雲仙へと移したのは2013年のこと。
彼らが移住を決断したのには、どんな思いがあったのだろうか。
そして、暮らしはどのように変わったのか。
キャンピングカーの旅も、今回が最終章。
長崎県雲仙市の小浜町よりお届けします。

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島原半島には3つの市がある。
北東には島原市、南東には南島原市、そして北西に位置するのが、
今回訪ねた雲仙市。
雲仙市は、雲仙普賢岳や雲仙地獄などの険しい表情を見せる火山地帯と、
穏やかな有明海や橘湾に囲まれている。
私にとって、移住する上で大きな魅力のひとつが温泉。
雲仙には、全国的にも有名な雲仙温泉や小浜温泉などの温泉地がある。
共同浴場や旅館の立ち寄り湯も多いので、温泉三昧の日々が楽しめる。

まずは、雲仙市の移住相談窓口ご担当、中村昌太さんにうかがいました。
雲仙市【Q&A】 !

Q 子育に関する支援はありますか?

A 第2子以降が保育所や認定子ども園に入園した時、保育料が無料になります。
また、中学生までの児童を養育している家庭に対して、
5千円~1万5千円の児童手当てを支給いたします。
※「児童手当」の支給については、所得の状況、子どもの年齢、人数により
支給額が変わります。
詳しくは雲仙市健康福祉部子ども支援課までお問合せください。

Q 雲仙のおススメポイントは?

A 古くから湯治場として庶民に愛されてきた〈海の小浜温泉〉と、
日本最初の国立公園として認定された〈お山雲仙温泉〉というふたつの温泉があります。

Q 住宅補助金などはありますか?

A 住宅取得に対する補助金を整備してます。
雲仙市定住促進奨励補助金(新築住宅取得補助金)
→次の①と②の合計金額を5年間交付します。
①取得した住宅に係る固定資産税の2分の1相当額(上限10万円)
②18歳以下の子ども1人につき1万円
雲仙市定住促進小弟補助金(中古住宅購入補助金)
→次の①と②の合計金額を1回交付します。
①定額10万円
②18歳以下の子ども1人につき1万円
また、平成28年度より、空き家バンクを活用し、
賃貸借契約を締結した空き家のリフォーム工事に対し補助金を支給します。
詳しくは、雲仙市総務部政策企画課秘書政策班にお問合せください。

Q 食べ物でおいしいものはなんでしょうか?

A 雲仙市では「地元産の食材」を、方言で「じげもん」と言います。
農産物も海産物でも、とびきりおいしい「じげもん」があります。
これからの季節だと、じゃがいもが特におすすめです。
年に2回「春じゃが」と「秋じゃが」と呼ばれる新じゃがが取れますが、
どちらも風味と香りがともに豊かで、フワフワとやわらかく、
何度食べてもおいしいなーとしみじみ思う逸品です。

Q 保育園はすぐに入れますか?

A 待機児童は、いまのところいないようです。
他市に比べ比較的に入園しやすいと思います。
※希望する保育園に必ず入園出来るということではありません。
ご理解ください。

Q 中村さんが好きな場所はどこでしょうか。

A 高校生の時から、落ち込んだときなどに足を運ぶ場所があります。
何の変哲もない防波堤なんですが、そこから海に沈む夕日を眺めていると、
夕日と海が接する瞬間、海面上に光の橋が渡り、
夕日と自分が繋がっているように感じられます。
なんとなく元気になれる私なりのパワースポットです。

神戸で暮らす本当の喜びとは? 絵になる街角がある、神戸の毎日

山も、海も、レトロな風景も。すべてが神戸の魅力

「神戸の人は東西南北を覚えるのが苦手」
そんな話を聞いたことありませんか?
神戸では北側が山手、南が海、東は山手に向かって右、西はその逆。
つまり方角は山と海を基準に考えます。
だから例えば四方を山に囲まれた都市などへ行くと途端に、方向音痴になってしまう。
当然神戸の人は「あれ、私は方向音痴じゃないはずなんだけど」となる。

……とまぁ、これは神戸の人の特徴というよりも、
神戸の人がいかに海と山を生活と近づけているかがわかる逸話ですね。
それほどまでに神戸は、山も海も、人々の暮らしとともにあるのです。

海側から山手を見ると、山裾にまちがあります。
山手から海を見ると、なだらかにまちが、海へと向かっています。
そんなまちですから、歩いていてふと交差点を曲がると目の前に山が見えたり
海が輝いていたり、ハッとする光景に出会うことが多いのではないでしょうか。
つまり神戸は「絵になる街角」をたくさん持つまち、と言えます。

北野界隈を歩いていると気づくのは、異人館だけではないまちの魅力。光に包まれた路地、往時を偲ばせる石畳。ひとつひとつが絵になります。

神戸のまちを語るときにもうひとつはずせないこと、
それが神戸の中心部を海側に行った、旧居留地です。
開国当初は砂地だったこの場所に外国人のための住居や仕事場が次々と誕生し、
居留地を形成していきました。
ヨーロッパの近代都市計画をもとに造成されたまちにはレンガ造りの建物が並び、
やがてガス燈が灯るようになり、美しい景観を生み出していきます。

そして時は流れ。その片鱗は、いまも旧居留地を歩けば見ることができます。
レトロビルと近代的なビルが同居する異空間。だからこそ、ふとした街角に、
まるで絵はがきのような景色を見つけてハッとする。

旧居留地は、独特の景観を保っています。ぜひ歩きながら、絵になる街角を探してみてください。

山も、海も、レトロな風景も、すべてが神戸の魅力なんですね。
だからこのまちの人は、このまちが好き。
これこそ神戸に暮らす喜びにほかなりません。

ちなみに神戸のまちに点在するレトロビルには、佇まいとは違う魅力も。
ビルの中に入ってみると、そこには雑貨店や洋服店。
アンティークショップが入っているビルもあってりして、
それらを巡るのも、まち歩きの大きな楽しみなんです。

100円で約20リットル! おいしい水は、汲んで帰る。 〈神戸ウォーター水汲み場〉

水の豊かなまち、神戸の名水

神戸というまちは、よくよく考えると山裾に広がっています。
ということはつまり、山に降り注いだ雨が長い年月を経て
地表に湧き出している場所だってあるはずです。
調べてみたら、やはりありましたね、神戸市内にも名水が。

飲用の可否に関係なく数えてみると、その数15か所ほど。
なかには弘法大師伝説がある水もやっぱり存在しているので、
神戸でも湧水は、ありがたいものだと考えられていたのですね。
それだけ水が豊かなまち、ここに暮らす人は水の恵みを日々感じているのでしょうか。

三宮の中心部からフラワーロードを越え、山手幹線を東へ少し進んだところに、
〈神戸ウォーター水汲み場〉があります。
六甲山系から湧出する良質な天然水〈六甲布引の水〉を、
より多くの人に飲んでもらい、健康になってほしいという願いから、
ここでは100円で約20リットルの水を汲んで帰ることができるのです。
24時間いつでも、誰でも水を汲むことができるので、
朝も夜も、地元の人はもちろん少し離れたところに暮らす人まで、
いろんな人が車のトランクにポリ容器を積んで、ここを訪れています。

神戸国際会議場でも、年に1度、毎年4月に開催される須磨大茶会でも、
この神戸ウォーターが使われているそうです。
そういえば〈神戸ウォーター水汲み場〉の北側は新神戸。
そこには古くから名水として知られる〈布引の滝〉もあります。
神戸は水にも、ずっと守られているのですね。

神戸の水といえば、北野から歩いて行ける〈布引の滝〉が有名です。

ちなみに〈神戸ウォーター水汲み場〉があるのは、
多彩な温泉が楽しめる〈神戸クアハウス〉の入口です。
湯に浸かって疲れをとったあとに名水を飲むか、
ちょっと飲んでからじっくり湯に癒されるか。
神戸のまちでのお水とのつき合い、なかなか楽しそうですよ。

〈神戸クアハウス〉の北館に水汲み場があり、いつでも100円で約20リットル利用可能。ちょっと飲みたい、という人には、500ミリのペットボトルも販売されています。

名水といえば、温泉で有名な有馬は源泉として豊富な地下水が湧出しています。それらを訪ね歩く水巡りの旅も楽しそう。

information

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神戸ウォーター水汲み場

住所:兵庫県神戸市中央区二宮町3-10-16

営業時間:24時間

料金:約20リットル 100円
http://www.kobewater.com/

産地ではないのに真珠のまち? 神戸に真珠産業が根づいた理由を 〈神戸パールミュージアム〉で知る

国際港神戸の知られざる一面

神戸に数ある産業のなかに、真珠があります。
でもなぜ? 神戸には真珠の養殖場なんてありません。
真珠の養殖技術が日本で確立されたのは昭和初期。
しかしその時代に真珠といえばとても高価で、
日本人にはなかなか手が出せない商品でした。
そのため国内ではなかなか人気が広まらず、当時世界へと開かれていた神戸から、
アメリカやヨーロッパへと輸出されていました。
その当時の真珠養殖場は、三重県を中心に四国、九州が主な地域。
それらの地域から最も近かった国際港が神戸だったのです。

やがて北野を中心に、神戸で真珠の選別や加工を行う企業が生まれていきます。
一説によると、山の南側斜面に広がる北野のまちは、
真珠の選別に適した陽光が安定して得られたから、産業が確立されたとも。
それらの企業が集まったのはいまの山本通あたりで、
山本通は別名「パールストリート」とも呼ばれていました。
一時はたくさんの真珠を持って坂道を歩くバイヤーの姿も見られたそうですよ。

山本通=通称パールストリートには、いまでも真珠関連企業が残っています。

そんな神戸の真珠産業の一端をうかがい知ることができる施設が、旧居留地にあります。
それが〈神戸パールミュージアム〉。なんと入場無料で、
養殖真珠の歴史や真珠ができるまでを展示から知ることができます。
約1万粒の真珠をひと粒ずつ手作業で連ねていった〈パールツリー〉が最大の見どころ。
さまざまな真珠製品も展示されていますので、
神戸の陽光が育てたやわらかな輝きを、ぜひその目で見てください。

レトロビルの1階にある〈神戸パールミュージアム〉。建物のレトロな雰囲気が、パールをより輝かせています。

information

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神戸パールミュージアム

住所:兵庫県神戸市中央区東町122 日本真珠会館1F

TEL:078-332-8050

営業時間:10:00~17:00

定休日:土曜、日曜、祝日

http://www.japan-pearl.com/museum/

瀬戸内国際芸術祭開催中! 小豆島・北海岸線の アートと海をめぐる

海を感じながらアートを楽しむ

今年で3度目の開催となる〈瀬戸内国際芸術祭〉(以下、瀬戸芸)。
回を重ねるほどに作品の数が増え、展開される場所も少しずつ広がっています。
小豆島では今回の瀬戸芸から、島の北側の大部・北浦地区と
〈二十四の瞳映画村〉がある堀越・田浦地区にも新たに作品が展開されています。

小豆島は皆さんが思っているよりもずっと大きな島です。
瀬戸芸の開催場所となっているほかの島と比べても圧倒的な大きさです。
とても1日でまわりきれるような広さではなく、
1週間滞在したとしてもすべての作品は見きれないかも。
といってもそんなに長く滞在するのは難しいと思うので、
行くところを絞ってめぐる感じですよね。

瀬戸芸が開幕した週末、今回新たに作品が展開されている
大部・北浦地区をさっそく訪れてみました。
私たちが暮らしているのは肥土山(ひとやま)という地区なのですが、
そこから車で20分くらいのところです。
この小豆島日記でも何度か書いていますが(vol.120vol.123)、
島の北側は観光地感が強くなく、静かで穏やかな暮らしを感じます。
その雰囲気がなんとも好き。

車で走って行くと、道沿いではためく青いフラッグ。
作品が近くにあるよ〜の印です。

海風にはためく瀬戸芸の青いフラッグ。

普通の暮らしのなかにポスターとフラッグがある感じがなんともいい。

大部に到着し、まずは腹ごしらえ。
大部には、岡山県の日生港とフェリーが行き来する大部港があります。
その港のすぐ横にある〈喫茶 サンワ〉へ。
鍋焼きうどんから焼肉定食、チャンポンメンまでメニュー豊富で、
田舎の良き喫茶店という感じのお店。
私はいつものナポリタンを注文。
鉄板の上に盛りつけられ、中のほうに生卵が入ってます。
いただきます!

大部港すぐ横にある〈喫茶 サンワ〉。

サンワのナポリタン(イタリアンスパゲッティ)は島の隠れた人気メニュー。

窓のすぐ外は海。大部港に入ってくるフェリーが目の前を通過。

絵になる男の、絵になる店。 三宮のレジェンド 〈BARふくろう〉

オリジナルレシピのカクテルとおしゃべりを楽しむ

路面店なのに、窓はない。実はちょっと入店をためらってしまう。
〈BARふくろう〉は、そんな店です。
1967(昭和42)年、お酒が大好きだった23歳の福田二郎さんは、
だったら自分で店を始めれば好きなお酒とともに過ごせる、
そんな軽い気持ちで店を開きます。

世間では国産ウイスキーがサラリーマンの圧倒的支持を得て大流行、
そんななか、洋酒をメインに始めた福田さんのお店は、なかなか客足がのびません。
奥さんと悩んだ末、お茶漬けを出したこともありました。
それが評判を呼び、贔屓にする人も増え始め……。
以来49年、東門街のはずれで〈BARふくろう〉は
今宵も、ふらりと訪れる人を待っています。

ヨーロッパの石畳のまち並みにぽつんとありそうな、小さなお店。年齢を感じさせない福田さんの笑顔が迎えてくれます。

福田青年も気づけば72歳、店も来年で50周年。
バーテンダーが一代で50年以上も立ち続ける店は、そうはありません。
もはやここは、レジェンドとでも言うべきでしょうか。
おそるおそる扉を開くと、カウンター越しににっこり微笑む福田さん。
席についたら、福田さんオススメのカクテルをオーダーしてみましょう。

ソルティーキャッツにソルティーマウス。
ん? ちょっとへんてこな店?? 
もちろんどちらも、ソルティードッグとはレシピが違います。
それ以上に違うのは「ソルティードッグはステアすれば完成。
それじゃあバーテンダーの活躍する場所がないじゃないですか」

背筋をピンと伸ばし、シェーカーを振る福田さん。時折目をつぶり、何か考えているかのように腕だけを動かします。

というわけで、オリジナルレシピ、シェイクして提供するこのカクテルが誕生したとか。

焼酎ベースのソルティーマウス(左、1000円)は、「森伊蔵が高くて飲めない」というお客さんの声で誕生したもの。森伊蔵をもっとおいしく飲んでもらいたい、そんな気持ちで誕生した焼酎ベースのカクテル。ソルティーキャッツ(右、1000円)は女性が楽しめるように考えられたフルーティーなカクテル。

〈BARふくろう〉のもうひとつの楽しみは、
そんな福田さんとのおしゃべりかもしれません。
かつての三宮の話、お酒の話。
店には時折、福田さんが「最高のパートナー」と呼ぶ奥さんも立ちます。
すると話はもっともっと、盛り上がるんですよ。

気がつけばすっかり時間が経っていたなんてこともしばしば、なこの店。
派手な特徴があるわけではありませんが、神戸で覚えておきたい、
できればたまにふらっと顔を出したい、そんなバーです。

これはなんと、27歳の頃の福田さん。常連のお客さんに写真家を志している人がいて、その人に撮ってもらったそう。

information

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BARふくろう

住所:兵庫県神戸市中央区中山手通1-9-9

TEL:078-332-2960

営業時間:18:00~翌2:00

定休日:日曜、祝日

食べる、歩く、読む、聴く。 神戸の日常を綴るエッセイ 『神戸、書いてどうなるのか』

神戸在住のロック漫筆家によるエッセイ

『神戸、書いてどうなるのか』は、神戸出身、在住の
“ロック漫筆家”安田謙一さんが神戸をテーマに書き下ろした一冊。
安田さんは音楽などポップカルチャーを中心に執筆活動をするほか、
ラジオ番組のディスクジョッキーとしても知られるが、
神戸について書いても、その軽妙な語り口は絶品なのであった。

帯には「ガイドブックには載らない神戸案内」とあるが、
かといってディープな神戸ガイド、というわけでもない。
もちろんその側面もあるが、神戸で生まれ育ち、1980年代は京都で過ごすものの、
また神戸に戻って現在も暮らす安田さんが、日常的な神戸を綴ったエッセイだ。
収められているのは、見開きで1本、全部で108本の文章、というのも
煩悩のようでキリがいい。

第1章「食べたり呑んだり、神戸」と第2章「ぶらぶら歩く、神戸」は、
現在も訪れることのできる飲食店やスポットについて触れる。
路地の奥にありそうな味わい深い店の数々は、
それこそガイドブックに載らないような店。だが、どれもうまそうだ。
ネーミングがおもしろい店もよく登場する。
著者が神戸の喫茶店の名前ベストスリーのひとつとして挙げる
〈思いつき〉というのもすごいが、洋食屋の〈赤ちゃん〉というのもいい。
しかも神戸には〈赤ちゃん〉という名前の洋食店が数軒あるというのだからすごい。
4日連続で〈赤ちゃん〉に通った、というエピソードもほほえましい。

それと印象的なのは、温泉がよく登場すること。
神戸というと有馬温泉が有名だが、ここに登場するのは、
灘温泉や湊山温泉、六甲おとめ塚温泉など、
散歩がてらにひとっ風呂浴びるといった、銭湯に近いイメージの温泉。
ぶらぶら歩いて食べて呑んで、浸かる。最高だ。
また、クレイジーケンバンドの小野瀬雅生さんや遠藤賢司さんなど、
著者となじみのミュージシャンがちょこちょこ顔を出すのも楽しい。

videotapemusicによる『神戸、書いてどうなるのか』の予告編動画も。

キャンピングカーでラクラク! 長崎・移住先探しの旅 その4: 波佐見で感じた“もの力”と“ひと力” 陶芸家 長瀬 渉さん

家族との移住を本気で考えて、日本全国あちこちを旅するフォトグラファーのテツカ。
そんなテツカがキャンピングカーで平戸市・波佐見町・雲仙市を4歳の娘と巡ってきました。
長崎って移住先としてどうだろう? という彼女なりの目線をお楽しみください。

【その1:キャンピングカーを借りてみる】はこちら

【その2:平戸市のレムコーさんに聞く人づき合いのヒント】はこちら

【その3:移住者は“タンポポ”!? 波佐見町・岡田浩典さんの移住体験話を聞く】はこちら

【その4:波佐見で感じた“もの力”と“ひと力” 陶芸家 長瀬 渉さん】

【その5:奥津家の3拠点生活】はこちら

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前回に引きつづき、波佐見町よりお届けします。
「あ! これがあのキャンピングカーですか!」などと声をかけられながら、
車はさらに走り続けます。
細いあぜ道もなんのその。さらに奥へ奥へと進みます。
今回訪ねたのは、山形県から移住した陶芸家の長瀬 渉さん。
そして、とっておきのたまごを販売している〈峠自然塾〉です。

ここでまず、波佐見について【Q&A】
波佐見町役場の朝長哲也さんに質問です!

Q 波佐見の人って、どんな人柄ですか?

A 面倒見がよくて世話焼き! そしてノリがいいです。

Q 賃貸で家を借りる場合、相場はどれくらいですか?

A 家族向けであれば5万円前後、ひとり暮らしであれば3万円前後です。
仕事場としては、〈空き工房バンク〉に登録されている物件があるので、
低価格で借りることもできます。
http://hasami-akikobo.com/

Q 病院はありますか?

A 波佐見町にも14か所の病院がありますし、車で15分の佐賀県の嬉野市には、
救急総合病院もあります。

Q 長崎で唯一海がない市町村ですが、おいしいお魚は食べられますか?

A 大丈夫です!
海に面してはいませんが、近場の海まで車で20分ほどですし、
〈シルクロード〉という居酒屋でもおいしい魚が食べられます。
ご主人が毎日仕入れにいっているので、とびきり新鮮です!

Q 波佐見のオススメポイントは?

A 結(ゆい)の文化です。
波佐見の人たちは、常日頃から互いを支え合って暮らしています。
「隣保班(りんぽはん)」という波佐見らしい制度もあるのですが、
これは、自治会に加入したご近所同士でグループをつくり、
冠婚葬祭のときなどに助け合うものです。
都会にはない安心感が、この波佐見にはあると思います。

カフェで感じる有馬温泉の文化。 芸妓がいるカフェ・バー〈一糸〉

気軽に有馬温泉の文化に触れられる場所

日本最古の温泉と言われ、関西の奥座敷として長い歴史を刻んできた有馬温泉。
6世紀頃にはすでに天皇が行幸する湯として歴史の表舞台に登場、
以後現在まで、歴史上の人物からまちの人まで、多くの人たちに愛されてきました。

山深きこの温泉地で旅人を迎えたのは、湯だけではありません。
芸妓衆も、有馬温泉には欠かせない存在でした。
遙か昔、有馬温泉には入浴時の世話や酒宴の席で客を楽しませる
“湯女”という人たちがいたそうです。それがやがて有馬の芸妓となり、
いつしか有馬温泉では芸妓とのお座敷遊びが楽しみ、とまで言われるようになったとか。

しかし現在。芸妓と遊ぶ人は少なくなりましたし、
そもそも日中に日帰りで有馬温泉を訪れる場合、出会う機会も……。
と思いがちですが、実は昼間でも、芸妓さんに会える場所があるんです。

〈金の湯〉横の石段を上ると、路地の先に〈一糸(いと)〉の提灯が見えてきます。ロゴには15個の千成ひょうたん。芸妓さんが所属する“置屋”が有馬温泉にはかつて15軒あり、ひょうたんの数はそれを表しています。

2015年にオープンしたカフェ・バー〈一糸(いと)〉では、
現役の芸妓さんが常駐し、コーヒーを出してくれます。
この建物には“有馬検番”という芸妓たちのスケジュール管理をする事務所があり、
上は芸妓さんの稽古場、お店はその1階にあります。

「お店で気軽に芸妓とお話ししていただくことで、
有馬の文化をちょっぴり覗いてみてほしい」と言うのは、芸妓歴17年の一菜さん。
検番にお店があるため、日中の早い時間なら上階でのお稽古の声が聞こえてくる、
という楽しみも教えてくれました。
長唄に太鼓、踊りまで、芸妓さんたちが熱心に稽古に励む音が
BGMとして聞こえるなら、それはそれは、風流ではありませんか。
現在有馬温泉には15名ほどの芸妓さんがいますが、
そのうちふたりが、毎日日替わりでお店にいてくれますよ。

ちなみに予約すれば、酒宴でなくカフェで、芸妓さんの唄や踊りを見ることもできるそう(予約は10名くらいから。1名3000円)。時間が許せばお座敷遊びなども少しだけ披露してもらえるかもしれないので、有馬の湯に浸かりに行くなら、セットで考えておきたいですね。

和菓子つきのお抹茶は1000円。これも芸妓さんが点ててくれるんですよ。

information

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一糸

住所:兵庫県神戸市北区有馬町821

TEL:078-904-0197

営業時間:11:00~15:00、20:00~24:00
(当日15時までに予約の人のみ、お座敷がある場合は夜の営業はなし)

定休日:木曜、行事の際に臨時休業あり

ご当地餃子は神戸にも! 味噌ダレでいただく 〈ひょうたん〉の神戸餃子

クセになる味、神戸のソウルフード

日本各地にご当地餃子があり、B級グルメとして人気ですが、
実は神戸にも、地元の人が日常的に食べる“神戸餃子”があるのをご存じですか?
日本三大中華街の南京町があるので、やっぱり本格的な中華餃子かな? と思いますが、
なんと、肉味噌をつけていただくもの。

実は戦後すぐから、神戸では「餃子は味噌ダレで食べる」が常識だったようです。
ちなみに味噌ダレには赤味噌派、白味噌派の店があるそう。
取材でお邪魔した、御三家と呼ばれるお店のひとつ〈ひょうたん〉は赤味噌。
たっぷりの水で蒸し焼きにした餃子を、まずは赤味噌ベースの肉味噌でいただきます。

JR三ノ宮駅西側の高架下にある〈ひょうたん〉三宮店。餃子は1人前7個370円。持ち帰りは2人前から、偶数人数で注文できるそうです。

餃子がひたひたになるくらいまで水を入れ、そのままじっくり蒸し焼きにするのが〈ひょうたん〉流。だから皮はもっちもち、中はジューシーな餃子ができあがります。

1人前は7個なので、3個ほどそのままいただきましょうか。
その次に、卓上にあるニンニク醤油を赤味噌ダレに2回しほど入れ、よく混ぜて食べる。
するとまた違った味わいで、もっと食べたくなって「おかわり!」と言う人も多数。
小さい子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、
お店では3世代、4世代の地元の人が、神戸餃子をハフハフと頬張っています。
これが神戸の日常、餃子のある暮らし、です。

1日平均3000個近く出るという〈ひょうたん〉三宮店の餃子。神戸餃子はまぎれもない神戸のソウルフード。

そんなことを考えながら神戸のまちを歩いていると、
結構あるもんですね、餃子の専門店。
三宮から元町までのエリアだけでも、10軒以上あります。
そのうちのひとつ、〈ひょうたん〉三宮店は、JR三ノ宮駅西側の高架下。
三宮センター街で買い物を済ませた人たちが、夕方近くになると
ちょっと立ち寄って食べて帰ったり、晩ごはんのおかずに持ち帰ったりしています。
こちらは餃子以外、飲み物しかメニューにありませんから、
本当に餃子目当てで、皆さんお店を訪れていることがわかります。

最近では、遠方からの注文も多いとか。
神戸に観光で来たときに食べ、その味が忘れられずに注文してしまう、
ということのようです。確かにクセになる味です、神戸餃子。

information

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ひょうたん 三宮店

住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通1-31-37

TEL:078-331-1354

営業時間:11:30~24:00(LO 22:30)、日曜 ~23:00(LO 22:30)

TOYOOCOME! 豊岡に来て、暮らして。 その3:都市との“違い”こそが 豊岡市が持つ個性

これからの豊岡を一緒につくってくれるひと、集まれ!

豊岡市では、さまざまな移住推進の政策を打ち出しているが、
特徴的なのは、窓口が「大交流課」に一本化されていること。
特に2016年4月からは、住居、職、暮らしのことなど移住に関する
すべての情報が集約されるので、
気になるあれこれに応えてくれて、移住後のフォロー体制も万全だ。

豊岡市役所。手前のヨーロッパ風の建物は〈豊岡稽古堂〉という名で、市議会議場や市民交流センターがあり、市民に親しまれている。

豊岡市大交流課の宮垣均さん。

豊岡市大交流課。

移住にあたって気になるのは、やはり住まいのことだろう。
空き家バンクには、賃貸・売買を含め40軒以上の登録があり、
2015年からは問い合わせ件数も増加しつつある。
大交流課に相談すれば、ニーズにあわせた物件の紹介や、
リノベーションに関する相談、
耐震強度の検査の手続き方法など、細やかなフォローをしてくれる。

豊岡市内にある空き家の一例。写真提供:豊岡市

また、いなか暮らしを1日から気軽に体験できる「豊岡暮らし体験施設」も整備。
ここでは、日常生活に必要なものは揃えられていて、
担当者によると「身ひとつで来てもらえる」住居だ。
家族でも宿泊できる広さは、十分にあるので、一度トライしてみるといいかもしれない。

そして、移住の根幹となるのが仕事のこと。
豊岡市では、〈ジョブナビ豊岡〉という情報サイトを運営し、
最新の求人情報を調べられるほか、企業ガイドブックも発行し、
移住希望者と地元企業とのマッチングもしっかり行っている。

また、就農を希望している人におすすめなのが、〈豊岡農業スクール〉だ。
市が委託する米農家や野菜農家、畜産農家等で1年間本格的に“修行”し、
農業技術や経営のノウハウを学ぶことができる。
年間3名と競争率は高いが、市から月額10万円の給付金が支給されるほか、
4月からは、市外からのスクール生には家賃補助も行われる。

豊岡農業スクールの様子。写真提供:豊岡市

豊岡のまちづくりに“共感”するひとたちを待っている

移住者を迎え、地域で働き、暮らし、子育てをしてもらう。
全国の自治体で移住への取り組みが展開されているが、
豊岡市は多くの政策の中でも、移住を特に重要と考え、
総合戦略でも
「暮らすなら豊岡と考え、定住する若者が増えている」
という言葉を掲げている。
どういう思いで取り組んでいるのかを中貝宗治市長に聞いた。

第26話・ モロゾフ、ゴンチャロフ誕生の地。 神戸のスイーツ

第26話
モロゾフ、ゴンチャロフ誕生の地。
神戸のスイーツ

お久しぶりのグレアムさん。
今回のグレアムさんは渾身のフルカラー!
神戸といえばスイーツ、なかでもチョコレートは。
誰もが知るブランド、〈モロゾフ〉と〈ゴンチャロフ〉創業の地。
グレアムさんがそのストーリーを語ってくれます。
そして新世代の〈L'Avenue〉もご紹介。

女子だって家の改装はできる! 暮らしを変えるDIYの力

美流渡に移住したインテリアデザイナー、吉崎さんとの出会い

コロカルでの連載を始めたことによって広がった出会いがある。
エコビレッジをつくるために山の土地を探していると記事に書いたところ、
「美流渡(みると)に興味はありませんか?」と声をかけてくれたのが、
岩見沢の地域おこし推進員(協力隊)である吉崎祐季さんだった。
メールをもらってすぐに連絡をとり、美流渡周辺を案内してもらったのが
昨年夏のことになる。

以降、わたしがこの地に空き家を借りる決断をするまでのあいだ、
その経過を彼女はずっと見守ってくれていた。
吉崎さんは、昨年7月から地域おこし推進員となり、移住して8か月となる。
これからわたしが、美流渡で空き家を借りて
リノベーションを始めようとしていることから、
この地の暮らしが実際にどんなものであるのかを彼女に教えてもらいたいと思い、
自宅を訪ねることにした。

インテリアデザイナーとして仕事をしつつ、美流渡で地域おこし推進員として働く吉崎祐季さん。Facebook〈ミルトのここち〉では地域の情報を発信している。

彼女の住まいは勤務先になっている美流渡サービスセンターのすぐ近くにある。
この地域によくあるモルタルの平屋でこれといった特徴はないが、
中に入ってみてとにかく驚いた。
玄関の壁には黒板塗料が塗られ、リースと乾燥させたリンゴが飾りつけられていた。
またリビングにあるドアには木を組み合わせて模様がつけられているなど、
随所に工夫が凝らされていたのだった。

美流渡のある東部丘陵地域はリンゴづくりがさかん。乾燥させたリンゴをインテリアにするという発想が新鮮。

リビングの様子。木肌を生かした棚や机替わりの木製ドラムが、温かみのある空間をつくり出している。

木の板を短冊状に切って模様をつけたドア。手間を惜しまない吉崎さんの姿勢が伝わる。

ドアノブは古くなったメッキのようなイメージで。ブロンズスプレーの上につや消しの黒いスプレーを吹きつけ、ヤスリがけをして味わいを出した。

実は吉崎さんは、地域おこし推進員としての活動と並行して、
インテリアデザイナーとしてさまざまな取り組みを行っている。
現在、DIYが可能な賃貸物件を扱うポータルサイト〈DIYP〉の
北海道エリアでの活動〈BASE project〉の運営にも携わり、
家の改装方法を学ぶワークショップの企画も行っている。

このほか、〈earth garden〉というサイトでは、
自宅の改装についての連載を続け、DIYの楽しさを発信している。
吉崎さんは、こうした改装のテクニックを、すべて独学で身につけたという。
DIYはDo It Yourselfの略称であり、まさにこの言葉を実践しているのだった。

神戸の懐の深さを感じる、 中華料理店の名物。 元町〈香美園〉のカレー

インドカレーとは違う、中華食堂の味

JR元町駅と花隈駅の間、その南側のエリアにはかつて、
中華食堂がいくつもあったそうです。
中華食堂というのは中華料理あり、オムライスあり、ラーメンあり、
つまり限りなく“食堂”に近い中華料理店のこと。
それらのお店ではもちろんカレーもありました。
といっても、本格的なカレーではなく、あくまで食堂のカレー。
中華鍋で具を炒めてカレー粉で味つけ、片栗粉でとろみをつけた、
学校給食で出てきそうなカレーです。

しかし時代の流れとともに、中華食堂は姿を消していきました。
いま残っているのは南京町の有名中華料理店〈民生〉の支店〈香美園〉を含め、数軒。
カレーを出しているのは、唯一〈香美園〉だけです。

店構えはごく普通の中華料理店。店内に漂うカレーの香りをのぞけば……。

昭和42年に誕生したこちらの店、オープン翌年にはもうメニューにカレーがありました。
「もともと民生にもカレーがあって、それをこっちでも出したのが始まりのようです。
それがお客さんに好評でね、いつしかうちの看板メニューになっていました」
と言うのは、2代目の藤原良明さん。
中華料理を食べるつもりで訪れて、しかしカレー粉のスパイシーな香りに誘われ、
ついついカレーをオーダー。そんなお客さんが多かったそうです。
「ま、うちは中華料理店なので、そっちも食べてほしいんですけどね(笑)」
いまではお客さんの6割近くがカレーをオーダーするのだとか。

料理している姿は、中華料理を作っているときと同じ。でも完成したものは、カレーなんです。

そんなカレー派に人気のもうひとつのメニューがカレーそば。
〈民生〉と同じ手打ちの麺、鶏ガラスープの上からカレー。
ご飯と一緒に食べるカレーよりもあっさりしていて、最初は鶏ガラが強く、
食べ進むほどに、カレーの味わいが強くなっていく。
つるっと細麺が、なんとも小気味よい喉ごしです。

国産の豚肉と淡路島の玉ねぎを中華鍋で炒め、カレー粉で味つけする黄色いカレー。歯応えのいい細麺とカレーのマッチングにうなるカレー麺(そば)670円、大930円。カレーは650円、大880円。

なかなか甲乙つけがたし、なこの2品ですが、
神戸の中華料理店の懐の深さを知る料理として、ぜひ一度、食べてみてください。

information

map

香美園

住所:兵庫県神戸市中央区元町通3-16-2

TEL:078-391-4015

営業時間:11:00~15:00、17:00~20:00(LO)

定休日:月曜(祝日の場合は翌日)

キャンピングカーでラクラク! 長崎・移住先探しの旅 その3: 移住者は“タンポポ”!? 波佐見町・岡田浩典さんの 移住体験話を聞く

家族との移住を本気で考えて、日本全国あちこちを旅するフォトグラファーのテツカ。
そんなテツカがキャンピングカーで平戸市・波佐見町・雲仙市を4歳の娘と巡ってきました。
長崎って移住先としてどうだろう? という彼女なりの目線をお楽しみください。
長崎滞在2日目。波佐見町に到着。
そこで出会った〈モンネ・ルギ・ムック〉の岡田浩典さんも移住者。
波佐見町のことを「おもしろいまちだな〜って」と話すその理由とは?

【その1:キャンピングカーを借りてみる】はこちら

【その2:平戸市のレムコーさんに聞く人づき合いのヒント】はこちら

【その3:移住者は“タンポポ”!? 波佐見町・岡田浩典さんの移住体験話を聞く】

【その4:波佐見で感じた“もの力”と“ひと力” 陶芸家 長瀬 渉さん】はこちら

【その5:奥津家の3拠点生活】はこちら

移住したその先のことを考えてみる。
新たな暮らしや生き方への期待がふくらみ、
今の生活から早くスライドしたいと気持ちがはやる。
その一方で、ふと湧いてくる不安。本当にうまくやっていけるのか。
不安の中身は大きく分けるとふたつ。
まず、仕事が軌道に乗って収入を得られるかどうか。
そして、地域の人とうまくやっていけるのかということ。
おそらく、後者がうまくいかないと、前者もうまく回らないのだと思う。
だとすると、どうしたら地元の方とうまくおつき合いできるのだろうか。

先日平戸市でお会いしたレムコーさんは、
こんなことを話してくれた。

・人を判断しないこと

・すぐにシャットアウトしないこと

・自分だけ突っ走らないこと

そして、長崎旅・2日目の波佐見町でも、
移住者の方からたくさんのヒントをいただくことができた。
お話をうかがったのは、地元の方と移住者との
潤滑油のような存在と言うべきおふたり。
陶芸家の長瀬 渉さんと、
〈モンネ・ルギ・ムック〉というカフェを営む岡田浩典さん。
移住してからこれまで、おふたりは何を感じ、
どんなことを心がけてきたのだろうか。

今回は、400年の伝統が息づく焼き物のまち、東彼杵郡波佐見町を
キャンピングカーで巡ります。

鴻ノ巣展望所から見下ろした波佐見盆地。写真提供:波佐見町

まずは、波佐見町役場のワンストップ窓口(各市町村の移住相談専用窓口)を訪ねた。
私の移住相談を担当してくださったのは、企画財政課の朝長哲也さん。
はじめに、波佐見町についてお話をうかがった。

波佐見は焼き物のまちで、
町内の就業人口の約3割が、窯業に関係した仕事についているのだそう。
「波佐見以外でも、佐世保市まで出ればほかにも仕事はあります。
佐世保までは車で30分ほどなので、
ベットタウンとして波佐見に移住してくる方も多いですよ」

仕事が見つけやすいというのは、とても心強い。
「移住して飲食業を始める方が増えているのですが、
陶器市での集客がやはり大きいようですね。
毎年ゴールデンウィークに開催される波佐見陶器まつりには、
30万人が訪れるんですよ」
ということは、ゲストハウスをやりたい我が家にとっても、好条件ではないか。

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波佐見は長崎県で唯一、海に面していないまち。
西に佐世保市、北には有田焼で有名な有田町。
そして、東側は温泉地として名高い佐賀県の武雄市と嬉野市に隣接している。
海に行きたければ西へちょいと走り、温泉につかりたければ東へ向かう。
そんな暮らし、いいに決まっている。

さらに、高速道路を使えば長崎空港まで1時間弱、
福岡空港にも1時間半で行けるというのも魅力のひとつ。
東京との二拠点生活を考えている人にとっても、
アクセスしやすい場所と言えそうだ。

鬼木棚田と彼岸花。写真提供:波佐見町

朝長さんから見て、波佐見の魅力ってどんなところにありますか?
「まちにも人にも活気があるところですかね。
最近になって、20代や30代の若い人たちが
家業を継ぐために戻ってきたりしているんです。おもしろいですよ〜、みんな」
それも、地方ではなかなか聞かない話。

「みんな“ムック”で集まったりしてますよ。
そこで交流することで、新たなつながりが生まれているようです」
“ムック”というのは、今回取材させていただく岡田浩典さんが営むカフェ、
〈モンネ・ルギ・ムック〉の通称。
「みんなが集まれる場所でもあり、情報発信基地でもありますね、あの店は。
お昼時ですし、そろそろ行きましょうか」
ということで、ランチを兼ねてムックへ行くこととなった。

朝長哲也さん。みんなから“テッチャン”の呼び名で親しまれ、頼りにされている。

神戸の春は海からやってくる。 人々の心も躍る 〈いかなごのくぎ煮〉

春の訪れを告げる、神戸の郷土食

神戸と言えば異国情緒漂うオシャレな“港町”のイメージはあっても、
“漁港”と言われてもピンとこない人が多いかもしれません。
でも実は、自然豊かな瀬戸内海に面しているだけに、
漁業が盛んなまちでもあるんです。

神戸市の西端に位置する垂水漁港は兵庫県内でも有数の漁港で、
明石海峡の強い潮流で育った、身の締まった魚介が水揚げされることで知られています。
神戸ではそんな海の幸を使った名産が多く楽しめますが、
なかでも地元の人々が特に愛して止まないのが“いかなご”です。

垂水漁港のいかなごの水揚げ量は全国でもトップクラス。

東京や千葉では〈コオナゴカマス〉と呼ばれるなどカマスに似た魚で、
体は細長く槍形、色は背部が青褐色で腹部は銀白色。
成長すると約25センチにもなりますが、最もおいしいと言われるのは
体長3センチ前後の新子(生後3~4か月の稚魚)です。

全国トップクラスの水揚げ量を誇る垂水漁港で漁が解禁されるのは
2月下旬から5月頃までという短い期間。
それ以降、夏場には砂に潜って夏眠するために
このような漁の期間となっているのですが、
旬の時期にはスーパーに特設コーナーが登場し、昼網の新鮮ないかなごを求めて
大勢の人々が押し寄せるほどのにぎわいをみせます。

イカナゴが飛び跳ねる音など、垂水漁港のイカナゴ漁で出る音は環境省の選定する「残したい日本の音風景100選」にも認定されています。

さて、いかなごの食べ方で神戸人のイチオシは、
農林水産省の「日本の農山漁村の郷土料理百選」に選定されている“くぎ煮”。
釜で醤油、砂糖、ショウガとともに水分がなくなるまでじっくり煮詰めた甘辛い佃煮で、
いかなごの旨みとショウガの風味が抜群。
ご飯のおともにも酒のアテにもいい、そして引く味わいの珍味です。

特に発祥地とも言われる垂水区の各家庭では、大鍋で大量に炊きあげ、
ご近所や遠方の親戚へ送ることも盛んに行われているそうで、
炊きあげる際の醤油の香りがまち中に立ちこめてくると、
「ああ、春がきたんだなぁ」と思うほど。
地元の人にとって、いかなごは春の訪れを知らせてくれる存在なのです。

とれたてのいかなごの稚魚を生のまま、醤油、砂糖、ショウガで味つけして炊きあげたいかなごのくぎ煮。

完成品を買うのもいいですが、市内のスーパーでは鍋や保存容器はもちろん、
醤油、砂糖、水飴、ショウガ、山椒など、
いかなごのくぎ煮作りに必要なものをそろえて販売しているので、
一度チャレンジしてみてはいかがでしょう。

くぎ煮のおいしさのポイントは、やはりいかなごの鮮度。漁港から近い神戸だからこそ味わえる逸品です。

オンリー神戸なファニチャー。 神戸家具〈永田良介商店〉

神戸の歴史がつまった、使い続けられる家具

明治の開国と同時に、神戸のまちにはたくさんの外国人がやってきました。
それらの人とともに、外国の家具もすごい量が上陸(したと思います)。
しかし外国と気候が違いますから、経年劣化だけではない障害が、
持ってきた家具に発生します。
当時それらを修理していたのは、和船の船大工たちだったとか。
かれらは居留地に暮らす外国人の求めに応じて家具を修理しながら、
やがて見よう見まねで、家具をつくるようになっていきました。

といっても最初からつくるというよりは、居留地で使われなくなった家具を引き取り、
それを日本人の背丈に合わせてリサイズする、というほうが多かったようです。
明治5年に元町で創業した〈永田良介商店〉は、その歴史をいまに伝える希有な店。
「最初はね、居留地で使われなくなった家具などを引き取って
販売する商いだったんですよ。それから親戚の船大工とともに、
家具店を創業することになったのが店の歴史です」と言うのは、5代目の永田耕一さん。
息子さんである6代目店主見習・泰資(たいすけ)さんとともに、お店に立っています。

5代目の耕一さん(右)、息子の6代目店主見習・泰資さん。

「神戸家具の根本にあるのは、製品を長く愛して、
使っていただける状態にしておくこと」と耕一さん。
お客さんには家族3代にわたってひとつの家具を修理しながら、
代々受け継いでいる家庭も少なくないそうで、
「人の数だけいすやベッドのサイズはあります。
それを定期的に預かり、時には布を張り替え、木材部分をリペアしていく。
こうやってうちの家具は長生きしているのだと思います」

脚の高さ、座面の広さ、背もたれの角度にいたるまで計測し、経験値から導き出した数字で家具をオーダーメイド。どれをとっても、愛着がわきそうな風合いです。

創業時から比べると、まったく別次元のように、暮らしは変化しました。
それでも神戸には、永田良介商店の神戸家具が生き続けています。
親から子、子から孫へ、家具を受け継ぐ。とてもステキだと思いませんか?
これが神戸のこだわりであり、神戸のよさ。

布生地は世界中から集めています。

information

map

永田良介商店

住所:兵庫県神戸市中央区三宮町3-1-4

TEL:078-391-3737

営業時間:10:00~18:00

定休日:水曜、第1・第3火曜

http://www.r-nagata.co.jp

瀬戸内国際芸術祭2016スタート! 小豆島の食材を使ったジェラートを 食べられる〈MINORI GELATO〉

空き倉庫をリノベーションしたジェラート屋さん

3月20日、いよいよ〈瀬戸内国際芸術祭2016〉(以下、瀬戸芸)
春会期が始まりました。
今年で3回目の開催となる瀬戸芸。
今回も小豆島はその舞台のひとつです。
瀬戸芸期間中、小豆島でどんなことが起こっているのか紹介していこうと思います。

3月に入り、島のあちこちで作品ができあがってきました。
瀬戸芸の青いフラッグも作品周辺に立ち始め、いよいよ始まるんだな〜と。

3月18日、今回の作品のひとつである
Shodoshima Gelato Recipes Project by カタチラボ〉のお披露目会がありました。
〈Shodoshima Gelato Recipes Project by カタチラボ〉は、
大阪のクリエイティブユニット〈graf〉と、
小豆島のイタリアンレストラン〈FURYU(フリュウ)〉による企画で、
島の旬の食材を使ったジェラートをつくり、そのジェラートを食べられる場所として
〈MINORI GELATO(ミノリジェラート)〉という名前のジェラテリアを展開します。

FURYUを営む渋谷夫妻(写真右)と去年夫婦で移住されてきてこれからMINORI GELATOを運営されていく市川夫妻(写真左)。

「3月20日にオープンするよー」
とFURYUの渋谷さんから聞いていたのですが、建物の横を通り過ぎるたび、
間に合うのかなぁと内心思っていました(笑)。
草壁港すぐ横にある使われていなかったお米の倉庫。
そこを改装してジェラート屋さんに。
はたしてどんなふうにリノベーションされてるのか
ワクワクしながらお披露目会に向かいました。

使われていなかったお米の倉庫を改修。

エントランス正面にはおいしそうなジェラートが盛り盛り〜。

初めて建物の中に入ってみて、びっくり!
思ったよりずっと広い空間。
その広々とした建物の中に大きなカウンターが設置され、
入ってすぐ正面にはおいしそうな何種類ものジェラートがきれいに盛られていました。
は〜、すごいなぁ。
こんな風にして古い建物が生まれ変わるんだなぁと素直に感動。

中に入ってびっくり。広々とした空間の中に大きなカウンター。

立派な小屋組。屋根裏のすき間から土が落ちてこないように板を打ちつけたそう。それがストライプになってきれい。

この斜めの材はもともとあったそう。美しい。

日本初のテーラーはいまも現役。 伊藤博文も愛した 〈柴田音吉洋服店〉

その人に似合う、最高の一着をつくる

神戸が明治の開港で賑わいを見せている頃、
ひとりの男性が「洋服づくりの天才」と話題になっていました。
それが柴田音吉さん。〈柴田音吉洋服店〉の創業者です。
10歳には京都で裁縫の勉強を始め、その後、明治2年になると
今度は、近代洋服のテーラーをメリケン波止場で開いていたイギリス人、
カペルさんの弟子になります。
そして1880(明治19)年に開業。ここに日本初の本格的テーラーが誕生します。

当時の日本ではあまり手に入らなかった最高級の生地を使い、
とにかく着心地のいい、丁寧な仕事。その噂を聞きつけ、
初代兵庫県知事の伊藤博文もスーツやコートをあつらえたそうです。

創業以来顧客の型紙が保存されています。震災前には2万枚の型紙がありましたが、建物の倒壊で一部は持ち出せませんでした。それでも2000枚を保存しているのは、お客さんと一生のおつき合いをしていく証。

「これ以後、伊藤博文に大変かわいがられ、
伊藤博文が天皇に対して礼服は洋装にすべき、と進言することになった
きっかけだと言われています」と言うのは、5代目の柴田音吉さん。
なんと太政官布告に列記された内容は、
柴田音吉洋服店の初代が深く関係していたのでした。

それから代は移り、阪神淡路大震災も経験し、店は現在の場所へ。
予約制のテーラーとして、新たな価値をつくり出しています。
「近年は既製のスーツをフィッティングするだけで買える時代です。
しかし、やはりその人に合う一着というのは
じっくり話をし、採寸するというプロセスを経ないといけません」
そう、現代の柴田音吉洋服店は、テーラーの国イギリスの本流でもある
ビスポークテーラーとして、ひとりひとりのお客さんに向き合っているのです。

お客さんとの話は、体型や好みの話だけではありません。
経済のこと、嗜好品のこと、あらゆる話をしてお客さんとのつながりを深め、
その中から最適の一着を生み出していきます。

生地はオールシーズン使えるものを常時500種類そろえています。

「洋服は利益ではなく芸術性を追求しなさい」
先代に教えられた言葉を守りながら、日本最古のテーラーは、
今日も紳士服を生み出しています。
「いい洋服をつくるのは、テーラーなら当たり前。
うちはその先の世界まで、お客さんと共有していきます」
5代目の言葉は、服づくりの魂を物語っていました。

「ブランドを誇るのではなく、質を誇ってほしい」。お客さんにそう願うから、ブランドタグは襟元だけにさらりと入っています。

information

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柴田音吉洋服店

住所:兵庫県神戸市中央区元町通4-2-22 2F

TEL:078-341-1161

営業時間:12:00~18:00(要予約、予約時間により午前中も可能)

定休日:水曜、日曜、祝日

*都市によっては訪問も可能
http://www.otokichi-kobe.co.jp/

神戸に“レンタサイクル”が 増えているワケ。 〈こうべリンクル kobelin〉

まち巡りにも、日常にも便利なシェアサイクル

瀬戸内海と六甲山系の山々に囲まれた、自然豊かな神戸。
新たな発見を求めて、緑あふれるこのまちをサイクリングで楽しむ人が増えています。 

地元の人だけでなく訪問する人にも注目されているのが、
神戸コミュニティサイクル〈こうべリンクル kobelin(コベリン)〉です。
コンパクトで真っ赤なボディが愛らしい神戸のシェアサイクルで、
坂道が多い神戸の道のりも電動自転車なのでスイスイ行けて快適です。
特に北野方面は坂道の風情を楽しみたい場所でもありますから、
これさえあれば無敵! ですね。

またうれしいのは、借りた場所まで返しに戻らなくてもいいこと。
JR三ノ宮駅や元町駅、ハーバーランドなど神戸市内に10か所、
サイクルポートと呼ばれる駐輪場が設置されていて、
このサイクルポート間であれば、借りたり返したりが自由にできるのです。

収容台数15台の三宮駅前サイクルポート。サイクルポートのデザインは、〈こうべリンクル〉の名前に由来して輪が連なっているイメージに。

ハーバーランドに設置されているサイクルポート。サイクルポートにある登録機からも登録OK。阪神高速沿いのガスビルにあります。

もちろんインターネットで簡単に会員登録して利用できるので、
ショッピングはもちろん、神戸といえば、のスイーツ巡りなど、
多彩なまち巡りができそうです。

自転車のサドルについている操作パネルからも簡単に登録可能! ICカードやおサイフケータイが必要なので準備しましょう。

最近は通勤や仕事の移動などにも利用する人が多いようで、
車で移動するまでもないけど歩くと時間のかかる市内では、自転車が重宝しそう。
日々の行動範囲もぐんと広がりますね。

ちなみに〈こうべリンクル kobelin〉の名前には、
Link=つなぐという意味が込められています。
kobelinで走り抜ける神戸の街角では、新たな人やまちとのつながり、
出会いが待っているかもしれないと思うと、とてもウキウキしてきます。

information

こうべリンクル kobelin

お問い合わせ:サイカパーキング 0120-040-587

料金:1回利用の場合、最初の60分100円(30分ごとに+100円、最大1000円)、1日利用の場合、500円 *24時間利用可能

http://www.kobelin.jp/

港町・神戸の普段着は、 日本唯一の船員服の専門店で。 〈アリマ〉のトレーナー

元町の船員服専門店のオリジナルグッズ

美しいガラスアートのある東玄関から、東西に1.2キロ続く元町商店街。
居留地のハイカラを取り込んだ神戸を代表するこの商店街も
西へ歩いて5丁目あたりに行けば、和洋のお店が混在し、
先代からの専門知識とお客様からの信用を得ているお店が並んでいる
昔ながらの雰囲気になってきます。

看板のイカリのモチーフ。ついショーウィンドウに飾られたカッコイイ船員の制服にも目を奪われてしまいます。

その中にある〈アリマ〉は、日本で唯一の海員制服の専門店です。
1961年の創業から全国各地の船員の服を作り続け、船員の服といえばアリマの制服、
と言われるほどに、その世界では名前が知られています。

店内は広々としているので、ゆっくりとショッピングすることができます。

もともと海軍出身の先代が、港にまつわる仕事がしたいと
独立を考えたことからお店はスタート。
2004年に元町商店街に移転したことをきっかけに、
少しずつ一般のお客さんにも商品を見てもらえる機会が増えてきたそうです。

そこでトレーナー、エコバッグ、ストラップなど、
一般のお客さんのためにオリジナルグッズの販売をスタートさせました。
すると、そのオリジナルグッズのデザインがおしゃれだとたちまち評判に。
販売開始から6年以上が経ったいまでも、専門店にもかかわらず、
このオリジナルグッズをおみやげや自分で持ちたいと購入する人が多いそう。
単なる話題性ではなく、ものづくりの姿勢が
多くの人のハートにしっかり響いている、ということなのでしょうね。

エコバッグ1512円(税込)。ネイビーとホワイトの2色展開。かわいいデザインに一目惚れする人が続出!

ちなみに船員の制服をモチーフにしたトレーナーがおみやげに一番人気で、
洗練されたデザインが私服にも使いやすいと、
いまでも口コミで人気が広がり続けているとか。
アリマでしか手に入らないレアなアイテムは、
海、そしてファッションのまちでもある神戸にピッタリです。

オリジナルトレーナー3888円(税込)。バックプリントのイカリやコンパスなどのデザインが好評。

information

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アリマ

住所:兵庫県神戸市中央区元町通5-4-13

TEL:078-341-2910

営業時間:10:00~18:00

定休日:日曜

神戸の人はパンが好き。 仕事帰りは〈イスズベーカリー〉

“神戸マイスター”がつくる風味豊かなパン

全国でも2番目にパンの消費量が多い神戸。確かに神戸のまちは
各所にベーカリーがあり、まちの人が日常のパンを買っている姿をよく見ます。

イスズベーカリー元町店は、元町駅から徒歩1分とアクセス抜群。香ばしいパンの香りに、ついつい誘われてしまいそう。

なかでも神戸の人が愛してやまないのは、〈イスズベーカリー〉です。
1946年の創業以来神戸の人を虜にしているのは、
小麦粉の旨みが最大限に引き出された風味豊かなパンのおいしさにほかなりません。

イスズベーカリーではイーストの使用を極力抑えて、
小麦粉の生地が醗酵しようとする力を引き出すために長時間醗酵法を採用。
そのため小麦粉のおいしさが噛めば噛むほど感じられる、深い味わいになっているのです。
そのパンづくりの姿勢から、イスズベーカリー2代目の井筒英治さんは、
ハイレベルな技能者に与えられる“神戸マイスター”にパン部門で初めて認定されています。

店内には、全国菓子博内閣総理大臣賞受賞をした、人気の食パン〈ハード山食〉や、乳脂肪45%の生クリームなどを加えたしっとり食感の〈エンペラー〉も好評です。

お店は三宮、元町、北野に計4店舗ありますが、
なかでも2006年7月にオープンした元町店には130種類以上のパンが並び、
洋菓子なども含めると、アイテム数がなんと200種類以上。
もちろんほかのイスズベーカリーの店舗と比べても、品ぞろえの多さは群を抜いています。

“神戸マイスター”の製法を受け継いでいるパン職人さんたち。

しかしこちらのお店、人気なのは品ぞろえの豊富さだけではありません。
訪れるお客さんは、地元の40~50代の人が中心。
イスズベーカリーのパンは毎日食べたい味だから、というのが
多くの人を魅了し続ける理由なのです。

朝は朝食としてサンドイッチを買う出勤前の人、
15時を過ぎるとお母さんたちが明日の朝食用に食卓に並べる食パンを、
夕方以降は仕事帰りのOLさんが自分へのごほうびに菓子パンを買って帰る……。
つまりイスズベーカリーのパンは、神戸の人のエネルギーそのもの。
いつでも食べたい、そして食べれば元気になれる神戸パンの代表です。
おやつにも、食卓にも、毎日の生活においしパンがあれば、
それはそれは、ハッピーに違いありません。

information

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イスズベーカリー 元町店

住所:兵庫県神戸市中央区元町通1-11-18

TEL:078-393-4180

営業時間:8:00~21:00

http://isuzu-bakery.jp/

その名も〈ベリーマッチとちぎ〉 栃木県が発信する 移住・定住支援サイトがオープン!

定住先としてだけでなく、
「週末だけいなか暮らしで栃木へ」「広い庭つき一軒家を栃木に持ち、都内へ通勤」
というような、二拠点居住先としても人気の高い栃木県。
そんな栃木での多様な暮らし方を知ることができる、
移住・定住支援サイト〈ベリーマッチとちぎ〉がこのたびオープンしました。

東京から近く自然も豊かな栃木では、
いなか暮らし、二拠点居住、新幹線通勤など、
さまざまなライフスタイルが選べます。
ひとりひとりにぴったり(=ベリーマッチ)な
地域で、暮らし方で、関わり方で、自分らしい暮らしを実現している先輩移住者たち。
そんな先輩移住者の言葉から見えてくる、
栃木ならではのさまざまな魅力を紹介していきます。

〈ベリーマッチとちぎ〉では、
すでに、栃木県のU・Iターン先としての魅力を紹介するコンテンツや、
移り住み暮らす人々や、移住相談員のインタビュー記事などがぞくぞくアップ中。
今後は、栃木県内の空き家情報や、就職情報なども更新されるそうなので、
栃木暮らしを考える人は、ぜひこまめにチェックしてみてください。

下野市でいちご園を営む伊澤敦彦さんは、イタリアンカフェをオープンし、マルシェも成功。その体験談を3月24日(木)のオープニングイベントでうかがえます。伊澤さんの〈ベリーマッチとちぎ〉でのインタビューはこちら

また、この〈ベリーマッチとちぎ〉のオープニングイベント
3月24日(木)に東京・神田の〈theC〉で開催されます。
栃木にU・Iターンした3名によるトークセッションでは、
多様な選択肢と可能性にあふれた栃木の魅力と、
地域に根ざしたその暮らし方や働き方を存分に語ります。
さらに、栃木県の食材を使ったご飯と県内のお酒を味わえるということで、
まさに栃木づくしの夜になりそう。
栃木県出身の方やゆかりのある方はもちろん、
ローカルへの関わり方を模索している方や、
将来的な移住を検討している方は参加してみてはいかがでしょうか。

イベントにも参加される、ゲストハウス〈CICACU〉の辻井まゆ子さんはIターン移住者。辻井さんのインタビューはこちら

information

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ベリーマッチとちぎオープニングイベント!
ローカルにある、これからの暮らし-ニア東京・とちぎの可能性-

日時:2016年3月24日(木)19:00~22:00

場所:theC C lounge

住所:東京都千代田区内神田1-15-10 theC B1F
http://www.the-c.tokyo/space/clounge.html

最寄駅:JR各線「神田」駅西口から徒歩7分、都営新宿線「小川町」駅B6出口から徒歩4分

定員:40名

参加費:2,000円(栃木県の食材を使った食事とドリンク付)

ゲスト:風間教司さん(日光珈琲・(有)風間総合サービス 代表取締役/鹿沼市)
辻井まゆ子さん(鹿沼宿旅館再生プロジェクト CICACU 女将/鹿沼市)
伊澤敦彦さん(伊澤いちご園 代表/下野市

主催:栃木県

応募方法:こちらの事前登録方法をご参照ください

http://www.tochigi-iju.jp/

supported by 栃木県