長野県を流れる千曲川が、その名を信濃川に改める
新潟県との県境に位置する長野県栄村。
その中で千曲川のほとりにあるわずか13戸の集落が、
開墾から300年を超える小滝(こたき)集落です。
まもなく秋の実りに恵まれる田畑に、子どもたちの声が響いたのは、今年6月のこと。
子どもを連れて訪れた親たちにお願いされたルールはたったひとつだけ。
それは「どれだけ騒いでも、子どもたちを叱らないでくださいね」でした。
2011年の震災を乗り越え
「美しく恵深い里山をさらに300年後まで残したい」
と取り組んでいる集落の人々と、
2日間を過ごした27名の親子が見つけたものとは?

子どもたちの笑顔が小滝に溢れる日は年に2回。
まずは初夏の田植えに笑い声が響きます
2019年6月の土曜日、銀座の子ども服の老舗〈ギンザのサヱグサ〉が主催する
里山ツアー「SATOYAMA Wonderland Tour」に参加した13組の家族が
小滝に集まってきました。
初めて参加する親子連れ、おばあちゃんとのふたり旅の子どももいれば、
参加は5回目という女の子もいて、その顔ぶれはさまざまです。

ここ長野県栄村小滝は、ブナ林に囲まれ、清らかな雪解け水が注ぐ千曲川に沿った
河岸段丘の小さな棚田と、日本の原風景が残る美しい小さな集落です。
ですが東日本大震災翌日に発生した長野北部地震の震源地として、
家屋は全壊3棟、半壊7棟、そして田んぼの7割も被害を受け、
作付けができなくなるなど、2011年には深刻な集落の存続危機を迎えました。
けれどもボランティアの力を借り田んぼを復活させ、
収穫量の少なさから幻の米と言われた〈小滝米〉の栽培を再開します。
また住民たち自らも「集落外の方と交流を持つこと」を柱に
全戸が出資して〈合同会社小滝プラス〉を設立するなど、
「この地で300年続いてきた想いや営みを、さらに300年後に引き継ぐ」
という夢とロマンを実現するために、日々の暮らしを営んでいます。

そんな小滝地区で行われる親子のための里山体験も、今年で4年目になります。
公民館2階に参加者とスタッフが全員集合し、初夏の里山散策、
そして田植えを体験する2日間のプログラムが始まります。
「東京では、子どもたちを叱っている風景をよく目にしますよね。でも」
という不思議な挨拶に続いて伝えられたのが、
「ここではどれだけ騒いでも、子どもたちを叱らないでください」
という小滝ならではのルールでした。
東京から遠く離れた小滝の時間には、里山ならではのさまざまな体験が待っています。
新しく楽しい体験ほど、子どもたちはにぎやかになるものです。
全員で子どもたちの安全を見守り、親子一緒に少しでも多く
楽しい里山の記憶を持ち帰ってほしいという小滝のみなさんとサヱグサの願いなのです。
恒例の参加者、スタッフ全員の自己紹介を終えて、
さあ最初のプログラム「植樹」に向かいます。












































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![墨流しの模様が出た虫喰いのナラ。(撮影:山﨑義樹[Designノyamazakiyoshiki])](https://libs.colocal.jp/wp-content/uploads/2019/07/tpc-thi-action-149-photo5.jpg)








































