岡山〈iemiruLAB〉は 50社超のローカル 工務店情報が大充実! そうだ、住宅見学へいこう。

住宅に興味があるけど何からはじめたらいいかわからない
…という方には〈iemiruLAB(イエミルラボ)〉がオススメです!

昨年12月初旬、岡山駅近くの商業ビル内にオープンした
〈iemiruLAB〉には地元の工務店情報が大集結!
常時50社以上のパンフレットを取り揃え、
住宅に関する疑問を常駐スタッフさんに相談することも可能です。

住宅に関する疑問を相談中

気軽に相談OK。

このラボの一番の目的は
「敬遠されがちな住宅見学のハードルを下げる」こと。
なんと、家を建てた人の約半数は、住宅展示場などに行くことなく
家づくりを進めてしまうそう。(株式会社ビズ・クリエイション調べ)

家を建てた後の満足度は事前に住宅を見学した人の方が高いにも関わらず、
なぜ住宅見学に行かないのか。その足かせになっているものを
ひとつずつ外し、未来の暮らしの納得度を高めてくれるのが〈iemiruLAB〉なのです。

パンフレットはすべて無料、いくつ持ち帰ってもOK

例えば、ネット検索では出てきづらい、
知る人ぞ知る超優良な地場工務店情報に出会えます。

工務店の強みはさまざまですが、地場の土地情報に強く、
柱や壁などの完全自由設計が可能です。こうした工務店は
広告費を抑えめにしている場合が多いので、建設費用を抑えられるのも◎。
「なんとなく」ではなく、確信を持って家づくりのパートナーを選べます。

言葉や写真が文化になる。
〈オウガ〉ベーシスト・写真家の
清水隆史さんが記録した長野の軌跡

PEOPLE GET READY TO NAGANO vol.1

本州のほぼ中央に位置する長野市は、東京から電車で約1.5時間。
車窓の風景は木々の彩りへと移り変わる。
このまちの魅力は、そんな自然と隣り合わせの風土や食と美。
だけど、そればかりじゃない。

善光寺の門前町として、四方から訪れる旅人を迎え入れ、
疲れを癒してきた歴史がある。

いつの時代も、旅立つ人、旅の途中にいる人、
そして彼らを受け入れる人たちが交差する長野市は、
次なる旅路をつなぐプラットホームだ。

そんな長野市で、自分の想いを込めた「場」を営み、
この土地ならではのカルチャーを培う人たちがいる。
彼らと交わす言葉から、これからの「ACT LOCAL」を考える。

ライブハウス×劇場、編集室、写真集、etc……。
清水隆史さんが長野市で培ってきた表現

近年長野市では、善光寺門前界隈を中心に、
古い建物をリノベーションした場が生まれ、
少なくとも100軒以上の空き家に、新たなあかりが灯るようになった。
ゲストハウスやカフェ、アトリエやオフィスなど、そのかたちはさまざま。
U・Iターン者やこのまちに長く暮らす人たちが、まち並みや文化を引き継ぎながら、
夢をかたちにしている。

〈ネオンホール〉と〈ナノグラフィカ〉

こうした流れの源流は、古い空き家に息吹を吹き込んだ、ふたつの場にある。
〈ネオンホール〉と〈ナノグラフィカ〉だ。

1992年のスタート以来、全国各地のミュージシャンや劇作家などの交流を生み、
独自のユースカルチャーを築いてきたネオンホール。
ライブや演劇、ときにはアートエキシビジョンなどが開かれ、
カテゴライズし得ない数多の表現が交差する空間だ。

編集室・喫茶ナノグラフィカは、長野の文化や情報を編集し、
〈門前暮らしのすすめ〉という活動名で、
古民家再生プロジェクトや蚤の市、地域交流の機会を企画してきた。

長野市権堂の角地にある〈ネオンホール〉

長野市権堂の角地にある、ツタに覆われた建物。ここの2階が〈ネオンホール〉。1992年のスタート以来、ライブや演劇、アートエキシビジョンなど、あらゆるカルチャーが交わるサロン的空間。

編集室・喫茶〈ナノグラフィカ〉

2003年からスタートした、編集室・喫茶〈ナノグラフィカ〉。善光寺門前界隈の暮らしを発信するプロジェクト〈門前暮らしのすすめ〉をはじめ、〈門前空き家見学会〉、〈西之門市〉など数々の地域活動を行う、長野市空き家リノベーションの草分け的存在。

そしてこのふたつの場を興し、
約30年にわたり長野のカルチャーを生み育て、記録し続けてきた、
写真家で〈OGRE YOU ASSHOLE(オウガ・ユー・アスホール)〉ベーシストの
清水隆史さんは、長野の今を語るうえで欠かせない存在のひとりだ。

清水隆史さん

写真家で〈OGRE YOU ASSHOLE〉ベーシストとしても活躍する清水隆史さん。

バンド、演劇、写真、編集、古民家再生など、
あらゆるアプローチから、培ってきた清水さんの表現。

幾重にも交わるこれらの表現を紐解けば、
長野を旅する私たちの視点が変わってくる。
そして、これからの「ACT LOCAL」を考えるきっかけが見えてくる。

清水さんのロングインタビューから、長野市の過去と現在を紹介する。

44号まで発行されている『街並み』

写真・清水さん、編集・ナノグラフィカで、2005年から2015年にかけて、44号まで発行されている『街並み』。長野に暮らす人、今はなき建物や路地など、清水さんがレンズの奥から見つめてきたこのまちの年輪が記録されている。

『街並み』の誌面

〈1分で話せ!ピッチイベント Talk Your Will in Okayama〉 あなたの中の 「譲れない想い」を話そう。

人と違ったことをするとすぐに叩かれる、
閉塞感あるこの時代に、素直に、自分の好きなことや
心の奥に秘めた想いを語れるところがあるのは幸せなこと。

そんな場が〈1分で話せ!ピッチイベント Talk Your Will〉(以下、Talk Your Will)です。
〈Talk Your Will〉は、自分の中の譲れない想いを
1分という限られた時間で各々プレゼンするイベント。

毎回20名前後のプレゼンターが
約100名のオーディエンスの前で想いを発表し、
その後、豪華なゲストコメンテーターたちから
1分のフィードバックがもらえます。

学生から社会人までさまざまな人がプレゼンターとして参加。

学生から社会人までさまざまな人がプレゼンターとして参加。

株式会社morichi 代表取締役 森本千賀子さん

ゲストコメンテーターはプレゼンを訊いて、フィードバックする。株式会社morichi 代表取締役 森本千賀子さん。

オーディエンスはすべてのプレゼンターに向けて感想を綴る。

オーディエンスはすべてのプレゼンターに向けて感想を綴る。

例えばこれまでのイベントでは、
「傷んで捨てられてしまうキャベツをお好み焼きにして幸せにしたい」という想いや、
「化学がすきでその仕事についたけれど、
最近自分の仕事に違和感がある」という想いなどが語られました。

岡山・宇野のホステル〈HYM〉は、 瀬戸内国際芸術祭2019 でも泊まりたい!

〈HYM〉と同じビルの1Fには、宇野で大人気のカフェやハンバーガーショップもあり。

2019年春、瀬戸内国際芸術祭が4度目の開催を迎えます。
ワクワクして待ちきれず、どこに宿泊しようかと旅の行程をもう考え始めている
アートファンには、岡山県玉野市宇野がオススメです!

というのも玉野市宇野の港からは、芸術祭でも
人気の香川県・直島までフェリーで約20分。
そして宇野港はJR宇野駅から徒歩5分と激近なので、
本州側からアクセスする旅人の強い味方です。
宇野に前泊すれば、翌朝から丸一日アートな島が堪能できます。

宇野で宿泊するならば、駅から徒歩約8分のホステル
〈HYM Hostel(以下、HYM)〉がイチオシ。
外観は、すきな人はとことんすきであろうこの廃墟感。
昔ながらの哀愁漂う港町の雰囲気と絶妙にマッチして、
黄昏時にはなぜだかセンチメンタルな気持ちにさせてくれる建物です。

〈HYM Hostel〉の客室

天井のコンクリートと、床の木材がよい感じに融和している。

外観とうって変わってお部屋の中は白を基調とした明るい雰囲気。
シンプルな家具がミニマルに並ぶ室内はとてもくつろげそう。
全室から瀬戸内海のオーシャンビューを楽しむことができ、
夜は穏やかな波音に癒されながら眠りにつき、朝は爽やかな波風で目が覚めるでしょう。

シングルベッドが並ぶ客室

1〜3名に対応できるよう、シングルベッドが並ぶお部屋とダブルベッド1つのお部屋をそれぞれご用意。

見晴らしの良い屋上

見晴らしの良い屋上は開放感の極みなので特にオススメ。

お手洗いとシャワールームは共用。

お手洗いとシャワールームは共用。

2Fのラウンジ

2Fには心地よいラウンジが、3Fには卓球台などのあるプレイルームがあり。

幻の柑橘「じゃばら」は 花粉症に効く?! ただいまモニターを募集中!

すでに飛散が始まっているスギ花粉。
つらい花粉症に効く? と噂の、幻の果実「じゃばら」。
産地の和歌山県東牟婁郡北山村では、
花粉症に対して本当にじゃばらが効用があるのか?! 
を調べるモニターを募集開始します!

幻の果実「じゃばら」

幻の果実「じゃばら」

邪気を払うから「じゃばら」

じゃばらとは、昔から北山村に自生していた自然雑種の柑橘。
その名は「邪気を払う」ほど酸っぱいことに由来します。

果汁が豊富で種もなく、風味が独特で、
地元では縁起物としてお正月の料理などに珍重されていたゆえ、
北山村の宝として村外不出で大切に育てられてきました。

じゃばら

じゃばらに含まれる「ナリルチン」が花粉症の緩和に

近年、北山村では村おこしのために、この「じゃばら」をPR。
しかし販売を開始するも、思うように売上は伸びませんでした……。
そんな状況を変えてくれたのが、「じゃばらは花粉症に効く」と
たくさん買ってくださったお客様だったのです。

じゃばらには他の柑橘に比べフラボノイドの一種である
「ナリルチン」という成分が多く含まれており、
花粉症への緩和にこの成分が注目されています。

2008年には、岐阜大学医学部より、
じゃばらで花粉症の諸症状(くしゃみ、鼻づまりなど)が
改善されたとの学会発表が行われました。

じゃばらの断面

2019年の北山村のモニター調査は、計3,000名を募集。
2019年1月23日(水)より、1,000名ずつ、
3回に分けて募集を行います。

モニターとなっていただいた方には、じゃばら果皮粉末、
又はじゃばら果汁をプレゼント。
1週間ほど毎日、試食または試飲し、
Web上にて花粉症への効用を報告していただくのが条件です。
詳細・応募はこちらから。

北山川観光筏下り

北山川観光筏下り

北山村雲海

北山村雲海

じゃばらの産地、和歌山県・北山村の魅力

和歌山県東牟婁郡北山村は、和歌山県でありながら、
三重県と奈良県に囲まれ和歌山県に接していない、
全国でも唯一の「飛び地」の村。

北山村

北山村

村の97%を山林が占め、すぐそばを北山川が流れる、
自然豊かな小さな村。人口もわずか450人だそう。
じゃばらのほかにも、北山川観光筏下り、雲海、
おくとろ温泉など、見どころがたくさんあるところです。

information

和歌山県北山村「じゃばら」花粉症モニター募集

募集期間:第1弾 2019年1月23日(水)~2019年2月6日(水)。第2弾は、2019年2月7日(木)~2019年2月19日(火)を予定。第3弾は、2019年2月20日(水)~2019年3月11日(月)を予定。

募集人数:1,000名(3回実施で計3,000名)

対象:花粉症の方で、モニター期間終了後WEB上でアンケートにお答えいただける方

問い合わせ先:0120-928-933

Web:じゃばら花粉症モニター募集ページ

応募に際しての注意事項

※応募は、各回ひとり1回限りです。

※定員を超えた場合抽選になります。

※電話での申込みは受け付けていません。

※応募は、それぞれに必要となります。(1回のご応募で3回分の応募とはなりません)

日光の隠れ里、小来川に魅せられ移住。
地域おこし協力隊と
二拠点生活の起業家夫婦

「戻っても仕事がない」と思い込んでいた

「小来川(おころがわ)を初めて訪れたのは、雪が降っているときでした。
ここはどこ? っていうくらい幻想的な景色が広がっていて、感動したんです」

夫の上吉原隆浩さんとともに、東京から日光市小来川地区に移住した
上吉原麻紀さんは、小来川との出会いを興奮気味にこう語る。
市の南部に位置する小来川は、山に囲まれ、清らかな渓流が流れる日光の隠れ里。
ダイナミックな滝や湖、寺社仏閣、温泉街など、
観光スポットとしてイメージする日光とはひと味違う、
静かでゆったりとした時間が流れている。

麻紀さんはここで地域おこし協力隊となり、
隆浩さんは移住前に立ち上げた、ウェブや映像制作、イベント企画などを行う
〈upLuG(アプラグ)〉という会社の業務をしながら、
日光と東京で二拠点生活を送っている。

上吉原さん夫婦が暮らす、里山の風景が美しい小来川。

上吉原さん夫婦が暮らす、里山の風景が美しい小来川。

隆浩さんは、現在日光市になっている旧今市市出身で、麻紀さんは県内の栃木市出身。
U・Jターンともいえるのだが、もともと日光に戻ってくるつもりはなかったそう。
その理由として「仕事がないだろう」という先入観が少なからずあったようだ。

「日光でウェブや映像制作の求人がないか、なにげなく見たこともあったのですが、
人材を募集するほどのところは見当たらなくて、現状を知りようがなかったんです。
でもせっかく会社を立ち上げたのだから、
何かおもしろいことをしたいと思い、地元の同級生に声をかけて
プロモーションビデオを撮らせてもらうことにしたんです」(隆浩さん)

麻紀さんが小来川で一番好きな場所だという円光寺。石段を上がった先で眺める山並みも美しい。

麻紀さんが小来川で一番好きな場所だという円光寺。石段を上がった先で眺める山並みも美しい。

その同級生というのが、日光の天然水を使って上質なあんこを製造している
〈黒須製餡所〉の3代目、黒須崇浩さん。
隆浩さんは東京で映像制作チームを結成して、日光へ。
ロケハンも兼ねてみんなで鬼怒川温泉に泊まり、
黒須さんのところでものづくりのこだわりを聞いたり、
日光の自然環境を映像に収めたりしていくうちに、あることにふと気がつく。

「高校時代まで毎日当たり前に見ていたはずの景色なのですが、
日光って実はすごくいいところだなと思えたんです」

隆浩さんの興味が地元に向き出したのと時を同じくして、
麻紀さんは移住関連の仕事をしていた友人を通して地域おこし協力隊の制度を知る。
そして栃木県内のさまざまな地域を見ていくなかで、
冒頭のように小来川にひと目惚れして、2017年4月の着任を機に移住することに。
小来川はそもそも移住者が珍しいうえに、
地域おこし協力隊を迎え入れるのは初めての試みだった。

円光寺の住職と奥様と。移住して間もない頃、「いつでもお茶を飲みにいらっしゃい」のひとことが心にしみたという麻紀さん。奥様からは漬物づくりや味噌づくりを教わっている。

円光寺の住職と奥様と。移住して間もない頃、「いつでもお茶を飲みにいらっしゃい」のひとことが心にしみたという麻紀さん。奥様からは漬物づくりや味噌づくりを教わっている。

「狭い地域ということもあって、知らない人が歩いていると、
みんな振り返って不思議な目で見るんです(笑)。
だから私がどうして小来川に来たのか、
地域おこし協力隊とはどういう存在なのかを知っていただくのが先決だと思い、
『協力隊通信』という広報誌をつくって、
自作の似顔絵入りの名刺とともに263全戸に手配りすることにしたんです。

そしたら初対面なのに『よく来たねえ、お茶飲んでいきな』と言ってくださったり、
採れたての野菜をもらったりして、全然進まなくて……。
結局すべて回るのに2か月くらいかかってしまいました(笑)。
でもそのおかげでみなさんに覚えてもらうことができました」

デザインもイラストもすべてひとりで手がけているという『協力隊通信』。小来川のコミュニティに溶け込むことができたのは、麻紀さんの明るくオープンな人柄も大きいようだ。

デザインもイラストもすべてひとりで手がけているという『協力隊通信』。小来川のコミュニティに溶け込むことができたのは、麻紀さんの明るくオープンな人柄も大きいようだ。

上勝町のごみまで資源にする
〈RISE & WIN〉のクラフトビール。
山奥に人が集まる斬新なしかけとは?

自然のなかに突然現れる地域密着クラフトビール工場

徳島県の山奥の上勝町に、突如として現れるユニークな形をした建物。
その奇妙さは周囲ののどかな風景にインパクトを与えているが、
よく見ると味のある木材が多く使用されていて、マッチしていないこともない。

特徴的な開口部が印象的なショップ兼ブルワリー。〈中村拓志 & NAP建築設計事務所〉による建築設計だ。

特徴的な開口部が印象的なショップ兼ブルワリー。〈中村拓志 & NAP建築設計事務所〉による建築設計だ。

さらに目を凝らしてみると、使われている木材は窓枠や机のリユースなのだ。
それらは上勝町にあるごみステーションから集められたもの。
まちに沈殿している思い出や歴史を、新しい価値として生まれ変わらせた。

中央の“空き瓶シャンデリア”はもちろん、壁には棚机がそのまま設置されている。

中央の“空き瓶シャンデリア”はもちろん、壁には棚机がそのまま設置されている。

それが〈RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store〉(以下、RISE & WIN)。
店名のとおり、クラフトビールを製造販売し、現在4年目を迎えている。
主力のビールは〈KAMIKATZ LEUVEN WHITE〉だ。
上勝の特産である柚香という柑橘を香りづけに使用している。
しかも果汁が搾られたあとの皮を利用。地産地消であり、無駄もない。
ほかにも〈KAMIKATZ IPA〉は、上勝の名産である乳酸菌発酵の上勝晩茶を
使用するなど、地域性を打ち出したビールを展開している。

〈LEUVEN WHITE〉や〈IPA〉などの定番に加えて、このときに発売していたのは〈Morning Summer〉。

〈LEUVEN WHITE〉や〈IPA〉などの定番に加えて、このときに発売していたのは〈Morning Summer〉。

上勝の野菜や鹿肉、豚肉を練り込んだ自家製ホットドッグのプレートと、ビーフブリスケットサンドプレート。

上勝の野菜や鹿肉、豚肉を練り込んだ自家製ホットドッグのプレートと、ビーフブリスケットサンドプレート。

最近は海外のブルワーが訪れ、ここでビールを仕込んでいくことも多いという。
そのなかには、普段は口にすることがないような変わったビールもある。
徳島の海水から採った塩を大量に利用するゴーゼビールや、
メキシカンチリと上勝の柑橘を使ったビールなど、
地域の原材料と外国人ブルワーの感性が出会うラボのようにもなっているのがおもしろい。
なかには長い時間かかるビールもあったよう。代表の田中達也さんが教えてくれた。

「上勝晩茶を発酵させる使用済みの桶を譲ってもらい、
そこに麦汁を入れて醸すビールをつい先日仕込みました。
ただし2年間かかるらしいです(笑)」

火をおこしながらインタビューに答えてくれた代表の田中達也さん。

火をおこしながらインタビューに答えてくれた代表の田中達也さん。

ほかにもユニークなビールをたくさんつくっている。
さまざまなものを実験的につくってみる気持ちが強いようだ。
そんな遊び心が表れた第2工場も昨年オープンさせた。
〈KAMIKATZ STONEWALL HILL CRAFT & SCIENCE〉と名づけられた工場は、
ターナー賞を受賞したこともあるイギリスの建築集団〈Assemble Studio〉の
手によるものだ。この工場ができて以来、生産能力が飛躍的に増え、卸し業も開始。
上勝産のクラフトビールが全国へと広がっていくことになった。

あえて統一されていないひとつひとつの窓枠がいいアクセント。

あえて統一されていないひとつひとつの窓枠がいいアクセント。

〈スクール・ナーランダ Vol.4〉 世界遺産、西本願寺で 皆川明さんら豪華講師陣が 現代版寺子屋を開講!

京都・西本願寺で、僧侶やクリエイターに学ぶ1日

2019年2月9日(土)・10日(日)、京都の西本願寺にて
〈スクール・ナーランダ Vol.4〉が開催されます。
これは2017年に開講した、こころの「軸」をつくるための学びの場。
今年は「十人十色の価値観が表現できる社会を真剣に想像してみる」をテーマに、
僧侶や豪華クリエイターらが講義やディスカッション、ワークショップを行います。

今回の講師は〈ミナ ペルホネン〉を主宰する
ファッションデザイナー・皆川明さん、
日本を代表するコンテンポラリーダンサーのひとり、島地保武さん、
進化論や科学技術と社会のあり方を研究する佐倉統さん、
Twitterの恋愛妄想ツイートが話題となっているフリーライターの夏生さえりさん、
浄土真宗本願寺派僧侶であり、臨床心理士でもある武田正文さん。

〈minä perhonen〉代表、デザイナー、皆川明さん。Photo:takashi okano

〈minä perhonen〉代表・デザイナー、皆川明さん。Photo:takashi okano

ダンサー・振付家、島地保武さん。Photo:ryu endo

ダンサー・振付家、島地保武さん。Photo:ryu endo

フリーライター、夏生さえりさん。

フリーライター、夏生さえりさん。

ユネスコ認定の世界遺産であり、国宝や国の重要文化財を数多く有する西本願寺を会場に、
非公開の建造物をめぐる特別解説ツアーやお香や念珠のワークショップも行われます。
さらにお昼は、本願寺 の「お斎(おとき)」として出される精進料理が提供されるのだそう。

参加者同士のディスカッションも毎回白熱

参加者同士のディスカッションも毎回白熱。(2017年京都・ 西本願寺でのスクール・ナーランダの様子)

教室となる〈伝道院〉

教室となるのは、伊東忠太がデザインした国の重要文化財〈伝道院〉。

本願寺の〈お斎〉

本願寺の〈お斎〉。

温泉街に新たな交流拠点!
空き家リノベ第1号は、
陶芸家とデザイナーと旅館若旦那によるカフェ

内と外がつながるカフェに人が集まる

長門湯本温泉に〈cafe & pottery 音(カフェ・アンド・ポタリィ・おと)〉
という名のカフェが2017年8月に誕生した。
〈長門湯本温泉〉再生プロジェクトによる、
空き家リノベーションの第1号である。温泉街のほぼ中心にあり、
音信(おとずれ)川を望むロケーションだ。

築50年ほどの木造住宅を、地域の有志でカフェにした。
通りからは店伝いに川の気配が感じられ、
外と内がつながっているような空間である。
ガラス戸を開け放していると、時折鳥が迷い込んでくる、
そんなのどかなカフェだ。
店内は漆喰の壁やウッドデッキのテラス、古木を利用した家具をはじめ、
手仕事のぬくもりにあふれている。

〈cafe & pottery 音〉。風が吹き抜ける心地よい空間。

〈cafe & pottery 音〉。風が吹き抜ける心地よい空間。

リノベーションで空き家がカフェ&ギャラリーに。

リノベーションで空き家がカフェ&ギャラリーに。

この場所を交流拠点にしようと考えたのは、
同プロジェクト推進リーダーの泉 英明さん(第4回参照)だ。
空き家の活用に役立つし、何より眺めがいい。
泉さんは長門湯本での活動を始めた2017年春、
長門市役所の松岡裕史さんらに空き家利用を提案した。
その時はまだカフェになるとは決まっていなかった。

松岡さんは以前より、年々増える空き家の調査を徹底する必要性を感じていた。
そこは温泉街に人を呼び込む拠点になるし、
賑わいもお金も生み出せる可能性を秘めた場所だからだ。
とはいえ、空き家の問題はデリケートだ。まず、持ち主の多くは県外にいる。
地元の年配者などに相談を重ねて、件の家主から了承を得ることができた。

異業種6人でカフェを運営する会社を創立

場所の確保はできた。ではどう使うのが最善か。
実は長年、地域の若手を中心にして、とある空間構想があった。
それは〈萩焼深川窯(ふかわがま)〉のサテライトショップだった。
深川窯は長門湯本三之瀬(そうのせ)地区に360年ほど前、
萩藩の御用窯として誕生した萩焼の窯元で現在は5軒の窯元がある。

水と緑豊かな三之瀬の谷に萩焼深川窯の5軒の窯元がある。

水と緑豊かな三之瀬の谷に萩焼深川窯の5軒の窯元がある。

長門湯本温泉・大谷山荘の大谷和弘さん(第5回参照)は、
「世界に誇る伝統の焼き物を、
旅館の外でも気軽に見ていただける場所が地元にあるといいなと思っていました。
できれば萩焼深川窯の器を使ったカフェを併設して、
ここに暮らす私たちも一服できるようだといい。
そういう案はずっと仲間内でありました」と話す。

また旅館〈玉仙閣〉の伊藤就一さんは、
「『温泉街に気軽に休める場所がない』というお声は
お客様からよくいただいておりました。
身内からも、うちの若女将からは長年、『カフェがないのは寂しい。残念だ』
と言われていました」と話す。
大阪から長門に嫁いだ〈玉仙閣〉若女将の伊藤昌代さんは、
バックパッカーとして全国を巡った旅好き。
旅先にあるとうれしいもののアイデアがいろいろと浮かぶそうだ。

外からの訪問者にとって、
カフェはその土地に親しむ入り口のような場所かもしれない。
ひと息ついて地図やスマホを広げて、さてどこを巡ろうかなどプランを練る。
まちにすてきなカフェがあるかは昨今、旅の大事な要素になっている。
特に女性には!

〈cafe & pottery 音〉のロゴマーク。音信川が流れる谷あいの温泉地・長門湯本温泉がモチーフ。

〈cafe & pottery 音〉のロゴマーク。音信川が流れる谷あいの温泉地・長門湯本温泉がモチーフ。

「交流拠点としてのカフェ構想」は随分前からあったものの、
人材不足や運営コストの問題から実現には至らなかった。
しかし官民連携の温泉街再生プロジェクトである。今回は違った。
「これが最後のチャンスかもしれない」と、
関わる者は並々ならぬ決意で取り組んでいる。

行政職員からの激励もあり、先の大谷さんと伊藤さんは
萩焼深川窯の次世代に声をかけた。幸いにもこの10年、
萩焼の若手が外での勉強を経て故郷へ戻っていた。
「温泉街で“器をテーマにしたカフェ”を一緒にやらないか。
そぞろ歩きの拠点になるような場所づくりを、
ひとりひとりが経営者の意識を持って運営していこう」と。

そうして〈cafe & pottery 音〉を営む〈合同会社 おとずれプランニング〉が誕生した。
メンバーは代表者の大谷和弘さん、伊藤就一さんを筆頭に、
萩焼深川窯から〈田原陶兵衛(たはらとうべえ)窯〉の田原崇雄(たかお)さん、
〈坂倉新兵衛(さかくらしんべえ)窯〉の坂倉正紘(まさひろ)さん。
長門市在住のグラフィックデザイナー・白石慎一さんと、
長門市で花屋やカフェを営む山村亨(あきら)さんが後に加わった。

店名に込めた思い〜〈cafe & pottery 音〉

店の最終的な名付け親は白石さんだった。
「音信川沿いなので“音”の漢字を使いたい。
“音カフェ”もいいけど、カフェと同時に
萩焼深川窯のギャラリーとしての役割も重要です。
メンバーで話し合い、〈cafe & pottery 音〉に決まりました」

〈cafe & pottery 音〉。視覚的にデザイン性を感じる。
地元では、親しみを込めて「音(おと)」と呼ばれているのもなんだかいい。

グラフィックデザイナー・白石慎一さん。カフェのテラスで自身のUターンの経緯やプロジェクトへの思いをうかがった。

グラフィックデザイナー・白石慎一さん。カフェのテラスで自身のUターンの経緯やプロジェクトへの思いをうかがった。

「テーブルやカウンター、陳列棚は、
坂倉新兵衛先生と田原陶兵衛先生の工房にあった、
樹齢を重ねた一枚板をご好意でいただきました。
それを萩市の家具職人、中原忠弦さん(中原木材工業)にお願いして、
古材に新たな命を吹き込んでもらいました」と白石さん。

陶芸家の坂倉正紘さんは、
「まさか自分がカフェをやるとは思っていませんでした」と胸の内を語る。「だけどやるからには徹底する」と決心したという。
「長門湯本温泉を再開発するタイミングで、
自分も何か動き出すべきでないかと考えていましたから」

萩焼深川窯の窯元には、作品を展示販売するギャラリーがある。
茶陶として発展した歴史から茶道具が中心で、高価な品が揃う。
工房内にあるため、ふらりと訪ねるにはどこか敷居が高く感じられる。

それを踏まえて〈cafe & pottery 音〉では、
気軽な「日常の食器」をテーマに萩焼深川窯の3人の若手作家が創作に励む。
カフェを運営する田原さんと坂倉さん、
そして坂倉善右衛門窯の坂倉善右衛門さんだ。

「店内の色調や照明、展示台なども、みんなでアイデアを出し合いました」
と坂倉正紘さん。
「山口県でリノベーションを数多く手がける木村大吾さんに相談しながら、
地元大工の池永正成棟梁に専門的な橋渡しをしてもらい、進めていきました」

職人に指導を仰ぎながら、皆で一生懸命漆喰塗をした。

職人に指導を仰ぎながら、皆で一生懸命漆喰塗をした。

木村大吾さんは泉さんのまちづくりの旧友で、
山口県で住宅の新築・改装を行う一級建築士である(金剛住機株式会社)。
カフェのプランニングなどに関わった木村さんは、
「歩道と川を結びたいと思いました。向こう側が見えていると、
店に入りやすくなるんです。オーナー陣から『自分たちで〈DIY〉をしたい。
予算削減につなげたい』と要望があり、
みなさんへの指導も地元の工務店にお願いするかたちをとりました」と話す。

「カフェのリノベーションをきっかけに地域の若手がひとつにまとまった気がする」と、ある行政職員は話す。

「カフェのリノベーションをきっかけに地域の若手がひとつにまとまった気がする」と、ある行政職員は話す。

図面が仕上がり、オープンまでは4か月ほど。
改装は進み、住宅の壁や天井板、畳などが取り払われ、
閉ざされていた和室に外からの光が降り注いだ。
〈cafe & pottery 音〉の当時のFacebookページを見ると、
工事中の写真が並び、空間は人の手でこうも変わっていくのかと感動する。みなさんの充実ぶりが笑顔から伝わる。

〈AREA INN FUSHIMICHO〉 瀬戸内の入り口となるゲストハウスが 福山市にオープン

広島県福山市を旅の新たな玄関口と捉え、もっとディープな瀬戸内の旅、
日本の旅を提案する〈せとうちディープラインプロジェクト〉が、
福山駅前の伏見町に、ゲストハウス
〈AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE〉をオープンしました!

福山市伏見町

かつて日本屈指の繊維問屋街として栄えた福山市伏見町。
ディープなカルチャーが根付く福山の、まちに残された建物を客室としてリノベーション。
細い路地の奥にあるレセプションでチェックインを済ませたら、
まちなかに点在する客室へ移動するというシステムです。
周辺の飲食店を宿の食堂のように利用するなど、
まち全体を「まちやど」として楽しむことができます。

岡山県津山市〈PORT ART &DESIGN TSUYAMA〉 暮らしに近いアートギャラリーが誕生

2018年10月、岡山県津山市に芸術文化の交流拠点
〈PORT ART&DESIGN TSUYAMA〉がオープン。
なまこ壁や虫籠窓(むしこまど)など古き良き意匠がそのまま残る
〈城東町並み保存地区〉と地続きで、
現代アートを味わえる空間が生まれました。

岡本常秀さんと中野由紀子さんのガラス展の様子

岡本常秀さんと中野由紀子さんのガラス展の様子。作品の購入も可能。市民ギャラリーとしての貸館利用もOK。

これまでに、現代美術家の太田三郎さんの作品展やガラス作家の岡本常秀さんと
中野由紀子さんの二人展を開催。12月にはクリスマス・マーケットを行うなど、
地元作家を中心に企画や展覧会が目白押しです。

木造の本館、ラウンジ

木造の本館、ラウンジ。銀行時代から使われていた欅の一枚板カウンター(約8m)は見所のひとつ。

赤レンガ倉庫

歩いて回るだけでも気持ち良い赤レンガ倉庫

こちらは、旧妹尾銀行林田支店として大正9年に建設され、
当時では最高級の建築木材「欅」「屋久杉」などが
ふんだんに用いられている贅沢な建物。

そうした神社仏閣級の豪奢な建築と、
大正ロマンを感じさせる赤レンガ倉庫が見事に調和。
その佇まいの美しさだけでも一見の価値ありです。

女将のおせっかいがさく裂! 星野リゾートで出会いイベント、 OMO5 東京大塚〈そばこん〉

そもそもの始まりは、創業37年の蕎麦屋の女将さんの善意から

山手線と都電が交差する、ノスタルジックな街並みの東京・大塚にオープンした
カジュアルな観光ホテル〈星野リゾート OMO5 東京大塚〉が、
ホテルラウンジと蕎麦屋〈長寿庵〉を会場に、
出会いイベント〈そばこん〉を開催します!

2015年のそばこんで出会った山田さんご夫妻 

2015年のそばこんで出会った山田さんご夫妻 

〈そばこん〉は2013年に、〈OMO5 東京大塚〉から徒歩約5分に位置する
創業37年の蕎麦屋の女将さんの善意で始まった婚活パーティー。

実は超人気のイベントで、告知をするとすぐ満員になってしまうそう! 
今までに、20組以上のカップルが結婚に至っているそうなんです。
運が細く長く続く縁起物とされる蕎麦のおかげ!? 
参加者の5割近くがカップル成立という驚異の成功率を誇っています。

各月のカップル成立数を飾ったボード

今回は、〈OMO5 東京大塚〉宿泊者限定のイベント。
世話焼きな女将が、ぐいぐいと二人の仲をとりもってくれます!

女将がおしゃべりタイムを仕切ってくれます

〈そばこん〉が行われるのは12月16日ですが、参加者は前日の
12月15日にチェックイン。前日には、女将との面談が行われるんです。

面談といっても集団で和やかに行うので、堅苦しいものではありません。
ちなみに、よい出会いに繋がる心得もアドバイスしてくれます。
この女将面談がマッチング率を上げるカギだという説もあるそう。
当日は、参加者全員と必ずおしゃべりを楽しめるように、女将が仕切ってくれます。

厚真の“ために”ではなく、
厚真“で”何かをしてほしい。
ローカルベンチャースクール、募集再開

未来を劇的に変えるために必要なこととは?

9月6日未明に起きた北海道胆振東部地震から3か月が経とうとしている。
震度7を観測した厚真町では、大規模な土砂崩れが発生し、36名の命が失われた。
未だに避難所で暮らす人々もおり、穏やかな生活が戻っているとはいいがたいが、
すでに新しい厚真をつくっていこうとする動きは始まっている。

そのひとつは、
〈厚真町ローカルベンチャースクール(以下、LVS)2018〉の募集再開だ。
LVSとは、厚真町役場と岡山県の西粟倉村に本社のあるエーゼロが共同で進めている、
移住と起業を促進するためのプログラム。
エントリーした参加者の事業プランをスクールでブラッシュアップしていき、
採択されれば、実際に厚真町に移住して起業、あるいは支援を受けながら
起業準備や地域での就職を検討することができるというものだ。

震災は、今年3期目となるLVSのエントリー募集を始めた矢先に起こった。

北海道厚真町

役場はLVSの募集を一時は中止した。
このスクールを担当する産業経済課の宮久史さんによると、
「まずは人命救助。その後の復旧作業。住民のみなさんの生活を少しでも早く
安定させることだけに意識を集中させたい」という考えからだった。
しかし、2か月ほど経ち住民の生活再建に全力で取り組む一方で、
町外の人々の力を取り込むことの重要性を強く感じるようになったそうだ。

「僕は多様な人が集まってくることで、
『持続可能な社会』となる力を高めていきたいと思っています。
この1、2年のふるまいによって、10年後、20年後の未来が劇的に変わる可能性がある。
復興のスピードを加速させるのは、
町外の人材をどう活用するかにかかっていると考えました」

厚真町役場産業経済課の宮久史さん

厚真町役場 産業経済課の宮久史さん。

12月のLVSのエントリー締め切りに先駆け、
11月24日、25日には〈厚真町の今を知る見学会〉が開催された。
この見学会は、〈ハスカップファーム山口農園〉代表の山口善紀さんと、
馬搬(ばはん)という馬を使った伝統的な林業を行う西埜将世(にしのまさとし)さんの
震災の体験談を聞くとともに、
土砂被害の最も大きかった吉野・富里地区をめぐるという半日間のプログラムだ。
1日目の見学会に集まったのは15名ほどで、
道内だけでなく東京から駆けつけた参加者もいた。

この見学会で何より衝撃を受けたのは、土砂被害の現場をこの目で見たことだ。
土砂で流された倒木や家屋の搬出作業は急ピッチで進められているものの、
土砂崩れのすさまじいエネルギーの爪痕は生々しく残っていた。
宮さんによると、地震発生のわずか数秒後には崩落が起こったそうで、
逃げる間もなくその下敷きとなった人たちがいたという。
被害は役場の職員やその家族にも及んでおり、
見学会の案内役となった宮さんをはじめとする役場のみなさんの心中には、
被害現場を前にして、きっとさまざまな想いがこみ上げていたに違いない。
にもかかわらず、しっかりと前へ進もうとする意志がヒシヒシと伝わってきた。

「埋蔵文化財の発掘調査によると、
約4000年前に今回の地震に近い規模の地震が発生していたことがわかっています。
何千年というスケールで考えれば、
地震があったからこそいまの厚真があるといえます。
地震も含め、自然とともに生きるまちとしての価値を生み出したいと考えています」

日高幌内川が山の崩落によってせき止められ、土砂ダムも生まれた。
地形がまったく変わってしまうようなダイナミックな自然の営みを前に、
宮さんはこの震災に自分たちが立ち会っていることの意味を考えていた。

〈とおりゃんせ KANAZAWA FOODLABO〉 金沢市片町に現代版屋台村がオープン! すべてキャッシュレス決済

〈magazzino38 fatto a mano〉代表

金沢市片町に、現代版屋台村がオープン

2018年12月13日(木)、金沢の中心部にある繁華街、片町に
現代版屋台村〈とおりゃんせ KANAZAWA FOODLABO〉がオープンします!

出店者は海老専門店や燻製バー、イタリアン、おばんざいなどの8店舗。
この一角にはかつて小橋菅原神社という神社があり、
神社に隣接する参道は「とおりゃんせ通り」と呼ばれていたそう。
ところが近年では、利便性に富んだ立地でありながら空き物件となっていました。

〈とおりゃんせ KANAZAWA FOODLABO〉ロゴ

〈燻し屋 らむ〉バーテンダー

〈燻し屋 らむ〉バーテンダー

〈季節のおばんざい 中にし〉亭主

〈季節のおばんざい 中にし〉亭主

〈和ビストロ 久遠〉シェフ

〈和ビストロ 久遠〉シェフ

今回は、そこに「屋台」という言葉から思い浮かべる赤提灯ではなく、
無機質で現代的な建物が立ち並び、これまでにない屋台村を展開。しかも支払いは、
電子マネーやカードのみの「キャッシュレス決済」を採用するとのこと。
一体どんな場所になるのか、楽しみですね。

(※クレジットカード・電子マネーがない場合は、
コンビニエンスストア等でプリペイド式の電子マネーをご購入ください)

外観イメージ

外観イメージ

〈中国料理とシェリー酒 西華房〉

〈中国料理とシェリー酒 西華房〉

実は養殖には中山間地が適していた!?
〈森のうなぎ〉が目指す
サステナブルなうなぎとは?

実は謎多き、うなぎの生態

〈森のうなぎ〉は養殖うなぎのブランド。
岡山県・西粟倉村でローカルベンチャー育成事業を行う〈エーゼロ〉が昨年5月に始めた事業だ。
里山にある廃校を利用し、体育館に設置した水槽でうなぎを育てている。
なぜうなぎの産地でもないこの場所なのだろうか。
それは西粟倉が林業の村ということと深く関係している。

「村の製材業で木の端材がたくさん出てくるので、
それを使って新しい事業や産業をつくっています。
うなぎの養殖には温かい水の環境が必要で、その熱源に端材が利用できるのです」
と教えてくれたのは、
〈エーゼロ〉自然資本事業部として〈森のうなぎ〉に携わっている岡野 豊さん。

会社が入っているのは旧影石小学校。黒板に書かれている校内マップを使って案内してくれた〈エーゼロ〉の岡野 豊さん。

会社が入っているのは旧影石小学校。黒板に書かれている校内マップを使って案内してくれた〈エーゼロ〉の岡野 豊さん。

世の中に出ているうなぎは99%が養殖。
しかしうなぎは一般的に完全養殖ではなく、「蓄養」に近い。
つまり卵から育てることはできず、稚魚を海からとってきて育てているのだ。
すべてが天然由来なので、稚魚をとればとるだけ、
うなぎの数は少なくなっていくのである。
現在は絶滅危惧種に認定されており、
このままだと数十年後には絶滅してしまうともいわれている。

日本で食べられているニホンウナギの稚魚はグアム沖からやってきて、
日本や東アジアの川を上っていく。
グアム沖で生まれていると判明したのも2006年と最近のことだ。
どのくらいのうなぎが日本に来ていて、
どのくらいのうなぎがグアム沖に戻っているのか、という数字はわかっていない。
ちなみに昔から日本には「うなぎは山芋が化けている」という言い伝えがあり、
アリストテレスは「生き物には3種類いる。卵を産む生き物、子どもを産む生き物、
そしてうなぎという生き物だ」と言い、「泥から自然発生する」と考えていたという。
うなぎはこんなにたくさん愛され、消費されているのに、
そもそも謎に包まれた部分が多い生き物なのだ。

1尾ずつ手焼きしている〈森のうなぎ〉の〈手焼き蒲焼き 蒸しあり〉。

1尾ずつ手焼きしている〈森のうなぎ〉の〈手焼き蒲焼き 蒸しあり〉。

〈俵ヶ浦と佐世保〉ツアー& アイデアソン開催! 渡鳥ジョニーさんらと考える、 俵ヶ浦半島を未来に つないでいくアイデア

12月8日(土)・9日(日)、長崎県佐世保市にて
〈俵ヶ浦と佐世保〉ツアー&アイデアソンが開催されます。
これは、さまざまな分野で活動する方たちとともにフィールドワークを行い、
俵ヶ浦半島における、事業の種を考えるツアーとアイデアソン(※)が一体になったイベント。

※アイデアソン:アイデアとマラソンを組み合わせた造語。あるテーマについて、グループでアイデアを出し合いまとめていくイベント。

〈俵ヶ浦と佐世保〉ツアーメインイメージ

今回のツアーとアイデアソンでは、
次の3つのテーマごとにグループに分かれ、フィールドワークを行います。

1. 移動する半島宿? 不可能を可能にする宿づくり

2. 半島の一次産業の価値を上げるには? 半島とまちなかをつなぐ食のアイデア

3. 半島から考える未来の学びの可能性

たとえば「1. 移動する半島宿? 不可能を可能にする宿づくり」では、
プロジェクトリーダーの渡鳥ジョニーさんとともに、
半島における宿泊施設の可能性にフォーカス。

渡鳥ジョニーさん

プロジェクトリーダーの渡鳥ジョニーさん。

豊かな自然に恵まれ、年間30万人以上の観光客が訪れる俵ヶ浦半島は、
自然環境や営農環境を保全するため、すべての地域が
「市街化調整区域」に指定されているため、利活用のハードルが高いのだそう。

俵ヶ浦半島

俵ヶ浦半島

そこで出て来たのが、
都市計画法や建築基準法の対象とならない「移動する宿」というアイデア。
このグループでは、「移動する宿」というアイデアを起点とし、
俵ヶ浦半島ならではの宿泊施設づくりの可能性について考えていきます。

「2. 半島の一次産業の価値を上げるには? 半島とまちなかをつなぐ食のアイデア」
のプロジェクトリーダーは内堀敬介さん。
このグループでは、食や一次産業に興味を持つ参加者とともに、
半島の一次産業の価値向上を目指し、さまざまなアイデア出しを行う予定です。

「3. 半島から考える未来の学びの可能性」
のプロジェクトリーダーを務めるのは、テンダーさん。
このグループでは、「持続可能性」「生涯学習」などさまざまな観点から、
半島における未来の学びの可能性を考えていきます。

内堀敬介さん

プロジェクトリーダーの「朝食屋コバカバ」内堀敬介さん。

テンダーさん

プロジェクトリーダーの「ヨホホ研究所主宰/ダイナミックラボ」テンダーさん。

佐賀県〈ピアノの駅プロジェクト〉。 デビッド・マシューズら 世界的ピアニストがライブを開催!

ジャズ好きにはたまらない、豪華ゲストを招いたライブイベントが
12月21日(金)、22日(土)に佐賀県で開催されます!

デビッド・マシューズ氏。

デビッド・マシューズ氏。

カイル・シェパード氏。

カイル・シェパード氏。

注目のゲストは、世界的ジャズピアニストのデビッド・マシューズ。
〈サイモン&ガーファンクル〉の音楽監督として
グラミー賞やプラチナディスクを数多く受賞し、
ジャズバンド〈マンハッタン・ジャズ・クインテット〉のリーダーも務めています。
さらには、南アフリカが生んだ“アフリカン・ピアノの継承者”
カイル・シェパードを迎える贅沢さです。

21日(金)は佐賀市〈アバンセ円形ホール〉で2本だてのコンサートを、
22日(土)は小城市のJR小城駅で“音楽寺子屋”と題した
コンサートとトークショーを行います。
22日のイベントは入場無料だというのが信じられません……。

過去にJR小城駅で行われたコンサートの様子

過去にJR小城駅で行われたコンサートの様子。

悩める城下町、 飫肥(おび)が立ち上がる! 地域資産を活用する祭典 〈DENKEN WEEK〉

歴史的建造物が空き家に…。地域資源はどう活かす?

宮崎県日南市にある城下町、飫肥(おび)地区。
重要伝統的建造物群保存地区にも指定される美しいまちなみですが、
昨今は歴史的建造物の空き家問題や、地域資源を活かしきれずに
外部への発信が不足している課題に悩んでいます。

そんな悩める城下町が、飫肥城下町全体をフィールドにした、
食、音楽、芸術の祭典〈DENKEN WEEK〉を、
2018年10月13日(土)~21日(日)にわたって開催しました。
イベント名にも含まれる「DENKEN」とは、伝統的建造物群保存地区の略。
城下町に点在する有形文化財を活用して、地域の歴史や文化を魅せる祭典です。
今年で2度目の開催、今年の来場者数はなんと1万人を超えました。

〈武家屋敷 伊東邸〉で行われた〈DENKEN gastronomie〉

小川智寛シェフが腕をふるったコース料理

小川智寛シェフが腕をふるったコース料理

DENKEN ガストロノミー

DENKEN ガストロノミー

〈DENKEN WEEK〉で行われたコンテンツのひとつが、
廃屋だった古民家を再生させてレストランにした
〈武家屋敷 伊東邸〉で行われた〈DENKEN gastronomie〉。

小川智寛シェフが腕をふるったコースは25000円と高額ですが、2日間とも完売。
飫肥らしさを再考した日南の食とシェフの技術の融合が披露されました。

無印良品のお年玉!〈福缶 2019〉 日本各地の手づくり縁起物・ 48種類のどれかが缶の中に

無印良品から新年のお年玉! 2019年1月1日(火)より、
福島の赤べこや、香川の高松張子ウリ坊など、
日本各地の縁起物を缶に詰め込んだ〈福缶〉が販売されます。

福島の赤べこ

福島の赤べこ

日本の地域性の面白さを知ってもらうことを目的にした
〈福缶〉は、2012年正月にスタート。
きっかけは、震災復興の東北を応援したいという想いを込めて、
東北4県(青森、岩手、宮城、福島)の縁起物、14種類を缶詰にしたことでした。
2019年の〈福缶〉には、48種類の郷土玩具が用意され、
その中のどれか1種類が入っています。

各地の縁起物には全てに意味があり、さまざまな願いが込められています。
その土地ならではの生活や信仰から生まれ、
土地柄に根ざした特有の面白さと美しさを兼ね備えています。

1冊の交換日記から新しい恋を! 全く新しい婚活キャンペーン 〈結日記〉スタート

長野県茅野市は、八ヶ岳連峰、蓼科湖、白樺湖などの
雄大な自然が広がる、人口約5万5千人の街。

このたび、そんな茅野市が、
全く新しい婚活キャンペーン〈結日記(ゆいにっき)〉をスタート! 
恋をしたい、結婚をしたいと考えている市内在住者と首都圏在住者が、
オリジナルの交換日記で交流を深めていく企画です。

結日記オリジナル日記帳の表紙

結日記

結日記

この〈結日記〉は、交換日記を使った出会いから始まる婚活キャンペーン。
恋愛対象や希望に応じてカップリングされた10組が、
オリジナルの交換日記で交流を深めていきます。

結日記で公開されるのは、ニックネームとプロフィールだけ。
実際に相手を特定できるような、本名、写真、SNSは
開示されないルールになっています。
なんと実際に相手に会えるのは、来年の3月(予定)!

結日記の仕組みイメージ図

この企画のために、オリジナル日記帳が制作されました。
聞きづらい質問や相手の価値観を知ることができる仕掛けが用意されています。
お互いのことを知り合う道標となるようなテーマページや、
自由に記載できるページなどで構成されており、
ふたりは郵送で日記を交換して交流を深めることになります。
(日記の送り合いは茅野市が間に入ります)

交換日記が始まるのは2018年12月中旬から。
文字だけで交流を深め、「会ってみよう」と思ったふたりは、
茅野市の名所、御射鹿池(みしゃかいけ)にて出会うことができるというわけです。

成功の鍵は“生態系”!?
「醸造するまち」遠野の仕掛け人たち

遠野市とキリン。長い時間をかけて“丁寧な”関係を築いてきた。

ビールの原料として使われるホップ。
名前くらいは聞いたことがあるかもしれないが、
実際に見たことのある人はどのくらいいるだろうか。
今、ホップの一大生産地である岩手県遠野市に全国から多くの人が集まっている。
また、世界108都市で展開しているシティガイド『タイムアウト』にも
遠野が取り上げられるなど、海外からも注目され始めている。
目的は「ビアツーリズム」だ。
夏には5メートルにも及ぶホップ畑のグリーンカーテンを見学し、
ホップ自体を手に取ることもできる。

ビールというと工業製品のように思われているかもしれないが、
遠野に来ると、れっきとした農業から生まれていることがわかる。
ホップ畑からホップの1次加工場、
ビールづくりをしている〈上閉伊(かみへい)酒造(ZUMONAビール)〉や〈遠野醸造〉まで、
完成までの一連の流れを見ることが可能だ。

とれたてのホップ!(写真提供:キリン株式会社)

とれたてのホップ!(写真提供:キリン株式会社)

グリーンカーテンは高さ5メートルにも及ぶ。(写真提供:キリン株式会社)

グリーンカーテンは高さ5メートルにも及ぶ。(写真提供:キリン株式会社)

こうしたプロジェクトやイベントに至るには、歴史がある。
遠野市は55年前から飲料メーカーの〈キリン〉と関係性を構築してきた。
特に転機となったのは、2004年に発売されたビールだ。

「『一番搾り とれたてホップ』に遠野産ホップがふんだんに使われることになって、
お互いに商品に対する思い入れが高まり、
遠野が“ホップの里”だとアピールしていこうというのがきっかけだと思います」
と説明してくれたのは、遠野市産業部六次産業室の菅原 康さん。
遠野市や遠野ホップ農協、キリンなどで組まれている
〈TKプロジェクト〉において、遠野市の窓口担当だ。

遠野市産業部六次産業室の菅原 康さん。

遠野市産業部六次産業室の菅原 康さん。

一方、キリンのCSV戦略部絆づくり推進室の浅井隆平さんは、
2013年から、復興支援の一環として遠野に通い始め、
今年(2018年)、新農業法人〈BEER EXPERIENCE株式会社〉の設立にともない
4月に移住してきた。
遠野に通い始めた当初、菅原さんをはじめ、市役所の関係者などと話しているうちに、
「遠野産ホップが本当に市民の誇りになっているのか!?」
と疑問に感じたという。

「そこで、もう一度、市民の誇りを醸成するために、こんなことができる、
というようなアイデアを菅原さんにぶつけていたんです。
すると良い反応をいただいて。
初年度の〈遠野ホップ収穫祭〉なんて準備期間3か月程度でやり切りました。
それがこのプロジェクトがブレイクスルーした瞬間かもしれません」(浅井さん)

キリンCSV戦略部絆づくり推進室の浅井隆平さん。

キリンCSV戦略部絆づくり推進室の浅井隆平さん。

キリンの浅井さんと遠野市の菅原さんは、
ほぼ毎日のように電話やメールなどでやりとりをしていたという。
市側でも農業や観光関係部署も巻き込み、単なる商品PRを超え、
持続可能なまちづくりへと変化していった。

「キリンとしても単にホップを絶やさないという目的だけではなく、
ホップやクラフトビールを通じて日本のビアカルチャーの未来をつくっていきたい。
だから新農業法人に出資だけして“遠野のみなさんがんばってください”ではなく、
日本産ホップの生産維持やブランド化=ビールの里構想の具現化を
遠野市民と一緒に推進していくために、本格的に人を派遣したということです。
それがないと、地域と持続的に関わることはできません」

こうして2015年に遠野市の行政や市民、ホップ生産者、キリンで
“ホップの里からビールの里へ”というキャッチフレーズのもと、
TONO BEER EXPERIENCE事業を発表し、さまざまな活動を繰り広げている。

浅井さんが着ていたTシャツロゴから遠野ホップ愛が伝わってくる。

浅井さんが着ていたTシャツロゴから遠野ホップ愛が伝わってくる。

〈魚で地域おこし会議 in 鎌倉〉 既存の枠組みを飛び出す、 魚業に関わるプレイヤーたち がトーク!

写真:細原裕香

2018年11月23日(金・祝)、鎌倉の〈まちの社員食堂〉にて、
さまざまな形で漁業に関わるプレイヤーたちをゲストに招き、
魚の生業の未来について語らうイベント
〈魚で地域おこし会議 in 鎌倉〉が開催されます。

〈魚で地域おこし会議 in 鎌倉〉ロゴ

本イベントを企画したのは、コロカルの連載「鎌倉ローカルラボ」でも
おなじみの編集者/ライター、原田優輝さんが関わる〈阿久根と鎌倉〉プロジェクト。

鎌倉で行われたイベントの様子

2017年、鎌倉で行われたイベントより

「鹿児島県阿久根市に唯一残る鮮魚店に後継者がいない」という課題を起点に、
全国的な課題となっている魚を生業とする人材の育成、
魚食の普及に取り組んでいるこのプロジェクト。

阿久根で漁業・水産業について実践で学び、鎌倉で鮮魚の販売をする、という
2拠点居住型の新しいワークスタイルを通じて、
これからの魚業を盛り上げる人材を育成することを目標にしています。
今回の〈魚で地域おこし会議〉は、この〈阿久根と鎌倉〉プロジェクトの
一環として行われるものになります。

下園正博さん(下薗薩男商店常務)

下園正博さん(下薗薩男商店常務)

長谷川琢也さん(一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン 事務局長)

長谷川琢也さん(一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン 事務局長)

堀田幸作さん(株式会社tasobi 代表)

堀田幸作さん(株式会社tasobi 代表)

今回イベントのゲストに招かれたのは、
既存の枠組みにとらわれずさまざまな形で魚業に関わるプレイヤーたち。

当日は〈阿久根と鎌倉鮮魚店〉プロジェクト紹介のほか、
阿久根にてショップ、カフェ、工場、宿泊施設を融合した
〈イワシビル〉をオープンした下園正博さん、
地域や職種を超えた漁師集団〈フィッシャーマン・ジャパン〉を
石巻で立ち上げた長谷川琢也さん、
〈ものすごい鯖〉の仕掛け人で、鎌倉在住の堀田幸作さんら
がそれぞれの取り組みを紹介。

イベント終了後は、希望者のみ同会場にて交流会を予定しています。
お申込みは申し込みページより。

脱サラ同級生でスタート!
岩手県一関ブランドの
“切りもち”づくり

一ノ関駅から西に20分ほど車を走らせると、
「厳美渓」という国の名勝天然記念物に指定されている名勝が。
滝・奇岩・甌穴(おうけつ)と変化にとんだ景色が広がり、
訪れる人を魅了する観光スポット。
「空飛ぶだんご」という、対岸からロープ伝いにだんごが運ばれてくる
名物茶屋で知る人も多いのでは?

厳美渓の美しさもさることながら、この一帯は
夏は緑、秋は黄金の海となる、広大な田んぼが続く美しい稲作地帯。
田んぼの多くは〈こがねもち〉という品種の“もち米”が栽培されている。

こがねもちの田んぼ。

こがねもちの田んぼ。

特に厳美渓近くにある道の駅の裏手の田んぼは、
ほぼすべてがこがねもちの作付け地。
約47ヘクタール、おおよそ東京ドーム10個分にもなる
もち米の田んぼを管理するのは〈一関もちの里生産組合〉。
今年で組合創立4年目を迎えるこちらは、
地元の同級生である佐藤好基さん、阿部和利さんを中心に7名でスタートした組合だ。

「〈アイリスオーヤマ〉さんがもち事業を始めたいという話があって、
もち米の生産者を募集していたんです。
僕が4年前に脱サラして一関に戻ってきたときにその話をうけて、
じゃあ何人かでもち米つくるか! って同級生仲間に声をかけて
スタートさせたのが、ことの発端ですね。
佐藤も建設会社勤めだったんですが、家庭の事情が重なって退職して、
今は農業メインでやっているんです」(阿部さん)

小・中・高の同級生だったという阿部和利さん(左)、佐藤好基さん(右)。

小・中・高の同級生だったという阿部和利さん(左)、佐藤好基さん(右)。

この一帯は“もち米団地”と呼ばれており、
組合がスタートする前から、もち米の作付けエリアだった。
それまでは農家がそれぞれに生産し、出荷していたが、
その作業を集約し共同出荷をしようと、組合を発足し、舵をとることになった。

一関産のもち米をアイリスフーズに卸し、実際に切りもちがつくられるようになったが、
気になったのは、商品の原材料名に
「水稲もち米(国内産)」としか表記されないこと。

大企業にもなれば、安定的製造とリスク分散のため、
もち米はひとつの地域からだけでなく、日本各地から仕入れる。
また、もち米には〈こがねもち〉〈ひめのもち〉〈もち美人〉といったさまざまな種類があり、
それらをブレンドすれば「国内産」という表記になってしまうのだ。

「せっかく“もちの里・一関”といわれるエリアでつくった米なのに、
“一関”の名前が出ないんです。
市でも、厳美渓の道の駅の看板でも、“もちの里”ってPRしていて、
そのすぐそばで我々がもち米をつくっているのに、
それがどこにもわからない状態だったんです」(佐藤さん)

一関の農家がつくったもち米であるということが
目に見えてわかる商品にすることで、一関が“もちの里”であることのPRになり、
この先、もちをフックとした新たなアクションにも発展するのでは……
そう考えた佐藤さんと阿部さんは、ある行動に出た。

「“純一関産”の切りもちをつくれないかと、アイリスさんに交渉したんです。
いろいろな検討事項や、クリアしなければならない諸問題を協議した結果、
なんとか一関産米だけを用いた切りもちをつくってもらうことになりました」(佐藤さん)

〈STARTUP KINGDOM WOMAN @岡山〉地方で起業しよう! 女性の起業応援イベントに行ってみた。

いま、地方でスタートアップできるまちとして岡山がアツい!

そのなかでも2018年3月にはじまった起業コミュニティ
〈STARTUP KINGDOM(以下、スタキン)〉が話題です。

スタキンとは、先輩起業家の講演や、「チャレンジピッチ」と題して、
地元で産声をあげたばかりの起業家による事業プレゼンテーションが行われる場なのです。

既に起業していて、これからもっと伸びていきたいという人はもちろん、
興味はあるが起業する勇気はないという人や、起業家を応援したい人など、
さまざまな立場の人が集まります。

〈STARTUP KINGDOM〉のロゴが入ったTシャツ

運営の〈STARTUP KINGDOM〉は岡山県を中心に広島などでも開催中。

さて、今回は女性向けのイベント
〈STARTUP KINGDOM WOMAN(以下、スタキンウーマン)〉へ行ってみることに。

〈おでかけドットコム〉広報、ライターを務める竹内さん。

2児の母であり、岡山のママと子どものお出かけサイト〈おでかけドットコム〉広報、ライターを務める竹内さん。

こちらは、〈スタキン〉の運営メンバーである、笑顔が素敵な竹内真紀さん。
社会課題を解決するビジネスのスタートアップに魅力を感じており、
そうした挑戦を行う人の背中を押す〈スタキン〉の世界観に深く共感したとのこと。

こうして〈スタキン〉の運営を手伝うなかで、
「女性にとっても『起業』が当たり前になればいいな」と、
女性版スタキンを開催することに。

当日の参加者

当日は、のべ40人ほどの人が集まった。

イベント当日、前半はロールモデルとなる女性2名がゲスト講演を行い、
後半では岡山の女性起業家6名がチャレンジピッチを行いました。

竹並望美さんによるイベント前のライブアクト

講演を行った〈SynergyCreate〉の竹並望美さん。イベント前のライブアクトでも会場を盛りあげて下さいました。

〈株式会社フォルスタイル〉の平井幸奈さんの起業ストーリー講演の模様

〈ブリュレフレンチトースト〉発祥のお店〈forucafe〉も運営する〈株式会社フォルスタイル〉の平井幸奈さんの起業ストーリー。自分のできる範囲からコツコツと。